JPH05185286A - アルミニウム製熱交換器のろう付け方法 - Google Patents

アルミニウム製熱交換器のろう付け方法

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JPH05185286A
JPH05185286A JP35146291A JP35146291A JPH05185286A JP H05185286 A JPH05185286 A JP H05185286A JP 35146291 A JP35146291 A JP 35146291A JP 35146291 A JP35146291 A JP 35146291A JP H05185286 A JPH05185286 A JP H05185286A
Authority
JP
Japan
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brazing
heat exchanger
flux
aluminum
alf
Prior art date
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Application number
JP35146291A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawase
寛 川瀬
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器本体とハーフユニオン、コネクター
等の結合部品とを同時にろう付けするアルミニウム製熱
交換器のろう付け方法を提供する。 【構成】 K2 AlF5 とK2 AlF5 2 Oとのうち
の1種または2種を合計で40〜80wt%含み、残部が
KAlF4 とK3 AlF6 とのうちの1種または2種か
らなるフラックスとAl−Si系ろう材とを用い、熱交
換器本体とMgを0.5〜1.0wt%含有するAl合金
からなる結合部品とを、非酸化性雰囲気中で同時にろう
付けすることを特徴とするアルミニウム製熱交換器のろ
う付け方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用等のアルミニウ
ム製熱交換器のろう付け方法に関するものであり、さら
に詳しくは熱交換器本体とハーフユニオン、コネクター
等の結合部品とを同時にろう付けするアルミニウム製熱
交換器のろう付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のアルミニウム製コンデンサ
は、図1に示すようにブレージングシートからなるコル
ゲートフィン(1) 、押出多穴管を蛇状に曲げたチューブ
(2) とMgを含むアルミニウム合金からなるハーフユニ
オンあるいはコネクター(3) とから構成されるのが一般
的である。これらの組立体を窒素ガス中でろう付けする
非腐食性フラックスろう付け法(以下NB法と称する)
で接合する方法が工業的に行われている。そしてハーフ
ユニオン、コネクター等の結合部品は、ろう付け前に予
めチューブにTIG溶接するか、ろう付け後にTIG溶
接あるいはトーチろう付けするのが一般的である。しか
し、製造の合理化としてフィンとチューブをろう付けす
る際、結合部品も同時にろう付けする方法も一部で行わ
れているが、その場合には接合部にAl−Si系合金の
ろう材の線をリング状に加工したものをセットして、フ
ィンとチューブをろう付けする時に用いるフッ化系のフ
ラックス、例えばフルオロアルミン酸カリウムの混合物
(KAlF4 /K3 AlF6 )を用いるのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】結合部品は、ろう付け
後の強度が必要なため、一般には時効性合金である60
00系ないし7000系合金が用いられている。しか
し、これらを上記フラックスで一体でろう付けする場合
には、合金に添加されているMgがフラックスと反応し
てしまい、ろうの流動を低下させる。そのため結合部品
はろう付け前あるいはろう付け後に別個に接合する方法
が主体となっている。Mg添加量を0.5〜1.0%位
に減少させて結合部品の強度を若干犠牲にしても一体で
ろう付けしようとの試みもあるが、使用するフラックス
量を多めに塗布することが必要である。フラックスを多
く塗布するとチューブ内に入りこびり付いて除去不可能
なフラックスが通路を狭くする等で問題となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するため種々検討した結果、Mgを0.5〜1.0wt
%添加した6000系ないし7000系合金結合部品と
熱交換器本体チューブとの接合を、熱交換器本体をろう
付けする時に同時にろう付け可能にするフラックスを開
発したものである。即ち本発明は、K2 AlF5 とK2
AlF5 2 Oとのうちの1種または2種を合計で40
〜80wt%含み、残部がKAlF4 とK3 AlF6 との
うちの1種または2種からなるフラックスとAl−Si
系ろう材とを用い、熱交換器本体とMgを0.5〜1.
0wt%含有するAl合金からなる結合部品とを、非酸化
性雰囲気中で同時にろう付けすることを特徴とするアル
ミニウム製熱交換器のろう付け方法である。
【0005】
【作用】本発明に用いるフラックスの主成分であるK2
AlF5 あるいはK2 AlF5 2 Oはフラックスの広
がりを小さくし、0.5〜1.0at%Mg含有の合金と
の反応を抑えることにより、Al−Si系ろう材の流動
を良好にさせるもので、その含有量を40〜80wt%の
範囲に限定した理由は下限値を下回るとフラックスの広
がり性が大きくなり、結合部品との反応が活発になり、
ろう材の酸化皮膜を破壊することが出来なくなり、ろう
材の流動性に悪影響を及ぼし、結果としてろう付けが出
来なくなるからである。また、上限を超えて含有した場
合には、フラックスの粘度が高くなりすぎ、また溶解し
た後の広がりも悪くなって結合部品とチューブの隙間に
入りこまないので、逆にろう材の流動が阻害されてろう
付けが出来なくなるからである。
【0006】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する。 〔実施例1〕表1に示す本発明の組成範囲を有するフラ
ックスを、重量比で水10に対して1の割合で混合した
水溶液を用いて結合部品の同時ろう付けを行った。結合
部品はAl−0.8wt%Mg−4wt%Znの7000系
合金をハーフユニオンに加工をしたもので、コアー部の
1000系チューブと嵌合し、接合部にAl−12wt%
Si合金の線(1.2mmφ)を一巻きして上記フラック
ス溶液を筆にて塗布した後、水分を乾燥後、窒素ガス雰
囲気中で600℃×5分のろう付けを行った。尚コアー
部チューブは純アルミ系の1100合金(1000系)
で、コルゲートフィンはブレージングシート(JISB
A12PC)を用い、コアー部のろう付けには従来のフ
ラックス(10wt% K2 AlF5 2 O−90% K
AlF4 )の10%水溶液を用いた。ろう付け性は接合
部のフィレット部におけるろう切れの状態で判定し、良
好な状態を○、一部でもろう切れを起こしている場合に
は×とした。なお、本発明の組成範囲を外れるフラック
スについても、比較例、従来例としてろう付けテストを
行いその結果を表1に纒めて示した。
【0007】
【表1】
【0008】表1から明らかなように本発明例No.1〜
15は従来例No.22よりもろう付け性に優れているこ
とが判る。これに対しフラックス組成が本発明の組成範
囲から外れる比較例No.16〜21はろう付け性が悪
い。
【0009】〔実施例2〕K2 AlF5 2 O 60wt
%、残部KAlF4 からなるフラックスを水に懸濁させ
て10wt%の水溶液とした。JIS 1050の押出チ
ューブとJISBA12PCのブレージングシートから
なるフィンとを組み合わせたコアーと、表2に示すMg
含有量を変化させた結合部品とを同時ろう付けする際、
Al−12wt%Si合金の線(1.2mmφ)を巻き上記
フラックス溶液を筆にて塗布して、窒素ガス雰囲気にて
600℃×5分のろう付けを行った。尚、コアー部は従
来のフラックス(10wt% K2 AlF5 2 O−90
wt% KAlF4 )の10%水溶液を用いた。ろう付け
性の評価は実施例1と同様に行い、その結果を表2に示
した。
【0010】
【表2】
【0011】表2から明らかなように結合部品中のMg
含有量が本発明の範囲内にある本発明例No.23〜26
はろう付け性に優れている。これに対しMg含有量が本
発明の範囲より多い比較例No.27はろう付け性が悪
い。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
のフラックスを用いた場合に比べて、Mgを含有する7
000系合金の結合部品とコアーチューブとの同時ろう
付け性を良好にすることができるもので工業上顕著な効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンデンサー全体を示す斜視図。
【図2】コンデンサーチューブと結合部品との接合部の
説明図。
【符号の説明】
1 コルゲートフィン 2 チューブ 3 結合部品 4 ろう材の線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 K2 AlF5 とK2 AlF5 ・H2 Oと
    のうちの1種または2種を合計で40〜80wt%含み、
    残部がKAlF4 とK3 AlF6 とのうちの1種または
    2種からなるフラックスとAl−Si系ろう材とを用
    い、熱交換器本体とMgを0.5〜1.0wt%含有する
    Al合金からなる結合部品とを、非酸化性雰囲気中で同
    時にろう付けすることを特徴とするアルミニウム製熱交
    換器のろう付け方法。
JP35146291A 1991-12-11 1991-12-11 アルミニウム製熱交換器のろう付け方法 Pending JPH05185286A (ja)

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