JPH05186547A - ポリヒドロキシ芳香族化合物、それを用いたエポキシ樹脂およびエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

ポリヒドロキシ芳香族化合物、それを用いたエポキシ樹脂およびエポキシ樹脂組成物

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JPH05186547A
JPH05186547A JP15969392A JP15969392A JPH05186547A JP H05186547 A JPH05186547 A JP H05186547A JP 15969392 A JP15969392 A JP 15969392A JP 15969392 A JP15969392 A JP 15969392A JP H05186547 A JPH05186547 A JP H05186547A
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epoxy resin
compound
naphthol
xylene
softening point
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JP15969392A
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English (en)
Inventor
Akihiro Naka
昭廣 中
Shuichi Ito
修一 伊藤
Shinya Akizuki
伸也 秋月
Kiyoshi Saito
斉藤  潔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリヒドロキシ芳香族化合物は、ヒドロキシ
ル基を有するナフタレンとキシレンとアルデヒド化合物
との共縮合反応により得られる。ヒドロキシル基を有す
るナフタレンには、ナフトール、ジヒドロキシナフタレ
ンの少なくとも一種の成分が含まれる。ポリヒドロキシ
芳香族化合物において、ナフタレン単位とキシレン単位
との割合は、95〜50:5〜50(モル%)であリ、
1分子中に2〜20個のナフタレン単位を含む。ポリヒ
ドロキシ芳香族化合物はエポキシ樹脂の硬化剤として有
用である。また、ポリヒドロキシ芳香族化合物とエピハ
ロヒドリンとの反応によりエポキシ樹脂を得ることもで
きる。エポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂と、硬
化剤とを含む。 【効果】 本発明のIC封止用エポキシ樹脂組成物は、
硬化樹脂のガラス転移温度が高く耐熱性に優れ、また機
械的強度も大きく、しかもキシレンを分子中に骨格とし
て含むため吸水率が少なく耐湿性に優れ、ハンダ処理に
おいてもクラックの発生がきわめて少ないためICの封
止に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体封止用などに使
用できるエポキシ樹脂、このエポキシ樹脂を含むエポキ
シ樹脂組成物、およびエポキシ樹脂の硬化剤として有用
なポリヒドロキシ芳香族化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子を外部環境から保護す
るため、エポキシ樹脂組成物で封止する方法が広く採用
されてきた。前記組成物は、通常、エポキシ樹脂、硬化
剤、硬化促進剤、充填剤、及びその他の添加剤で構成さ
れている。前記エポキシ樹脂としては、フェノール類と
ホルムアルデヒドとの反応により得られたノボラック樹
脂をエポキシ化した樹脂、特にオルトクレゾールノボラ
ックエポキシ樹脂が広く用いられ、硬化剤としては、フ
ェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂が採用されて
いる。また、高性能な硬化剤としてα−ナフトールとア
ルデヒドとを反応させたノボラック樹脂やこれをベース
としたエポキシ樹脂が紹介されているが、軟化点と溶融
粘度が高く、成型等の作業性に劣るため実用化されてい
ない。
【0003】近年、半導体素子はますます高集積化大型
化し、多ピンのフラットパッケージが実用化され、封止
された素子に占めるエポキシ樹脂の割合が減少する傾向
にある。このため封止時に強い応力を受け易く、実装方
式も表面実装方式がとられ、実装時に樹脂封止された半
導体を溶融半田中に浸漬するため、強い熱ストレスを受
けるとともに、樹脂内部に吸湿されている水が急激に気
化して体積膨張をおこす厳しい環境に晒される。
【0004】前記エポキシ樹脂を用いて、大容量半導体
を封止した場合、パッケージにクラックが発生する問題
が生じ、ボンディングワイヤが変形したり腐食による断
線が生じたり、素子パッシベーションのクラックなどが
発生し易い問題がある。このため、高性能なエポキシ樹
脂が種々提案されているが、未だ問題の解決には至って
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エポ
キシ樹脂の硬化剤又はエポキシ樹脂の前駆体として有用
であり、高いガラス転移温度、耐熱性及び耐湿性を有
し、パッケージにクラックが発生するのを防止できる硬
化物を与えるポリヒドロキシ芳香族化合物を提供するこ
とにある。
【0006】本発明の目的は、ガラス転移温度が高く耐
熱性及び耐湿性に優れ、パッケージにクラックが発生す
るのを防止できる新規なエポキシ樹脂組成物およびエポ
キシ樹脂を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、半導体封止用材料と
して有用なエポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、(1)ヒドロキシル基
を有するナフタレンとキシレンとアルデヒド化合物との
反応により得られるポリヒドロキシ芳香族化合物がエポ
キシ樹脂の硬化剤およびエポキシ樹脂の前駆体として適
していることを、(2)前記ポリヒドロキシ芳香族化合
物とエピハロヒドリンとの反応により得られるエポキシ
樹脂が優れた特性を示すことを見いだし、本発明を完成
した。
【0009】すなわち、本発明は、エポキシ樹脂の硬化
剤又はエポキシ樹脂の前駆体であって、ヒドロキシル基
を有するナフタレンとキシレンとがアルデヒドにより共
縮合したポリヒドロキシ芳香族化合物を提供する。
【0010】前記ポリヒドロキシ芳香族化合物はエポキ
シ樹脂の硬化剤として有用である。そのため、本発明
は、前記ポリヒドロキシ芳香族化合物と、エポキシ樹脂
とを含むエポキシ樹脂組成物も提供する。
【0011】さらに、前記ポリヒドロキシ芳香族化合物
はエポキシ樹脂の前駆体としても有用である。そのた
め、本発明は、ヒドロキシル基を有するナフタレンとキ
シレンとがアルデヒド化合物により共縮合したポリヒド
ロキシ芳香族化合物と、エピハロヒドリンとの反応によ
り得られる多官能性エポキシ樹脂も提供する。
【0012】本発明は、前記のエポキシ樹脂と、硬化剤
とを含むエポキシ樹脂組成物も提供する。
【0013】ポリヒドロキシ芳香族化合物を硬化剤とし
て含む本発明のエポキシ樹脂組成物、およびポリヒドロ
キシ芳香族化合物から誘導されたエポキシ樹脂を含む本
発明のエポキシ樹脂組成物は、硬化促進剤を含むのが好
ましく、その場合には半導体封止用組成物として特に有
用である。
【0014】なお、本明細書において、「エポキシ樹
脂」とは、特に断りがない限り高分子量のエポキシ化合
物のみならず低分子量のエポキシ化合物も含む意味に用
いる。
【0015】[手段を構成する要件]第1の発明のポリ
ヒドロキシ芳香族化合物は、エポキシ樹脂の硬化剤又は
エポキシ樹脂の前駆体として有用である。前記ポリヒド
ロキシ芳香族化合物は、ヒドロキシル基を有するナフタ
レンとキシレンとをアルデヒド化合物により共縮合する
ことにより得られる。
【0016】ヒドロキシル基を有するナフタレンとして
は、分子中に1又は2個のヒドロキシル基を有するナフ
タレン、例えば、α−ナフトール、β−ナフトール;
1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキ
シナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、2,
6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナ
フタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,2−
ジヒドロキシナフタレン、1,3−ジヒドロキシナフタ
レン、2,3−ジヒドロキシナフタレンなどのジヒドロ
キシナフタレンが挙げられる。これらの化合物は単独で
又は二種以上混合して反応に供してもよい。
【0017】これらのヒドロキシル基を有するナフタレ
ンのなかで、ナフトール(特に共縮合性の高いα−ナフ
トール)、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−
ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタ
レンが好ましい。これらのジヒドロキシナフタレンは、
共縮合性が高い。また、ナフトールを用いる場合、α−
ナフトールとβ−ナフトールとを併用すると、β−ナフ
トール単独では縮合性が悪いにも拘らず、縮合度を高め
ることができる。そのため、α−ナフトールとβ−ナフ
トールとを組合せて使用するのも好ましい。
【0018】キシレンとの共縮合される好ましいヒドロ
キシル基を有するナフタレンは、次の通りである。
【0019】(a)α−ナフトール単独 (b)α−ナフトールとβ−ナフトールとの組合せ (c)ジヒドロキシナフタレン単独 (d)ナフトールとジヒドロキシナフタレンとの組合せ キシレンとしては、m−キシレン、o−キシレン、p−
キシレンやそれらの混合物が用いられる。特に共縮合性
の高いm−キシレンが好ましい。また、これらキシレン
と下記アルデヒドの全量または1部を予め反応させた、
分子中に酸素原子を含みナフトールや前記ポリヒドロキ
シ芳香族化合物との共縮合性を有するキシレン樹脂も利
用できる。
【0020】前記ポリヒドロキシ芳香族化合物におい
て、ナフタレン単位とキシレン単位との割合は、95〜
50:5〜50(モル%)、好ましくは90〜70:1
0〜30(モル%)程度である。
【0021】また、前記(b)のように、α−ナフトー
ルとβ−ナフトールとを併用する場合、α−ナフトール
単位とβ−ナフトール単位とキシレン単位との好ましい
割合は、66〜15:66〜15:10〜50(モル
%)である。
【0022】さらに、前記(d)のようにナフトールと
ジヒドロキシナフタレンとを併用する場合、ナフトール
単位とジヒドロキシナフタレン単位とキシレン単位との
好ましい割合は、66〜15:66〜15:10〜50
(モル%)である。
【0023】前記ポリヒドロキシ芳香族化合物の重量平
均分子量は、300〜3000程度、OH当量は100
〜1000程度であり、分子中に2〜20個、好ましく
は2〜6個のナフタレン単位を含むのが好ましい。
【0024】分子量測定はすべて分子量既知のポリスチ
レンを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC法)により行い、測定条件は下記に示す通りで
ある。
【0025】溶 媒:テトラヒドロフラン 流 量:0.8ml/min カラム:東洋曹達工業(株)製 G4000H,G30
00H,G2000H(直列)であって、排除限界分子
量がそれぞれ400,000、60,000、10,0
00である。
【0026】担 体:スチレンジビニルベンゼン共重合
体 ポリヒドロキシ芳香族化合物は、ヒドロキシル基を有す
るナフタレンとキシレンとをアルデヒド化合物により共
縮合することにより得ることができる。
【0027】アルデヒド化合物としては、例えば、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒ
ド、ブチルアルデヒドなどの脂肪族アルデヒド;ベンズ
アルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、サリチ
ルアルデヒドなどの芳香族アルデヒド;グリオキザー
ル、テレフタルアルデヒドなどの多価アルデヒドなどが
例示される。これらの化合物のなかで、ホルムアルデヒ
ド、ベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、サリチルアルデヒド、グリオキザール、テレフタル
アルデヒドが好ましい。これらのアルデヒド化合物は単
独又は二種以上併用してもよい。アルデヒド化合物の重
量平均分子量は300以下が好ましい。
【0028】アルデヒド化合物の仕込量は、アルデヒド
化合物の1分子中のホルミル基の数などによっても変化
するが、通常、ヒドロキシル基を有するナフタレン95
〜50モル%とキシレン5〜50モル%との合計1モル
に対して0.4〜1.0モルである。アルデヒド化合物
の仕込量が少ない場合は、共縮合物の分子量より小さく
なるためエポキシ樹脂組成物の耐熱性が低下し、多すぎ
る場合は重量平均分子量が高くなりすぎ粘度が高くなる
ため成型性に問題が生じる。分子中のキシレン単位の含
有量が少ない場合にはエポキシ樹脂組成物の耐湿性が悪
くなり、多すぎる場合は耐熱性に問題が生じる。またナ
フタレン単位が少ない場合は硬化物のガラス転移温度が
低くなり、多すぎる場合は粘度が高くなり封止時の成型
性に問題が生じる。
【0029】なお、反応に際して、所定量のキシレン単
位が導入される限り、過剰量のキシレンやアルデヒド化
合物を使用し、反応過程でそれらの一部を除去してもよ
い。
【0030】共縮合物の重量平均分子量は、300〜3
000、好ましくは400〜1500である。
【0031】共縮合反応は、合成物の分子内にナフトー
ルやジヒドロキシナフタレンに由来するナフタレン骨格
とキシレン骨格と結合手に当るアルデヒドに由来する基
を含んでいれば、どのような反応方法をとってもよい。
【0032】例えば、3者を同時に混合し触媒として酸
やアルカリを単独で使用したりあるいは最初アルカリを
次に酸を用いる2段階法などが利用される。アルカリは
苛性ソーダや苛性カリやアンモニアやアミンを、酸は、
硫酸、塩酸、硝酸、臭化水素酸などの鉱酸、パラトルエ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸などのスルホン酸
類、シュウ酸、コハク酸、マロン酸などのカルボン酸類
が使用される。また触媒を用いなくても高温に加熱する
だけで反応することも可能である。
【0033】また、予めキシレンを前記アルデヒドの全
量あるいは1部と反応させ、キシレン樹脂を製造後、ナ
フトールやジヒドロキシナフタレンと残量のアルデヒド
を加えて2段反応を行ってもよい。
【0034】また、キシレン樹脂およびナフトールやジ
ヒドロキシナフタレンのアルデヒド樹脂を別々に合成後
これらを混合して、必要によりアルデヒドを加えてさら
に反応させる3段反応を行ってもよい。
【0035】これらの場合の触媒は、上記と同様であ
る。
【0036】反応は、溶媒の不存在下で行なうこともで
きるが、溶媒の存在下で行なってもよい。溶媒として
は、反応に不活性な種々の有機溶媒、例えば、ベンゼ
ン、トルエンなどの芳香族炭化水素;クロロベンゼン、
ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;
テトラヒドロフランなどのエーテル類;ジメチルスルフ
ォキシド、ジメチルスルフォアミドなどの非プロトン性
極性溶媒;これらの混合溶媒などが挙げられる。
【0037】反応温度は、反応成分の種類に応じて適当
に選択でき、例えば、反応温度50〜200℃程度であ
る。なお、好ましい脂肪族アルデヒドを用いる場合に
は、反応温度60〜150℃、芳香族アルデヒドを用い
る場合には反応温度60〜190℃程度である。反応
は、通常、1〜10時間程度で終了する。
【0038】なお、反応終了後、必要により、不純物を
水洗などにより除去したり、溶剤洗浄や減圧脱気などの
方法で未反応モノマーを除去してもよい。
【0039】このような反応により得られたポリヒドロ
キシナフタレン系は、エポキシ樹脂の硬化剤及びエポキ
シ樹脂の前駆体として有用である。
【0040】エポキシ樹脂の硬化剤として使用する場
合、好ましいポリヒドロキシ芳香族化合物において、ヒ
ドロキシル基を有するナフタレンは、ナフトールおよび
またはジヒドロキシナフタレンで構成されているのが好
ましい。
【0041】第2の発明は、硬化剤として機能する前記
ポリヒドロキシナフタレン系化合物と、エポキシ樹脂と
を含んでいる。この組成物はさらに硬化促進剤を含むの
が好ましく、この場合には、特に半導体封止用樹脂組成
物として有用である。
【0042】エポキシ樹脂の硬化剤として使用する場
合、ポリヒドロキシナフタレン系化合物は単独で用いて
もよく、分子中に2個以上、好ましくは3個以上のフェ
ノール性水酸基を有する化合物からなる他の硬化剤と併
用することもできる、他の硬化剤としては、例えば、フ
ェノールや置換フェノール(o−クレゾール、p−クレ
ゾール、t−ブチルフェノール、クミルフェノール、フ
ェニルフェノールなど)とアルデヒド化合物とを酸触媒
や塩基性触媒の存在下で反応させた通常のフェノール樹
脂;レゾルシンとアルデヒド化合物との反応物;ポリビ
ニルフェノールなどが例示できる。他の硬化剤の割合
は、硬化剤中70wt%以下、好ましくは50wt%以
下である。
【0043】エポキシ樹脂の種類は特に限定されず、従
来公知のものが用いられる。例えば、ビスフェノールA
型、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック型
エポキシ樹脂などが挙げられる。これら樹脂のなかで
も、軟化点が室温を越えており、室温下では固形状もし
くは高粘度の溶液状を呈するものが好結果をもたらす。
【0044】上記ビスフェノールA型エポキシ樹脂とし
ては、通常、エポキシ当量160〜200、軟化点50
〜130℃のものが用いられ、フェノールノボラック型
エポキシ樹脂としては、エポキシ当量180〜210、
軟化点50〜130℃のものが用いられ、クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂としては、エポキシ当量180
〜210、軟化点60〜110℃のものが一般的に用い
られる。
【0045】エポキシ樹脂と硬化剤との割合は、エポキ
シ樹脂のエポキシ基に対する硬化剤のフェノール性水酸
基の当量比(エポキシ基/フェノール性水酸基)が通常
1/0.8〜1.2、好ましくは1/0.9〜1.1と
なる範囲が好ましい。このような割合でエポキシ樹脂と
硬化剤を使用すると、耐熱性、耐湿性に優れた硬化物が
得られる。
【0046】硬化促進剤としては、通常の触媒が使用で
き、その種類は特に限定されない。硬化促進剤の具体例
としては、例えば、トリフェニルフォスフィン、トリス
−2,6−ジメトキシフェニルフォスフィン、トリ−p
−トリルフォスフィン、亜リン酸トリフェニルなどのリ
ン化合物;2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミ
ダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデ
シルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ルなどのイミダゾール類;2−ジメチルアミノメチルフ
ェノール、ベンジルジメチルアミン、α−メチルベンジ
ルメチルアミンなどの三級アミン類;1,5−ジアザビ
シクロ[4.3.0]−5−ノネン、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]−7−ウンデセンの有機塩基類などが
挙げられる。
【0047】硬化促進剤の添加量は、例えば、エポキシ
樹脂組成物中0.1〜3.0重量%であるのが耐熱性と
耐湿性の点から好ましい。
【0048】前記ポリヒドロキシナフタレン系化合物は
エポキシ樹脂の前駆体としても有用である。第3の発明
の多官能性エポキシ樹脂は、ヒドロキシル基を有するナ
フタレンとキシレンとがアルデヒド化合物により共縮合
した前記ポリヒドロキシ芳香族化合物と、エピハロヒド
リンとの反応により得られる。
【0049】このエポキシ樹脂の好ましい態様は、前記
ポリヒドロキシ芳香族化合物と同様に、次の通りであ
る。
【0050】(1)ヒドロキシル基を有するナフタレン
がナフトールである多官能性エポキシ樹脂、(2)ナフ
トールがα−ナフトールおよびβ−ナフトールである多
官能性エポキシ樹脂、(3)ヒドロキシル基を有するナ
フタレンがジヒドロキシナフタレンである多官能性エポ
キシ樹脂、(4)ヒドロキシル基を有するナフタレンが
ナフトールおよびジヒドロキシナフタレンである多官能
性エポキシ樹脂、(5)ナフタレン単位とキシレン単位
との割合が、95〜50:5〜50(モル%)である多
官能性エポキシ樹脂、(6)α−ナフトール単位とβ−
ナフトール単位とキシレン単位との割合が、66〜1
5:66〜15:10〜50(モル%)である多官能性
エポキシ樹脂、(7)ナフトール単位とジヒドロキシナ
フタレン単位とキシレン単位との割合が、66〜15:
66〜15:10〜50(モル%)である多官能性エポ
キシ樹脂、および(8)1分子中に2〜20個のナフタ
レン単位を含む多官能性エポキシ樹脂。エピハロヒドリ
ンとしては、エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリ
ン、β−メチルエピクロルヒドリン、β−メチルエピブ
ロモヒドリン、β−メチルエピヨードヒドリンなどが挙
げられる。好ましいエピハロヒドリンには、エピクロル
ヒドリンが含まれる。
【0051】ポリヒドロキシナフタレン系化合物とエピ
ハロヒドリンとの反応は、慣用の方法、例えば、以下の
代表的な二つの方法に従って行なうことができる。
【0052】1)ポリヒドロキシナフタレン系化合物と
過剰のエピハロヒドリンとをアルカリ金属水酸化物の存
在下で反応させ、付加反応とエポキシ環を形成する閉環
反応を同時に行なわせる一段法。
【0053】2)ポリヒドロキシナフタレン系化合物と
過剰のエピハロヒドリンとを塩基性触媒の存在下で付加
反応させ、次いでアルカリ金属水酸化物を添加して閉環
反応させる二段法。
【0054】前記一段法及び二段法において、エピハロ
ヒドリンの使用量は、通常、ポリヒドロキシナフタレン
系化合物のヒドロキシル基1当量に対して、1.3〜2
0モル当量、好ましくは2〜10モル当量である。過剰
のエピハロヒドリンは反応後に回収して再使用できる。
【0055】前記一段法及び二段法におけるアルカリ金
属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムが使用できる。これらのアルカリ金属水酸化物は固体
のまま反応系に添加してもよく、40〜50重量%程度
の水溶液として反応系に添加してもよい。アルカリ水酸
化物の使用量は、ポリヒドロキシナフタレン系化合物の
ヒドロキシル基1当量当り0.8〜1.5モル当量、好
ましくは0.9〜1.1モル当量程度である。
【0056】前記の一段法の反応は、例えば、50〜1
50℃、好ましくは80〜120℃の温度で行なうこと
ができる。
【0057】前記二段法における塩基性触媒としては、
例えば、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラメ
チルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウム
クロリド、テトラエチルアンモニウムブロミド、テトラ
ブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウ
ムブロミド、トリエチルメチルアンモニウムクロリド、
トリメチルベンジルアンモニウムクロリド、トリエチル
ベンジルアンモニウムクロリドなどの四級アンモニウム
塩などが例示される。
【0058】塩基性触媒は、ポリヒドロキシナフタレン
系化合物のヒドロキシル基に対して0.002〜3.0
モル%の割合で使用できる。
【0059】前記の二段法において、前段の反応は、例
えば、60〜150℃、好ましくは100〜140℃の
温度で行なうことができる。
【0060】後段の反応は、20〜150℃、好ましく
は、60〜120℃で行なうことができる。後段の反応
で使用されるアルカリ金属水酸化物の使用量は、生成し
たハロヒドリンに対して1〜1.1モル量程度である。
【0061】これらの反応は、無溶媒下で行なってもよ
く、反応に不活性な溶媒の存在下で行なってもよい。溶
媒としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン類;シクロヘキサンなどの脂
環族炭化水素;トルエンなどの芳香族炭化水素などが例
示できる。
【0062】反応終了後に、前記触媒などを水洗や溶媒
洗浄、減圧脱気などにより除去することにより、本発明
の多官能性エポキシ樹脂を得ることができる。
【0063】本発明の多官能性エポキシ化合物は、室温
で粘ちょうまたは固体であり、その重量平均分子量は、
350〜5000、好ましくは400〜2000程度で
ある。また、多官能性エポキシ化合物のエポキシ当量
は、130〜1000、好ましくは150〜500程度
である。
【0064】本発明の多官能性エポキシ樹脂は、前記ポ
リヒドロキシ芳香族化合物から誘導されているため、そ
の硬化物のガラス転移温度が高く、耐熱性及び耐湿性に
優れると共に、ハンダリフロー温度での強度が大きく、
かつ吸湿性が小さく、パッケージにクラックが発生する
のを防止する。そのため、前記ポリヒドロキシナフタレ
ン系化合物から誘導された多官能性エポキシ樹脂は、半
導体封止用エポキシ樹脂組成物の材料として有用であ
る。
【0065】第4の発明のエポキシ樹脂組成物は、前記
ポリヒドロキシナフタレン系化合物から誘導された多官
能性エポキシ樹脂と、硬化剤とを含んでいる。この組成
物はさらに硬化促進剤を含むのが好ましく、この場合に
は、特に半導体封止用樹脂組成物として有用である。多
官能性エポキシ樹脂は、単独で用いてもよく、他のエポ
キシ樹脂、例えば、フェノールノボラック型、クレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂などと併用してもよい。他のエポキシ樹脂の割
合は、エポキシ樹脂中70wt%以下、好ましくは50
wt%以下である。
【0066】前記硬化剤としては、分子中に2個以上、
好ましくは3個以上のフェノール性水酸基を有する化合
物が使用できる。具体的には、前記第1の発明のポリヒ
ドロキシ芳香族化合物や、前記第2の発明のエポキシ樹
脂組成物で併用可能なフェノール樹脂などの硬化剤が例
示される。硬化剤の割合は、前記第2の発明におけるエ
ポキシ樹脂と硬化剤との割合と同様である。
【0067】本発明に用いる硬化促進剤としては、前記
と同様に、リン化合物、イミダゾール類、第三アミン
類、有機塩基などが使用できる。硬化促進剤の使用量
は、前記第2の発明における使用量と同様である。
【0068】本発明のエポキシ樹脂組成物は、必要に応
じて添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例え
ば、充填剤、充填剤の表面を処理するための表面処理
剤、難燃剤、離型剤、着色剤、可撓性付与剤などが挙げ
られる。
【0069】充填剤の種類は、特に限定されず、例え
ば、結晶性シリカ粉、溶融性シリカ粉、石英ガラス粉、
タルク、ケイ酸カルシウム粉、ケイ酸ジルコニウム粉、
アルミナ粉、炭酸カルシウム粉等が挙げられる。これら
の充填剤のなかで、シリカ系充填剤が好ましい。充填剤
の割合は、全組成物に対して60〜90wt%、好まし
くは70〜85wt%である。充填剤の配合量が90w
t%をこえると、組成物の流動性が低下して成型が困難
となり、60wt%未満では熱膨張が大きくなる傾向が
ある。
【0070】表面処理剤としては、公知のシランカップ
リング剤などがあげられ、難燃剤としては、三酸化アン
チモン、五酸化アンチモン、リン酸塩、臭素化物があげ
られる。離型剤としては、各種ワックス類が挙げられ、
着色剤としては、カーボンブラックなどが挙げられる。
可撓性付与剤には、例えば、シリコーン樹脂、ブタジエ
ン−アクリロニトリルゴムなどが含まれる。
【0071】本発明のエポキシ樹脂組成物の調製方法は
特に限定されず、常法に従って行なうことができる。ま
た、本発明の樹脂組成物を用いて半導体を封止する際の
条件は、適当に選択でき特に限定されない。封止条件の
一例を具体的に説明すると、例えば、175℃、成型圧
100kg/cm、3分間の成型と、180℃、5時
間の後硬化などである。通常はトランスファー成型によ
って成型される。
【0072】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明の実施の態様
を具体的に例示して説明する。本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0073】実施例1(ポリヒドロキシ芳香族化合物
1) 撹拌装置、還流冷却管、温度計、窒素吹込口を備えた反
応容器内に、α−ナフトール144g、キシレン40
g、パラホルムアルデヒド25g、シュウ酸0.2gを
仕込み、110℃に加熱して窒素気流下で8時間撹拌し
て反応させた。この後、200℃に加熱し5mmHgで
未反応物と水を除去し、ポリヒドロキシ芳香族化合物を
得た。得られたポリヒドロキシ芳香族化合物の分子量は
780であり、OH当量は190であった。また、軟化
点は95℃で、150℃における溶融粘度は4.5ポイ
ズ(P)と低く、作業性能が優れていた。なお、以下の
実施例においても粘度の測定はすべて150℃において
行った。
【0074】実施例2(ポリヒドロキシ芳香族化合物
2) パラホルムアルデヒドの代りにベンズアルデヒド70
g、シュウ酸の代りにp−トルエンスルホン酸を用いる
以外、実施例1と同様にして、ポリヒドロキシ芳香族化
合物を製造した。得られたポリヒドロキシ芳香族化合物
の分子量は710であり、OH当量は230であった。
軟化点は98℃、粘度は6.8Pであった。
【0075】実施例3(ポリヒドロキシ芳香族化合物
3) パラホルムアルデヒドの代りにp−ヒドロキシベンズア
ルデヒド75g、シュウ酸の代りにp−トルエンスルホ
ン酸を用いる以外、実施例1と同様にして、ポリヒドロ
キシ芳香族化合物を製造した。得られたポリヒドロキシ
芳香族化合物の分子量は820であり、OH当量は17
5であった。軟化点は108℃、粘度は9.5Pであっ
た。
【0076】実施例4(ポリヒドロキシ芳香族化合物
4) α−ナフトール72g、β−ナフトール72g、キシレ
ン40g、パラホルムアルデヒド23g、シュウ酸0.
2gを用いる以外、実施例1と同様にして、ポリヒドロ
キシ芳香族化合物を製造した。得られたポリヒドロキシ
芳香族化合物の分子量は820であり、OH当量は18
4であった。軟化点は92℃、粘度は2.8Pであっ
た。
【0077】実施例5(ポリヒドロキシ芳香族化合物
5) パラホルムアルデヒドの代りにベンズアルデヒド90
g、シュウ酸の代りにp−トルエンスルホン酸を用いる
以外、実施例4と同様にして、ポリヒドロキシ芳香族化
合物を製造した。得られたポリヒドロキシ芳香族化合物
の分子量は730であり、OH当量は235であった。
軟化点は97℃、粘度は2.1Pであった。
【0078】実施例6(ポリヒドロキシ芳香族化合物
6) パラホルムアルデヒドの代りにp−ヒドロキシベンズア
ルデヒド98g、シュウ酸の代りにp−トルエンスルホ
ン酸を用いる以外、実施例4と同様にして、ポリヒドロ
キシ芳香族化合物を製造した。得られたポリヒドロキシ
芳香族化合物の分子量は830であり、OH当量は17
7であった。軟化点は105℃、粘度は2.8Pであっ
た。
【0079】実施例7(ポリヒドロキシ芳香族化合物
7) 1,6−ジヒドロキシナフタレン160g、キシレン2
0g、パラホルムアルデヒド25g、シュウ酸0.2g
を用いる以外、実施例1と同様にして、ポリヒドロキシ
芳香族化合物を製造した。得られたポリヒドロキシ芳香
族化合物の分子量は820であり、OH当量は115で
あった。軟化点は110℃、粘度は9.6Pであった。
【0080】実施例8(ポリヒドロキシ芳香族化合物
8) 1,6−ジヒドロキシナフタレンの代りに1,4−ジヒ
ドロキシナフタレンを160gを用い、キシレン40g
にする以外、実施例7と同様にして、ポリヒドロキシ芳
香族化合物を製造した。得られたポリヒドロキシ芳香族
化合物の分子量は990であり、OH当量は135であ
った。軟化点は104℃、粘度は5.6Pであった。
【0081】実施例9(ポリヒドロキシ芳香族化合物
9) パラホルムアルデヒドの代りにベンズアルデヒド90
g、シュウ酸の代りにp−トルエンスルホン酸を用いる
以外、実施例8と同様にして、ポリヒドロキシ芳香族化
合物を製造した。得られたポリヒドロキシ芳香族化合物
の分子量は1110であり、OH当量は180であっ
た。軟化点は109℃、粘度は7.9Pであった。
【0082】実施例10(ポリヒドロキシ芳香族化合物
10) パラホルムアルデヒドの代りにp−ヒドロキシベンズア
ルデヒド105g、シュウ酸の代りにp−トルエンスル
ホン酸を用いる以外、実施例8と同様にして、ポリヒド
ロキシ芳香族化合物を製造した。得られたポリヒドロキ
シ芳香族化合物の分子量は990であり、OH当量は1
25であった。軟化点は115℃、粘度は8.6Pであ
った。
【0083】実施例11(ポリヒドロキシ芳香族化合物
11) α−ナフトール96g、1,6−ジヒドロキシナフタレ
ン53.7g、キシレン40g、パラホルムアルデヒド
25g、シュウ酸0.2gを用いる以外、実施例1と同
様にして、ポリヒドロキシ芳香族化合物を製造した。得
られたポリヒドロキシ芳香族化合物の分子量は1070
であり、OH当量は175であった。軟化点は106℃
で粘度は6.4Pであった。
【0084】実施例12(ポリヒドロキシ芳香族化合物
12) 1,6−ジヒドロキシナフタレンの代りに1,4−ジヒ
ドロキシナフタレン80gを用いる以外、実施例11と
同様にして、ポリヒドロキシ芳香族化合物を製造した。
得られたポリヒドロキシ芳香族化合物の分子量は105
0であり、OH当量は165であった。軟化点は105
℃、粘度は6.8Pであった。
【0085】実施例13(ポリヒドロキシ芳香族化合物
13) パラホルムアルデヒドの代りにベンズアルデヒド90
g、シュウ酸の代りにp−トルエンスルホン酸を用いる
以外、実施例12と同様にして、ポリヒドロキシ芳香族
化合物を製造した。得られたポリヒドロキシ芳香族化合
物の分子量は1120であり、OH当量は195であっ
た。軟化点は115℃、粘度は8.7Pであった。
【0086】実施例14(ポリヒドロキシ芳香族化合物
14) パラホルムアルデヒドの代りにp−ヒドロキシベンズア
ルデヒド105g、シュウ酸の代りにp−トルエンスル
ホン酸を用いる以外、実施例12と同様にして、ポリヒ
ドロキシ芳香族化合物を製造した。得られたポリヒドロ
キシ芳香族化合物の分子量は1090であり、OH当量
は163であった。軟化点は116℃、粘度は8.9P
であった。
【0087】実施例15(ポリヒドロキシ芳香族化合物
15) 撹拌装置、還流冷却管、温度計、窒素吹込口を備えた反
応容器内に、α−ナフトール144g、キシレンホルマ
リン樹脂40g、パラホルムアルデヒド20g、シュウ
酸0.2gを仕込み、140℃に加熱して窒素気流下で
3時間撹拌して反応させた。この後、200℃に加熱し
5mmHgで未反応物と水を除去した。分子量は87
0、OH当量は188であった。軟化点は80℃、溶融
粘度は150℃で1.0Pと低く、作業性能が優れてい
た。
【0088】実施例16(ポリヒドロキシ芳香族化合物
16) 実施例15において、パラホルムアルデヒドの代りにベ
ンズアルデヒド60g、シュウ酸の代りにp−トルエン
スルホン酸を用い、ポリヒドロキシ芳香族化合物を製造
した。分子量は790、OH当量は225であった。軟
化点は86℃、溶融粘度1.8Pであった。
【0089】実施例17(ポリヒドロキシ芳香族化合物
17) 実施例15において、パラホルムアルデヒドの代りにp
−ヒドロキシベンズアルデヒド65g、シュウ酸の代り
にp−トルエンスルホン酸を用い、ポリヒドロキシ芳香
族化合物を製造した。分子量は890、OH当量は17
7であった。軟化点は98℃、溶融粘度は150℃で
2.8Pであった。
【0090】実施例18(ポリヒドロキシ芳香族化合物
18) 実施例15において、α−ナフトール72g、β−ナフ
トール72g、キシレンホルマリン樹脂20g、パラホ
ルムアルデヒド23g、シュウ酸0.2gを用い、ポリ
ヒドロキシ芳香族化合物を製造した。分子量は930、
OH当量は184であった。軟化点は68℃、溶融粘度
は0.8Pであった。
【0091】実施例19(ポリヒドロキシ芳香族化合物
19) 実施例15において、1,6−ジヒドロキシナフタレン
160g、キシレンホルマリン樹脂20g、パラホルム
アルデヒド25g、シュウ酸0.2gを用いてポリヒド
ロキシ芳香族化合物を製造した。分子量は890、OH
当量は116であった。軟化点は106℃、溶融粘度は
150℃で2.9Pであった。
【0092】実施例20(ポリヒドロキシ芳香族化合物
20) α−ナフトール144gとパラホルムアルデヒド15g
と硫酸0.1gを仕込み、140℃で反応させ、予めα
−ナフトールホルムアルデヒド樹脂を合成し、別にキシ
レン40gとパラホルムアルデヒド20gと苛性ソーダ
0.1gを仕込み130℃で反応させ、キシレン樹脂を
合成し、さらに両者を混合して、硫酸0.5gを加えて
130℃で反応させた。分子量は1020、OH当量は
175であった。軟化点は68℃、溶融粘度は150℃
で0.8Pであった。
【0093】実施例21(ポリヒドロキシ芳香族化合物
21) 実施例20においてα−ナフトールとベンズアルデヒド
50gの樹脂を合成する以外は同様にして反応させた。
分子量は1090、OH当量は215であった。軟化点
は85℃、溶融粘度は150℃で1.3Pであった。
【0094】実施例22〜42及び比較例1 下記に示すエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、充填
剤、及び三酸化アンチモン、シランカップリング剤、ワ
ックス、カーボンブラックを、表1及び表2、表3に示
す割合で配合して、二本ロールで70〜110℃の温度
にて混練したのち冷却し、粉砕して半導体封止用エポキ
シ樹脂組成物を調製した。
【0095】エポキシ樹脂:o−クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂 エポキシ当量 195 軟化点 85℃ 臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂 エポキシ当量 280 軟化点 83℃ 硬化剤:実施例1〜21で得られた各ポリヒドロキシ芳
香族系化合物 フェノールノボラック樹脂 OH当量 106 軟化点 80℃ 硬化促進剤:トリフェニルフォスフィン 充填剤:球状シリカ(三菱金属(株)のBF100) 得られた組成物を、175℃、100kg/cm、3
分間の硬化条件で成型し、ついで180℃、6時間の条
件でポストキュアーさせ成型試験片を作製した。このパ
ッケージは80ピン四方向フラットパッケージ(80ピ
ンQFP、サイズ;20×14×2mm)であり、ダイ
パッドサイズ8×8mmである。
【0096】得られた試験片の200℃における曲げ強
度(高温強度)、ガラス転移温度、熱膨張係数、85
℃、85%RHで500時間の加湿試験後の吸水率を調
べた。
【0097】また、得られた半導体装置について、−5
0℃/5分〜150℃/5分のTCTテストを行いクラ
ック発生数をみた。また、85℃/85%RHの相対湿
度の恒温槽中に放置して吸湿させた後に、260℃の半
田溶融液に10秒間浸漬する試験を行った。結果を下記
の表4〜表9に示す。
【0098】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】 実施例43(エポキシ樹脂1) (1)共縮合物の製造 撹拌装置、還流冷却管、温度計、窒素吹込口を備えた反
応容器内に、α−ナフトール144g、キシレン20
g、パラホルムアルデヒド25g、シュウ酸0.2gを
仕込み、110℃に加熱して窒素気流下で8時間撹拌し
て反応した。この後、200℃に加熱し5mmHgで未
反応物と水を除去した。
【0099】(2)エポキシ樹脂の製造 前記共縮合物の全量とエピクロルヒドリン1500gと
テトラブチルアンモニウムブロマイド2gを仕込み加熱
還流下で3時間反応させ、減圧下で過剰のエピクロルヒ
ドリンを除去した。内容物と同量のトルエンを加え60
℃に冷却し、水分除去装置をつけて水酸化ナトリウム4
0gを加え、生成する水を減圧度100〜150mmH
gで連続的に除去しながら閉環反応させた。水洗して塩
類や未反応アルカリを除去した後、減圧下でトルエンと
水などを除去し、エポキシ樹脂を得た。得られたエポキ
シ樹脂の分子量は960であり、エポキシ当量は266
であった。軟化点は85℃、粘度は3.5Pであった。
【0100】実施例44(エポキシ樹脂2) 実施例43(1)共縮合物の製造において、キシレン4
0gを用いる以外、実施例43と同様にして、エポキシ
樹脂を製造した。得られたエポキシ樹脂の分子量は11
50であり、エポキシ当量は291であった。軟化点は
78℃、粘度は2.8Pであった。
【0101】実施例45(エポキシ樹脂3) 実施例43(1)共縮合物の製造において、キシレン8
0gを用い、反応後、減圧下で20gを回収する以外、
実施例43と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得
られたエポキシ樹脂の分子量は1190であり、エポキ
シ当量は329であった。軟化点は69℃、粘度は1.
9Pであった。
【0102】実施例46(エポキシ樹脂4) 実施例43(1)共縮合物の製造において、キシレン4
0gとパラホルムアルデヒドに代えてベンズアルデヒド
90g、シュウ酸に代えてp−トルエンスルホン酸を用
いる以外、実施例43と同様にして、エポキシ樹脂を製
造した。得られたエポキシ樹脂の分子量は1330であ
り、エポキシ当量は369であった。軟化点は86℃、
粘度は3.9Pであった。
【0103】実施例47(エポキシ樹脂5) 実施例46の共縮合物の製造において、ベンズアルデヒ
ドに代えてp−ヒドロキシベンズアルデヒド105gを
用い、反応温度を180℃にする以外、実施例46と同
様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られたエポキシ
樹脂の分子量は1350であり、エポキシ当量は235
であった。軟化点は89℃、粘度は6.5Pであった。
【0104】実施例48(エポキシ樹脂6) 実施例46の共縮合物の製造において、ベンズアルデヒ
ドに代えてグリオキザール25gを用いる以外、実施例
46と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られた
エポキシ樹脂の分子量は1090であり、エポキシ当量
は293であった。軟化点は75℃、粘度は1.8Pで
あった。
【0105】実施例49(エポキシ樹脂7) 実施例46の共縮合物の製造において、ベンズアルデヒ
ドに代えてテレフタルアルデヒド57gを用いる以外、
実施例46と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得
られたエポキシ樹脂の分子量は990であり、エポキシ
当量は328であった。軟化点は94℃、粘度は4.5
Pであった。
【0106】実施例50〜56及び比較例2 下記に示すエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、充填
剤、及び三酸化アンチモン、シランカップリング剤、ワ
ックス、カーボンブラックを、表10に示す割合で配合
して、二本ロールで70〜110℃の温度にて混練した
のち冷却し、粉砕して半導体封止用エポキシ樹脂組成物
を調製した。
【0107】エポキシ樹脂:実施例43〜49で得られ
たエポキシ樹脂1〜7 o−クレゾールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 195 軟化点 85℃ 臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 280 軟化点 83℃ 硬化剤:フェノールノボラック樹脂 OH当量 106 軟化点 80℃ 硬化促進剤:トリフェニルフォスフィン 充填剤:球状シリカ(三菱金属(株)、BF100) 得られた組成物を、175℃、100kg/cm、3
分間の硬化条件で成型し、次いで180℃、6時間の条
件でポストキュアーさせることにより成型試験片を作製
した。
【0108】得られた試験片の200℃における曲げ強
度(高温強度)、ガラス転移温度、熱膨張係数、85
℃、85%RHで500時間の加湿試験後の吸水率を調
べるとともに、耐ヒートショック性を次のように試験し
た。
【0109】耐ヒートショック性 ダイボンディングプレート上に半導体素子を置き、小型
IC成型品を10個作製する。85℃、85%RH、7
2時間後、液体窒素と260℃の半田浴にそれぞれ10
秒間浸せきし、クラックの発生が生じた個数を調べた。
【0110】これらの結果を表11に示す。
【0111】
【表10】
【表11】 実施例57(エポキシ樹脂8) (1)共縮合物の製造 攪拌装置、還流冷却管、温度計、窒素吹込口を備えた反
応容器内に、α−ナフトール96g、β−ナフトール4
8g、キシレン20g、パラホルムアルデヒド23g、
シュウ酸0.2gを仕込み、110℃に加熱して窒素気
流下で8時間攪拌して反応した。この後、200℃に加
熱し5mmHgで未反応物と水を除去した。
【0112】(2)エポキシ樹脂の製造 前記共縮合物の全量とエピクロルヒドリン1500gと
テトラブチルアンモニウムブロマイド2gを仕込み加熱
還流下で3時間反応させ、減圧下で過剰のエピクロルヒ
ドリンを除去した。内容物と同量のトルエンを加え60
℃に冷却し、水分除去装置をつけてカセイソーダ40g
を加え、生成する水を減圧度100〜150mmHgで
連続的に除去しながら閉環反応させた。水洗して塩類や
未反応アルカリを除去した後減圧下でトルエンと水など
を除去し、エポキシ樹脂を得た。得られたエポキシ樹脂
の分子量は990であり、エポキシ当量は260であっ
た。軟化点は78℃、粘度は0.9Pであった。
【0113】実施例58(エポキシ樹脂9) 実施例57(1)共縮合物の製造において、α−ナフト
ール72g、β−ナフトールを72g用い、キシレンを
40gとする以外、実施例57と同様にして、エポキシ
樹脂を製造した。得られたエポキシ樹脂の分子量は11
80であり、エポキシ当量は288であった。軟化点は
72℃、粘度は0.8Pであった。
【0114】実施例59(エポキシ樹脂10) 実施例57(1)共縮合物の製造において、α−ナフト
ール48g、β−ナフトールを96g用い、キシレンを
80gとし、反応後減圧下で20gを回収する以外、実
施例57と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得ら
れたエポキシ樹脂の分子量は1180であり、エポキシ
当量は321であった。軟化点は68℃、粘度は0.7
Pであった。
【0115】実施例60(エポキシ樹脂11) 実施例58(1)共縮合物の製造において、パラホルム
アルデヒドに代えてベンズアルデヒド90g、シュウ酸
に代えてp−トルエンスルホン酸を用いる以外、実施例
58と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られた
エポキシ樹脂の分子量は1290であり、エポキシ当量
は365であった。軟化点は85℃、粘度は0.9Pで
あった。
【0116】実施例61(エポキシ樹脂12) 実施例60(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてp−ヒドロキシベンズアルデヒド98g
を用い、反応温度を180℃にする以外、実施例60と
同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られたエポキ
シ樹脂の分子量は1360であり、エポキシ当量は23
0であった。軟化点は95℃、粘度は1.2Pであっ
た。
【0117】実施例62(エポキシ樹脂13) 実施例60(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてサリチルアルデヒド98gを用い、反応
温度を180℃にする以外、実施例60と同様にして、
エポキシ樹脂を製造した。得られたエポキシ樹脂の分子
量は1350であり、エポキシ当量は240であった。
軟化点は88℃、粘度は0.8Pであった。
【0118】実施例63(エポキシ樹脂14) 実施例60(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてテレフタルアルデヒド57gを用いる以
外、実施例60と同様にして、エポキシ樹脂を製造し
た。得られたエポキシ樹脂の分子量は1010であり、
エポキシ当量は325であった。軟化点は98℃、粘度
は1.3Pであった。
【0119】実施例64〜70及び比較例3 下記に示すエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、充填
剤、及び三酸化アンチモン、シランカップリング剤、ワ
ックス、カーボンブラックを、表12に示す割合で配合
して、二本ロールで70〜110℃の温度にて混練した
のち冷却し、粉砕して半導体封止用エポキシ樹脂組成物
を調製した。
【0120】エポキシ樹脂:実施例57〜63で得られ
たエポキシ樹脂8〜14 o−クレゾールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 195 軟化点 85℃ 臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 280 軟化点 83℃ 硬化剤:フェノールノボラック樹脂 OH当量 106 軟化点 80℃ 硬化促進剤:トリフェニルフォスフィン 充填剤:球状シリカ(三菱金属(株)、BF100) 得られた組成物を用いて、実施例50〜56と同様にし
て、成型試験片を作製すると共に、得られた試験片の2
00℃における曲げ強度(高温強度)、ガラス転移温
度、熱膨張係数、85℃、85%RHで500時間の加
湿試験後の吸水率、および耐ヒートショック性を調べ
た。結果を表13に示す。
【0121】
【表12】
【表13】 実施例71(エポキシ樹脂15) (1)共縮合物の製造 撹拌装置、環流冷却管、温度計、窒素吹込口を備えた反
応容器内に、1,6−ジヒドロキシナフタレン160
g、キシレン20g、パラホルムアルデヒド25g、シ
ュウ酸0.2gを仕込み、110℃に加熱して窒素気流
下で8時間撹拌して反応した。この後、200℃に加熱
し5mmHgで未反応物と水を除去した。 (2)エポキシ樹脂の製造 前記共縮合物の全量とエピクロルヒドリン3000gと
テトラブチルアンモニウムブロマイド4gを仕込み加熱
還流下で3時間反応させ、減圧下で過剰のエピクロルヒ
ドリンを除去した。内容物と同量のトルエンを加え60
℃に冷却し、水分除去装置をつけて水酸化ナトリウム8
0gを加え、生成する水を減圧度100〜150mmH
gで連続的に除去しながら閉環反応させた。水洗して塩
類や未反応アルカリを除去した後減圧下でトルエンと水
などを除去し、エポキシ樹脂を得た。得られたエポキシ
樹脂の分子量は1120であり、エポキシ当量は175
であった。軟化点は95℃、粘度は6.6Pであった。
【0122】実施例72(エポキシ樹脂16) 実施例71(1)共縮合物の製造において、1,6−ジ
ヒドロキシナフタレンに代えて1,4−ジヒドロキシナ
フタレンを用い、キシレンを40gとする以外、実施例
71と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られた
エポキシ樹脂の分子量は1320であり、エポキシ当量
は187であった。軟化点は92℃、粘度は4.5Pで
あった。
【0123】実施例73(エポキシ樹脂17) 実施例71(1)共縮合物の製造において、1,6−ジ
ヒドロキシナフタレンに代えて2,7−ジヒドロキシナ
フタレンを用い、キシレン80gとし、反応後減圧下で
20gを回収する以外、実施例71と同様にして、エポ
キシ樹脂を製造した。得られたエポキシ樹脂の分子量は
1450であり、エポキシ当量は212であった。軟化
点は91℃、粘度は4.8Pであった。
【0124】実施例74(エポキシ樹脂18) 実施例72(1)共縮合物の製造において、パラホルム
アルデヒドに代えてベンズアルデヒド90g、シュウ酸
に代えてp−トルエンスルホン酸を用いる以外、実施例
72と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られた
エポキシ樹脂の分子量は1460であり、エポキシ当量
は236であった。軟化点は98℃、粘度は4.3Pで
あった。
【0125】実施例75(エポキシ樹脂19) 実施例74(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてp−ヒドロキシベンズアルデヒド105
gを用い、反応温度を180℃にする以外、実施例74
と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られたエポ
キシ樹脂の分子量は1550であり、エポキシ当量は1
68であった。軟化点は105℃、粘度は4.7Pであ
った。
【0126】実施例76(エポキシ樹脂20) 実施例74(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてグリオキザール25gを用いる以外、実
施例74と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得ら
れたエポキシ樹脂の分子量は1080であり、エポキシ
当量は175であった。軟化点は89℃、粘度は4.9
Pであった。
【0127】実施例77(エポキシ樹脂21) 実施例74(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてテレフタルアルデヒド57gを用いる以
外、実施例74と同様にして、エポキシ樹脂を製造し
た。得られたエポキシ樹脂の分子量は920であり、エ
ポキシ当量は203であった。軟化点は105℃、粘度
は6.5Pであった。
【0128】実施例78〜84及び比較例4 下記に示すエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、充填
剤、及び三酸化アンチモン、シランカップリング剤、ワ
ックス、カーボンブラックを、表14に示す割合で配合
して、二本ロールで70〜110℃の温度にて混練した
のち冷却し、粉砕して半導体封止用エポキシ樹脂組成物
を調製した。
【0129】エポキシ樹脂:実施例71〜77で得られ
たエポキシ樹脂15〜21 o−クレゾールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 195 軟化点 85℃ 臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 280 軟化点 83℃ 硬化剤:フェノールノボラック樹脂 OH当量 106 軟化点 80℃ 硬化促進剤:トリフェニルフォスフィン 充填剤:球状シリカ(三菱金属(株)、BF100) 得られた組成物を用いて、実施例50〜56と同様にし
て、成型試験片を作製すると共に、得られた試験片の2
00℃における曲げ強度(高温強度)、ガラス転移温
度、熱膨張係数、85℃、85%RHで500時間の加
湿試験後の吸水率、および耐ヒートショック性を調べ
た。結果を表15に示す。
【0130】
【表14】
【表15】 実施例85(エポキシ樹脂22) (1)共縮合物の製造 攪拌装置、還流冷却管、温度計、窒素吹込口を備えた反
応容器内に、α−ナフトール96g、1,6−ジヒドロ
キシナフタレン53.7g、キシレン20g、パラホル
ムアルデヒド25g、シュウ酸0.2gを仕込み、11
0℃に加熱して窒素気流下で8時間攪拌して反応した。
この後、200℃に加熱し5mmHgで未反応物と水を
除去した。
【0131】(2)エポキシの製造 前記共縮合物の全量とエピクロルヒドリン2000gと
テトラブチルアンモニウムブロマイド3gを仕込み加熱
還流下で3時間反応させ、減圧下で過剰のエピクロルヒ
ドリンを除去した。内容物と同量のトルエンを加え60
℃に冷却し、水分除去装置をつけてカセイソーダ53g
を加え、生成する水を減圧度100〜150mmHgで
連続的に除去しながら閉環反応させた。水洗して塩類や
未反応アルカリを除去した後減圧下でトルエンと水など
を除去し、エポキシ樹脂を得た。得られたエポキシ樹脂
の分子量は910であり、エポキシ当量は215であっ
た。軟化点は91℃、粘度は4.4Pであった。
【0132】実施例86(エポキシ樹脂23) 実施例85(1)共縮合物の製造において、α−ナフト
ール72g、1,6−ジヒドロキシナフタレンに代えて
1,4−ジヒドロキシナフタレンを80g用い、キシレ
ンを40gとし、カセイソーダを60gとする以外、実
施例85と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得ら
れたエポキシ樹脂の分子量は1110であり、エポキシ
当量は219であった。軟化点は85℃、粘度は3.9
Pであった。
【0133】実施例87(エポキシ樹脂24) 実施例85(1)共縮合物の製造において、α−ナフト
ール48g、1,6−ジヒドロキシナフタレンに代えて
2,7−ジヒドロキシナフタレンを107.7g用い、
キシレンを80gとし、反応後減圧下で20gを回収
し、カセイソーダを67g用いる以外、実施例85と同
様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られたエポキシ
樹脂の分子量は1250であり、エポキシ当量は215
であった。軟化点は93℃、粘度は4.5Pであった。
【0134】実施例88(エポキシ樹脂25) 実施例86(1)共縮合物の製造において、パラホルム
アルデヒドに代えてベンズアルデヒド90g、シュウ酸
に代えてp−トルエンスルホン酸を用いる以外、実施例
86と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られた
エポキシ樹脂の分子量は1280であり、エポキシ当量
は281であった。軟化点は98℃、粘度は2.9Pで
あった。
【0135】実施例89(エポキシ樹脂26) 実施例88(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてp−ヒドロキシベンズアルデヒド105
gを用い、反応温度を180℃にする以外、実施例88
と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得られたエポ
キシ樹脂の分子量は1390であり、エポキシ当量は2
05であった。軟化点は105℃、粘度は4.2Pであ
った。
【0136】実施例90(エポキシ樹脂27) 実施例88(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてグリオキザール25gを用いる以外、実
施例88と同様にして、エポキシ樹脂を製造した。得ら
れたエポキシ樹脂の分子量は920であり、エポキシ当
量は210であった。軟化点は88℃、粘度は3.2P
であった。
【0137】実施例91(エポキシ樹脂28) 実施例88(1)共縮合物の製造において、ベンズアル
デヒドに代えてテレフタルアルデヒド57gを用いる以
外、実施例88と同様にして、エポキシ樹脂を製造し
た。得られたエポキシ樹脂の分子量は870であり、エ
ポキシ当量は232であった。軟化点は95℃、粘度は
5.5Pであった。
【0138】実施例92〜98及び比較例5 下記に示すエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、充填
剤、及び三酸化アンチモン、シランカップリング剤、ワ
ックス、カーボンブラックを、表16に示す割合で配合
して、二本ロールで70〜110℃の温度にて混練した
のち冷却し、粉砕して半導体封止用エポキシ樹脂組成物
を調製した。
【0139】エポキシ樹脂:実施例85〜91で得られ
たエポキシ樹脂22〜28 o−クレゾールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 195 軟化点 85℃ 臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 280 軟化点 83℃ 硬化剤:フェノールノボラック樹脂 OH当量 106 軟化点 80℃ 硬化促進剤:トリフェニルフォスフィン 充填剤:球状シリカ(三菱金属(株)、BF100) 得られた組成物を用いて、実施例50〜56と同様にし
て、成型試験片を作製すると共に、得られた試験片の2
00℃における曲げ強度(高温強度)、ガラス転移温
度、熱膨張係数、85℃、85%RHで500時間の加
湿試験後の吸水率、および耐ヒートショック性を調べ
た。結果を表17に示す。
【0140】
【表16】
【表17】 実施例99(エポキシ樹脂29) ポリヒドロキシ芳香族化合物15を用いて実施例43と
同様にエポキシ樹脂を製造した。分子量は1070、エ
ポキシ当量は273であった。軟化点は75℃、溶融粘
度(150℃)は1.9Pであった。
【0141】実施例100(エポキシ樹脂30) ポリヒドロキシ芳香族化合物16を用いて実施例43と
同様にエポキシ樹脂を製造した。分子量は960、エポ
キシ当量は370であった。軟化点は82℃、溶融粘度
(150℃)は1.3Pであった。
【0142】実施例101(エポキシ樹脂31) ポリヒドロキシ芳香族化合物17を用いて実施例43と
同様にエポキシ樹脂を製造した。分子量は930、エポ
キシ当量は235であった。軟化点は84℃、溶融粘度
(150℃)は2.1Pであった。
【0143】実施例102(エポキシ樹脂32) ポリヒドロキシ芳香族化合物18を用いて実施例43と
同様にエポキシ樹脂を製造した。分子量は1190、エ
ポキシ当量は266であった。軟化点は75℃、溶融粘
度(150℃)は0.6Pであった。
【0144】実施例103(エポキシ樹脂33) ポリヒドロキシ芳香族化合物19を用いて実施例71と
同様にエポキシ樹脂を製造した。分子量は1010、エ
ポキシ当量は175であった。軟化点は91℃、溶融粘
度(150℃)は1.9Pであった。
【0145】実施例104(エポキシ樹脂34) ポリヒドロキシ芳香族化合物20を用いて実施例43と
同様にエポキシ樹脂を製造した。分子量は1210、エ
ポキシ当量は270であった。軟化点は79℃、溶融粘
度(150℃)は0.9Pであった。
【0146】実施例105(エポキシ樹脂35) ポリヒドロキシ芳香族化合物21を用いて実施例43と
同様にエポキシ樹脂を製造した。分子量は1230、エ
ポキシ当量は365であった。軟化点は82℃、溶融粘
度(150℃)は0.6Pであった。
【0147】実施例106〜112及び比較例6 下記に示すエポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、充填
剤、及び三酸化アンチモン、シランカップリング剤、ワ
ックス、カーボンブラックを、表18に示す割合で配合
して、二本ロールで70〜110℃の温度にて混練した
のち冷却し、粉砕して半導体封止用エポキシ樹脂組成物
を調製した。
【0148】エポキシ樹脂:実施例99〜105で得ら
れたエポキシ樹脂29〜35 o−クレゾールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 195 軟化点 85℃ 臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂 エポキシ当量 280 軟化点 83℃ 硬化剤:フェノールノボラック樹脂 OH当量 106 軟化点 80℃ 硬化促進剤:トリフェニルフォスフィン 充填剤:球状シリカ(三菱金属(株)、BF100) 得られた組成物を用いて、実施例50〜56と同様にし
て、成型試験片を作製すると共に、得られた試験片の2
00℃における曲げ強度(高温強度)、ガラス転移温
度、熱膨張係数、85℃、85%RHで500時間の加
湿試験後の吸水率、および耐ヒートショック性を調べ
た。結果を表19に示す。
【0149】
【表18】
【表19】
【0150】
【発明の効果】本発明のポリヒドロキシ芳香族化合物
は、キシレン単位を含んでおり、エポキシ樹脂の硬化剤
又はエポキシ樹脂の前駆体として使用することにより、
高いガラス転移温度、耐熱性及び耐湿性を有し、ハンダ
処理においてもパッケージにクラックが発生するのを防
止できる硬化物を与える。
【0151】ポリヒドロキシ芳香族化合物から誘導され
た本発明のエポキシ樹脂は、硬化物のガラス転移温度が
高く、耐熱性及び耐湿性に優れ、パッケージにクラック
が発生するのを防止する。
【0152】ポリヒドロキシ芳香族化合物を硬化剤とし
て含む本発明のエポキシ樹脂組成物、およびポリヒドロ
キシ芳香族化合物から誘導されたエポキシ樹脂を含む本
発明のエポキシ樹脂組成物は、硬化樹脂のガラス転移温
度が高く耐熱性に優れ、また機械的強度も大きく、しか
も吸水率が少なく耐湿性に優れ、ハンダ処理においても
クラックの発生が極めて少ない。そのため、半導体封止
用組成物として有用である。また前記エポキシ樹脂組成
物は硬化促進剤を含むのが好ましく、その場合には半導
体封止用として特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 59/20 NHQ 8416−4J 59/40 NJU 8416−4J H01L 23/29 23/31 (31)優先権主張番号 特願平3−150546 (32)優先日 平3(1991)6月21日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−293251 (32)優先日 平3(1991)11月8日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 秋月 伸也 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 斉藤 潔 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂の硬化剤又はエポキシ樹脂
    の前駆体であって、ヒドロキシル基を有するナフタレン
    とキシレンとがアルデヒドにより共縮合したポリヒドロ
    キシ芳香族化合物。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシル基を有するナフタレンが、
    ナフトールおよびまたはジヒドロキシナフタレンである
    請求項1記載のポリヒドロキシ芳香族化合物。
  3. 【請求項3】 ナフタレン単位とキシレン単位との割合
    が、95〜50:5〜50(モル%)である請求項1記
    載のポリヒドロキシ芳香族化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの項に記載の
    ポリヒドロキシ芳香族化合物と、エポキシ樹脂とを含む
    エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかの項に記載の
    ポリヒドロキシ芳香族化合物、エポキシ樹脂、および硬
    化促進剤を含む半導体封止用エポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 ヒドロキシル基を有するナフタレンとキ
    シレンとがアルデヒド化合物により共縮合したポリヒド
    ロキシ芳香族化合物と、エピハロヒドリンとの反応によ
    り得られる多官能性エポキシ樹脂。
  7. 【請求項7】 ナフタレン単位とキシレン単位との割合
    が、95〜50:5〜50(モル%)である請求項6記
    載の多官能性エポキシ樹脂。
  8. 【請求項8】 ヒドロキシル基を有するナフタレンがナ
    フトールである請求項6記載の多官能性エポキシ樹脂。
  9. 【請求項9】 ナフトールがα−ナフトールおよびβ−
    ナフトールである請求項8記載の多官能性エポキシ樹
    脂。
  10. 【請求項10】 α−ナフトール単位とβ−ナフトール
    単位とキシレン単位との割合が、66〜15:66〜1
    5:10〜50(モル%)である請求項9記載の多官能
    性多官能性エポキシ樹脂。
  11. 【請求項11】 ヒドロキシル基を有するナフタレンが
    ジヒドロキシナフタレンである請求項6記載の多官能性
    エポキシ樹脂。
  12. 【請求項12】 ヒドロキシル基を有するナフタレンが
    ナフトールおよびジヒドロキシナフタレンである請求項
    6記載の多官能性エポキシ樹脂。
  13. 【請求項13】 ナフトール単位とジヒドロキシナフタ
    レン単位とキシレン単位との割合が、66〜15:66
    〜15:10〜50(モル%)である請求項12記載の
    多官能性エポキシ樹脂。
  14. 【請求項14】 1分子中に2〜20個のナフタレン単
    位を含む請求項6乃至13のいずれかに記載の多官能性
    エポキシ樹脂。
  15. 【請求項15】 請求項6乃至14のいずれかの項に記
    載のエポキシ樹脂と、硬化剤とを含むエポキシ樹脂組成
    物。
  16. 【請求項16】 請求項6乃至14のいずれかの項に記
    載のエポキシ樹脂、硬化剤、及び硬化促進剤を含む半導
    体封止用エポキシ樹脂組成物。
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