JPH05190080A - 電界放出アレイの製造方法および電界放出装置 - Google Patents

電界放出アレイの製造方法および電界放出装置

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JPH05190080A
JPH05190080A JP17078992A JP17078992A JPH05190080A JP H05190080 A JPH05190080 A JP H05190080A JP 17078992 A JP17078992 A JP 17078992A JP 17078992 A JP17078992 A JP 17078992A JP H05190080 A JPH05190080 A JP H05190080A
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conductive layer
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JP17078992A
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Wolfgang M Feist
ヴォルフガング・エム・フェイスト
William F Stacey
ウィリアム・エフ・ステイシー
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Raytheon Co
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/10Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
    • H01J31/12Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J3/00Details of electron-optical or ion-optical arrangements or of ion traps common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J3/02Electron guns
    • H01J3/021Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source
    • H01J3/022Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source with microengineered cathode, e.g. Spindt-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/022Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes
    • H01J9/025Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes of field emission cathodes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイおよび真空マイクロ電子デバイ
ス用の電界エミッタを形成する方法及び装置を提供す
る。 【構成】 導電層14上に絶縁層16と導電層18とか
らなるスタック15を配置し、そのスタックに複数の開
口15′を設けて、金属ビームを開口内に送りコーン状
電界エミッタ30を形成する。これによって、大きく異
なる角度での同時蒸着を行なわず、同時蒸着を非臨界的
リフトオフが後に続く連続蒸着で置換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子放出構造に関し、
特に電界形成電子放出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】当技術において周知のように、電子放出
を生じるため電界を使用することは、例えば1973年
8月28日発行のC.A.Spindt等の米国特許第
3,755,704号「電界放出カソード構造およびか
かる構造を用いる装置(Field Emission
Cathode Structures and D
evices Utilizaing Such St
ructures)」に示唆されている。該特許に示唆
される如く、先端部を有するコーン形状の電子放出構造
によりカソードが提供される。電気的に導通されたゲー
ト電極装置が前記コーンの先端部に近接して配置され、
コーンと先端部との間に印加された電界に応答してコー
ン先端部から電子放出を生じさせる。電界は、電子放出
構造と離間されたアノードとの間に提供され、その間に
電位を加えることにより電界放出電子がアノードにより
集められる。即ち、電界は、電子が先端部から放出され
てアノードにより集められるように充分な強さでコーン
先端部に集中される。
【0003】また周知のように、このようなカソード構
造は、フラット・パネル・ディスプレイおよび真空マイ
クロ電子デバイスの如き様々な用途において使用するこ
とができる。
【0004】Spindt等の米国特許により教示され
る如き電子放出構造のチップを提供するため、例えばモ
リブデンの如き蒸発金属の高度にコリメートされたビー
ムが、小さな腔部にミクロンサイズの開口が配置された
金属膜を有する基板に対して制御グリッド電子を垂直に
衝突させる。同時に、例えば酸化アルミニウム蒸気また
は他の誘電性材料の第2のビームが、基板に対して前記
蒸発金属ビームの入射角度と比較してやや浅い角度で衝
突する。この同時蒸着プロセスの間、基板はその中心軸
の周囲で回転される。この正味の作用は、モリブデン蒸
気流による開口のゆるやかな閉鎖の結果として金属コー
ンが形成される間、金属膜の開口が徐々に複合材料(即
ち、モリブデンと酸化アルミニウム)の被着により閉鎖
されることである。このため、カソード電極が開口内に
提供される。その後、コーンを包囲して金属膜の開口を
閉鎖する複合金属(即ち、モリブデンおよび酸化アルミ
ニウム)は、複合金属を侵すが一般にモリブデン金属コ
ーンを侵さないその後の選択的な化学エッチング・ステ
ップにより除去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】比較的大きな領域上に
均一なコーンおよびチップの物理的形状を有するエミッ
タを得ることは、ディスプレイあるいはマイクロ電子デ
バイスのために有用である。このような特性を提供する
ためには、同時被着蒸気流は高度にコリメートされねば
ならない。更に、同時被着蒸気流の相対的な被着速度
は、大きな領域上に所要のチップ(先端部)の鋭利さを
生じるために正確に制御されねばならない。即ち、これ
ら蒸気流はかなり大きな距離、典型的には70cm以上
の距離から蒸発されねばならない。この条件は、比較的
大きな被着装置の使用を必要とする。
【0006】Spindtにより記載されたプロセス
は、このように複雑であり、更に、ディスプレイを提供
するため必要な装置は、特に有効な大きさのディスプレ
イおよびマイクロ電子デバイスを得るためには高価とな
る。
【0007】Spindtが記載する電界放出構造の更
なる問題は、静電気の収束において使用される電極が存
在しないことである。この問題は、一部は同時蒸着処理
法によるエミッタ・チップを初めて取得することの比較
的困難である故に生じる。電界放出チップから放出する
電子が典型的には30°の発射角度のかなりの拡がりに
わたって放出されるため、前記チップに隣接して収束電
極を提供することが非常に望ましい。これら電界放出電
子を比較的狭いビームに収束することは、多くの用途、
特に上記のディスプレイ用途には望ましいことである。
上記プロセスの更なる短所は、ゲート電極構造に対する
コーンの高さを制御することが比較的難しいことであ
る。コーンの頂部即ち先端部がグリッド電極に隣接して
配置される領域に達する即ち突出することが一般に望ま
しいため、高度の制御が望ましい。
【0008】
【発明の概要】本発明によれば、電界放出構造に対する
電界エミッタ・チップを形成する方法は、導電層上に絶
縁層および導電層と、望ましくは絶縁層と導電層の交互
の対をなす層の堆積(スタック)を提供するステップを
含む。層のスタックにより、複数の開口が提供される。
望ましくは、前記スタック内に設けられる開口により露
出される絶縁層(複数または単数)の選択部分が、絶縁
層上に張出す導電層を設けるように再び食刻される。次
に、基板は前記スタック上に配置される開放(はく離:
リリース)材料で覆われる。金属ビームが前記スタック
に対して当てられて、スタック上のこの金属層が前記開
口を徐々に閉鎖することにより各開口内に金属のコーン
状領域を残す間、前記金属ビームの一部が前記スタック
の開口を経て露出される導電層の各部に対して被着する
ことを許しながら前記金属層をこのスタック上に提供す
る。このような構成により、交互の絶縁層と導電層のス
タック中に形成された開口内に複数の電界放出チップが
提供される。このように、本手法は誘電体と金属の比較
的難しい同時蒸着を排除してコーン状の電界エミッタを
形成し、かつ同時蒸着を特に大きな表面積にわたり制御
が更に容易である連続的な蒸着で置換する。更にまた、
コーンのチップと電界放出構造のグリッドまたはゲート
電極として提供されるべき導電体との間の幾何学的関係
の制御が容易である。望ましい実施態様によれば、静電
気収束のため使用が可能な第2の電極が提供される。
【0009】本発明の更に別の特徴によれば、電界エミ
ッタを形成する方法は更に、スタック上に配置された金
属層の各部を除去しかつ開放層ならびに開口上に配置さ
れたマスク部分を除去しながら、交互の層のスタックに
設けられた開口をマスクするステップを含む。このよう
な特定の構成により、電界エミッタ・チップを提供する
ため連続蒸着およびそれほど厳密でないリフト・オフ・
タイプのプロセスの組合わせを使用することができる。
【0010】連続蒸着は、従来技術で使用された如き同
時蒸着の正確な混合より制御が容易である。本発明によ
れば、2層被着膜の形状特性および食刻特性は、主とし
て層の厚さに依存し相対蒸着速度即ち層の最終的組成に
は依存しない。従来技術の手法では、同時に蒸着された
層の形状特性および食刻特性は、2つの成分層の組成と
強く関連し、このため金属および絶縁材料の蒸着速度と
強く関連している。更に、本手法では、蒸発源が標準的
な多床電子ビーム蒸着炉の形態における同じ場所に配置
することができる。このことは、電子ビーム蒸着プロセ
スが比較的高い速度で高度にコリメートされた難溶性金
属の被着を行うため、従来の方法に勝る更なる利点であ
る。しかし、従来技術の同時蒸着法における金属ビーム
の1つに要求される如く、被着方向が被着されるべき表
面に対する直角から大きく偏る時、蒸着は非常に非効率
となる。本方法は、材料を2つの異なる角度で多床源に
連続的に被着させるよう基板が2つの異なる位置を取る
ことを可能にする。
【0011】本発明の更に他の特徴によれば、電界放出
構造は、複数の電界エミッタを支持する底部の導電層
と、この底部の導電層上に配置された少なくとも2つの
導電層と間挿された少なくとも2つの絶縁層との交互の
層スタックとを有する。このスタックは貫通状に配置さ
れた開口を有し、この開口内に電界エミッタが部分的に
配置されている。このような構成により、電界エミッタ
上に1対の電極が配置された電界放出構造が提供され
る。特に、前記電極の一方は電界エミッタからの放出速
度を制御するグリッド即ち制御電極として使用すること
ができ、電極の第2のものは、各電界エミッタからの電
界放出電子ビームをコリメートするため静電気収束電極
として使用することができる。電界エミッタは、電界放
出チップあるいはウェッジを有するコーンの如き公知の
電界放出構造でよい。
【0012】本発明の上記の諸特徴ならびに本発明自体
については、図面の以降の詳細な説明から更によく理解
されよう。
【0013】
【実施例】まず図1において、基板12は、本例では従
来の手法を用いて基板12上に配置即ち成長させられた
例えば二酸化ケイ素の任意の電気的に絶縁する層13が
第1の基板面上に配置された状態で示される。層13
は、他の厚さも使用できるが、例えば厚さ8000Åで
ある。基板12は支持体として使用され、またこの基板
が同様に任意のものであることを理解すべきである。例
えば、説明する構成が基板12以外の技術で支持できる
ならば、基板12を除去することができる。本例では、
基板12は典型的に従来の集積回路技術で使用される種
類のシリコン・ウエーハである。しかし、基板12は以
下に述べる構造を支持することが可能な他のどんな材料
でもよい。更に、基板12は電気的導体でもよく、また
任意に電気的絶縁体でもよい。
【0014】層13上には、本例では金属、また望まし
くはモリブデン、タングステン、チタンまたはタンタル
の如き固着する難溶性の金属からなる導電層14が配置
される。このような金属はまた、一般に以下に説明する
導電層としても使用される。前記導電層14ならびに他
の説明した層はまた、超伝導型の材料の如き導電セラミ
ックからなる。本発明の目的のためには、超伝導材料が
上記用途において超伝導性の諸特性を有することを必ず
しも必要としない。セラミック材料が製造されるデバイ
スの動作温度で導電性を呈することが単に必要である。
導電層14および以後の導電層に対して使用される金属
の望ましい実施例はモリブデンである。導電層14は、
急速熱処理の如き技術ならびにその導電性と層13に対
する接着性を強める他の公知技術で1000℃付近の高
い温度でアニールされる。あるいはまた、このアニール
・ステップは、全ての導電層(以下に述べる如き)がス
タック(以下に述べる如き15)に設けられるまで遅ら
せることができる。層14は所要のどんな厚さでもよ
い。層14の典型的な厚さ範囲は、0.3乃至1.0ミ
クロンの範囲内である。
【0015】層14上には、他の厚さも代わりに用いる
こともできるが、一般に0.6乃至1.0ミクロンの範
囲内の厚さを有する絶縁性の材料の第1の絶縁層16か
らなるスタック15が配置される。絶縁層16は、適当
な電気的に絶縁性の材料でよく、本例ではこの絶縁層は
優れた誘電特性および比較的低い誘電率を有する化学気
相成長法で被着あるいはスパッタリングされた石英(水
晶)からなる。
【0016】絶縁層16上には第2の導電層18が配置
され、本例ではこれも難溶性金属からなり、金属特に他
の難溶性金属あるいは先に述べたようにセラミックも代
替的に使用できるが、例えばモリブデンからなる。導電
層18上には、他の絶縁材料も代わりに使用できるが本
例では石英からなる第2の絶縁層20が配置され、また
第2の絶縁層20上には、他の材料も代わりに使用でき
るが本例ではモリブデンからなる第3の導電層22が配
置されている。層16、18、20および22はスタッ
ク構造15を提供する。
【0017】次に図2において、マスキング層24がス
タック15の第3の導電層22上に配置された状態で示
される。マスキング層24は、本例ではフォトレジスト
または他の適当なマスキング・タイプの材料からなり、
他の形状も代わりに使用できるが本例では円形状である
開口24′を提供するようにパターン化されている。開
口24′は、スタック15の下側部分を露出するため使
用される。本例では、マスキング層24を有する基板1
2が反応イオン・エッチング・プラズマ(図示せず)と
接触させられてマスキング層24に設けられた開口2
4′により露出されたスタック15の各部を食刻し、こ
れによりスタック15に開口15′を提供する。開口が
導電層14に達するまで反応イオン・エッチングが続行
する。
【0018】反応イオン・エッチングを用いて第4の層
を通すエッチングは比較的長く単調なプロセスであるた
め、これは従来のフォトレジストよりも更に固着性のあ
るマスキング層24を提供することが望ましい。このた
め、レジスト材料の腐食が問題となるならば、マスキン
グ層24は、フォトレジスト・マスク(図示せず)を通
すアルゴン中のバック・スパッタリングにより容易にパ
ターン化されるプラチナ膜の如き更に抵抗力のあるマス
キング材料の使用により置換あるいは補強することがで
きる。
【0019】次に図3において、スタック15に設けら
れた開口15′を通して露出される2つの絶縁層16、
20の各部は、石英の場合におけるフッ化水素溶液の如
き比較的臨界的でない高選択性化学的エッチャントの使
用により選択的にバック・エッチングされる。これは、
絶縁層16、20を張出す導電層18、22の各部を提
供するため、開口15′に露出された絶縁層16、20
の各部のバック・エッチングを可能にする。この構成は
電界放出のため選好される。
【0020】次に図4において、マスキング層24(図
2および図3)が、使用される特定のマスキング材料に
対する従来技術を用いて除去され、基板がその中心軸の
周囲に回転される間、約45°の角度で典型的には10
00乃至3000Å間の所定厚さまで蒸着される材料の
開放(リリース)層26により置換される。このため、
絶縁層16は第3の導電層22上に配置され、図示の如
く開口15′内部に露出された第3の導電層22の内部
を被覆することが望ましい。また、開放層26の開放材
料が図示の如く層22の露出部分を覆う以外に開口1
5′に進入しないことが望ましい。この構成は、以下に
述べる方法で層26上に配置される層の除去を助ける。
開放層26に対する適当な材料の事例は、チタン、アル
ミニウムならびにニッケルを含む。望ましい実施態様に
おいては、開放層26は、前記材料の2つの複合層から
成る。複合層の一例は、約2000Åの厚さのアルミニ
ウム層の後に約1000Åの厚さを持つチタン層を提供
することである。他の厚さならびに他の材料も代わりに
用いることも可能である。一般に、開放層26の材料の
重要な特性は、これが後の処理に共用できること、およ
び比較的容易に食刻され、あるいは以下に述べるように
下側層16〜22を侵すことがない手法により除去され
ることである。
【0021】次に図5において、導電層28が開放層2
6上に配置されるよう示される。ここで、導電層28は
蒸着されたモリブデンまたは他の適当な金属であり、上
記の難溶性金属も使用できる。あるいはまた、デバイス
が動作する温度において充分な導電性を有すること、お
よび電子の電界放出を呈することを前提として、導電性
および超伝導タイプのセラミックが使用できる。ここで
は、導電層28に対して選好される材料はモリブデンで
あり、これは基板12の表面に対する直角の入射で蒸着
される。蒸着プロセスの間、モリブデン・コート開放層
26の残りの部分が開口15′内部の部分を含み、これ
により図示の如く導電層28を提供するが、蒸着したモ
リブデンの各部が開口15′に進入する。モリブデンが
蒸着されるに伴い、導電層28の厚さは増加し、導電層
28は同時に開放層26の側壁部に沿って形成し始めて
スタック15に設けられた開口15′を徐々に閉鎖す
る。このため、導電層28の厚さを連続的に増すことに
より開口15′が閉鎖されるに伴い、開口15′に進入
する蒸着モリブデンの量は同時に均一に減少する。この
構成は、図示の如く開口15′内部に配置されたコーン
型エミッタ30を提供する。コーン型エミッタ30は、
比較的鋭くまた一般に従来技術を用いて提供されるもの
よりも鋭い先端部30′を有する。開口15′の完全な
閉鎖が導電層28により行われまで蒸着プロセスが続行
する。蒸着パラメータおよび開口15′の寸法は、開口
15′がチップ30′がその内部に成長する前に完全に
閉鎖するように選択される。更に、電界放出チップ3
0′に対する電気的な考察のため、チップ30′の高さ
が以下に述べるようにチップ30′からの電界放出電子
の放出を制御するため使用される第2の導電層18の上
面に接近しあるいはその僅か上にあることが一般に望ま
しい。
【0022】次に図6において、マスキング層(図示せ
ず)が導電層28上に配置され、コーン・エミッタ・チ
ップ30′が提供される開口15′を略々マスクするマ
スキング領域34を提供するようにパターン化される。
これらマスキング領域34は、以下に述べるように、エ
ミッタ・チップ30′、導電層28ならびに開放層26
を除去する後続エッチング・プロセスの間エミッタに隣
接する小さな領域を保護するため使用される。
【0023】導電層28の露出部分は、所要のエッチン
グ・ステップにより、本例では反応イオン・エッチング
あるいはまた湿式エッチング法により除去される。湿式
エッチング法が用いられるならば、マスキング領域34
の層28へのアンダーカットが開口15′を避けこれに
よりチップ30′を避けるように、マスキング領域34
が開口15′と比較して大きいことが望ましい。エミッ
タに対する典型的な空間は約5〜6ミクロンであるが、
各エミッタは典型的には直径が1ミクロンである。この
ため、特定の手法の選択は、主として最終的に製造され
るデバイスにおいて得られる便宜性および寸法公差に依
存する。例えば、密な間隔のエミッタ・チップを有し、
従ってマスキング領域34を有する用途において、反応
イオン・エッチング法が選好されるが、マスキング領域
が比較的離れて配置される場合は湿式エッチング法を用
いることができる。図7に示されるように金属層28の
露出された各部が除去された後、開放層26全体が選択
的湿式エッチャントを用いることにより開放材料を分解
することにより除去される。これは、図8の電界放出構
造40について全体的に示されるように開放層26を完
全に除去することになり、不要な導電層28ならびにマ
スキング領域34の残部を同時に「リフト・オフ」する
ことになる。
【0024】特に図8において、電界放出構造40は、
スタック15に設けられた開口15′内部にある電界エ
ミッタ30および電界エミッタ・チップ30′を有する
ように示される。本例では、スタック15は、図示の如
く、また全体的に先に述べたように、2つの導電層1
8、22を隔てる2つの絶縁層16、20を含む。同様
に、導電層14、従ってコーン30が従来の方法を用い
て端子42に接続される。導電層18は、チップ30′
に隣接する開口15′に配置された周部を有する。導電
層18のこのような縁部は、層18の縁部とチップ3
0′との間に電界を提供してコーン型エミッタ30のチ
ップ30′から電子を取出す。このため、典型的に電位
1が端子42および44間に加えられてチップ30′
からの電界放出により電子の取出しを可能にする。この
ように、開口15′により露出された導電層18の縁部
は本例では制御電極即ちゲート電極として機能する。端
子42および44間の電位差の典型的な範囲は50乃至
100ボルトである。
【0025】第2の導電層18上には第3の任意の選好
された導電層22が配置される。本例では、この第3の
導電層22には端子42に対して0乃至90Vの範囲内
の電位V2が与えられ、チップ30′からの放出電子の
飛行軌道を拘束し、更にコリメートされ収束されたビー
ム(図示せず)を生じる。このため、開口15′により
露出された導電層22の縁部は、本例では放出電子ビー
ムに対する収束電極として機能する。
【0026】このため、チップ30′から放出された電
子は集電電極52あるいは端子42に対して電位V3
端子58と接続されるアノードに向けて加速され即ち引
寄せられる。ここで、端子58は一般に端子42より遥
かに大きな正の電位に置かれる。V3に対する選好範囲
あるいは典型範囲は200V乃至10KVである。
【0027】電極即ちアノード52は、多数の構成のい
ずれでもよい。例えば、装置50がディスプレイであれ
ば、アノード52は基板部56、本例ではその上に非常
に薄い導電層53、ならびに電界エミッタ・チップ30
からの電子により衝突されると光エネルギの光子を放出
する1つ以上のエレクトロルミネセンス層54を載置し
たガラス板を有する。一般に、装置50がディスプレイ
である時、アノード52は従来の陰極線管製造法を用い
て製造される。エレクトロルミネセンス材料がガラス基
板に載置されたアノード構造52を製造するプロセスは
一般に公知である。更に、装置50が一般にこれも周知
である従来真空封止技術を用いて提供される部分的にあ
るいは略々完全に抜気された内部を有することも判る。
フラット・パネル・ディスプレイにおけるカソードの使
用に関する以外の用途では、構造の正確な詳細は当業者
には明らかであろう。
【0028】簡単に図9について述べると、電界放出チ
ップ30が平面図で示される。この場合、電界エミッタ
・チップ30は一般に多数のこのようなチップを含み、
更に任意に露出層22ならびに下側層18(図8)が選
択的にエッチングされて、このような電界放出チップ3
0′のグループあるいは各々を接続して周知のように電
界エミッタ30の個々のアドレス指定を可能にすると共
に本例では電界エミッタ30の個々の収束を可能にする
層18、24の複数の略々平行条の導電性部分を提供す
る。
【0029】次に図10には、本発明の別の実施例が示
される。本例では、鋭い高くなった縁部130′を有す
るウエッジ電極130がスタック(番号なし)に設けら
れた開口115′内部に配置された状態で示される。こ
こでは、ウエッジ電極は図1乃至図8に関して先に述べ
たと同じ手法を用いて製造されるが、スタック(図示せ
ず)に設けられた開口は開口15′(図1乃至図6)の
ように円形ではなく矩形状である。あるいはまた、エミ
ッタ電極に別の形状を提供するため他の開口形状もまた
使用できる。
【0030】本発明の望ましい実施態様について記述し
たが、当業者には、本発明の概念を盛込んだ他の実施例
も可能であることが明らかであろう。従って、これらの
実施例は本文に開示した実施例に限定されるべきもので
はなく、頭書の特許請求の範囲によってのみ限定される
べきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電界エミッタ・チップの製造時の
ステップを示す断面図である。
【図2】本発明による電界エミッタ・チップの製造時の
ステップを示す断面図である。
【図3】本発明による電界エミッタ・チップの製造時の
ステップを示す断面図である。
【図4】本発明による電界エミッタ・チップの製造時の
ステップを示す断面図である。
【図5】本発明による電界エミッタ・チップの製造時の
ステップを示す断面図である。
【図6】本発明による電界エミッタ・チップの製造時の
ステップを示す断面図である。
【図7】本発明による電界エミッタ・チップの製造時の
ステップを示す断面図である。
【図8】電界放出構造上に配置された集電電極を有する
完成した電界エミッタを示す断面図である。
【図9】図8の線8−8に関する平面図である。
【図10】本発明の更に別の特徴によるウェッジ・エミ
ッタを提供する別の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
12 基板 13 絶縁(酸化シリコン)層 14 導電(金属)層 15 スタック 16 第1の絶縁層 18 第2の導電層 20 第2の絶縁層 22 第3の導電層 24 マスキング層 26 開放層 28 導電層 30 コーン型電界エミッタ 34 マスキング領域 40 電界放出構造 50 表示装置 52 集電電極 53 導電層 54 エレクトロルミネセンス層 56 基板部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部の導電層上に少なくとも1つの絶縁
    層と少なくとも1つの導電層のスタックを提供し、 前記スタックを貫通して複数の開口を形成し、 前記スタック上に開放材料を被着し、 前記スタックに向かい金属流を送って該金属流の第1の
    部分が複数の開口に進入することを許容し、対応する複
    数の電界エミッタを提供し、前記金属の第2の部分が前
    記開放材料を覆って該開放材料上に徐々に形成して前記
    スタックに配置された開口を閉鎖するステップを含む方
    法。
  2. 【請求項2】 前記スタックを貫通して配置された複数
    の開口上にマスク領域を提供し、前記開放材料上に配置
    された金属層の露出部分を除去し、電界エミッタの背後
    に残るスタック上に配置された開放層およびマスク領域
    を除去するステップを更に含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記スタックに配置された前記複数の開
    口の部分に露出された絶縁層の選択部分をバック・エッ
    チングするステップを更に含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記スタックを提供するステップが更
    に、前記底部導電層上の1対の導電層と交互の1対の絶
    縁層を提供することを含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記スタックを貫通して配置された複数
    の開口上にマスク領域を提供し、前記開放材料上に配置
    された金属層の露出部分を除去し、前記電界エミッタの
    背後に残る前記スタック上に配置された開放層とマスク
    領域を除去するステップを更に含む請求項4記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記スタックを貫通して配置された前記
    複数の開口の部分に露出された絶縁層の選択部分をバッ
    ク・エッチングするステップを更に含む請求項4記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記電界エミッタが電界エミッタ・チッ
    プを有するコーンである請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記電界エミッタが高くなった縁部を有
    するウエッジである請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記電界エミッタが電界エミッタ・チッ
    プを有するコーンである請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記電界エミッタが高くなった縁部を
    有するウエッジである請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 複数の電界エミッタを支持する導電層
    と、少なくとも2つの導電層と該導電層上に配置された
    2つの絶縁層の交互の層のスタックとを設けてなる電界
    放出装置。
  12. 【請求項12】 前記電界エミッタが、電界放出チップ
    を有するコーンであり、該チップが前記第1の導電層に
    設けられた開口を部分的に貫通して突出し、前記第1の
    導電層が前記チップからの電界放出を制御する制御電極
    を提供する請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の導電層が前記第1の導電層
    上に配置され、前記導電チップから提供される電界放出
    電子のための収束電極として働く請求項12記載の装
    置。
  14. 【請求項14】 前記電界エミッタが電界を放出する高
    くなった縁部を有するウエッジであり、該高くなった縁
    部が前記第1の導電層に設けられた開口を部分的に貫通
    して突出し、該第1の導電層が前記高くなった縁部から
    の電界放出を制御する制御電極を提供する請求項11記
    載の装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の導電層が、前記第1の導電
    層上に配置され、前記制御ウエッジから提供された電界
    放出電子のための収束電極として働く請求項12記載の
    装置。
JP17078992A 1991-06-27 1992-06-29 電界放出アレイの製造方法および電界放出装置 Pending JPH05190080A (ja)

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