JPS6131286Y2 - - Google Patents
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- JPS6131286Y2 JPS6131286Y2 JP5220481U JP5220481U JPS6131286Y2 JP S6131286 Y2 JPS6131286 Y2 JP S6131286Y2 JP 5220481 U JP5220481 U JP 5220481U JP 5220481 U JP5220481 U JP 5220481U JP S6131286 Y2 JPS6131286 Y2 JP S6131286Y2
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- Japan
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- gear
- central shaft
- zoom
- around
- binoculars
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- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
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- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Telescopes (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
倍率変更のためのズーム機構を具備する双眼鏡
は既に周知であり、このズーム機構の操作をより
操作し易くするための各種の機構が提案されて来
た。ズーミングを行なわせる上で望ましいこと
は、その操作が軽快簡便であることは勿論、双眼
鏡を把持している隻手または双手でそのまゝ持ち
かえる必要なく指頭で所要の倍率変更のためのズ
ーム操作を行なえるということである。一方の手
で双眼鏡を把持し他方の手でズーミング操作を加
えるということは、双眼鏡保持上の安定性を欠
き、覗視中の目標が視野内で大きく揺れ動いた
り、高倍率下の覗視状態にあつては、時に視野か
ら目標が外れたりして再び視野内に目標を捕捉す
るのに手間取るということは、この種双眼鏡を使
用した者の斉しく認めるところである。ズーム機
構を具える双眼鏡の一般的な使用方法としては、
まづ低倍率広域の視野のもとで目標を捉え、更に
捉えた目標をより拡大して仔細にこれを観察乃至
監視するための視野内で目標を捉えたまゝ出来る
だけ目標の動揺を来たすことなくズーム機構を操
作して倍率を高めるという操作方法である。この
一般的方法によれば、両手でしつかり双眼鏡を把
持したまゝ人差指または中指の指頭操作のみで所
要のズーミング操作を加え得るということが有利
であり、これが操作の簡便性に連ることとなつて
好ましい。この要請に従つて左右の望遠光学系を
支持する中央軸の軸周にズーム機構を操作する操
作部材を揺動可能に設けた諸種のズーム操作機構
が提案されて来た。例えば上記中央軸の軸周で揺
動可能に設けた操作部材を指頭で押し回すことに
より、この回動操作をズーム回転鏡筒に伝達する
過程で歯車による増速を加えてズーム回転鏡筒に
所定の回転角を与えるようにしたものが提案され
たが、中央軸の軸周附近の空間が充分にとり得な
いという制約の為に、増速機構が複雑となつた
り、また操作抵抗が大きくて軽怪な操作の妨げと
なつたりしていた。
は既に周知であり、このズーム機構の操作をより
操作し易くするための各種の機構が提案されて来
た。ズーミングを行なわせる上で望ましいこと
は、その操作が軽快簡便であることは勿論、双眼
鏡を把持している隻手または双手でそのまゝ持ち
かえる必要なく指頭で所要の倍率変更のためのズ
ーム操作を行なえるということである。一方の手
で双眼鏡を把持し他方の手でズーミング操作を加
えるということは、双眼鏡保持上の安定性を欠
き、覗視中の目標が視野内で大きく揺れ動いた
り、高倍率下の覗視状態にあつては、時に視野か
ら目標が外れたりして再び視野内に目標を捕捉す
るのに手間取るということは、この種双眼鏡を使
用した者の斉しく認めるところである。ズーム機
構を具える双眼鏡の一般的な使用方法としては、
まづ低倍率広域の視野のもとで目標を捉え、更に
捉えた目標をより拡大して仔細にこれを観察乃至
監視するための視野内で目標を捉えたまゝ出来る
だけ目標の動揺を来たすことなくズーム機構を操
作して倍率を高めるという操作方法である。この
一般的方法によれば、両手でしつかり双眼鏡を把
持したまゝ人差指または中指の指頭操作のみで所
要のズーミング操作を加え得るということが有利
であり、これが操作の簡便性に連ることとなつて
好ましい。この要請に従つて左右の望遠光学系を
支持する中央軸の軸周にズーム機構を操作する操
作部材を揺動可能に設けた諸種のズーム操作機構
が提案されて来た。例えば上記中央軸の軸周で揺
動可能に設けた操作部材を指頭で押し回すことに
より、この回動操作をズーム回転鏡筒に伝達する
過程で歯車による増速を加えてズーム回転鏡筒に
所定の回転角を与えるようにしたものが提案され
たが、中央軸の軸周附近の空間が充分にとり得な
いという制約の為に、増速機構が複雑となつた
り、また操作抵抗が大きくて軽怪な操作の妨げと
なつたりしていた。
本考案では、上記の既提案の機構のもつ欠陥を
改善して、機構を簡易化し、軽快な操作で所望の
ズーミングを行なえるようにしたもので、同じ中
央軸周で操作部材を揺動させてズーミングを行な
うにしても、これを軽快なものとすることによつ
て捕捉目標を視野から脱外させるようなこともな
く、また視野内への揺れ動きを抑制して実用性の
有い有益なズーム操作機構を提案するものであ
る。
改善して、機構を簡易化し、軽快な操作で所望の
ズーミングを行なえるようにしたもので、同じ中
央軸周で操作部材を揺動させてズーミングを行な
うにしても、これを軽快なものとすることによつ
て捕捉目標を視野から脱外させるようなこともな
く、また視野内への揺れ動きを抑制して実用性の
有い有益なズーム操作機構を提案するものであ
る。
以下、図に示した実施例をもつて本考案の要旨
を詳述する。
を詳述する。
第1図及び第2図を参照して、全体を符号1,
1′で示す部分は夫々左右の望遠光学系を示し、
5,5′はそれら望遠光学系における対物レン
ズ、6,6′は望遠光学系における接眼レンズで
ある。接眼レンズ6′には従前の双眼鏡が一般的
に具備している視野調節用の操作環6″が設けて
あり、同環6″は個人差としての左右視度を調節
するためのものであるが、その調節機構は周知で
あるからこゝでは説明を省略する。4は中央軸
で、眼幅調節のために左右の望遠光学系1,1′
を支持腕7,7′及び同8,8′により中央軸4に
支持させ、このを中心に回動することによつて接
眼レンズ6,6′の光軸間隔を調節できるように
してあることも周知の双眼鏡と格別の相違はいの
で詳細な説明は省く。2は焦点整合用の翼片で、
中央軸4の軸周で揺動可能に設けてあり、一方の
上面を押し込んで同翼片2を中央軸4を中心に回
動させることによつて焦点整合が行なわれるが、
この機構は本考案の要旨とは直接的な関係をもた
ないので、その説明も省略するが、詳細は実用新
案出願公告昭53−46029に示される通りである。
以上の各部及び各構造は既に公知の双眼鏡が具備
するところであるが、第1図に関して述べれば、
本考案は中央軸4の軸周で揺動可能に設けられた
ズーミング用の翼片3とこれに関連する機構とし
て第3図以下第6図に示した構造に特徴がある。
1′で示す部分は夫々左右の望遠光学系を示し、
5,5′はそれら望遠光学系における対物レン
ズ、6,6′は望遠光学系における接眼レンズで
ある。接眼レンズ6′には従前の双眼鏡が一般的
に具備している視野調節用の操作環6″が設けて
あり、同環6″は個人差としての左右視度を調節
するためのものであるが、その調節機構は周知で
あるからこゝでは説明を省略する。4は中央軸
で、眼幅調節のために左右の望遠光学系1,1′
を支持腕7,7′及び同8,8′により中央軸4に
支持させ、このを中心に回動することによつて接
眼レンズ6,6′の光軸間隔を調節できるように
してあることも周知の双眼鏡と格別の相違はいの
で詳細な説明は省く。2は焦点整合用の翼片で、
中央軸4の軸周で揺動可能に設けてあり、一方の
上面を押し込んで同翼片2を中央軸4を中心に回
動させることによつて焦点整合が行なわれるが、
この機構は本考案の要旨とは直接的な関係をもた
ないので、その説明も省略するが、詳細は実用新
案出願公告昭53−46029に示される通りである。
以上の各部及び各構造は既に公知の双眼鏡が具備
するところであるが、第1図に関して述べれば、
本考案は中央軸4の軸周で揺動可能に設けられた
ズーミング用の翼片3とこれに関連する機構とし
て第3図以下第6図に示した構造に特徴がある。
翼片3の一方の上面を押してこれを中央軸4の
周囲を回動させる動作は、最終的には各接眼レン
ズ6,6′のズーム鏡筒21,21′を同方向に回
転させることになるが、この場合の歯車による回
転伝達系の概略を第5図及び第6図によつて予め
概念的に説明しておく。中央軸4の上方左右に指
当て部分を突出させた翼片3は、中央軸4を中心
として回動可能に設けた筒状部材31に設けてあ
り、同筒状部材31の内周壁の一部には内接用の
歯車Aを刻設してある。歯車Aは支持腕7上に軸
支される歯車Bと内接噛合させてあり、同歯車B
はまた中央軸4の周囲を回動する歯車A′と噛合
させてある。歯車Bと共軸上にあつてこれと一体
の歯車Cは一個でズーム鏡筒21と一体化される
歯車Eと噛合させ、他側では歯車A′と共軸上に
ある歯車Dと噛合させてあり、歯車Dは、支持腕
7′上に軸支した歯車C′と噛合されてその回転を
ズーム鏡筒21′と一体化される歯車E′に噛合伝
達されるようにしてある。即ち、翼片3の右側
(望遠光学系1に近い側)を圧して筒状部材31
を第3図及び第6図上時計方向に回動すると、こ
れにより歯車B及び同Cは共に時計方向に回動
し、歯車Cと噛合する歯車Eは反時計方向に回転
するが、この際歯車Bと外接する歯車A′及びこ
れと共軸上にある歯車Dを反時計方向に回転し、
歯車Dと噛合させた歯車C′を中継歯車として歯
車E′を反時計方向に回転させることになる。逆
に、翼片3の左側(望遠光学系1′に近い側)を
押して筒状部材31を第3図及び第6図上反時計
方向に回動させると、前記各歯車は何れも逆回転
して、夫々の歯車E,E′を時計方向に回転させ
る。本考案では、従つて中央軸4の軸周で揺動可
能に設けた翼片3の何れか一側を押圧して、これ
を中央軸の周囲で僅かに回動させることにより、
内接噛合する歯車Bの増速回転を介して左右のズ
ーム鏡筒21,21′と夫々一体化される歯車
E,E′を夫々同方向に回転して所要のズーミン
グを行なわせるところに特徴がある。即ち、翼片
3とともに回される筒状部材31には小径の歯車
Bを内接させるべく筒状部材31の内周面の大径
を利用して噛合させてあるために他の増速噛合の
ための多段的噛合を排除して一挙にズーム鏡筒2
1,21′に必要な回転量を与えることとなり、
歯車噛合上の摩擦を軽減して所期の軽快な作動を
可能ならしめているものであり、他面ではまた狭
少な中央軸周辺の空間に対し必要機構を小嵩に仕
組むことができたものである。また、上記歯車噛
合系統によれば、前述の眼幅調節のために中央軸
4を中心に望遠光学系1,1′を回動しても、こ
の場合歯車C′が歯車D及び歯車E′に対しそれら
の歯列面上を公転するのみで、眼幅調節のための
操作がズーム鏡筒21,21′と一体化される歯
車E,E′に対しては何等の回転力も及ぼさない
ので、倍率に変化影響を与えないという特長もあ
る。
周囲を回動させる動作は、最終的には各接眼レン
ズ6,6′のズーム鏡筒21,21′を同方向に回
転させることになるが、この場合の歯車による回
転伝達系の概略を第5図及び第6図によつて予め
概念的に説明しておく。中央軸4の上方左右に指
当て部分を突出させた翼片3は、中央軸4を中心
として回動可能に設けた筒状部材31に設けてあ
り、同筒状部材31の内周壁の一部には内接用の
歯車Aを刻設してある。歯車Aは支持腕7上に軸
支される歯車Bと内接噛合させてあり、同歯車B
はまた中央軸4の周囲を回動する歯車A′と噛合
させてある。歯車Bと共軸上にあつてこれと一体
の歯車Cは一個でズーム鏡筒21と一体化される
歯車Eと噛合させ、他側では歯車A′と共軸上に
ある歯車Dと噛合させてあり、歯車Dは、支持腕
7′上に軸支した歯車C′と噛合されてその回転を
ズーム鏡筒21′と一体化される歯車E′に噛合伝
達されるようにしてある。即ち、翼片3の右側
(望遠光学系1に近い側)を圧して筒状部材31
を第3図及び第6図上時計方向に回動すると、こ
れにより歯車B及び同Cは共に時計方向に回動
し、歯車Cと噛合する歯車Eは反時計方向に回転
するが、この際歯車Bと外接する歯車A′及びこ
れと共軸上にある歯車Dを反時計方向に回転し、
歯車Dと噛合させた歯車C′を中継歯車として歯
車E′を反時計方向に回転させることになる。逆
に、翼片3の左側(望遠光学系1′に近い側)を
押して筒状部材31を第3図及び第6図上反時計
方向に回動させると、前記各歯車は何れも逆回転
して、夫々の歯車E,E′を時計方向に回転させ
る。本考案では、従つて中央軸4の軸周で揺動可
能に設けた翼片3の何れか一側を押圧して、これ
を中央軸の周囲で僅かに回動させることにより、
内接噛合する歯車Bの増速回転を介して左右のズ
ーム鏡筒21,21′と夫々一体化される歯車
E,E′を夫々同方向に回転して所要のズーミン
グを行なわせるところに特徴がある。即ち、翼片
3とともに回される筒状部材31には小径の歯車
Bを内接させるべく筒状部材31の内周面の大径
を利用して噛合させてあるために他の増速噛合の
ための多段的噛合を排除して一挙にズーム鏡筒2
1,21′に必要な回転量を与えることとなり、
歯車噛合上の摩擦を軽減して所期の軽快な作動を
可能ならしめているものであり、他面ではまた狭
少な中央軸周辺の空間に対し必要機構を小嵩に仕
組むことができたものである。また、上記歯車噛
合系統によれば、前述の眼幅調節のために中央軸
4を中心に望遠光学系1,1′を回動しても、こ
の場合歯車C′が歯車D及び歯車E′に対しそれら
の歯列面上を公転するのみで、眼幅調節のための
操作がズーム鏡筒21,21′と一体化される歯
車E,E′に対しては何等の回転力も及ぼさない
ので、倍率に変化影響を与えないという特長もあ
る。
上記歯車噛合系を現実に具備させた場合の具体
的構成の実例を第3図及び第4図を以つて示した
が、これら両図において、11は焦点整合主軸、
12は支持腕8,8′をその軸周で保持する中央
軸筒である。13は制限環、14は筒状部材31
の後端面の内縁に嵌装される化粧環、15は歯車
A′の止環、16は焦点整合主軸11の外側より
これに嵌合する軸筒、17は二段歯車を以つて構
成される歯車B及び歯車Cを支持する支軸18の
端部に嵌装したEリングである。第3図には筒状
部材31に詳細を示してあり、同部材31は、第
4図に示すように前後方向に延びた円筒壁を主体
として構成され、前端は円環状の端面32を形成
してあつてその一部に円弧状の溝33を開穿して
あり、この溝33を貫いて歯車Bが占位し、同歯
車Bは、円弧状の溝33の側方円筒壁の内面に形
成した歯車Aと噛合させてある。従つて翼片3を
揺動させる上での制限領域は、上記円弧状の溝3
3によつて規制されている。なお、中央軸4上の
歯車A′は、これを歯車Bと噛合させることによ
つて、歯車Bを歯車Aに対し確実な肉接噛合の状
態に維持させるものであり、場合によつては共軸
上の歯車Dと一体に構成してもよいことは勿論で
ある。
的構成の実例を第3図及び第4図を以つて示した
が、これら両図において、11は焦点整合主軸、
12は支持腕8,8′をその軸周で保持する中央
軸筒である。13は制限環、14は筒状部材31
の後端面の内縁に嵌装される化粧環、15は歯車
A′の止環、16は焦点整合主軸11の外側より
これに嵌合する軸筒、17は二段歯車を以つて構
成される歯車B及び歯車Cを支持する支軸18の
端部に嵌装したEリングである。第3図には筒状
部材31に詳細を示してあり、同部材31は、第
4図に示すように前後方向に延びた円筒壁を主体
として構成され、前端は円環状の端面32を形成
してあつてその一部に円弧状の溝33を開穿して
あり、この溝33を貫いて歯車Bが占位し、同歯
車Bは、円弧状の溝33の側方円筒壁の内面に形
成した歯車Aと噛合させてある。従つて翼片3を
揺動させる上での制限領域は、上記円弧状の溝3
3によつて規制されている。なお、中央軸4上の
歯車A′は、これを歯車Bと噛合させることによ
つて、歯車Bを歯車Aに対し確実な肉接噛合の状
態に維持させるものであり、場合によつては共軸
上の歯車Dと一体に構成してもよいことは勿論で
ある。
歯車E及び同E′と一体化されるズーム鏡筒2
1及び21′には、第5図に示されるようにその
鏡筒周側に傾きを異にした2種の溝カム25及び
26を穿つてあり、これらの溝カム25及び26
には夫々軸方向に沿つて動かされるレンズの鏡枠
から突出させたピン27及び28を介在させてあ
り、これらのピン27及び28はまた支持腕7及
び7′と一体に構成される不動の鏡筒29に対し
て光軸方向に沿つて形成した直線溝30に夫々介
入させてある。これらのズーム機構に関連する構
造は、従前周知のそれと格別の相違はない。従つ
て歯車E,E′が第3図及び第6図上時計方向に
回転してズーム鏡筒21,21′が同じ方向に回
転すると、この回転により溝カム25はピン27
を直線溝30に沿つて後退させ、他方溝カム26
はピン28を直線溝30に沿つて前進させる。こ
の動作により夫々ピン27及び28を有するレン
ズ鏡枠に担持されるレンズは互に近接し合う。逆
に歯車E,E′が反時計方向に回転するときは、
ズーム鏡筒21,21′の回転によつて夫々のピ
ン27及び28は直線溝30内で互に離反する方
向に動き、これらピン27及び28を突出させた
鏡枠に担持されるレンズを互に遠ざけることにな
る。
1及び21′には、第5図に示されるようにその
鏡筒周側に傾きを異にした2種の溝カム25及び
26を穿つてあり、これらの溝カム25及び26
には夫々軸方向に沿つて動かされるレンズの鏡枠
から突出させたピン27及び28を介在させてあ
り、これらのピン27及び28はまた支持腕7及
び7′と一体に構成される不動の鏡筒29に対し
て光軸方向に沿つて形成した直線溝30に夫々介
入させてある。これらのズーム機構に関連する構
造は、従前周知のそれと格別の相違はない。従つ
て歯車E,E′が第3図及び第6図上時計方向に
回転してズーム鏡筒21,21′が同じ方向に回
転すると、この回転により溝カム25はピン27
を直線溝30に沿つて後退させ、他方溝カム26
はピン28を直線溝30に沿つて前進させる。こ
の動作により夫々ピン27及び28を有するレン
ズ鏡枠に担持されるレンズは互に近接し合う。逆
に歯車E,E′が反時計方向に回転するときは、
ズーム鏡筒21,21′の回転によつて夫々のピ
ン27及び28は直線溝30内で互に離反する方
向に動き、これらピン27及び28を突出させた
鏡枠に担持されるレンズを互に遠ざけることにな
る。
構造の詳細を現わした第3図及び第4図によつ
て本考案のズーム操作機構の作動を述べると、第
3図において翼片3の右側を圧下して、中央軸4
を中心に筒状部材31を時計方向に回動すると、
筒状部材31の内壁円筒面に形成した円弧状の歯
車Aはこれに内接する歯車Bを同じ時計方向に回
転させる。円弧状の歯車Aはその半径が歯車Bの
半径より著しく大きく、半径比が大きいからこれ
により内接歯車Bは増速回転される。つまり、筒
状部材31が円弧状の溝33によつて規制される
僅かな回動領域においても内接歯車Bに対しその
数倍の角回転を与えることができ、その結果歯車
Bと共軸一体の歯車Cを介して歯車Eに対して充
分な回転を伝達し、前述のピン27及び28を
夫々の溝カム25及び26の一方の局限から他方
の局限に向つて移動させることができる。上記の
説明は一方の望遠光学系1の側について述べた
が、歯車Bと共軸一体の歯車Cは、この時計方向
の回転を歯車D、これと噛合する中継用の歯車
C′を介して他方の望遠光学系1′における歯車
E′にも同時に等速で伝達するので左右の望遠光
学系1,1′に関し、同時且つ等速でズーミング
作用を与えることになる。
て本考案のズーム操作機構の作動を述べると、第
3図において翼片3の右側を圧下して、中央軸4
を中心に筒状部材31を時計方向に回動すると、
筒状部材31の内壁円筒面に形成した円弧状の歯
車Aはこれに内接する歯車Bを同じ時計方向に回
転させる。円弧状の歯車Aはその半径が歯車Bの
半径より著しく大きく、半径比が大きいからこれ
により内接歯車Bは増速回転される。つまり、筒
状部材31が円弧状の溝33によつて規制される
僅かな回動領域においても内接歯車Bに対しその
数倍の角回転を与えることができ、その結果歯車
Bと共軸一体の歯車Cを介して歯車Eに対して充
分な回転を伝達し、前述のピン27及び28を
夫々の溝カム25及び26の一方の局限から他方
の局限に向つて移動させることができる。上記の
説明は一方の望遠光学系1の側について述べた
が、歯車Bと共軸一体の歯車Cは、この時計方向
の回転を歯車D、これと噛合する中継用の歯車
C′を介して他方の望遠光学系1′における歯車
E′にも同時に等速で伝達するので左右の望遠光
学系1,1′に関し、同時且つ等速でズーミング
作用を与えることになる。
第3図において、翼片3の左側を圧下して中央
軸4を中心に筒状部材31を反時計方向に回動し
た場合には、円弧状の歯車Aとこれに内接する歯
車Bに上記とは逆方向の回転を生じ、夫々のズー
ム鏡筒に対してこれを時計方向に回転させて、ズ
ーム機構の可動レンズを互に近接作動させること
になることは自明である。
軸4を中心に筒状部材31を反時計方向に回動し
た場合には、円弧状の歯車Aとこれに内接する歯
車Bに上記とは逆方向の回転を生じ、夫々のズー
ム鏡筒に対してこれを時計方向に回転させて、ズ
ーム機構の可動レンズを互に近接作動させること
になることは自明である。
叙上のように、本考案のズーム操作機構によれ
ば、翼片3を押し下げて筒状部材31に対して僅
かな回動を与えることにより、ズーム鏡筒21,
21′に対して必要な増速回転を簡単に附与する
ことができる。而も中継乃至増速のための歯車段
数を減じて歯車噛合系に生ずる回転摩擦を著しく
軽減してズーム機構を作動させ得るので、翼片3
に対する小さな指頭押圧の力を以つて軽快にズー
ミングの成果を挙げることができ、片手で双眼鏡
を把持したまゝズーミングを行なつても、目標を
視野外から外す惧れもなく、両手によつて双眼鏡
を把持して安定保持状態でズーミングを行なう場
合には、視野内への目標の動揺を著しく少なくし
て安定した観察乃至監視を行ない得る効果があつ
てよく所期の目的を達成する。
ば、翼片3を押し下げて筒状部材31に対して僅
かな回動を与えることにより、ズーム鏡筒21,
21′に対して必要な増速回転を簡単に附与する
ことができる。而も中継乃至増速のための歯車段
数を減じて歯車噛合系に生ずる回転摩擦を著しく
軽減してズーム機構を作動させ得るので、翼片3
に対する小さな指頭押圧の力を以つて軽快にズー
ミングの成果を挙げることができ、片手で双眼鏡
を把持したまゝズーミングを行なつても、目標を
視野外から外す惧れもなく、両手によつて双眼鏡
を把持して安定保持状態でズーミングを行なう場
合には、視野内への目標の動揺を著しく少なくし
て安定した観察乃至監視を行ない得る効果があつ
てよく所期の目的を達成する。
なお、本考案によれば、左右のズーム鏡筒に対
し同時に同方向の回転を与え得るので、左右のズ
ーム鏡筒を単一共通の構成部品として作製するこ
とができ、生産性の富み経済的に安価に製品を提
供し得るという利点もある。
し同時に同方向の回転を与え得るので、左右のズ
ーム鏡筒を単一共通の構成部品として作製するこ
とができ、生産性の富み経済的に安価に製品を提
供し得るという利点もある。
第1図は本考案のズーム操作機構を装備した双
眼鏡の平面図、第2図は同背面図、第3図は接眼
レンズ部とこれに関連するズーム操作機構との関
係を示す要部の一部縦断拡大背面図、第4図はズ
ーム操作機構の要部、特に歯車噛合系統を右半部
で示した拡大平面図、第5図は第4図に示した歯
車噛合系統と関連する接眼レンズ系に組込みのズ
ーム機構とを示した概略平面図であつて、第6図
は、第5図に示した噛合歯車系の概略正面図であ
る。 1,1′……望遠光学系、3……ズーミング用
の翼片、4……中央軸、6,6′……接眼レン
ズ、7,7′……支持腕、21,21′……ズーム
鏡筒、31……筒状部材、33……円弧状の溝、
A……内接用歯車、B……歯車、C,C′……歯
車、D……歯車、E,E′……歯車。
眼鏡の平面図、第2図は同背面図、第3図は接眼
レンズ部とこれに関連するズーム操作機構との関
係を示す要部の一部縦断拡大背面図、第4図はズ
ーム操作機構の要部、特に歯車噛合系統を右半部
で示した拡大平面図、第5図は第4図に示した歯
車噛合系統と関連する接眼レンズ系に組込みのズ
ーム機構とを示した概略平面図であつて、第6図
は、第5図に示した噛合歯車系の概略正面図であ
る。 1,1′……望遠光学系、3……ズーミング用
の翼片、4……中央軸、6,6′……接眼レン
ズ、7,7′……支持腕、21,21′……ズーム
鏡筒、31……筒状部材、33……円弧状の溝、
A……内接用歯車、B……歯車、C,C′……歯
車、D……歯車、E,E′……歯車。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 左右の望遠光学系1及び同1′を支持腕7、
同7′を介して中央軸4により支持させて双眼
鏡において、前記中央軸4の軸周で揺動する翼
片3を設け、前記中央軸4を中心に前記翼片3
と一体的に回動する歯車Aに前記支持腕7に軸
支される歯車Bを噛合させ、該歯車Bとともに
回動する歯車Cを一側で一方のズーム鏡筒21
と一体化される歯車Eと噛合させ、他側で前記
中央軸4と同心の歯車Dと噛合させて該歯車D
の回転を円継用の歯車C′を介して他方のズー
ム鏡筒21′と一体化される歯車E′に伝達し、
前記翼片3の揺動動作を以つて左右の各歯車
E,E′に同方向の増速回転を及ぼし各歯車
E,E′の回転によりズーム機構を作動させる
べくなしたことを特徴とするズーム操作機構。 (2) 前記歯車Aが、翼片3と一体的に形成されて
中央軸4を中心に回動する筒状部材31の内周
面に形成されている実用新案登録請求の範囲(1)
項に記載のズーム操作機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220481U JPS6131286Y2 (ja) | 1981-04-11 | 1981-04-11 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220481U JPS6131286Y2 (ja) | 1981-04-11 | 1981-04-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57164713U JPS57164713U (ja) | 1982-10-18 |
JPS6131286Y2 true JPS6131286Y2 (ja) | 1986-09-11 |
Family
ID=29848901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5220481U Expired JPS6131286Y2 (ja) | 1981-04-11 | 1981-04-11 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6131286Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-04-11 JP JP5220481U patent/JPS6131286Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57164713U (ja) | 1982-10-18 |
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