JPH0519143Y2 - - Google Patents

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JPH0519143Y2
JPH0519143Y2 JP1987110563U JP11056387U JPH0519143Y2 JP H0519143 Y2 JPH0519143 Y2 JP H0519143Y2 JP 1987110563 U JP1987110563 U JP 1987110563U JP 11056387 U JP11056387 U JP 11056387U JP H0519143 Y2 JPH0519143 Y2 JP H0519143Y2
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punch
hole
punching
lubricating oil
forming part
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、打抜きポンチに関し、特に、予めス
トレートにせん孔された素材のせん孔穴底部を打
抜きにより穴明け加工を行う場合に用いる打抜き
ポンチに関する。
従来技術 打抜きによる穴明け加工方法は、従来より、実
用に供されている数多くの加工方法の一つの方法
として、広く利用されている。一般に、第4図に
示すように、予め、ストレートにせん孔された穴
底部23を打抜く場合には、打抜き時の破断面2
2が素材21の円筒内部に入り込まぬように打抜
きポンチ29の外径寸法D0はせん孔穴内径寸法
D1より小さく構成されている。これは、打抜き
ポンチ29の工具寿命を長くするためでもある。
ところが、例えば、第5A図に示す素材31のせ
ん孔穴底部32を打抜く場合、打抜きポンチの外
径方法D0をせん孔穴の内径寸法D1よりも小さく
したことで、第5B,5C図に示される如く、打
抜き部内周面に突起38が残る結果となる。該突
起38は必要に応じ仕上加工で除去されるが、こ
の除去作業は手間のかかる作業である。尚、図中
36は切断面、37は破断面を示す。
ところで、打抜き部内周面に上記突起38を残
さずに打抜くためには、打抜きポンチ29の外径
寸法D0をせん孔穴内径寸法D1より大きくするか、
少なくとも等しくする必要が有る。ところが、第
6図に示す如く、素材41は、一般に、打抜き作
業が円滑に行なわれるように、潤滑油43が素材
41に塗布されており、該潤滑油43を封じ込め
た状態で打抜きポンチ49で打抜かれることにな
る。この場合、上記潤滑油43は、打抜きポンチ
49とせん孔穴との寸法関係により逃げ道を失
い、打抜きポンチ49の進行に伴つて高圧にな
る。その結果、素材41内周面と打抜きポンチ4
9の外周面とのわずかな間隙を通つて、潤滑油4
3は、図示のように、噴出する。この噴出する潤
滑油44は、その噴出速度が非常に速く、第7図
に示す如く、ポンチのランド部42に縦溝状のキ
ズ45を生じせしめることがある。尚、図中、2
0,40はダイスを示す。
このように、打抜きポンチの工具寿命を長くす
るためにポンチ外径、詳しくは穴成形部の外径を
せん孔穴内径より小さくすれば、打抜き部内周面
に突起が残り、あるいは、該突起の除去作業を省
くために、ポンチ外径を少なくともせん孔穴内径
と同一あるいはその内径以上にすれば、ポンチの
ランド部に縦溝状のクズが生じ、ポンチの工具寿
命を短くする結果となる。つまり、穴明け加工に
用いる従来の打抜きポンチには、上記問題が内在
している。
本考案の技術的課題 従つて、本考案の解決すべき技術的課題は、工
具寿命に影響を及ぼすことなく、打抜き部に、ポ
ンチとせん孔穴との寸法関係に起因する突起を生
じせしめない打抜きポンチを提供することにあ
る。
本考案の要旨 (構成) 上記技術的課題を達成するために、本考案は以
下の如く構成した。
すなわち、本考案の打抜きポンチは、せん孔穴
内径より少なくとも同一径以上に寸法構成された
打抜きポンチ成形部を備え、該成形部の背後に軸
部を有するよう構成されている。さらに、一端が
上記打抜きポンチ成形部の端面に開口し、他端が
上記軸部の側面に開口する潤滑油逃し穴を備え
た。
(作用) 上記構成によれば、打抜きポンチ成形部の外径
寸法がせん孔穴内径寸法と同一があるいは大きい
場合、打抜きポンチ成形部がせん孔穴内周面に接
しつつせん孔穴底部方向に進入するにつれ、せん
孔穴部に塗布されている潤滑油はせん孔穴底部に
押しやられ、封じ込められる。ところが、打抜き
ポンチ成形部の端面には潤滑油逃し穴の一方の開
口部が設けられており、しかも、該潤滑油逃し穴
の他方の開口部は、上記打抜きポンチ成形部以外
のポンチの軸部側面に備えられている。従つて、
せん孔穴底部に封じ込められた潤滑油は、打抜き
ポンチの進入に伴い高圧になり、上記潤滑油逃し
穴を通つて、開口部より打抜きポンチの外方へ放
出される。つまり、封入された潤滑油は、外方へ
抜け出るリリーフ穴を得たことになる。従つて、
せん孔穴底部と打抜きポンチ成形部の端面とで形
成される空間の圧力上昇が生じることなく、この
状態にて、せん孔穴底部は打抜きポンチにより打
抜かれることになる。
(効果) 従つて、上記空間に封入された潤滑油は、打抜
きポンチ成形部の外周面と、素材の内周面との間
より外方へ噴出することはない。つりポンチ成形
部の外周面には、潤滑油の噴出によるキズは生じ
えず、ポンチ工具寿命の低下は、効果的に防止で
きる。しかも、打抜きポンチ成形部の外径はせん
孔穴内径よりも同一もしくは大きく寸法構成され
ているので、打抜き部内周面には、突起は生じな
い。すなわち、本考案の打抜きポンチは、ポンチ
の工具寿命を低減させることなく、かつ、素材の
打抜き部内周面に突起を生じせしめることなくせ
ん孔穴底部を打抜くことが可能になる。
実施例 以下に、第1〜3図に従つて本考案の一実施例
を具体的に説明する。
第1図は打抜きポンチを示す。図において10
は打抜きポンチを示し、該打抜きポンチ10は、
円形断面を備えた棒状で、素材を打抜くための打
抜きポンチ成形部2と、打抜きポンチ10を加工
機に装着するための打抜きポンチ保持部3と、上
記成形部2と保持部3とを一体的に連結する軸部
1とから構成される。上記打抜きポンチ成形部2
は、打抜きポンチ10の一方の端面たる打抜きポ
ンチ上面5を備えるとともにその外周がDpなる
外径に寸法構成されている。一方、上記打抜きポ
ンチ保持部3は、打抜きポンチ10の他方の端面
たる打抜きポンチ底面4を備えるとともに端部形
状が被装着側部材形状に対応するよう成形されて
いる。尚本実施例では、該端部は円形断面を備え
るように成形されている。そして、上記軸部1
は、円形断面を備えるとともに上記打抜きポンチ
成形部2の外径Dpより僅かに小さい外径を有す
る軸本体部1aと、上記成形部2の背後に位置し
打抜き加工の逃げ面を形成するよう上記軸本体部
1aよりさらに小さく形成された外周面を有する
逃げ部1bとを備えてなる。
さらに、上記打抜きポンチ10は、上記打抜き
ポンチ上面5から打抜きポンチ底面4に至る潤滑
油逃し穴6を備えている。該逃し穴6は、打抜き
ポンチ10の中心にかつ軸線に沿つて形成されて
いる。さらに、第2図によく示されるように、上
記打抜きポンチ底面4には、該底面4の中心から
径方向外方に向かつて溝4aが形成されている。
上記構成によれば、上記打抜きポンチ10を用
いた素材の打抜き穴明け加工は、以下の様に行な
われる。
すなわち、第3図は、打抜き穴明け加工を示
す。図において、ポンチ受け台9に装着された打
抜きポンチ10は、ダイス7に装着された素材8
のせん孔穴12と心合せされて対面している。ま
た、上記素材8のせん孔穴12の内径Diは、上
記打抜きポンチ成形部2の外径Dpより小さく寸
法構成されている。かかる条件において、素材8
のせん孔穴底部13を打抜く場合、打抜きポンチ
成形部2は、せん孔穴12の内径Diを径方向外
方へ押し広げつつせん孔穴底部13へ進む。とこ
ろで、素材8には、この打抜き穴明け加工を円滑
に行なうために、潤滑油11が塗布されており、
打抜きポンチ成形部2の進行と共に、せん孔穴1
2の内周面上の潤滑油11はせん孔穴底部13の
上面13aに集まる。さらに上記成形部2が上記
底部13側へ進むと、せん孔穴12の周面と上記
底部13の上面13a及び上記成形部2の上面5
とに囲まれた空間は容積減少せしめられ、該空間
内の潤滑油11の圧力は上昇する。ところが、打
抜きポンチ10には、該ポンチ10を貫通する潤
滑油逃し穴6が備えられるとともに、該逃し穴6
が上記打抜きポンチの外方に開口しているため、
上記空間に閉じ込められた潤滑油12は、その圧
力上昇に伴つて、上記貫通穴6を通つて上記打抜
きポンチ10の外方へ排出される。つまり、上記
空間内にある潤滑油12には、常圧の状態を維持
している。
このように、上述した状態から、さらに、打抜
きポンチ10は、せん孔穴底部13側へ進み、つ
いに該底部13を打抜くことになる。そして、打
抜かれた素材8の打抜き部内周面には、打抜きに
よる突起は存在しえない。なぜならば、打抜きポ
ンチ成形部2の外径Dpは、せん孔穴12の内径
Diより大きく寸法構成されているからである。
従つて、上記構成における打抜きポンチ本体1
0を用いた打抜き穴明け加工は、打抜き部内周面
に従来例において発生する突起を生じせしめるこ
となく行なうことが可能である。しかも、打抜き
に際し、高圧化した潤滑油による打抜きポンチ成
形部2の外周面、即ちランド面、に生じやすい縦
溝状のキズも生じない。なぜならば、該キズの発
生原因は高圧化した潤滑油の噴出に起因してお
り、本実施例では、潤滑油は高圧化することがな
いからである。従つて、本実施例に係る打抜きポ
ンチ本体は、打抜きに伴う突起を生じせしめるこ
となく、かつ、工具寿命の減少を効果的に防止し
うる好適な打抜きポンチと言える。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の一実施例に係る打抜きポ
ンチの半断面側面図および左端面図、第3図は第
1,2図の打抜きポンチを用いて、素材のせん孔
穴底部を打抜く状態を説明する断面図、第4〜7
図は従来例に係る打抜きポンチ及び該ポンチを用
いての打抜き状態を示しており、第4図は打抜き
状態の断面図、第5A図〜第5B図はワークピー
スの断面図、第5C図は第5B図のC部拡大断面
図、第6図は別な打抜き状態を示す断面図、第7
図は打抜きポンチ成形部を示す正面図である。 1……軸部、1a……軸本体部、1b……逃げ
部、2……打抜きポンチ成形部、3……打抜きポ
ンチ保持部、4……打抜きポンチ底面、4a……
溝、5……打抜きポンチ上面、6……潤滑油逃し
穴、7……ダイス、8……素材、9……受け台、
10……打抜きポンチ、11……潤滑油、12…
…せん孔穴、13……打抜き底部、13a……底
部上面、Dp……成形部外径、Di……せん孔穴内
径。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 せん孔穴12の内径Diより少なくとも同一径
    以上に寸法構成された外径Dpを有する打抜きポ
    ンチ成形部2を備え、該成形部2の背後に軸部1
    を有してなる打抜きポンチにおいて、 一端が打抜きポンチ成形部2の端面5に開口
    し、他端がポンチ軸部1の側面4aに開口する潤
    滑油逃し穴6を備えたことを特徴とする打抜きポ
    ンチ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2525392Y2 (ja) * 1989-12-25 1997-02-12 澁谷工業 株式会社 結束バンドの切断・除去装置
JP4601023B2 (ja) * 2000-02-22 2010-12-22 日本高周波鋼業株式会社 中空部品の鍛造方法及びそれに使用する打抜きピン

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5521606A (en) * 1978-08-02 1980-02-15 Hitachi Ltd Set unit for timer set value

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