JPH05191596A - 電子ファイル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像通信機能を有し、画像送信時に原稿のど
の部分が送信されているかを判別することのできる電子
ファイル装置を提供すること。 【構成】 画像通信機能を有する電子ファイル装置に、
記憶手段に格納された画像を表示する手段と、画像送信
の際送信中であるページを前記画像表示手段に表示する
頁表示制御手段とを設け、画像通信を行なうに際して
は、ページ順に送信される文書のページ画像を順次表示
部に表示することにより、表示部を見ることにより現在
何ページ目が送信されているかを判別できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、イメージスキャナなど
の入力で原稿から読み取った文書や図面などのイメージ
データを光ディスクなどの記憶媒体にファイリングする
電子ファイル装置、特に画像通信機能を備えた電子ファ
イル装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子ファイル装置とは、文書や図面など
の紙を用いた情報をファイリングする際、電子化媒体に
して取り扱うことのできる装置である。この電子ファイ
ル装置に画像通信機能を備えると画像記憶部に格納され
た画像データを電話回線を通してファクシミリ送信する
ことができるが、このような画像記憶部とファクシミリ
通信機能とを合わせ持った装置としては特開昭６４−２
０７６８号公報に示すもの或いは図４に示すものがあ
る。

【０００３】図４において、符号１は画像データ処理お
よび装置全体の制御を行うシステム制御部、２は原稿３
を光電的に読み取るスキャナ、４はファイルメモリとし
ての記憶装置であり、光ディスク装置等で構成され、光
ディスク等の記憶媒体に対して画像データの記録を行な
う。５はスキャナ２で読み取った画像データを符号化し
て記憶装置４に送付する符号化回路、６は記憶装置４か
ら読み出された符号化データを復号化する復号化回路、
７はスキャナ２で読み取ったり記憶装置４から読み出さ
れた画像データを一時格納するメモリ回路、８はオペレ
ータとの対話などに利用される入力手段としてのキーボ
ード、９は画像データを通信回線１０に送出してファク
シミリ通信を行なう画像送信部である。システム制御部
１はＣＰＵによって構成され、内部に処理プログラムや
各種データを格納するメモリを有する。

【０００４】このような電子ファイル装置において、ス
キャナ２によって読み取られた原稿３の画像データは一
旦メモリ回路７に蓄えられ、その後符号化回路５によっ
てＭＲ符号化やＭＭＲ符号化等の符号化処理がされて記
憶装置４に転送され、ここに格納される。記憶装置４に
は記憶媒体として大容量の光ディスクが装着され、前記
原稿３の内容が蓄えられる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の電子ファイル装置によれば、光ディスクにファイ
ルされた文書内容を取り出しては容易にファクシミリ送
信できるという便利さはあるものの、このファクシミリ
送信に際しては、通常のファクシミリ装置から送信する
場合と違って、データ化された画情報が画像送信部９か
ら直接通信回線１０へ、送出されるから、一つの文書を
ファクシミリ送信しているとき、現在何ページ目が送信
されているかがオペレータにとって確認できないという
不具合があった。

【０００６】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、画像通信機能を有し、画像送信時に原
稿のどの部分が送信されているかを判別することのでき
る電子ファイル装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像通信機能を有する電子ファイル装
置に、記憶手段に格納された画像を表示する手段と、画
像送信の際、送信中であるページを前記画像表示手段に
表示する頁表示制御手段とを設けたことを要旨とする。

【０００８】

【作用】前記構成により、電子ファイル装置により画像
通信を行なうに際しては、送信される文書は原稿の１ペ
ージ目から順次送信される。このとき、頁表示制御手段
の動作により、現在送信されているページの画像データ
が縮小処理されながら表示部へ転送され、これに表示さ
れる。したがって、オペレータは表示部を見ることによ
り現在何ページ目が送信されているかを判別できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１乃至図３は本発明による電子ファイル装置の
一実施例を示す図である。図１において、符号１〜１０
は前記図４に示された従来例と同一の機能部分であり、
同一の符号を付することにより重複した説明を省略す
る。図１において、符号１１はメモリ回路７から画像デ
ータの転送を受けスキャナ１で読み取られた画像または
記憶装置４から読み出された画像データを表示する表示
部、１２はメモリ回路７から出力された画像データを縮
小処理する画像縮小部、１３はキーボード８からのコマ
ンド入力により、システム制御部１に対して画像の表示
を指示する表示指示部、１４はファクシミリ通信時、送
信されているページを明示する頁表示制御部である。ま
た、符号１５は記憶装置４に格納された画像をハードコ
ピーとして出力するプリンタ、１６は処理プログラムを
格納する外部記憶媒体としてのフロッピーディスクであ
る。

【００１０】また、この実施例においては、記憶装置４
には符号化された画像データのみならず文書の管理デー
タ、或いは送信相手先の名前や電話番号等のデータも格
納される。その上、記憶装置４にはファクシミリ通信を
行なったとき、通信結果として、相手先、送信ページ
数、通信状況、さらには送信を行なったページが、記憶
装置４に格納されているどのページであるかの情報（例
えば文書番号、ページ番号）も格納される。また、通信
状況の情報はプリンタにより出力することができるよう
になっている。さらに、システム制御部１は、前記記憶
装置４に格納された相手先情報を呼び出して同報通信処
理を行なうことができる。

【００１１】かかる構成を有する電子ファイル装置の動
作について以下説明する。図２は前記電子ファイル装置
におけるファクシミリ送信動作を示すフローチャートで
ある。この図に示すようにファクシミリ送信が開始され
ると、システム制御部１は先ず、処理ステップ（以下単
にステップという）ＳＴ１において、送信されるページ
の指定を行ない、次いで宛先情報等の指定を行なって通
信回線１０を通してダイヤル操作を行なう（ステップＳ
Ｔ２）。ダイヤル操作を行なって相手側装置を呼び出し
ている間に、システム制御部１は記憶装置４に対してペ
ージ読み出しを行なう（ステップＳＴ３）。読み出され
たデータは復号化回路６によって画像データに復号化さ
れ一旦メモリ回路７に蓄えられる。相手側装置との間で
通信接続が確保され、且つ通信手順の決定がなされる
と、システム制御部１はファクシミリ送信を画像表示し
ながら行なうか否かをチェックし（ステップＳＴ４）、
表示指示部１３により画像表示の指示が出ていれば、読
み出したページの画像データをメモリ回路７から表示部
１１に転送して画像表示する（ステップＳＴ５）。この
とき、画像データは画像縮小部１２により縮小処理さ
れ、表示部１１上では図３に示すように縮小サイズで表
示される。次に、システム制御部１は、メモリ回路７に
蓄えられた画像データを画像送信部９に送り、ファクシ
ミリ送信動作に入る（ステップＳＴ６）。このファクシ
ミリ送信動作では、画像データは画像送信部９において
変調処理等により画信号になおされて通信回線１０上に
送出される。他方、ステップＳＴ４の処理において表示
指示部１３により画像表示の指示が出ていないと判断さ
れたときは、システム制御部１は、読み出したページの
画像データをメモリ回路７から直ちに画像送信部９へ転
送し送信を開始する（ステップＳＴ６）。１ページ目の
送信が終了すると（ステップＳＴ７）、システム制御部
１は次のページがあるか否かをチェックし（ステップＳ
Ｔ８）、次のページがあると判断されればステップＳＴ
３へ戻ってページ読み出しを行ないさらにステップＳＴ
４以下の処理を行なう。このようにして、次々とページ
の読み出し、およびファクシミリ送信が行なわれると、
表示部１１の画面上には、図３に示すように、縮小され
たページ画像が順次表示される。したがって、表示部１
１の画面上に複数のページ画像が表示されているとき
は、一番最後の位置にあるページ画像が現在送信されて
いる画像であることがわかる。頁表示制御部１４は現在
送信中のページをより一層明確にするため、前記最後の
ページを反転表示したり、或いはそのページについては
データが通信回線１０上に送出されるにしたがって画像
を順次表示するなどの制御を行なう。一方、ステップＳ
Ｔ８において、次のページがないと判断された場合は一
連のファクシミリ送信動作を終了する。

【００１２】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画像通信機能を有する電子ファイル装置に、
画像表示手段と、画像送信の際送信中であるページを前
記画像表示手段に表示する頁表示制御手段とを設けたた
め、送信中のページが画像として表示されオペレータが
送信状況を把握できるようになり、マンマシンインタフ
ェースが向上する。また通信エラーが発生が即座にわか
り作業効率が良くなる等、種々の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用される電子ファイル装置の一実施
例を示すブロック図

【図２】前記実施例におけるファクシミリ通信動作を説
明するフローチャート

【図３】前記ファクシミリ通信動作中のページ画像表示
内容を示す図

【図４】従来の電子ファイル装置の一例を示すブロック
図

【符号の説明】

１ システム制御部（制御手段） ２ スキャナ ３ 原稿 ４ 記憶装置 ５ 符号化回路 ６ 復号化回路 ７ メモリ回路 ８ キーボード ９ 画像送信部 １０ 通信回線 １１ 表示部 １３ 表示指示部 １４ 頁表示制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を読み取るスキャナと、スキャナで
   読み取られた画像データを格納する記憶手段と、記憶手
   段に格納された画像を表示する手段と、記憶手段から読
   み出された画像データを画像送信する手段と、画像送信
   の際、送信中であるページを前記画像表示手段に表示す
   る頁表示制御手段と、画像送信に際して画像表示をする
   か否かを指示する手段と、画像表示指示に基づいてペー
   ジ画像を表示する制御手段とから成る電子ファイル装
   置。