JPH05182859A - グリーンシート印刷積層方法とその装置 - Google Patents

グリーンシート印刷積層方法とその装置

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JPH05182859A
JPH05182859A JP3358867A JP35886791A JPH05182859A JP H05182859 A JPH05182859 A JP H05182859A JP 3358867 A JP3358867 A JP 3358867A JP 35886791 A JP35886791 A JP 35886791A JP H05182859 A JPH05182859 A JP H05182859A
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green
carrier film
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Koichi Chazono
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 薄いグリーンシートをキャリアテープごと取
り扱う場合に、これをフレームに貼りつけたりせず、正
確な位置合わせのもとに、グリーンフィルム上に印刷
し、積層することで、製造工程の合理化を図る。 【構成】 キャリアフィルムごと裁断したセラミックグ
リーンシートに位置決め用の孔を開設し、この位置決め
孔に該搬送ヘッド13の位置決めピン15を差込み、位
置決めした状態でキャリアフィルム付グリーンシートb
を搬送ヘッド13で保持し、印刷台23上や積層台上に
搬送する。印刷台23には前記搬送ヘッド13の位置決
めピン15を差し込む位置決め孔25が設けられてお
り、これを基準としてキャリアフィルム付グリーンシー
トbを正確な位置に載せて印刷することができる。積層
台においても同様である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサや積層インダクタ等を製造するため、セラミックグ
リーンシートを所定の大きさに裁断し、積層する方法と
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積層電子部品の最も代表的な例である積
層セラミックコンデンサは、内部電極を有する誘電体セ
ラミック層が多数積み重ねられ、内部電極が積層体の端
面に交互に引き出されている。そして、これらの内部電
極が引き出された積層体の端面に外部電極が形成されて
いる。
【0003】このような積層セラミックコンデンサの製
造方法は、例えば、図7に示すように、誘電体セラミッ
ク粉末を有機バインダーに分散させたセラミックスラリ
ーをシート状に成形してグリーンシート71、71…を
作り、スクリーン印刷法等により、このグリーンシート
71、71…の上に導電ペーストで内部電極パターン7
5、76を印刷する。そして、この内部電極パターン7
5、76が印刷されたグリーンシート71、71…を図
7で示す順序に積層し、さらにその両側に内部電極パタ
ーンが印刷されてないグリーンシート77、78を複数
枚積み重ねる。こうして得られた積層体を内部電極が端
面に露出するようにしてチップ状に切断し、これを焼成
する。これにより、焼結された積層体が得られ、前記内
部電極パターン75、76を形成する導体層が内部電極
となる。そして、この焼結された積層体の内部電極が露
出した端面に導電ペーストを塗布し、これを焼き付けて
外部電極を形成することにより、積層チップコンデンサ
が完成する。
【0004】多くの回路部品が小型化される中で、この
ような積層セラミックコンデンサについても、小型化、
大容量化が要求されている。このような背景の中で、厚
さ10μm以下の極めて薄いグリーンシートを積層して
積層セラミックコンデンサを製造することが行なわれる
ようになった。このようなコンデンサを歩留り良く製造
するためには、前記のような極めて薄いグリーンシート
に精度良く印刷し、これを積層する技術が必要である。
この場合、セラミックグリーンシートが極端に薄いの
で、それを搬送し、印刷し、積層する際に、同グリーン
シートが伸びたり歪んだりしないよう、その取扱いに慎
重を要する。
【0005】セラミックグリーンシートは、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等のキャリアフィルム上にセ
ラミックスラリーを一定の膜厚に塗布し、乾燥して形成
される。従来、薄いセラミックグリーンシートについて
は、前記のようにしてキャリアフィルム上に形成した
後、それを同キャリアフィルムごと所定の大きさに打ち
抜き、キャリアフィルムごと枠状体に貼り付け、その後
の印刷、積層工程等を行う、いわゆる「枠貼り法」が開
発されている
【0006】この枠貼り法は、キャリアフィルム上に形
成されたセラミックグリーンシートをキャリアフィルム
ごと打ち抜き、この周辺部を額枠状のフレームに糊着け
する。そして、このフレームを印刷機にセットし、グリ
ーンシート上に電極パターンを印刷し、乾燥する。ここ
では、フレームを基準としてグリーンシートが位置決め
され、印刷される。その後、フレームの内側でグリーン
シートをキャリアフィルムごと打ち抜き、これを仮圧着
機の圧着台上にセットする。このとき、最も下の層のグ
リーンシートは、キャリアフィルム側を下にして前記仮
圧着台の上に載せ、その上にキャリアフィルム側を上に
してグリーンシートを載せ、キャリアシートを剥す。こ
れを順次所定の層数だけ繰り返した後、最も上の層のグ
リーンシートのキャリアフィルムを剥さず、残したま
ま、その上から積層されたグリーンシートに圧力を加
え、仮圧着する。その後、仮圧着された積層体を金型に
入れ、本圧着する。その後、積層体の最上層と最下層に
貼り付いているキャリアフィルムを剥離し、電子部品複
数個単位の積層体が完成する。なお、この場合のグリー
ンシートの積層順序は、個々の積層チップコンデンサに
おいて、各々図7で示された積層順序となるように積層
されるのは言うまでもない。
【0007】このようにして積層された積層体は、個々
の電子部品単位毎にチップ状に切り分ける。さらに、こ
のチップの端面から内部電極を露出させると共に、クラ
ックが入り難いようにチップをバレル研磨した後、焼成
炉に入れて焼成する。その後、焼成したチップの両端面
に外部電極を塗布し、焼き付けることにより、積層セラ
ミックコンデンサが完成する。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
述のような枠貼り法では、キャリアフィルムごと裁断し
たグリーンシートをフレームに貼り付ける工程が必要で
あり、その際には、フレームへの糊着けやその糊を乾燥
する作業等も必要であり、面倒な工程を経なければなら
ない。さらに、使用するフレームを固定するためにラッ
クが必要であること、そして、これらフレームは消耗品
であることから、ランニングコストが高くなるという問
題点があった。本発明は、このような従来の枠貼り法の
欠点に鑑み、フレームを使用せず、従って面倒な枠貼り
を行なわず、正確な位置合わせのもとに、グリーンフィ
ルムの印刷と積層が行えるグリーンシートの印刷積層方
法とその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明では、
前記の目的を達成するため、キャリアフィルム上に形成
されたセラミックグリーンシートを所定の大きさに裁断
する工程と、裁断されたグリーンシートの上に所定のパ
ターンを印刷する工程と、グリーンシートを所定の順序
で積層し、圧着する工程とを有するグリーンシート印刷
積層方法において、セラミックグリーンシートをキャリ
アフィルムごと裁断すると共に、該グリーンシートに位
置決め用の孔を開設し、裁断されたグリーンシートをキ
ャリアフィルムごと搬送ヘッドで搬送する際に、前記位
置決め孔に該搬送ヘッドの位置決めピンを差込み、ピン
でグリーンシートを保持しながら、同搬送ヘッドでグリ
ーンシートを印刷台上に搬送し、該印刷台上で前記位置
決め孔を基準としてグリーンシート上に所定のパターン
を印刷し、印刷されたグリーンシートをキャリアフィル
ムごと前記位置決め孔に該搬送ヘッドの位置決めピンを
差込み、ピンでグリーンシートを保持しながら、同搬送
ヘッドでグリーンシートを積層台上に搬送し、該積層台
上で前記位置決め孔を基準として複数のグリーンシート
を順次積層し、その都度キャリアフィルムをグリーンシ
ートから剥離することを特徴とするグリーンシート印刷
積層方法を提供する。
【0010】さらに、キャリアフィルム上に形成された
セラミックグリーンシートを所定の大きさに裁断する裁
断手段と、裁断されたグリーンシートを搬送ヘッドに保
持し、搬送するグリーンシートの搬送手段と、該搬送手
段で搬送されるグリーンシートを印刷台上で印刷する印
刷手段と、搬送手段で搬送されるグリーンシートを積層
台上で順次積層し、仮圧着する積層手段とを備えるグリ
ーンシート積層装置において、前記裁断手段は、セラミ
ックグリーンシートをキャリアフィルムごと裁断すると
共に、該グリーンシートに位置決め用の孔を開設するも
のであり、前記搬送手段は、裁断されたグリーンシート
をキャリアフィルムごと搬送ヘッドで保持する際に、前
記位置決め孔に該搬送ヘッドの位置決めピンを差込んで
位置決めし、搬送するものであり、前記印刷手段の印刷
台は、前記搬送ヘッドの位置決めピンを受けるピン受け
孔を有するものであり、前記積層手段の積層台は、前記
搬送ヘッドの位置決めピンに対応する位置に、積層台に
載置されるキャリアフィルム付グリーンシートの位置決
め用の孔に嵌合される位置決めピンを有するものである
ことを特徴とするグリーンシート印刷積層装置を提供す
る。
【0011】
【作用】前記本発明によるグリーンシートの印刷積層方
法とその装置によれば、キャリアフィルムごと裁断した
セラミックグリーンシートに位置決め用の孔を開設し、
この位置決め孔に該搬送ヘッドの位置決めピンを差込
み、位置決めした状態で裁断されたグリーンシートをキ
ャリアフィルムごと搬送ヘッドで保持し、印刷台上や積
層台上に搬送するため、額枠状のフレームを用いずに、
搬送ヘッドだけで正確な位置決めを行いながら、グリー
ンシートをキャリアテープごと印刷台や積層台に搬送す
ることができる。しかも、キャリアテープごと搬送ヘッ
ドで保持し、搬送することができるため、グリーンシー
トに伸びや歪みを生じさせない。
【0012】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明の実施例
について詳細に説明する。本発明による装置の例の概要
を図1〜図6に示す。例えば、ドクターブレード法等の
手段により、ポリエチレンテレフタレートフィルム等か
らなる長尺なキャリアテープ上にセラミックスラリーが
所定の厚さで塗布され、乾燥されて、グリーンシートが
形成される。図1に示されたように、このキャリアテー
プ付グリーンシートaは、図示されてない巻出ロール側
から繰り出され、図1に示す裁断機側に送られ、その裁
断台11の上を通過するよう案内される。この長尺なキ
ャリアテープ付グリーンシートaは、裁断台11上を間
欠的に送られ、裁断台11を通った後、ガイドロール1
2を経て図示しない巻取ロールに巻き取られる。前記裁
断台11に図示しない真空源が接続されており、キャリ
アテープ付グリーンシートaが停止したとき、これを裁
断台11の上に真空吸引し、保持する。また、この裁断
台11の上に合計4つのピン受穴16が設けられてい
る。
【0013】裁断台11の上に昇降機構駆動部19によ
り昇降されるカッター18が設けられている。このカッ
ター18は、前記裁断台11のピン受穴16に対応する
位置に孔明けパンチ18aを有し、その外側でキャリア
テープ付グリーンシートaを所定の寸法で裁断するブレ
ード18bが設けられている。このカッター18が下降
し、裁断台11上に保持されているキャリアテープ付グ
リーンシートaに前記パンチ18aとブレード18bが
当たると、前記ブレード18bによってキャリアテープ
付グリーンシートaが所定の形状に裁断されると共に、
この裁断されたキャリアテープ付グリーンシートの外形
線を基準として所定の位置に位置決め孔が開設される。
【0014】さらに、この裁断機側と後述する印刷機側
との間にリニア駆動レール17が配置され、このリニア
駆動レール17に沿って前記裁断台11と印刷機側の印
刷台23との間を往復する搬送ヘッド13が設けられて
いる。この搬送ヘッド13は、昇降駆動部14を介して
前記リニア駆動レール17に取り付けられ、同駆動レー
ル17に対して昇降駆動される。また、搬送ヘッド13
は、前記裁断台11のピン受け孔16の位置に対応して
底面から突出するピン15を有する。このピン15は、
エアシリンダー15aによって搬送ヘッド13の底面か
ら突出したり引き込んだりすることができる。
【0015】前記カッター18がキャリアテープ付グリ
ーンシートaを裁断すると共に、それに位置決め孔を開
設した後、カッター18が図1に示すように上昇したと
き、前記搬送ヘッド13は、リニア駆動レール17の図
1において左側に移動し、昇降駆動部14によって下降
され、その底面が裁断されたキャリアテープ付グリーン
シートaの上に乗る。そして、同搬送ヘッド13の底面
からピン15が突出され、このピン15の先端が裁断さ
れたキャリアテープ付グリーンシートbの位置決め孔を
通してその下の裁断台11のピン受穴16に僅かに入
る。これによって、裁断されたキャリアテープ付グリー
ンシートを位置決め孔を基準として保持する。その後、
裁断台11の上面の負圧が解除されると共に、搬送ヘッ
ド13が昇降駆動部14によって上昇され、続いてリニ
ア駆動レール17上を印刷機側に移動する。
【0016】図2及び図3にも示すように、印刷機の印
刷台23は、その上面に多数の保持孔26、26…を有
し、この吸引孔26、26…を通して上面を負圧とし、
その上に裁断されたキャリアテープ付グリーンシートb
を保持できるようになっている。さらに、前記搬送ヘッ
ド13のピン15に対応する位置にピン受穴25が設け
られている。この印刷台23は、スライドテーブル22
の上に載せられ、このスライドテーブル22は、ガイド
レール21に沿って図2において左右にスライド自在と
なっている。さらに、このスライドテーブル22にアク
チュエータ28が連結され、同テーブル22がガイドレ
ール21に沿って図2に実線で示す位置と二点鎖線で示
す位置との間で移動される。
【0017】印刷台23は、前記スライド台22に軸2
2aを支点として揺動自在に取り付けられている。スラ
イド台22の軸22aに支持された部分の図2において
右側からアーム24が同図において上側に延設されてお
り、印刷台23が図2で実線位置にあるとき、このアー
ム24の真上に当たる位置にエアシリンダ31が配置さ
れている。前記アーム24の図2において上側に、適当
な傾斜角をもって板状のシート受治具33を載せた傾斜
台32が配置されている。また、印刷台23が図2で右
側の二点鎖線の位置に移動したとき、その真上に対応し
て印刷機29が配置されている。
【0018】前記アクチュエータ28により、印刷台2
3が図2で実線の位置に位置されたとき、前記搬送ヘッ
ド13が図1で二点鎖線で示す位置に移動し、ここから
さらに下降し、その下面に保持したキャリアテープ付グ
リーンシートbを印刷台23の上に載せる。このとき、
ピン15が印刷台23のピン受穴25に嵌合され、これ
によって搬送ヘッド13及びキャリアテープ付グリーン
シートbがピン15を基準として印刷台23の上に載せ
られる。その後、図2に示す印刷台23の上面が吸引孔
26、26…を通して負圧に維持され、そこにキャリア
テープ付グリーンシートbを保持すると共に、搬送ヘッ
ド13のピン15が引き込まれる。この間、前述のよう
にして、カッター18で次のキャリアテープ付グリーン
シートbが裁断され、その後、搬送ヘッド13が図1で
実線で示す位置に戻り、その裁断したキャリアテープ付
グリーンシートbを保持する。
【0019】キャリアテープ付グリーンシートbを載せ
た印刷台23は、前記アクチュエータ28によってガイ
ドレール21上を図2に二点鎖線で示す位置まで移動さ
れ、そこで導電ペースト等を用いて、キャリアテープ付
グリーンシートbのグリーンシート表面に所定の電極パ
ターンが印刷される。印刷台23は、前記アクチュエー
タ28によってガイドレール21上を図2に実線で示す
位置まで戻される。ここで、図3に示すように、前記エ
アシリンダ31のプランジャが伸び、それがアーム24
を下方に押して、印刷台23を同図において二点鎖線で
示す位置から実線で示すように傾ける。このとき、図2
に示す前記吸引孔26、26の開口部を大気圧より若干
高い圧力とすることによって、キャリアテープ付グリー
ンシートbが印刷台23の傾斜に沿って滑り落ち、その
脇の傾斜台32の上に載せた板状のシート受治具33に
受けられる。板状のシート受治具33は、突起状のスト
ッパを有し、前記印刷済みのキャリアテープ付グリーン
シートbを所定の位置に受ける。
【0020】その後、エアシリンダ31のプランジャが
元位置に復帰することで、印刷台23が復帰して、スラ
イドテーブル22の上に水平に置かれ、ここで前述と同
様にして次のキャリアテープ付グリーンシートbの供給
を受ける。前記キャリアテープ付グリーンシートbを載
せたシート受治具33は、搬送機34で図示しない乾燥
位置に搬送され、印刷された導電ペーストが乾燥され
る。
【0021】印刷機において前述のようにして電極パタ
ーンが印刷されたキャリアテープ付グリーンシートb
は、乾燥の後、前記の搬送機34によって、シート受治
具33ごと図4に示すシート反転機へ送られる。このシ
ート反転機において、前記シート受治具33の導入部と
なるのは、治具受台35であり、この治具受台35の上
にシート受治具33が動かないように保持される。この
治具受台35は、その一端側が軸37を支点として揺動
自在に支持されていると共に、その他端側にエアシリン
ダー36が連結され、同エアシリンダー36のプランジ
ャーの延伸動作によって、治具受台35が軸37を支点
として揺動される。
【0022】治具受台35の軸ピン37側に隣接して、
シート反転台38が配置されている。このシート反転台
38は、その上面を負圧に維持することができるととも
に、突出、引き込み自在なストッパ40と位置決めピン
39、39とを備えている。また、このシート反転台3
8の一端側は、駆動軸41aを介して回転駆動機構41
に連結されており、回転駆動機構41によって、図4に
示す位置から、矢印で示すように、時針方向に180°
反転できるようになっている。
【0023】シート反転台38が図4において実線に示
す位置にあるとき、ストッパ40をシート反転台38の
上面から突出させると共に、位置決めピン39、39を
引き込めた状態で、前記治具受台35を図4で示すよう
に傾けると、シート受治具33のキャリアテープ付グリ
ーンシートbがその上からシート反転台38の上に滑り
落ち、ストッパ40で所定の位置に停止される。前記位
置決めピン39、39は、ストッパ40で停止されたキ
ャリアテープ付グリーンシートbの位置決め孔の位置に
対応する位置に設けられており、同グリーンシートbが
シート反転台38の上に乗った時点で、これら位置決め
ピン39、39がシート反転台38の上面から突出さ
れ、さらにキャリアテープ付グリーンシートbの位置決
め孔に挿入されて、同キャリアテープ付グリーンシート
bを所定の位置に固定する。これと同時に、シート反転
台38の上面が負圧となり、キャリアテープ付グリーン
シートbが同上面上に保持保持される。
【0024】シート反転台38の駆動軸41a側に隣接
して、シート受台42が配置されている。このシート受
台42は、その上面を負圧に維持することができると共
に、前記シート反転台38の位置決めピン39、39に
対応して、ピン受穴43を備えている。前記のようにし
て、キャリアテープ付グリーンシートbを上面に保持し
たシート反転台38は、そのストッパー40が引き込ま
れ、さらに回転駆動機構41によって、図4に実線で示
す位置から、その駆動軸41aを支点として180°反
転される。そうすると、その上のキャリアテープ付グリ
ーンシートbが180°反転した状態、つまりキャリア
テープ側が上側となった状態でシート受台42の上に載
せられる。またこのとき、シート反転台38側の位置決
めピン39がシート受台42側の突起受穴43に嵌合
し、キャリアテープ付グリーンシートbをシート受台4
2の所定の位置に位置決めする。その後、シート反転台
38のキャリアテープ付グリーンシートbに対する保持
が解除されると共に、シート受台42の上面の保持が行
なわれ、続いて回転駆動機構41により、シート反転台
38が図4に実線で示す位置に戻される。これにより、
シート受台42上に反転したキャリアテープ付グリーン
シートbが残る。
【0025】このシート反転機側と後述する積層機側と
の間に、リニア駆動レール47が配置され、このリニア
駆動レール47に沿って前記シート受台42と積層機側
の積層台48との間を往復する搬送ヘッド44が設けら
れている。この搬送ヘッド44は、前記搬送ヘッド13
と同様のものであり、昇降駆動部45を介して前記リニ
ア駆動レール47に取り付けられている。また、搬送ヘ
ッド44は、前記シート受台42のピン受け孔43の位
置に対応してピン46を有する。このピン46は、エア
シリンダー46aによって搬送ヘッド44の下面から突
出したり引き込んだりすることができる点も、前記搬送
ヘッド13と同様である。。
【0026】前述のようにして、シート受台42上にキ
ャリアテープ付グリーンシートbが反転して載せられ、
その後シート反転台38が図4に実線で示す元の位置の
戻ったとき、前記搬送ヘッド44は、リニア駆動レール
47の図4において左側に移動し、昇降駆動部45によ
って下降され、キャリアテープ付グリーンシートaの上
に乗る。そして、ピン46が突出され、このピン46の
先端がキャリアテープ付グリーンシートbの位置決め孔
を通してその下のシート受台42のピン受穴43に僅か
に入る。これによって、キャリアテープ付グリーンシー
トbが位置決め孔を基準として保持、保持される。その
後、シート受台42の上面の負圧が解除されると共に、
搬送ヘッド44が昇降駆動部45によって上昇され、続
いてリニア駆動レール47上を積層機側に移動する。
【0027】図5にも示すように、積層機の積層台48
は、その上面に多数の保持孔51、51…を有し、この
吸引孔51、51…を通してグリーンシートの載置面で
ある上面を負圧として、その上に裁断されたキャリアテ
ープ付グリーンシートbを保持できるようになってい
る。さらに、この吸引孔51、51…を囲んで、前記搬
送ヘッド44のピン46に対応する位置に位置決ピン4
9が設けられている。この位置決ピン49は、ごく低い
ものであるが、図6に示すエアシリンダ50で積層台4
8の上面から引き込むことができるようになっている。
【0028】前記搬送ヘッド44が図4で二点鎖線で示
す位置に移動し、ここからさらに下降し、その下面に保
持したキャリアテープ付グリーンシートbを積層台48
の上に載せる。このとき、積層台48の位置決ピン49
は突出しており、これに搬送ヘッド44のピン46の先
端が当たる。その後、図5に示す積層台48の上面の吸
引孔51、51…を通して、その上面が負圧になると共
に、これによって積層台48の上にキャリアテープ付グ
リーンシートbが載せられる。このとき、前記位置決ピ
ン49にキャリアテープ付グリーンシートbの位置決め
孔eが嵌合され、これを基準として同キャリアテープ付
グリーンシートbが積層台48上に載置される。この
間、前述のようにして、シート反転台38で次のキャリ
アテープ付グリーンシートbがシート受台42の上に載
せられ、その後、搬送ヘッド44が図4で実線で示す位
置に戻り、その反転されキャリアテープ付グリーンシー
トbを保持する。以下、前述の動作を繰り返しながら、
次々と必要な回数だけ、キャリアテープ付グリーンシー
トbが積層台48の上に運ばれ、積層される。
【0029】この間、積層台48上では、保持チャック
61でキャリアテープdの端を保持し、キャリアテープ
dをグリーンシートの積層体cから順次剥していく。こ
れによって、グリーンシートの積層体cのみが積層台4
8の上に残る。所定の枚数のグリーンシートが所定順序
で積層台48の上に積層されたら、前記エアシリンダー
50によって積層台48の上面から位置決ピン49が引
き込められ、グリーンシートの積層体が図示しないプレ
ス機に移動し、そこで本圧着される。
【0030】このように、積層されるグリーンシート
は、前記キャリアテープ付グリーンシートbの位置決め
孔を基準として積み上げられるため、各層のグリーンシ
ートが互いに正確な位置で積み上げられる。そして、積
み上げられるまでは、キャリアテープdごと取り扱われ
るため、薄いグリーンシートであっても、その搬送中に
伸びや歪みが生じない。この場合のグリーンシートの積
層順序は、個々の積層チップコンデンサにおいて、各々
図7で示された積層順序となるように積層されるのは言
うまでもない。なお、以上説明した実施例は、積層セラ
ミックコンデンサの製造に本発明を適用したものである
が、積層セラミックインダクタや積層セラミックLCフ
ィルタ等の製造についても、印刷パターン等が異なるだ
けで、同様にして本発明の印刷積層方法と装置を適用す
ることが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、額
枠状のフレームを使用せず、グリーンシートをキャリア
テープごと取り扱えると共に、正確な位置合わせのもの
で、それらに印刷し、積層することができるようにな
り、生産工程の簡易化と歩留りの向上により、生産性の
向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における裁断機と印刷機の部分
の要部側面である。
【図2】同実施例における印刷機の部分の平面図であ
る。
【図3】同実施例における印刷機の部分の要部側面図で
ある。
【図4】同実施例における反転機と積層機の部分を示す
側面図である。
【図5】同実施例における積層機の積層台の概略斜視図
である。
【図6】同実施例における積層機の積層台の概略側面図
である。
【図7】積層セラミックコンデンサを製造するためのグ
リーンシートの積層順序の例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
11 裁断台 13 搬送ヘッド 15 搬送ヘッドのピン 17 リニア駆動レール 18 カッター 23 印刷台 25 印刷台のピン受穴 38 シート反転台 39 シート反転台の位置決めピン 44 搬送ヘッド 46 搬送ヘッドのピン 48 積層台 49 積層台の位置決ピン a 裁断前のキャリアテープ付グリーンシート b 裁断後のキャリアテープ付グリーンシート c グリーンシートの積層体 d キャリアテープ

Claims (2)

    【整理番号】 0030415−01 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアフィルム上に形成されたセラミ
    ックグリーンシートを所定の大きさに裁断する工程と、
    裁断されたグリーンシートの上に所定のパターンを印刷
    する工程と、グリーンシートを所定の順序で積層し、圧
    着する工程とを有するグリーンシート印刷積層方法にお
    いて、セラミックグリーンシートをキャリアフィルムご
    と裁断すると共に、該グリーンシートに位置決め用の孔
    を開設し、裁断されたグリーンシートをキャリアフィル
    ムごと搬送ヘッドで搬送する際に、前記位置決め孔に該
    搬送ヘッドの位置決めピンを差込み、ピンでグリーンシ
    ートを保持しながら、同搬送ヘッドでグリーンシートを
    印刷台上に搬送し、該印刷台上で前記位置決め孔を基準
    としてグリーンシート上に所定のパターンを印刷し、印
    刷されたグリーンシートをキャリアフィルムごと前記位
    置決め孔に該搬送ヘッドの位置決めピンを差込み、ピン
    でグリーンシートを保持しながら、同搬送ヘッドでグリ
    ーンシートを積層台上に搬送し、該積層台上で前記位置
    決め孔を基準として複数のグリーンシートを順次積層
    し、その都度キャリアフィルムをグリーンシートから剥
    離することを特徴とするグリーンシート印刷積層方法。
  2. 【請求項2】 キャリアフィルム上に形成されたセラミ
    ックグリーンシートを所定の大きさに裁断する裁断手段
    と、裁断されたグリーンシートを搬送ヘッドに保持し、
    搬送するグリーンシートの搬送手段と、該搬送手段で搬
    送されるグリーンシートを印刷台上で印刷する印刷手段
    と、搬送手段で搬送されるグリーンシートを積層台上で
    順次積層し、仮圧着する積層手段とを備えるグリーンシ
    ート積層装置において、前記裁断手段は、セラミックグ
    リーンシートをキャリアフィルムごと裁断すると共に、
    該グリーンシートに位置決め用の孔を開設するものであ
    り、前記搬送手段は、裁断されたグリーンシートをキャ
    リアフィルムごと搬送ヘッドで保持する際に、前記位置
    決め孔に該搬送ヘッドの位置決めピンを差込んで位置決
    めし、搬送するものであり、前記印刷手段の印刷台は、
    前記搬送ヘッドの位置決めピンを受けるピン受け孔を有
    するものであり、前記積層手段の積層台は、前記搬送ヘ
    ッドの位置決めピンに対応する位置に、積層台に載置さ
    れるキャリアフィルム付グリーンシートの位置決め用の
    孔に嵌合される位置決めピンを有するものであることを
    特徴とするグリーンシート印刷積層装置。
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