JPH05268629A - 映像信号再生装置と映像信号生成方法 - Google Patents
映像信号再生装置と映像信号生成方法Info
- Publication number
- JPH05268629A JPH05268629A JP4093871A JP9387192A JPH05268629A JP H05268629 A JPH05268629 A JP H05268629A JP 4093871 A JP4093871 A JP 4093871A JP 9387192 A JP9387192 A JP 9387192A JP H05268629 A JPH05268629 A JP H05268629A
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- JP
- Japan
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- signal
- video signal
- color difference
- circuit block
- video
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- Synchronizing For Television (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Television Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビデオテープ映像信号再生装置の回路構成を
簡単にする。 【構成】 映像信号再生装置400は,ビデオテープ1
0から映像信号を再生して,同期信号SYNCおよびバ
ースト信号BURSTを付加して再生映像信号を出力す
る際,もともと,TVモニタにおいては第1の色差信号
PB および第2の色差信号PR (クロマ信号C)の水平
同期信号H−SYNCを参照していないので,同期信号
・バースト信号発生回路51において,輝度信号Yにの
み水平同期信号SYNCを付加し,クロマ信号Cには水
平同期信号H−SYNCを付加しない。クロマ信号Cに
水平同期信号H−SYNCを付加しないことにより,ク
ランプ信号の以下などの付帯処理も不要となり,回路構
成が簡単になる。また,クロマ信号Cに水平同期信号H
−SYNCを付加しないことにより,この映像信号を映
像信号記録装置でダビングすると,クロマ信号Cについ
て自動利得調整が水平同期信号H−SYNCのない状態
を基準として行われるから,色差信号が著しく振幅圧縮
され,その再生画像は著しく劣化したものとなる。
簡単にする。 【構成】 映像信号再生装置400は,ビデオテープ1
0から映像信号を再生して,同期信号SYNCおよびバ
ースト信号BURSTを付加して再生映像信号を出力す
る際,もともと,TVモニタにおいては第1の色差信号
PB および第2の色差信号PR (クロマ信号C)の水平
同期信号H−SYNCを参照していないので,同期信号
・バースト信号発生回路51において,輝度信号Yにの
み水平同期信号SYNCを付加し,クロマ信号Cには水
平同期信号H−SYNCを付加しない。クロマ信号Cに
水平同期信号H−SYNCを付加しないことにより,ク
ランプ信号の以下などの付帯処理も不要となり,回路構
成が簡単になる。また,クロマ信号Cに水平同期信号H
−SYNCを付加しないことにより,この映像信号を映
像信号記録装置でダビングすると,クロマ信号Cについ
て自動利得調整が水平同期信号H−SYNCのない状態
を基準として行われるから,色差信号が著しく振幅圧縮
され,その再生画像は著しく劣化したものとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号を処理する装置
と映像信号を生成する方法に関するものであり,特に,
回路構成を簡単にする映像信号再生装置とダビング防止
機能を有する映像信号生成方法に関する。
と映像信号を生成する方法に関するものであり,特に,
回路構成を簡単にする映像信号再生装置とダビング防止
機能を有する映像信号生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はハイビジョン用ビデオテープ装置
(HDVTR)のうちの記録装置200の構成を示す図
である。図4は図3に示したHDVTRの記録系におい
て処理されるハイビジョン用映像信号の処理形態を示す
信号波形図である。図5はHDVTRのうちの再生装置
400Aの構成を示す図である。
(HDVTR)のうちの記録装置200の構成を示す図
である。図4は図3に示したHDVTRの記録系におい
て処理されるハイビジョン用映像信号の処理形態を示す
信号波形図である。図5はHDVTRのうちの再生装置
400Aの構成を示す図である。
【0003】図3に示したHDVTRの記録装置200
は,映像信号を構成する輝度信号Y,第1の色差信号P
B ,第2の色差信号PR に対応して設けら低域周波成分
を通過させる3系統のローパスフィルタからなるローパ
スフィルタブロック20,ローパスフィルタブロック2
0の出力信号を自動利得制御する自動利得調整回路ブロ
ック21,自動利得制御された映像信号をA/D変換す
るA/D変換回路ブロック22を有している。自動利得
調整回路ブロック21は破線で示したように,A/D変
換回路ブロック22の後段に配置してもよい。記録装置
200はさらに,垂直方向フィルタ回路ブロック23
A,垂直方向ノンリニア・エンファシス回路ブロック2
3Bおよび水平方向ノンリニア・エンファシス回路ブロ
ック23Cからなるノンリニア・エンファシス信号処理
回路23,時分割多重化処理エンコード処理を行うTD
Mエンコード信号処理回路24,信号加算回路25,同
期信号・バースト信号発生回路26,同期信号・バース
ト信号発生回路26,ローパスフィルタブロック28,
エンファシス回路ブロック29,FM変調回路ブロック
30,および,磁気ヘッド31A,31Bを有してい
る。
は,映像信号を構成する輝度信号Y,第1の色差信号P
B ,第2の色差信号PR に対応して設けら低域周波成分
を通過させる3系統のローパスフィルタからなるローパ
スフィルタブロック20,ローパスフィルタブロック2
0の出力信号を自動利得制御する自動利得調整回路ブロ
ック21,自動利得制御された映像信号をA/D変換す
るA/D変換回路ブロック22を有している。自動利得
調整回路ブロック21は破線で示したように,A/D変
換回路ブロック22の後段に配置してもよい。記録装置
200はさらに,垂直方向フィルタ回路ブロック23
A,垂直方向ノンリニア・エンファシス回路ブロック2
3Bおよび水平方向ノンリニア・エンファシス回路ブロ
ック23Cからなるノンリニア・エンファシス信号処理
回路23,時分割多重化処理エンコード処理を行うTD
Mエンコード信号処理回路24,信号加算回路25,同
期信号・バースト信号発生回路26,同期信号・バース
ト信号発生回路26,ローパスフィルタブロック28,
エンファシス回路ブロック29,FM変調回路ブロック
30,および,磁気ヘッド31A,31Bを有してい
る。
【0004】図4(A)に示したそれぞれ3値同期信号
形式の水平同期信号H−SYNCが付加されている輝度
信号Y,第1の色差信号PB および第2の色差信号PR
からなる映像信号が記録装置200に印加されると,ロ
ーパスフィルタブロック20においてフィルタ処理され
て低周波成分が自動利得調整回路ブロック21に印加さ
れる。自動利得調整回路ブロック21は水平同期信号H
−SYNCの振幅に応じた自動利得調整を行う。自動利
得調整された信号はA/D変換回路ブロック22におい
てディジタル信号に変換される。ディジタル信号に変換
された第1の色差信号PB および第2の色差信号PR が
それぞれ,垂直方向フィルタ回路ブロック23Aにおい
てフィルタ処理される。これらフィルタ処理された色差
信号とA/D変換回路ブロック22からの輝度信号とが
垂直方向ノンリニア・エンファシス回路ブロック23B
において非線形垂直方向エンファシス処理され,さらに
水平方向ノンリニア・エンファシス回路ブロック23C
において非線形水平方向エンファシス処理される。ノン
リニア・エンファシス信号処理回路23からの出力信号
は,TDMエンコード信号処理回路24において,図4
(B)に示す色差線順次方式に基づくA,Bチャネルの
映像信号に変換される。信号加算回路25において,同
期信号・バースト信号発生回路26から出力される水平
同期信号H−SYNCおよびバースト信号BURSTを
図4(B)に示す色差線順次処理された映像信号に付加
し,図4(C)に示す映像信号にする。図4(C)に図
解した信号はD/A変換回路ブロック27においてアナ
ログ信号に変換され,ローパスフィルタブロック28を
通過し,エンファシス回路ブロック29においてエンフ
ァシスされ,FM変調回路ブロック30においてFM変
調され磁気ヘッド31A,31Bを介してビデオテープ
10に記録される。
形式の水平同期信号H−SYNCが付加されている輝度
信号Y,第1の色差信号PB および第2の色差信号PR
からなる映像信号が記録装置200に印加されると,ロ
ーパスフィルタブロック20においてフィルタ処理され
て低周波成分が自動利得調整回路ブロック21に印加さ
れる。自動利得調整回路ブロック21は水平同期信号H
−SYNCの振幅に応じた自動利得調整を行う。自動利
得調整された信号はA/D変換回路ブロック22におい
てディジタル信号に変換される。ディジタル信号に変換
された第1の色差信号PB および第2の色差信号PR が
それぞれ,垂直方向フィルタ回路ブロック23Aにおい
てフィルタ処理される。これらフィルタ処理された色差
信号とA/D変換回路ブロック22からの輝度信号とが
垂直方向ノンリニア・エンファシス回路ブロック23B
において非線形垂直方向エンファシス処理され,さらに
水平方向ノンリニア・エンファシス回路ブロック23C
において非線形水平方向エンファシス処理される。ノン
リニア・エンファシス信号処理回路23からの出力信号
は,TDMエンコード信号処理回路24において,図4
(B)に示す色差線順次方式に基づくA,Bチャネルの
映像信号に変換される。信号加算回路25において,同
期信号・バースト信号発生回路26から出力される水平
同期信号H−SYNCおよびバースト信号BURSTを
図4(B)に示す色差線順次処理された映像信号に付加
し,図4(C)に示す映像信号にする。図4(C)に図
解した信号はD/A変換回路ブロック27においてアナ
ログ信号に変換され,ローパスフィルタブロック28を
通過し,エンファシス回路ブロック29においてエンフ
ァシスされ,FM変調回路ブロック30においてFM変
調され磁気ヘッド31A,31Bを介してビデオテープ
10に記録される。
【0005】上述した信号処理された映像信号は記録さ
れたビデオテープ10から図5に示す再生装置400A
において再生されて,ハイビジョン用TVモニタに表示
される。図5に示した再生装置400Aは,上記図3に
示した記録装置200と逆処理を行うように構成されて
おり,磁気ヘッド31A,31B,FM復調回路ブロッ
ク41,デエンファシス回路ブロック42,ローパスフ
ィルタブロック43,A/D変換回路ブロック44,T
DM・デシャフリング処理回路45,水平ノンリニア・
デエンファシス回路ブロック46,垂直ノンリニア・デ
エンファシス回路ブロック47,垂直フィルタ回路ブロ
ック48,D/A変換回路ブロック49,信号加算回路
ブロック50,同期信号・バースト信号発生回路53,
ローパスフィルタブロック52が図示のごとく接続され
ている。
れたビデオテープ10から図5に示す再生装置400A
において再生されて,ハイビジョン用TVモニタに表示
される。図5に示した再生装置400Aは,上記図3に
示した記録装置200と逆処理を行うように構成されて
おり,磁気ヘッド31A,31B,FM復調回路ブロッ
ク41,デエンファシス回路ブロック42,ローパスフ
ィルタブロック43,A/D変換回路ブロック44,T
DM・デシャフリング処理回路45,水平ノンリニア・
デエンファシス回路ブロック46,垂直ノンリニア・デ
エンファシス回路ブロック47,垂直フィルタ回路ブロ
ック48,D/A変換回路ブロック49,信号加算回路
ブロック50,同期信号・バースト信号発生回路53,
ローパスフィルタブロック52が図示のごとく接続され
ている。
【0006】FM復調回路ブロック41は磁気ヘッド3
1A,31Bで検出したビデオテープ10に記録された
図4(B)に示した色差線順次方式のアナログ映像信号
をFM復調し,デエンファシス回路ブロック42がデエ
ンファシス処理し,ローパスフィルタブロック43を通
過した信号がA/D変換回路ブロック44においてディ
ジタル信号に変換される。A/D変換回路ブロック44
からの色差線順次方式の映像信号はTDM・デシャフリ
ング処理回路45において,輝度信号Y,第1の色差信
号PB ,第2の色差信号PR に逆変換される。これら映
像信号が水平ノンリニア・デエンファシス回路ブロック
46において非線形水平方向デエンファシス処理され,
垂直ノンリニア・デエンファシス回路ブロック47にお
いて非線形垂直方向デエンファシス処理され,第1の色
差信号PB および第2の色差信号PR が垂直フィルタ回
路ブロック48において垂直方向フィルタ処理される。
さらにこれらの信号はD/A変換回路ブロック49にお
いてアナログ信号に変換され,信号加算回路ブロック5
0において同期信号・バースト信号発生回路53からの
水平3値同期信号H−SYNCおよびバースト信号BU
RSTが印加されてローパスフィルタブロック52を介
して再生輝度信号Y,第1の色差信号PB および第2の
色差信号PR として出力される。
1A,31Bで検出したビデオテープ10に記録された
図4(B)に示した色差線順次方式のアナログ映像信号
をFM復調し,デエンファシス回路ブロック42がデエ
ンファシス処理し,ローパスフィルタブロック43を通
過した信号がA/D変換回路ブロック44においてディ
ジタル信号に変換される。A/D変換回路ブロック44
からの色差線順次方式の映像信号はTDM・デシャフリ
ング処理回路45において,輝度信号Y,第1の色差信
号PB ,第2の色差信号PR に逆変換される。これら映
像信号が水平ノンリニア・デエンファシス回路ブロック
46において非線形水平方向デエンファシス処理され,
垂直ノンリニア・デエンファシス回路ブロック47にお
いて非線形垂直方向デエンファシス処理され,第1の色
差信号PB および第2の色差信号PR が垂直フィルタ回
路ブロック48において垂直方向フィルタ処理される。
さらにこれらの信号はD/A変換回路ブロック49にお
いてアナログ信号に変換され,信号加算回路ブロック5
0において同期信号・バースト信号発生回路53からの
水平3値同期信号H−SYNCおよびバースト信号BU
RSTが印加されてローパスフィルタブロック52を介
して再生輝度信号Y,第1の色差信号PB および第2の
色差信号PR として出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した再生装置40
0Aにおける再生処理に関して,再生装置400Aから
出力される再生映像信号を表示するハイビジョン用TV
モニタにおいては,再生輝度信号Yに印加された同期信
号SYNCを参照してタイミング調整,自動利得調整な
どを行っているが,再生された第1の色差信号PB およ
び第2の色差信号PR に印加された同期信号SYNCを
使用していない。したがって,再生装置400Aは第1
の色差信号PB および第2の色差信号PR については使
用しない映像信号波形を再生していることになり,無駄
な処理をしていることになる。また同期信号などの付加
に関して,クランプレベルを正確に規定する必要がある
から,単に,同期信号・バースト信号発生回路53を必
要とするだけでなくその周辺処理回路も必要になってお
り,回路規模が大きくなり,価格が高くなっている。上
述した問題は映像信号の再生に限らず,もとの映像信号
生成においても上述した使用しない同期信号を色差信号
に印加しているという問題がある。以上,ハイビジョン
用映像信号に関連づけて述べたが,他の映像信号処理に
おいても上記同様の問題に遭遇している。
0Aにおける再生処理に関して,再生装置400Aから
出力される再生映像信号を表示するハイビジョン用TV
モニタにおいては,再生輝度信号Yに印加された同期信
号SYNCを参照してタイミング調整,自動利得調整な
どを行っているが,再生された第1の色差信号PB およ
び第2の色差信号PR に印加された同期信号SYNCを
使用していない。したがって,再生装置400Aは第1
の色差信号PB および第2の色差信号PR については使
用しない映像信号波形を再生していることになり,無駄
な処理をしていることになる。また同期信号などの付加
に関して,クランプレベルを正確に規定する必要がある
から,単に,同期信号・バースト信号発生回路53を必
要とするだけでなくその周辺処理回路も必要になってお
り,回路規模が大きくなり,価格が高くなっている。上
述した問題は映像信号の再生に限らず,もとの映像信号
生成においても上述した使用しない同期信号を色差信号
に印加しているという問題がある。以上,ハイビジョン
用映像信号に関連づけて述べたが,他の映像信号処理に
おいても上記同様の問題に遭遇している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ため,本発明の第1の観点によれば,輝度信号,第1の
色差信号および第2の色差信号を再生し該再生した信号
に3値同期信号を付加する映像信号再生装置において,
上記輝度信号にのみ3値同期信号を付加することを特徴
とする映像信号再生装置が提供される。また本発明は第
2の観点によれば,輝度信号,第1の色差信号および第
2の色差信号からなる映像信号を生成する際,上記輝度
信号にのみ3値同期信号を付加する映像信号生成方法が
提供される。
ため,本発明の第1の観点によれば,輝度信号,第1の
色差信号および第2の色差信号を再生し該再生した信号
に3値同期信号を付加する映像信号再生装置において,
上記輝度信号にのみ3値同期信号を付加することを特徴
とする映像信号再生装置が提供される。また本発明は第
2の観点によれば,輝度信号,第1の色差信号および第
2の色差信号からなる映像信号を生成する際,上記輝度
信号にのみ3値同期信号を付加する映像信号生成方法が
提供される。
【0009】
【作用】映像信号再生装置は輝度信号にのみ3値同期信
号を付加して映像信号を再生する。したがって,TVモ
ニタにおいて使用されない色差信号には同期信号は付加
されない。その結果,色差信号用の同期発生回路,その
周辺回路が不要となり,映像信号再生装置の回路構成は
簡単になる。上記利点は再生処理に限らず,映像信号を
初期生成する場合も同様である。
号を付加して映像信号を再生する。したがって,TVモ
ニタにおいて使用されない色差信号には同期信号は付加
されない。その結果,色差信号用の同期発生回路,その
周辺回路が不要となり,映像信号再生装置の回路構成は
簡単になる。上記利点は再生処理に限らず,映像信号を
初期生成する場合も同様である。
【0010】色差信号に同期信号を印加しないと,ダビ
ング防止効果も奏するという副次的効果が生まれる。図
3に図解したように,記録装置200においては輝度信
号Yはもとより,色差信号についても同期信号の振幅を
参照して自動利得調整を行っている。色差信号から同期
信号を削除すると,基準となる振幅が存在しなくなるか
ら,色差信号について利得調整をすると,全く信号成分
がなくなるか,あるいは,最大振幅の信号になる。この
ような信号を再生してTVモニタに表示しても,意味の
ない画像となり,ダビングする意味がない。
ング防止効果も奏するという副次的効果が生まれる。図
3に図解したように,記録装置200においては輝度信
号Yはもとより,色差信号についても同期信号の振幅を
参照して自動利得調整を行っている。色差信号から同期
信号を削除すると,基準となる振幅が存在しなくなるか
ら,色差信号について利得調整をすると,全く信号成分
がなくなるか,あるいは,最大振幅の信号になる。この
ような信号を再生してTVモニタに表示しても,意味の
ない画像となり,ダビングする意味がない。
【0011】
【実施例】図1に本発明の映像信号再生装置として,図
5に図解した再生装置400Aに類似するハイビジョン
用再生装置400の回路構成を示す。図1に示した再生
装置400はブロック5に示した再生装置400Aとの
相違は,D/A変換回路ブロック49とローパスフィル
タブロック52との間に配設された信号加算回路ブロッ
ク50Aが輝度信号用の信号加算回路50Aのみ設けら
れ,輝度信号用の3値同期信号およびバースト信号BU
RSTを発生する同期信号・バースト信号発生回路51
が配設されていることである。つまり,再生装置400
においては同期信号・バースト信号発生回路51からの
3値同期信号およびバースト信号BURSTは輝度信号
Yにのみ付加され,第1の色差信号PB および第2の色
差信号PR には3値同期信号は付加されない。
5に図解した再生装置400Aに類似するハイビジョン
用再生装置400の回路構成を示す。図1に示した再生
装置400はブロック5に示した再生装置400Aとの
相違は,D/A変換回路ブロック49とローパスフィル
タブロック52との間に配設された信号加算回路ブロッ
ク50Aが輝度信号用の信号加算回路50Aのみ設けら
れ,輝度信号用の3値同期信号およびバースト信号BU
RSTを発生する同期信号・バースト信号発生回路51
が配設されていることである。つまり,再生装置400
においては同期信号・バースト信号発生回路51からの
3値同期信号およびバースト信号BURSTは輝度信号
Yにのみ付加され,第1の色差信号PB および第2の色
差信号PR には3値同期信号は付加されない。
【0012】図2(A)に再生装置400から出力され
る再生映像信号の波形を示す。輝度信号Yには3値水平
同期信号H−SYNCが付加されているが,第1の色差
信号PB および第2の色差信号PR には3値水平同期信
号H−SYNCが存在しない。図2(A)に示した映像
信号は,ハイビジョン用TVモニタにおいては第1の色
差信号PB および第2の色差信号PR についての水平同
期信号H−SYNCを参照しないないから,ハイビジョ
ン用TVモニタにおいて正常に表示される。
る再生映像信号の波形を示す。輝度信号Yには3値水平
同期信号H−SYNCが付加されているが,第1の色差
信号PB および第2の色差信号PR には3値水平同期信
号H−SYNCが存在しない。図2(A)に示した映像
信号は,ハイビジョン用TVモニタにおいては第1の色
差信号PB および第2の色差信号PR についての水平同
期信号H−SYNCを参照しないないから,ハイビジョ
ン用TVモニタにおいて正常に表示される。
【0013】図2(A)に示した映像信号を,図3に示
した記録装置200においてダビングする場合を述べ
る。図2(A)に示した映像信号が記録装置200に印
加されると,輝度信号Yについては水平同期信号H−S
YNC基づいて自動利得調整回路ブロック21において
正常に自動利得調整される。しかしながら,第1の色差
信号PB および第2の色差信号PR については基準とな
る水平同期信号H−SYNCが存在しないから,自動利
得調整回路ブロック21における自動利得調整結果は,
ほとんど信号成分のない最小振幅値,あるいは,最大振
幅値となる。以下,本実施例においては,最小振幅とな
る場合について例示する。自動利得調整回路ブロック2
1からの映像信号がA/D変換回路ブロック22,ノン
リニア・エンファシス信号処理回路23を介して,TD
Mエンコード信号処理回路24において色差線順次信号
に変換されると,図2(B)に示す信号波形となる。色
差成分は最小振幅値である。かかる色差線順次変換映像
信号に,信号加算回路25において同期信号・バースト
信号発生回路26からの水平同期信号H−SYNC,バ
ースト信号BURSTを付加し,D/A変換回路ブロッ
ク27でアナログ信号に変換すると,図2(C)に示す
映像信号波形となる。図2(C)に示す映像信号がロー
パスフィルタブロック28,エンファシス回路ブロック
29,FM変調回路ブロック30を介して磁気ヘッド3
1A,31Bに印加され,磁気ヘッド31A,31Bに
よってビデオテープ10に記録される。
した記録装置200においてダビングする場合を述べ
る。図2(A)に示した映像信号が記録装置200に印
加されると,輝度信号Yについては水平同期信号H−S
YNC基づいて自動利得調整回路ブロック21において
正常に自動利得調整される。しかしながら,第1の色差
信号PB および第2の色差信号PR については基準とな
る水平同期信号H−SYNCが存在しないから,自動利
得調整回路ブロック21における自動利得調整結果は,
ほとんど信号成分のない最小振幅値,あるいは,最大振
幅値となる。以下,本実施例においては,最小振幅とな
る場合について例示する。自動利得調整回路ブロック2
1からの映像信号がA/D変換回路ブロック22,ノン
リニア・エンファシス信号処理回路23を介して,TD
Mエンコード信号処理回路24において色差線順次信号
に変換されると,図2(B)に示す信号波形となる。色
差成分は最小振幅値である。かかる色差線順次変換映像
信号に,信号加算回路25において同期信号・バースト
信号発生回路26からの水平同期信号H−SYNC,バ
ースト信号BURSTを付加し,D/A変換回路ブロッ
ク27でアナログ信号に変換すると,図2(C)に示す
映像信号波形となる。図2(C)に示す映像信号がロー
パスフィルタブロック28,エンファシス回路ブロック
29,FM変調回路ブロック30を介して磁気ヘッド3
1A,31Bに印加され,磁気ヘッド31A,31Bに
よってビデオテープ10に記録される。
【0014】ビデオテープ10に記録された図2(C)
に示す映像信号は,図1に示す再生装置400によって
再生されて,ハイビジョン用TVモニタに表示される。
再生装置400においては上述したように,輝度信号Y
には水平同期信号H−SYNCおよびバースト信号BU
RSTが付加され,第1の色差信号PB および第2の色
差信号PR には同期信号およびバースト信号BURST
は付加されない。しかしながら,自明のように,今回再
生された第1の色差信号PB および第2の色差信号PR
は最小振幅値が連続するだけであり,ハイビジョン世T
Vモニタに表示された画像は非常に暗い画像となり,本
来の映像信号を再生したものとはならないから,かかる
映像信号をダビングする意味がない。つまり,ダビング
防止効果を奏する。
に示す映像信号は,図1に示す再生装置400によって
再生されて,ハイビジョン用TVモニタに表示される。
再生装置400においては上述したように,輝度信号Y
には水平同期信号H−SYNCおよびバースト信号BU
RSTが付加され,第1の色差信号PB および第2の色
差信号PR には同期信号およびバースト信号BURST
は付加されない。しかしながら,自明のように,今回再
生された第1の色差信号PB および第2の色差信号PR
は最小振幅値が連続するだけであり,ハイビジョン世T
Vモニタに表示された画像は非常に暗い画像となり,本
来の映像信号を再生したものとはならないから,かかる
映像信号をダビングする意味がない。つまり,ダビング
防止効果を奏する。
【0015】以上,ビデオテープ10から再生する際,
色差信号に同期信号を付加しない場合について例示した
が,オリジナルの映像信号を生成するオリジナル映像信
号生成装置にも上述した映像信号処理,すなわち,輝度
信号Yにのみ同期信号を付加する信号処理を適用でき
る。
色差信号に同期信号を付加しない場合について例示した
が,オリジナルの映像信号を生成するオリジナル映像信
号生成装置にも上述した映像信号処理,すなわち,輝度
信号Yにのみ同期信号を付加する信号処理を適用でき
る。
【0016】上記実施例はハイビジョン用映像信号およ
びハイビジョン用映像信号記録装置,映像信号再生装置
に関連づけて述べたが,ハイビジョンに限らず,他の方
式においても上記本発明を適用できる。
びハイビジョン用映像信号記録装置,映像信号再生装置
に関連づけて述べたが,ハイビジョンに限らず,他の方
式においても上記本発明を適用できる。
【0017】
【発明の効果】上述したように,本発明によれば,映像
信号再生装置またはオリジナルの映像信号生成装置にお
ける回路構成を簡単にできる。また本発明によれば,実
質的にダビング防止を図ることができる。
信号再生装置またはオリジナルの映像信号生成装置にお
ける回路構成を簡単にできる。また本発明によれば,実
質的にダビング防止を図ることができる。
【図1】本発明の映像信号処理装置の第1実施例として
の映像信号再生装置の概略構成図である。
の映像信号再生装置の概略構成図である。
【図2】図1に示した映像信号再生装置によって再生さ
れる映像信号の波形図である。
れる映像信号の波形図である。
【図3】本発明に適用される映像信号記録装置の構成図
である。
である。
【図4】図3に示した映像信号記録装置における映像信
号の処理波形図である。
号の処理波形図である。
【図5】従来の映像信号再生装置の構成図である。
20・・ローパスフィルタブロック, 21・・自動利得調整回路ブロック, 22・・A/D変換回路ブロック, 23・・ノンリニア・エンファシス信号処理回路, 23A・・垂直方向フィルタ回路ブロック, 23B・・垂直方向ノンリニア・エンファシス回路ブロ
ック, 23C・・水平方向ノンリニア・エンファシス回路ブロ
ック, 24・・TDMエンコード信号処理回路, 25・・信号加算回路, 26・・同期信号・バースト信号発生回路, 27・・D/A変換回路ブロック, 28・・ローパスフィルタブロック, 29・・エンファシス回路ブロック, 30・・FM変調回路ブロック, 31A,31B・・磁気ヘッド, 41・FM復調回路ブロック, 42・・デエンファシス回路ブロック, 43・・ローパスフィルタブロック, 44・・A/D変換回路ブロック, 45・・TDM・デシャフリング処理回路, 46・・水平ノンリニア・デエンファシス回路ブロッ
ク, 47・・垂直ノンリニア・デエンファシス回路ブロッ
ク, 48・・垂直フィルタ回路ブロック, 49・・D/A変換回路ブロック, 50・・信号加算回路ブロック, 50A・・信号加算回路, 51・・同期信号・バースト信号発生回路, 52・・ローパスフィルタブロック, 200・・記録装置, 400,400A・・再生装置。
ック, 23C・・水平方向ノンリニア・エンファシス回路ブロ
ック, 24・・TDMエンコード信号処理回路, 25・・信号加算回路, 26・・同期信号・バースト信号発生回路, 27・・D/A変換回路ブロック, 28・・ローパスフィルタブロック, 29・・エンファシス回路ブロック, 30・・FM変調回路ブロック, 31A,31B・・磁気ヘッド, 41・FM復調回路ブロック, 42・・デエンファシス回路ブロック, 43・・ローパスフィルタブロック, 44・・A/D変換回路ブロック, 45・・TDM・デシャフリング処理回路, 46・・水平ノンリニア・デエンファシス回路ブロッ
ク, 47・・垂直ノンリニア・デエンファシス回路ブロッ
ク, 48・・垂直フィルタ回路ブロック, 49・・D/A変換回路ブロック, 50・・信号加算回路ブロック, 50A・・信号加算回路, 51・・同期信号・バースト信号発生回路, 52・・ローパスフィルタブロック, 200・・記録装置, 400,400A・・再生装置。
Claims (2)
- 【請求項1】輝度信号,第1の色差信号および第2の色
差信号を再生し該再生した信号に同期信号を付加する映
像信号再生装置において, 上記輝度信号にのみ同期信号を付加することを特徴とす
る映像信号再生装置。 - 【請求項2】輝度信号,第1の色差信号および第2の色
差信号からなる映像信号を生成する際,上記輝度信号に
のみ同期信号を付加する映像信号生成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093871A JPH05268629A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 映像信号再生装置と映像信号生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093871A JPH05268629A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 映像信号再生装置と映像信号生成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05268629A true JPH05268629A (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=14094527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4093871A Pending JPH05268629A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 映像信号再生装置と映像信号生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05268629A (ja) |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP4093871A patent/JPH05268629A/ja active Pending
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