JPH051879U - 船外機のウオータポンプ - Google Patents

船外機のウオータポンプ

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Publication number
JPH051879U
JPH051879U JP5787091U JP5787091U JPH051879U JP H051879 U JPH051879 U JP H051879U JP 5787091 U JP5787091 U JP 5787091U JP 5787091 U JP5787091 U JP 5787091U JP H051879 U JPH051879 U JP H051879U
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JP
Japan
Prior art keywords
water pump
liner
pump case
outboard motor
liners
Prior art date
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Pending
Application number
JP5787091U
Other languages
English (en)
Inventor
永野  孝幸
Original Assignee
スズキ株式会社
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Publication date
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Publication of JPH051879U publication Critical patent/JPH051879U/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、低コストでかつ部品寸法精
度の許容範囲が大きく、作業能率の向上を図ることが可
能な船外機のウォータポンプを提供することにある。 【構成】 本考案に係る船外機のウォータポンプでは、
ウォータポンプケース1を上下2つに分割し、また下側
ウォータポンプケース7の内壁面を形成する中間部ライ
ナ15と、この中間部ライナ15の上下に配置される上
下部ライナ16,17とによってセラミックスライナ1
4を構成しており、前記上下ウォータポンプケース3,
7を締付けて上下部ライナ16,17を圧着すると共
に、これら上下部ライナ16,17にて中間部ライナ1
5を挟持することにより、前記セラミックスライナ14
をウォータポンプケース1に固定している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、船外機のウォータポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図2に示すような船外機のウォータポンプケース51には、耐摩耗 性を目的としてセラミックスライナ52が設けられており、該セラミックスライ ナ52によって、回転するインペラ(図示せず)が摺動するウォータポンプケー ス51の内壁面の摩耗を防止している。しかして、セラミックスライナ52は、 接着剤(エポキシ系)あるいはろう剤を用いてウォータポンプケース51の内壁 面に接合固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のセラミックスライナ52の接合方法では、セラミッ クスライナ52を固定する部分の接合面を鏡面状に仕上げ加工しなければならな いので、部品の高い寸法精度が要求され、部品コストが高くなるという欠点を有 していた。例えば、ろう付けによる接合方法の場合、Rmax 0.5μ程度の表面 粗さがウォータポンプケース51とセラミックスライナ52の接合面に要求され る。
【0004】 また、このセラミックスライナ52には、水中で高負荷がかかるため、接着剤 やろう剤による接合方法では、接合部の機械的強度が小さく、製品の信頼性に乏 しかった。例えば、エポキシ系接着剤による接合方法の場合、セラミックスライ ナ52は100時間の運転でウォータポンプケース51から剥離した。
【0005】 さらに、接着剤やろう剤による接合方法は、組立作業が煩雑で、組立時間も長 くかかるため、作業能率が悪く、メンテナンス上も不利であった。
【0006】 本考案はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、低コス トでかつ部品寸法精度の許容範囲が大きく、作業能率の向上を図ることが可能な 船外機のウォータポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本考案においては、ウォータポ ンプケースを上下2つに分割し、下側ウォータポンプケースの内壁面を形成する 中間部ライナと、この中間部ライナの上下に配置される上下部ライナとによって セラミックスライナを構成し、前記上下ウォータポンプケースを締付けて上下部 ライナを圧着すると共に、これら上下部ライナにて中間部ライナを挟持すること により、前記セラミックスライナをウォータポンプケースに固定している。
【0008】
【作 用】
本考案に係る船外機のウォータポンプでは、ウォータポンプケースおよびセラ ミックスライナを分割し、これらセラミックスライナの各部分をボルトなどを用 いて機械的に圧着することによりウォータポンプケースに固定しているため、部 品の寸法精度が少々悪くても組み立て時に調節することが可能となる上、組立作 業も簡単に行える。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1は本考案の一実施例を示すもので、図において1は船外機のウォータポン プを構成するウォータポンプケースであり、このウォータポンプケース1はギヤ ケース2の上部に取付けられ、内部には図示しないドライブシャフトにて回転駆 動されるインペラが配設されるようになっている。
【0011】 上記ウォータポンプケース1は、上下2つに分割して形成されている。上側ウ ォータポンプケース3は、図示しないドライブシャフトの貫通孔4を穿設した板 状体に形成されており、その外周にはボルト孔5を有するフランジ部6が設けら れている。そして、下側ウォータポンプケース7は、上下に開口した円筒状体に 形成されており、内部には上下にわたって連続して形成される小径部7aと大径 部7bとが設けられている。また、下側ウォータポンプケース7の外周には、ボ ルト孔8,9を有する上下フランジ部10,11が上下に設けられている。なお 、図において12,13はボルト孔5,8,9に挿入されるボルトであり、これ らボルト12,13を締付けることによって、上側ウォータポンプケース3は下 側ウォータポンプケース7に、下側ウォータポンプケース7はギヤケース2に固 定されるようになっている。
【0012】 一方、上記ウォータポンプケース1には、耐摩耗性を目的としてセラミックス ライナ14が設けられている。このセラミックスライナ14は、下側ウォータポ ンプケース7の内壁面を形成する円筒状の中間部ライナ15と、該中間部ライナ 15の上下に配置される上下部ライナ16,17とによって構成されており、中 間部ライナ15の上下開口は、上下部ライナ16,17によって閉塞されるよう になっている。上部ライナ16および下部ライナ17の上下両面には、形状の異 なるシール部材(ゴム,シーラントまたはガスケット)18,19がそれぞれ配 置されており、ライナ外側に配置されるシール部材18は挿通孔20を有する板 状に形成され、ライナ内側に配置されるシート部材19はリング状に形成されて いる。
【0013】 上記中間部ライナ15は、下側ウォータポンプケース7の小径部7aに配設す べくその外径寸法が当該小径部7aの径とほぼ同一に形成され、また上下寸法は 下側ウォータポンプケース7の上下寸法から下部ライナ17およびシール部材1 8,19の厚さを引いた数値よりも大きく形成されている。これは、ボルト締め によって発生する圧縮応力で中間部ライナ15を固定するためである。
【0014】 上部ライナ16の外径寸法は、下側ウォータポンプケース7の内径よりも大き く、外径寸法とほぼ同一に形成されている。また、下部ライナ17の外径寸法は 、下側ウォータポンプケース7の大径部7bの径とほぼ同一に形成され、かつ下 部ライナ17およびシール部材18,19の厚さを加算した数値は大径部7bの 上下寸法とほぼ同一に形成されており、これによって下部ライナ17およびシー ル部材18,19が下側ウォータポンプケース7の大径部7b内に収納されるよ うになっている。なお、上下部ライナ16,17にはそれぞれドライブシャフト 孔21,22が穿設されている。
【0015】 上記構成のセラミックスライナ14をウォータポンプケース1に固定するには 、まずシール部材18,19にて挟まれた上部ライナ16を下側ウォータポンプ ケース7の上面に配置すると共に、シール部材18の上に上側ウォータポンプケ ース3を載せる。そしてこの状態で、ボルト12を各ボルト孔5,8に挿入して 締付けることにより、上部ライナ16を上下ウォータポンプケース3,7間に圧 着させて固定する。
【0016】 次いで、中間部ライナ15を下側ウォータポンプケース7の小径部7aに押し 込み、図示しないインペラを中間部ライナ15内に配置する。そして、シール部 材18,19にて挟まれた下部ライナ17を下側ウォータポンプケース7の大径 部7b内に押し込み、ボルト13をボルト孔9およびギヤケース2のボルト孔( 図示せず)に挿入して締付ける。すると、中間部ライナ15は、シール部材19 を介して上下部ライナ16,17により上下方向から押圧されて挟持されるため 、セラミックスライナ14はウォータポンプケース1に固定される。
【0017】 本実施例によれば、セラミックスライナ14をウォータポンプケース1に固定 するにあたって、ウォータポンプケース1およびセラミックスライナ14の接合 面の鏡面加工が必要でなくなり、セラミックスライナ14の接合に要する工程を 省くことが可能となるため、低コストで部品を製造できる。また、部品の寸法精 度が少々悪くても、中間部ライナ15および上下部ライナ16,17を組み立て る時などに調節することが可能であるため、部品製造時の歩留りを低く抑えるこ とができる。さらに、セラミックスライナ14は、各ボルト12,13を締付け ることによってウォータポンプケース1に固定しているため、組立作業も簡単で 、かつ取付部の機械的信頼性も高めることができる。
【0018】 以上、本考案の一実施例につき述べたが、本考案は既述の実施例に限定される ものではなく、本考案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能であ る。
【0019】
【考案の効果】
上述の如く、本考案に係る船外機のウォータポンプは、ウォータポンプケース を上下2つに分割し、下側ウォータポンプケースの内壁面を形成する中間部ライ ナと、この中間部ライナの上下に配置される上下部ライナとによってセラミック スライナを構成し、前記上下ウォータポンプケースを締付けて上下部ライナを圧 着すると共に、これら上下部ライナにて中間部ライナを挟持することにより、前 記セラミックスライナをウォータポンプケースに固定したので、セラミックスラ イナの接合に必要な工程数が従来に比べて少なくなり、部品寸法精度の許容範囲 も大きくとれ、従って部品コストを低減させることができる。また、本考案のウ ォータポンプでは、中間部ライナおよび上下部ライナを機械的に圧着してセラミ ックスライナを固定しているため、組立作業が簡単であり、迅速かつ確実に組み 立てることができ、これによって作業能率の向上が図れる上、メンテナンスも容 易となる。しかも、本考案のウォータポンプによれば、セラミックスライナの取 付部の機械的強度を大きくすることが可能となるため、信頼性の高い製品を提供 できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るウォータポンプケース
の組立て前の状態を示す正面図である。
【図2】従来のウォータポンプケースを示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ウォータポンプケース 2 ギヤケース 3 上側ウォータポンプケース 5 ボルト孔 6 フランジ部 7 下側ウォータポンプケース 8,9 ボルト孔 10,11 フランジ部 12,13 ボルト 14 セラミックスライナ 15 中間部ライナ 16 上部ライナ 17 下部ライナ 18,19 シール部材

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ウォータポンプケースを上下2つに分割
    し、下側ウォータポンプケースの内壁面を形成する中間
    部ライナと、この中間部ライナの上下に配置される上下
    部ライナとによってセラミックスライナを構成し、前記
    上下ウォータポンプケースを締付けて上下部ライナを圧
    着すると共に、これら上下部ライナにて中間部ライナを
    挟持することにより、前記セラミックスライナをウォー
    タポンプケースに固定したことを特徴とする船外機のウ
    ォータポンプ。
JP5787091U 1991-06-28 1991-06-28 船外機のウオータポンプ Pending JPH051879U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5787091U JPH051879U (ja) 1991-06-28 1991-06-28 船外機のウオータポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5787091U JPH051879U (ja) 1991-06-28 1991-06-28 船外機のウオータポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH051879U true JPH051879U (ja) 1993-01-14

Family

ID=13068020

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JP5787091U Pending JPH051879U (ja) 1991-06-28 1991-06-28 船外機のウオータポンプ

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