JPH05182169A - 磁気ディスク及びその製造方法 - Google Patents

磁気ディスク及びその製造方法

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JPH05182169A
JPH05182169A JP34478391A JP34478391A JPH05182169A JP H05182169 A JPH05182169 A JP H05182169A JP 34478391 A JP34478391 A JP 34478391A JP 34478391 A JP34478391 A JP 34478391A JP H05182169 A JPH05182169 A JP H05182169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
magnetic disk
layer
magnetic
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP34478391A
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English (en)
Inventor
Shinichi Yasuda
晋一 保田
Atsushi Kawamoto
淳 川本
Junya Tada
準也 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記憶容量の大容量化を達成するのに十分な静
磁気特性を備えた磁気ディスク及びその製造方法を提供
する。 【構成】 非磁性基板上に、実質的にCrから成る第一
層とCoを主成分とする磁気記録媒体である第二層とが
積層されて成り、この第一層を形成する結晶の<100
>面が上記基板に対して実質的に平行に配向されている
ことを特徴とする磁気ディスク。かかる磁気ディスクの
上記第一層の成膜は、基板と成膜装置のチャンバーとの
間に、基板の電位が成膜装置のチャンバーの電位に対し
100乃至300Vの負となるように電位差を与えて行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理システムにおけるファイ
ルメモリとして、磁気ディスクが広く用いられており、
磁気ディスクの記憶容量の大容量化が求められている。
記憶容量の大容量化を図るためには、記録再生特性を良
好に維持した状態で記録密度を向上させることが必要で
あり、そのためには磁気記録媒体の保磁力を大きくする
ことが必要となる。そこで、金属磁性材料の成分や成膜
方法の改善等が研究されており、例えばCoを主成分と
する金属磁性材料が、磁気記録媒体の保磁力向上に対し
て有効であることが明らかになっている。
【0003】又、磁気ディスクは、Al板等の非磁性基
板上に、第一層として例えばCrを主成分とする非磁性
の下地層を成膜し、その後、第二層としてCoを主成分
とする磁気記録媒体を成膜するようになっている。ここ
で、第一層の非磁性のCrの膜厚は300〜6000
Å、第二層の磁気記録媒体層の膜厚は250〜500Å
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな磁気ディスクにあっては、磁気記録媒体層の結晶配
向性が悪く、六方晶のc軸の方向が基板面に対して特定
の方向を向いていない。このため、磁気ディスクの保磁
力は1200Oe程度,SN比は28〜32dB程度と
なり、その静磁気特性は十分なものではない。従って、
記憶容量の大容量化に十分な記録再生特性と記録密度を
得ることができないという問題がある。
【0005】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、記憶容量の大容
量化を達成するのに十分な静磁気特性を備えた磁気ディ
スク及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による磁
気ディスクは、非磁性基板上に、実質的にCrから成る
第一層とCoを主成分とする磁気記録媒体である第二層
とが積層されて成り、この第一層を形成する結晶の<1
00>面が上記基板に対して実質的に平行に配向されて
いることを特徴としている。又、該磁気ディスクを製造
するための、本発明の製造方法は、実質的にCrから成
る上記第一層の成膜は、上記基板と成膜装置のチャンバ
ーとの間に、上記基板の電位が成膜装置のチャンバーの
電位に対し100乃至300Vの負となるように電位差
を与えて行うことを特徴としている。
【0007】本発明によれば、従来の磁気ディスクと比
較して保磁力等の静磁気特性を向上させることが出来
る。従って、これに伴いSN比が向上し、記憶容量の大
容量化を達成することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。本発明の磁気ディスクにおいては、先ず、非磁性
基板として、Al,Ni−P下地が施されたAl,Al
2 3 ,耐熱性プラスチック又はガラス等を用いること
ができる。次にこの非磁性基板を真空チャンバー内に配
置せしめ、この基板上に、第一層として実質的にCrか
ら成る非磁性の下地層をスパッタリング法により成膜す
る。この際、基板とチャンバーとの間に、基板の電位が
チャンバーの電位に対し100乃至300Vの負となる
ように電位差を与えて成膜を行っている。これにより、
下地層を形成する結晶の<100>面を、安定して実質
的に基板と平行に配向させることができる。尚、この下
地層はCr単味でもよいが、Cu,Nb,Ti,V,Z
r,Mo,Zn,W,Taや酸素等の元素が10重量%
程度以下、Crに含有されていてもよい。
【0009】そして、この第一層上に、第二層としてC
o系,Co−Ni系又はCo−Cr系から成る磁気記録
媒体層を、スパッタリング法,真空蒸着法又はイオンプ
レーティング法等によって積層する。この磁気記録媒体
層にNi,Cu,Nb,Ti,V,Cr,Zr,Mo,
Zn,W,Ta,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,
Gd,Tb,Dy,Ptや酸素等の元素が20重量%以
下含有されていてもよい。
【0010】本発明は上述のように構成されているか
ら、従来の磁気ディスクと比較して保磁力等の静磁気特
性を著しく向上させることができ、そのためSN比が向
上し、記録再生特性を良好に維持しつつ記録密度を向上
せしめることができる。よって、磁気ディスクの記憶容
量を大容量化することが可能となる。
【0011】次に、本発明の具体的な実施例について述
べる。まず、直径130mm,厚さ1.92mmのAl−M
g合金(JIS−A5024)基板を用い、この基板上
に厚さ18μm のNi─P下地を無電解メッキ法によっ
て形成することにより、非磁性のディスク基板を作成す
る。次にこのようにして得られた基板に、DCマグネト
ロンスパッタリング法によって下地層と磁気記録媒体層
とを順次成膜する。即ち、ディスク基板を真空チャンバ
ーに入れ、円形のターゲットと基板とを同軸で対向せし
めた静止状態で、到達真空度が1×10 -7Torrにな
るまで真空度を上げた後、基板温度を290℃迄上昇せ
しめる。その後、Arガスを導入しArガス圧力を5m
Torrとして、下地層と磁気記録媒体層とを連続して
スパッタ成膜することによって積層する。尚、下地層の
成膜時、基板の電位は真空チャンバーの電位に対して2
00V下げて成膜した。このときの試料を実施例とす
る。一方、基板の電位を真空チャンバーの電位と同電位
にして、従来技術と同様な方法で成膜したものを比較例
とする。
【0012】このようにして得られた磁気ディスクに関
し、下地層はCr膜とし、その膜厚は300Åであっ
た。また、磁気記録媒体層は、Co:90原子%,C
r:8原子%,Ta:2原子%から成る組成のCo−C
r系合金を500Åの膜厚として形成した。更に、直流
電力は3kWであった。
【0013】かかる磁気ディスクについて、磁気測定を
行い、実施例と比較例における夫々の測定結果を表1に
示す。
【表1】 表1において、保磁力は実施例が1320Oeであるの
に対し比較例は1050Oeであり、SN比は実施例が
36dB,比較例が29dBである等、実施例の方が比
較例より静磁気特性に関して非常に優れていることが理
解できる。
【0014】又、上記実施例と比較例において、下地層
のみをガラス基板上に成膜したものについて、室温の下
でX線回折測定を行った結果を図1及び図2のX線回折
チャートに示す。図2に示す比較例のX線回折チャート
では、結晶の<110>面が基板表面と実質的に平行に
配向しているために、<100>面の回折線は全く観測
されていない。一方、図1に示す実施例のX線回折チャ
ートでは、比較例と同じ膜厚であるにもかかわらず、<
110>面の回折線は弱まり、<100>面の回折線が
明確に観察できる。このことから、実施例のものはCr
の<100>面が基板表面と実質的に平行に配向してい
ることが理解できる。
【0015】尚、下地層であるCrを成膜する際に基板
とチャンバーとの間に印加する電圧の大きさは、チャン
バーに対する基板の電位が100Vより小さい負の電位
となる電位差を与えた場合は、Crから成る下地層を上
記の如く配向させる効果が得られず、又、300Vより
大きい負の電位差を与えた場合は、膜中に打ち込まれる
Ar粒子の数が増えるために膜の密度が低下し、基板と
の密着強度が下がる。従って、基板の電位がチャンバー
に対し100乃至300Vの負の電位となる電位差を与
えて成膜すれば、結晶の<100>面を安定して配向せ
しめることができ、これにより所望の静磁気特性を有す
る磁気ディスクを得ることできる。
【0016】
【発明の効果】上記実施例において成膜された磁気記録
媒体層が、下地層の上にエピタキシャル成長し、結晶の
c軸が基板と平行に配向することを確認した。また、比
較例において成膜された磁気記録媒体層は、c軸の配向
性に劣ることを確認した。従って、本発明に係る磁気デ
ィスクによれば、保磁力等の静磁気特性を向上させるこ
とができ、これによりSN比が向上し、記録再生特性を
良好に維持して記録密度を向上させることができる。そ
のため、磁気ディスクの記憶容量を大容量化することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による磁気ディスクについての
X線回折チャートである。
【図2】従来の磁気ディスクに関する比較例についての
X線回折チャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に、実質的にCrから成る
    第一層とCoを主成分とする磁気記録媒体である第二層
    とが積層されて成る磁気ディスクにおいて、該第一層を
    形成する結晶の<100>面が上記基板に対して実質的
    に平行に配向されていることを特徴とする磁気ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気ディスクを製造す
    るにあたり、実質的にCrから成る第一層の成膜は、上
    記基板と成膜装置のチャンバーとの間に、上記基板の電
    位が成膜装置のチャンバーの電位に対し100乃至30
    0Vの負となるように電位差を与えて行うことを特徴と
    する磁気ディスクの製造方法。
JP34478391A 1991-12-26 1991-12-26 磁気ディスク及びその製造方法 Pending JPH05182169A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9127365B2 (en) 2008-02-16 2015-09-08 HGST Netherlands B.V. Generation of multilayer structures in a single sputtering module of a multi-station magnetic recording media fabrication tool

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9127365B2 (en) 2008-02-16 2015-09-08 HGST Netherlands B.V. Generation of multilayer structures in a single sputtering module of a multi-station magnetic recording media fabrication tool

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