JPH051915Y2 - - Google Patents

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JPH051915Y2
JPH051915Y2 JP1989107274U JP10727489U JPH051915Y2 JP H051915 Y2 JPH051915 Y2 JP H051915Y2 JP 1989107274 U JP1989107274 U JP 1989107274U JP 10727489 U JP10727489 U JP 10727489U JP H051915 Y2 JPH051915 Y2 JP H051915Y2
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conductor
shaped
outer conductor
cylindrical
cylindrical part
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電気機器に付設する回動クラツチ同
軸コネクタに関する。
〔従来の技術〕
一般に電気機器、例えば自動車用携帯電話機に
おいては、アンテナの適切な指向方向を設定する
ため、回動クラツチ同軸コネクタ51として第5
図に示すような構成のものを筺体に付設して用い
ている。
符号52は縦断面ほぼL形のL型外部導体で、
自由端に円筒状の電気部材嵌装穴52Aと、これ
に続きやや小径の円柱状の内腔52aを穿設した
頂部52Tと、該頂部52TにL形に一体形成さ
れた基部52Kとからなる。
基部52Kは、下半部を同心円の外円筒部52
gと内円筒部52nとにより円筒状のスペース5
2Sを設けて形成されており、該スペース52S
の上部には更に内幅の狭い円筒状のバネ用スペー
ス52sを刻設している。また、内円筒部52n
の中心には、前記頂部52Tの内腔52aの奥部
に直角下方から連通する円柱状の内腔52bが穿
設されている。なお、内腔52bの直径は前記内
腔52aに比べ半分強の直径である。
53は、フランジ付外部導体で、電気機器等に
取り付けるフランジ部53Fと中央に立ち上つた
円筒部53Eとが一体結合したものである。
そしてL型外部導体52の内円筒部52nは、
前記円筒部53Eに遊挿されるとともに、フラン
ジ部53Fの下面に刻設された円形凹部53hに
その底面53bに接するまで圧入されたリング5
9に回動可能に保持される。また、内円筒部52
nの下端には、つば付ブシユ60が内腔52bに
圧入されてL型外部導体52へ一体的に結合し、
該ブシユ60の上面を前記リング59に回動可能
に当接させることにより、両外部導体52,53
が一体的に組み合わされる。
中心導体54は、横向中心導体55と縦向中心
導体56とがL形に組み合つてなる。
縦向中心導体56は、上端部にリング溝56m
を有する拡大連結部56Rを形成する細長い円柱
体で、下端部にはつば部56tを設け、該つば部
56tに外嵌するドーナツ型絶縁物57Dは前記
ブシユ60との間に孔あき円板状の絶縁物シート
57Cを介装し、フランジ部53Fの円形凹部5
3h周辺に突出形成された帯輪状突起53tにか
しめ止めされてフランジ付外部導体53に固着さ
れている。なお、前記つば部56tの下面中央に
は連結用固定片56rが突設されている。
一方、横向中心導体55は、細い平板状のもの
で、内腔52aの奥に位置する端部は、前記拡大
連結部56Rのリング溝56mを回動可能に挟む
ため二又に分岐した挟持部55kを形成してお
り、前記嵌装穴52Aに凸部57tを位置させ、
奥部を縦向中心導体56貫通用の切欠き57k付
き円筒状に形成し、内腔52aに充填される絶縁
物57Aに貫設されている。
回動クラツチ58は、縦方向付勢型であつて、
バネ用スペース52sに遊挿されたコイルバネ5
8Bにより押下圧されるベアリング輪58Wの下
面4箇所に等間隔をもつて一部露出の姿勢で配置
される鋼球58qを、前記円筒部53Eの頂面に
等間隔をもつて刻設された16個の球形凹み53q
に嵌合させてL型外部導体52の指向方向を設定
するように構成してある。
したがつて、L型外部導体52を回動する際の
固定側との動作接触部は、縦向中心導体56のリ
ング溝56mと横向き中心導体55の挟持部55
k、回動クラツチ58の鋼球58qと円筒部53
Eの頂面及び球形凹み53q、内円筒部52n及
びつば付ブシユ60とリング59、該ブシユ60
と絶縁物シート57Cである。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の回動クラツチ同軸コネクタは、以上のよ
うな構成となつているので、中心導体と外部導体
との間隔が極めて不揃いであるばかりか、絶縁物
を介装する部位は内腔の半分しかないため、高周
波特性が著しく低下するという不都合がある。
さらに、L型外部導体とフランジ付外部導体と
の回動可能な結合は、L型外部導体の内円筒部内
面へのつば付ブシユの圧入固着によつているた
め、縦方向付勢型回動クラツチのコイルバネ付勢
力が常に両外部導体を離隔する方向へ作用してい
るので、L型外部導体を回動して指向方向を設定
する動作において、鋼球が円形凹みに嵌合する場
合の衝撃が繰り返され、つば付きブシユ圧入面の
圧着力が弛緩して、該ブシユがガタつきL型外部
導体が設定不能となるという不都合が生ずる。
本考案は、叙上の事情に鑑みて、高周波特性を
常に良好な状態に維持することができるだけでな
く、L型上部導体とフランジ付外部導体との回動
可能な結合が回動動作の繰返しによつても絶対に
弛緩することのない回動クラツチ同軸コネクタを
得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る回動クラツチ同軸コネクタは、L
型外部導体の内腔を同直径のL型円柱状となるよ
うに貫設し、かつ、中心導体と外部導体との間隔
を均等にする絶縁物を充填する一方、L型外部導
体の指向方向を設定する回動クラツチを横方向付
勢力型にするとともに、L型外部導体とフランジ
付外部導体との回動可能な一体的結合手段を、L
型外部導体の内円筒部下端に固着する係止部材に
より、フランジ付外部導体下面に刻設された円形
凹部の底面に係止することとしたものである。
〔作用〕
本考案のコネクタでは、中心導体が外部導体内
全般において絶縁物を介し同間隔位置に設置され
ているので、高周波特性の低下を招くことなく常
に良好な状態で維持される。
また、L型外部導体の回動に伴い付勢部材によ
る衝撃力も放射状方向に指向され両外部導体を分
離させる方向には無関係であるばかりか、連結用
の係止部材もかしめて固着されているため、結合
が弛緩することはなく、L型外部導体の指向方向
設定は常に確実に行うことができる。
〔実施例〕
以下、本考案に係る回動クラツチ同軸コネクタ
(以後、「コネクタ」という)の一実施例を第1図
及び第2図に基づいて説明する。
まず、構成を述べる。
このコネクタ1は、第1図の縦断面図に示すよ
うに、電気部材嵌装穴2A及びこれに続くL形で
断面円形の内腔2Lを有し回動するL型外部導体
2と、該L型該2に回動クラツチ8を介して組み
合わされ、固定用のフランジ付外部導体3と、前
記内腔2L内に絶縁物7を介して内設される中心
導体4と、前記L型外部導体2とフランジ付外部
導体3とを回動可能に結合するための係止部材と
してワツシヤ9とからなる。
L型外部導体2は、横長の頂部2Tと、これに
L形に一体に形成される基部2Kとからなり、頂
部2Tは、自由端面に電気部材としてアンテナの
基部(不図示)を嵌挿し、前記内腔2Lに連通す
る電気部材嵌装穴2Aを有しており、また、基部
2Kは、端部に同一中心線を有する内円筒部2n
と外円筒部2gとにより回動クラツチ8を構成す
る円筒形のスペース2Sを設けて形成されてい
る。
なお、内円筒部2nの端面には外周縁に段部2
dを形成し、内腔2Lを囲んだ帯輪状突起2tが
突設されている。
フランジ付外部導体3は、電気機器としての携
帯電話の筺体(不図示)に取り付けるフランジ部
3Fと、L型外部導体2の内円筒部2nに回動可
能に外嵌挿する厚手の円筒部3Eとが一体に形成
されてなる。
なお、フランジ部3Fの下面中央には、段部3
d付き円形凹部3hが刻設されており、該凹部3
hの周辺に帯輪状突起3tが突設されている。そ
して、前記円筒部3Eの頂面がスペース2Sの奥
に達するまで該円筒部3Eに内円筒部2nを嵌挿
するとともに、円形凹部3h内へ突出させた帯輪
状突起2tに外嵌し、段部2d及び円形凹部3h
の底面3bへ回動可能に当接するワツシヤ9を、
前記突起2tの周縁を外曲げしてかしめ内円筒部
2nに固着することにより、L型外部導体2とフ
ランジ付外部導体3とは回動可能に一体的に結合
される。
中心導体4は、細長い円柱状を呈しており、横
向中心導体5と、同径の縦向中心導体6とが回動
可能にL形をなして一体的に連結されてなる。
横向中心導体5は、自由端部を、端面から軸方
向へ所定寸法の深さの穴を穿設して薄手の円筒状
に形成した後、その周壁を均等に縦割りしてそれ
ぞれ内方へ僅かに湾曲させた4個の挟持片5kに
より連結用穴5aを形成している。一方、基端部
は直角方向へ折り曲げやや小径の円柱状連結片5
rを設けており、折曲げ部分の外寸法は、前記内
腔2Lの直径よりも僅かに小さくしてある。
絶縁物7は、頂部2T内に充填するA絶縁物7
A、B絶縁物7Bと、基部2K内に充填するC絶
縁物7C、D絶縁物7Dとからなる。
そこで、横向中心導体5は、B絶縁物7Bのほ
ぼ上半部に該導体5の直径幅をもつて切欠された
切欠部7kに位置させB絶縁物7Bとともに嵌装
穴2Aから内腔2Lの屈曲部まで押し入れられ、
B絶縁物7Bの所定位置に仮設定された後、同じ
く嵌装穴2Aから挿入され、前記切欠部7kを充
填するとともに、横向中心導体5の自由端部に外
嵌するA絶縁物7Aにより、確実に本設定され
る。
縦向中心導体6は、上端部に前記連結片5rを
嵌挿させ回動可能に挟持片6kにより保持する前
記連結用穴5aと同様の連結用穴6aを形成し、
基端面には半円柱状の連結固定片6rを穿設して
いる。
そして基部2Kの内腔2Lには、フランジ付外
部導体3の下面からC絶縁物7Cが嵌挿され、B
絶縁物7Bに当接して組み合わされている。
また、縦向中心導体6は、フランジ部7fを形
成し、C絶縁物7Cと同径の円筒部7eを有する
D絶縁物7Dに嵌挿固定された状態で内腔2Lに
押し込まれ連結用穴6aに連結片5rを嵌挿し横
向中心導体5に縦向中心導体6を一体的に結合し
ている。そしてD絶縁物7Dは、フランジ部7f
を円形凹部3hの段部3dに当接し、帯輪状突起
3tの周縁を内曲げしてかしめることによりフラ
ンジ付外部導体3に固定されている。
したがつて、中心導体4は、L型外部導体2、
フランジ付外部導体3に対し絶縁物7によりいず
こも同じ間隔で絶縁されることとなるので、良好
な高周波特性を常に維持することができる。
回動クラツチ8は、第2図にも示すように、横
方向付勢型のクラツチで、内周面に等間隔をもつ
て縦方向に12個の三角溝2mを刻設した外円筒部
2gと、付勢材としてボールローラ8R及び該ロ
ーラ8Rを前記内周面へ転動可能に圧接する板ば
ね8Bの一組をそれぞれ収容する3個の付勢材保
持穴3aを、等間隔で設けた円筒部3Eと、該円
筒部3Eの内周面及びD絶縁物7Dの外周面に挟
持されて回動する内円筒部2nとからなる。
上記構成となつているので、フランジ部3Fに
より、携帯電話の筺体に装着されアンテナを取り
付けたコネクタ1を使用するには、L型外部導体
2の頂部2Tを操作して回動し、アンテナ感度の
最も良い方向に設定する。この場合、L型外部導
体2の内円筒部2nの内周面がD絶縁物7Dの円
筒部7eの外周面に対し、C絶縁物7Cの下端面
がD絶縁物7Dの頂面に対し、横向中心導体5の
連結片5rが縦向中心導体6の挟持片6kに対し
それぞれ同時に摺回動する一方、回動クラツチ8
においては、外円筒部2gの内周面が板ばね8B
により外方へ付勢されている各ボールローラ8R
に対し摺回動し、該ボールローラ8Rが前記外円
筒部2gの適当な三角溝2mに嵌合することによ
り頂部2Tの指向方向を設定する。この際、回動
クラツチ8は横方向付勢型であるためボールロー
ラ8Rが三角溝2mに嵌合する衝撃力は放射方向
に動作するため、前記両外部導体2,3を分離さ
せることはない。
次に、本考案の横方向付勢型回動クラツチの他
の第1例を第3図により説明する。
この回動クラツチ18は、フランジ付外部導体
13の付勢材保持穴13aに付勢材として縦断面
ほぼΩ形の板ばね18Bを、外方へ突出した円形
部18eをL型外部導体2の外円筒部2g内周面
に付勢した姿勢で嵌め込み、前記円形凸部18e
と外円筒部2gの三角溝2mに嵌合できるように
したもので、その作用、効果は前述の実施例とほ
ぼ同様である。
さらに、本考案の横方向付勢型回動クラツチの
他の第2例を第4図により説明する。
この回動クラツチ28は、フランジ付外部導体
23に所要形状の付勢材保持穴23a、3個を等
間隔に刻設する一方、L型外部導体の内円筒部2
2nの外周面に等間隔をもつて12個の三角溝22
mを縦方向に刻設し、前記保持穴23aに付勢材
としてボールローラ28Rを前記内円筒部22n
の外周面に付勢した姿勢となるように板ばね28
Bとともに一組ずつにして嵌め込んで構成したも
のである。この回動クラツチ28の作用、効果も
前述の実施例とほぼ同様である。
なお、ボールローラ8R,28Rに代えて鋼球
を使用してもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、外部導
体と中心導体との間をいずこも等しい間隔となる
ように絶縁物で充填するとともに、回動クラツチ
を横方向付勢型にしたことによつて、L型外部導
体の内円筒部でフランジ付外部導体の円筒部を回
動可能に挟持する構成としたため、高周波特性を
常に極めて良好な状態に維持することが可能にな
るばかりか、L型外部導体とフランジ付外部導体
との回動可能な結合が分離することがなくなると
いう効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る横方向付勢型の回動ク
ラツチ同軸コネクタの縦断面図、第2図は、回動
クラツチを示す第1図の−線断面図、第3図
は、本考案に係る横方向付勢型回動クラツチの他
の第1例を示す横断面図、第4図は、同じく他の
第2例を示す横断面図、第5図は、従来の縦方向
付勢型回動クラツチを有する回動クラツチ同軸コ
ネクタの縦断面図である。 1…回転クラツチ同軸コネクタ、2…L型外部
導体、2T…頂部、2A…電気部材嵌装穴、2L
…内腔、2K…基部、2g…外円筒部、2n,2
2n…内円筒部、2S…スペース、3,13,2
3…フランジ付外部導体、3F…フランジ部、3
E…円筒部、3a,13a,23a…付勢材保持
穴、4…中心導体、5…横向中心導体、6…縦向
中心導体、7…絶縁物、8,18,28…回転ク
ラツチ、8R,28R…ボールローラ、8B,1
8B,28B…板ばね、9…ワツシャ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フランジ付外部導体に対しL型外部導体が回動
    可能に一体的に結合して成る回動クラツチ同軸コ
    ネクタであつて、円筒部とフランジ部とを一体形
    成するフランジ付外部導体と、頂部と基部とでL
    形に形成され、頂部の自由端に穿設した電気部材
    嵌装穴に続き、同直径のL形円柱状の内腔を貫設
    し、基部の下端部を同心円の外円筒部及び内円筒
    部で円筒状のスペースを介在させて形成したL型
    外部導体とを、前記円筒部内に内円筒部を回動可
    能に嵌挿し内円筒部端面に固着した係止部材によ
    り、前記両外部導体を組み付けるとともに、前記
    円筒部に刻設した付勢材保持穴に内設する付勢材
    によりL型外部導体の指向方向を設定する横方向
    付勢型の回動クラツチを設け、前記内腔に充填し
    た絶縁物の中心線に沿い、縦向中心導体に対し回
    動可能な横向中心導体を組み付けてなる中心導体
    を貫設して構成したことを特徴とする回動クラツ
    チ同軸コネクタ。
JP1989107274U 1989-09-14 1989-09-14 Expired - Lifetime JPH051915Y2 (ja)

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