JPH05186225A - 板状ゲータイト粒子粉末の製造法 - Google Patents

板状ゲータイト粒子粉末の製造法

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JPH05186225A
JPH05186225A JP2444392A JP2444392A JPH05186225A JP H05186225 A JPH05186225 A JP H05186225A JP 2444392 A JP2444392 A JP 2444392A JP 2444392 A JP2444392 A JP 2444392A JP H05186225 A JPH05186225 A JP H05186225A
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JP
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particle powder
goethite
plate
goethite particle
aqueous solution
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JP2444392A
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Inventor
Harumi Kurokawa
晴己 黒川
Kazuhisa Inaba
和久 稲葉
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Toda Kogyo Corp
Original Assignee
Toda Kogyo Corp
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Publication date
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G49/00Compounds of iron
    • C01G49/02Oxides; Hydroxides
    • C01G49/06Ferric oxide [Fe2O3]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/01Particle morphology depicted by an image
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/20Particle morphology extending in two dimensions, e.g. plate-like
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    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
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    • C01P2006/12Surface area

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料用、印刷インキ用、化粧品用の着色顔料
や磁性粉の原料等に使用できる板状形態を有するゲータ
イト粒子粉末を経済的、工業的に得られる製造法を提供
する。 【構成】 第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中のFe
2+に対し1.2当量以上のアルキルアミン又はオキシル
キルアミンとを反応して得られる水酸化第一鉄コロイド
を含むpH11以上の懸濁液に酸素含有ガスを通気して
酸化することによって板状ゲータイト粒子粉末を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料用、印刷インキ
用、化粧品用の着色顔料や磁性粉の原料等に使用できる
板状ゲータイト粒子粉末が経済的、工業的に得られる新
規製造法を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】板状形態を呈したゲータイト粒子粉末
は、その形態や粉体特性の諸特性を利用することによっ
て各種の技術分野での使用が期待されている。この事実
は、例えば、特公平2−60610号公報の「盤状ゲー
サイトは、従来の針状、粒状等のゲーサイトと同様の用
途に使用できるだけでなく、塗膜補強用顔料、二次元配
向フェライト原料、複合材料用補強材、垂直磁気記録用
磁性粉原料等をはじめとした広い分野において利用する
ことができる。」なる記載及び特開昭62−12031
0号公報の「粒子形状が板状で且つ平均粒径が0.1〜
3μである酸化鉄を配合することにより使用性及び仕上
がりが良好で、且つ肌への密着性、経時での色くすみの
少ない優れたメーキャップ化粧料を提供する」なる記載
の通りである。
【0003】従来、板状ゲータイト粒子粉末の製造法と
しては、例えば、第二鉄塩と水酸化アルカリとを水の存
在下に反応させて水酸化第二鉄を生成させる際にオキシ
アルキルアミンを第二鉄塩に対して30〜80倍モル添
加して水酸化第二鉄を生成させ、得られた水酸化第二鉄
のスラリーを水熱処理する方法(特公平2−60610
号公報、特公平3−19171号公報、特開昭61−2
75133号公報、特開昭62−83321号公報、特
開昭62−120310号公報)が知られている。
【0004】しかし、上述した従来の板状ゲータイト粒
子粉末の製造法は、水熱処理法を採っている為、オート
クレーブ等の特殊な装置の使用が不可欠である。オート
クレーブを使用する場合には設備が大規模となると同時
に、操作が煩雑でコントロールが容易でなく生産性が悪
く、しかも製造コストが高くなってしまうという問題点
があり、また、鉄塩として高価でしかも入手い難い第二
鉄塩水溶液を用いており、更に高価なアミンを多量に使
用するという方法であり、経済的、工業的な製造法とは
程遠いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鉄塩として
入手が容易であり安価な第一鉄塩水溶液を用い、アルカ
リとして鉄に対し1.2当量という比較的少量のアミン
を用い、しかも低温で且つ煩雑な操作を必要とせず板状
ゲータイト粒子粉末を経済的、工業的に製造することを
技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成することができる。即ち、本発
明は、第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中のFe2+
対し1.2当量以上のアルキルアミン又はオキシアルキ
ルアミンとを反応して得られる水酸化第一鉄コロイドを
含むpH11以上の懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸
化することにより板状ゲータイト粒子を生成させること
を特徴とする板状ゲータイト粒子粉末の製造法である。
【0007】次に本発明実施にあたっての諸条件につい
て述べる。本発明においては、第一鉄塩水溶液として硫
酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液、硝酸第一鉄水溶液
等を使用することができる。
【0008】本発明においては、水溶性のアルキルアミ
ン又はオキシアルキルアミンを使用する。アルキルアミ
ンとしては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルア
ミン等の脂肪族第一アミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、ジプロピルアミン等の脂肪族第二アミン並びに
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン等の脂肪族第三アミンなどを使用することができ
る。
【0009】また、オキシアルキルアミンとしては、モ
ノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノ
ールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等を使用することができる。
【0010】使用するアルキルアミン又はオキシアルキ
ルアミンの量は、第一鉄塩水溶液中のFe2+に対し1.
2当量以上である。1.2当量以下の場合には、板状ゲ
ータイト粒子中に、粒状マグネタイト粒子が混在してく
る傾向があり好ましくない。なお、アルキルアミン又は
オキシアルキルアミンの使用量の上限は、特に規定され
るものではないが、経済的見地からすれば5〜6当量ま
でとすることが好ましい。
【0011】本発明における反応条件は、通常、板状ゲ
ータイト粒子が生成する15〜55℃の酸化温度で行え
ばよい。この範囲以外特に高温の場合には、板状ゲータ
イト粒子中に粒状マグネタイト粒子が混在してくる。一
方、酸化温度が低すぎる場合酸化速度が速すぎて粒径が
小さくなりすぎ実用に適さない。また、酸化手段は酸素
含有ガス(例えば空気等)を懸濁液中に通気することが
できる。
【0012】
【作用】本発明においては、第一鉄塩水溶液と該第一鉄
塩水溶液中のFe2+に対し1.2当量以上のアルキルア
ミン又はオキシアルキルアミンとを反応して得られる水
酸化第一鉄コロイドを含むpH11以上の懸濁液に酸素
含有ガスを通気して酸化することによって、15〜55
℃という低温下においてゲータイト粒子粉末を得ている
が、これは鉄原料として第一鉄塩を使用しているからで
あり、第二鉄塩からゲータイトへの生成反応は、通常、
高温での反応処理を必要とするが、第一鉄塩を使用した
場合には、第二鉄塩を使用した際の反応機構と異なり、
酸化を伴う反応機構であるため、15〜55℃での反応
処理によってゲータイト粒子を生成させることができる
のである。
【0013】そして、第一鉄塩を使用し、15〜55℃
という低温下において板状ゲータイト粒子が得られてい
る理由については、未だ明らかにできていないが、本発
明者は低い反応温度下でのアルキルアミン又はオキシア
ルキルアミンの添加効果が非常に顕著であり、少量の添
加であってもゲータイトが板状に成長するものと考えて
いる。
【0014】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により、本発明を
説明する。尚、以下の実施例並びに比較例における粒子
の板面径、形状比(板面径/厚み)は、いずれも電子顕
微鏡写真から測定した数値の平均値で示し、粒子の比表
面積はBET法により測定した値で示した。X線粒径比
(D010 /D100 )は、「X線回折装置RAD−IIA
型」(理学電機(株)製)を用いて回折線の測定された
半価巾からシラー(Scherrer)の式によりX線
粒径を測定し求めた。
【0015】実施例1 Fe2+0.75mol/lを含む硫酸第一鉄水溶液2
lをあらかじめ、反応器中に準備された6.0mol/
lのモノエタノールアミン水溶液1 l(硫酸第一鉄水
溶液中のFe2+に対しモノエタノールアミン2.0当量
に相当する。)に加え、pH11.5温度35℃におい
てFe(OH)2 の生成反応を行った。得られたFe
(OH)2 を含む水溶液に温度40℃において、毎分1
5 lの空気を5時間通気して板状ゲータイト粒子を含
む水溶液を得た。酸化反応の終点は、反応液の一部を抜
き取り、塩酸酸性に調整した後、赤血塩溶液を用いてF
2+の青色呈色反応の有無で判定した。上記板状ゲータ
イト粒子を含む水溶液は、常法により、水洗、濾別、乾
燥、粉砕した。得られた板状ゲータイト粒子粉末は、図
1に示す電子顕微鏡写真(×30,000)に示す通
り、板面径0.15μm、形状比(板面径/厚み)5で
あった。また、比表面積は108.9m2 /gであり、
X線粒径比(D010 /D100 )は3.3であった。
【0016】実施例2〜6 第一鉄塩水溶液の種類及び使用量、アルキルアミン又は
オキシアルキルアミンの種類及び濃度を種々変化させた
以外は実施例1と同様にして板状ゲータイト粒子粉末を
得た。この時の主要製造条件及び得られた板状ゲータイ
ト粒子粉末の諸特性を表1に示す。
【0017】比較例1 実施例1におけるモノエタノールアミンの代わりにNa
OHを使用した以外は実施例1と同様にしてゲータイト
粒子粉末を得た。得られたゲータイト粒子粉末は図4に
示す電子顕微鏡写真(×30,000)に示す通り、針
状形を呈しており、長軸0.35μm、軸比9であっ
た。また、比表面積は48.1m2 /gであり、X線粒
径比(D010 /D100 )は1.85であった。
【0018】比較例2 実施例1におけるモノエタノールアミンの濃度を2.4
mol/lに変化させた(硫酸第一鉄水溶液中のFe2+
に対しモノエタノールアミン0.8当量に相当する)以
外は実施例1と同様にして板状ゲータイト粒子粉末を得
た。得られたゲータイト粒子粉末中には粒状マグネタイ
トが混在していた。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明に係る板状ゲータイト粒子粉末の
製造法によれば、前出実施例に示した通り、高価で入手
し難い第二鉄塩水溶液の代りに安価で入手し易い第一鉄
塩水溶液を使用しており、またアルキルアミン又はオキ
シアルキルアミンの使用量も少量でよく、更に水熱処理
法を採用していない為、例えば操作が煩雑でコントロー
ルが困難とされているオートクレーブを必要としないこ
とから、生産性を高めることができ、経済的、工業的に
非常に有利である。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた板状ゲータイト粒子粉末の
粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
【図2】実施例2で得られた板状ゲータイト粒子粉末の
粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
【図3】実施例3で得られた板状ゲータイト粒子粉末の
粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
【図4】比較例1で得られた針状ゲータイト粒子粉末の
粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の
    Fe2+に対し1.2当量以上のアルキルアミン又はオキ
    シアルキルアミンとを反応して得られる水酸化第一鉄コ
    ロイドを含むpH11以上の懸濁液に酸素含有ガスを通
    気して酸化することにより板状ゲータイト粒子を生成さ
    せることを特徴とする板状ゲータイト粒子粉末の製造
    法。
JP2444392A 1992-01-14 1992-01-14 板状ゲータイト粒子粉末の製造法 Pending JPH05186225A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849226A1 (de) * 1996-12-19 1998-06-24 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Eisenoxidgelbpigmenten und deren Verwendung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849226A1 (de) * 1996-12-19 1998-06-24 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Eisenoxidgelbpigmenten und deren Verwendung

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