JPH05181054A - 変倍式双眼鏡 - Google Patents

変倍式双眼鏡

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Publication number
JPH05181054A
JPH05181054A JP35793091A JP35793091A JPH05181054A JP H05181054 A JPH05181054 A JP H05181054A JP 35793091 A JP35793091 A JP 35793091A JP 35793091 A JP35793091 A JP 35793091A JP H05181054 A JPH05181054 A JP H05181054A
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JP
Japan
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variable power
optical systems
lens
optical axis
eyepieces
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Application number
JP35793091A
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English (en)
Inventor
Koji Funatsu
剛治 舩津
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE4244161A priority patent/DE4244161A1/de
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Publication of JPH05181054A publication Critical patent/JPH05181054A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】眼幅調整の離接移動を許容しつつ左右の望遠光
学系を同期させて変倍させることのできる連動変倍機構
を備えた変倍式双眼鏡。 【構成】正立プリズムとしてポロプリズムを用い対物レ
ンズ11の光軸OAと接眼レンズの光軸が偏心状態にあ
る二つの望遠光学系10L,10Rが、その光軸を平行
に且つ対物レンズ11の光軸OAを中心として回動可能
に並設され、その回動によって接眼部12の光軸間距離
が変化して眼幅調整し得る双眼鏡であって、両望遠光学
系10L,10Rの接眼部12に夫々光軸方向に移動し
て変倍作用する対物側変倍レンズ31と接眼側変倍レン
ズ32が設けられ、該対物側変倍レンズ31及び接眼側
変倍レンズ32は両望遠光学系10L,10Rの回動中
心(対物レンズ11の光軸OA)の延長線上に屈折位置
を一致させて配置された自在継手42を有する変倍連動
機構40によって連動操作されよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二つの望遠光学系をそ
の光軸を平行として並設すると共に、両望遠光学系の接
眼部に夫々光軸方向に移動して変倍作用する変倍レンズ
を介設し、該変倍レンズを連動操作して変倍を行なう変
倍式双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二つの望遠光学系を並設して成る
双眼鏡では、左右の望遠光学系の接眼部の間隔を個々の
観望者に応じて調整(眼幅調整)し得るように構成され
ている。一般的には、二つの望遠光学系が光軸と平行な
軸で揺動可能に連結され、この揺動によって両望遠光学
系が離接して接眼部の光軸間距離が変化するようになっ
ている。又、正立プリズムとしてポロプリズムを用い対
物レンズの光軸と接眼レンズの光軸が偏心状態にある二
つの望遠光学系を、その対物レンズの光軸を中心として
回動可能に並設し、この対物レンズの光軸を中心とする
揺動によって眼幅調整し得るよう構成したものもある。
ところで、上記の如き双眼鏡を、対物レンズ乃至接眼レ
ンズの焦点距離を連続的に変更して倍率を連続的に変更
可能な所謂ズーム式とする場合、左右の望遠光学系の変
倍を同期させなければならず、その為の連動機構が必要
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記の如き変
倍は、接眼部に介設された変倍レンズを光軸方向に移動
させることによって行なうよう構成され、この接眼部は
眼幅調整の必要から離接移動するよう構成されるもので
ある為、眼幅調整の離接移動を許容しつつ左右の望遠光
学系を同期させて変倍させ得る連動機構を備えなければ
ならない。特に、前述の対物レンズの光軸と接眼レンズ
の光軸が偏心状態の望遠光学系を対物レンズの光軸を中
心として回動可能とした双眼鏡では、左右の接眼部が夫
々異なる回転軸(即ち対物レンズの光軸)を中心として
揺動する為、連動機構は複雑なものとなる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の如き事情に鑑み、眼幅
調整の離接移動を許容しつつ左右の望遠光学系を同期さ
せて変倍させることのできる連動機構を備えた変倍式双
眼鏡の提供、を目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記目的達成の為、本発明
に係る変倍式双眼鏡は、正立プリズムとしてポロプリズ
ムを用い対物レンズの光軸と接眼レンズの光軸が偏心状
態にある二つの望遠光学系を、その光軸を平行に且つ対
物レンズの光軸を中心として回動可能に並設し、対物レ
ンズの光軸を中心とする回動によって接眼部の光軸間距
離が変化して眼幅調整し得る双眼鏡であって、両望遠光
学系の接眼部に夫々光軸方向に移動して変倍作用する変
倍レンズが介設されると共に、眼幅調整に拘らず両接眼
部の変倍レンズを連動操作し得る連動操作手段を備えて
構成されている。
【0006】又、二つの望遠光学系を、その光軸を平行
として揺動可能に連結し、揺動によって接眼部の光軸間
距離が変化して眼幅調整し得る双眼鏡であって、両望遠
光学系の接眼部に夫々光軸方向に移動して変倍作用する
変倍レンズが介設されると共に、該両接眼部に回転して
変倍レンズを移動操作する回転操作部材が備えられ、該
回転操作部材が両望遠光学系の揺動中心線上に配設され
た自在継手を介して連結されて構成されている。
【0007】
【発明の実施例】次に、図面に基いて本発明の実施例を
説明する。図1は本発明に係る変倍式双眼鏡の一実施例
である双眼鏡の構成を示す平面透視図である。図示双眼
鏡は、正立プリズムとしてポロプリズムが用いられて対
物レンズ11の光軸OAに対して接眼部12が所定量偏
心配置された左右対称の二本の望遠光学系10(10
L,10R)が、連結保持部材20で並列に支持されて
構成されている。望遠光学系10は、対物レンズ鏡筒1
3と接眼レンズ鏡筒14とがプリズム室15を介して偏
心状態に連結され、プリズム室15内にポロプリズムが
配設(図示せず)されると共に、該プリズム室15の対
物レンズ鏡筒13と対応する接眼部12側の端には後端
板16が装着されている。
【0008】連結保持部材20には、保持孔21,21
が所定間隔で平行に開口形成されており、該保持孔2
1,21に夫々望遠光学系10L,10Rの対物レンズ
鏡筒13が摺動回転可能に嵌合すると共に、両望遠光学
系10L,10Rの後端板16,16の対物レンズ11
の光軸OAの延長交差位置に夫々突設された支持突起1
6A,16Aが、連結保持部材20の接眼部側端部に固
定された支持板22によって脱落不能且つ回転を許容す
るように押圧され、これによって両望遠光学系10L,
10Rは連結保持部材20に夫々の対物レンズ11の光
軸OA回りに回動可能として脱落不能に装着されてい
る。
【0009】又、両望遠光学系10L,10Rの後端板
16,16の対向端部には、対物レンズ11の光軸OA
の延長交差点を中心とするギア部が形成され、この左右
望遠光学系10L,10Rの後端板16,16のギア部
が互いに噛合して両望遠光学系10L,10Rの回動は
連動するようになっている。これによって左右の接眼部
12,12は左右対称に等角度揺動し、両者の間隔が変
化して眼幅調整が行なえるようになっているものであ
る。望遠光学系10の対物レンズ鏡筒13内には、対物
レンズ11が内装されたレンズ枠11Aが、対物レンズ
11の光軸OA方向に摺動移動可能に嵌挿されており、
図示しない焦点調節機構によって左右の望遠光学系10
L,10Rの対物レンズ枠11A,11Aが同時に摺動
移動操作され、これによって焦点調節が行えるようにな
っている。
【0010】一方、接眼部12は、その一方側の部分拡
大断面図を図2に、そのA矢視図に相当する望遠光学系
の側面図を図3示す如く、接眼レンズ鏡筒14内に、図
4に斜視図を示す如き変倍レンズ鏡筒30が回転可能に
嵌挿されると共に、その外端部が、接眼レンズ鏡筒14
の外端部に固定された接眼レンズ18を支持する接眼レ
ンズ枠19によって押えられ、脱落不能に装着されてい
る。変倍レンズ鏡筒30は、先端側(対物レンズ11
側)が小径とされて径が二段階に異なる円筒状であっ
て、その内部には、先端小径側に負のパワーを有する対
物側変倍レンズ31が、後端大径側に接眼側変倍レンズ
32が、夫々光軸方向に摺動移動可能に嵌挿されてい
る。
【0011】変倍レンズ鏡筒30の対物側変倍レンズ3
1及び接眼側変倍レンズ32と対応する位置には、後述
するピン31A,32Aが摺動移動可能な幅のカム溝3
0A,30Bが、夫々周方向位置と長手方向位置とが所
定の関係で連続的に変化するように開口形成されてお
り、対物側変倍レンズ31と接眼側変倍レンズ32のレ
ンズ枠の外面に夫々植設されたピン31A,32Aがこ
のカム溝30A,30Bを貫通して外側に突出し、この
ピン31A,32Aの先端は、接眼レンズ鏡筒14の内
壁及び接眼レンズ鏡筒14のプリズム室15側に延設さ
れた変倍レンズ鏡筒30の小径部が嵌挿可能な保持筒1
7の内壁に光軸方向に形成されたガイド溝14A,14
Bに夫々嵌合している。つまり、ピン31A,32Aは
カム溝30A,30Bとガイド溝14A,14Bの交差
位置に位置しており、変倍レンズ鏡筒30を回転すると
カム溝30A,30Bのガイド溝14A,14Bとの交
差位置が光軸方向に変位し、ピン31A,32A(即ち
対物側変倍レンズ31及び接眼側変倍レンズ32)はこ
のカム溝30A,30Bとガイド溝14A,14Bとの
交差位置の変位に応じて光軸方向に移動駆動されるよう
になっている。
【0012】具体的には、図示の如く対物側変倍レンズ
31と接眼側変倍レンズ32が最も近接した状態から、
図2に於て変倍レンズ鏡筒30を接眼レンズ18側から
見て時計回り方向に回転すると、その回転角度に応じて
対物側変倍レンズ31は対物レンズ11と近接する側
に、接眼側変倍レンズ32は接眼レンズ枠19に支持さ
れた接眼レンズ18と近接する側に、夫々変倍レンズ鏡
筒30内を所定の相対位置関係で摺動移動し、これによ
って結像位置が移動しないで連続的な変倍が行なわれる
ようになっているものである。尚、図示しない他方側の
望遠光学系の変倍レンズ鏡筒は上記図示側と対称に構成
されているものである
【0013】又、変倍レンズ鏡筒30の外端部には、大
径のフランジ30Cが鍔状に形成されており、該フラン
ジ30Cの内端面に、端面にギア部33Aが形成された
円筒状のリングギア33が、当該変倍レンズ鏡筒30に
外挿されてそのギア部33Aと反対側の端部でフランジ
30Cに周方向所定角度範囲の長孔として開口形成され
た貫通孔30D…を介した固定ネジ34によって固定さ
れている。接眼レンズ鏡筒14の周壁は、その内部に接
眼側に開放する円筒状の空間部14Cを有する二重構造
となっており、変倍レンズ鏡筒30は、リングギア33
が接眼レンズ鏡筒14の空間部14C内に遊嵌して前述
の如く外端部が接眼レンズ枠19によって脱落不能とさ
れ、接眼レンズ鏡筒14に回転自在に装着されているも
のである。尚、接眼レンズ枠19の、変倍レンズ鏡筒3
0のフランジ30Cに形成された貫通孔30D…と対応
する位置には、図示しないが夫々外側から固定ネジ34
…を操作可能な操作孔が開口形成されている。
【0014】ここで、連結保持部材20の支持板22よ
り接眼部12側に、図2,該図2のB−B断面図に相当
する図5,該図5のC−C断面図に相当する図6に示す
如く、連動操作手段としての変倍連動機構40が設けら
れている。変倍連動機構40は、連結保持部材20に回
転自在に支持された連結軸部材としての操作軸41の夫
々フック形の自在継手42,42を介した端部軸45,
45が、変倍操作手段としての接眼レンズ鏡筒14に設
けられた第一傘歯車43及び変倍レンズ鏡筒30のリン
グギア33と噛合した第二傘歯車44に連結され、左右
の望遠光学系の変倍レンズ鏡筒30を同期して回転駆動
し得るように構成されている。
【0015】第一傘歯車43は、接眼レンズ鏡筒14の
外周より径方向外側に突出形成されたギアボックス18
内に第二傘歯車44と噛合状態で回転自在且つ回転軸方
向には移動不能に収容され、その回転中心に自在継手4
2を介して操作軸41と連結された端部軸45が相対回
転不能且つ軸方向には摺動移動可能として嵌合してい
る。第二傘歯車44は、その一方側面に平歯車44Aが
一体形成された二段歯車であって、平歯車44Aが空間
部14Cに位置してリングギア33の端部ギア33Aと
噛合し、両端に突出する軸部44Bが夫々接眼レンズ鏡
筒14の周壁とギアボックス18の側壁に回転自在に支
持され、その回転軸(軸部44B)の延長線が対物レン
ズ11の光軸OAの延長線及び接眼部12の光軸と直交
するように設けられている。上記第一傘歯車43及び第
二傘歯車44の配置構成は、左右の望遠光学系10L,
10Rで全く対称に構成されているものである。
【0016】操作軸41は、連結保持部材20に回転自
在に支持されて左右の望遠光学系10L,10Rの対物
レンズ11の光軸OAと直交する線上に配置され、その
長手方向略中央に平歯車41Aが設けられている。自在
継手42,42は、その自在屈折中心位置(操作軸41
と端部軸45の交点)を夫々望遠光学系10L,10R
の回動中心(対物レンズ11の光軸OA)の延長線上に
位置させて配設されており、従って、連結保持部材20
に対する左右の望遠光学系10L,10Rの回動(接眼
部12の揺動)は当該自在継手42,42が屈折する
(操作軸41と端部軸45の交角が変化する)ことで回
転力を伝達し得る状態で可能となっている。尚、左右の
望遠光学系10L,10Rの回動(接眼部12の揺動)
は前述の如く後端板16,16のギアの噛合によって同
期する為、左右の自在継手42,42の屈折角度(操作
軸41と端部軸45の交角)も等しくなる。
【0017】操作軸41の上側には、操作転輪46がそ
の回転軸46Aを該操作軸41と平行として、連結保持
部材20に回転自在に支持されており、その一方側面に
一体形成された平歯車46Bが操作軸41の平歯車41
Aと噛合し、該操作転輪46を回転操作すると操作軸4
1が回転駆動されるようになっている。操作転輪46
は、その外周が一部外部に露出し、観望者が回転操作し
得るようになっているものである。
【0018】而して、上記構成によれば、操作転輪46
を回転操作して操作軸41を回転することにより、自在
継手42を介して第一傘歯車43及び第二傘歯車44が
回転駆動され、左右の望遠光学系10L,10Rの変倍
レンズ鏡筒30が同期回転して左右の望遠光学系10
L,10Rの倍率が同期して変化する。ここで、第二傘
歯車44の回転方向は左右の望遠光学系10L,10R
で逆となり、左右の望遠光学系10L,10Rの変倍レ
ンズ鏡筒30は互いに逆方向に連動回転されるが、左右
の望遠光学系10L,10Rの変倍レンズ鏡筒は前述の
如く対称に構成されていることから左右の望遠光学系1
0L,10Rが同期して変倍されるものである。
【0019】左右の望遠光学系10L,10Rを対物レ
ンズ11の光軸OAを中心として揺動させることによる
眼幅調整の際には、図7乃至図9に示す如く変倍連動機
構40はその自在屈折中心位置が左右の望遠光学系10
L,10Rの揺動中心(対物レンズ11の光軸OA)の
延長線上に位置する自在継手42,42が屈折し、連動
状態を維持しつこれを許容する。ここで、自在継手42
はその屈折角度によって操作軸41の角速度が一定でも
端部軸45側(第一傘歯車43)の角速度が変化する
が、左右の望遠光学系10L,10Rが対称に構成され
ると共に、両望遠光学系10L,10Rの揺動は前述の
如く連動してその揺動角度が等しい(両自在継手42,
42の屈折角度が等しい)為、この角速度も左右で同様
に変化する為、望遠光学系10L,10Rの揺動位置
(眼幅調整)に拘らず常に左右の望遠光学系10L,1
0Rの変倍は完全に同期するものである。尚、本実施例
に於る望遠光学系10L,10Rの揺動範囲は30°で
あり、図8に示すその中間角度で自在継手42は屈折せ
ずに直線状態となり、図7に示す最大眼幅時及び図9に
示す最少眼幅時には、夫々15°屈折するように設定さ
れているものである。
【0020】ところで、変倍可能な双眼鏡では、左右の
望遠光学系10L,10Rの倍率を等しく調整する必要
があり、本実施例では、接眼レンズ枠19の操作孔16
A…を介して接眼部外側から変倍レンズ鏡筒30のフラ
ンジ30Cへリングギア33を固定する固定ネジ34…
を緩めることにより、変倍レンズ鏡筒30とリングギア
33の回転方向相対位置を調整することができる。本実
施例に於る変倍連動機構40構成では、左右の望遠光学
系10L,10Rの変倍レンズ鏡筒30の回転位置を相
対的に移動させて行なう倍率調整を歯車の噛合位置(第
一傘歯車43と第二傘歯車44の噛合位置、又は、第二
傘歯車44の平歯車44Aとリングギア33の噛合位
置)を変えることで行なうとすると、一旦分解しなけれ
ばならない為に極めて面倒であると共に歯車の歯のピッ
チに応じた不連続で段階的な調整しかできないが、上記
の如き調整構造とすることで、貫通孔30D…の長孔範
囲内で連続的に調整することが可能となり、より高精度
な調整が可能となるものである。
【0021】次に、本発明の他の実施例を図10乃至図
16により説明する。尚、前述の第一実施例と同機能の
部位には同符号を付し、説明を省略する。本第二実施例
は、変倍操作をモータによって行なうように構成したも
のである。接眼部12は、一方の断面図である図10と
機構構成図である図11に示す如く、変倍レンズ鏡筒3
0の大径部の先端側の端部外周に、平歯車状の操作ギア
部30Eが形成されており、該操作ギア部30Eと操作
軸41とが、フック形の自在継手42及び変倍操作手段
としてのギア列50を介して連結されている。自在継手
42は、前述の実施例と同様にその自在屈折中心を対物
レンズ11の光軸OAの延長線上として配置されている
ものである。尚、本実施例では、左右の望遠光学系10
L,10Rの変倍レンズ鏡筒30は同一に構成されてい
る。
【0022】操作軸41の下側には、小径の平歯車47
Aとウォームホイール47Bが一体に形成された二段ギ
ア47を備えるギア軸48が、操作軸41と平行として
連結保持部材20に回転自在に支持されており、該二段
ギア47の平歯車47Aが操作軸41に固定された平歯
車41Aと噛合している。ウォームホイール47Bは、
図10のD−D断面図に相当する図12に示す如く、連
結保持部材20の下部に収容されたモータ60のスピン
ドルに固定されたウォームギア61と噛合しており、該
モータ60によって操作軸41が回転駆動されるように
なっている。
【0023】操作軸41の自在継手42を介した端部軸
45から変倍レンズ鏡筒30の操作ギア部30Eに至る
ギア列50は、端部軸45が相対回転不能且つ摺動移動
は可能に嵌合したウォーム51が、該ウォーム51の上
側に配置されたウォームホイール兼はすば歯車52と噛
合し、該ウォームホイール兼はすば歯車52が図13に
拡大図を示す如く軸部53Aの端部に平歯車である小径
ギア53Bとはすば歯車である大径ギア53Cが設けら
れたクラッチギア53の大径ギア53Cに噛合し、クラ
ッチギア53の小径ギア53Bが操作ギア部30Eと噛
合状態にある回転操作部材としてのアイドルギア54と
噛合して構成されている。尚、上記ギア列50(即ちウ
ォーム51,ウォームホイール兼はすば歯車52,クラ
ッチギア53及びアイドルギア54)は、図示しないが
接眼部12側に延長されたプリズム室15内に夫々回転
可能且つ軸方向には移動不能として設けられているもの
である。又、ギア列50の各ギアの配置は左右の望遠光
学系10L,10Rで対称となっているが、ウォーム5
1は、歯の螺進方向が同じの同一のものとなっている。
【0024】クラッチギア53は、図13(A)に拡大
正面図,(B)にその右側面図を示す如く、一端に小径
ギア53Bが一体形成された軸部53Aの他端に、中央
に所定直径の嵌合突起53Eが突設された鍔状の保持フ
ランジ53Dが形成され、該保持フランジ53Dに大径
ギア53Cがその内周で嵌合突起53Eに嵌合し、外側
面側から嵌合突起53Eに止めネジ53F,53Fによ
って固定された固定板53Gによって相対回転不能且つ
脱落不能に固定されて構成されており、止めネジ53
F,53Fを緩めて固定板53Gによる軸方向の押圧を
解除すると、大径ギア53Cは保持フランジ53Dに対
して相対回転可能となるようになっているものである。
固定板53Gの中央及び保持フランジ53Dには、夫々
マイナスドライバーの先端が嵌合可能なスリット53H
が形成されている。
【0025】而して、上記の如き構成では、モータ60
の回転駆動によって操作軸41を回転することにより、
自在継手42,42を介して左右の望遠光学系10L,
10Rのギア列50,50に回転力が伝達され、左右の
望遠光学系10L,10Rギア列50のウォーム51の
歯の螺進方向は同じである為に左右の変倍レンズ鏡筒3
0,30が同方向に連動回転駆動され、これによって、
左右の望遠光学系10L,10Rの連続的な変倍が同期
して行なわれる。左右の望遠光学系10L,10Rを対
物レンズ11の光軸OAを中心として回動させることに
よる眼幅調整は、図14乃至図16に示す如く前述の第
一実施例と同様に行なえる。
【0026】左右の望遠光学系10L,10Rの倍率調
整は、クラッチギア53の止めネジ53F,53Fを緩
めて大径ギア53Cと小径ギア53Bとが相対回転可能
な状態とし、ドライバーによって保持フランジ53D
(即ち軸部53A)を回転操作して小径ギア53Bを回
転させることによって行なうことができる。つまり、ク
ラッチギア53の止めネジ53F,53Fを緩めて大径
ギア53Cと小径ギア53Bが相対回転可能な状態とす
ることにより、モータ60から変倍レンズ鏡筒30に至
る駆動力伝達系が当該クラッチギア53部分で分断さ
れ、小径ギア53Bより変倍レンズ鏡筒30側の駆動系
を大径ギア53Cよりモータ60側の駆動系とは独立し
て操作することが可能となり、これによって望遠光学系
10L,10Rの倍率調整を左右独立して行なうことが
できるものである。
【0027】上記構成によれば、前述の第一実施例の構
成に比較して、変倍レンズ鏡筒30にリングギア33が
不要となる為に接眼レンズ鏡筒14を細く構成できる
(換言すれば同じ太さでは接眼レンズ径を大きくでき
る)。又、左右の望遠光学系10L,10Rで同じ変倍
レンズ鏡筒30を使用できる為、コスト低減に寄与でき
る。更に、操作軸41をモータ60によって回転駆動す
ると共に、ギア列50を介して減速して変倍レンズ鏡筒
30を回転操作するものである為、減速比を大きくする
ことによって自在継手42の屈折角度に起因する回転角
速度の変化を無視し得る量(違和感を感じさせない程
度)に軽減することができるものである。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る変倍式
双眼鏡によれば、両望遠光学系の接眼部に夫々介設され
た光軸方向に移動して変倍作用する変倍レンズを、眼幅
調整に拘らず連動操作手段で連動操作することができ、
対物レンズの光軸と接眼レンズの光軸が偏心状態にある
二つの望遠光学系をその光軸を平行に且つ対物レンズの
光軸を中心として回動可能に並設し、対物レンズの光軸
を中心とする回動によって接眼部の光軸間距離が変化し
て眼幅調整し得る双眼鏡が変倍化可能となるものであ
る。又、光軸方向に移動して変倍作用する変倍レンズを
回転によって移動操作する回転操作部材を、両望遠光学
系の揺動中心線上に配設された自在継手を介して連結し
たことにより、眼幅調整を許容しつつ左右の望遠光学系
を同期させて変倍させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変倍式双眼鏡の一実施例である双
眼鏡の構成を示す平面透視図。
【図2】一方側の接眼部の部分拡大断面図。
【図3】図2のA矢視図に相当する望遠光学系の側面
図。
【図4】変倍レンズ鏡筒の斜視図。
【図5】図2のB−B断面図。
【図6】図5のC−C断面図。
【図7】眼幅調整作用状態の説明図。
【図8】眼幅調整作用状態の説明図。
【図9】眼幅調整作用状態の説明図。
【図10】本発明の第二実施例の一方側の接眼部の部分
拡大断面図。
【図11】変倍連動機構の構成図
【図12】図10のD−D断面図。
【図13】クラッチギアの拡大図。
【図14】第二実施例の眼幅調整作用状態の説明図。
【図15】第二実施例の眼幅調整作用状態の説明図。
【図16】第二実施例の眼幅調整作用状態の説明図。
【符号の説明】
10…望遠光学系 11…対物レンズ 12…接眼部 31…対物側変倍レンズ(変倍レンズ) 32…接眼側変倍レンズ(変倍レンズ) 40…変倍連動機構(連動操作手段) 41…操作軸(連結軸部材) 42…自在継手 43…第一傘歯車(変倍操作手段) 44…第二傘歯車(変倍操作手段) 50…ギア列(変倍操作手段) OA…対物レンズの光軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正立プリズムとしてポロプリズムを用い対
    物レンズの光軸と接眼レンズの光軸が偏心状態にある二
    つの望遠光学系を、その光軸を平行に且つ対物レンズの
    光軸を中心として回動可能に並設し、前記対物レンズの
    光軸を中心とする回動によって接眼部の光軸間距離が変
    化して眼幅調整し得る双眼鏡であって、 前記両望遠光学系の接眼部に夫々光軸方向に移動して変
    倍作用する変倍レンズが介設されると共に、前記眼幅調
    整に拘らず前記両接眼部の変倍レンズを連動操作し得る
    連動操作手段を備えて構成されていること、を特徴とす
    る変倍式双眼鏡。
  2. 【請求項2】上記連動操作手段が、上記両接眼部に備え
    られた回転して前記変倍レンズを移動操作する変倍操作
    手段を、前記両望遠光学系の回動中心線上に配設された
    自在継手を介して連結軸部材で連結して構成されている
    こと、を特徴とする請求項1記載の変倍式双眼鏡。
  3. 【請求項3】二つの望遠光学系を、その光軸を平行とし
    て揺動可能に連結し、揺動によって接眼部の光軸間距離
    が変化して眼幅調整し得る双眼鏡であって、 前記両望遠光学系の接眼部に夫々光軸方向に移動して変
    倍作用する変倍レンズが介設されると共に、該両接眼部
    に回転して前記変倍レンズを移動操作する回転操作部材
    が備えられ、該回転操作部材が前記両望遠光学系の揺動
    中心線上に配設された自在継手を介して連結されて構成
    されていること、を特徴とする変倍式双眼鏡。
JP35793091A 1991-12-26 1991-12-26 変倍式双眼鏡 Pending JPH05181054A (ja)

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JP35793091A JPH05181054A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 変倍式双眼鏡
DE4244161A DE4244161A1 (en) 1991-12-26 1992-12-24 Automatic focus field glasses - have lens which can be moved in direction of optical axis for sharp adjustment and lenses movable along optical axis for varying refractory force
US07/997,452 US5583692A (en) 1991-12-26 1992-12-28 Binocular
US08/466,134 US5583693A (en) 1991-12-26 1995-06-06 Binocular

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109248052A (zh) * 2018-09-06 2019-01-22 西安工业大学 弱视训练仪

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