JPH0518877Y2 - - Google Patents

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JPH0518877Y2
JPH0518877Y2 JP1985197590U JP19759085U JPH0518877Y2 JP H0518877 Y2 JPH0518877 Y2 JP H0518877Y2 JP 1985197590 U JP1985197590 U JP 1985197590U JP 19759085 U JP19759085 U JP 19759085U JP H0518877 Y2 JPH0518877 Y2 JP H0518877Y2
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voltage
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は蛍光ランプなどの放電ランプを点灯
させるインバータ式放電灯点灯装置に関するもの
で、特にLC共振形トランジスタインバータを用
いたもので、放電ランプの寿命末期における発振
制御に係わる。
〔背景技術〕
従来、インバータ点灯方式としては、高効率を
主眼とした2石式インバータが主に用いられてい
たが、小形化、低コスト化のため、1石式インバ
ータが見なおされてきた。
本考案で述べるところのLC共振形1石式イン
バータは、高効率化のため、他励形とし、さらに
小形、低コスト化のため、部品点数が少なく、簡
単な回路で構成される。
第5図はこのような従来のインバータ式放電灯
点灯装置を示している。
このインバータ式放電灯点灯装置は、商用電源
1を整流ブリツジ2および平滑コンデンサ3で整
流平滑した直流電源と、オートトランスなどの
インダクタ8、チヨークコイルなどのインダクタ
9、共振用コンデンサ13、トランジスタなどの
スイツチング素子12からなるLC共振形インバ
ータ回路と、始動用コンデンサ11、ダンパーダ
イオード14、検出コイル15、スイツチング素
子12であるトランジスタのベースにオン信号を
与える制御回路A、検出回路B、抵抗4とコンデ
ンサ5およびダイアツクなどの電圧応答スイツチ
ング素子7と放電用ダイオード6からなる起動回
路等によつて構成される。
制御回路Aは、第6図に示すように、汎用タイ
マ集積回路(例えばシグネテイツク社製の
NE555)19、コンデンサ18、電源投入によ
つて得られる直流電源16、抵抗17、抵抗2
0、コンデンサ21、トランジスタ22、抵抗2
3、コンデンサ24、抵抗25で構成され、単安
定マルチバイブレータとして動作する。第6図に
おける端子イ、ロ、ハは第5図における同符号の
端子イ、ロ、ハにそれぞれ対応する。
検出回路Bは、第7図に示すように、抵抗2
6、ダイオード27、抵抗28,29で構成さ
れ、検出コイル15の出力を整流して制御回路A
に入力する。第7図における端子イ、ロ、ニは第
5図における同符号の端子イ、ロ、ニにそれぞれ
対応する。
第8図は第5図の回路を簡略化したもので、第
5図におけるインダクタ8を省き、始動用コンデ
ンサ11に代えて、予熱スイツチ11′を用いて
いる。その他は第5図と同様である。
つぎに、これらの回路の動作を第9図により説
明する。第9図において、Aは平滑コンデンサ3
の両端電圧VDCを、Bはコンデンサ5の両端電圧
VCを、Cは汎用タイマ集積回路19の2番端子
の電圧VIC1を、Dは汎用タイマ集積回路19の
6,7番端子の電圧VIC2を、Eはスイツチング素
子12であるトランジスタのベース電流IBを、F
はスイツチング素子12であるトランジスタのコ
レクタ・エミツタ間電圧VCEを、Gはスイツチン
グ素子12であるトランジスタのコレクタ電流IC
とダンパーダイオード14の電流IDを、Hは検出
回路Bの出力電圧VOをそれぞれ示している。
時刻t0で商用電源1を投入すると、平滑コンデ
ンサ3の電圧VDCが第9図Aのように高レベルと
なり、この電圧VDCによつて抵抗4を介してコン
デンサ5が充電される。時刻t1でコンデンサ5の
電圧VCが第9図Bのように電圧応答スイツチ素
子7のブレークオーバ電圧VBOに達したとすれ
ば、コンデンサ5の電荷が電圧応答スイツチ素子
7、抵抗23、トランジスタ22のベース・エミ
ツタ間を通して放電し(起動パルス発生)、その
間トランジスタ22がオンになるため、汎用タイ
マ集積回路19の2番端子の電圧VIC1が第9図C
のようにこの間低レベルとなる。
汎用タイマ集積回路19の2番端子の電圧VIC1
が低レベルとなつた時点t1より、コンデンサ18
が抵抗17を通して充電されはじめ、時刻t3でコ
ンデンサ18の電位、すなわち第9図Dの電圧
VIC2がスレシユホールド電圧VTHに達すると、コ
ンデンサ18が放電を開始し、電圧VIC2が降下す
る。
この間、すなわちt1〜t3間、汎用タイマ集積回
路19の3番端子(出力端子)が高レベルとなつ
て抵抗25およびコンデンサ24を通してスイツ
チング素子12にベース電流IBが第9図Eによう
に流れる。ベース電流IB(オン信号)が流れる間
(t1〜t3)スイツチング素子12にコレクタ電流IC
が第9図Gにように流れる。その後スイツチング
素子12がオフとなると、コレクタ電圧VCEは第
9図FのようにLC共振のため、正弦波状になる。
そして、時刻t4でコレクタ電圧VCEが電圧ゼロク
ロスまで低下すると、ダンパーダイオード14に
電流IDが第9図Gのように流れる。
この電流IDが検出コイル15で検出され、検出
回路Bで電圧に変換され、検出回路Bからパルス
状の電圧VOが第9図Hのように出力されること
になる。この電圧VOがトランジスタ22に加え
られ、トランジスタ22が一瞬オンとなり、汎用
タイマ集積回路19の2番端子の電圧VIC1がt4
t5間で低レベルとなる。
電圧VIC1が低レベルとなつた時点t4よりコンデ
ンサ18が抵抗17を通して充電されはじめ、時
刻t6でコンデンサ18の電位、すなわち電圧VIC2
がスレシユホールド電圧VTHに達すると、コンデ
ンサ18が放電を開始し、電圧VIC2が降下する。
この間、すなわちt4〜t6間、汎用タイマ集積回
路19の3番端子(出力端子)が高レベルとなつ
て抵抗25およびコンデンサ24を通してスイツ
チング素子12にベース電流IBが流れる。ベース
電流IBが流れる間(t4〜t6)スイツチング素子1
2にコレクタ電流ICが流れる、その後スイツチン
グ素子12がオフとなると、コレクタ電圧VCE
LC共振のため、正弦波状になる。そして、時刻
t7でコレクタ電圧VCEが電圧ゼロクロスまで低下
すると、ダンパーダイオード14に電流IDが流れ
る。
この電流IDが検出コイル15で検出され、検出回
路Bで電圧に変換され、検出回路Bからパルス状
の電圧VOが出力されることになる。この電圧VO
がトランジスタ22に加えられ、トランジスタ2
2が一瞬オンとなり、以下上記の動作を繰返すこ
とにより発振が持続して放電ランプ10を点灯さ
せる。
なお、起動回路の抵抗4、コンデンサ5の時
定数に比べ、単安定マルチバイブレータの時定数
回路(抵抗17,コンデンサ18)の時定数を小
さくすることによつて、発振開始後は、起動回路
のコンデンサ5の電荷は放電用ダイオード6を
介してスイツチング素子12で放電され、起動回
路は機能を停止する。
このようなインバータ式放電灯点灯装置の場
合、電流IDを検出してからスイツチング素子12
にベース電流IBを供給するので、すなわちVCE
0になつてからコレクタ電流ICを流すので、スイ
ツチングロスが小さく、また、単安定マルチバイ
ブレータの出力軸(t1〜t3)を変えるだけでイン
バータ出力を変化でき、しかも回路の共振条件が
くずれないので、スイツチングロスが小さい。
このような特長を有するインバータ式放電灯点
灯装置で寿命末期の放電ランプ10を点灯する場
合を考える。放電ランプ10の寿命末期において
は、周知のとおり、半波放電状態が存在する。す
なわち熱陰極形の放電ランプの場合、陰極フイラ
メント塗布されたエミツダがどちらか一方だけ先
に消滅するため一方だけ電流が流れない状態とな
る。この場合の回路動作を第10図により説明す
る。第10図A〜Hはそれぞれ第9図A〜Hにそ
れぞれ対応している。
時刻t0で商用電源1を投入すると、抵抗4とコ
ンデンサ5の時定数回路のコンデンサ5の電圧
VCが第10図Bのように上昇し、時刻t1で電圧応
答スイツチ素子7のブレークオーバ電圧VBOに達
すると、電圧応答スイツチ素子7、抵抗23、ト
ランジスタ22のベースを通してコンデンサ5の
電荷が放電され、トランジスタ22を一瞬オンに
する。したがつて汎用タイマ集積回路19の2番
端子の電圧VIC1は第10図Cのように一瞬低レベ
ルとなつて、単安定マルチバイブレータのコンデ
ンサ18が充電され、電圧VIC2が第10図Dのよ
うに上昇し、スレシユホールド電圧VTHに達する
までの間(t1〜t3)、ベース電流IBが第10図Eの
ように流れるため、この間スイツチング素子12
がオンとなつてコレクタ電流ICが第10図のよう
に流れる。ここまで放電ランプ10が正常な場合
と変わらないが、放電ランプ10が半波放電の場
合においては、スイツチング素子12のコレクタ
電圧VCEは第10図Fのように電圧ゼロクロス点
にもどらないか、またはゼロクロス点にもどるま
でに再び起動回路が動作して前述の動作を繰返
す状態が存在する。これは、放電ランプ10が一
方だけ高インピーダンスとなつて回路の共振周波
数が低くなるためであり、また、第8図にような
回路構成においては、共振用コンデンサ13に直
流電圧が蓄電された状態でコレクタ電圧VECがゼ
ロクロス点へもどつてこないためである。
起動回路によつてスイツチング素子12がオ
ンとなる場合は、電流IDは流れず、第10図Gの
ようにコレクタ電流ICに共振用コンデンサ13の
放電によるひげ状のパルスを生じる。このような
状態で放置すると、スイツチング素子12がスイ
ツチング損失によつて発熱し、熱暴走に至り、ス
イツチング素子12のコレクタ損失が小さい場合
には、破壊に至る。これらの対策としては、スイ
ツチング素子12の温度を検出して発振を停止さ
せること等が考えられるが、熱追従性の点で検出
までに時間を要するので、その間にスイツチング
素子12に過大なストレスが加わり信頼性が低
い。
このような問題を解消し、放電ランプの寿命末
期におけるスイツチング素子への過大ストレスを
簡単な構成で確実に防止することができるインバ
ータ式放電灯点灯装置として、第1図および第2
図に示すようにインバータ式放電灯点灯装置が提
案されている。
このインバータ式放電灯点灯装置の提案例は、
第1図に示すように、直流電源と、この直流電
源に接続したオートトランスなどのインダクタ
8およびトランジスタなどのスイツチング素子1
2の直列回路と、前記スイツチング素子12に逆
並列接続したダンパーダイオード14と、前記ス
イツチング素子12のオフ時にに前記インダクタ
8とで電圧共振回路を構成する共振用コンデンサ
13と、前記スイツチング素子12の両端電圧の
ゼロ点を検出してパルスを出力する検出回路B
と、この検出回路Bの出力パルスに応答して一定
時間前記スイツチング素子12にオン信号を与え
る制御回路Aと、この制御回路Aに起動パルスを
与える起動回路と、電源投入後所定時間経過し
て前記起動回路の動作を停止させるタイマ回路
Cと、前記電圧共振回路から電力供給される放電
ランプ10とを備えている。
この場合、起動回路は、前記直流電源Iに接
続された抵抗4およびコンデンサ5の直列回路
と、前記抵抗4およびコンデンサ5の接続点と前
記制御回路Aの入力端との間に接続したダイアツ
クなどの電圧応答スイツチング素子7と、前記抵
抗4およびコンデンサ5の接続点と前記スイツチ
ング素子12およびインダクタ8の接続点との間
に接続した放電用ダイオード6とで構成されてい
る。
制御回路Aおよび検出回路Bの構成は従来例と
同様である。
タイマ回路Cは、第2図に示すように、電源投
入によつて得られる直流電源16により抵抗30
を介してコンデンサ31を充電し、この充電電圧
が抵抗33,34の分圧電圧よりも高くなつたと
きPUT(プログラマブルユニジヤンクシヨントラ
ンジスタ)32がオンとなつてトランジスタ36
をオンにするものであり、トランジスタ36はコ
ンデンサ5の両端間に接続されており、電源投入
後所定時間経過後にコンデンサ5を短絡して起動
回路の動作を停止させる。35は抵抗であり、
端子ホ、ロ、は第1図の同符号の端子ホ、ロにそ
れぞれ接続される。
ここで、タイマ回路Cの動作について詳しく説
明する。このタイマ回路Cは、PUT32を用い
た基本的な回路構成を示すものである。直流電源
16が確保されると、抵抗33,34の分圧電位
がPUT32のゲート端子に印加され、また抵抗
30を通してコンデンサ31が充電され、PUT
32のアノード端子の電位が上昇していく。アノ
ード電位VAとゲート電位VGとがVA>VGとなる
と、PUT32がオン状態となり、コンデンサ3
1の電荷は放出されるが、抵抗30より流入する
電流をPUT32の谷電流(保持電流)以上に設
定すると、PUT32はオン状態を維持すること
になる。なお、三角波の弛張発振回路を構成する
には、抵抗30の抵抗値を大きくして直流電源1
6からPUT32に流入する電流を谷電流より小
さくすればよい。
この提案例では、抵抗30を通してPUT32
に流入する電流をPUT32の谷電流より大きく
設定してタイマ回路Cとして利用しているのであ
る。タイマ回路Cのリセツトは、直流電源16の
除去もしくはPUT32にアノード・カソード間
を短絡することによつて可能である。
以上の動作によれば、起動回路が動作するの
は、電源投入後の所定時間だけあるので、寿命末
期の放電ランプ10の場合において、起動回路
の動作が継続されるこたはなく、設定時間後に確
実に発振を停止させることができる。
なお、上記以外の動作は従来例と同様である。
このインバータ式放電灯点灯装置は、タイマ回
路Cによつて電源投入後所定時間経過後に起動回
路の動作を停止させる構成であるため、放電ラ
ンプ10の寿命末期などにおいて放電ランプ10
が半波放電状態となつたときに従来例のように起
動回路からの起動パルスによつて発振が持続す
ることはなく、スイツチング素子12への過大ス
トレスをタイマ回路Cを設けるだけの簡単な構成
で確実に防止することができ、信頼性を向上させ
ることができる。
しかし、上記の提案例は、電源投入と同時に放
電ランプ10が始動し、フイラメントが十分に温
まらないうちに放電開始するので、放電ランプ1
0に冷陰極放電によるストレスが加わり、放電ラ
ンプ10の寿命が短いものであつた。
このような問題を解消するには、放電ランプ1
0のフイラメントを先行予熱することが考えられ
るが、そのためには回路部品の追加が必要で大型
化するとともにコスト高になるという問題があつ
た。
〔考案の目的〕 この考案の目的は、放電ランプの寿命末期にお
けるスイツチング素子への過大ストレスを簡単な
構成で確実に防止することができ、また放電ラン
プに対するストレスを低減して放電ランプの長寿
命化を図り、かつ小型化できるとともに低コスト
化を達成することができるインバータ式放電灯点
灯装置を提供することである。
〔考案の開示〕
この考案のインバータ式放電灯点灯装置は、直
流電源と、この直流電源に接続したインダクタお
よびスイツチング素子の直列回路と、前記スイツ
チング素子に逆並列接続したダンパーダイオード
と、前記スイツチング素子のオフ時に前記インダ
クタとで電圧共振回路を構成する共振用コンデン
サと、前記スイツチング素子の両端電圧のゼロ点
を検出してパルスを出力する検出回路と、この検
出回路の出力パルスに応答して一定時間前記スイ
ツチング素子にオン信号を与える制御回路とから
なるインバータと、前記インバータの起動時に前
記インバータが正常に動作して前記スイツチング
素子がオンオフ動作をするまで前記制御回路に一
定時間毎に起動パルスを与えるとともに前記スイ
ツチング素子のオンオフ動作の周期が前記一定時
間を超えたときに前記制御回路に前記起動パルス
を与える起動回路と、前記電圧共振回路から電力
供給される放電ランプと、電源投入に応答して前
記放電ランプの先行予熱を行う予熱スイツチと、
電源投入後所定時間経過して前記起動回路の動作
を停止させるとともに前記予熱スイツチを開放し
て前記放電ランプの先行予熱を停止させるタイマ
回路とを備えている。
この考案のインバータ式放電灯点灯装置によれ
ば、タイマ回路によつて電源投入後所定時間経過
後に、インバータの起動時にインバータが正常に
動作してスイツチング素子がオンオフ動作をする
まで制御回路に一定時間毎に起動パルスを与える
とともにスイツチング素子のオンオフ動作の周期
が一定時間を越えたときに制御回路の起動パルス
を与えるという動作をする起動回路の動作を停止
させる構成であるため、放電ランプの寿命末期な
どにおいて放電ランプが半波放電状態になつたと
きに従来のように起動回路からの起動パルスによ
つて発振が持続することはなくスイツチング素子
への過大ストレスをタイマ回路を設けるだけの簡
単な構成で確実に防止することができ、信頼性を
向上させることができる。
また、電源投入に応答して放電ランプの先行予
熱を行う予熱スイツチを設けるとともに予熱スイ
ツチを開放して放電ランプの先行予熱を停止させ
るタイマ回路を設けたので、放電ランプを先行予
熱することができ、放電ランプの長寿命化を図る
ことができる。
しかも、起動回路停止用に使用する1個のタイ
マ回路を先行予熱スイツチを開放するタイマ回路
に共用しているので、先行予熱を行うにあたつて
部品点数の増加が少なく、小型、低コスト化を達
成することができる。
実施例 この考案の一実施例を第3図および第4図に基
づいて説明する。このインバータ式放電灯点灯装
置は、第8図のものにタイマ回路C′を追加したも
ので、その他は第8図と同じである。
タイマ回路C′は、電源投入によつて得られる直
流電源16により抵抗30を介してコンデンサ3
1を充電し、この充電電圧が抵抗33,34の分
圧電圧よりも高くなつたときにPUT32がオン
となつてトランジスタ39がオンとなり、これに
よつてリレー40が励磁されて常閉型の予熱スイ
ツチ11′がオフになる。また、コンデンサ41
のために、トランジスタ39より遅れてトランジ
スタ36がオンとなり、コンデンサ5が短絡され
る。
上記のタイマ回路C′の動作によつて、電源投入
時より所定時間だけ予熱スイツチ11′がオンと
なつて放電ランプ10の先行予熱が行われ、この
後予熱スイツチ11′がオフとなつて放電ランプ
10が点灯し、さらにこの後コンデンサ5がトラ
ンジスタ36で短絡され、起動回路の動作が停
止することになる。37,38は抵抗であり、端
子ホ、ロは第3図の同符号の端子ホ、ロにそれぞ
れ接続される。
その他の動作は第8図のものと同様である。ま
た、タイマ回路C′の動作も、トランジスタ36の
オンタイミングがトランジスタ39のオンタイミ
ングより遅れる点以外の本質的なタイマ動作につ
いては第2図のタイマ回路Cと同様である。
この実施例は、タイマ回路C′によつて電源投入
後所定時間経過後に、インバータの起動時にイン
バータが正常に動作してスイツチング素子12が
オンオフ動作をするまで制御回路Aに一定時間毎
に起動パルスを与えるとともにスイツチング素子
12のオンオフ動作の周期が一定時間を越えたと
きに制御回路Aに起動パルスを与えるという動作
をする起動回路の動作を停止させる構成である
ため、放電ランプ10の寿命末期などにおいて放
電ランプ10が半波放電状態になつたときに従来
のように起動回路からの起動パルスによつて発
振が持続することはなくスイツチング素子12へ
の過大ストレスをタイマ回路C′を設けるだけの簡
単な構成で確実に防止することができ、信頼性を
向上させることができる。
また、電源投入に応答して放電ランプ10の先
行予熱を行う予熱スイツチ11を設けるととも
に、予熱スイツチ11を開放して放電ランプ10
の先行予熱を停止させるタイマ回路C′を設けたの
で、放電ランプ10を先行予熱することができ、
放電ランプ10の長寿命化を図ることができる。
しかも、起動回路停止用に使用する1個のタイ
マ回路C′を先行予熱スイツチ11を開放するタイ
マ回路に共用しているので、先行予熱を行うにあ
たつて部品点数の増加が少なく、小型、低コスト
化を達成することができる。
なお、上記実施例では、起動回路の動作停止
のためにコンデンサ5を短絡するようにしたが、
実質的に起動回路を停止できるものであれば、
どこにスイツチを設けてもよい。たとえば抵抗4
と直列にスイツチを設け、所定時間後にスイツチ
がオフになるようにしてもよい。また、タイマ回
路C′は第2図および第4図に示した回路に限定さ
れない。また、検出回路Bは、ダンパーダイオー
ド14の電流IDによつてスイツチング素子12の
コレクタ・エミツタ間電圧VCEのゼロクロス点を
検出するように構成したが、このゼロクロス点の
検出は上記以外に種々考えられる。また、共振用
コンデンサ13はインダクタ8であるオートトラ
ンスの1次巻線またはインダクタ9であるチヨー
クコイルと並列に接続してもよい。
〔考案の効果〕
この考案のインバータ式放電灯点灯装置によれ
ば、タイマ回路によつて電源投入後所定時間経過
後に、インバータの起動時にインバータが正常に
動作してスイツチング素子がオンオフ動作をする
まで制御回路に一定時間毎に起動パルスを与える
とともにスイツチング素子のオンオフ動作の周期
が一定時間を越えたときに制御回路に起動パルス
を与えるという動作をする起動回路の動作を停止
させる構成であるため、放電ランプの寿命末期な
どにおいて放電ランプが半波放電状態になつたと
きに従来のように起動回路からの起動パルスによ
つて発振が持続することはなくスイツチング素子
への過大ストレスをタイマ回路を設けるだけの簡
単な構成で確実に防止することができ、信頼性を
向上させることができる。
また、電源投入に応答して放電ランプの先行予
熱を行う予熱スイツチを設けるとともに、予熱ス
イツチを開放して放電ランプの先行予熱を停止さ
せるタイマ回路を設けたので、放電ランプを先行
予熱することができ、放電ランプの長寿命化を図
ることができる。
しかも、起動回路停止用に使用する1個のタイ
マ回路を先行予熱スイツチを開放するタイマ回路
に共用しているので、先行予熱を行うにあたつて
部品点数の増加が少なく、小型、低コスト化を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はインバータ式放電灯点灯装置の提案例
の回路図、第2図はその要部の詳細な回路図、第
3図はこの考案の一実施例の回路図、第4図はそ
の要部の詳細な回路図、第5図は従来のインバー
タ式放電灯点灯装置の回路図、第6図および第7
図はそれぞれその要部の詳細な回路図、第8図は
別の従来のインバータ式放電灯点灯装置の回路
図、第9図および第10図は従来例の各部の波形
図である。 ……直流電源、……起動回路、8……イン
ダクタ、10……放電ランプ、12……スイツチ
ング素子、13……共振用コンデンサ、14……
ダンパーダイオード、A……制御回路、B……検
出回路、C′……タイマ回路、11′……予熱スイ
ツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 直流電源と、この直流電源に接続したインダ
    クタおよびスイツチング素子の直列回路と、前
    記スイツチング素子と逆並列接続したダンパー
    ダイオードと、前記スイツチング素子のオフ時
    に前記インダクタとで電圧共振回路を構成する
    共振用コンデンサと、前記スイツチング素子の
    両端電圧のゼロ点を検出してパルスを出力する
    検出回路と、この検出回路の出力パルスに応答
    して一定時間前記スイツチング素子にオン信号
    を与える制御回路とからなるインバータと、前
    記インバータの起動時に前記インバータが正常
    に動作して前記スイツチング素子がオンオフ動
    作をするまで前記制御回路に一定時間毎に起動
    パルスを与えるとともに前記スイツチング素子
    のオンオフ動作の周期が前記一定時間を超えた
    ときに前記制御回路に前記起動パルスを与える
    起動回路と、前記電圧共振回路から電力供給さ
    れる放電ランプと、電源投入に応答して前記放
    電ランプの先行予熱を行う予熱スイツチと、電
    源投入後所定時間経過して前記起動回路の動作
    を停止させるとともに前記予熱スイツチを開放
    して前記放電ランプの先行予熱を停止させるタ
    イマ回路とを備えたインバータ式放電灯点灯装
    置。 (2) 前記起動回路は、前記直流電源に接続された
    抵抗およびコンデンサの直列回路と、前記抵抗
    およびコンデンサの接続点と前記制御回路の入
    力端との間に接続した電圧応答スイツチ素子
    と、前記抵抗およびコンデンサの接続点と前記
    スイツチング素子およびインダクタの接続点と
    の間に接続した放電用ダイオードとで構成され
    ている実用新案登録請求の範囲第(1)項記載
    のインバータ式放電灯点灯装置。 (3) 前記放電ランプが前記インダクタに直列接続
    されている実用新案登録請求の範囲第(2)項
    記載のインバータ式放電灯点灯装置。
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