JPH0518247U - ローター磁石及びそれに用いる金属部品 - Google Patents

ローター磁石及びそれに用いる金属部品

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JPH0518247U
JPH0518247U JP7294091U JP7294091U JPH0518247U JP H0518247 U JPH0518247 U JP H0518247U JP 7294091 U JP7294091 U JP 7294091U JP 7294091 U JP7294091 U JP 7294091U JP H0518247 U JPH0518247 U JP H0518247U
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magnet
metal
press
cylindrical portion
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JP7294091U
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健 福島
昇 小林
伸也 川島
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TDK Corp
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円環状焼結磁石部品とシャフトとを金属部品
で一体化する場合に、金属部品の構造を工夫して前記焼
結磁石部品の内径寸法のばらつきを吸収する。 【構成】 径の異なる2重の円筒状部4,5を同心状に
有し、外側の円筒状部4に、軸方向に細長い第1の高さ
の突条7と、異なる第2の高さの突条8とを交互にそれ
ぞれ3個以上形成してなる金属部品2を用い、該金属部
品の中心穴9にシャフト3を圧入固着するとともに、前
記外側の円筒状部4を円環状の焼結磁石部品1の内側に
圧入固着した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ステッピング・モーター等の小型モーター、回転センサー、タイマ ー、小型時計等に装着されるローター磁石に係り、とくに機械的強度が弱く内径 寸法精度が出しにくい極異方性焼結フェライト磁石等の焼結磁石部品を用いる場 合において、焼結磁石部品のばらつきに対応でき、焼結磁石部品とシャフトとの 固着工程が簡単で、固着強度を強くすることができるシャフト付きのローター磁 石に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャフト付きのローター磁石としては、本考案者が特開昭63−114 550号で開示したように、径の異なる2重の円筒状部を同心状に有し、外側の 円筒状部に3個以上の同一高さの突条を軸方向に形成した金属部品を用い、該金 属部品の中心穴にシャフトを圧入固着するとともに、前記外側の円筒状部を円環 状の焼結磁石部品内側に圧入して一体化する構造が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、極異方性焼結フェライト磁石等の円環状焼結磁石部品は、内径寸法 精度が出しにくく内径のばらつきが大きいため、円環状焼結磁石部品とシャフト の固定に上記従来の同一高さの突条を形成した金属部品を用いる場合、磁石部品 の内径を金属部品に対応させて研摩するか、突条の高さを内径のばらつきに対応 させて変えて形成した複数種の金属部品を準備していた。このように、磁石部品 内径を研摩加工する場合、工程が増え、コストがかかる。また、1種の焼結磁石 部品に対して複数種の金属部品を用いると、コスト高となるとともに、ローター 磁石製造時にそれぞれの焼結磁石部品の内径に合う突条を有する金属部品の選択 の手間がかかる嫌いがあった。
【0004】 本考案は、上記の点に鑑み、円環状焼結磁石部品の内径寸法のばらつきにかか わらず、焼結磁石部品とシャフトとの固着工程が簡単で、しかも固着強度が強く 、製造上の歩留りも良好なローター磁石及びそれに用いる金属部品を提供するこ とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のローター磁石は、径の異なる2重の円筒 状部を同心状に有し、外側の円筒状部に、軸方向に細長い第1の高さの突条と、 異なる第2の高さの突条とを交互にそれぞれ3個以上形成してなる金属部品を用 い、該金属部品の中心穴にシャフトを圧入固着するとともに、前記外側の円筒状 部を円環状の焼結磁石部品内側に圧入固着した構成としている。
【0006】 また、本考案の金属部品は、径の異なる2重の円筒状部を同心状に有し、外側 の円筒状部に、軸方向に細長い第1の高さの突条と、異なる第2の高さの突条と を交互にそれぞれ3個以上形成した構成となっている。
【0007】
【作用】
本考案においては、径の異なる2重の円筒状部を同心状に有し、外側の円筒状 部に軸方向に細長い高さの異なる2種の突条を交互にそれぞれ3個以上形成して なる金属部品を用いて、円環状焼結磁石部品とシャフトとを一体化している。こ こで、内径寸法の大きめの円環状焼結磁石部品に対しては、前記2種の突条のう ちの高さ寸法の大きなものが当該磁石部品内面に圧接固定され、内径寸法の小さ めの円環状焼結磁石部品に対しては、前記2種の突条の両方が当該磁石部品内面 に圧接固定され、この結果、磁石部品の内径寸法のばらつきに1種類の金属部品 で対応できる。従来の構造の場合に必要な焼結磁石部品の内径研摩や複数種の金 属部品が不要である。また、固着工程が極めて簡単であり、組み立て時に大きな 衝撃が焼結磁石部品に加わることもないので、特に機械的な強度が弱く、内径寸 法精度が出しにくい極異方性(外周面の磁極を結ぶ方向に磁気異方性が存在する もの)の焼結フェライト磁石等を円環状焼結磁石部品として採用する場合に大き な効果を発揮できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案に係るローター磁石及びそれに用いる金属部品の実施例を図面に 従って説明する。
【0009】 図1乃至図5は本考案の実施例を示している。図1及び図2に示すように、ロ ーター磁石は、円環状の焼結磁石部品1が軟質金属製の金属部品2を介してシャ フト3と一体化された構成となっている。
【0010】 前記焼結磁石部品1は、例えば、機械的な強度が弱く、内径寸法精度が出しに くい極異方性(外周面の磁極を結ぶ方向に磁気異方性が存在するもの)の焼結フェ ライト磁石等の円環状(円筒状)永久磁石であり、焼結後内周面は研摩加工を施し たりせずにそのまま用いる。この場合、磁石部品1は前記金属部品2の圧入側の 内径D1よりも反対側の内径D2の方をやや小さくして、金属部品2の圧入時に緩 みが生じないようにしている。また、内径の大きい側又は小さい側の判別が可能 なように表示溝、凹凸、ポッチ、ペイントのような印をいずれかの端面に設けて おく。
【0011】 前記金属部品2は、図3及び図4に示すように、径の異なる2重の円筒状部4 ,5を同心状に有するもので、外側の円筒状部4と内側の円筒状部5とは連絡部 6により一面にて連接されており、内側円筒状部5の内側は前記シャフト3が圧 入される中心穴9である。また、外側の円筒状部4の外周面には、図5に示すよ うに、軸方向に連続する幅0.5mm乃至数mmで第1の高さH1(例えば約0.5mm) を有する突条7と、同幅で第1の高さH1よりも低い第2の高さH(例えば約 0.35mm)を有する突条8とが、交互にそれぞれ少なくとも3個以上等角度間 隔で形成されている(換言すれば、高さH1の第1の突条7と、H1よりやや低い 高さH2の第2の突条8が交互に隣あって形成されている。)。このH1とH2の 高さの差は、前記円環状磁石部品1の内径寸法のばらつき(誤差)に合わせて設 定されている。当該第1の突条7及び第2の突条8は前述した円環状磁石部品1 の内側に圧接する部分であり、突条7,8の設けられていない部分は高温時に金 属部品2が膨張した際に磁石部品1を割らないようにするための逃げとなる部分 である。
【0012】 なお、前記金属部品2の外側円筒状部4において、連絡部6の厚みと同じかこ れよりやや小さい寸法Wの部分には突条7,8は形成しないでおく。これは、連 絡部6の厚み部分は、金属部品2が変形しにくい部分であり、この部分にも突条 7,8を形成したのでは圧入時に磁石部品1に割れが発生する恐れがあるからで ある。
【0013】 さらに、前記金属部品2の外側円筒状部4の一端縁(連絡部6のある側)をテー パー面(又は曲面)10となる如く面取りした形状とする。これは、金属部品2の 焼結磁石部品1に対する圧入後、接着剤を効果的に注入可能とする接着剤溜まり を形成するためのものである。
【0014】 また、前記内側円筒状部5の内周面、すなわち中心穴9の内周面の両端縁(連 絡部6のある側とない側)もテーパー面(又は曲面)11となる如く面取りした形 状とする。これは、シャフト圧入時に入口を圧入しやすくするとともに出口にば りが飛び出ないようにするためのものである。
【0015】 このような形状の金属部品2は、アルミ、銅、亜鉛等の軟質金属の冷間鍛造( インパクト鍛造)や鋳造等により量産性よく安価に得ることができる。
【0016】 前記シャフト3は、例えばステンレス等の円柱状金属棒であり、前記金属部品 2の中心穴9に圧入固着されて、金属部品2と一体化される。このとき、圧入に より生じたかすを洗浄し、必要に応じて金属部品2の両端(内側円筒状部5の両 端)をかしめて寸法Lを所定の寸法に設定する。これにより、軸受間寸法精度を 向上させ得る(インサート射出成型に比べ高精度)。
【0017】 前記円環状焼結磁石部品1と、上記のシャフト3と一体化された金属部品2は 、磁石部品1の向きを前述の表示溝等で判別して、その磁石部品1の内径が大き い端部から内径が小さくなる端部へ向けて、上記のシャフト3を一体化した金属 部品2を磁石部品1の内側に圧入することで、磁石部品1とシャフト3が金属部 品2を介して一体化される。この際、金属部品2の外側円筒状部4に形成された 高さの異なる第1の突条7及び第2の突条8は、磁石部品1の内径より突出する 部分が内周端縁で削り取られながら内部に入り込み、磁石部品1の内面に圧接す る。ここで、磁石部品1の内径のばらつきにより削り取られかたが異なり、内径 が第2の突条8の外接円より大きい場合、該第2の突条8と接触せずに高い方の 第1の突条7だけが削られ、内径が第2の突条8の外接円以下の場合、両方の突 条7,8が削られて圧入されるようになっており、磁石部品1の内径の大きさに 対応して突条7,8が削られて内面に圧接する。また、磁石部品1の内径が大き い端部から内径が小さくなる端部へ向けて圧入するので、圧入後に金属部品2に 緩みは発生しない。
【0018】 また、上述の金属部品2の圧入固着操作を、円環状磁石部品1の外周面を基準 とし、該外周面中心とシャフト3の中心とを一致させた状態で実行することによ り、シャフト3の中心精度を向上させることができる。この精度は、従来のイン サート射出成型の場合よりも高精度とすることができる。すなわち、外側円筒状 部4の異なる高さを有する第1の突条7及び第2の突条8の存在により磁石部品 1内径の公差を吸収でき、突条7,8の部分の変形により磁石部品1内面に金属 部品2を確実に圧接させることができる。
【0019】 円環状磁石部品1と金属部品2の圧入固定後、圧入により生じた削りかすの除 去を行う。そして、金属部品2のテーパー面10を形成した側を上にし、テーパ ー面10近傍より熱硬化性接着剤(例えばエポキシ系1液性接着剤)12を注入し 、高温雰囲気中(例えば120℃で1時間)で前記金属部品2を加熱膨張させた状 態で前記熱硬化性接着剤12を硬化させて前記磁石部品1と金属部品2とを接着 する。この際、前記テーパー面10によるくぼみが接着剤溜まりとなり、接着剤 の溢れを防止するとともに、接着剤を金属部品2と磁石部品1内面との間隙に効 果的に浸透させることができる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、径の異なる2重の円筒状部を同心状に 有し、外側の円筒状部に軸方向に細長い高さの異なる2種の突条を交互に形成し てなる金属部品を用いて、該金属部品を介し円環状焼結磁石部品とシャフトとを 圧入固着して一体化する構成で、前記高さの異なる2種の突条が円環状焼結磁石 部品の内径寸法のばらつきに対応して該磁石部品の内面に圧接して固着している ので、従来構造で必要であった焼結磁石部品の内径研摩や複数種の金属部品が不 要になり、コスト低減及び工数削減が図れる。また、固着工程が極めて簡単で十 分な固着強度があり、組み立て時に大きな衝撃が焼結磁石部品に加わることもな いので、歩留りの向上が図れ、特に機械的な強度が弱く、内径寸法精度が出しに くい極異方性(外周面の磁極を結ぶ方向に磁気異方性が存在するもの)の焼結フェ ライト磁石等を円環状焼結磁石部品として採用する場合に大きな効果を発揮でき る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るローター磁石の実施例を示す平面
図である。
【図2】同正断面図である。
【図3】前記実施例で用いた金属部品を示す平面図であ
る。
【図4】同正断面図である。
【図5】金属部品の第1の突条及び第2の突条を示す部
分拡大図である。
【符号の説明】
1 円環状焼結磁石部品 2 金属部品 3 シャフト 4 外側円筒状部 5 内側円筒状部 6 連絡部 7 第1の突条 8 第2の突条 9 中心穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径の異なる2重の円筒状部を同心状に有
    し、外側の円筒状部に、軸方向に細長い第1の高さの突
    条と、異なる第2の高さの突条とを交互にそれぞれ3個
    以上形成してなる金属部品を用い、該金属部品の中心穴
    にシャフトを圧入固着するとともに、前記外側の円筒状
    部を円環状の焼結磁石部品内側に圧入固着したことを特
    徴とするローター磁石。
  2. 【請求項2】 径の異なる2重の円筒状部を同心状に有
    し、外側の円筒状部に、軸方向に細長い第1の高さの突
    条と、異なる第2の高さの突条とを交互にそれぞれ3個
    以上形成してなることを特徴とする金属部品。
JP7294091U 1991-08-19 1991-08-19 ローター磁石及びそれに用いる金属部品 Withdrawn JPH0518247U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001186700A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Fujitsu General Ltd 電動機
JP2011205860A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Kobe Steel Ltd 回転体の抑え板およびその抑え板の製造方法

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JP2001186700A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Fujitsu General Ltd 電動機
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Effective date: 19951102