JPH05187219A - 消音器 - Google Patents

消音器

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Publication number
JPH05187219A
JPH05187219A JP20658292A JP20658292A JPH05187219A JP H05187219 A JPH05187219 A JP H05187219A JP 20658292 A JP20658292 A JP 20658292A JP 20658292 A JP20658292 A JP 20658292A JP H05187219 A JPH05187219 A JP H05187219A
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JP
Japan
Prior art keywords
sound absorbing
absorbing material
silencer
muffler
cylindrical
Prior art date
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Pending
Application number
JP20658292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Isobe
利行 磯部
Shozo Sugiki
正三 杉木
Sachiko Konishi
幸子 小西
Kiichi Kondo
喜一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP20658292A priority Critical patent/JPH05187219A/ja
Publication of JPH05187219A publication Critical patent/JPH05187219A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒軸方向一端側の端面部に気体の入口が設け
られ他端側の端面部に気体の出口が設けられた筒状の消
音器ケースと、該消音器ケースの内面に配置された筒状
の吸音材とを備えてなる消音器において、高速気体が通
過した際の吸音材のめくれあがりによる消音効果の低下
を防止する。 【構成】 消音器ケース1の前記端面部1A,1Bに、
前記筒状吸音材5の内周面に被さる、吸音材めくれ防止
用の突起6,7を設ける。 【効果】 突起6,7により吸音材5のめくれあがりが
防止される。このため、高速気体が流通する場合でも、
優れた消音効果が得られる。突起6,7の長さを調節す
ることにより、減音したい希望の周波数にチューニング
することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部を気体が流動する
型式の消音器に係り、特に、車両の騒音の低減、或い
は、空気を循環させる空調器による室内騒音の低減に有
効に使用される消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の原動機系又は走行系からは相当
に大きな騒音が発生する。この騒音はそのままでは、自
動車の車室内に伝達することから、原動機系又は走行系
からの騒音を低減して自動車の車室内騒音を低減するこ
とが、乗心地向上の一つの要因とされている。
【0003】また、自動車用又は居室用空調器からも少
なからぬ騒音が発生することから、空調器の騒音を低減
することは、車内又は室内環境の向上のために重要であ
る。
【0004】従来、これらの騒音を低減させる消音器と
して、「内部を気体が流動する消音器において、消音器
の内面断面積を出入口の面積より大きくし、該消音器本
体内に密度の異なる少なくとも2層に積層された多孔質
吸音材を収納することを特徴とする消音器」が提案され
ている(特開昭63−275887号)。
【0005】第1図はこの特開昭63−275887号
に係る消音器20の断面図である。図中、1は消音器ケ
ースであって、両端面に本体部分の断面積よりも、小さ
い断面積を有する出入口2,3が設けられている。この
消音器ケース1内面には、密度の異なる2種類の多孔質
吸音材4,5が2層に設けられている。
【0006】その使用に際しては、騒音気体は入口2に
接続されたホース(図示せず)から入口2を通過して消
音器ケース1内に導入され(矢印A)、消音器ケース1
内を流動する間に騒音が消音され、出口3及び出口3に
接続されたホース(図示せず)から排出される(矢印
B)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の消音器20
では、消音器本体1内部を流動する気体の速度がそれほ
ど速くない時には十分な効果が得られるが、内部を流動
する気体が高速になると、消音効果が低くなるという欠
点があった。この原因は、消音器本体1内に収納されて
いる多孔質吸音材4,5、特に5が内部を流動する高速
気体のためにめくれあがってしまい、多孔質吸音材を2
層に設けたことによる本来の消音効果が得られないこと
にある。
【0008】このようなことから、例えば高速走行時の
車内騒音を十分に減音することができないなどの不具合
があった。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決し、高速
気体が流動する場合であっても、著しく優れた消音効果
が得られる消音器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の消音器は、筒軸
方向一端側の端面部に気体の入口が設けられ他端側の端
面部に気体の出口が設けられた筒状の消音器ケースと、
該消音器ケースの内面に配置された筒状の吸音材とを備
えてなる消音器において、前記端面部の少なくとも一方
に、前記筒状吸音材の内周面に被さる、吸音材めくれ防
止用の突起を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の消音器にあっては、内面に筒状の吸音
材が配置された消音器ケースの、気体の出入口が設けら
れた端面部に、前記筒状吸音材の内周面に被さる、吸音
材めくれ防止用の突起が設けられているため、高速気体
流が内部を流通ないし流動する場合においても、吸音材
がめくれあがることがない。
【0012】このため吸音材による消音作用が十分に発
揮され、著しく優れた消音効果が得られる。
【0013】因みに、従来の消音器では、良好な消音効
果が得られる内部流動気体の速度は15m/secが限
度であるが、本発明の消音器によれば、28m/sec
程度の高速気体流であっても良好な消音効果が得られ
る。
【0014】また、突起の突出長さを増減することによ
り、消音器の消音特性を減音したい希望の周波数にチュ
ーニングすることができ、吸音材との複合効果により総
合的な減音性能の設計も可能とされる。
【0015】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。第1図は本発明の消音器の一実施例
を示す断面図である。なお、第1図において、第2図と
同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
【0016】本実施例の消音器10は、筒軸方向一端側
の端面部1Aに気体の入口2が設けられ、他端側の端面
部1Bに気体の出口3が設けられた筒状の消音器ケース
1と、該消音器ケース1の内面に配置された筒状の吸音
材4,5とを備え、かつ、消音器ケースの端面部1A,
1Bに、前記筒状吸音材5の内周面に被さる、吸音材め
くれ防止用の突起6,7が設けられたものである。本実
施例では、突起6,7は短い円筒状である。
【0017】消音器ケース1の内部断面積は、入口2及
び出口3の開口面積よりも大きく設定されている。本発
明において、消音器ケース1の内部断面積は、入口2及
び出口3の開口面積の9倍以上とするのが好ましい。
【0018】消音器ケース1の端面部1A,1Bに設け
られた突起6,7のケース内への突出長さL1 ,L2
は、消音器ケース1の長さLに応じて適宜決定される。
通常の場合、突起の長さは、突起6,7の突出長さL1
とL2 との合計長さが消音器ケース1の長さLの1/2
以下(即ち(L1 +L2 )/L≦1/2)で、十分な吸
音材めくれ防止効果が得られる長さの範囲において、減
音を希望する周波数により適宜設定される。
【0019】なお、突起6,7は板状、網状、格子状
等、様々な形態で設けることができる。
【0020】このような入口2,出口3及び突起6,7
を有する消音器ケース1は、通常、熱可塑性樹脂、好ま
しくはポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂又は
ガラス繊維補強PET樹脂で形成される。その製造にあ
たっては、ケース本体部と端面部分とを、各々、別々に
成形し、後述の吸音材挿入後、スピン溶着、即ち高速回
転によって熱溶着させるか或いは超音波溶着、熱溶着又
は接着剤などにより一体化するのが好ましい。
【0021】本実施例においては、消音器ケース1内面
に配置される吸音材として、密度の異なる2層の多孔質
吸音材4,5が設けられている。このように、密度の異
なる多孔質吸音材を併用することにより一層優れた消音
効果が得られる。このように2種類の密度の異なる多孔
質吸音材を用いる場合、外側の多孔質吸音材4の密度
は、内側の多孔質吸音材5の密度の2〜7倍、特に5倍
程度とするのが好ましい。また、吸音材5の厚さd2
吸音材4の厚さd1 の1〜2倍、特に2倍程度が好まし
い。
【0022】なお、吸音材は1種のみでも良いが、消音
効果の面からは2種又は3種以上の吸音材の積層構造と
するのが好ましい。吸音材として多孔質のものを用いる
場合、多孔質吸音材としては、ポリウレタンフォーム又
はセラミック発泡体が好適である。
【0023】上記実施例では、突起6,7は円筒形状の
ものとなっているが、本発明では、第4図の如く、爪状
の突起16としても良い。この突起16は、消音器ケー
スの端面部1A,1Bの内孔の周縁から立ち上がってい
る。本実施例では、この突起16は、それぞれ同一の大
きさ及び形状のものであり、該内孔の周縁に等間隔にて
配設されている。
【0024】第4図では3枚の突起16が立設されてい
るが、2枚又は4枚以上の突起を設けても良い。また、
複数枚の突起のそれぞれの大きさや形状は違っていても
良い。
【0025】第4図では突起16は円弧形に湾曲した板
状のものであるが、突起の幅(立設方向と直交方向の
幅)が小さいときには、この突起は平板状であっても良
い。また、この突起は棒状ないしは針状のものであって
も良い。
【0026】第4図では、突起はそれぞれその付根部分
から先端に至るまで相互に離隔しているが、付根部分は
筒形であって且つ先端側が第4図の如き爪状(又は、棒
状、針状)となっている突起としても良い。逆に、付根
部分が爪状(又は、棒状、針状)であり且つ先端側が筒
状となっている突起としても良い。さらに、付根部分と
先端部が爪状(又は、棒状、針状)であり且つ中途部分
が筒状であっても良い。
【0027】第1図では、突起6,7は筒状であるが、
この突起6,7に開口を筒の内外を連通する透孔状に穿
設しても良い。第4図の如き突起においても、同様に透
孔状の開口を設けても良い。
【0028】なお、図示の消音器は、本発明の一実施例
であって、本発明はその要旨を超えない限り、何ら図示
のものに限定されるものではない。例えば、突起は、特
に吸音材がめくれあがり易い、入口側の端面にのみ設け
ても良い。また消音器ケースを異材質の積層構造とす
る、例えば、制振遮音材を内挿する、などの消音効果向
上のための様々な改良を加えることもできる。
【0029】以下に実験例を挙げて、本発明の効果を具
体的に示す。 実験例1 第1図に示す消音器を製造した。消音器ケース1は本体
部と端面部とを、各々、旭化成工業(株)製「サンペッ
ト31,50G W 33130C」を用いて射出成形
機で成形した。ケース1の内部断面積は、入口2及び出
口3の開口面積の9倍とし、また、ケースの長さは12
0mmであり、突起6,7の突出長さL1 ,L2 は9m
mとした。
【0030】また、吸音材5として株式会社ブリヂスト
ン製「VOフォーム」(エーテル系ポリウレタンフォー
ム,連続気泡(比重0.035))を用い、吸音材4と
しては、上記VOフォームを熱プレスで1/5の体積に
したもの(比重0.175)を用いた。吸音材5の厚さ
2 は吸音材4の厚さd1 の2倍とした。
【0031】上記吸音材を消音器ケース本体内に詰めた
後、端面部をスピン溶着で接合して消音器を得た。
【0032】この消音器を用いて、気体の内部通過速度
28m/secとして、消音性能を調べ、結果を第3図
Iに示した。比較のため、突起を設けないこと以外は同
様にして製造した消音器の消音性能を第3図IIに示し
た。第3図より明らかなように、本発明の消音器は、高
速気体に対して500〜10KHz付近の騒音に対して
優れた消音性能を示している。本実施例では、9mm長
さの突起を設けることにより、2.5KHz付近の減音
効果の落ち込みが改善されている。
【0033】実験例2 第4図に示す突起としたほかは実験例1の本発明例と同
一の消音器を製造した。(なお、この実験例2では、突
起16は、それぞれ筒状突起6,7の周長の1/6の周
長のものとした。)この消音器の消音性能を同様にして
測定したところ、平均して4dB実験例よりも減音効果
が優れていることが認められた。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の消音器によ
れば、内部を流動する気体の速度に影響されることがな
く、安定な消音効果が得られ、高速気体流に対しても著
しく優れた消音効果が発揮される。このため、自動車車
室内での騒音を高速走行時でも効果的に低減することが
できる。また、空調器等の高出力稼動時においても良好
な消音効果が得られ、快適な車内環境又は室内環境が実
現される。
【0035】また、減音したい希望の周波数に消音特性
を調節することができ、消音性能を任意に設計できるこ
とから、幅広い用途への適用が可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本発明の消音器の一実施例を示す断面
図である。
【図2】第2図は従来例を示す断面図である。
【図3】第3図は実験例の結果を示すグラフである。
【図4】別の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 消音器ケース 2 入口 3 出口 4 吸音材 5 吸音材 6,7,16 突起 10 消音器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒軸方向一端側の端面部に気体の入口が
    設けられ他端側の端面部に気体の出口が設けられた筒状
    の消音器ケースと、該消音器ケースの内面に配置された
    筒状の吸音材とを備えてなる消音器において、 前記端面部の少なくとも一方に、前記筒状吸音材の内周
    面に被さる、吸音材めくれ防止用の突起を設けたことを
    特徴とする消音器。
JP20658292A 1991-08-05 1992-08-03 消音器 Pending JPH05187219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20658292A JPH05187219A (ja) 1991-08-05 1992-08-03 消音器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-195316 1991-08-05
JP19531691 1991-08-05
JP20658292A JPH05187219A (ja) 1991-08-05 1992-08-03 消音器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05187219A true JPH05187219A (ja) 1993-07-27

Family

ID=26509041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20658292A Pending JPH05187219A (ja) 1991-08-05 1992-08-03 消音器

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JP (1) JPH05187219A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008089272A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Kumagai Gumi Co Ltd ダクト部品
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US8132645B2 (en) * 2007-09-21 2012-03-13 Hydac Technology Gmbh Attenuation device particularly pulsation attenuator

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