JPH05185450A - 塑性材料のプレス成形制御方法 - Google Patents
塑性材料のプレス成形制御方法Info
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Abstract
プレス成形において、ベッドやスライドの片側にのみ金
型を配設したりして極端な偏心荷重が生じる場合にも、
良好な成形品を成形することにある。 【構成】 金型11のキャビティ16へ塑性材料12の
流動充填のスライド5加圧下降中には、クラウン2部に
配設した左右一対のいずれか一方の高圧側の加圧シリン
ダ−6をその下方の平衡支持装置14の支持圧力設定に
対応して加圧制御するとともに、上記低圧側の加圧シリ
ンダ−6をその下方の平衡支持装置の支持圧力に対応し
て加圧制御してスライド5を平衡に支持して下降しく。
そして、金型11のキャビティでの塑性材料の加圧硬化
のスライド昇圧中は、上記高圧側の加圧シリンダ−6の
加圧力を所定の出力に設定して制御しながらその下方の
平衡支持装置14を圧力制御するとともに、上記低圧側
の加圧シリンダ−6については上記と同様の加圧制御を
維持してスライド5を平衡に支持してプレス成形してい
く。
Description
制御方法に関し、特に2個取り成形において、片側のみ
を成形する場合のように極端な偏心荷重が発生する際に
有効な塑性材料のプレス成形制御方法に関する。
材料のプレス成形に対して、ベッドの4隅部に平衡支持
装置を配設した油圧式のプレス成形装置を開発してい
る。そして、通常ではベッドとスライド間に金型を左右
対称状に配設して偏心荷重が発生しないようにしてプレ
ス成形しているが、ベッドやスライドの片側にのみ金型
を取り付けてプレス成形しなければならない場合も生じ
ている。
る場合、クラウン部に配設した左右一対の加圧シリンダ
−の高圧側のものを基準としてその下方の平衡支持装置
の支持力に対応して追従制御し、加圧シリンダ−の低圧
側を位置制御しているものであった。
圧シリンダ−、平衡支持装置ともに位置制御することと
なり、スライドと平衡支持装置との間に隙間が生じた
り、平衡支持装置に異常な圧力が加わるものであった。
して対応することが可能であるが、装置が大きくなっ
て、高価となり、好ましいものでない。
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、プレ
ス成形装置のベッド部の4隅部に平衡支持装置を配設し
てスライドを平衡支持するよう制御し、金型に装填する
塑性材料を左右一対の加圧シリンダ−を介してスライド
で平衡に加圧して成形する塑性材料のプレス成形制御方
法において、金型のキャビティに塑性材料の流動充填す
るスライド加圧下降中には、左右一対のいずれか一方の
高圧側の加圧シリンダ−をその下方の平衡支持装置の支
持圧力設定に対応して加圧制御するとともに、上記低圧
側の加圧シリンダ−をその下方の平衡支持装置の支持圧
力に対応して加圧制御してスライドを平衡に支持して下
降していき、金型のキャビティでの塑性材料の加圧硬化
のスライド昇圧中には、上記高圧側の加圧シリンダ−の
加圧力を所定の出力に設定して制御しながらその下方の
平衡支持装置を圧力制御するとともに、上記低圧側の加
圧シリンダ−については上記と同様の加圧制御を維持し
てスライドを平衡支持装置で平衡に支持してプレス成形
することを特徴とする塑性材料のプレス成形制御方法を
提供するにある。
圧下降を、左右一対の加圧シリンダ−を平衡支持装置の
支持圧力設定、支持圧力に対応して加圧制御してスライ
ドを下降することによって、スライドを平衡支持装置か
ら離れずに追従して下降できる。また、塑性材料のプレ
ス成形中の加圧硬化を、高圧側の加圧シリンダ−を所定
の出力に設定して平衡支持装置を圧力制御し、低圧側は
上記状態を維持してスライドを平衡支持することによっ
て、スライドの高圧側、低圧側の両側とも平衡支持装置
に確実に当接できて、塑性材料を加圧成形できる。その
ため、極端な偏心荷重に対しても、平衡支持装置の出力
を大きくすることなく対処できる。
る。図1以下は、本発明の一実施例である。SMCやF
RP等の塑性材料のプレス成形装置1は油圧プレス式の
もので、図1のようにクラウン2、アップライト3、ベ
ッド4で囲んだ中央部に所要の剛性のスライド5を設
け、クラウン2部に加圧シリンダ−6を左右対称状に配
設し、油圧源(図示せず)の油圧サ−ボポンプ7によっ
て加圧シリンダ−6をそれぞれ駆動自在としてスライド
5を下部のベッド4側に向かって摺動自在としている。
スライド5の側部には、リニヤスケ−ルのような位置検
出器8を配設し、スライド5をプログラム設定によって
プレス成形が行えるようにしている。スライド5の下面
とベッド4の上面には、図のように所要の部品をプレス
成形するための上金型9と下金型10とをそれぞれ対向
して配設し、この金型11の下金型10上にシ−ト状等
のSMCやFRP等の塑性材料12を装填してプレス成
形するようにしている。ベッド4の4隅部には油圧サ−
ボシリンダ−のようなレベリングシリンダ−13をそれ
ぞれ垂設した平衡支持装置14を配設し、スライド5の
下面の4隅部を平衡支持してスライド5を平衡に支持制
御できるようにしている。15は支持圧検出用の圧力検
出器である。
置14による制御は、スライド5で加圧されるときに発
生する平衡支持装置14の4隅のレベリングシリンダ−
13の反抗力である支持力を圧力検出器15を介して合
計し、所定の基準レジスタ−の設定値と比較して支持力
が一定となるように行っている。また、平衡支持装置1
4は、設定されたプログラムによるパルス発振に対応し
て4個のレベリングシリンダ−13が追従して同期する
ようにしている。
心荷重がかかる場合の上記スライド5の平衡支持装置1
4による制御は、塑性材料1を金型11のキャビティへ
流動充填するスライド加圧下降中と、加圧硬化するスラ
イド昇圧中とをそれぞれ図2、図3の油圧回路図にもと
づいて行うようにしている。
図2のように所定のプログラム設定で下降制御するよう
にした平衡支持装置14に設定の支持圧力設定値に対応
して、レベリングシリンダ−13の圧力検出器15で検
出した圧力を上記支持圧力を設定の制御器17に送信し
て、高圧側の油圧サ−ボポンプ7を制御し、高圧側の加
圧シリンダ−6を加圧制御していくようにしている。
下方のレベリングシリンダ−13に接続の圧力検出器1
5で検出した圧力を制御器17に送信して、上記と同様
に低圧側のサ−ボポンプ7を制御して上記高圧側の加圧
シリンダ−6に同期して加圧制御していくようにしてい
る。
5の加圧力を増大するスライド昇圧時には、図3のよう
に平衡支持装置14のレベリングシリンダ−13の支持
力を所定の圧力に加圧して支持制御するとともに、高圧
側の加圧シリンダ−6の油圧回路を比例制御弁等の圧力
制御弁18に回路接続するようにして、高圧側の加圧シ
リンダ−6の出力を所定の加圧力に設定して出力制御す
るようにしている。そして、低圧側の加圧シリンダ−6
については、上記のスライド加圧下降のときと同様に加
圧制御して、高圧側の加圧シリンダ−6に同期するよう
にしてプレス成形するようにしている。なお、平衡支持
装置14は、高圧側の加圧シリンダ−6の下方のレベリ
ングシリンダ−13の支持力を所定の圧力に支持制御す
るために4個のレベリングシリンダ−13を同期させ
て、上下させるように制御している。19は、平衡支持
装置駆動用のサ−ボポンプである。
に金型を取り付けてプレス成形するにあっても、高圧側
のスライド加圧側に金型を設置して上記のようにスライ
ドを加圧下降することで、低圧側のスライドも平衡支持
装置に離れずに追従させることができる。そのため、極
端な偏心荷重に対しても、平衡支持装置の出力を増大し
て大型化することなく容易に、かつ精密に塑性材料を所
定の形状にプレス成形することができる。
側に、その反対側を低圧側としたが、必要により逆に切
り替えるようにもできる。また、平衡支持装置の位置制
御は、一定の曲線で下降したり、階段状に漸次下降する
など成形材料に対応して適宜に行うことができる。
対の加圧シリンダ−で加圧するスライドを平衡支持装置
で平衡に支持できて、塑性材料をプレス成形できるとと
もに、ベッド、スライドの片側のみに金型を設置したり
して極端な偏心荷重が生じる場合であっても、スライド
の加圧下降中も、加圧硬化の昇圧中も、左右一対の加圧
シリンダ−の低圧側のスライドが平衡支持装置から離れ
たり、過大に負荷することなく、プレス成形できる。そ
して、平衡支持装置とスライドとを連動して制御するの
で、平衡支持装置の出力を増大して大型化する必要もな
く、装置の価格を高騰することもなくなる。
ライド 6…加圧シリンダ− 7…サ−ボポンプ 11…
金型 12…塑性材料 14…平衡支持装置
Claims (1)
- 【請求項1】 プレス成形装置のベッド部の4隅部に平
衡支持装置を配設してスライドを平衡支持するよう制御
し、金型に装填する塑性材料を左右一対の加圧シリンダ
−を介してスライドで平衡に加圧して成形する塑性材料
のプレス成形制御方法において、 金型のキャビティに塑性材料の流動充填するスライド加
圧下降中には、左右一対のいずれか一方の高圧側の加圧
シリンダ−をその下方の平衡支持装置の支持圧力設定に
対応して加圧制御するとともに、上記低圧側の加圧シリ
ンダ−をその下方の平衡支持装置の支持圧力に対応して
加圧制御してスライドを平衡に支持して下降していき、 金型のキャビティでの塑性材料の加圧硬化のスライド昇
圧中には、上記高圧側の加圧シリンダ−の加圧力を所定
の出力に設定して制御しながらその下方の平衡支持装置
を圧力制御するとともに、上記低圧側の加圧シリンダ−
については上記と同様の加圧制御を維持してスライドを
平衡支持装置で平衡に支持してプレス成形することを特
徴とする塑性材料のプレス成形制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5083791A JP3053235B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 塑性材料のプレス成形制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5083791A JP3053235B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 塑性材料のプレス成形制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05185450A true JPH05185450A (ja) | 1993-07-27 |
JP3053235B2 JP3053235B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=12869862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5083791A Expired - Lifetime JP3053235B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 塑性材料のプレス成形制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3053235B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114454547A (zh) * | 2022-02-14 | 2022-05-10 | 福州大学 | 一种测试压机四角调平性能的实验台架及负载模拟方法 |
-
1991
- 1991-02-21 JP JP5083791A patent/JP3053235B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114454547A (zh) * | 2022-02-14 | 2022-05-10 | 福州大学 | 一种测试压机四角调平性能的实验台架及负载模拟方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3053235B2 (ja) | 2000-06-19 |
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