JPH05190296A - 中性粒子の発生方法及びその装置 - Google Patents
中性粒子の発生方法及びその装置Info
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- JPH05190296A JPH05190296A JP2174092A JP2174092A JPH05190296A JP H05190296 A JPH05190296 A JP H05190296A JP 2174092 A JP2174092 A JP 2174092A JP 2174092 A JP2174092 A JP 2174092A JP H05190296 A JPH05190296 A JP H05190296A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所定の方向性を有し、かつエネルギ分布が単
色な高速中性粒子を効率的に生成することができるよう
にする。 【構成】 所定のエネルギ及び方向性を持つ陽イオンか
らなるイオン線31をイオン源22より射出し、このイ
オン線31上に、電子銃23から第1の双極子磁石24
を介してイオン線31と略等速度の電子線32を走らせ
る。そして重心系で相対速度を持たない電子及び陽イオ
ンの集団を形成し、陽イオンと電子とを高い確率で再結
合させて所定の方向性を有し、かつエネルギ分布が単色
な中性粒子を含む線束33を発生させる。さらにこの線
束33を第2の双極子磁石26、第3の双極子磁石27
に順次通し、線束33中の電子、陽イオンの荷電粒子を
除去して中性粒子のみの中性粒子線37を得る。
色な高速中性粒子を効率的に生成することができるよう
にする。 【構成】 所定のエネルギ及び方向性を持つ陽イオンか
らなるイオン線31をイオン源22より射出し、このイ
オン線31上に、電子銃23から第1の双極子磁石24
を介してイオン線31と略等速度の電子線32を走らせ
る。そして重心系で相対速度を持たない電子及び陽イオ
ンの集団を形成し、陽イオンと電子とを高い確率で再結
合させて所定の方向性を有し、かつエネルギ分布が単色
な中性粒子を含む線束33を発生させる。さらにこの線
束33を第2の双極子磁石26、第3の双極子磁石27
に順次通し、線束33中の電子、陽イオンの荷電粒子を
除去して中性粒子のみの中性粒子線37を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば半導体製造プロセ
スにおいて、試料をエッチングする際に用いられる中性
粒子の発生方法及びその装置に関するものである。
スにおいて、試料をエッチングする際に用いられる中性
粒子の発生方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速中性粒子線はイオン線を電荷
交換散乱で中性化し、中性化しなかったイオンを除去す
ることにより得られる。このような高速中性粒子線は例
えば半導体製造プロセスにおいて試料をエッチングする
際等に用いられる。そして、この高速中性粒子線を用い
ることにより、照射ダメージを殆ど生じさせることなく
試料をエッチングすることができる。
交換散乱で中性化し、中性化しなかったイオンを除去す
ることにより得られる。このような高速中性粒子線は例
えば半導体製造プロセスにおいて試料をエッチングする
際等に用いられる。そして、この高速中性粒子線を用い
ることにより、照射ダメージを殆ど生じさせることなく
試料をエッチングすることができる。
【0003】従来の中性粒子発生装置の一構成例を図3
に示す。図中11はチャンバ11であり、チャンバ11
の上方には加速電極13を介して放電管12が配設され
ている。放電管12の上部にはガス供給管16が接続さ
れており、これら放電管12、加速電極13及びガス供
給管16はイオン源14となっている。またチャンバ1
1の下方には、イオン等の荷電粒子の進入を排除するグ
リッド電極15が加速電極13と対向して設けられてお
り、チャンバ11の側壁にはガス排気管17が接続され
ている。
に示す。図中11はチャンバ11であり、チャンバ11
の上方には加速電極13を介して放電管12が配設され
ている。放電管12の上部にはガス供給管16が接続さ
れており、これら放電管12、加速電極13及びガス供
給管16はイオン源14となっている。またチャンバ1
1の下方には、イオン等の荷電粒子の進入を排除するグ
リッド電極15が加速電極13と対向して設けられてお
り、チャンバ11の側壁にはガス排気管17が接続され
ている。
【0004】上記の如く構成された装置を作動させて中
性粒子を発生させるには、まずガス供給管16より放電
管12及びチャンバ11内にイオン発生用ガスであるA
rを供給する。次いでチャンバ11及び放電管12内の
ガスをガス排気管17より排気量を調節しながら排気
し、チャンバ11内を所定の圧力、例えば7×10-2P
aに設定する。また加速電極13、グリッド電極15を
それぞれ負電位、正電位に印加する。
性粒子を発生させるには、まずガス供給管16より放電
管12及びチャンバ11内にイオン発生用ガスであるA
rを供給する。次いでチャンバ11及び放電管12内の
ガスをガス排気管17より排気量を調節しながら排気
し、チャンバ11内を所定の圧力、例えば7×10-2P
aに設定する。また加速電極13、グリッド電極15を
それぞれ負電位、正電位に印加する。
【0005】そして放電管12を作動させると、放電管
12内のArガスはプラズマ化され、プラズマ中のAr
+ は負電位に印加されている加速電極13に引き出され
てイオン源14からグリッド電極15へ向けて射出され
る。射出されたAr+ の一部は、チャンバ11内のAr
と電荷交換散乱を行い、運動エネルギと方向性とを失う
ことなく中性化されて高速中性粒子となる。一方、電荷
交換散乱により生じた低速Ar+ と電荷交換散乱を行わ
なかった高速Ar+ はグリッド電極15内の正電位では
じき返され、これによってチャンバ11からはArの高
速中性粒子線が試料(図示せず)へ向けて射出される。
なお、イオン発生用ガスとしては上記Arの他にNe、
Kr等の不活性ガス等も用いられる。
12内のArガスはプラズマ化され、プラズマ中のAr
+ は負電位に印加されている加速電極13に引き出され
てイオン源14からグリッド電極15へ向けて射出され
る。射出されたAr+ の一部は、チャンバ11内のAr
と電荷交換散乱を行い、運動エネルギと方向性とを失う
ことなく中性化されて高速中性粒子となる。一方、電荷
交換散乱により生じた低速Ar+ と電荷交換散乱を行わ
なかった高速Ar+ はグリッド電極15内の正電位では
じき返され、これによってチャンバ11からはArの高
速中性粒子線が試料(図示せず)へ向けて射出される。
なお、イオン発生用ガスとしては上記Arの他にNe、
Kr等の不活性ガス等も用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
装置及び方法では、高速中性粒子がプラズマ中のAr+
とチャンバ11内のArとの電荷交換散乱により発生す
る。しかもAr、Kr等の重いガスでは、弾性散乱断面
積が電荷交換散乱断面積に対して同程度又はそれ以上の
大きさを持つことがわかっており、高速中性粒子が電荷
交換散乱だけでなく弾性散乱によっても多く発生する。
He、Ne、Arの各ガスのイオンエネルギ変化による
各散乱断面積の変化を図4(a)、(b)、(c)にそ
れぞれ示す。なお、図中sは弾性散乱、Tは電荷交換散
乱、tはt=s+Tを示している。図4からも明らかな
ように、He、Ne、Arとガスが重くなるに従って全
体の散乱断面積が増加しており、特に弾性散乱断面積の
増大が顕著である。このため、従来の装置及び方法では
試料に入射する高速中性粒子の方向性が得られず、また
そのエネルギも広い分布を持つという問題を有してい
た。
装置及び方法では、高速中性粒子がプラズマ中のAr+
とチャンバ11内のArとの電荷交換散乱により発生す
る。しかもAr、Kr等の重いガスでは、弾性散乱断面
積が電荷交換散乱断面積に対して同程度又はそれ以上の
大きさを持つことがわかっており、高速中性粒子が電荷
交換散乱だけでなく弾性散乱によっても多く発生する。
He、Ne、Arの各ガスのイオンエネルギ変化による
各散乱断面積の変化を図4(a)、(b)、(c)にそ
れぞれ示す。なお、図中sは弾性散乱、Tは電荷交換散
乱、tはt=s+Tを示している。図4からも明らかな
ように、He、Ne、Arとガスが重くなるに従って全
体の散乱断面積が増加しており、特に弾性散乱断面積の
増大が顕著である。このため、従来の装置及び方法では
試料に入射する高速中性粒子の方向性が得られず、また
そのエネルギも広い分布を持つという問題を有してい
た。
【0007】本発明は上記した課題に鑑みてなされたも
のであり、所定の方向性を有すると共にエネルギ分布が
単色な高速中性粒子を得ることができる中性粒子の発生
方法及びその装置を提供することを目的としている。
のであり、所定の方向性を有すると共にエネルギ分布が
単色な高速中性粒子を得ることができる中性粒子の発生
方法及びその装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明方法は、所定のエネルギと方向性とを持つ荷電
粒子を発生させてその線束を得た後、前記荷電粒子と略
等速度でありかつ反対の電荷を持つ粒子を前記荷電粒子
の線束上に走らせて中性粒子を発生させるようにしたも
のである。
に本発明方法は、所定のエネルギと方向性とを持つ荷電
粒子を発生させてその線束を得た後、前記荷電粒子と略
等速度でありかつ反対の電荷を持つ粒子を前記荷電粒子
の線束上に走らせて中性粒子を発生させるようにしたも
のである。
【0009】また本発明は上記方法において、前記荷電
粒子と略等速度でありかつ反対の電荷を持つ粒子を前記
荷電粒子の線束上に走らせることによって得られた線束
を、双極子磁石に通して前記線束より荷電粒子を除去す
るようにしたものである。
粒子と略等速度でありかつ反対の電荷を持つ粒子を前記
荷電粒子の線束上に走らせることによって得られた線束
を、双極子磁石に通して前記線束より荷電粒子を除去す
るようにしたものである。
【0010】さらに本発明は上記方法において、前記所
定のエネルギと方向性とを持つ荷電粒子を陽イオンとし
た場合、該陽イオンと反対の電荷を持つ粒子として電子
又は負イオンを使用するようにしたものである。
定のエネルギと方向性とを持つ荷電粒子を陽イオンとし
た場合、該陽イオンと反対の電荷を持つ粒子として電子
又は負イオンを使用するようにしたものである。
【0011】また本発明装置は、チャンバと、該チャン
バに取り付けられ、かつ荷電粒子を前記チャンバ内に射
出するイオン源と、前記チャンバに取り付けられ、かつ
前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子を発生させるため
の発生部と、前記チャンバ内の前記荷電粒子の走行上で
かつ前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子が交差する位
置に配設された、前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子
の線束を指向させるための第1の双極子磁石と、前記チ
ャンバ内の前記荷電粒子の走行上でかつ前記第1の双極
子磁石の下方に配設された、該第1の双極子磁石からの
線束より所定の荷電粒子を除去させるための第2の双極
子磁石と、前記チャンバ内の前記所定の荷電粒子が除去
された前記第2の双極子磁石からの線束の走行上でかつ
前記第2の双極子磁石の下方に配設された、前記荷電粒
子と反対の電荷を持つ粒子を除去させるための第3の双
極子磁石と、前記チャンバの前記第2の双極子磁石及び
前記第3の双極子磁石の近傍に取り付けられたアース電
極と、前記第3の双極子磁石からの線束の走行上でかつ
前記チャンバの下面に形成されたアパーチャーとから構
成されるようにしたものである。
バに取り付けられ、かつ荷電粒子を前記チャンバ内に射
出するイオン源と、前記チャンバに取り付けられ、かつ
前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子を発生させるため
の発生部と、前記チャンバ内の前記荷電粒子の走行上で
かつ前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子が交差する位
置に配設された、前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子
の線束を指向させるための第1の双極子磁石と、前記チ
ャンバ内の前記荷電粒子の走行上でかつ前記第1の双極
子磁石の下方に配設された、該第1の双極子磁石からの
線束より所定の荷電粒子を除去させるための第2の双極
子磁石と、前記チャンバ内の前記所定の荷電粒子が除去
された前記第2の双極子磁石からの線束の走行上でかつ
前記第2の双極子磁石の下方に配設された、前記荷電粒
子と反対の電荷を持つ粒子を除去させるための第3の双
極子磁石と、前記チャンバの前記第2の双極子磁石及び
前記第3の双極子磁石の近傍に取り付けられたアース電
極と、前記第3の双極子磁石からの線束の走行上でかつ
前記チャンバの下面に形成されたアパーチャーとから構
成されるようにしたものである。
【0012】
【作用】本発明の中性粒子の発生方法によれば、所定の
エネルギと方向性とを持つ荷電粒子を発生させてその線
束を得た後、前記荷電粒子と略等速度でありかつ反対の
電荷を持つ粒子を前記荷電粒子の線束上に走らせると、
重心系では相対速度を持たない正の電荷を持つ粒子と負
の電荷を持つ粒子との集団が形成される。相対速度がな
い場合においては、前記正の電荷を持つ粒子と負の電荷
を持つ粒子とが電荷交換反応又は再結合反応する確率が
高くなるため、高速中性粒子が高い確率で生成される。
エネルギと方向性とを持つ荷電粒子を発生させてその線
束を得た後、前記荷電粒子と略等速度でありかつ反対の
電荷を持つ粒子を前記荷電粒子の線束上に走らせると、
重心系では相対速度を持たない正の電荷を持つ粒子と負
の電荷を持つ粒子との集団が形成される。相対速度がな
い場合においては、前記正の電荷を持つ粒子と負の電荷
を持つ粒子とが電荷交換反応又は再結合反応する確率が
高くなるため、高速中性粒子が高い確率で生成される。
【0013】また本発明方法において、前記荷電粒子と
略等速度でありかつ反対の電荷を持つ粒子を前記荷電粒
子の線束上に走らせることによって得られた線束を、双
極子磁石に通す場合には、該双極子磁石により、前記線
束に含まれる中性粒子及び荷電粒子のうち該荷電粒子の
みが前記線束の走行方向と異なる方向に指向される。そ
の結果、前記線束より前記荷電粒子が除去され、中性粒
子のみの線束が得られる。
略等速度でありかつ反対の電荷を持つ粒子を前記荷電粒
子の線束上に走らせることによって得られた線束を、双
極子磁石に通す場合には、該双極子磁石により、前記線
束に含まれる中性粒子及び荷電粒子のうち該荷電粒子の
みが前記線束の走行方向と異なる方向に指向される。そ
の結果、前記線束より前記荷電粒子が除去され、中性粒
子のみの線束が得られる。
【0014】さらに本発明方法において、前記所定のエ
ネルギと方向性とを持つ荷電粒子を陽イオンとし、また
該陽イオンと反対の電荷を持つ粒子として電子又は負イ
オンを使用するようにした場合には、電子と陽イオンと
が又は負イオンと陽イオンとが高い確率で電荷交換反応
又は再結合反応し、高速中性粒子が効率的に生成され
る。
ネルギと方向性とを持つ荷電粒子を陽イオンとし、また
該陽イオンと反対の電荷を持つ粒子として電子又は負イ
オンを使用するようにした場合には、電子と陽イオンと
が又は負イオンと陽イオンとが高い確率で電荷交換反応
又は再結合反応し、高速中性粒子が効率的に生成され
る。
【0015】また本発明装置によれば、所定のエネルギ
と方向性とを持つ荷電粒子をイオン源において発生さ
せ、チャンバ内へを射出すると、前記荷電粒子の線束は
第1の双極子磁石を通過し、第2の双極子磁石に到達す
る。次いで発生部より前記荷電粒子と反対の電荷を持つ
粒子を発生させると、この粒子は第1の双極子磁石に入
射し、該第1の双極子磁石によって大きく曲げられて前
記荷電粒子の走行方向に射出され、前記荷電粒子の線束
上を走る。これによって前記荷電粒子とこれと反対の電
荷を持つ粒子とが高い確率で電荷交換反応又は再結合反
応し、高速中性粒子が高い確率で発生する。続いてこれ
ら中性粒子及び荷電粒子で構成された線束は第2の双極
子磁石に入射する。そこで前記線束中の荷電粒子はアー
ス電極へ向けて指向され、前記線束中より前記荷電粒子
が除かれる。第2の双極子磁石を通過した線束は、続い
て第3の双極子磁石に入射する。そこで前記線束中の前
記第2の双極子磁石で除去された荷電粒子と反対の電荷
を持つ粒子が前記アース電極へ向けて指向され、前記線
束中より前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子が除かれ
る。そして前記第3の双極子磁石から、前記荷電粒子及
びこれと反対の電荷を持つ粒子が除去された高速中性粒
子線が射出され、さらに高速中性粒子線は前記チャンバ
のアパーチャーより前記チャンバ外へ射出される。
と方向性とを持つ荷電粒子をイオン源において発生さ
せ、チャンバ内へを射出すると、前記荷電粒子の線束は
第1の双極子磁石を通過し、第2の双極子磁石に到達す
る。次いで発生部より前記荷電粒子と反対の電荷を持つ
粒子を発生させると、この粒子は第1の双極子磁石に入
射し、該第1の双極子磁石によって大きく曲げられて前
記荷電粒子の走行方向に射出され、前記荷電粒子の線束
上を走る。これによって前記荷電粒子とこれと反対の電
荷を持つ粒子とが高い確率で電荷交換反応又は再結合反
応し、高速中性粒子が高い確率で発生する。続いてこれ
ら中性粒子及び荷電粒子で構成された線束は第2の双極
子磁石に入射する。そこで前記線束中の荷電粒子はアー
ス電極へ向けて指向され、前記線束中より前記荷電粒子
が除かれる。第2の双極子磁石を通過した線束は、続い
て第3の双極子磁石に入射する。そこで前記線束中の前
記第2の双極子磁石で除去された荷電粒子と反対の電荷
を持つ粒子が前記アース電極へ向けて指向され、前記線
束中より前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子が除かれ
る。そして前記第3の双極子磁石から、前記荷電粒子及
びこれと反対の電荷を持つ粒子が除去された高速中性粒
子線が射出され、さらに高速中性粒子線は前記チャンバ
のアパーチャーより前記チャンバ外へ射出される。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る中性粒子の発生方法及び
その装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本
発明に係る中性粒子の発生装置の一例を示した模式図で
ある。図中21は断面略矩形状を有するチャンバであ
り、チャンバ21の上面にはイオン源22が設けられて
いる。またチャンバ21の一側壁の上方側には、イオン
源22から射出される陽イオンと反対の電荷の粒子を放
出する発生部である電子銃23が取り付けられている。
チャンバ21内のイオン源22から引き出されるイオン
の線束(以下、単にイオン線と記す)31の走行上に
は、電子銃23から放射される電子の線束(以下、単に
電子線と記す)32が交差する位置に、第1の双極子磁
石24が配設されている。この第1の双極子磁石24の
下方の、イオン線31の走行上には第2の双極子磁石2
6が配設されており、さらに第2の双極子磁石26の下
方の、後述する如く第2の双極子磁石26より射出され
る陽イオン、中性粒子の線束34の走行上には、第3の
双極子磁石27が配設されている。またこれら第2の双
極子磁石26及び第3の双極子磁石27近傍のチャンバ
21の一側壁には、アース電極28が取り付けられてお
り、チャンバ21の下面には、後述する如く第3の双極
子磁石27より射出された中性粒子線37の走行上に、
アパーチャー29が形成されている。またチャンバ21
の一側壁には、ガス排気管25が接続されている。
その装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本
発明に係る中性粒子の発生装置の一例を示した模式図で
ある。図中21は断面略矩形状を有するチャンバであ
り、チャンバ21の上面にはイオン源22が設けられて
いる。またチャンバ21の一側壁の上方側には、イオン
源22から射出される陽イオンと反対の電荷の粒子を放
出する発生部である電子銃23が取り付けられている。
チャンバ21内のイオン源22から引き出されるイオン
の線束(以下、単にイオン線と記す)31の走行上に
は、電子銃23から放射される電子の線束(以下、単に
電子線と記す)32が交差する位置に、第1の双極子磁
石24が配設されている。この第1の双極子磁石24の
下方の、イオン線31の走行上には第2の双極子磁石2
6が配設されており、さらに第2の双極子磁石26の下
方の、後述する如く第2の双極子磁石26より射出され
る陽イオン、中性粒子の線束34の走行上には、第3の
双極子磁石27が配設されている。またこれら第2の双
極子磁石26及び第3の双極子磁石27近傍のチャンバ
21の一側壁には、アース電極28が取り付けられてお
り、チャンバ21の下面には、後述する如く第3の双極
子磁石27より射出された中性粒子線37の走行上に、
アパーチャー29が形成されている。またチャンバ21
の一側壁には、ガス排気管25が接続されている。
【0017】次にこのように構成されている中性粒子の
発生装置を用いて中性粒子を発生させる方法について述
べる。まずチャンバ21内のガスをガス排気管25より
排気量を調節しながら排気し、チャンバ21内を電子又
はイオンが散乱しない程度の低圧力、ここでは10-4P
aに設定する。また第1の双極子磁石24には、第1の
双極子磁石24に入射するイオン源22からのイオン線
31と電子銃23からの電子線32との走行方向が一致
するように調整した弱い磁場を印加する。
発生装置を用いて中性粒子を発生させる方法について述
べる。まずチャンバ21内のガスをガス排気管25より
排気量を調節しながら排気し、チャンバ21内を電子又
はイオンが散乱しない程度の低圧力、ここでは10-4P
aに設定する。また第1の双極子磁石24には、第1の
双極子磁石24に入射するイオン源22からのイオン線
31と電子銃23からの電子線32との走行方向が一致
するように調整した弱い磁場を印加する。
【0018】次いで所定のエネルギと方向性とを持つ陽
イオンをイオン源22において発生させ、イオン源22
よりチャンバ21内へイオン線31を射出する。本実施
例ではイオン線31として3345eVのH+ の線束を
用いる。イオン源22よりチャンバ21内へイオン線3
1を射出すると、イオン線31は第1の双極子磁石24
に入射し、第1の双極子磁石24の影響を殆ど受けずに
ここを通過して第2の双極子磁石26に到達する。
イオンをイオン源22において発生させ、イオン源22
よりチャンバ21内へイオン線31を射出する。本実施
例ではイオン線31として3345eVのH+ の線束を
用いる。イオン源22よりチャンバ21内へイオン線3
1を射出すると、イオン線31は第1の双極子磁石24
に入射し、第1の双極子磁石24の影響を殆ど受けずに
ここを通過して第2の双極子磁石26に到達する。
【0019】続いて電子銃23より1.82eVの電子
線32を放射すると、電子線32は第1の双極子磁石2
4に入射する。前述したように第1の双極子磁石24に
は弱い磁場が印加されているため、電子とイオンとの質
量差により、第1の双極子磁石24に入射した電子線3
2は略垂直に大きく曲げられてイオン線31の走行方向
に射出される。つまり電子線32は第1の双極子磁石2
4を通過することによってイオン線31上を走る形とな
る。
線32を放射すると、電子線32は第1の双極子磁石2
4に入射する。前述したように第1の双極子磁石24に
は弱い磁場が印加されているため、電子とイオンとの質
量差により、第1の双極子磁石24に入射した電子線3
2は略垂直に大きく曲げられてイオン線31の走行方向
に射出される。つまり電子線32は第1の双極子磁石2
4を通過することによってイオン線31上を走る形とな
る。
【0020】第1の双極子磁石24より射出された電子
線32はイオン線31上を略等速度で飛行する。このた
め、第1の双極子磁石24と第2の双極子磁石との間の
線束33中の電子及び陽イオンは重心系で相対速度を持
たない状態となり、陽イオンと電子とが容易にしかも高
い確率で再結合する。この再結合反応により線束33中
には高速中性粒子が高い確率で発生する。そしてこれら
電子、中性粒子及び陽イオンで構成される線束33は第
2の双極子磁石26に入射する。そこで、陽イオンと再
結合しなかった線束33中の電子はアース電極28へ向
けて電子線35となって指向される。すなわち第2の双
極子磁石26により線束33中の電子が除かれる。
線32はイオン線31上を略等速度で飛行する。このた
め、第1の双極子磁石24と第2の双極子磁石との間の
線束33中の電子及び陽イオンは重心系で相対速度を持
たない状態となり、陽イオンと電子とが容易にしかも高
い確率で再結合する。この再結合反応により線束33中
には高速中性粒子が高い確率で発生する。そしてこれら
電子、中性粒子及び陽イオンで構成される線束33は第
2の双極子磁石26に入射する。そこで、陽イオンと再
結合しなかった線束33中の電子はアース電極28へ向
けて電子線35となって指向される。すなわち第2の双
極子磁石26により線束33中の電子が除かれる。
【0021】第2の双極子磁石26より射出されかつ中
性粒子及び陽イオンで構成される線束34は、続いて第
3の双極子磁石27に入射し、電子と再結合しなかった
線束34中の陽イオンは、第3の双極子磁石27により
アース電極28へ向けてイオン線36となって指向され
る。すなわち第3の双極子磁石27により線束34中の
陽イオンが除かれる。従って、第3の双極子磁石27か
らはイオン及び電子の荷電粒子が除去された高速中性粒
子線37が射出され、さらに高速中性粒子線37はチャ
ンバ21のアパーチャー29より試料(図示せず)へ向
けて射出される。
性粒子及び陽イオンで構成される線束34は、続いて第
3の双極子磁石27に入射し、電子と再結合しなかった
線束34中の陽イオンは、第3の双極子磁石27により
アース電極28へ向けてイオン線36となって指向され
る。すなわち第3の双極子磁石27により線束34中の
陽イオンが除かれる。従って、第3の双極子磁石27か
らはイオン及び電子の荷電粒子が除去された高速中性粒
子線37が射出され、さらに高速中性粒子線37はチャ
ンバ21のアパーチャー29より試料(図示せず)へ向
けて射出される。
【0022】次に、他の実施例として上記電子の替わり
に負イオンを用いた場合の中性粒子の発生方法及び装置
について述べる。図2は本発明に係る中性粒子の発生装
置の一例を示した模式図であり、図1と同じ構成部品に
は同じ番号を付して示してある。図例の如く、この実施
例装置において図1に示した装置と相異するのは、電子
銃23に替えて負イオンを発生する負イオン発生部43
が配設されている点である。
に負イオンを用いた場合の中性粒子の発生方法及び装置
について述べる。図2は本発明に係る中性粒子の発生装
置の一例を示した模式図であり、図1と同じ構成部品に
は同じ番号を付して示してある。図例の如く、この実施
例装置において図1に示した装置と相異するのは、電子
銃23に替えて負イオンを発生する負イオン発生部43
が配設されている点である。
【0023】このような装置を用いて中性粒子を発生さ
せる場合には、上記実施例方法と同様にまずチャンバ2
1内のガスを排気して内部の圧力を所定の値に設定す
る。次いで第1の双極子磁石24に入射するイオン源2
2からのイオン線31と発生部からの負イオンの線束
(以下負イオン線と記す)44との走行方向が一致する
ように調整した弱い磁場を印加する。ここで負イオンを
作るためのガスとしては、例えばSF6 、SF5 、NF
3 、BCl3 、Cl2 及びCCl4 等のハロゲン化合物
を用いることができる。
せる場合には、上記実施例方法と同様にまずチャンバ2
1内のガスを排気して内部の圧力を所定の値に設定す
る。次いで第1の双極子磁石24に入射するイオン源2
2からのイオン線31と発生部からの負イオンの線束
(以下負イオン線と記す)44との走行方向が一致する
ように調整した弱い磁場を印加する。ここで負イオンを
作るためのガスとしては、例えばSF6 、SF5 、NF
3 、BCl3 、Cl2 及びCCl4 等のハロゲン化合物
を用いることができる。
【0024】そして、所定のエネルギと方向性とを持つ
陽イオンのイオン線31をイオン源22より射出し、続
いて負イオン発生部43よりイオン線31と略等速度の
負イオン線44を放射してそれぞれ第1の双極子磁石2
4に入射させ、負イオン線44をイオン線31上に走ら
せる。このとき、第1の双極子磁石24より射出された
負イオン線44はイオン線31上を略等速度で飛行する
ため、第1の双極子磁石24と第2の双極子磁石との間
の線束45中の負イオン及び陽イオンは重心系で相対速
度を持たない状態となり、陽イオンと負イオンとが容易
にしかも高い確率で再結合する。この再結合反応により
線束45中には高速中性粒子が高い確率で発生する。
陽イオンのイオン線31をイオン源22より射出し、続
いて負イオン発生部43よりイオン線31と略等速度の
負イオン線44を放射してそれぞれ第1の双極子磁石2
4に入射させ、負イオン線44をイオン線31上に走ら
せる。このとき、第1の双極子磁石24より射出された
負イオン線44はイオン線31上を略等速度で飛行する
ため、第1の双極子磁石24と第2の双極子磁石との間
の線束45中の負イオン及び陽イオンは重心系で相対速
度を持たない状態となり、陽イオンと負イオンとが容易
にしかも高い確率で再結合する。この再結合反応により
線束45中には高速中性粒子が高い確率で発生する。
【0025】次いでこれら負イオン、中性粒子及び陽イ
オンで構成される線束45は第2の双極子磁石26に入
射する。そこで、陽イオンと再結合しなかった線束45
中の負イオンはアース電極28へ向けて負イオン線46
となって指向される。すなわち第2の双極子磁石26に
より線束45中の負イオンが除かれる。第2の双極子磁
石26より射出されかつ中性粒子及び陽イオンで構成さ
れる線束34は、続いて第3の双極子磁石27に入射
し、上記実施例方法と同様にそこで電子と再結合しなか
った線束34中の陽イオンが除かれる。従って、第3の
双極子磁石27からは陽イオン及び負イオンの荷電粒子
が除去された高速中性粒子線37が射出され、さらに高
速中性粒子線37はチャンバ21のアパーチャー29よ
り試料(図示せず)へ向けて射出される。
オンで構成される線束45は第2の双極子磁石26に入
射する。そこで、陽イオンと再結合しなかった線束45
中の負イオンはアース電極28へ向けて負イオン線46
となって指向される。すなわち第2の双極子磁石26に
より線束45中の負イオンが除かれる。第2の双極子磁
石26より射出されかつ中性粒子及び陽イオンで構成さ
れる線束34は、続いて第3の双極子磁石27に入射
し、上記実施例方法と同様にそこで電子と再結合しなか
った線束34中の陽イオンが除かれる。従って、第3の
双極子磁石27からは陽イオン及び負イオンの荷電粒子
が除去された高速中性粒子線37が射出され、さらに高
速中性粒子線37はチャンバ21のアパーチャー29よ
り試料(図示せず)へ向けて射出される。
【0026】このように本実施例においては、所定のエ
ネルギ及び方向性を持つイオン線31を射出するイオン
源22と、イオン線31と略等速度の電子線32を放出
する電子銃23又は、イオン線31と略等速度の負イオ
ン線44を放出する負イオン発生部43と、電子銃23
からの電子線32又は負イオン発生部43からの負イオ
ン線44を指向させるための第1の双極子磁石24とを
備えている。そして電子線32又は負イオン線44を、
第1の双極子磁石24を通過させることによりイオン線
31上を走らせ、陽イオンと電子又は負イオンとを高い
確率で再結合させて高速中性粒子を発生させる。従って
本実施例によれば、方向性とエネルギ分布の単色性が損
なわれることなく高速中性粒子を効率的に発生させるこ
とができる。
ネルギ及び方向性を持つイオン線31を射出するイオン
源22と、イオン線31と略等速度の電子線32を放出
する電子銃23又は、イオン線31と略等速度の負イオ
ン線44を放出する負イオン発生部43と、電子銃23
からの電子線32又は負イオン発生部43からの負イオ
ン線44を指向させるための第1の双極子磁石24とを
備えている。そして電子線32又は負イオン線44を、
第1の双極子磁石24を通過させることによりイオン線
31上を走らせ、陽イオンと電子又は負イオンとを高い
確率で再結合させて高速中性粒子を発生させる。従って
本実施例によれば、方向性とエネルギ分布の単色性が損
なわれることなく高速中性粒子を効率的に発生させるこ
とができる。
【0027】また本実施例においては、第1の双極子磁
石24の下方に第2の双極子磁石26と第3の双極子磁
石27とが配設されており、電子、中性粒子及び陽イオ
ンで構成された線束33又は負イオン、中性粒子及び陽
イオンで構成された線束45を第2の双極子磁石26を
通過させることにより、線束33、45中から電子、又
は負イオンを除去させる。また電子又は負イオンが除去
された中性粒子及び陽イオンの線束34を第3の双極子
磁石27を通過させることにより、線束34中から陽イ
オンを除去させる。従って本実施例によれば、荷電粒子
が混入していない高速の中性粒子線37を得ることがで
きる。従って本実施例は、例えば試料をエッチングする
際等、半導体製造プロセスにおいて非常に有効な手段及
び方法として使用することができる。
石24の下方に第2の双極子磁石26と第3の双極子磁
石27とが配設されており、電子、中性粒子及び陽イオ
ンで構成された線束33又は負イオン、中性粒子及び陽
イオンで構成された線束45を第2の双極子磁石26を
通過させることにより、線束33、45中から電子、又
は負イオンを除去させる。また電子又は負イオンが除去
された中性粒子及び陽イオンの線束34を第3の双極子
磁石27を通過させることにより、線束34中から陽イ
オンを除去させる。従って本実施例によれば、荷電粒子
が混入していない高速の中性粒子線37を得ることがで
きる。従って本実施例は、例えば試料をエッチングする
際等、半導体製造プロセスにおいて非常に有効な手段及
び方法として使用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の中性粒子
の発生方法によれば、重心系では相対速度を持たない例
えば陽イオンからなる正の電荷を持つ粒子と、例えば電
子又は負イオンからなる負の電荷を持つ粒子とを高い確
率で電荷交換反応又は再結合反応させるので、所定の方
向性を有し、かつエネルギ分布が単色な高速中性粒子を
効率的に生成することができる。従って本発明方法は例
えば試料をエッチングする際等、半導体製造プロセスに
おいて非常に有効なものとして使用することができる。
また本発明の中性粒子の発生方法によれば、双極子磁石
を通して中性粒子線に含まれる荷電粒子を除去するの
で、中性粒子のみの線束を生成することができる。従っ
て例えばこの中性粒子線をエッチング工程等に用いた場
合、照射ダメージを生じさせることなく試料を良好にエ
ッチングすることができる。さらに本発明の中性粒子の
発生装置によれば、所定の方向性を有し、かつエネルギ
分布が単色な高速中性粒子のみの中性粒子線を効率的
に、しかも確実に生成することができる。
の発生方法によれば、重心系では相対速度を持たない例
えば陽イオンからなる正の電荷を持つ粒子と、例えば電
子又は負イオンからなる負の電荷を持つ粒子とを高い確
率で電荷交換反応又は再結合反応させるので、所定の方
向性を有し、かつエネルギ分布が単色な高速中性粒子を
効率的に生成することができる。従って本発明方法は例
えば試料をエッチングする際等、半導体製造プロセスに
おいて非常に有効なものとして使用することができる。
また本発明の中性粒子の発生方法によれば、双極子磁石
を通して中性粒子線に含まれる荷電粒子を除去するの
で、中性粒子のみの線束を生成することができる。従っ
て例えばこの中性粒子線をエッチング工程等に用いた場
合、照射ダメージを生じさせることなく試料を良好にエ
ッチングすることができる。さらに本発明の中性粒子の
発生装置によれば、所定の方向性を有し、かつエネルギ
分布が単色な高速中性粒子のみの中性粒子線を効率的
に、しかも確実に生成することができる。
【図1】本発明の中性粒子の発生装置の一例を示した模
式図である。
式図である。
【図2】本発明の中性粒子の発生装置の他の例を示した
模式図である。
模式図である。
【図3】従来の中性粒子の発生装置の一例を示した模式
図である。
図である。
【図4】各ガスの各散乱断面積の変化を示したグラフで
ある。
ある。
21 チャンバ 22 イオン源 23 電子銃 24 第1の双極 子磁石 26 第2の双極子磁石 27 第3の双極 子磁石 28 アース電極 29 アパーチャ ー 31 イオン線 32 電子線 33 電子、中性粒子、陽イオンの線束 34 陽イオン、中性粒子の線束 37 中性粒子線 43 負イオン発生部 44 負イオン線 45 負イオン、中性粒子、陽イオンの線束
Claims (4)
- 【請求項1】 荷電粒子を中性化することにより中性粒
子を発生させる方法において、 所定のエネルギと方向性とを持つ荷電粒子を発生させ
て、その線束を得る第1の工程と、 前記荷電粒子と略等速度でありかつ反対の電荷を持つ粒
子を前記荷電粒子の線束上に走らせる第2の工程とから
なることを特徴とする中性粒子の発生方法。 - 【請求項2】 前記第2の工程によって得られた線束
を、双極子磁石に通して前記線束より荷電粒子を除去す
ることを特徴とする請求項1記載の中性粒子発生方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の第1の工程で発生させる
荷電粒子を陽イオンとした場合、該陽イオンと反対の電
荷を持つ粒子として電子又は負イオンを使用することを
特徴とする請求項1記載の中性粒子の発生方法。 - 【請求項4】 チャンバと、 該チャンバに取り付けられ、かつ荷電粒子を前記チャン
バ内に射出するイオン源と、 前記チャンバに取り付けられ、かつ前記荷電粒子と反対
の電荷を持つ粒子を発生させるための発生部と、 前記チャンバ内の前記荷電粒子の走行上でかつ前記荷電
粒子と反対の電荷を持つ粒子が交差する位置に配設され
た、前記荷電粒子と反対の電荷を持つ粒子の線束を指向
させるための第1の双極子磁石と、 前記チャンバ内の前記荷電粒子の走行上でかつ前記第1
の双極子磁石の下方に配設された、該第1の双極子磁石
からの線束より所定の荷電粒子を除去させるための第2
の双極子磁石と、 前記チャンバ内の前記所定の荷電粒子が除去された前記
第2の双極子磁石からの線束の走行上でかつ前記第2の
双極子磁石の下方に配設された、前記荷電粒子と反対の
電荷を持つ粒子を除去させるための第3の双極子磁石
と、 前記チャンバの前記第2の双極子磁石及び前記第3の双
極子磁石の近傍に取り付けられたアース電極と、 前記第3の双極子磁石からの線束の走行上でかつ前記チ
ャンバの下面に形成されたアパーチャーとから構成され
ていることを特徴とする中性粒子の発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04021740A JP3124353B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 中性粒子の発生方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04021740A JP3124353B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 中性粒子の発生方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05190296A true JPH05190296A (ja) | 1993-07-30 |
JP3124353B2 JP3124353B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=12063474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04021740A Expired - Fee Related JP3124353B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 中性粒子の発生方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3124353B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008096239A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Osaka Prefecture Univ | 中性粒子ビーム発生装置 |
GB2619948A (en) * | 2022-06-22 | 2023-12-27 | Fusion Reactors Ltd | Neutral beam injection apparatus and method |
-
1992
- 1992-01-10 JP JP04021740A patent/JP3124353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008096239A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Osaka Prefecture Univ | 中性粒子ビーム発生装置 |
GB2619948A (en) * | 2022-06-22 | 2023-12-27 | Fusion Reactors Ltd | Neutral beam injection apparatus and method |
GB2619948B (en) * | 2022-06-22 | 2024-06-12 | Fusion Reactors Ltd | Neutral beam injection apparatus and method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3124353B2 (ja) | 2001-01-15 |
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Legal Events
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Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |