JPH0518327Y2 - - Google Patents

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JPH0518327Y2
JPH0518327Y2 JP1987197004U JP19700487U JPH0518327Y2 JP H0518327 Y2 JPH0518327 Y2 JP H0518327Y2 JP 1987197004 U JP1987197004 U JP 1987197004U JP 19700487 U JP19700487 U JP 19700487U JP H0518327 Y2 JPH0518327 Y2 JP H0518327Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、倉庫などにおける物品の収納保管
および検索取出しを自動的に行なえるようにした
自動保管検索装置に関する。
(従来の技術とその問題点) この種の従来の自動保管検索装置として、複数
段の棚を配列した収納エリアの棚開放側に沿つ
て、棚との間でコンテナの出し入れを行なうピツ
カーを各段で移動自在に設けたものが知られてい
る。このような従来装置では、ピツカーを端開放
側に沿つて走行させるために、例えば第11図に
示すように、左右の端A,Bに沿つて上端面をこ
れらの棚A,Bの載置面より低く形成したレール
Cを並設し、ピツカーの本体フレームDの左右に
設けた走行車輪Eをそれぞれ対応するレールCの
上端面に載架することにより、ピツカーを走行自
在に支持している。また、ピツカーの走行がレー
ルCに沿つて安定よく行なわれるように、本体フ
レームDの左右には、第12図に示すようにガイ
ドローラFが設けられ、これらのガイドローラF
を対応するレールCのガイド面Gに回転自在に押
し当てていた。
ところが、ピツカーは棚A,Bとの間でコンテ
ナの出し入れが円滑に行くようにその本体フレー
ムDの上端面が棚A,Bの載置面と揃う高さにし
なければならないので、棚A,Bの載置面より低
いレールCの上端面に走行車輪Eを載架する上記
従来装置の構成では、レールCの上端面から本体
フレームDが浮き上がつた構成となり、ピツカー
走行のために本体フレームDの厚みより高さ寸法
の大きい空間が必要で、棚A,Bの段数が増大す
るにつれてその空間の累積寸法が増し収納空間の
利用効率が悪くなるという問題点があつた。
また、第12図に示すように左右のレールCの
ガイド面GにガイドローラFを押し当ててガイド
する構成では、寸法精度が悪いと、広過ぎる場合
はガタツキが生じ、狭過ぎる場合は走行抵抗が大
きくなつて、安定よくガイドできない。
(考案の目的) この考案は、上記問題点を解決するためになさ
れたもので、ピツカー走行のための所要空間が小
さくて済み、安定した走行を行なわせることので
きる自動保管検索装置を提供することを目的とす
る。
(目的を達成するための手段) この考案は、複数の棚を多段に配列した収納エ
リアの棚開放側に沿つて、棚との間でコンテナの
出し入れを行なうピツカーを各段で移動自在に設
けた自動保管検索装置であつて、上記目的を達成
するために、ピツカーを走行自在に支持する車輪
を、上端面が棚の載置面の高さに揃えられたレー
ル上に載架するとともに、その載架状態のもとで
ピツカーをその本体フレームの上端面が前記棚の
載置面の高さに揃うように設定している。
(実施例) 第1図はこの考案の一実施例である自動保管検
索装置の斜視図を示す。
この自動保管検索装置では、ハウジング1内の
右側と左側とに収納エリア2,3を有し、各収納
エリア2,3はそれぞれ物品保管場所としての棚
4が縦横にマトリクス状に配列されて構成されて
いる。左右の収納エリア2,3は棚4の開放側が
互いに向き合うように配設され、これら左右の収
納エリア2,3で挟まれる中間の領域には、該収
納エリア2,3の各棚段ごとにコンテナ5を棚4
に対し出し入れするインナーピツカー6が前後方
向に走行自在となるように設けられている。すな
わち、左右の収納エリア2,3の各棚段に対応す
る高さ位置にはそれぞれ一対のレール7が前後方
向に並設されて、このレール7上に上記インナー
ピツカー6が走行自在に載架されている。このイ
ンナーピツカー6には後述する出入機構が設けら
れていて、この出入機構により左右の収納エリア
2,3の棚4に収納されているコンテナ5をイン
ナーピツカー6上に取り込んだり、インナーピツ
カー6上から棚4内へコンテナ5を挿入できるよ
うになつている。
一方、前記ハウジング1の前方には、インナー
ピツカー6の走行空間と対向してコラム8が立設
され、このコラム8の後面側には各棚段のインナ
ーピツカー6に対向する高さ位置にそれぞれ光通
信ユニツト9が配設されるとともに、各インナー
ピツカー6にも、上記コラム8側の光通信ユニツ
ト9と対向し合う光通信ユニツト9がそれぞれ設
けられている。そして、コラム8側の各光通信ユ
ニツト9はこの自動保管検索装置の全体の制御を
行なうメインコンピユータ10に接続されてい
て、コラム8とインナーピツカー6の間で光通信
ユニツト9による光信号の授受を行なうことによ
り、インナーピツカー6の動作を制御するように
構成されている。また各インナーピツカー6の動
力用電源は、各レール7などに沿わせた図示しな
いトロリーダクトを経て得るようになつている。
さらに前記コラム8の両側部には、ハウジング
1の左右の収納エリア2,3の最前列に位置する
出入庫用の棚群4′(第1図では左側の棚群4′の
みを示す)に対向するようにアウターピツカー1
1がそれぞれ昇降自在に設けられている。すなわ
ち、上記アウターピツカー11はコラム8の側面
に縦設されたガイド溝8aに係合して、前記した
メインコンピユータ10の制御により昇降駆動さ
れる。このアウターピツカー11にもインナーピ
ツカー6と同様の出入機構が設けられていて、外
部コンベヤ12によりコラム8の一側部まで運ば
れてくるコンテナ5を前記した出入庫用棚群4′
の所望の棚段まで移送して出入庫用棚群4′の側
面側より棚4内に挿入したり、インナーピツカー
6により別の棚4から上記出入庫用棚群4′の棚
4に持ち込まれたコンテナ5を取り出して外部コ
ンベヤ12上に移し替えることができるようにな
つている。
第2図、第3図および第4図はそれぞれ前記し
たインナーピツカー6における出入機構の平面
図、正面断面図および右側面図を示す。第2図〜
第4図において、13はインナーピツカー6の本
体底部を構成するフレームで、このフレーム13
の上端はこのインナーピツカー6に対応する左右
の棚4の載置面と同一高さに揃えられている。一
方、各棚4の開放側に沿設されるピツカー走行用
のレール7の上端面(軌道面)の高さも上記した
棚4の載置面に揃えられ、棚4とインナーピツカ
ー6との間のコンテナ5の授受の低ガイドの役目
を果している。フレーム13の前部および後部に
はインナーピツカー6を前後に走行自在に支持す
る車輪14a,14bが上記レール7の上端面に
載る高さに、つまり車輪14a,14bの下端が
フレーム13の上端とほぼ同一高さとなるように
設けられている。これにより第4図に示すよう
に、棚板4aの下面とフレーム13の下面とを揃
えることができ、高さ方向に無駄な空間がなくな
り、多段の棚構造の場合に収納空間の利用効率が
極めて良くなる。フレーム13の前部に張設され
た台座15上には走行用モータ16と出入機構の
駆動源であるエクストラクシヨンモータ17とが
据え付けられ、走行用モータ16の回転出力を上
記台座15上に別に設けられた減速機18で減速
したあと、チエーン19を介して前部の車輪14
aに伝達するように構成されている。
一方、フレーム13の後半部にはコンテナ5を
載せる一対の載置プレート20が張設され、これ
ら載置プレート20の外側には前記した収納エリ
ア2,3の棚4の両側部に向けて進退する一対の
スライドアーム21が配置されている。また、フ
レーム13上には上記スライドアーム21の外側
面に沿うガイドシヤフト22を有する一対のガイ
ドボツクス23が設けられ、スライドアーム21
の外側面に設けられた一対の連結部24a,24
bにガイドシヤフト22が貫通しており、これに
よりスライドアーム21が棚4側に向けて進退自
在となるようにしてある。上記各スライドアーム
21内には、それぞれその長手方向に向けて無端
チエーン25が張架されるとともに、その下側張
架ラインに駆動用スプロケツト26が下方から噛
合しており、前記したエクストラクシヨンモータ
17の回転出力を、チエーン27、伝達軸28、
チエーン29および駆動用スプロケツト26を経
て上記各無端チエーン25に伝達するように構成
されている。
また、スライドアーム21内には上記無端チエ
ーン25に沿うガイドシヤフト30が設けられ、
コンテナ5の側壁に係脱する係合体31がそのガ
イドシヤフト30に進退自在に嵌挿させてあり、
この係合体31は無端チエーン25の下側張架ラ
インの一部に連結されている。上記ガイドシヤフ
ト30の各終端部にはゴムストツパー32が設け
られ、これによりスライドアーム21内での係合
体31の進出動作を規制するようにしてある。係
合体31内には第3図に示すようにピツキングア
ーム33が装着され、図示しないソレノイドによ
り回動して起倒するようにしてある。
第5図は前記したガイドボツクス23内をその
外側面より見た縦断面図であつて、スライドアー
ム21の連結部24a,24bをガイドするガイ
ドシヤフト22とは別に、これと並行して一対の
ばね用ガイドシヤフト34a,34bが設けら
れ、各ガイドシヤフト34a,34bにはそれぞ
れ復帰用コイルばね35a,35bが装着されて
いる。各コイルばね35a,35bの両端は、ガ
イドシヤフト34a,34bの所定位置に固定さ
れたリング34a1,34a2,34b1,34b2およ
び、ガイドシヤフト34a,34bにスライド自
在に嵌挿されかつ前記リング34a1,34a2,3
4b1,34b2により係止されるワツシヤ34a3
34a4,34b3,34b4により位置規制される。
そして、ワツシヤ34a4,34b4を押すための当
接片36a,36bが連結部24a,24bにそ
れぞれ設けられ、スライドアーム21が第5図に
おいて左側の棚4に向けて進出動作するとき連結
部24aに押されてコイルばね35aが圧縮変形
し、右側の棚4(第5図では図示せず)に向けて
進出動作するとき連結部24bに押されてコイル
ばね35bが圧縮変形するようにしてある。
第2図〜第4図において、インナーピツカー6
のフレーム13の前部および後部には、左右の棚
4のうち一方の棚4側(第2図では下辺側の図示
しない棚4)に向けてそれぞれ一対の挟着ローラ
37a,37bが並設され、断面逆U字状に形成
されたレール7の先端の下向きのガイド片7aを
上記一対の挟着ローラ37a,37bで挟むこと
により、インナーピツカー6の前後方向への走行
を上記ガイド片7aでガイドするように構成され
ている。また、上記挟着ローラ37a,37bの
取付側とは反対の側(第2図では上辺側)では、
一対のガイドボツクス23の一方において、その
端部に集電子38が設けられ、この集電子38は
第4図に示すように一段上のレール7の下面に沿
設されたトロリーダクト39の摺接溝に係合させ
てあり、トロリーダクト39、集電子38を経て
前記した走行用モータ16、エクストラクシヨン
モータ17などの電源を供給するようにしてあ
る。
第6図はコンテナ5の斜視図であつて、その外
側面には縦横にリブ5aが形成され、そのうちの
前部側および後部側の縦リブが上記係合体31の
ピツキングアーム33と係脱する係合部5a1,5
a2として利用される。
第2図において、40a,40bは一方のスラ
イドアーム21の下位置に設けられた係合体セン
サで、一方の係合体センサ40aは右側の棚4
(第2図では図示しない下辺側の棚4)寄りの所
定位置に、他方の係合体センサ40bは左側の棚
4(第2図では上辺側の棚4)寄りの所定位置に
それぞれ配置されている。そして、係合体センサ
40aによつて検知される初期位置に係合体31
が位置するとき、この係合体31から起立される
ピツキングアーム33が載置プレート20上の正
しい位置に載置されているコンテナ5の一方の係
合部5a1の外側を押して、コンテナ5を左側の棚
4(第2図では上辺側の棚4)へ入庫でき、また
係合体センサ40aによつて検知される初期位置
に係合体31が位置するとき、コンテナ5の他方
の係合部5a2の外側を押して、コンテナ5を右側
の棚4(第2図で図示しない下辺側の棚4)へ入
庫できるようにしてある。また、各スライドアー
ム21の下位置には、リミツトスイツチなどから
なるコンテナセンサ41が設けられ、その検知作
用によりインナーピツカー6のフレーム13内に
収まる載置プレート20上の正しい位置にコンテ
ナ5が載置されているかどうかを確認できるよう
にしてある。
前記した伝達転28にはロータリエンコーダ4
2が連結され、このロータリエンコーダ42の検
出値から係合体31の進退量を確認できるように
してある。43はインナーピツカー6の前後走行
方向についての位置を検出するための走行位置セ
ンサである。また第3図において、44はスライ
ドアーム21内の無端チエーン25の下側張架ラ
インを駆動用スプロケツト26側に押し付ける押
圧部材であり、これにより駆動用スプロケツト2
6が常に無端チエーン25と噛合した状態を保つ
ように構成されている。
第7図は先述したメインコンピユータ10とイ
ンナーピツカー6との信号の授受系統を示すブロ
ツク図であり、メインコンピユータ10から出力
される走行指令信号はモータドライバー45を経
て走行用モータ16に与えられる一方、インナー
ピツカー6に設けられた走行位置センサー43の
検出信号がメインコンピユータ10に送信される
ようになつている。一方、メインコンピユータ1
0から出力される出入機構駆動指令信号はモータ
ドライバー46を経てエクストラクシヨンモータ
17に与えられ、インナーピツカー6の係合体セ
ンサ40a,40bおよびコンテナセンサ41が
検出する検出信号もメインコンピユータ10に送
信されるようになつている。またロータリーエン
コーダ42の検出する係合体31の移動量は計数
回路47でカウントされて、そのカウント値がメ
インコンピユータ10に入力され、さらにメイン
コンピユータ10から出力される係合体31の係
脱駆動指令信号は、ソレノイドドライバー48を
経て左右の係合体31のソレノイド49に入力さ
れるようにしてある。
つぎに、この自動保管検索装置の動作を、第8
図〜第10図に示す出入機構動作説明図を参照し
て説明する。
(1) コンテナ5の取出し 外部コンピユータからのオンラインあるいはフ
ロツピーデイスクによる前記メインコンピユータ
10への入力によつて第1図に示す収納エリア
2,3からの所望の物品の取出しがリクエストさ
れると、メインコンピユータ10では上記物品の
アイテム番号からその物品を収めているコンテナ
5のロケーシヨンアドレス、つまりそのコンテナ
5の収納されている棚4の段数および列番が割り
出される。ついで該当段のインナーピツカー6に
光通信ユニツト9を通じてコマンドが送信され
る。このコマンドの送信は、取出しのリクエスト
物品が多数あつて、これらに対応する目的の棚の
段数がそれぞれ異なる場合には、各段のインナー
ピツカー6に例えばそれぞれ並行して送信され
る。このコマンドを受信したインナーピツカー6
は、目的の棚4のある位置に向けて走行を開始す
る。インナーピツカー6はその走行開始前、該当
段において前回の動作を終了した任意の位置で待
機している。目的の棚4の前にインナーピツカー
6が到着して走行を停止すると、インナーピツカ
ー6の出入機構が作動して棚4内からのコンテナ
5の取出しが開始される。
上記出入機構によるコンテナ5の取出し動作は
以下の順序で行なわれる。まず第2図に示すよう
にスライドアーム21がインナーピツカー6の本
体内に収まつている初期位置の状態で、係合体3
1は一方の係合体センサ40aで検知される初期
位置か他方の係合体センサ40bで検知される初
期位置のいずれかで待機している。いま、左側の
棚4(第2図では上辺側の棚4)からのコンテナ
5の取出しが指令されたとき、第8図aに示すよ
うに係合体31が係合体センサ40a側の初期位
置で待機している場合には、エクストラクシヨン
モータ17の正転駆動により同図bに示すように
係合体31は係合体センサ40b側の初期位置に
移される。この移動はエクストラクシヨンモータ
17の駆動力を受ける駆動用スプロケツト26が
これと噛合する無端チエーン25を正転駆動する
ことにより行なわれる。
この初期位置の状態から、エクストラクシヨン
モータ17が始動されて無端チエーン25が正転
駆動されると、これに連結されている係合体31
が単独でスライドアーム21上を、まず第2図に
示すゴムストツパ32に当つて進出を阻止される
ところまで進む。その進出が阻止されると無端チ
エーン25は回転できなくなり、無端チエーン2
5と駆動用スプロケツト26とはラツクとピニオ
ンの関係になるので、以後スライドアーム21が
係合体31と一体となつて進出動作する。以上の
係合体31の進出量はロータリエンコーダ42に
よつて検出され、その検出信号に基づき第8図c
に示すように、係合体31がコンテナ5の対応す
る外側面の係合部5a1より少し行き過ぎた位置に
達すると、進出動作は停止させられる。
一方、以上の動作において、係合体31が初期
位置からスライドアーム上での進出を阻止される
までの間は、スライドアーム21は進出動作を行
なわないので、第10図a,bに示すようにガイ
ドボツクス23内の復帰用コイルばね35a,3
5bは変化しないが、スライドアーム21が進出
動作しだすと同図cに示すように、コイルばね3
5aがスライドアーム21の連結部24aの当接
片36aに押されて圧縮変形する。
ついで係合体31のソレノイド49(第7図)
に給電が行なわれて、係合体31のピツキングア
ーム33が第8図dに示すように横向きに起こさ
れ、コンテナ5の係合部5a1に係合される。そし
て、この状態のもとにエクストラクシヨンモータ
17が逆転方向に始動されると、第10図dに示
すようにコイルばね35aの復元力がなくなると
ころまで、すなわちスライドアーム21が元の位
置に進退するまで、これと一体となつて係合体3
1が進退する。このあと、無端チエーン25が逆
回転することにより、第8図e、第10図eに示
すように係合体31はスライドアーム21上を、
係合体センサ40aで検知される初期位置より少
し手前の位置まで単独で後退動作する。この動作
により、係合体31とともにコンテナ5が棚4よ
りインナーピツカー6の載置プレート20上に移
載される。以上の係合体31の後退量はロータリ
ーエンコーダ42によつて検出され、その検出信
号に基づき載置プレート20上の正しい位置にコ
ンテナ5が位置決めされる。このあと、係合体3
1のピツキングアーム33は第8図fで示すよう
に下方に倒されてコンテナ5への係合が解かれ、
ついでエクストラクシヨンモータ17が逆転方向
に再始動されることにより、係合体31は第8図
gに示すように係合体センサ40aで検知される
初期位置までさらに後退して、ここで停止する。
インナーピツカー6上にコンテナ5が取り込ま
れて取出しが完了すると、第1図の出庫用ホーム
ポジシヨンすなわち最前列の入出庫用棚群4′に
向けてインナーピツカー6が走行を開始する。ホ
ームポジシヨンにインナーピツカー6が到着して
走行が完了すると、インニーピツカー6の出入機
構が再び作動して運ばれて来たコンテナ5は入出
庫用棚群4′の棚4に挿入される。この挿入動作
は第9図の動作にしたがつて行なわれる。
第9図bは上述したように左側の棚4からコン
テナ5の取込みを終えたときの第8図gの状態で
あり、第9図aはこれとは逆に右側の棚4からコ
ンテナ5を取り込み終えたときの状態である。第
9図aの状態から左側の棚4へコンテナ5を挿入
する場合には、第9図bに示す初期位置に係合体
31を一旦移してから、以下に説明する動作を行
なうことになる。
第9図bの状態において、係合体31のピツキ
ングアーム33が第9図cに示すように起されて
コンテナ5の係合部5a1に係合され、ついでエク
ストラクシヨンモータ17の正転駆動により前述
したように先ず係合体31が単独で進出し、さら
に係合体31と一体にスライドアーム21が進出
動作することにより、同図dに示すように係合体
31とともにコンテナ5がインナーピツカー6の
載置プレート20上より棚4に移載される。この
あち、同図eに示すように係合体31のピツキン
グアーム33のコンテナ5への係合が解かれ、つ
いでエクストラクシヨンモータ17の逆転駆動に
より、同図fに示すように係合体センサ40bで
検知される初期位置まで係合体31が後退して、
ここで停止する。このときのスライドアーム21
の進退動作に伴う復帰用コイルばね35aの動き
は先のコンテナ5取出し動作の場合と同じであ
る。そして、以上の動作は、入出庫用棚群4′の
棚4だけでなく、他の棚4への挿入の場合でも同
じである。なお、右側の棚4へのコンテナ5の出
し入れの動作においては、先のコイルばね35a
に替つて、もう一方のコイルばね35bが同様に
圧縮・復元動作する。
入出庫用棚群4′の棚4に挿入されたコンテナ
5は、インナーピツカー6の動きとは非同期に動
作するアウターピツカー11により取り出され、
外部コンベヤ12に移載されて外部に運び出され
る。
(2) コンテナ5の返却 外部コンベヤ12によつて運ばれて来たコンテ
ナ5は、まずアウターピツカー6に移載されて、
最前列の入出庫用棚群4′の棚4に挿入される。
この作業において、コンテナ5を収納エリア2,
3の棚4に戻す方式が固定ロケーシヨン方式の場
合、つまり指定された位置の棚4に戻す方式の場
合には、入出庫用棚群4′の棚4のうち指定され
た段数の棚4へコンテナ5が挿入される。
これに対して、コンテナ5を戻す棚4を特定せ
ずその都度最短時間でコンテナ5を返却できる空
の棚4を指定してその棚4に戻すフリーロケーシ
ヨン方式の場合には、次の手順にしたがつて入出
庫用棚群4′へのコンテナ5の移載が行なわれる。
すなわち、まず外部コンベヤ12からアウターピ
ツカー11にコンテナ5が移載される。ついで現
在、動作を完了して待機しているインナーピツカ
ー6の待機位置がチエツクされ、さらに収納エリ
ア2,3の各段の空の棚4の位置が確認される。
そして、上記待機位置および空の棚4の位置のデ
ータを元にして、現在の待機位置から印インナー
ピツカー6が入出庫用棚群4′までコンテナ5を
迎えに行つて、空の棚4まで移送する往復始動距
離の最も短い段が決定される。この決定に基づ
き、入出庫用棚群4′の当該段の棚4にコンテナ
5がアウターピツカー11より挿入される。
入出庫用棚群4′の棚4に移載されたコンテナ
5を収納エリア2,3の空の棚4に返却する動作
は、次の手順にしたがつて行なわれる。まずコン
テナ5の返却がリクエストされると、入出庫用棚
群4′の棚4にコンテナ5が入つているかどうか
のチエツクが行なわれる。コンテナ5が入つてい
るのを確認すると、そのコンテナ5を収納する棚
4のロケーシヨン・アドレスが決定される。つい
で該当する段のインナーピツカー6に対し第1図
の光通信ユニツト9を通じ返却のコマンドが送信
される。このコマンドを受信した該当のインナー
ピツカー6は、入出庫用棚群4′に向け走行を開
始する。入出庫用棚群4′の前にインナーピツカ
ー6が到着して停止すると、インナーピツカー6
の出入機構が作動して入出庫用棚群4′の棚4か
らコンテナ5がインナーピツカー6上に取り込ま
れる。インナーピツカー6へのコンテナ5の取込
みが完了すると、目的の棚4に向けてインナーピ
ツカー6を走行を開始する。目的の棚4の前にイ
ンナーピツカー6が到着して走行が完了すると、
インナーピツカー6の出入機構が再び作動して運
ばれて来たコンテナ5は棚4内に挿入される。コ
ンテナ5の挿入が完了すると、第1図の光通信ユ
ニツト9を通じてインナーピツカー6からメイン
コンピユータ10に動作完了の信号が送信され、
インナーピツカー6は次のコマンドを受けるまで
そこで待機する。
インナーピツカー6のレール7上での走行にお
いては、インナーピツカー6のフレーム13に設
けられた一対の挟着ローラ37a,37bで一方
のレール7のガイド片7aが挟まれているので、
レール7のガイド片7aに案内されてインナーピ
ツカー6はレール7上を安定よく走行する。この
場合、ガイド片7aは左右の一方側にのみ設けて
あるので、その寸法精度はそれ程問題とならな
い。また挟着ローラ37a,37bの左右位置調
整により微調整が可能である。一方、インナーピ
ツカー6のフレーム13の、上記挟着ローラ37
a,37bの取付側とは反対の側には集電子38
が設けられ、この集電子38が一段上のレール7
下面に沿設されたトロリーダクト39の摺接溝に
係合させてあるが、この係合は上記インナーピツ
カー6の安定走行により安定に保たれ、安定した
給電が確保される。
(考案の効果) 以上のように、この考案の自動保管検索装置に
よれば、上端面が棚の載置面の高さに揃えられた
レール上に車輪を載架し、その載架状態のもとで
ピツカーの本体フレーム上端面が棚の載置面高さ
に揃うように設定しているので、ピツカー走行に
要する空間の高さとして棚一段あたり本体フレー
ムの厚み分の空間があればよく、所要空間が小さ
くて済み収納空間の利用効率が向上するという効
果が得られる。
また、コンテナの出し入れ時に、レールの上端
面がガイド的機能を果すという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例である自動保管検
索装置の斜視図、第2図はそのインナーピツカー
の動作機構を示す平面図、第3図はその動作機構
の正面断面図、第4図はその動作機構の側面図、
第5図はその動作機構のガイドボツクスを示す側
面断面図、第6図はコンテナの斜視図、第7図は
出力機構とメインコンピユータの信号授受系統を
示すブロツク図、第8図はこの自動保管検索装置
のコンテナ取出し動作を示す説明図、第9図はこ
の自動保管検索装置のコンテナ挿入動作を示す説
明図、第10図はこの自動保管検索装置のコンテ
ナ取出し動作におけるコイルばねの動きを示す説
明図、第11図は従来装置の走行機構を示す側面
図、第12図は従来装置の走行ガイド機構を示す
側面図である。 2,3……収納エリア、4……棚、5……コン
テナ、6……インナーピツカー、7……レール、
13……フレーム、14a,14b……車輪。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の棚を多段に配列した収納エリアの棚開
    放側に沿つて、棚との間でコンテナの出し入れ
    を行なうピツカーを各段で移動自在に設けた自
    動保管検索装置において、前記ピツカーを走行
    自在に支持する車輪を、上端面が前記棚の載置
    面の高さに揃えられたレール上に載架するとと
    もに、その載架状態のもとで前記ピツカーをそ
    の本体フレームの上端面が前記棚の載置面の高
    さに揃うように設定したことを特徴とする自動
    保管検索装置。 (2) 前記レールの1つにはその長手方向に沿つて
    下向きのガイド片が形成される一方、前記ピツ
    カーには前記ガイド片を挟む案内部材が設けら
    れる実用新案登録請求の範囲第1項記載の自動
    保管検索装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09124112A (ja) * 1995-10-31 1997-05-13 Itoki Crebio Corp 自動倉庫における荷物出し入れ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09124112A (ja) * 1995-10-31 1997-05-13 Itoki Crebio Corp 自動倉庫における荷物出し入れ装置

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