JPH0518279Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は酒類等の液体を収容する瓶に用いる
瓶蓋に関するものである。

従来の技術 従来、第６図に示すようなキヤツプが広く用い
られている。同図において、ａは合成樹脂製のキ
ヤツプであり、瓶口ｂに嵌着されている。このキ
ヤツプａは簡単な構造で安価にできるため広く用
いられている。又、第７図に示すようなヒンジキ
ヤツプも広く用いられている。

同図において、ｃはキヤツプであり、ヒンジｄ
により保持部ｅと一体に形成されている。このヒ
ンジキヤツプは使用中キヤツプが紛失しないため
賞用されている。

考案が解決しようとする問題点 しかし、消費者等の中には第６図に示すような
通常のキヤツプを好む者もあれば、第７図に示す
ようなヒンジキヤツプを好む者もあり、この両者
の希望を一度に満すものは提供されていない。

この考案は、このような問題を解決するために
なされたもので、その目的は好みに応じて第６図
に示すような通常のキヤツプに、又は第７図に示
すようなヒンジキヤツプにして、即ち好みに応じ
て形成し、使用することのできるキヤツプを提供
又他の目的は不正な開放を防止できる瓶蓋を提供
することであり、又他の目的は、不正な、無理な
開放は極めて困難であるが、消費者等による正規
の開放は極めて容易であり、かつ又最初の開放及
びその後の開放はきわめて容易にすることのでき
る瓶蓋を提供することである。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するこの考案について述べる
とそれは、合成樹脂製のキヤツプ１とシール部３
とを、周方向に形成した薄肉状の裂溝２を介して
一体に形成し、前記キヤツプ１の外周一部に支持
部４を設け、該支持部４の下部で前記裂溝２に長
穴５を形成した瓶蓋において、前記裂溝２は、瓶
口１０の上端部外周に形成した凹部１２に係合す
る凸状の係合部１３の外側の、上下方向の途中に
形成されており、かつ前記キヤツプ１とシール部
３との間に裂切れ易く形成された連結片７が形成
されていることを特徴とする瓶蓋である。

作 用 消費者等は支持部をつめみ、これを上方に押し
上げると、前記裂溝は、支持部下部の長穴の左右
端から切れはじめ、次第に切れて行き、ついには
前記支持部の反対側に一部の裂溝を残すのみとな
る。この状態においてその残余の裂溝をヒンジと
して用い、キヤツプをヒンジキヤツプとして用い
るのである。又第６図に示すような通常のキヤツ
プを好むものは前記残余の裂溝を残すことなく更
に裂溝を裂切ると、ついにすべての裂溝は裂切
れ、第６図に示すような通常のキヤツプが入手で
きる。このキヤツプを通常のキヤツプとして使用
する。

そして又この瓶蓋は前記のように、キヤツプ１
とシール部３間に裂切れ易く形成さた連結片７が
形成されていることにより、この連結片７は封印
部材として役立ち、このためこのキヤツプの不正
な開放を防止することができる。

又前記裂溝２は凸状の係合部１３の外側の、上
下方向の途中に形成されたことにより、凸状の係
合部１３はその途中から切断される結果、前記キ
ヤツプ１の前記凹部１２に対する係合を浅くする
ことができ、前記裂溝２を裂切ることによつてキ
ヤツプ１をあけ易くすることができる。

又前記裂溝２を裂切ると、裂切られる裂溝２の
上下には、それぞれ凸状の係合部１３の裂切られ
た突条ができ、これにより引き裂きの際撓みが少
ないため、爽快に裂切ることができる。

又前記キヤツプ１とシール部３との間に裂切れ
易く形成された連結片７を形成したことにより、
このキヤツプの不正な開放を防止することができ
る。

実施例 第１図〜第５図において、１は合成樹脂製のキ
ヤツプであり、周方向の裂溝２を介してシール部
３と一体的に形成されている。４はキヤツプ１の
外周一部に形成された支持部であり、開放に際し
て押上げるために用いる。５は支持部４の下部に
形成された長穴であり、裂溝２が、ここでたち切
られていることになる。６は連結片であり、きわ
めて切れ易く形成されており、キヤツプ１とシー
ル部３間に設けられている。７は弱化ラインであ
り、薄肉の溝状に形成されており、撓み易いた
め、これによりキヤツプ１が開け易く形成されて
いる。なお８は内筒、９は舌片であり、瓶口によ
り反転させられる。１０は瓶口、１１はリブを示
す。

この瓶蓋の作用は前記作用とほぼ同一であるが
キヤツプ１開放の際に前記連結片６が切られて開
放される。この連結片６はキヤツプ１の不正な開
放を防止するためのものである。

なお瓶口１０は前記内筒８により密閉される。
又長穴５は裂溝２の裂開を容易に起すことができ
るようになつている。

考案の効果 この考案は前記のように構成され、合成樹脂製
のキヤツプとシール部とを薄肉状の裂溝を介して
一体に成形したことにより、前記裂溝を裂き切
り、その一部を残してヒンジとすることにより、
ヒンジキヤツプとして使用することができる。

あるいは又その残余の裂溝を更に裂き切つてし
まうことにより、通常のキヤツプとして使用する
こともできる。即ち使用者はその好みに応じて使
いわけすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図はこの考案の実施例を示し、第
１図は瓶蓋の正面図、第２図は同平面図、第３図
は同背面図、第４図は断面図、第５図は半裏面
図、第６図は従来の通常の瓶蓋の瓶口嵌装時の断
面図、第７図は従来のヒンジキヤツプの瓶口嵌装
時の断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製のキヤツプ１とシール部３とを、周
   方向に形成した薄肉状の裂溝２を介して一体に形
   成し、前記キヤツプ１の外周一部に支持部４を設
   け、該支持部４の下部で前記裂溝２に長穴５を形
   成した瓶蓋において、前記裂溝２は、瓶口１０の
   上端部外周に形成した凹部１２に係合する凸状の
   係合部１３の外側の、上下方向の途中に形成され
   ており、かつ前記キヤツプ１とシール部３との間
   に裂切れ易く形成された連結片７が形成されてい
   ることを特徴とする瓶蓋。