JPH05189654A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 自動販売機１０の本体１２内部に、缶Ｃを収
納するコラム２２を縦方向に複数段備えたコラム集合体
２０を横方向に設け、各コラム２２の前面に商品投入口
２４を設け、各コラム２２の一側面に商品搬出口２６を
設け、各商品搬出口２６に販売指令信号によって作動す
る商品搬出装置３２をそれぞれ設け、コラム集合体２０
の一側面に商品搬出口２６から搬出された缶Ｃが落下す
るための商品落下路５２を設け、商品落下路５２の下方
から自動販売機前面にある商品取出し口６２まで缶Ｃを
搬送する商品搬送路５８を設けた。 【効果】 商品を容易に商品投入口から投入することが
できるので、その投入作業が簡単となり、また、コラム
内部に商品を多数収納することができるため、その収納
本数が増加する。さらに、自動販売機の前後方向の厚さ
を薄くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】ビールやコーヒー等の缶や瓶等の商品を
販売する自動販売機の構造としては、従来より、自動販
売機本体内部に、縦方向に延びるサーペンタイン式のコ
ラムを複数個設けたものがあった。この自動販売機は、
サーペンタイン式コラムの上部にある商品の投入口から
商品を１個ずつ投入し、コラム内部に商品を積層した状
態で収納する。そして、コラムの最下端に設けられた商
品搬出口から１個ずつ商品を搬出して販売していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記構成のサーペタイ
ン式コラムの自動販売機であると、次のような問題点が
あった。

【０００４】 商品をコラム上部から収納する際に、
１本ずつ整列させて入れる必要があるため、投入作業に
時間がかかった。

【０００５】 商品をコラムへ収納している最中に、
商品がコラム内部で詰ったりすることがあった。

【０００６】 商品をコラム内に投入する際に、コラ
ム上部にある投入口が１．８ｍぐらいの高さにあるた
め、その投入のために労力がかかった。

【０００７】 このサーペンタイン式コラムである
と、上下方向に一列に整列させて収納するため、収納本
数に構造上限界があった。

【０００８】 商品の販売の種類を多くするために、
コラムをたくさん設ける必要があるが、この場合に、自
動販売機本体の前後方向に複数列コラムを設ける必要が
あるため、自動販売機本体の前後方向の寸法が大きくな
るという問題点があった。

【０００９】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、商
品を容易にコラム内部に投入することができると共に、
商品の収納数を増加させることができ、また、自動販売
機の本体の前後方向の寸法を小さくすることができる自
動販売機を提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機は、
自動販売機本体を構成する箱体内部において商品を収納
するコラムを縦方向に複数段備えたコラム集合体を左右
方向に設け、各コラムの前面に商品投入口を設け、各コ
ラムの一側面に商品搬出口を設け、各商品搬出口に販売
指令信号によって作動する商品搬出装置をそれぞれ設
け、コラム集合体の一側面に商品搬出口から搬出された
商品が落下するための商品落下路を設け、商品落下路の
下方から自動販売機前面にある商品取出し口まで商品を
搬送する商品搬送路を設けたものである。

【００１１】

【作 用】上記構成の自動販売機において、商品を各コ
ラムに収納する場合には、各コラムの前面に設けられた
商品投入口から商品を投入する。

【００１２】コラムに収納させた商品は、販売指令信号
によって作動した商品搬出装置によって、コラムの一側
面側に設けられた商品搬出口から搬出される。コラムか
ら搬出された商品は、商品落下路を落下して、商品搬送
路の上に至り、その商品搬送路を通って、商品取出し口
まで搬送される。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１から図５
に基づいて説明する。

【００１４】符号１０は、本発明の第１の実施例を示す
自動販売機であって、ビールやジュース等の円筒形の缶
Ｃを冷却または加熱して販売するものである。この自動
販売機１０は、図２に示すように、本体１２と、この本
体１２の前面に開閉自在に設けられた扉１４とより構成
される。

【００１５】符号１６は、本体１２の底部に設けられた
機械室である。この機械室１６には、冷却装置１８等が
設けられている。

【００１６】符号２０は、後述するコラムを縦方向に６
個積層したコラム集合体である。このコラム集合体２０
は、本体１２の内部に左右方向に２列設けられている。
これにより、コラムの数は１２セレクションとなる（図
１参照）。すなわち、コラムの数が、従来のサ―ペンタ
イン式において１２セレクションを設けるには、左右方
向に２列とすると、前後方向に６列設ける必要がある
が、本発明の場合には、縦方向に６個積層しているた
め、前後方向に１列設けるだけでよい。したがって、自
動販売機１０の前後方向の寸法を薄くできる。

【００１７】符号２２は、缶Ｃを横倒し状態で多数本収
納することができるコラムである。このコラム２２は、
前面に商品投入口２４を有し、一側面に商品搬出口２６
を有する。すなわち、本体１２の左側に位置するコラム
２２は、右側面２３に商品搬出口２６を有し、本体１２
の右側に位置するコラム２２は、左側面２３に商品搬出
口２６を有しており、これら商品搬出口２６が相対向し
ている。そして、商品投入口２４は、多数本の缶Ｃが一
度に投入できるようにコラム２２の前壁全面に渡って開
口している。また、コラム２２の底板３０は、商品搬出
口２６がある一側面にいくほど下方に傾斜して設けられ
ている。例えば、図４及び図５においては、コラム２２
の底板３０の傾斜角αは、水平に対し１０°である。こ
れにより、コラム２２の前面にある商品投入口２４から
円筒形の缶Ｃを投入した場合に、この底板３０を缶Ｃが
転動して、一側面にある商品搬出口２６に至る。さら
に、底板３０の傾斜角αは、１０°〜１５°の幅で自在
に調整でき、傾斜角αを大きくすると、コラム２２の容
積が増えて、そのコラム２２に収納される缶Ｃの収納数
を増やすことが可能となる。

【００１８】符号３２は、商品搬出口２６に設けられた
商品搬出装置である。この商品搬出装置は、下記のよう
な構造になっている（図４及び図５参照）。

【００１９】符号３４は、商品搬出口２６の上方におい
て、水平な軸を中心に回動自在に吊り下げられたガイド
板である。このガイド板３４は、コラム２２の外方に膨
らむように湾曲しており、その下端は、コラム２２の内
方に屈曲している。このガイド板３４の役割は、コラム
２２の内部に投入された缶Ｃが、商品搬出口２６に殺到
するのを防止し、このガイド板３４の位置で缶Ｃを一旦
せき止め、一列に並列させた後、ガイド板３４と底面３
０との間に設けられた空間から、一列ずつ缶Ｃを商品搬
出口２６の方向に搬送する構造となっている。

【００２０】符号３８は、缶Ｃを１個ずつ商品搬出口２
６から搬出する搬出機構である。この搬出機構３８は、
ソレノイド４０と、回転軸Ｏ点を中心に回動自在に設け
られた水平板４４とを備え、水平板４４の回転軸Ｏ点近
傍にソレノイド４０の移動部材４２の先端が連結されて
いる（以下、この箇所をＸ点という）。この水平板４４
の一端部Ｙ点及び他端部Ｚ点に縦方向に設けられたガイ
ドバー４６，４８が設けられている。また、水平板４４
の一端部Ｙ点近傍の上端には、コイル状のバネ５０が設
けられ、このバネ５０によって、水平板４４の一端部Ｙ
点は常に上方に付勢されている。

【００２１】次に、この搬出機構３８の作動状態につい
て説明する。

【００２２】販売されていない状態においては、図４に
示すように、ガイドバー３４によって、１個ずつ底面３
０に並んで整列させられた缶Ｃは、ガイドバー４８が商
品搬出口２６から飛び出すのを防止している。すなわ
ち、ガイドバー４６がバネ５０によって上方に付勢され
ていることにより、ガイドバー４６が上方に上がり、ガ
イドバー４８が下方に下がっている。これにより、ガイ
ドバー４８がコラム２２の商品搬出口２６付近にある缶
Ｃの飛び出しを防止している。

【００２３】次に、ソレノイド４０に販売指令信号が入
力すると、図５に示すように、ソレノイド４０は瞬間的
に移動部材４２の連結部Ｘ点を上方に引き上げる。する
と、ガイドバー４６は、バネ５０の付勢に反して下方に
下がり、ガイドバー４８は上昇する。これにより、商品
搬出口２６付近に位置していた缶Ｃを搬出するととも
に、ガイドバー４６が２番目に位置する缶Ｃの飛出しを
防止する。そして、販売指令信号が入力した次の瞬間に
は、ソレノイド４０の吸引力がなくなり、移動部材４２
がバネ５０の付勢力によって下がって、ガイドバー４８
が下がり、ガイドバー４６が上がる。これにより、いま
までガイドバー４６によって抑えられていた２番目の缶
Ｃが、ガイドバー４８まで転動してガイドバー４８によ
って商品搬出口２６からの飛出しを防止される。

【００２４】符号５２は、コラム集合体２０，２０の間
に設けられた縦方向の商品落下路である。この商品落下
路５２は、商品搬出口２６から飛出した缶Ｃを本体１２
の下部まで落下させる。また、この商品落下路５２は、
機械室１６からの冷気を上段のコラム２２へ運ぶダクト
の役割もする。

【００２５】この場合に、商品落下路５２を本体１２の
上方から下方までいきなり落下すると、落下のショック
で缶Ｃに傷がついたりへこんだりする恐れがあるため、
商品落下路５２の側面側に所要間隔をおいて、緩衝板５
４を複数個取付けておく。この緩衝板５４は、上方に湾
曲した円弧状をしており、通常はバネによって上方にそ
の先端が付勢されている。この緩衝板５４に缶Ｃが落下
すると、その落下の力によりバネが下方へ押圧され、缶
Ｃの落下のショックを一端吸収して、次の下方に位置す
る緩衝板５４に缶Ｃを落下させる。

【００２６】符号５８は、商品落下路５２から本体１２
の前面すなわち扉１４に設けられた商品取出し口６２に
缶Ｃを転動させる商品搬送路である。本実施例の場合、
缶Ｃは、従来のサ―ペンタイン式コラムの自動販売機と
は異なり、図２に示すように、円筒形の缶Ｃが起立した
状態で商品取出し口６２に至る。これにより、商品取出
し口６２から缶Ｃを取出す時に非常に取出しやすくな
る。また、商品取出し口６２は、自動販売機１０の中央
に一個所設けてあればよく、商品の取出しが一目でわか
る。

【００２７】上記構成の自動販売機１０であると、缶Ｃ
はコラム２２に横倒し状態で複数個隙間なく収納できる
ため、その収容本数を多くできる。

【００２８】また、缶Ｃをコラム２２に投入する場合に
は、コラム２２の前方から缶Ｃを収納する構造であるた
め、その作業が容易であり、時間や手間がかからない。

【００２９】さらに、本実施例の場合には、図２に示す
ように、自動販売機１２の前後方向の厚さが、缶Ｃを横
倒しにした状態の寸法よりもやや広い寸法に構成してい
ればよく、従来の自動販売機のように、前後方向の寸法
が大きくなることがない。したがって、この自動販売機
１０を道路等においた場合に、厚みが薄いため、従来の
ように、道路にはみ出したりすることがない。

【００３０】図６は、第２の実施例の自動販売機１００
であり、コラム集合体２０を左右方向に４列設けたもの
である。これにより、より多種類の商品を販売すること
ができる。

【００３１】なお、コラム集合体を設ける個数は、第１
の実施例のように左右方向に２列または第２の実施例の
ように４列に限らず、１列、３列や５列設けてもよい。

【００３２】

【発明の効果】上記構成の自動販売機であると、商品を
容易に商品投入口から投入することができるので、その
投入作業が簡単となり、また、時間がかかることがな
い。

【００３３】また、コラム内部に商品を多数収納するこ
とができるため、その収納本数が増加する。

【００３４】さらに、自動販売機の前後方向の厚さを薄
くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動販売機の本体の正
面図である。

【図２】同じく自動販売機の縦断面図である。

【図３】自動販売機の正面図である。

【図４】商品搬出機構の説明図である。

【図５】商品搬出機構の第２の説明図である。

【図６】第２の実施例の自動販売機の一部欠載正面図で
ある。

【符号の説明】

１０……自動販売機 １２……本体 １４……扉 ２０……コラム集合体 ２２……コラム ２４……商品投入口 ２６……商品搬出口 ３０……底面 ３２……商品搬出装置 ３４……ガイド板 ３８……搬出機構 ５２……商品落下路 ５８……商品搬送路 ６２……商品取出し口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機本体を構成する箱体内部におい
   て商品を収納するコラムを縦方向に複数段備えたコラム
   集合体を左右方向に設け、 各コラムの前面に商品投入口を設け、 各コラムの一側面に商品搬出口を設け、 各商品搬出口に販売指令信号によって作動する商品搬出
   装置をそれぞれ設け、 コラム集合体の一側面に商品搬出口から搬出された商品
   が落下するための商品落下路を設け、 商品落下路の下方から自動販売機前面にある商品取出し
   口まで商品を搬送する商品搬送路を設けたことを特徴と
   する自動販売機。