JPH051844B2 - - Google Patents

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JPH051844B2
JPH051844B2 JP21589786A JP21589786A JPH051844B2 JP H051844 B2 JPH051844 B2 JP H051844B2 JP 21589786 A JP21589786 A JP 21589786A JP 21589786 A JP21589786 A JP 21589786A JP H051844 B2 JPH051844 B2 JP H051844B2
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JP21589786A
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JPS6375209A (ja
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Masamitsu Mazaki
Naokatsu Shimoda
Yasuhiro Kobayashi
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Giken Kogyo Co Ltd
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Giken Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、浜による砂浜の浸食あるいは洗掘を
防止すると共に、人が上り下りしてレクリエーシ
ヨン施設の一部としても利用できる護岸用階段式
ブロツクに関するものである。
(従来技術) 打ち上げ波や戻り流れから砂浜の浸食を防止す
ると共に、海水浴場などのように人が上り下り可
能なレクリエーシヨン施設の一部として利用でき
る階段式護岸工法としては、例えば傾斜型コンク
リート階段式工法がある。
しかしながら、この工法は、法面に対してコン
クリートを階段状に打設して成るものであるため
に、一体的ないわゆる固い構造となり、屈撓性に
欠けることから部分的に土砂の吸い出し等によつ
て法面裏側に空洞が生じ、安定性に欠ける。ま
た、コンクリートを現場打ちする関係上、その乾
燥、硬化に時間がかかり、施工が面倒でもある。
このため、中央にグリ石等を中詰めするための
開口部が設けられた方形形状あるいは異形形状の
コンクリートブロツクを、法面に階段状に多数配
設することによつて、被覆工全体が多孔性の構造
を成すようにし、その屈撓性によつて上記吸出し
現象に対処するようにした工法もある。
しかしながら、この工法も用いられるブロツク
は、従来、ブロツク相互の連繋をその外形形状に
よる係合関係かあるいは連結金具によつて行うよ
うにしているにすぎないため、連繋作用が充分で
ない場合を生じることがあり、そのような場合に
はブロツクの単独脱落から被覆工全体の破壊を招
くことがある。
また、従来のこの種のブロツクは、複数のブロ
ツクをその前後方向に段差が形成されるように施
工することによつて階段状を成すようにしてお
り、また安定性という点から現実にはブロツクの
外形形状が略立方体形状に形成されることが多
く、しかもその長さや幅も同様の観点から所定の
範囲内で設定されるので、波力によつて散逸しな
いような大重量のブロツクにするためには、いき
おい蹴上げ高さを大きくとるか、あるいは踏面が
急勾配になるような積み方しかできないようなブ
ロツク形状にせざるを得ない。しかしながら、こ
のように構成されたブロツクでは、護岸を構築し
たときに幼児や老人の上り下りが難しくなつて上
記したレクリエーシヨン施設の一部として利用す
るという、階段式工法の一つの機能を充分に満足
させることができなくなる。
(目的) 本発明はこのような点に鑑み、法面に多数配設
された場合に、隣接するブロツク相互が確実に連
繋されて単独脱落を生じることなく、屈撓性に基
づく柔構造によつて吸出し現象を防止でき、しか
も人の上り下りに支障をきたすことのない護岸用
階段式ブロツクを提供することを目的とするもの
である。
(構成) 本発明は上記した目的を達成するために、ブロ
ツク本体の上面に前後方向に段差を設け、この段
差によつて分けられた前方低部及び後方高部の各
両側面に翼部を各々突出形成し、前方低部の側面
に形成した前方翼部と後方高部の側面に形成した
後方翼部の先端面に、横方向に隣接されるブロツ
クの翼部と互いに係合してブロツクの前後方向の
ズレを防止する係合部を設け、またブロツク本体
の後面には突起を突設する一方、ブロツク本体の
前面には上記突起がブロツク本体の上下方向に移
動可能に嵌合される凹部を形成し、横方向に隣接
されるブロツク相互を上記翼部の先端面が付き合
わされるようにして配設したときに、上記した前
方翼部と後方翼部並びにブロツク本体の側面とに
よつてグリ石等の中詰め材を充填する空間部が囲
み形成される点に特徴を有するものである。
(実施例) 以下図示した実施例に基づいて本発明を詳細に
説明する。
第1図乃至第5図の本発明の一実施例に係るブ
ロツクを示すものである。図中符号1はブロツク
本体で、このブロツク本体1はその上面の前後方
向の丁度半分の位置に段差2が形成され、この段
差2によつて前方低部3と後方高部4とに分かた
れている。この段差2は、ブロツクを法面に配設
したときに階段の蹴上げ部分を構成するもので、
その高さはブロツクのトン数如何に拘らず老人あ
るいは幼児が容易に上り下り可能な長さ、具体的
には20cm前後に設定される。前方低部3と後方高
部4の上面は流木や砂等の堆積を防止するために
僅かに前傾させるようにしても良い。またブロツ
ク本体1の底面は施工すべき法勾配に応じた傾斜
面としてある。
前方低部3の両側面には前方翼部5が一体的に
突出形成されている。前方翼部5は、ブロツク本
体1の前面に左右方向に延長し、一定の厚みを持
つた先端面5aを形成させた後、後面が後方に傾
斜した形状を成していて、後方高部4の前面に相
当する段差部分2との間にはある程度の間隔が保
たれており、また翼部上面は前方低部3の上面と
面一になつている。前方翼部5の上記先端面5a
には、前方から後方にかけて内向するテーパが形
成されている。
6は後方高部4の両側面に一体的に突出形成し
た後方翼部で、その前面は段差部分を左右方向に
延長して成り、上記前方翼部5と同様な長さ、幅
及び高さに形成されている。前方翼部5と異なつ
ている点はその先端面6aに設けられたテーパ面
で、このテーパ面はブロツク本体1の前方から後
方にかけて外向きに形成され、上記した前方翼部
5の先端面5aのテーパと係合する角度を成して
いる。
これら前方翼部5と後方翼部6の底面には、そ
の幅方向にワイヤー引掛け用の溝部7が形成され
ている。また両翼部5,6の前面及び後面の下部
には、後述する方塊を支持するための支持部8が
それぞれ突設されている。
ブロツク本体1の後面には突起9が突設され、
またブロツク本体1の前面にはこの突起9を嵌合
させる凹部10が形成されている。この凹部10
は、前後方向に配列されたブロツク相互を、上記
した前方低部3と後方高部4との間の段差分だけ
ズラす位置に設けられている。従つて、2個のブ
ロツクを前後方向に配列し、両ブロツクをこの突
起9と凹部10によつて連繋したときに、両ブロ
ツク間には3つの同一高さの段差2が形成され
る。また、凹部10は突起9がブロツク本体1の
下方に逃げられるようにブロツク本体1の後面下
端を突起9が嵌合可能な形状に切欠いて形成して
あり、これによつてブロツク本体1の屈撓性を保
障するものである。
尚、ちなみに、本発明に係るブロツクのうち、
3割勾配に使用される4tブロツクは、例えば蹴上
げ高さを20cm、踏み面勾配を約1/10、最小厚さを
50cm、開口率を約15%とすると、踏み面幅は80〜
85cmとなり、平面外径寸法が幅約1.6m、長さ約
2.0mに設定できる。
従つて、本発明に係るブロツクの場合、蹴上げ
高さの割には、大きな重量トン数のブロツクとな
る。
而して、このブロツクAを用いて被覆工を行う
には、先ず、第7図に示すように緩勾配の表法面
にクラツシヤー等の基層11を旋し、その上にふ
とん籠またはグリ石等を敷きならべて一種のフイ
ルター層12を形成し、その上にブロツクAを前
方底部が海側に位置するようにして載置する。本
実施例では、多数のブロツクAを千鳥状に配設し
てある。これらのブロツクをフイルター層上に載
置するにあたつては、翼部5,6の下面に形成し
た溝部7にワイヤーを引掛けて吊り下げることに
より行うが、前方翼部5と後方翼部6との間にワ
イヤーを挿通して行うようにしても良い。
フイルター層上に配設されたブロツク相互は、
その前後方向においては、前後の両ブロツクが突
起9と凹部10を嵌合した状態で連繋され、左右
方向においては、一つのブロツクの前方翼部5の
端面5aと隣り合うブロツクの後方翼部6の端面
6aとが係合される一方、一つのブロツクの後方
翼部6の端面6aと隣り合うブロツクの前方翼部
5の端面5aaとが係合し合つている。場合によ
つては、最下段あるいは最上段に位置するブロツ
クには前後方向に半割りしたものA′を用いるよ
うにする。
そして、第8図に見られるようにこれらブロツ
クA,A′相互間においては、隣接するもの同志
の翼部5,6とブロツク本体側面とによつて空間
部13が囲み形成されているので、この空間部1
3内にグリ石等に中詰めすることによつて被覆工
を終了するものである。
法面にこのようにして形成された階段面は、各
ブロツクA上面の段差2と、前後方向の各ブロツ
クの結合部に形成された段差とが、共に横方向に
連続し、しかも蹴上げ高さがそれほど大きなもの
とならないため、幼児等が楽に上り下りし得るも
のである。
また、法面をはい上つてきた波はブロツクAの
多数の段差によつて減勢され、その大半は上記空
間部13の中詰めのグリ石等に吸収され、残りは
表面を流れ落ちる戻り流れとなる。このとき上記
空間部13が、ブロツクAの段差2が左右方向に
延長された状態の翼部前面に接して形成されてい
るので、はい上つてきた波は翼部前面に衝突しつ
つ効果的に吸収される。
吸収された水分は、その一部は砂質土14に浸
透吸収されるが、大部分はをフイルター層12を
伝わつて上記した戻り流れよりタイミングがずれ
て表のり尻に出てくる。
このようにして、表法面の戻り流れの量及び流
速が共に著しく減殺され、砂浜の浸食あるいは洗
掘が防止される。
波に対してブロツク相互は、その前後方向にお
いては突起9と凹部10の嵌合によりその連繋状
態を保持し、また左右方向においては翼部端面5
a,6aの互い違いのテーパ面によつて咬み合う
ようにして連繋されている。しかも、上記した空
間部13内に充填されたグリ石等がその摩擦抵抗
によつてブロツクのずれを防止する結果、上記連
繋性能は一層高いものとなる。
また、本実施例のブロツクでは、特定のブロツ
クにこれを脱落させようとする作用力が働いた場
合、その力は、前後方向では逆向きに係合してい
る翼部端面5a,6aのテーパ面によつて隣接す
る各ブロツクを介して全体に分散されることとな
るので、その単独脱落を確実に防止できるもので
ある。
更に、上記のようにして配設されたブロツクは
護岸全面を多孔性構造とする結果、土砂の部分的
な吸出し現象を生じさせることがなく、また、そ
の屈撓性によつて法面の沈下に追随することとな
るので、裏側に空洞などを生じさせることもなく
なる。
尚、施工現場の状況によつては、上記した空間
部内に充填される中詰め材としてはグリ石の代わ
りにコンクリートを打設するようにしても良く、
また予め所定形状に形成した方塊を嵌合するよう
にしても良い。この方塊は、翼部5,6の前面及
び後面に設けた支持部8から翼部上面に至る長さ
分を厚みと、空間部13と同じ平面形状を有する
ものを用いれば、方塊の底部がに直接載置される
ことがなくなつて、方塊の上面と翼部上面を面一
状態に保つことができるものである。
また、翼部端面の係合構造は上記した本実施例
に限定されるものではなく、屈撓性に影響を及ぼ
さず、かつ強度上支障のない限り種々の係合構造
を採り得るものであり、その係合構造如何によつ
てはブロツク相互を格子状に積み上げることも可
能である。
(効果) 以上述べたように本発明によれば、単一のブロ
ツク本体上面にブロツク本体を前方低部と後方高
部に分ける段差が形成され、この部分も階段の蹴
上げ部分を構成することとなるので、大重量のブ
ロツクであつても、限られた形状、長さ及び幅の
範囲内でありながら、蹴上げ高さをできる限り小
さく設定することができると共にその踏面が急勾
配になるような積み方をしなくても済むようにな
り、幼児や老人が無理なく上り下りできるレクリ
エーシヨン施設の一部として利用可能な護岸を構
築できるものである。
また、ブロツク相互間は、その前後方向におけ
る突起と凹部の嵌合状態、並びに左右方向におけ
る翼部端面の係合状態によつて連繋されるだけで
はなく、翼部とブロツク本体側面とによつて囲ま
れた空間部内に充填したグリ石等の中詰め材の摩
擦力によつてもそのずれが防止されるようになつ
ているので、高い連繋性能を有するものであり、
その単独脱落を極力防止できる。
また、海水等を浸透吸収する空間部が翼部端面
に接して形成されるので、翼部後面に衝突した海
水等をそのまま上記空間部内に誘い込むことがで
き、高い吸収能によつて戻り流れの流量を減少さ
せることができるものである。
更にこのブロツクは法面に多数配設されたとき
に屈撓性を有することとなるので、土砂等の吸出
し現象を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るブロツクを前
部上方から見た斜視図、第2図はそれを後部下方
から見た斜視図、第3図はその平面図、第4図は
その背面図、第5図はその側面図、第6図は第4
図の−線断面図、第7図はその使用状態を示
す説明図、及び第8図は第7図の平面図である。 1……ブロツク本体、2……段差、3……前方
低部、4……後方高部、5……前方翼部、6……
後方翼部、5a,6a……翼部端面、8……支持
部、9……突起、10……凹部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ブロツク本体の上面に前後方向に段差を設
    け、この段差によつて分けられた前方低部及び後
    方高部の各両側面に翼部を各々突出形成し、前方
    低部の側面に形成した前方翼部と後方高部の側面
    に形成した後方翼部の先端面に、横方向に隣接さ
    れるブロツクの翼部と互いに係合してブロツクの
    前後方向のズレを防止する係合部を設け、またブ
    ロツク本体の後面には突起を突設する一方、ブロ
    ツク本体の前面には上記突起がブロツク本体の上
    下方向に移動可能に嵌合される凹部を形成し、横
    方向に隣接されるブロツク相互を上記翼部の先端
    面が付き合わされるようにして配設したときに、
    上記した前方翼部と後方翼部並びにブロツク本体
    の側面とによつてグリ石等の中詰め材を充填する
    空間部が囲み形成されることを特徴とする護岸用
    階段式ブロツク。
JP21589786A 1986-09-16 1986-09-16 護岸用階段式ブロツク Granted JPS6375209A (ja)

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JPS6391523U (ja) * 1986-12-03 1988-06-14
JPH0624409Y2 (ja) * 1989-05-19 1994-06-29 東亜建設工業株式会社 護岸用傾斜ブロツク
JP5320317B2 (ja) 2010-01-26 2013-10-23 株式会社ニフコ バックル

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