JP3321513B2 - 積層型電子部品の製造方法及びその装置 - Google Patents

積層型電子部品の製造方法及びその装置

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JP3321513B2
JP3321513B2 JP28519095A JP28519095A JP3321513B2 JP 3321513 B2 JP3321513 B2 JP 3321513B2 JP 28519095 A JP28519095 A JP 28519095A JP 28519095 A JP28519095 A JP 28519095A JP 3321513 B2 JP3321513 B2 JP 3321513B2
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ceramic green
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carrier film
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功一 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の大きさに切
断されたセラミックグリーンシートを積み重ねて製造さ
れる積層型電子部品の製造方法とその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】積層型電子部品として代表的な積層コン
デンサは、従来、以下のようにして製造されている。
【0003】まず、PET等からなるキャリアフィルム
の上面に、ドクターブレード法等によってセラミックス
ラリーを均一な厚さで塗布し、これを乾燥させて、キャ
リアフィルム上にセラミックグリーンシートを形成す
る。
【0004】次に、このセラミックグリーンシートの上
面に、スクリーン印刷等によって内部電極となる導体ペ
ーストのパターンを形成し、これを乾燥させる。
【0005】次に、図8(a)に示すように、キャリア
フィルム101とセラミックグリーンシート102を双
方の付着状態を維持したままテーブル103上に搬送し
て停止させる。テーブル103の上面には多数の吸引孔
103aが形成されており、停止後のキャリアフィルム
1はテーブル103に吸着保持される。
【0006】次に、図8(a)に示すように、打抜刃1
04を周囲に備えたカッティングヘッド105をテーブ
ル103の上方から垂直に降下させてその下面をセラミ
ックグリーンシート102に密着させると共に、打抜刃
104の刃先をキャリアフィルム101の上面層まで食
い込ませて、セラミックグリーンシート102を所定の
大きさに切断する。カッティングヘッド105の下面に
は多数の吸引孔105aが形成されており、密着後のセ
ラミックグリーンシート102はテーブル103側より
も大きな力でカッティングヘッド105に吸着保持され
る。
【0007】次に、図8(b)に示すように、カッティ
ングヘッド105を上昇させて、所定の大きさに切断さ
れたセラミックグリーンシート(以下、単位シートと言
う)102aをキャリアフィルム101から剥離する。
【0008】次に、単位シート102aを吸着保持する
カッティングヘッド105を積層位置に移動させ、ここ
で吸引力を解いて単位シート102aの積み重ねを行
う。上記の手順は単位シート102aが所定枚数積み重
ねられるまで繰り返され、積み重ね後はこれを加圧して
積層物を得る。
【0009】次に、積層物を部品個々に対応する寸法に
切断してこれを焼成し、チップ両端部に導体ペーストを
塗布し焼き付けて外部電極を形成し、必要に応じて外部
電極の表面に半田メッキ層を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法で
は、カッティングヘッド105の周囲に設けられた打抜
刃104を、キャリアフィルム101の上面に対し直行
方向に降下させることによって、キャリアフィルム10
1上のセラミックグリーンシート102を押し切りによ
って切断しているため、打抜刃104からの押圧力によ
って単位シート102aの周囲にバリや割れが発生し易
く、この影響で単位シートの積み重ねを行う際に位置ず
れを生じたり、また加圧を行う際に応力集中が局部的に
発生して品質や性能の低下を招来する問題点がある。ま
た、切断時に打抜刃104にシート材料が付着し易いた
め、定期的にこれを除去しないとバリや割れの程度が徐
々に悪化する問題点がある。
【0011】上記の問題は積層コンデンサに限らず、積
層インダクタや厚膜多層基板等においても、セラミック
グリーンシートを同様の押し切りによって切断する場合
に生じ得る。
【0012】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、セラミックグリーンシー
トを切断する際の不具合を解消して良質な部品を得るこ
とができる積層型電子部品の製造方法と、この方法実施
に好適な装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、キャリアフィルムの上面に形成
されたセラミックグリーンシートを所定の大きさに切断
し、これをキャリアフィルムから剥離して積み重ねる積
層型電子部品の製造方法において、セラミックグリーン
シートを上面に形成されたキャリアフィルムを吸着保持
可能なテーブルと、キャリアフィルム上のセラミックグ
リーンシートに対して引き切りによる4本の切断ライン
を各切断ラインが直交するように形成可能な4個の切断
刃を周囲に備える昇降可能な吸着ヘッドとを用い、セラ
ミックグリーンシートを上面に形成されたキャリアフィ
ルムをテーブル上に搬送してキャリアフィルムをテーブ
ルに吸着保持し、吸着ヘッドとその周囲に設けられた4
個の切断刃を降下させて吸着ヘッドの下面をセラミック
グリーンシートの上面に密着させると共に4個の切断刃
の刃先をセラミックグリーンシートに食い込ませた後、
4個の切断刃それぞれに所定の引き切り運動をさせてキ
ャリアフィルム上のセラミックグリーンシートに対して
引き切りによる4本の切断ラインを各切断ラインが直交
するように形成してセラミックグリーンシートを所定の
大きさに切断する、ことをその特徴としている。
【0014】また、請求項2の発明は、キャリアフィル
ムの上面に形成されたセラミックグリーンシートを所定
の大きさに切断し、これをキャリアフィルムから剥離し
て積み重ねる積層型電子部品の製造装置において、セラ
ミックグリーンシートを上面に形成されたキャリアフィ
ルムを吸着保持するためのテーブルと、所定の大きさに
切断されたセラミックグリーンシートを吸着保持してキ
ャリアフィルムから剥離するための昇降可能な吸着ヘッ
ドと、吸着ヘッドの周囲に設けられ、キャリアフィルム
上のセラミックグリーンシートに対して引き切りによる
4本の切断ラインを各切断ラインが直交するように形成
するための4個の切断刃と、吸着ヘッドとその周囲に設
けられた4個の切断刃を降下させて吸着ヘッドの下面を
セラミックグリーンシートの上面に密着させると共に4
個の切断刃の刃先をセラミックグリーンシートに食い込
ませた後に4個の切断刃それぞれに所定の引き切り運動
をさせてキャリアフィルム上のセラミックグリーンシー
トに対して引き切りによる4本の切断ラインを各切断ラ
インが直交するように形成してセラミックグリーンシー
トを所定の大きさに切断する駆動機構とを備える、こと
をその特徴としている。
【0015】請求項1及び請求項2の発明によれば、キ
ャリアフィルム上のセラミックグリーンシートを引き切
りによって切断しているので、従来の押し切りによる切
断のように切断時に単位シートの周囲にバリや割れが発
生することを防止して、綺麗な切断面を得ることが可能
であり、バリや割れを原因として単位シートの積み重ね
を行う際に生じる位置ずれや、また加圧を行う際に発生
する局部的な応力集中を回避して、製造部品の品質や性
能の低下を未然に防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明の一実施形
態を示すもので、図1は装置側面図、図2は図1のA−
A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4はシー
ト切断から剥離の様子を示す図である。本発明は積層コ
ンデンサ,積層インダクタ,厚膜多層基板等の各種の積
層型電子部品に適用可能であるが、ここでは積層コンデ
ンサに適用した例について説明する。
【0017】図中、1はキャリアフィルム、2はセラミ
ックグリーンシート、3はテーブル、11は切断・吸着
ユニットである。
【0018】キャリアフィルム1はPET等の可撓性樹
脂フィルムから所定幅の帯状に形成されており、その上
面にはセラミックグリーンシート2が所定厚及び幅で設
けられている。このセラミックグリーンシート2は、誘
電体セラミックスラリーをドクターブレード法等によっ
てキャリアフィルム1上に均一な厚さで塗布しこれを乾
燥させることで形成されている。また、セラミックグリ
ーンシート2の上面には、スクリーン印刷等によって内
部電極となる導体ペーストのパターン(図示省略)が形
成されている。ちなみに、セラミックグリーンシート2
はキャリアフィルム1に剥離可能な状態で付着してお
り、該付着力はキャリアフィルム1上に予め周知の離型
材を塗布ことによって調整される。
【0019】テーブル3は、セラミックグリーンシート
2を上面に形成されたキャリアフィルム1を吸着保持す
るためのもので、キャリアフィルム1よりも幅が大き
く、且つ平坦な上面には、多数の吸引孔3aが形成され
ている。これら吸引孔3aはコンプレッサ等の負圧源に
接続されており、必要に応じてキャリアフィルム1の下
面を吸着保持できる。
【0020】切断・吸着ユニット11は、吸着ヘッド1
2と、円形状の刃先を有する4個の切断刃13と、切断
刃支持用の4個のアーム14と、昇降板15と、アーム
移動用のベルト16と、ベルト駆動用のモータ17と、
昇降板駆動用の2個のシリンダ18と、吸着ヘッド駆動
用のシリンダ19と、ベース板20とから主に構成され
ている。
【0021】吸着ヘッド12は、所定の大きさに切断さ
れたグリーンシート(以下、単位シートという)2aを
吸着保持するためのもので、単位シート2aと同一形状
を有し、且つテーブル3の上面と平行に向き合う平坦な
下面には、多数の吸引孔12aが形成されている。これ
ら吸引孔12aはコンプレッサ等の負圧源に接続されて
おり、必要に応じてテーブル側よりも大きな力で単位シ
ート2aを吸着保持する。この吸着ヘッド12はベース
板20上に設けられたシリンダ19のロッド19aに連
結されており、該シリンダ19の作動によってテーブル
3の上面との平行状態を維持したままテーブル上面と直
行する方向で昇降する。
【0022】各アーム14は側面から見て略L字状をな
しており、その上部に固着されたスライドガイド21を
昇降板15の外縁(ガイドレール部)に摺動自在に係合
され、該昇降板15の外縁各辺に沿って移動できるよう
になっている。また、各アーム14の下部には、吸着ヘ
ッド12側に開口を有する筒部材22と、切断刃13の
軸13aを回動自在に支持するブッシュ22と、切断刃
13の軸13aを吸着ヘッド12側に付勢するバネ23
が設けられている。つまり、各切断刃13はその軸13
aをテーブル上面と平行な向きで支持され、しかも図3
に示すように上面から見て軸線が90度宛異なる向きで
配置されており、バネ付勢力によってその先端面を吸着
ヘッド12の各側面に当接している。また、昇降板15
はベース板20上に設けられた2つのシリンダ18のロ
ッド18aに連結されており、該シリンダ18の作動に
よってテーブル3の上面との平行状態を維持したままテ
ーブル上面と直行する方向で昇降する。
【0023】ベルト16は、各アーム14を昇降板15
の外縁各辺に沿って移動させるためのもので、昇降板1
5の4隅に配置された4個のプーリ24に巻き付けら
れ、これに各アーム14の上端延設部14aが連結され
ている。また、4個のうちの1つのプーリ2とベルト
駆動用のモータ17の軸に連結されたプーリ25には別
のベルト26が巻き付けられている。つまり、ベルト1
6はモータ17の作動によって所定方向に移動し、該移
動に伴って各アーム14が昇降板15の外縁各辺に沿っ
て移動し、各切断刃13が吸着ヘッド12の各側面に沿
って移動する。
【0024】ここで、図1及び図4を参照してセラミッ
クグリーンシートの切断と剥離の手順について説明す
る。
【0025】まず、セラミックグリーンシート2を上面
に形成されたキャリアフィルム1をテーブル1上に搬送
し、所定位置でこれを停止させる。そして、テーブル3
の吸引孔3aに吸引力を作用させてキャリアフィルム1
をテーブル上面に吸着保持させる。
【0026】次に、図4(a)に示すように、シリンダ
19の作動によって吸着ヘッド12を所定距離降下さ
せ、その下面をセラミックグリーンシート2の上面に密
着させる。これと同時に、シリンダ18の作動によって
昇降板15及び各アーム14も同一距離降下させ、吸着
ヘッド12と各切断刃13の位置関係を維持する。
【0027】次に、図4(b)に示すように、シリンダ
18の作動によって昇降板15及び各アーム14をセラ
ミックグリーンシート2の厚みよりも僅かに大きな距離
だけ降下させ、各切断刃13の刃先をキャリアフィルム
1の上面層まで食い込ませる。
【0028】次に、図4(c)に示すように、モータ1
7の作動によってベルト16及び各アーム14を所定方
向に移動させ、各切断刃13をテーブル3の上面と平行
に移動させる。これにより、各切断刃13はキャリアフ
ィルム1と接触したまま回転しながら切断ヘッド12の
側面に沿って移動し、キャリアフィルム1上のセラミッ
クグリーンシート2が各切断刃13による引き切りによ
って直線状に切断される。
【0029】先に述べたように、各切断刃13はその移
動方向を90度宛異にしており、しかもその移動距離を
吸着ヘッド12の側面幅よりも大きく設定してあるた
め、図4(d)に示すように、各切断刃13による切断
ラインLは90度角で直交し、これによりセラミックグ
リーンシート2が所定の大きさに切断される。
【0030】次に、図4(e)に示すように、シリンダ
18の作動によって昇降板15及び各アーム14を図4
(b)での降下分だけ上昇させ、吸着ヘッド12と各切
断刃13の位置関係を元の状態に戻す。また、これと前
後して吸着ヘッド12の吸引孔12aに吸引力を作用さ
せて切断後の単位シート2aを吸着保持させる。
【0031】次に、図4(f)に示すように、シリンダ
19の作動によって吸着ヘッド12を上昇復帰させ、切
断後の単位シート2aをキャリアフィルム1から剥離す
る。これと同時に、シリンダ18の作動によって昇降板
15及び各アーム14も上昇復帰させ、吸着ヘッド12
と各切断刃13の位置関係を維持すると共に、モータ1
7の作動によってベルト16及び各アーム14を逆方向
に移動させ、各切断刃13を元の位置に復帰させる。
【0032】次に、単位シート2aを吸着保持する吸着
ヘッド12を積層位置に移動させ、ここで吸引力を解い
て単位シート2aの積み重ねを行う。上記の手順は単位
シート2aが所定枚数積み重ねられるまで繰り返され、
積み重ね後はこれを加圧して積層物を得る。
【0033】次に、積層物を部品個々に対応する寸法に
切断してこれを焼成し、チップ両端部に導体ペーストを
塗布し焼き付けて外部電極を形成し、必要に応じて外部
電極の表面に半田メッキ層等を形成する。以上で積層コ
ンデンサが製造される。
【0034】このように、上述の製造方法によれば、キ
ャリアフィルム1上のセラミックグリーンシート2を引
き切りによって切断しているので、従来の押し切りによ
る切断のように切断時に単位シートの周囲にバリや割れ
が発生することを防止して綺麗な切断面を得ることが可
能であり、バリや割れを原因として単位シートの積み重
ねを行う際に生じる位置ずれや、また加圧を行う際に発
生する局部的な応力集中を的確に回避して、製造部品の
品質や性能の低下を未然に防止できる。また、切断時に
刃自体にシート材料が付着することがないので掃除の面
倒がなく、常にバリや割れがない綺麗な切断面を得るこ
とができる。
【0035】しかも、切断刃13の刃先をキャリアフィ
ルム1の上面層まで食い込ませた状態でセラミックグリ
ーンシート2を引き切りによって切断しているので、切
断刃13の移動方向とテーブル上面との平行度が正確に
保たれていない場合でも、シート切断を完全に行って切
断不良を回避することができる。
【0036】尚、上記実施形態では、吸着ヘッド12を
上昇させることによって単位シート2aの剥離を行うも
のを例示したが、図5に示すように、テーブル3’を水
平方向で移動可能に構成し、図4(e)に対応するタイ
ミングで該テーブル3’を図中左方向に移動させ、これ
と同時にキャリアフィルム1と切断後のセラミックグリ
ーンシート2を下方に引き込むようにすれば、吸着ヘッ
ド12を上昇させることなく単位シート2aの剥離を行
うことができる。この場合は、単位シート2aの一側端
から他側端に向かって剥離が行われるので、吸着ヘッド
12を上昇させて剥離する場合に比べて剥離時にシート
変形や破れが生じ難く、より高品質の単位シートが得ら
れる。
【0037】また、上記実施形態では、吸着ヘッド12
と各切断刃13を各々専用のシリンダ18,19によっ
て独立して昇降できるようにしたものを例示したが、シ
リンダ18を排除して昇降板15を吸着ヘッド12に固
定するようにし、吸着ヘッド12からの各切断刃13の
下方突出量をセラミックグリーンシート2の厚みに応じ
て予め規定するようにしても、上記と同様のシート切断
及び剥離を行うことができる。
【0038】さらに、上記実施形態では、引き切りを可
能とした切断刃として、円形状の刃先を有し、且つテー
ブル上面と平行な方向に移動する刃13を例示したが、
引き切りを可能とするものであれば種々の切断刃構造、
例えば図6または図7に示す構造を採用することができ
る。
【0039】図6に示した切断刃31は、曲線状の刃先
を有し、且つテーブル上面との刃先間隔を変えることな
く揺動するものであり、昇降板15の側面にモータ32
とこれによって回動するボールネジ33をテーブル上面
と平行に配設し、切断刃31の頂点箇所に回動自在に取
り付けられたナット34をボールネジ32に螺合して、
切断刃31の中心部に設けたピン31aを昇降板側面の
V溝15aで案内するようにしている。
【0040】この切断刃構造によれば、モータ32の作
動によってナット34をテーブル上面と平行に移動させ
ることにより、切断刃31をテーブル上面との刃先間隔
を変えることなく揺動させてキャリアフィルム上のセラ
ミックグリーンシートを引き切りによって切断すること
ができる。
【0041】図7に示した切断刃41は、直線状の刃先
を有し、且つテーブル上面に対し直交方向と交差する方
向に平行移動するものであり、昇降板15の側面にシリ
ンダ42をテーブル上面と直交方向に配置してそのロッ
ドに押圧板43を連結し、切断刃41には傾斜した長孔
41aを2つ形成してこれに昇降板側面に突設したピン
15bを嵌挿して、該切断刃41をバネ44によって上
方に付勢してその上縁を押圧板43の平坦な下面に当接
してある。
【0042】この切断刃構造によれば、シリンダ42の
作動によって押圧板43を介して切断刃41をバネ付勢
力に抗して下方押圧することにより、該切断刃41を傾
斜した長孔41aに沿って図中斜め左下に移動させてキ
ャリアフィルム上のセラミックグリーンシートを引き切
りによって切断することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
キャリアフィルム上のセラミックグリーンシートを引き
切りによって切断しているので、従来の押し切りによる
切断のように切断時に単位シートの周囲にバリや割れが
発生することを防止して綺麗な切断面を得ることが可能
であり、バリや割れを原因として単位シートの積み重ね
を行う際に生じる位置ずれや、また加圧を行う際に発生
する局部的な応力集中を的確に回避して、製造部品の品
質や性能の低下を未然に防止できる。また、切断時に刃
自体にシート材料が付着することがないので掃除の面倒
がなく、常にバリや割れがない綺麗な切断面を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置側面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図1のB−B線断面図
【図4】シート切断から剥離の様子を示す図
【図5】テーブルの他の構造例を示す図
【図6】切断刃の他の構造例を示す図
【図7】切断刃の他の構造例を示す図
【図8】従来装置及び方法を示す図
【符号の説明】
1…キャリアフィルム、2…セラミックグリーンシー
ト、2a…単位シート、3,3’…テーブル、12…吸
着ヘッド、13,31,41…切断刃。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/10 H01G 4/14 - 4/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアフィルムの上面に形成された
    ラミックグリーンシートを所定の大きさに切断し、これ
    をキャリアフィルムから剥離して積み重ねる積層型電子
    部品の製造方法において、セラミックグリーンシートを上面に形成されたキャリア
    フィルムを吸着保持可能なテーブルと、キャリアフィル
    ム上のセラミックグリーンシートに対して引き切りによ
    る4本の切断ラインを各切断ラインが直交するように形
    成可能な4個の切断刃を周囲に備える昇降可能な吸着ヘ
    ッドとを用い、 セラミックグリーンシートを上面に形成されたキャリア
    フィルムをテーブル上に搬送してキャリアフィルムをテ
    ーブルに吸着保持し、 吸着ヘッドとその周囲に設けられた4個の切断刃を降下
    させて吸着ヘッドの下面をセラミックグリーンシートの
    上面に密着させると共に4個の切断刃の刃先をセラミッ
    クグリーンシートに食い込ませた後、 4個の切断刃それぞれに所定の引き切り運動をさせてキ
    ャリアフィルム上のセラミックグリーンシートに対して
    引き切りによる4本の切断ラインを各切断ラインが直交
    するように形成してセラミックグリーンシートを 所定の
    大きさに切断する、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 キャリアフィルムの上面に形成されたセ
    ラミックグリーンシートを所定の大きさに切断し、これ
    をキャリアフィルムから剥離して積み重ねる積層型電子
    部品の製造装置において、 セラミックグリーンシートを上面に形成されたキャリア
    フィルムを吸着保持するためのテーブルと、 所定の大きさに切断されたセラミックグリーンシートを
    吸着保持してキャリアフィルムから剥離するための昇降
    可能な吸着ヘッドと、 吸着ヘッドの周囲に設けられ、キャリアフィルム上のセ
    ラミックグリーンシートに対して引き切りによる4本の
    切断ラインを各切断ラインが直交するように形成するた
    めの4個の切断刃と、 吸着ヘッドとその周囲に設けられた4個の切断刃を降下
    させて吸着ヘッドの下 面をセラミックグリーンシートの
    上面に密着させると共に4個の切断刃の刃先をセラミッ
    クグリーンシートに食い込ませた後に4個の切断刃それ
    ぞれに所定の引き切り運動をさせてキャリアフィルム上
    のセラミックグリーンシートに対して引き切りによる4
    本の切断ラインを各切断ラインが直交するように形成し
    てセラミックグリーンシートを所定の大きさに切断する
    駆動機構とを備える、 ことを特徴とする積層型電子部品の製造装置。
  3. 【請求項3】 4個の切断円形状の刃先を有し、テ
    ーブル上面と平行な方向に直線移動しこの移動に伴って
    回転することでセラミックグリーンシートを引き切りに
    よって切断する、 ことを特徴とする請求項2記載の積層型電子部品の製造
    装置。
  4. 【請求項4】 4個の切断曲線状の刃先を有し、テ
    ーブル上面と刃先との間隔を変えることなく揺動する
    とでセラミックグリーンシートを引き切りによって切断
    する、 ことを特徴とする請求項2記載の積層型電子部品の製造
    装置。
  5. 【請求項5】 4個の切断直線状の刃先を有し、テ
    ーブル上面に対し直方向と交差する方向に平行移動す
    ことでセラミックグリーンシートを引き切りによって
    切断する、 ことを特徴とする請求項2記載の積層型電子部品の製造
    装置。
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