JPH05185950A - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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Publication number
JPH05185950A
JPH05185950A JP310692A JP310692A JPH05185950A JP H05185950 A JPH05185950 A JP H05185950A JP 310692 A JP310692 A JP 310692A JP 310692 A JP310692 A JP 310692A JP H05185950 A JPH05185950 A JP H05185950A
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JP
Japan
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steering angle
rear wheel
motor
detecting
angle sensor
Prior art date
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Pending
Application number
JP310692A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Ichikawa
敏朗 市川
Hideaki Nakamura
英昭 中村
Masahiro Kino
政博 城野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Atsugi Unisia Corp
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Publication date
Application filed by Atsugi Unisia Corp filed Critical Atsugi Unisia Corp
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Publication of JPH05185950A publication Critical patent/JPH05185950A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化が可能でコスト的にも有利な後輪操舵
装置を提供する。 【構成】 偏心カム部材50の偏心ピン50Aが回動す
ると、軸部材40によりレバー比が変えられるレバー部
材30でもって、作動ロッド20が摺動され後輪操舵が
行なわれる。この偏心カム部材50の回転角は第1回転
角センサ53で検出され、軸部材40の移動量は回転部
材42の回転角に置換えられ、第2回転角センサ47で
検出され、後輪の実舵角は実舵角センサ65で検出され
る。第1モータ52と第2モータとのいずれか一方が作
動状態のとき、これを検出するセンサ53(47)の検
出値の変化分と、実舵角センサ65の検出値の変化分と
他方のセンサの検出値とに基づきセンサの故障が判断さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の後輪を前輪の操舵
操作に応じて操舵する前後輪操舵車の後輪操舵装置に関
し、特に、後輪舵角発生手段と車速あるいは前輪舵角に
応じてその発生可能な後輪舵角範囲を規制する手段とを
有する後輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる前後輪操舵車の後輪操舵装
置としては種々の形式のものが提案されている。例え
ば、本出願人の出願になる特開平3−178882号公
報には、後輪の機械的最大可動舵角量を車速に応じて減
少させるために、モータで駆動される偏心カムとレバー
部材とを用い、このレバー部材のレバー比を車速に応じ
て変化させるようにした後輪操舵装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる後輪
操舵装置において、閉ループ制御を行うためには、後輪
の実舵角を検出しこれを制御回路にフィードバックする
手段と、舵角範囲の設定値を検出し制御回路にフィード
バックする手段とを必要とする。そして、制御の正確さ
を期すには、それぞれの検出手段が正常に動作している
か否かを所定間隔毎にチェックすることが好ましい。そ
のためには、例えば、それぞれの検出手段を2系統ずつ
設け、それぞれ対となる検出手段の出力値の差の大きさ
を比較することによって正常か異常かを判断することが
できる。
【0004】しかしながら、これではセンサなどの検出
手段の数が多くなり過ぎ、アクチュエータに占める体積
割合が大きく、アクチュエータの小型化ができず、また
制御回路のメモリ容量も大きなものを必要としコスト的
にも高価となってしまうという問題がある。
【0005】本発明の目的は、かかる従来の問題を解消
し、後輪の機械的最大可動舵角量を規制しつつ閉ループ
制御を行うに際し、小型化が可能でコスト的にも有利な
後輪操舵装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、後輪に所定舵角を発生させる駆動源を
含む舵角発生手段と、その移動により直接的に後輪を操
舵する作動部材と、前記舵角発生手段から前記作動部材
への伝達量を所定割合に設定する駆動源を含む舵角範囲
設定手段とを有し、舵角発生手段の出力量と舵角範囲設
定手段の設定値と作動部材による後輪の実舵角との関係
が一義的に定まる関係の機構を用いた後輪操舵装置にお
いて、前記舵角発生手段の出力値を検出する第1検出手
段と、前記舵角範囲設定手段の設定値を検出する第2検
出手段と、前記作動部材による後輪実舵角を検出する第
3検出手段と、該舵角発生手段および舵角範囲設定手段
の駆動源のいずれか一方が作動状態にあり、他方が非作
動状態にあることを検出する作動状態検知手段と、該作
動状態検知手段の検知に応答し、前記作動状態にある駆
動源に対応する検出手段による検出値の変化分と前記第
3検出手段による検出値の変化分と前記非作動状態にあ
る駆動源に対応する検出手段による検出値とに基づき異
常部位を判別する異常部位判別手段とを備えたことを特
徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、駆動源を含む舵角発生手段が
作動されると、その伝達量は舵角範囲設定手段の設定値
の割合で作動部材の操舵運動に変換される。
【0008】このとき、舵角発生手段の出力値,舵角範
囲設定手段の設定値,および作動部材による後輪実舵角
がそれぞれ第1ないし第3の検出手段により検出され
る。そして、舵角発生手段の駆動源および舵角範囲設定
手段の駆動源のいずれか一方が作動状態で他方が非作動
状態にあることが作動状態検知手段により検知される
と、作動状態にある駆動源に対応する検出手段による検
出値の変化分と第3検出手段による検出値の変化分と非
作動状態にある駆動源に対応する検出手段による検出値
とに基づいて、異常部位判別手段により異常部位が求め
られる。この結果、例えば駆動源が作動状態にあるにも
かかわらず、それに対応する検出手段による検出値の変
化分が零であるようなときにはその駆動源そのものか検
出手段が異常であるという判断が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添附図面を参照しつ
つ説明する。
【0010】図1に本発明の実施の一形態の構成ブロッ
クを示す。
【0011】図において、Aは後輪に所定舵角を発生さ
せる駆動源を含む舵角発生手段、Cはその移動により直
接的に後輪を操舵する作動部材、Bは舵角発生手段Aか
ら作動部材Cへの伝達量を所定割合に設定する駆動源を
含む舵角範囲設定手段であり、舵角発生手段Aの出力量
と舵角範囲設定手段Bの設定値と作動部材Cによる後輪
の実舵角との関係が一義的に定まる関係の機構が用いら
れている。Dは舵角発生手段Aの出力値を検出する第1
検出手段、Eは舵角範囲設定手段Bの設定値を検出する
第2検出手段、Fは作動部材Cによる後輪実舵角を検出
する第3検出手段であり、Gは舵角発生手段および舵角
範囲設定手段の駆動源のいずれか一方が作動状態にあ
り、他方が非作動状態にあることを検出する作動状態検
知手段である。
【0012】Hは作動状態検知手段Gの検知に応答し、
作動状態にある駆動源に対応する検出手段、例えば第1
検出手段Dによる検出値の変化分と第3検出手段Fによ
る検出値の変化分と非作動状態にある駆動源に対応する
検出手段、例えば第2検出手段Eによる検出値とに基づ
き異常部位を判別する異常部位判別手段である。
【0013】次に、本発明の具体的構成例を図2に基づ
き説明する。
【0014】図において、10は車体に取付けられるハ
ウジングであって、第1本体部10Aと該第1本体部1
0Aの両側にそれぞれ固設される第2および第3本体部
10Bおよび10Cとを有し、第3本体部10Cの両側
(紙面に垂直方向)には直角に突出する不図示の脚筒部
を備えている。脚筒部は軸受を介して作動ロッド20を
その軸線L1 に沿って移動可能に支持している。作動ロ
ッド20の両外端は図示はしないがボールジョイント等
を介してタイロッドに連結され後輪を操舵するようにな
っている。
【0015】30は、その一端側に突設されたボス状部
30Aに嵌合されたピン部30Bが、作動ロッド20の
中央に設けられた係合孔20Aに係合するレバー部材で
あり、本実施例では他端側にスロット30Cが、ボス状
部30Aの裏面側に長溝30Dが形成されている。
【0016】そして、40は該長溝30Dにニードルベ
アリング40Bを介して摺動自在に係合する軸部40A
を備えた軸部材であり、軸線L1 に平行な係合溝40C
が形成されている。該係合溝40Cには、ハウジング1
0の第2本体部10Bにベアリング41でもって支承さ
れた回転部材42の偏心位置に植設された偏心ピン42
Aが、ニードルベアリング42Bを介して摺動自在に係
合している。軸部材40はハウジング10の第2本体部
10Bに結合されたガイドにより、前述の作動ロッド2
0の軸線L1 と直交する方向(図の上下方向)に設定さ
れた移動軸線L2 に沿って移動する。そして、回転部材
42はその外周にウォームホィール43が圧入固設さ
れ、第2本体10Bに固設された第2モータの出力軸に
結合されたウォーム44を介して駆動される。
【0017】この結果、第2モータの回転に伴い軸部材
40は移動軸線L2 に沿って上下に移動し、これら、軸
部材40、第2モータ、各ギア44,43および回転部
材42でもって、舵角範囲設定手段が構成される。
【0018】また、軸部材40の軸部40Aの軸線は前
述の作動ロッド20の軸線L1 および軸部材40の移動
軸線L2 と直交する、レバー部材30の回動軸線L3
与える。
【0019】上述の回転部材42は中空状に形成され、
その内周部においても、第2本体部10Bに圧入固設さ
れた支持筒部材45にベアリング46を介して支持され
ている。
【0020】さらに、47は第2検出手段としての第2
回転角センサであり、支持筒部材45にビス止めされて
いる。そして、第2回転角センサ47のセンサ軸47A
にはその軸線に直角方向にスプリングピン47Bが圧入
されており、このスプリングピン47Bが回転部材42
にビス止めされたカップリングカラー48に形成された
軸線方向のスリット48Aに係合し、回転部材42の回
転角が検出されるようになっている。
【0021】次に、50はレバー部材30のスロット3
0Cに回動軸線L3 から偏位した位置で、ニードルベア
リング50Bを介して摺動自在に係合する偏心ピン50
Aを備えた偏心カム部材であり、本実施例にあっては平
歯車50Cが一体に形成されている。平歯車50Cには
減速ギアを介して第3本体部10Cに固設された第1モ
ータ52が連結されている。該偏心カム部材50は第1
本体部10Aにその外周部が、および第3本体部10C
にその内周部がそれぞれベアリング51Aおよび51B
を介して回動自在に支承されている。
【0022】しかして、上記平歯車50Cとこれに噛合
う不図示のギアおよび第1モータと偏心ピン50Aを備
えた偏心カム部材50とでもって舵角発生手段が構成さ
れる。
【0023】さらに、本実施例では偏心カム部材50の
平歯車50Cには、その側面に環状溝50Dが形成され
ており、そして該溝50D内に突出すべくピン50Eが
植設されている。ピン50Eの設けられる位置は、平歯
車50Cの回転中心軸を挟んで偏心ピン50Aと対向す
る位置である。
【0024】また、ハウジング10の第3本体部10C
にもピン60が植設されており、該ピン60の先端側が
環状溝50Dに嵌挿されている。かくて、ピン60が偏
心カム部材50の最大回転角を機械的に制限するストッ
パを構成する。
【0025】さらに、第3本体部10Cにはベアリング
51Bの内径側において第1検出手段としての第1回転
角センサ53がビス止めされている。そして、第1回転
角センサ53のセンサ軸53Aには、その軸線に直角方
向にスプリングピン53Bが圧入されており、このスプ
リングピン53Bが偏心カム部材50にビス止めされた
カップリングカラー54に形成された軸線方向のスリッ
ト54Aに係合し、偏心カム部材50の回転角が検出さ
れるようになっている。
【0026】なお、65は前述の第3本体部10Cの脚
筒部に設けられ、作動ロッド20の変位、ひいては後輪
の実舵角を検出するための第3検出手段としての実舵角
センサである(図3参照)。
【0027】前述の第1および第2の回転角センサ53
および47,および実舵角センサ65はいずれも有効コ
イル長が変わることでインダクタンスが変化する型式の
センサや、摺動抵抗式のものなど公知のものを使用する
ことができる。
【0028】しかして、上述の第1および第2の回転角
センサ53および47,および実舵角センサ65は、そ
れぞれ不図示の前輪の操舵角を検出する前輪操舵角セン
サおよび車速センサとともに、マイクロコンピュータな
どで構成される不図示のコントローラに接続されてお
り、そして、このコントローラによる指示により第1モ
ータ52を含み舵角発生手段としての偏心カム部材5
0、および第2モータを含み舵角範囲設定手段としての
軸部材40が駆動される。
【0029】次に、上述した機構の一義的関係につき図
3を用いて説明する。
【0030】図3は機構の概念を示すものであり、作動
ロッド20の軸線L1 と偏心カム部材50の中心C1
の距離をD1 とし、軸線L1 と軸部材40の軸部40A
の軸線L3 との距離、すなわち舵角範囲設定手段の設定
値をD2 とする。また、偏心カム部材50の偏心ピン5
0Aの偏心量をR、軸線L2 上の点Pを起点とし、偏心
ピン50Aの回転角をθ、作動ロッド20の軸線L1
沿う方向の移動量をmとすると、以下の関係式(1)が
成立する。
【0031】
【数1】
【0032】式(1)から明らかなように、舵角発生手
段の回転角θと舵角範囲設定部の設定値D2 (実際には
回転部材42の回転角で置換可能)と作動ロッド20の
移動量m(後輪舵角に置換可能)との間には一義的関係
が存在し、これらの値のうち2つがわかれば残りの1つ
が求まる。
【0033】次に、上記構成になる本実施例の作動を説
明する。
【0034】まず、コントローラによる制御が初期設定
後開始されると、所定の手順により後輪舵角範囲設定制
御が行われる。これは車速に対応して行われ、第2モー
タが起動されて行われる。不図示の第2モータによりウ
ォーム44およびウォームホィール43を介して回転部
材42を回転させると、偏心ピン42Aが軸部材40の
係合溝40C内を摺動し、軸部材40の軸部40Aがレ
バー部材30の長溝30D内においてハウジング10に
対し移動軸線L2 方向に相対的に移動する。このとき、
回転部材42の回転角は前述の設定値D2 を代表するも
のとして第2回転角センサ47で検出され、その検出値
SN2はコントローラにフィードバックされている。
【0035】この軸部材40とレバー部材30との相対
的移動状態(例えば、図3示状態)において、次に、後
輪発生舵角制御が前輪操舵角および車速に対応して行わ
れ、第1モータ52が起動される。第1モータ52によ
り減速ギアを介して平歯車50Cを回転させると、これ
と一体の偏心カム部材50が同じく回動し、その偏心ピ
ン50Aがレバー部材30のスロット30C内を摺動す
る。
【0036】この偏心カム部材50の回転角θは第1回
転角センサ53で検出され、その検出値SN1はコント
ローラにフィードバックされている。一端がピン部30
Bでもって、作動ロッド20の係合孔20Aに係合され
ているレバー部材30は、軸部材40の軸部40Aの回
動軸線L3 を中心として揺動することになる。
【0037】しかして、このとき、第2モータによる軸
部材40とレバー部材30との相対的移動がなく、ピン
部材30Bの中心と回動軸線L3 とが重なるD2 =0、
換言すると、偏心ピン50Aと軸部40Aとの移動軸線
2 に沿う距離に対する軸部40Aとピン部材30Bと
の距離の比、すなわちレバー比が零のときには、偏心カ
ム部材50の円運動は偏心ピン50Aがスロット30C
内を摺動し、レバー部材30がピン部材30Bの中心、
すなわち回動軸線L3 の回りに揺動するのみで作動ロッ
ド20には伝達されない。すなわち、作動ロッド20の
変位mは零に保たれる。
【0038】ところが、上述の状態に対して、軸部材4
0の移動軸線L2 に沿う移動の結果、上述のレバー比が
大きい状態になるときには、偏心ピン50Aの円運動は
レバー部材30を介し作動ロッド20の大きいレバー比
に対応した軸線L1 に沿う方向の移動となる。この作動
ロッド20の移動量は実舵角センサ65で検出され、そ
の検出値SN3もコントローラにフィードバックされ
る。
【0039】従って、この移動量mが軸部材40の許容
最大設定値(D2 の最大値)のとき、最大レバー比が得
られ、作動ロッド20の最大変位が得られる。
【0040】しかるに、軸部材40の移動軸線L2 に沿
う移動量をこの許容最大設定値に対し所定の割合とする
と、偏心ピン50Aの円運動はこの割合に対応した比率
でもってしか作動ロッド20の軸線L1 に沿う変位量に
変換されない。
【0041】このように、作動ロッド20の変位量、す
なわち、後輪の舵角量はレバー比を変えることによっ
て、その最大値が機械的に制限されることになる。
【0042】上述の制御中において、所定の時間間隔毎
に検出値SN1,SN2およびSN3はコントローラに
取込まれている。そして、第1モータ52および第2モ
ータへの通電状態が常に監視されている。
【0043】ここで、第1モータ52が通電状態で第2
モータが非通電状態が検知されると、ソフトウエア割込
みにより、図4のフローチャートに示す制御が実行され
る。
【0044】すなわち、ステップS41で、第1回転角
センサ53の検出値SN1の変化量ΔSN1が0か否か
が判断される。ΔSN1=0のときは第1モータ52に
機械的に連動している偏心カム部材50が動いていない
か、第1回転角センサ53の出力が変化しないことを意
味し、第1モータ52あるいは第1回転角センサ53が
異常と判別される。従って、このときはステップS42
に進み、第2モータを駆動し回転部材42をD2 =0と
する中立復帰を行いその後、後輪操舵制御を停止する。
【0045】また、ΔSN1が0でないときにはステッ
プS43に進み、実舵角センサ65の検出値SN3の変
化量ΔSN3が0か否かが判断される。
【0046】ΔSN3が0でないときは、正常であると
してメインルーチンの制御に戻る。ΔSN3が0のとき
はステップS44に進み、第2回転角センサ47の検出
値SN2が0のときはステップS46に進み制御を停止
する。これは、検出値SN2が0のときは偏心ピン50
Aがいくら動いても、前述のように後輪舵角は中立を維
持する機構となっているので一見正常に見えるが、制御
システムの一部故障に対応したフェイル処理により、S
N2が0となることはあっても、システムが正常に作動
しているときSN2が0となることはないので、SN2
=0のときは舵角範囲設定手段または第2回転角センサ
47あるいは実舵角センサ65が故障していると考えら
れるからである。さらに、第2回転角センサ47と実舵
角センサ65とが同時に故障する確率は極めて低く、い
ずれか一方が故障しているとして考えるのが普通であ
る。実舵角センサ65が故障しているとすると、第2回
転角センサ47は正常であり、逆に第2回転角センサ4
7が故障しているとすると実舵角センサ65は正常であ
り、いずれにしても後輪舵角は中立位置にあるので、そ
のままの状態で制御のみを停止すればよいからである。
【0047】また、ステップS44での判断で検出値S
N2が0でないときには、実舵角センサ65が異常であ
ると考えられるので、ステップS45に進みステップS
42と同様に第2モータによる中立復帰を行いその後制
御を停止する。
【0048】また、第2モータが通電状態で第1モータ
52が非通電状態が検知されると、上述と同様に図5の
フローチャートに示す制御が実行される。
【0049】すなわち、ステップS51で、第2回転角
センサ47の検出値SN2の変化量ΔSN2が0か否か
が判断される。ΔSN2=0のときは、第2モータと機
械的に連動されている回転部材42が動いていないか、
第2回転角センサ47の出力が変化しないことを意味
し、第2モータあるいは第2回転角センサ47が異常状
態にあると判別されるので、ステップS52に進み第1
モータ52を駆動し、偏心カム部材50の回転角θを0
とする中立復帰を行い、その後で後輪操舵制御を停止す
る。
【0050】また、ΔSN2が0でないときにはステッ
プS53に進み、実舵角センサ65の検出値SN3が0
か否かが判断される。
【0051】ΔSN3が0でないときには正常であると
してメインルーチンの制御に戻る。
【0052】ΔSN3が0のときは、ステップS54に
進み検出値SN1が0か否かが判断される。SN1=0
のときは偏心カム部材50の回転角θが0、すなわち、
偏心ピン50AがPの位置にあることが考えられ、この
場合は正常に動作していると判断されメインルーチンに
戻る。
【0053】ところで、SN1が0でないときは、第1
回転角センサ53あるいは実舵角センサ65のどちらか
が異常状態と考えられるので、ステップS55におい
て、第2モータを停止し、かつ第1モータ52に瞬時通
電する。そして、図4に示したフローチャートの手順を
実行することにより、異常箇所を特定し、前述の必要な
フェイル処理が行われる。
【0054】次に、本発明の他の実施例を図6に基づき
説明する。
【0055】本実施例は、後輪操舵量制御ルーチンのな
かで所定の時間間隔毎に第1モータ52に通電、第2モ
ータには非通電状態と、第2モータに通電、第1モータ
には非通電状態とを積極的につくり、検出値SN1,S
N2およびSN3の変化量と変化方向、それぞれのモー
タに対する通電方向によって本システムの異常箇所を判
別し、適切な処置を講ずることができるようになってい
る。
【0056】図6のフローチャートにそって説明する
と、まず、ステップS61において第1モータ52:通
電、第2モータ:非通電状態とし、第2モータが停止し
たこと(ΔSN2=0:図示していない)を確認したと
き、ステップS62における判別により、検出値SN1
が変化していない場合は、第1回転角センサ53あるい
は第1モータ52が異常であるとしてステップS64に
進む。また、ステップS62における判別により、検出
値SN1は変化するが、ステップS63における判別に
より、コントローラの第1モータ52への通電方向の指
令値と検出値SN1の変化の方向が一致しない場合は、
第1モータへの電力供給部(ドライバー)あるいは、第
1回転角センサ53が故障していると判断できるので、
ステップS64に進み、第2モータによって後輪舵角を
中立状態にセットし制御を停止する。検出値SN1が変
化し、コントローラの第1モータ52への通電方向の指
令値と検出値SN1の変化方向も一致しているが、ステ
ップS65における判別で、検出値SN3が変化しない
場合は前実施例における図4のステップS43と同様と
なる。ステップS69でΔSN1とΔSN3の変化方向
が一致しない場合は実舵角センサ65が異常と見なさ
れ、ステップS70に進み第2モータによって後輪舵角
を中立にセットし制御を停止する。
【0057】次に、ステップS71において、第1モー
タ52:非通電、第2モータ:通電の状態をつくり、第
1モータ52が停止したことを確認したときに、検出値
SN2が変化しない場合は第2回転角センサ47または
第2モータが異常であるとしてステップS74に進み制
御を停止する。また、ステップS73による判別によ
り、検出値SN2は変化するが、コントローラの第2モ
ータへの通電方向の指令値とΔSN2の変化方向が一致
しない場合は、第2モータへの電力供給部(ドライバ
ー)あるいは第2回転角センサ47が故障していると判
断できステップS74に進み第1モータ52によって後
輪舵角を中立状態にセットし制御を停止する。
【0058】このようにして、3つのセンサ47,5
3,65の検出値とその変化量および変化方向そしてコ
ントローラのモータへの電流供給指令値とを比較するこ
とによって確実に異常箇所を判別でき、適切なフェイル
処理が行える。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、駆動源の作動状態に応答し、作動状態にある
駆動源に対応する検出手段による検出値の変化分と、後
輪実舵角を検出する第3検出手段による検出値の変化分
と非作動状態にある駆動源に対応する検出手段による検
出値とに基づき異常部位を判別するようにしたので、装
置の小型化が可能でコスト上昇を避け得る後輪操舵装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す構成ブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施例を示す側断面図である。
【図3】本発明実施例の機構の概念を説明するための要
部後面図である。
【図4】本発明実施例の異常判断手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明実施例の異常判断手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の他の実施例の異常判断手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 ハウジング 20 作動ロッド 20A 係合孔 30 レバー部材 30B ピン部 30C スロット 30D 長溝 40 軸部材 40A 軸部 40C 係合溝 42 回転部材 47 第2回転角センサ 50 偏心カム部材 50A 偏心ピン 50C 平歯車 50D 環状溝 53 第1回転角センサ 65 実舵角センサ L1 軸線 L2 移動軸線 L3 回動軸線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪に所定舵角を発生させる駆動源を含
    む舵角発生手段と、その移動により直接的に後輪を操舵
    する作動部材と、前記舵角発生手段から前記作動部材へ
    の伝達量を所定割合に設定する駆動源を含む舵角範囲設
    定手段とを有し、舵角発生手段の出力量と舵角範囲設定
    手段の設定値と作動部材による後輪の実舵角との関係が
    一義的に定まる関係の機構を用いた後輪操舵装置におい
    て、 前記舵角発生手段の出力値を検出する第1検出手段と、 前記舵角範囲設定手段の設定値を検出する第2検出手段
    と、 前記作動部材による後輪実舵角を検出する第3検出手段
    と、 該舵角発生手段および舵角範囲設定手段の駆動源のいず
    れか一方が作動状態にあり、他方が非作動状態にあるこ
    とを検出する作動状態検知手段と、 該作動状態検知手段の検知に応答し、前記作動状態にあ
    る駆動源に対応する検出手段による検出値の変化分と前
    記第3検出手段による検出値の変化分と前記非作動状態
    にある駆動源に対応する検出手段による検出値とに基づ
    き異常部位を判別する異常部位判別手段とを備えたこと
    を特徴とする後輪操舵装置。
JP310692A 1992-01-10 1992-01-10 後輪操舵装置 Pending JPH05185950A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191932A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Showa Corp 電動パワーステアリング装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191932A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP4634559B2 (ja) * 2000-01-07 2011-02-16 株式会社ショーワ 電動パワーステアリング装置

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