JP2678853B2 - ウォータージェットによる脆性材料の加工方法 - Google Patents
ウォータージェットによる脆性材料の加工方法Info
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- JP2678853B2 JP2678853B2 JP8276992A JP8276992A JP2678853B2 JP 2678853 B2 JP2678853 B2 JP 2678853B2 JP 8276992 A JP8276992 A JP 8276992A JP 8276992 A JP8276992 A JP 8276992A JP 2678853 B2 JP2678853 B2 JP 2678853B2
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- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- water jet
- processing
- jet
- specified
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- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、脆性材料にウォーター
ジェットを投射することにより脆性材料を切断加工する
方法に関するもので、主としてガラスに小穴を形成する
穴加工法の改良を目指したものである。
ジェットを投射することにより脆性材料を切断加工する
方法に関するもので、主としてガラスに小穴を形成する
穴加工法の改良を目指したものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ウォータージェット加工機にて脆
性材料に小穴を形成する場合、超高圧水に研磨材を混入
するアブレシブジェットを用いる。そして脆性材料の穴
加工にあっても金属等の加工と同様打ち抜き範囲内にピ
アシングした後指定寸法通りにアブレシブジェットを投
射して穴加工をおこなっていた。
性材料に小穴を形成する場合、超高圧水に研磨材を混入
するアブレシブジェットを用いる。そして脆性材料の穴
加工にあっても金属等の加工と同様打ち抜き範囲内にピ
アシングした後指定寸法通りにアブレシブジェットを投
射して穴加工をおこなっていた。
【０００３】このウォータージェットによる脆性材料へ
の穴加工において、加工後の製品の穴端部に欠けを生じ
ることが多かった。特にガラスにおいてはこの現象が多
発していた。これはウォータージェットにより切り離さ
れた破材がキャッチャへと落下する際、残された製品の
内側面に当接するためであった。
の穴加工において、加工後の製品の穴端部に欠けを生じ
ることが多かった。特にガラスにおいてはこの現象が多
発していた。これはウォータージェットにより切り離さ
れた破材がキャッチャへと落下する際、残された製品の
内側面に当接するためであった。
【０００４】この状態を図示したのが図１乃至図２であ
って、図中１が被加工物である脆性材料（実施例ではガ
ラス）であり、ノズル２より噴射されるウォータージェ
ット３を脆性材料１の指定位置に当て指定寸法通りに切
断していくものである。ウォータージェット３による切
断が完了すると、図２のように切断範囲内の破材４（切
りかす）はキャッチャ６へと落下する。この破材４は、
残された脆性材料製品の打ち抜き内周面とほぼ同一の大
きさであるため、破材４の離脱に際して、脆性材料製品
の打ち抜き内周面７の裏面側８円周端に当たりやすく、
該部分に欠け部分５を生じさせてしまうことになる。
って、図中１が被加工物である脆性材料（実施例ではガ
ラス）であり、ノズル２より噴射されるウォータージェ
ット３を脆性材料１の指定位置に当て指定寸法通りに切
断していくものである。ウォータージェット３による切
断が完了すると、図２のように切断範囲内の破材４（切
りかす）はキャッチャ６へと落下する。この破材４は、
残された脆性材料製品の打ち抜き内周面とほぼ同一の大
きさであるため、破材４の離脱に際して、脆性材料製品
の打ち抜き内周面７の裏面側８円周端に当たりやすく、
該部分に欠け部分５を生じさせてしまうことになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこでウォータージェ
ットにより脆性材料に小穴を加工する場合、最終切断前
の切断加工として指示寸法より小さな穴を加工し、その
後に最終切断加工として寸法通りの穴加工を行い、図３
に示されるように破材離脱の際、欠いた部分５を削り取
るように加工することにより、穴端部に欠けの無い脆性
材料製品を提供せんとするものである。
ットにより脆性材料に小穴を加工する場合、最終切断前
の切断加工として指示寸法より小さな穴を加工し、その
後に最終切断加工として寸法通りの穴加工を行い、図３
に示されるように破材離脱の際、欠いた部分５を削り取
るように加工することにより、穴端部に欠けの無い脆性
材料製品を提供せんとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、切断範囲内側にピアシング後、切断指定寸法より
内側にウォータージェットを投射して切断加工を行い、
この切断工程で生じた破材の離脱後、切断指定寸法でウ
ォータージェットを投射して切断加工を行う加工方法に
おいて、最終切断直前の切断を切断指定寸法より略ジェ
ット径分内側にウォータージェットを投射することによ
り行い、この後切断指定寸法にウォータージェットを投
射して最終切断を行うウォータージェットによる脆性材
料の加工方法を提供するものである。
めに、切断範囲内側にピアシング後、切断指定寸法より
内側にウォータージェットを投射して切断加工を行い、
この切断工程で生じた破材の離脱後、切断指定寸法でウ
ォータージェットを投射して切断加工を行う加工方法に
おいて、最終切断直前の切断を切断指定寸法より略ジェ
ット径分内側にウォータージェットを投射することによ
り行い、この後切断指定寸法にウォータージェットを投
射して最終切断を行うウォータージェットによる脆性材
料の加工方法を提供するものである。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例につき説明する。図４
は、本発明に利用されるアブレシブタイプのウォーター
ジェット加工機の概略図であり、主に超高圧ポンプ１
１、カッティングヘッド１２、ワークテーブル１３、研
磨材供給システム１４、排水タンク１５で構成され、超
高圧ポンプ１１で昇圧された水をカッティングヘッド１
２内で研磨材とミキシングし、ノズル２よりワークテー
ブル１３上の材料（ワーク）に噴射し、ワークを切断す
るものである。
は、本発明に利用されるアブレシブタイプのウォーター
ジェット加工機の概略図であり、主に超高圧ポンプ１
１、カッティングヘッド１２、ワークテーブル１３、研
磨材供給システム１４、排水タンク１５で構成され、超
高圧ポンプ１１で昇圧された水をカッティングヘッド１
２内で研磨材とミキシングし、ノズル２よりワークテー
ブル１３上の材料（ワーク）に噴射し、ワークを切断す
るものである。
【０００８】尚、図４中１６は操作盤であり、１７は制
御盤である。図中の矢印は水又は研磨材の流れを示して
いる。
御盤である。図中の矢印は水又は研磨材の流れを示して
いる。
【０００９】図５は、ノズル径１ミリメートルのノズル
２よりの直径５ミリメートルの丸穴を加工する時のウォ
ータージェットの軌跡を示す図で、図５に従い説明すれ
ば、本発明は、第１に脆性材料１の切断範囲内側にピア
シングする。図中央の黒点がピアシング位置９を示して
いる。
２よりの直径５ミリメートルの丸穴を加工する時のウォ
ータージェットの軌跡を示す図で、図５に従い説明すれ
ば、本発明は、第１に脆性材料１の切断範囲内側にピア
シングする。図中央の黒点がピアシング位置９を示して
いる。
【００１０】第２にピアシング後ピアシング位置９よ
り、第１次切断加工位置へと切断移動をする。第１次切
断加工位置は指定寸法より略ジェット径分内側である。
実施例ではノズル径を１ミリメートルとしているため指
定寸法より半径で１ミリメートル小さなもの、すなわち
直径３ミリメートルの丸穴の切断加工を行う。尚、ウォ
ータージェット加工装置においてノズル径とジェット径
はほぼ等しい。
り、第１次切断加工位置へと切断移動をする。第１次切
断加工位置は指定寸法より略ジェット径分内側である。
実施例ではノズル径を１ミリメートルとしているため指
定寸法より半径で１ミリメートル小さなもの、すなわち
直径３ミリメートルの丸穴の切断加工を行う。尚、ウォ
ータージェット加工装置においてノズル径とジェット径
はほぼ等しい。
【００１１】第１次切断加工の工程で生じた破材４は、
製品側の脆性材料１より離脱する。この場合、図２に示
されるような欠け部分５を生じる場合がある。
製品側の脆性材料１より離脱する。この場合、図２に示
されるような欠け部分５を生じる場合がある。
【００１２】破材４離脱後、図３のごとく指定寸法通り
の加工を行う。すなわち半径を１ミリメートル大きくし
て直径５ミリメートルの丸穴の切断加工を行う。
の加工を行う。すなわち半径を１ミリメートル大きくし
て直径５ミリメートルの丸穴の切断加工を行う。
【００１３】図６及び図７に示される四角形の穴や三角
形の穴の加工にあっても同様な方法により加工すること
ができる。
形の穴の加工にあっても同様な方法により加工すること
ができる。
【００１４】尚、実施例は第１次切断加工時に指定寸法
より１ミリメートル内側、即ちジェット径と同一幅内側
を切断しているため、第２次切断加工は指定寸法通りの
軌跡にてウォータージェットを１周投射する最終切断と
なるが、第１次切断加工でジェット径より大きな値分内
側を切断加工した場合には最終切断に至るまでに複数回
の切断加工があり得る。
より１ミリメートル内側、即ちジェット径と同一幅内側
を切断しているため、第２次切断加工は指定寸法通りの
軌跡にてウォータージェットを１周投射する最終切断と
なるが、第１次切断加工でジェット径より大きな値分内
側を切断加工した場合には最終切断に至るまでに複数回
の切断加工があり得る。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、叙上の様に構成されるため次
の様な効果を発揮する。 本発明は最終切断直前に略ジェット径分内側を切断加
工し、その後指定寸法の切断加工をするため最終切断加
工時に前の切断加工時に生じた破材４による欠け部分５
を完全に削り取ってしまい製品側の欠け部分５を取り除
くことができる。
の様な効果を発揮する。 本発明は最終切断直前に略ジェット径分内側を切断加
工し、その後指定寸法の切断加工をするため最終切断加
工時に前の切断加工時に生じた破材４による欠け部分５
を完全に削り取ってしまい製品側の欠け部分５を取り除
くことができる。
【００１６】その上、最終切断加工時には破材４が生
じないため、新たな穴端部の欠けを発生させることが無
くなった。 本発明は、穴加工に限らず破材４が離脱する際に欠け
部分５を生じる危険のある小寸法の形状加工についても
同様の効果が期待できるものである。
じないため、新たな穴端部の欠けを発生させることが無
くなった。 本発明は、穴加工に限らず破材４が離脱する際に欠け
部分５を生じる危険のある小寸法の形状加工についても
同様の効果が期待できるものである。
【図１】 脆性材料とノズル及びウォータージェットと
の関係を示す略図
の関係を示す略図
【図２】 切断加工時の破材離脱により生じる欠け部分
を示す略図
を示す略図
【図３】 最終切断加工状態を示す略図
【図４】 ウォータージェット加工機の概略図
【図５】 丸穴加工時のウォータージェットの軌跡を示
す図
す図
【図６】 四角穴加工時のウォータージェットの軌跡を
示す図
示す図
【図７】 三角穴加工時のウォータージェットの軌跡を
示す図
示す図
【符号の説明】 １．．．脆性材料 ２．．．ノズル ３．．．ウォータージェット ４．．．破材 ５．．．欠け部分 ６．．．キャッチャ ９．．．ピアシング位置 １１．．超高圧ポンプ １２．．カッティングヘッド １３．．ワークテーブル １４．．研磨材供給システム １５．．排水タンク １６．．操作盤 １７．．制御盤
Claims (1)
- 【請求項１】 切断範囲内側にピアシング後、切断指定
寸法より内側にウォータージェットを投射して切断加工
を行い、この切断工程で生じた破材の離脱後、切断指定
寸法でウォータージェットを投射して切断加工を行う加
工方法において、最終切断直前の切断を切断指定寸法よ
り略ジェット径分内側にウォータージェットを投射する
ことにより行い、この後切断指定寸法にウォータージェ
ットを投射して最終切断を行うウォータージェットによ
る脆性材料の加工方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8276992A JP2678853B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | ウォータージェットによる脆性材料の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8276992A JP2678853B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | ウォータージェットによる脆性材料の加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05245828A JPH05245828A (ja) | 1993-09-24 |
| JP2678853B2 true JP2678853B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13783646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8276992A Expired - Lifetime JP2678853B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | ウォータージェットによる脆性材料の加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2678853B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102152408A (zh) * | 2010-12-13 | 2011-08-17 | 深圳顺络电子股份有限公司 | 一种片式元件陶瓷膜片的打孔模具、打孔设备及打孔方法 |
| KR101339654B1 (ko) | 2012-02-01 | 2013-12-10 | 이유진 | 워터젯 커팅기를 이용한 글라스 커팅방법 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4980120B2 (ja) * | 2007-04-11 | 2012-07-18 | 株式会社ディスコ | ウォータジェット加工装置による孔加工方法 |
| KR101145904B1 (ko) * | 2008-10-02 | 2012-05-15 | 이유진 | 워터젯 커팅기를 이용한 글라스 커팅방법 |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP8276992A patent/JP2678853B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102152408A (zh) * | 2010-12-13 | 2011-08-17 | 深圳顺络电子股份有限公司 | 一种片式元件陶瓷膜片的打孔模具、打孔设备及打孔方法 |
| KR101339654B1 (ko) | 2012-02-01 | 2013-12-10 | 이유진 | 워터젯 커팅기를 이용한 글라스 커팅방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05245828A (ja) | 1993-09-24 |
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Legal Events
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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