JPH0518602A - 遠隔操作型自動給湯システム - Google Patents

遠隔操作型自動給湯システム

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JPH0518602A
JPH0518602A JP3192796A JP19279691A JPH0518602A JP H0518602 A JPH0518602 A JP H0518602A JP 3192796 A JP3192796 A JP 3192796A JP 19279691 A JP19279691 A JP 19279691A JP H0518602 A JPH0518602 A JP H0518602A
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裕 佐々木
Akihisa Yamashita
彰久 山下
Yukihiro Yoshida
幸寛 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 リモートコントローラ40に備えられている
選択スイッチ52の操作により、自動湯張りが開始する
とき、その回の自動湯張りに要する予測時間を演算す
る。演算した予測時間は、リモートコントローラ40に
設けられている現在時刻表示部61に、現在時刻の表示
に代えて表示する。また、予測時間を表示してからの時
間の経過と共に、上記表示部61に表示されている予測
時間をカウントダウンして行く。予測時間がゼロまでカ
ウントダウンされると、ブザー65が鳴り、目安として
の沸き上がり時点を音でも報知する。 【効果】 自動湯張りの開始から完了までの予測時間を
表示することができるので、使用者は、沸き上がりを自
分で予想しながら待っている必要はなくなり、その間の
時間を自分のために有効利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リモートコントローラ
からの自動湯張り指令に基づき、リモートコントローラ
にて設定された設定温度、設定水位に応じ、浴槽内に注
ぐ湯の温度を制御しながら当該設定水位までの浴槽内へ
の自動湯張りを行うと共に、張られた湯の追焚きも可能
な燃焼制御装置を有する遠隔操作型自動給湯システムに
関し、特に、自動湯張りが開始してから完了するまでの
時間を使用者に知らしめるように改良したシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】昨今の自動給湯システムでは、浴槽内に
湯を張る機能のみならず、冷めた湯を追焚きする機能も
最早極く普通の機能として有している。また、各種の制
御にマイクロコンピュータを利用することも既に常識的
な事実になってきており、そのプログラミングの自在性
や、マイクロコンピュータ自体の高速化、大容量化、そ
して何よりも低コスト化が加速方向に作用して、使用者
に対し、より一層の快適感、満足感を与えるため、様々
な観点から種々の付加価値的工夫も提案され始めてき
た。本発明もまた、そうした一環をなすものであるの
で、まず、このような最近の自動給湯機を用いた給湯シ
ステム自体につき、図3に即して説明する。ただし、あ
らかじめ述べておくと、図3中、浴室30内に備えられ
るリモートコントローラ(以下、リモコンと略記)40
に付属の動作開始指示手段41、個人指定手段42、入
浴開始/終了指示手段45、そして制御装置21内に設
けられている記憶学習部24は、本願とは別途に本出願
人が提案した他の発明に関するものであって、本願発明
に係る自動給湯システムと独立の関係で併用することは
できるが、以前の自動給湯システムには備えられていな
かったものである。また、浴室内の温度を測定する温度
センサ20は、後述するように、本発明の一態様に従う
実施例に用いるために付加されたものである。したがっ
て、これらの部分を除いて説明すると、この種既存の給
湯システムのどれにも概ね当て嵌まる従来例の説明とな
る。
【0003】図示の自動給湯システムないし自動給湯機
は二つの熱交換器4,12を有しており、一つは通常の
蛇口やシャワー等の給湯栓1から必要に応じて出湯した
り浴槽19内に自動的に湯を張るための給湯用熱交換器
4であり、他の一つは、浴槽19内に張られた湯が設定
温度に満たないとき、ないしは時間が経って冷めたとき
の追焚き用の熱交換器12である。給湯用熱交換器4に
は、図中、矢印で“水”と示されているように、水道配
管からの水が通され、この水は当該給湯用の熱交換器4
をバーナ5で加熱することで昇温される。当然、バーナ
5には燃焼用の燃料が供給されるが、図示の給湯機で
は、同様に矢印で“ガス”と示されているように、燃料
として最も一般的なガスを用いている。ただし、灯油そ
の他の燃料でも給湯システム構成としてはほぼ同様で良
く、ガスをそうした他の燃料と読み換えれば、本書にお
ける以下の説明も概ねそのまま、適用することができ
る。
【0004】ガス配管からのガスは元電磁弁13を経た
後、給湯側に専用の電磁弁10を通過し、さらにガス流
量調節用の電磁弁(いわゆるガス比例弁)9を経てバー
ナ5に送られる。ただし、場合により、給湯側に専用の
電磁弁10は省略され、ガス比例弁9にて代用されるこ
ともある。バーナ5にはまた、ファン6からそのときど
きに適当な量の空気も送られる。一方、熱交換器4を通
過して行く水の流量は流量センサ8により検出され、ま
た、熱交換器4に入る前の水の温度は給水温センサ7に
より、そして熱交換器4からの出湯温は給湯温センサ3
によりそれぞれ検出される。その他にも、図示していな
いが、安全のためにバーナ5にて所定通り着火がなされ
たか否か、ないしはバーナ5が燃焼中であるか否かを検
出するフレームロッド等による炎検出センサとか、熱交
換器4からの出湯温度が異常に高くなった場合にこれを
検出するハイリミットスイッチ等も設けられることがあ
り、さらには制御性をより一層高めるために、必要に応
じ、ファン6が現に出力している空気の流量ないしは実
際のファンモータ回転数を検出して帰還制御するための
センサ等も組込まれる。
【0005】次に、追焚き用の熱交換器12を含む系に
ついて説明すると、浴槽19内の湯は入湯口から循環流
路に導かれ、この循環流路が当該追焚き用熱交換器12
中を通った後、再び浴槽19内に向いて開いた出湯口に
継がっている。この追焚き用熱交換器12も、すでに説
明した給湯用のそれと同様、バーナ16により選択的に
加熱されるが、このバーナ16に対しても、元電磁弁1
3を介した後、追焚き側に専用の電磁弁14を経て選択
的に燃料としてのガスが供給され、また、やはり専用の
ファン17により、そのときどきで最適な流量に制御さ
れた空気が送られる。なお、追焚き用熱交換器12を加
熱するときには循環ポンプ11が働き、浴槽19内の湯
を循環させながら熱交換器12に通す。さらに、追焚き
される浴槽内の湯の温度Kn は、循環流路中に設けられ
た槽内湯温センサ18により検出され、浴槽19内の水
位は、後に説明されるように、一般に圧力センサの形態
を採る水位センサ15によって検出される。もちろん、
図示していないが、この追焚き用のバーナ16に対して
も、所定通り着火がなされたか否か、あるいはバーナ1
6が現在燃焼中であるか否かを検出するためのフレーム
ロッド等による炎検出センサが設けられたり、同様に必
要に応じ、追焚き用熱交換器12に対しても、その温度
が異常に高くなった場合にこれを検出するハイリミット
スイッチ等が設けられる。
【0006】先にも述べたように、最近のこの種の自動
給湯システムにあっては、マイクロコンピュータ(図3
中、マイコンと略記;以下でもこの略称を使用する)2
3を含む制御装置21により、上記した各種センサから
の検出信号と、制御装置21の本体部分とは別途に設け
られたリモートコントローラ(以下、単にリモコンとす
る)に付属の各種操作スイッチの操作に基づく信号に応
じ、対応的な制御をなす。また、図3中では、浴室30
内の適当な個所に備えられる浴室リモコン40しか示さ
れていないが、その外、台所とか居間等、複数の個所の
それぞれに設置されるのが普通である。そして、従来の
この種自動給湯システムに用いられているリモコンに
は、少なくとも給湯して欲しい温度(設定温度KS)を使
用者の側で設定可能な温度設定手段が備えられ、居間も
しくは台所等、定められた個所に設置されたどれか一つ
のリモコンに、あるいは全てのリモコンに、運転スイッ
チ等も設けられる。さらに、優先順位の仕組みを持つも
のもある、これは、複数のリモコンの中、特定の指令情
報に関して高い優先度の持たされたリモコンの操作が他
に優先し、当該他のリモコンによって指令されていた同
じ内容に係る既設定情報や、新たに指令される情報が無
効化されるものを言う。なお一般に、各リモコンにもマ
イコンが備えられることが多く、制御装置21ないしは
その内部のマイコン23との間は電源ラインに信号を重
畳して送る二線式のデータ伝送ラインで接続されるのが
普通である。
【0007】図示の場合、浴室リモコン40には運転ス
イッチが備えられていないか、備えられていても専用の
スイッチではなく、後述するように取り消しスイッチと
か呼びだしスイッチ等の特定のスイッチを除く他のスイ
ッチを操作すると休止モードから運転モードに入る場合
を想定している。この運転スイッチは、いわゆる各種家
庭用電気機器における電源スイッチではない。通常、こ
の種の自動給湯システムでは、据え付けの当初、商用交
流電源コンセントに当該システムの電源プラグを差し込
むことにより制御装置21に電源が投入され、以後、修
理や撤去の目的で意図的に電源プラグが抜かれるまで、
電源は与えられ続ける。運転スイッチとは、システムに
電源が与えられているとの前提の下で、条件に応じて給
湯用バーナ4や追焚き用バーナ16における燃焼を許容
するかしないかを使用者が指示するもので、使用者が運
転スイッチを運転位置(燃焼位置)に付けていない限
り、制御装置21は動作制御部22を介し、元電磁弁1
3や、給湯用、追焚き用に各専用の電磁弁10,14を
閉じた状態に維持し、そもそも着火動作も起こさせない
ようにする。ただし、一般の使用者の使用感覚からし
て、当該運転スイッチには「電源」スイッチという表記
がなされている場合も多い。換言すると、使用者がこの
図示しない運転スイッチを運転位置に付けてある場合に
は、蛇口やシャワー等の給湯栓1が開かれる度に、自動
的に給湯のための燃焼が開始する。すなわち、給湯栓1
が開かれ、熱交換器4を通過する水流が発生すると、そ
れまでは水流停止信号(流量零信号)を発していた流量
センサ8は、まずは水が流れ始めたことを表す信号(し
たがって、流量信号は水流のオン・オフ検出信号を兼ね
ることができる)をマイコン23に送る。これを受けた
マイコン23は、ガス比例弁9に所定量の弁開度を与え
る信号を送出し(それ以前にもちろん、各電磁弁10,
13,14は開かれている)、対応した流量のガスをバ
ーナ5に供給させるべくすると共に、ファン6に空気量
調節信号(回転数制御信号)を送出して、燃焼に適当な
る量の空気をバーナ5に与えながら、図示しない着火機
構を動作させる。このようにしてバーナ5における燃焼
が開始すると、熱交換器4が加熱され、この熱交換器4
を通る水が暖められて、蛇口等の給湯栓1から湯となっ
て提供される。この実際の給湯温はまた、給湯温センサ
3により検出され、これが使用者によって設定されてい
る設定温KS との間に誤差を生じている場合には、マイ
コン23はそうした誤差を解消する方向に比例弁9の弁
開度やファン6の回転数等を調整し、バーナ5における
燃焼エネルギを制御する。
【0008】使用者が湯を出していた蛇口等を閉じ、湯
を止めると、流量センサ8は水流停止信号(流量零信
号)をマイコン23に送出し、これを受けたマイコン2
3では動作制御部22を介し、ガス比例弁9に全閉信号
を送出してバーナ5を速やかに消火するべく機能する。
ただし場合により、実際の流量を実時間で出力する流量
センサ8とは別に、単に水流が生じたか否かを専門に検
出する水流スイッチが設けられることもあるし、また、
完全に流量が零でなくとも、あらかじめ定められた流量
以下にまで落ちたときには、出湯温の異常な加熱を防ぐ
ため、燃焼を停止させることもある。さらに安全のた
め、熱交換器4に対しハイリミットスイッチが付されて
いる場合には、これが異常な温度にまでの過熱状態を検
出して過熱信号をマイコン23に送出すると、マイコン
23は動作制御部22をして直ちにバーナ5の強制消火
動作に入らせるか、あるいは燃焼量を制限させ、同様
に、図示しないがフレームロッド等、適当なる燃焼検出
素子がバーナ5における途中失火を検出した場合にも、
マイコン23は動作制御部22をしてガス比例弁9に強
制閉塞信号を送出させ、システムによっては元電磁弁1
3にも強制閉塞信号を送出させて、生の燃料が機外に漏
出する危険を防ぐ。
【0009】使用者が湯張り指令スイッチ(図示せず)
を操作し、浴槽19内への自動湯張りを選択した場合に
は、制御装置21に内蔵のマイコン23に対して湯張り
要求信号が送出され、これに応じ、マイコン23は動作
制御部22を介して切換電磁弁2を開き、熱交換器4か
らの湯を浴槽19に直接導けるようにする。以降、この
自動湯張り動作に関しては、後に本発明の説明に用いる
図2(A) をも参照しながら説明する。ただし、当該図2
(A) 中において、便宜上、自動湯張り動作がなされてい
るときは「オン」、そうでない時は「オフ」として示し
ており、この点は、後述する追焚き動作に関しても同様
である。
【0010】この自動湯張りに関しては、マイコン23
に対し、あらかじめ設定水位データも与えられる。設定
水位データとは、浴室リモコン40等に設けられている
水位設定手段44を使用者が操作することにより、その
好みに応じ、浴槽19のどの高さ位置にまで湯を入れる
かを指定するデータであるが、これは実際には、空の浴
槽内に湯を入れ始めてから当該設定水位HS に至るまで
に要する全湯量で表されることが多い。と言うのも、当
該設定水位HS を単に浴槽内の幾何的な高さのみで表す
と、浴槽形状の変更に対応できないからである。浴槽内
に浮かべて使う古典的なフロートタイプの液面検出計を
用いれば、単に浴槽内の湯の幾何的な液面高さで水位を
知ることができるが、これは最近の市場では好まれな
い。そこで、図3に示されるシステムでも、自動湯張り
動作の開始により切換電磁弁2が浴槽19側に切換えら
れ、注湯が開始してから浴槽19内に張られて行く湯の
実際の湯量は、追焚き用熱交換器12の周りを回る循環
経路中に備えられた水位センサ15の検出する圧力値
(浴槽内の水圧値)を利用して演算される。すなわち、
図2(A) 中で湯張りの開始時から時間T1 を経た後に、
この演算値が使用者の設定した設定水位HSに対応する
圧力値になると、マイコン23の指令の下、動作制御部
22はそこで切換電磁弁2を元の側に切換える。なお、
このような圧力値の検出であれば、浴槽内に残り湯があ
った場合、その量も知ることができるから、当該湯が残
った状態から再度、設定水位にまで、自動湯張りにより
湯を足すときにも、供給すべき必要な総湯量を知るのが
容易であるし、人が実際に浴槽19内に入ったか出たか
したときも、当該圧力値の変化により検出可能である。
後者は特に、本出願人が別途開示する、より一層の自動
化を進めた制御手法にて有利に利用されるが、本願には
直接の関係がないため、その説明は省略する。
【0011】もちろん、上記の時間T1 に及ぶこの自動
湯張り時に浴槽19内に供給される湯の温度についても
使用者の設定が可能であり、先の給湯栓1に対する給湯
時と同様、マイコン23は流量センサ8、給水温センサ
7、給湯温センサ3から得られる各情報に基づき、動作
制御部22をして比例弁9の開度やファン6の回転数を
その時々で最適に制御させ、給湯温センサ3における検
出温度が使用者の設定した設定温度KS を常に維持する
ように図る。
【0012】しかし、少し注意せねばならないのは、使
用者の設定可能な設定温度KS は、この自動湯張りに時
においても、通常の給湯栓1からの給湯時と同様、給湯
用熱交換器4の出口において給湯温センサ3により検出
される部位での湯温を指定するものである。そのため、
自動湯張りの開始後、図2(A) 中における時間T1
間、給湯温センサ3の検出する温度が常に設定温度KS
を維持するべく、安定な注湯に成功したとしても、当該
自動湯張り動作が終了した時点における浴槽19内の実
際の湯温(槽内湯温)Kn は、一般には設定温度KS
り低目になる。これは、湯の表面から直接に放熱されて
しまう放熱分や、浴槽の壁面を伝って放熱されてしまう
放熱分、ひいては浴室30の外側(一般に屋外)に配置
される熱交換器4から浴槽までの配管部分の管壁を介し
ての放熱分等の存在が避けられないからである。図2
(A) に基づき、これをもう少し説明すると、例えば最初
に、ある所定容量の湯を浴槽19内に注入し、これを時
間T1 の間、そのままにしておいたとすると、当然のこ
とながら、最初の注湯温度が設定温度KS であったとし
ても、温度低下特性fk に従い、その温度は低下してし
まう。そこで、これを再び設定温度KS にまで持って行
くには、当該自動湯張り時間T1 の経過後、図2(A) 中
に追焚きに関して「オン」と示されているように、ある
程度の時間T2 に亙り、既述した追焚きに関する燃焼機
構を稼働させて、温度上昇特性fk'を与え、当該所定容
量の湯を沸かし直す必要が生ずる。これを、自動湯張り
の開始時点から湯量自体が増加して行く浴槽内の湯の全
体の温度Kn の変化に置き換えてみると、それぞれの場
合により、また様々な外的条件の如何により、単純かつ
一義的な表現は難しいものの、模式的な一例としては、
仮想線で示したような変化曲線Kn で表すことができ
る。すなわち、当初、空の浴槽19内に注湯された湯
は、その注湯温度が設定温度KS であったにしても、冷
えた浴槽の底に直接に接触する結果、急激に冷やされ
て、浴槽19内では設定温度KS よりもかなり低目の温
度になってしまう。しかし、その後に絶えることなく、
既述した燃焼制御の下で設定温度KS を保っての注湯が
継続されて行くと、湯量の増加に伴う全体の熱エネルギ
の増加により、浴槽19内の実際の湯温Kn も上昇傾向
となり、設定水位HS に至ったときの自動湯張り終了時
点(時間T1 の経過時点)では、槽内湯温Kn も設定温
度KS に対してかなり近い所まで上昇する。しかし、そ
れでも、設定温度KS に対し、a度だけ、低い温度に留
まってしまう。
【0013】そこで従来においては、自動湯張り完了と
共に直ちに補助追焚きを行なうことが考えられた。説明
すると、設定水位HS までの注湯完了に伴い、マイコン
23は既述した自動湯張り動作を終了させる一方で、動
作制御部22に対し、循環ポンプ11を回し始める指令
を出す。これは、浴槽19内の湯を適宜攪拌して均一な
温度となるようにしてから、当該槽内湯温Kn を槽内湯
温センサ18を介して自身の中に取込むためで、その結
果、設定温度KS とこの槽内湯温Kn との間の温度差a
が所定の値以上あった場合には、マイコン23は次ぎ
に、動作制御部22をして追焚き用のバーナ16に着火
させ、追焚き用熱交換器12により、浴槽19内の湯の
加温を図る。この追焚き開始後も逐次定期的に、マイコ
ン23は槽内湯温Kn を繰返して設定温度KS と比較し
続け、やがて槽内湯温Kn が設定温度KS に至るか、こ
れを越えた場合、動作制御部22をしてバーナ16での
燃焼を停止させ、循環ポンプ11の稼働も停止させる。
ここまでに要する時間が、図2(A) 中では追焚きが「オ
ン」となっている時間T2 として示している。
【0014】なお、図示してはいないが、この補助追焚
きも完了すると、使用者に対し、設定水位HS の湯が設
定温度KS にまで沸き上げられたことを知らせる報知手
段が稼働するようになっているものも多い。さらに、自
動保温モードを有し、例えば20分ないしは30分間隔
というように、定期的に循環ポンプ11を回しながら槽
内湯温Kn を監視し、それが設定温度KS に対し、所定
の温度差以上、低下している場合には、再度、自動的に
追焚きを開始させるようなものも提案されている。もち
ろん、これも図示されていないが、浴室リモコン40等
に設けられている追焚き指令スイッチの操作により、使
用者の強制的な指令によっての追焚きも可能である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来の自
動給湯システムでは、時間T1 をかけて設定水位HS
で注湯し終えたときに、浴槽内に張られた湯の温度Kn
が使用者の希望する設定温度KS に対し、低下していた
場合には、時間T2 に亙る補助的な追焚きを行う等、機
能自体としては優れた自動化が種々検討、開発されてい
た。しかし例えば、自動湯張りの開始から完了までに要
する時間は、設定水位、設定温度の如何や季節の変動
等、種々のパラメータによりかなり大きく変動するにも
拘らず、従来、使用者に対し、どの程度の時間が掛るか
を予告する手段ないし手法は全くなかった。そのため、
使用者は、自分でその時間を予想せねばならず、そうか
と言って必ずしも予想通りの時間となる筈もないため、
生活時間を無駄に使わざるを得ないことが多かった。本
発明はこの点に鑑み、使用者に対し、自動湯張りに要す
る時間情報を提供できるシステムを構築するべくなされ
たものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、リモコンから発せられる自動湯張り指令に
基づき、当該リモコンにて設定された設定温度、設定水
位に応じ、浴槽内に注ぐ湯の温度を制御しながら設定水
位までの浴槽内への自動湯張りを行うと共に、張られた
湯の追焚きも可能な燃焼制御装置を有する遠隔操作型自
動給湯システムにおいて、さらに、リモコンから上記の
ように自動湯張り指令が発せられると、そのときに設定
されている設定温度、設定水位に応じ、自動湯張りの開
始時から完了までの予測時間を演算する時間演算回路を
設け、この時間演算回路により演算された予測時間を視
覚表示し、かつ、湯張り開始時からの時間経過に伴い、
当該予測時間のカウントダウン表示を行う時間表示部を
リモコンに設ける。リモコンにはさらに、上記のカウン
トダウンにより予測時間を経過したときに音響を発生す
る音響発生報知手段を設けることもできる。上記の予測
時間の演算には、この種の自動給湯システムに備えられ
ている既述した各種センサからのデータや、配管を介し
ての放熱量等、種々経験的に求められるパラメータを使
用することができ、当業者であれば任意設計的な演算式
を立てることもできるが、より一層、その精度を高める
ために、本発明はまた、上記の基本的な構成要件に加え
て、次のような構成も提案する。まず、設定水位までの
各回ごとの自動湯張りが完了した後に浴槽内の湯温であ
る槽内湯温を検出し、その槽内湯温が設定温度に対し、
許容温度差以上の温度差をおいていた場合には、その回
の注湯温度と槽内湯温との温度差と、その回の設定水位
までの注湯に要した総湯量との積に応じた放熱量を求め
る、その上で、当該放熱量で前回の放熱量を更新、記憶
しておき、次回の自動湯張りに際しては、当該次回にお
ける設定水位までの総湯量に関し、予想される放熱量を
記憶していた放熱量に基づいて求め、設定温度に対して
この予想放熱量を補い得る分の補正温度を加えた温度を
新たなる注湯温度として注湯を行う一方で、上記した時
間演算回路は、当該次回の自動湯張り時に、設定温度、
設定水位に加え、上記のようにして更新された予想放熱
量と新たなる注湯温度に基づいて予測時間を演算するシ
ステムも提案する。
【0017】
【実施例】本発明に従って構成された遠隔操作型自動給
湯システムの一実施例につき、図1,2に即して説明す
るに、その前提として、本発明を適用し得るハードウエ
アとしての燃焼制御系は、すでに図3に即して説明され
たものとする。したがって本項では、当該システムの全
てに亙る再説明は省略し、本発明の実現にとって必要な
ものにつき、既説内容から適宜抽出、援用する。図3中
の符号についても然りである。もっとも、換言すれば、
昨今の自動給湯システムとして通常の機能を備えている
限り、それに内蔵のマイコン23(図示していないがリ
モコンにマイコンが備えられる場合には、そうしたマイ
コンをも含めて)に対するソフト的な処理により、本発
明を実現することができる。
【0018】まず、図3に示された自動給湯システムが
家庭等に設置されたばかりの当初につき考える。すでに
説明したように、図示しない商用交流電源に対し、図示
しない電源プラグが挿入されると、図3のシステムは稼
働状態に入る。そこでこれ以後、使用者が始めて浴槽1
9内への自動湯張りを指令したとする。自動湯張りの指
令は、既存、通常の自動給湯システムでは図示しない湯
張り指令スイッチの操作となるが、先に少し触れたよう
に、本出願人が別途開示する発明においては、図3に併
示されている動作開始指示手段41の操作となる。
【0019】ここで、図1には、ここで述べようとして
いる本発明の実施例に用いるに適した浴室リモコン40
が示されており、特にその操作盤面上における各種スイ
ッチの配置例が示されている。以下では主として、これ
らスイッチの操作を追いながらの説明とする。図1に示
されている浴室リモコン40の操作盤面上には、まず、
この種の遠隔操作型自動給湯システムおいて最早普通に
設けられるようになってきている現在時刻の表示部61
がある。これは、一般に四桁の数字表示が可能なように
構成される。当該時刻の初期設定ないし変更設定は、図
示していないが、台所等に配置される主リモコンに付属
のスイッチ類の操作で可能となっている。そして、本発
明のこの実施例では、当該現在時刻の表示部61を、後
述する自動湯張り動作ないしは自動追焚き動作に関する
予定時間(予測時間)の時間表示部としても利用する。
そのため、当該表示部61の近くには、「保温終了まで
あと」という表記と、「沸き上りまで あと」という表
記が、好ましくは発光ダイオードとか液晶等、適当なる
可視表示手段により選択的に表示されるか、少なくとも
双方共にあらかじめ印刷されている。
【0020】浴室リモコン40の操作盤面上におけるス
イッチの数は、使用者の操作性を考え、なるべく少なく
なるように工夫されている。実際上、この実施例で用い
ている浴室リモコン40には、選択スイッチ52、デー
タまたは数字のアップスイッチ53とダウンスイッチ5
4、実行スイッチ55、取り消しスイッチ56、そして
呼び出しスイッチ57しかない。また、図示していない
主リモコンにも、本発明のこの実施例では、同様のスイ
ッチのみが設けられ、ただし、呼び出しスイッチ57に
相当するスイッチはこの主リモコンには設けられない。
呼び出しスイッチ57を操作すると、主リモコンに設け
られているブザー等、音響発生報知手段が稼働するが、
これは、浴室内に入っている入浴者が、例えば気分が悪
くなったとき等、このスイッチを操作することで火急に
家族に知らせることができるように図ったものである。
【0021】しかるにまず、使用者が取り消しスイッチ
56と呼び出しスイッチ57以外のスイッチを操作する
と(この場合、押すと)、図2の給湯システムは、既述
した運転モードないしオンモードに入る。すなわち、図
示されている自動給湯システムの場合、専用の運転スイ
ッチはなく、他のスイッチによる兼用動作が可能とされ
ている。この逆に、システムが運転モードないしオンモ
ードにあるときには、取り消しスイッチ56を操作する
とシステムは休止モードないしオフモードになる。この
取り消しスイッチ56もまた、例えばこれを操作する
と、今行っている操作の一つ前の段階に戻る等、他の目
的のためにも使用されるので、やはり兼用スイッチであ
る。こうしたことは、図3にて浴室リモコン40に備え
られるべく図示した各種操作手段42,43,44,4
5についても言え、それらは専用のスイッチではなく、
図1に示されているリモコン40に備えられているスイ
ッチ類の組合せ操作により、等価的に専用のスイッチを
設けたことに相当すべくされている。ただし、動作開始
指示手段41は、ほぼ実行スイッチ55に相当する。な
お、本出願人の試作例では、システムがオンモードにあ
っても所定の時間以上(例えば5分間以上)、給湯、追
焚き等の機器動作が行われない場合には、自動的にオフ
モードに入るように、マイコンに対してプログラムを組
んでいる。
【0022】システムがオンモードに入った直後には、
ディスプレイ51の一部をなすコマンドメニュー部58
の「風呂全自動」表示と「風呂温設定」表示のみが、例
えば液晶表示とか透過照明表示等によって表示される。
この状態で、アップスイッチ53またはダウンスイッチ
54を操作すると、ディスプレイ51の一部、特に風呂
用表示部60の一部をなす「パーソナル設定」用の数字
表示64が変化し、特定の数字を選んだ所で実行スイッ
チ56を押すことにより、当該数字によって特定される
個人に関し学習記憶している各々の入浴類型に応じた制
御がなされる。しかし、これは本願発明に直接の関係が
ないため、以降の説明は省略する。
【0023】コマンドメニュー部58の「風呂全自動」
表示と「風呂温設定」表示のみが表示されている状態で
選択スイッチ52を一回操作すると制御補助モードに入
り、アップスイッチ53またはダウンスイッチ54の操
作によって、例えば設定温度を熱めあるいはぬるめにし
て風呂を沸かすとか、設定水位を多めないし少なめに指
定することができ、また、行水モード等もあって、行水
に適した温度、湯量等も選択可能であり、その後、実行
スイッチ55を操作することで、当該設定された情報に
従っての湯張り制御が行われる。特に行水モードを選択
したときには、コマンドメニュー部58中、対応する
「行水」表示が表示される。なお、ディスプレイ51の
風呂用表示部60には、湯張り状態や設定水位等を示す
絵表示またはグラフ表示部66(数字表示であっても良
い)の他、設定温度に対しての数字表示部62も設けら
れており、これらには、そのときどきに使用者により指
定された設定水位、設定温度が表示される。そして、こ
の設定水位、設定温度の各表示部66,62は、後述す
るように、本発明の望ましい実施例にあっては、そのと
きどきの浴槽19内の実際の水位である槽内水位や、実
際の湯温である槽内湯温も表示されることがある。その
ため、設定温度表示部62の近くには、「現在の設定温
度は」という表記と、「現在の温度は」という表記が、
好ましくは発光ダイオードとか液晶等、適当なる可視表
示手段により選択的に表示されるか、少なくとも双方共
にあらかじめ印刷されている。
【0024】選択スイッチ52をもう一回、操作する
と、全自動モードから抜け、まず、コマンドメニュー部
58中、「給湯温設定」表示が表示され、以降、選択ス
イッチ52を押すたびに、「水位設定」、「保温設定」
と順に切り換わって行く。そして、それら各表示がなさ
れているときに、アップスイッチ53やダウンスイッチ
54を操作すると、それぞれ温度や水位、保温を継続す
べき時間等に関しての数値データを設定でき、当該設定
後、実行スイッチ55を操作することで、マイコンに対
し、当該情報に従っての制御開始を指令することができ
る。なお、給湯温度に関しては、ディスプレイ51中の
給湯表示部59において、第三の数字表示部63に数字
表示されるようになっている。
【0025】全自動モードによるか、あるいは設定モー
ドによるかにしろ、いずれにしても実行スイッチ55の
操作に基づき、使用者により自動湯張りが指令される
と、すでに説明した自動湯張り機能が稼働し始め、給湯
用熱交換器4にての熱交換動作が始まる。しかるに、自
動給湯システムが設置され、始めて電源が投入された後
の最初の回における自動湯張りにあっては、とりあえ
ず、使用者の設定した設定水位HSまでの湯張りに関
し、給湯用熱交換器4から出湯される湯の温度、すなわ
ち注湯温度は、これも使用者が設定した設定温度KS
する。換言すれば、このまさしく最初の回の自動湯張り
に関しては、本願発明のこの実施例でも、従来と同様、
給湯用熱交換器4の出口で給湯温センサ3により検出さ
れる湯の温度が常に設定温度KS を維持するようにして
注湯を行う。この結果、「電源投入後,初回」と記され
ている図2(A) に示されているように、湯張り開始後、
時間T1 を経過し、設定水位HS までの湯張りを完了し
た時点では、浴槽19内の実際の温度である槽内湯温K
n は、使用者が望んだ設定温度KS より、一般には温度
aだけ低下する。この理由は先に述べた通りである。そ
こで、本願発明のこの実施例でも、これを再び設定温度
S にまで持って行くため、当該自動湯張り時間T1
経過後、図2(A) 中で追焚きに関し「オン」と示してい
るように、ある程度の時間T2 に亙り、既述した追焚き
に関する燃焼機構を稼働させる。
【0026】すなわち、水位検出センサ15を介しての
取り込み水位が設定水位HS に至ったことを検出する
と、図3に示される自動給湯システム中、マイコン23
からの指令によって動作制御部22により切換電磁弁2
を給湯栓1の側に切換えさせ、かつ、給湯用熱交換器4
の加熱用バーナ5を消火させて、当該自動湯張り動作に
伴う注湯動作をを終了させる一方、とりあえず循環ポン
プ11を回させる。これは、浴槽19内の湯を適宜攪拌
して均一な温度となるようにしてから、当該槽内湯温K
n を槽内湯温センサ18を介して自身の中に取込むため
で、その結果、設定温度KS とこの槽内湯温Kn との間
の温度差aが許容できる温度差以上であった場合には、
マイコン23は次ぎに、動作制御部22をして追焚き用
バーナ16に着火させ、追焚き用熱交換器12により、
浴槽19内の湯の加温を図る。
【0027】なお、上記の許容温度差は任意設計的に定
めることができ、例えば1度、2度等と定め、温度差a
(=KS −Kn)が当該1度以上、あるいは2度以上等と
いうように、それらの値よりも大きかったばあいに上記
の追焚き動作を開始させることができるし、原理的に言
う限りにおいては、許容温度差は0度と定められても良
い(あまり現実的ではないが)。ただし、本発明のこの
実施例では、上記のようにして検出した温度差a、ない
しはこれを求める元となる設定温度KS と湯張り完了時
点における槽内湯温Kn は、後述する次回の湯張り開始
に際して再度、前回のデータとして利用されるので、マ
イコン23に付属のメモリ領域(図示せず)に格納して
おく。
【0028】いずれにしても、この追焚き動作が開始す
ると、逐次定期的に、マイコン23は槽内湯温Kn を繰
返して設定温度KS と比較し続け、やがて槽内湯温Kn
が設定温度KS に至るか、これを越えた場合、動作制御
部22をしてバーナ16での燃焼を停止させ、循環ポン
プ11の稼働も停止させる。ここまでに要する時間が図
2(A) 中、追焚きが「オン」となっている時間T2 に相
当する。なお、この補助追焚きを完了した時点で、設定
水位HS の湯が設定温度KS にまで沸き上げられたこと
を使用者に音響によって知らせるため、図1に示されて
いるリモコンに付属のブザー65等、音響発生報知手段
が稼働する。
【0029】しかるに、使用者により、電源投入後の初
回の動作によって張られた湯が一旦抜かれ、再度、二回
目の自動湯張りが指令されると、上記してきたと同様
に、マイコン23の指令に基づき動作制御部22が切換
電磁弁2を浴槽側に切り換え、かつバーナ5に着火して
給湯用熱交換器4にての熱交換動作を開始させる。しか
し、この回における注湯温度、すなわち、熱交換器4の
出口にて給湯温センサ3が検出する湯の温度は、図2
(B) に示されているように、使用者の設定した温度KS
よりも補正温度αだけ、高い温度が保たれるようにす
る。そして、ここで述べようとしている燃焼制御例の場
合には、当該αは既述した温度差aとする。すなわち、
前回の湯張り完了時点おいて低下していた温度差分aを
あらかじめ補った形で注湯するのである。式で書くな
ら、当該第二回目における自動湯張り時の注湯温度Kn
は、Kn =KS +α=KS +aとなる。したがって、こ
の温度補償が完全に旨く行けば、図2(B) に示されてい
る通りに、設定水位HSまでの時間T1 を掛けての湯張
り動作が完了したときには、単位容量に関しての湯の温
度低下特性fk が見込まれても、設定水位HS までの全
湯量における実際の槽内湯温Kn は、当該湯張り完了時
点で設定温度KS 丁度となっているか、少なくとも許容
温度差範囲内に入っていることがあり得る。もちろん、
そうであれば、従来必要であった補助追焚きは全くにし
て不要となり、そのための時間T2 が短縮されたことに
なる。
【0030】これに対し、設定温度KS に補正温度α
(=a)を加えて注湯しても、設定水位HS までの湯張
りが完了した時点における槽内湯温Kn がなお、設定温
度KSに対して許容温度差以上に低い場合も考えられ
る。この場合にも、本発明の実施例に用いるに適した燃
焼制御の一例にあっては、先に説明したと同様の補助追
焚き動作をなし、設定温度KS にまで、槽内の湯を沸か
し上げることを予定する。しかし、明らかなように、こ
の補助追焚きに必要とする時間は、従来のように常に設
定温度KS での注湯を行っていた場合に比べると、十分
に短くできる。設定温度KS に対する槽内湯温Kn の温
度低下の程度は、確実に小さくなっているからである。
【0031】しかも、二回目の自動湯張りの完了後にも
このような補助追焚きが必要であった場合には、当該回
における湯張り完了時点での設定温度KSと槽内湯温Kn
との差a’を前回の補正温度α=aに加えて新たな補
正温度α=a+a’とし、次回の上記自動湯張りに際し
ては、設定温度に当該新たな補正温度を加えた温度での
注湯を行う。したがって、三回目以降は一種の学習機能
が働き、注湯を終えた時点における設定温度KS と槽内
湯温Kn との差aは、益々小さくなって行き、やがては
図2(B) に示されているような、すでに説明した望まし
い状態を具現することができる。
【0032】これに対し、各回ごとの湯張り完了時に槽
内湯温Kn を検出した所、当該槽内湯温Kn の方が設定
温度KS よりも許容温度差以上、逆に高くなってしまっ
ているような場合も考えられる。このときには、特には
補正温度の更新を行わなくても良く、当該その回の自動
湯張りに用いた補正温度αをそのまま次回の自動湯張り
時に用いても良いが、より望ましくは、その回の自動湯
張り完了時における槽内湯温Kn に対する設定温度KS
の温度差aをその回の注湯時に用いた補正温度αから差
し引き、これを新たな補正温度αとし、これに設定温度
S を加えた温度を注湯温度として注湯する。
【0033】以上述べたような燃焼制御を採用すると、
使用者の望む設定水位HS にまで、設定温度KS の湯を
準備するに要する時間は大いに短縮でき、かつ、季節の
変動ないしは給水温の変動等にも良く追従して、夏でも
冬でも、余り変わらない沸き上がり時間とすることがで
きる。のみならず、重要なことは、上記の燃焼制御で補
正のために利用していた各温度データや水位データ(湯
量データ)を用いると、自動湯張りが開始してから完了
するまでに要する時間を演算により予測することが可能
となる。
【0034】本発明は後者の知見に基づくもので、上記
のような遠隔操作型自動給湯システムに対し、さらに、
上記のような時間を演算する予測時間演算回路を設ける
ことを提案する。もちろん、この予測時間の演算は、既
述した各種センサからのデータや、配管を介しての放熱
量等、種々経験的に求められるパラメータを使用して行
うことができ、本発明が開示された以上、その具体的な
計算式については、当業者であれば任意設計的に適当な
るものを立てることができる。すなわち、既述した電源
投入後の少なくとも二回目以降の自動湯張りに関して
は、あらかじめ得ている設定温度、設定水位、槽内湯量
(残量があれば図3に示されている水位センサ15にて
知ることができる)、槽内湯温、前回の補助追焚き前の
設定温度に対する槽内湯温の差aないしは今回予定され
る注湯温度、そしてあらかじめ経験的に予想し、マイコ
ンの付属メモリ領域に格納しておける注湯配管部分での
放熱量等に鑑み、自動湯張りの開始から完了までの予測
時間を演算することができるから、当該二回目以降の各
回の自動湯張りがリモコンを介して指令されたびに、こ
うした演算を速やかに行うことで、その回の自動湯張り
終了までの予測時間を求めることができる。そのため、
こうした求めた時間を、例えば現在時刻を表示している
表示部61の表示を切換え、そこに表示するように図れ
ば、使用者に入浴までの目安時間を視覚的に表示でき、
その間、有効に時間を使わせることができる。この表示
の際には、当該表示部61の近くに表記されている「沸
き上がりまで あと」という表記を、例えば発光ダイオ
ード等の照明により目立つように表示すると良く、時間
表示そのものも、通常の現在時刻表示が連続点灯表示で
あるならば、点滅表示に代える等すると良い。
【0035】さらに、予測時間の表示部となった時間表
示部61の表示は、当該自動湯張りの開始と共に、例え
ば1分単位でカウントダウン表示となるようにし、これ
がゼロとなったときには、図1に示されているブザー6
5等の音響発生報知手段65をして、使用者に音でも沸
き上がりを知らせるようにする。
【0036】これに加えて、望ましくは、当該自動湯張
り中は、それまで使用者の設定した設定温度を表示して
いた設定温度表示部62の表示を現在の浴槽19内の実
際の湯温である槽内湯温表示に切換え、また、設定水位
表示部66の水位表示も、現在の実際の槽内水位表示
(当然、上昇し続けている)に切換えると良く、この場
合、区別化を図るために、上記の時間表示と同様に、そ
れら槽内湯温、槽内表示は、共に点滅表示にすると良
い。このようにすると、特に沸き上がりまで待たなくて
も、使用者がこの辺でもう入浴しても良いと自分で判断
するための基準を与えることができ、基本的に沸き上が
りまでの予測時間を表示することによる便利さに加え、
より一層、使用者をして生活時間の有効活用を可能とさ
せる。
【0037】もっとも、沸き上がりまであと何分という
ような表示は、あくまで目安である。上記した通り、前
回の自動湯張りが完了したときの槽内湯温と設定温度と
の温度差を次回の設定温度に加えて新たなる注湯温度と
するという一種の学習機能による補正手段を採用すると
いうことは、換言すれば、当然、実際に沸き上がりまで
に要した図2中の時間T1 と各回ごとの予測時間との間
に誤差が生じ得ることを意味している。もちろん、上記
した各データに基づき、目安としてでも沸き上がり時間
を表示し得ることは、使用者にとって極めて便利である
が、さらに進んで、この誤差をより一層、小さくできれ
ば、製品としての信頼感も増し、なお良い。
【0038】それには、設定温度と槽内湯温の単なる温
度差というデータに代えて、槽内水位(ゼロであること
もあるし、水位検出センサ15により有意の水位として
検出されることもある)から設定水位までの注湯に必要
となる総湯量に関し、それに見込まれる放熱量を予測時
間演算のための有力なデータの一つとして利用すると良
い。すなわち、電源投入後の第二回目以降の自動湯張り
時に使用者によって設定されている設定水位HS までの
総湯量に関し、予想される放熱量を最初の回に関して記
憶していた放熱量に基づいて求め、設定温度KS に対し
てこの予想放熱量を補い得る分の補正温度αを加えた温
度を新たなる注湯温度として注湯するのである。したが
ってこの場合、図2(B) に示されている補正温度αは、
図2(A) に示されている温度低下分aに対し、単純に同
じ値となるものではない。
【0039】これにつき説明すると、マイコン23はま
ず、前回の設定水位HS までの自動湯張りが完了した後
に検出された槽内湯温Kn と設定温度KS との温度差a
と、当該前回の設定水位HS までに必要とした総注湯量
との積に応じた放熱量を求めて、付属のメモリ領域にこ
の値を格納する。このような放熱量に基づくと、設定温
度KS を注湯温度として、所定容量(例えば単位容量)
の湯が浴槽19内に注湯された以降、図2(A) に示され
る温度低下特性fk に従ってその温度Kn が低下してい
った結果、時間T1 を経過した時点で設定温度KS との
間に温度差bを置くことを仮定した場合、当該所定容量
に関する放熱量を算出ないし予想し得ることを意味し、
ひいては当該温度差bの値を算出ないし予想し得ること
を意味する。したがって逆に、この所定容量に関する放
熱量を算出ないし予想することにより、設定水位HS
変更があっても、その時々の当該設定水位HS までの総
湯量に関し、放熱してしまうであろう予想放熱量を求め
ることができる。
【0040】すなわち、各回の自動湯張りに関し、一般
化して言えば、この手法に従う制御の場合、設定水位ま
での各回ごとの自動湯張りが完了した後に槽内湯温Kn
を検出し、当該槽内湯温Kn が設定温度KSに対し、許
容温度差以上の温度差をおいていた場合には、その回の
注湯温度と槽内湯温Kn との温度差と、その回の設定水
位HS までの総湯量との積に応じた放熱量を求め、この
放熱量で前回の放熱量を更新、記憶しておき、次回の上
記自動湯張りに際しては、当該次回における設定水位ま
での総湯量に関し、予想される放熱量を上記記憶してい
た放熱量に基づいて求め、設定温度KS に対してこの予
想放熱量を補い得る分の補正温度αを加えた温度を新た
なる注湯温度として注湯を行う。
【0041】明らかなように、こうした予想放熱量を求
める制御手法に従うと、注湯温度制御は、補助追焚きが
必要なときにも従来に比し、より一層、その時間を短く
し、至上、不要とし得るのみならず、各回ごとに設定さ
れる設定水位HS (必要となる注湯量)の変更にも良く
対処し得るものとなる結果、本発明を適用して当該各回
ごとの自動湯張りが開始から完了するまでの予測時間を
求める場合にも、その精度がかなり高まり、使用者に対
し、より正確な予測時間を報知することができる。
【0042】また、ある回の自動湯張り完了時点におい
ては、設定温度KS に対し、槽内湯温Kn の方が許容温
度差以上に高くなっていたような場合にも、注湯温度の
低下を起こさせる放熱量分に鑑みているので、次回の自
動湯張り時には、補正温度αの値を自動的に小さくする
ことができ、結局、そうした高低の誤差に拘らず、自動
湯張り完了時点での槽内湯温Kn を設定温度KS に近付
ける働きを期待することができ、同様に、その回の自動
湯張りに関し、開始から完了までの予測時間をより正確
に演算することが可能となる。ただし、設定温度KS
対し、槽内湯温Kn の方が許容温度差以上に高くなって
いた場合には、特に記憶している放熱量の更新を行わ
ず、次回の自動湯張り時における予想放熱量の演算に関
しても、当該放熱量をそのまま用いるようにすることも
できるが、これは必要に応じ採択される設計上の問題で
ある。同様に、演算に際しての変動要因(例えば各種取
り込み情報の外乱による変動、それに伴う算出ミス)に
鑑み、予想放熱量の演算に用いる前回の放熱量に関して
は、安全を見込むため、その値を何割かの範囲でさらに
増減補正することもできるが、この補正に関しても表現
の問題であって、予想放熱量を前回の放熱量に基づいて
求めると定義するならば、当該求値のときにその補正分
を考慮すれば良く、必ずしも記憶している放熱量の値そ
のものを補正せねばならないということではない。もち
ろん、こうした予想放熱量に関する演算は、本発明にし
たがって予測時間を演算する際にも影響する。
【0043】上記のように予想放熱量というデータの導
入を考慮すると、浴槽内の水位を複数の段階に分割し、
各段階ごとに予想放熱量の値を変えて設定することも容
易になる。例えば、浴槽の底に近い部分からある程度の
高さ部分までの水位に関しては予想放熱量を大きめに設
定すること等が可能になり、より繊細な制御を実現する
ことができる。浴槽の底の部分は高めの注湯温度で注湯
し、早めに暖めるようにすることで、沸き上がり時間は
より一層、短縮する。当然、このような手法に従う場合
には、本発明において設ける時間演算回路は、上記した
必要な他のデータに加え、当該変更設定された予想放熱
量に基づいて予測時間を演算する。
【0044】さらに、本出願人の試作例においては、上
記のように、予想放熱量を補い得る分の補正温度を加え
るのみならず、そのときの浴槽外の温度に基づく補正分
をも加味して新たなる注湯温度を決定している。つま
り、図3中に示されているように、例えば浴室30内に
設けた温度センサ20から当該浴室30内の温度を取り
込み、これに応じて放熱の程度を知るようにしている。
当然、浴室内の温度が低い程、湯の冷める度合いも早
い。このような場合には、当然のことながら、本発明に
おいて設ける時間演算回路は、この浴槽外の温度(この
場合、浴室内の温度)に基づく補正分をも加味した新た
なる注湯温度に基づいて予測時間を演算するべく組む。
ただし、浴室内に温度センサ20を設けることに代え
て、家屋の外に温度センサを設け、これによって季節を
検出しているのに相当する検出データを得、このデータ
に基づいて注湯温度を補正する場合もあるし、さらには
そのような浴槽外の温度に代えて、給水温センサ7(図
3)から得られる、供給される水の温度に基づく補正分
を加味して新たなる注湯温度を決定する場合もある。こ
のようなときにも、本発明の時間演算回路は、このよう
な補正によって決定された注湯温度を予測時間演算のた
めのデータとして利用する。
【0045】なお、燃焼制御装置21は、自動湯張り機
能の一つとして、リモコンから自動湯張り指令が発せら
れたとき、浴槽内の水位である槽内水位が設定水位に対
して許容範囲内にある場合には、新たなる注湯をするこ
となく、設定温度までの追焚きのみを行うことがある
が、この場合にも、すでに述べた各データからして、そ
のような追焚きの開始時から完了までの追焚き予測時間
を自動湯張りの開始時から完了までの予測時間として時
間演算回路にて演算することができる。
【0046】上記実施例においては、自動湯張りが開始
してから、時間演算回路によって演算された予測時間が
カウントダウンするとき、その表示は現在の時刻を表示
する表示部61になされるようにしているが、このこと
自体は必須ではない。別途専用の予測時間表示部が設け
られていても良い。また、共用するにしても、カウント
ダウン中、例えばリモコン40に専用に備えられた表示
切り換えスイッチ(図示せず)を操作するか、あるいは
先に説明したように、コマンドメニュー部58の給湯温
設定モードを表示させるか、はたまた、例えばアップス
イッチ53とダウンスイッチ54とを同時に押させる等
の特殊な操作を行わせることにより、いつでも現在時刻
表示に戻し得るようにし、またその逆も可能なようにす
ると良い。
【0047】カウントダウン中の槽内湯温と槽内水位の
表示についても全く同様のことが言え、専用の表示部を
設けても良い外、設定温度表示部62や設定水位表示部
66を切り換え使用する場合にも、上記したと同様、リ
モコンにての使用者の操作により、いつでも設定温度や
設定水位の表示に、そしてまたその逆に切換えられるよ
うにしておくと便利である。もちろん、ディスプレイ5
1の形状や構成そのものも、任意設計的な問題である。
また、上記においては、浴室30内に備えられたリモコ
ン40についてのみしか記さなかったが、先にも述べた
ように、一般にこの種の遠隔操作型自動給湯システムで
は、台所とか居間等に主リモコンが設置されるので、こ
れにも上記と同様、本発明にしたがっての予測時間表示
部や、実施例によっては当該予測時間のカウントダウン
中における槽内湯温、槽内水位の表示部を設けるように
すると良い。
【0048】なお、当然のことではあるが、本発明によ
り設けられる時間演算回路は、マイコンとは別途なハー
ドウエアとして構成されることを阻むものではないが、
一般には当該マイコンに対するソフト的な処理により、
別途にハードウエアとして設けられた場合と同様の結果
を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によると、自動給湯システムを用
いての自動湯張りに関し、沸き上がりまでの予測時間を
目安としてでも使用者に知らせることができる。そのた
め、使用者は沸き上がりを気にしながら中途半端な時間
を過ごすということが少なくなり、生活時間の活用に寄
与する。まして、本発明のある態様によれば、目安とし
ての予測時間も、その精度をかなり高いものとし得る。
当然、商品としての信頼性が増し、市場競争力の高いシ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用い得るリモートコントローラの操作
盤面の説明図である。
【図2】本発明と共に用いると効果的な燃焼制御方法の
説明図である。
【図3】本発明に適用可能な自動給湯機ないしは自動給
湯システムのハードウエア部分に関する概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 給湯栓 2 切替電磁弁 3 給湯温センサ 4 給湯用熱交換器 5 バーナ 6 ファン 7 給水温センサ 8 流量センサ 9 比例弁 10 給湯側用の電磁弁 11 ポンプ 12 追焚き用熱交換器 13 元電磁弁 14 追焚き側用の電磁弁 15 水位センサないし圧力センサ 16 バーナ 17 ファン 18 槽内湯温センサ 19 浴槽 20 浴室内温度センサ 21 制御装置 22 動作制御部 23 マイクロコンピュータ 30 浴室 40 浴室内に備えられたリモートコントローラ 51 浴室リモートコントローラ用ディスプレイ 52 選択スイッチ 53 アップスイッチ 54 ダウンスイッチ 55 実行スイッチ 56 取り消しスイッチ 57 呼び出しスイッチ 58 コマンドメニュー部 59 給湯用表示部 60 風呂用表示部 61 現在時刻表示部でもある予測時間表示部 62 設定温度表示部でもある槽内湯温表示部 65 音響発生報知手段としてのブザー 66 設定水位表示部でもある槽内水位表示部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモートコントローラからの自動湯張り
    指令に基づき、該リモートコントローラにて設定された
    設定温度、設定水位に応じ、浴槽内に注ぐ湯の温度を制
    御しながら上記設定水位までの浴槽内への自動湯張りを
    行うと共に、張られた湯の追焚きも可能な燃焼制御装置
    を有する遠隔操作型自動給湯システムであって;上記リ
    モートコントローラから上記自動湯張り指令が発せられ
    ると上記設定温度、設定水位に応じ、該自動湯張りの開
    始時から完了までの予測時間を演算する時間演算回路
    と;上記リモートコントローラに設けられ、該演算され
    た予測時間を視覚表示し、かつ、上記湯張り開始時から
    の時間経過に伴い、該予測時間のカウントダウン表示を
    行う時間表示部と;を有することを特徴とする遠隔操作
    型自動給湯システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠隔操作型自動給湯シス
    テムであって;上記リモートコントローラにはさらに、
    上記カウントダウンにより上記予測時間を経過したとき
    に音響を発生する音響発生報知手段が設けられているこ
    と;を特徴とするシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の遠隔操作型自動
    給湯システムであって;上記燃焼制御装置は、上記設定
    水位までの各回ごとの上記自動湯張りが完了した後に上
    記浴槽内の湯温である槽内湯温を検出し、該槽内湯温が
    上記設定温度に対し、許容温度差以上の温度差をおいて
    いた場合には、その回の注湯温度と上記槽内湯温との温
    度差と、上記設定水位までの注湯に要した総湯量との積
    に応じた放熱量を求めて該放熱量で前回の放熱量を更
    新、記憶しておき、次回の上記自動湯張りに際しては、
    その回における設定水位までの総湯量に関し、予想され
    る放熱量を上記記憶していた放熱量に基づいて求め、設
    定温度に対してこの予想放熱量を補い得る分の補正温度
    を加えた温度を新たなる注湯温度として注湯を行うと共
    に;上記時間演算回路は、該次回の自動湯張り時に、上
    記設定温度、設定水位に加え、上記更新された予想放熱
    量及び上記新たなる注湯温度に基づいて上記予測時間を
    演算すること;を特徴とするシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の遠隔操作型自動給湯シス
    テムであって;上記燃焼制御装置は、上記浴槽内の水位
    を複数の段階に分割し、該各段階ごとに上記予想放熱量
    の値を変えて設定し;上記時間演算回路は、該変更設定
    された予想放熱量に基づいて上記予測時間を演算するこ
    と;を特徴とするシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の遠隔操作型自動
    給湯システムであって;上記燃焼制御装置は、上記設定
    温度に対し、上記予想放熱量を補い得る分の補正温度を
    加えるのみならず、そのときの浴槽外の温度に基づく補
    正分をも加味して上記新たなる注湯温度を決定し;上記
    時間演算回路は、該浴槽外の温度に基づく補正分をも加
    味した新たなる注湯温度に基づいて上記予測時間を演算
    すること;を特徴とするシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の遠隔操作型自動給湯シス
    テムであって;上記燃焼制御装置は、上記浴槽外の温度
    に代えて、供給される水の温度に基づく補正分を加味し
    て上記新たなる注湯温度を決定すること;を特徴とする
    システム。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6記載
    の遠隔操作型自動給湯システムであって;上記燃焼制御
    装置は、上記自動湯張り機能の一つとして、上記リモー
    トコントローラから上記自動湯張り指令が発せられたと
    き、上記浴槽内の水位である槽内水位が設定水位に対し
    て許容範囲内にある場合には、新たなる注湯をすること
    なく、上記設定温度までの追焚きのみを行い;上記時間
    演算回路は、該追焚きの開始時から完了までの追焚き予
    測時間を上記自動湯張りの開始時から完了までの予測時
    間として演算すること;を特徴とするシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6または7
    記載の遠隔操作型自動給湯システムであって;上記リモ
    ートコントローラには、上記カウントダウン中、上記槽
    内湯温と槽内水位を表示する表示手段が備えられている
    こと;を特徴とするシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の遠隔操作型自動給湯シス
    テムであって;上記カウントダウン中以外のとき、上記
    槽内湯温の表示部は上記設定温度を表示し、上記槽内水
    位は設定水位を表示すること;を特徴とするシステム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の遠隔操作型自動給湯シ
    ステムであって;上記カウントダウン中にあっても、上
    記リモートコントローラに備えられたスイッチの切換え
    操作により、上記槽内湯温の表示部は上記設定温度を表
    示し、上記槽内水位は設定水位を表示し得ること;を特
    徴とするシステム。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10記載の遠隔操作型自動給湯システムで
    あって;上記時間表示部は、上記予測時間をカウントダ
    ウン表示しているとき以外のときには、現在の時刻を表
    示すること;を特徴とするシステム。
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