JPH05180934A - 車両および対照障害物間の相対速度推定方法 - Google Patents

車両および対照障害物間の相対速度推定方法

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JPH05180934A
JPH05180934A JP3347496A JP34749691A JPH05180934A JP H05180934 A JPH05180934 A JP H05180934A JP 3347496 A JP3347496 A JP 3347496A JP 34749691 A JP34749691 A JP 34749691A JP H05180934 A JPH05180934 A JP H05180934A
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obstacle
vehicle
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JP3347496A
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Hayato Kikuchi
隼人 菊池
Yasuhiko Fujita
泰彦 藤田
Toshiaki Arai
敏明 新井
Ryoichi Tsuchiya
良一 土屋
Masamitsu Sato
真実 佐藤
Kunio Minamino
邦夫 南野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両および対照障害物間の相対速度推定にあた
って、ノイズデータを排除して実在の対照障害物との相
対速度を確実に得るようにする。 【構成】測距ユニット32で得た複数の対照障害物デー
タにラベル付けを行ない、過去の対照障害物データに基
づいて予測した対照障害物データと、新たに得た対照障
害物データとを比較して同一の障害物が存在するか否か
を各ラベル毎に判断し、同一であると判断した対照障害
物データに関して前回データおよび今回データの比較に
より各ラベル毎に距離変化量を求め、その距離変化量を
サンプリング時間で除して相対速度を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両および対照障害物
間の相対速度推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自車および対照障害物間の距離を
測距ユニットで測定するとともに、自車および対照障害
物間の距離に応じて、ブレーキ装置を作動せしめるよう
にした車両用衝突防止装置が、たとえば特公昭61−4
700号公報等で知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記車両用
衝突防止装置において、自車および対照障害物間の相対
速度を把握しておくことが必要であるが、測距ユニット
で得る対照障害物データ中にノイズデータが混入するこ
とは避けられない。而して、そのようなノイズデータを
対照障害物として誤判断した場合には、実在しない対照
障害物との間の相対速度に基づいてブレーキ装置が自動
的に作動することも有り、実在の対照障害物に対しての
み正確な相対速度を得るようにすることが望ましい。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ノイズデータを排除して実在の対照障害物と
の相対速度を確実に得るようにした車両および対照障害
物間の相対速度推定方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、対照障害物に向けての信号の送信
ならびに対照障害物からの反射信号の受信が可能な送・
受信部と、前記送信および受信間の時間に基づいて自車
および対照障害物間の距離を演算する演算部とを備える
測距ユニットが搭載される車両と、対照障害物との間の
相対速度を推定するにあたって、測距ユニットで得た複
数の対照障害物データにラベル付けを行ない、過去の対
照障害物データに基づいて予測した対照障害物データ
と、新たに得た対照障害物データとを比較して同一の障
害物が存在するか否かを各ラベル毎に判断し、同一であ
ると判断した対照障害物データに関して前回データおよ
び今回データの比較により各ラベル毎に距離変化量を求
め、その距離変化量をサンプリング時間で除して相対速
度を得る。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0007】図1ないし図5は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は全体構成を示す図、図2は電動式
油圧出力手段の縦断側面図、図3は電子制御ユニットの
要部構成を示すブロック図、図4は対照障害物検出デー
タの座標展開図、図5は対照障害物の推定位置座標展開
図である。
【0008】先ず図1において、乗用車両において、ス
テアリング装置Sに連なる左前車輪WFLおよび右前車輪
FRには左前輪用ディスクブレーキBFLおよび右前輪用
ディスクブレーキBFRが装着され、左後輪WRLおよび右
後輪WRRには左後輪用ディスクブレーキBRLおよび右後
輪用ディスクブレーキBRRが装着される。
【0009】またブレーキペダルPの踏込み操作に応じ
た制動油圧を出力するマスタシリンダMの出力ポート1
に連なる油路2と、各ディスクブレーキBFL,BFR,B
RL,BRRに個別に連なる油路3FL,3FR,3RL,3RR
の間には、アクチュエータとしての電動式油圧出力手段
1 が介設されており、この電動式油圧出力手段A
1 は、その非作動時に油路2および油路3FL,3FR,3
RL,3RR間を連通させてマスタシリンダMからの制動油
圧を各ディスクブレーキBFL,BFR,BRL,BRRに作用
させ得る状態と、作動時に油路2および油路3FL
FR,3RL,3RR間を遮断するとともに電動式油圧出力
手段A1 が出力する油圧を各ディスクブレーキBFL,B
FR,BRL,BRRに作用させる状態とを切換可能である。
【0010】図2において、電動式油圧出力手段A
1 は、先端側を閉塞端として有底筒状に形成されたシリ
ンダ体4と、該シリンダ体4の後端に同軸に連結される
ガイド筒5と、ガイド筒5に同軸に連結される支持筒6
と、該支持筒6に同軸に連結される連結筒7と、エンコ
ーダ8を有して前記連結筒7に同軸に連設されるモータ
9と、前記シリンダ体4の閉塞端との間に圧力室10を
形成してシリンダ体4内に摺動自在に嵌合されるピスト
ン11と、軸線まわりの回転を阻止されてガイド筒5内
に配置されるとともにピストン11の後端に同軸に連結
される筒状のナット部材12と、ボールねじ13を介し
て前記ナット部材12に結合されるとともにモータ9の
出力軸9aにオルダムジョイント14を介して連結され
る回転軸15とを備える。
【0011】ガイド筒5の内面およびナット部材12の
外面には軸線方向に延びる複数条の溝16,17が相互
に対応して設けられており、相互に対応する溝16,1
7にボール18がそれぞれ嵌合されることにより、ナッ
ト部材12すなわちピストン11の軸線まわりの回転作
動が阻止される。また回転軸15は、一対のボールベア
リング19,20を介して支持筒6に回転自在に支承さ
れるものであり、半径方向外方に張出して回転軸15に
設けられる鍔21、ならびに回転軸15に嵌着される止
め輪22が、両ボールベアリング19,20における各
内輪の軸方向外端にそれぞれ係合することにより、回転
軸15の軸線方向移動が阻止される。
【0012】またシリンダ体4の前端には、マスタシリ
ンダMに連なる油路2に通じる弁孔23が設けられてお
り、この弁孔23を閉じ得る弁体24がピストン11に
保持される。すなわち、ピストン11の前端部には、規
制された範囲での軸方向相対移動を可能としてロッド2
5の後端部が保持され、該ロッド25の前端部に弁体2
4が設けられ、ロッド25およびピストン11間にはロ
ッド25すなわち弁体24を弁孔23側に向けて付勢す
るばね26が縮設される。
【0013】さらにシリンダ体4には、圧力室10に通
じる出力ポート27が設けられており、この出力ポート
27に、前記各ディスクブレーキBFL,BFR,BRL,B
RRにそれぞれ個別に通じる油路3FL,3FR,3RL,3RR
が接続される。
【0014】このような電動式油圧出力手段A1 では、
モータ9の正逆回転作動に応じてボールねじ13により
ピストン11が軸方向に往復作動せしめられ、ピストン
11が前方に移動したときには弁孔23が弁体24で閉
じられるとともに、ピストン11の前方移動量に応じた
油圧が出力室10で発生し、その油圧が各ディスクブレ
ーキBFL,BFR,BRL,BRRに作用することになる。
【0015】再び図1において、この乗用車両の前部に
は、該車両から前方に向けての信号の送信ならびに対照
障害物からの反射信号の受信が可能である送・受信部3
0と、前記送信から受信までの時間に基づいて自車およ
び対照障害物間の距離を演算する演算部31とを備える
測距ユニット32が搭載されており、この測距ユニット
32は、車両の車幅方向に走査して車幅方向に一定の範
囲での対照障害物の自車からの距離を検出可能である。
【0016】またブレーキペダルPには、踏力センサ3
3が付設され、ステアリング装置Sには舵角センサ34
が付設され、各車輪にはそれらの車輪速度を個別に検出
する車輪速度センサ35FL,35FR,35RL,35RR
それぞれ付設される。而してそれらのセンサ33,3
4,35FL,35FR,35RL,35RRならびに前記測距
ユニット32からの信号は、電子制御ユニットCに入力
される。さらに、該電子制御ユニットCには、車両のヨ
ーレートを検出するヨーレートセンサ36、ならびに覚
醒度検出器37からの信号もそれぞれ入力される。而し
て覚醒度検出器37としては、運転者の運転操作(たと
えばアクセル操作やステアリング操作等)の周波数成分
解析、車両の運動状況解析(たとえば車両の前後加速
度、横加速度が設定値を超えるか否か等)、運転者の眼
球や瞼の動きをモニタするもの、運転者の脳波、脈拍お
よび皮膚抵抗等の生理的現象を計測するもの等が用いら
れ、覚醒度が所定値よりも低下したときに覚醒度検出器
37からハイレベルの信号が出力される。
【0017】前記電子制御ユニットCは、測距ユニット
32、車輪速度センサ35FL,35FR,35RL,3
RR、ヨーレートセンサ36ならびに覚醒度検出器37
からの信号に基づいて電動式油圧出力手段A1 の作動を
制御するとともに、アクチュエータとしての警報器A2
の作動を制御する。
【0018】図3において、電子制御ユニットCは、自
車位置推定手段38と、障害物位置推定手段39と、第
1および第2の判断手段40,41とを備える。
【0019】自車位置推定手段38は、各車輪速度セン
サ35FL,35FR,35RL,35RRの検出値に基づいて
車速を演算する車速演算部42と、ヨーレートセンサ3
6で検出されたヨーレートならびに車速演算部42で得
られた車速に基づいて自車ベクトルを求める自車ベクト
ル演算部43と、第1ないし第4自車位置演算部44,
45,46,47と、覚醒度検出器37の出力信号に応
じて第1および第2自車位置演算部44,45の出力の
いずれか一方を選択して第1の判断手段40に入力させ
る切換部48と、覚醒度検出器37の出力信号に応じて
第3および第4自車位置演算部46,47の出力のいず
れか一方を選択して第2の判断手段41に与える切換部
49とを備える。
【0020】第1ないし第4自車位置演算部44〜47
では、或る時点で制動を開始すると仮定したときに、自
車の走行速度および走行方向に基づく自車ベクトルに設
定時間を乗じて、前記制動開始時点から設定時間後の自
車位置が演算されるものである。すなわち自車走行速度
をV1 、検出から出力までに要する演算処理時間を
0 、設定時間をtS 、制動時の設定減速度をα1 とし
たときに、自車の走行方向に沿う制動開始時点から設定
時間経過までの自車走行距離L1 が、基本的には次の第
式および第式に従って、第1ないし第4自車位置演
算部44〜47でそれぞれ得られる。 Δt=tS −t0 … L1 =V1 ・t0 +V1 ・Δt−0.5・α1 ・Δt2 … ここで、第1自車位置演算部44では、運転者の覚醒度
が高い状態でのステアリング操作およびブレーキ操作に
より前方の対照障害物との衝突を回避し得る時間よりも
短い第1の設定時間tS1たとえば1.5秒が設定されて
おり、第2自車位置演算部45では、第1の設定時間t
S1よりも長い第2の設定時間tS2たとえば1.8秒が設
定され、第3自車位置演算部46では、第1の設定時間
S1よりも長い第3の設定時間tS3たとえば2.5秒が
設定され、第4自車位置演算部47では、第3の設定時
間tS3よりも長い第4の設定時間tS4たとえば2.8
が設定される。而して各自車位置演算部44〜47で
は、それぞれ個別に設定された設定時間tS1〜tS4によ
り上記式に基づく演算が実行され、これにより制動開始
時点から各設定時間tS1〜tS4経過後の自車位置がそれ
ぞれ推定されることになる。
【0021】切換部48は、覚醒度検出器37の出力が
ローレベル、すなわち運転者の覚醒度が充分に高いとき
には第1自車位置演算部44の出力を判断手段40に入
力し、覚醒度検出器37の出力がハイレベル、すなわち
運転者の覚醒度が低くなったときには第2自車位置演算
部45の出力を判断手段40に入力する。また切換部4
9は、覚醒度検出器37の出力がローレベルであるとき
には第3自車位置演算部46の出力を判断手段41に入
力し、覚醒度検出器37の出力がハイレベルとなったと
きには第4自車位置演算部47の出力を判断手段41に
入力する。
【0022】障害物位置推定手段39は、測距ユニット
32からの信号により対照障害物の位置をX,Y座標上
に展開するための座標展開部50と、予測演算部51
と、予測演算部51で前回予測されたデータおよび座標
展開部50で展開された今回データ間の比較を行なって
同一障害物と判断されるデータを取出す比較演算部52
と、同一障害物と判断されたデータに基づいて対照障害
物の相対速度ベクトルを算出する相対速度ベクトル演算
部53と、第1ないし第4障害物位置演算部54,5
5,56,57と、覚醒度検出器37の出力信号に応じ
て第1および第2障害物位置演算部54,55の出力の
いずれか一方を選択して第1の判断手段40に入力させ
る切換部58と、覚醒度検出器37の出力信号に応じて
第3および第4障害物位置演算部56,57の出力のい
ずれか一方を選択して第2の判断手段41に与える切換
部59とを備える。
【0023】座標展開部50では、図4で示すように、
自車位置を原点(X=0,Y=0)とするとともに車幅
方向をX軸、車両走行方向をY軸としたX,Y座標上
に、測距ユニット37からのデータが展開されるととも
に、該座標上で相互に近接している障害物データに仮ラ
ベルが、たとえがNO.1,2,3…と順次付けられ
る。たとえば図4においては、仮ラベルNO.1,2,
3が付されることになり、その仮ラベルNO.1,2,
3毎の幅(X軸方向の長さ)、前後長さ(Y軸方向の長
さ)、ならびに重心位置の座標が、表1で示すように求
められる。
【0024】
【表1】
【0025】予測演算部51は、比較演算部52で正式
にラベル付けされたデータ、ならびに相対速度ベクトル
演算部53で得られる相対速度ベクトルに基づいて、各
正式ラベル毎の予測位置を演算するものであり、たとえ
ば表2で示すように、各正式ラベル毎の幅(X軸方向の
長さ)、前後長さ(Y軸方向の長さ)、ならびに重心位
置が予測される。
【0026】
【表2】
【0027】比較演算部52では、前記表1で示される
今回データと、表2で示される予測データとが比較さ
れ、予測データの重心位置にほぼ対応する重心位置を有
する今回データのみが、表3で示すように正式ラベルを
付されて比較演算部52から出力される。
【0028】
【表3】
【0029】相対速度ベクトル演算部53では、比較演
算部52から出力される今回のデータと、比較演算部5
2から前回出力された前回のデータとに基づいて、各正
式ラベル毎の相対速度ベクトルが算出される。すなわ
ち、比較演算部52からの前回のデータが表4で示すよ
うなものであるときに、前記表3で示した今回データの
重心位置と、表4で示す前回データの重心位置とが比較
され、表5で示すように、各正式ラベル毎のX軸および
Y軸方向の重心位置の差が算出される。
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】而して、表5で示される各正式ラベル毎の
差をサンプリング時間で除すことにより、各障害物の自
車に対する相対速度が得られ、また表5で示したX軸、
Y軸方向の相対差により移動方向が得られることにな
る。
【0033】第1ないし第4障害物位置演算部54〜5
7では、或る時点で制動を開始すると仮定したときに、
相対速度ベクトル演算部53で得られた相対速度ベクト
ルに自車位置演算手段38の自車ベクトル演算部43で
得られた自車ベクトルを加算して得た対照障害物の絶対
速度ベクトルに設定時間を乗じて、前記制動開始時点か
ら設定時間後の対照障害物の位置が演算されるものであ
る。すなわち自車速度に相対速度を加算して得られる対
照障害物の絶対速度をV2 、設定時間をtS 、対照障害
物の設定減速度をα2 としたときに、対照障害物の移動
方向に沿う設定時間経過後の移動距離L2 が、基本的に
は次の第式に従って、第1ないし第4障害物位置演算
部54〜57でそれぞれ求められる。 L2 =V2 ・tS −0.5・α2 ・tS 2 … ここで、第1障害物位置演算部54では、第1の設定時
間tS1が設定されており、第2障害物位置演算部55で
は第2の設定時間tS2が設定され、第3障害物位置演算
部56では第3の設定時間tS3が設定され、第4障害物
位置演算部57では第4の設定時間tS4が設定されてお
り、各障害物位置演算部54〜57では、それぞれ個別
に設定された設定時間tS1〜tS4により上記式に基づく
演算が実行され、これにより各設定時間tS1〜tS4経過
後の障害物位置がそれぞれ推定され、図5で示すように
各設定時間tS1〜tS4経過後の障害物の推定位置をX,
Y座標上に展開可能となる。
【0034】切換部58は、覚醒度検出器37の出力が
ローレベルであるときには第1障害物位置演算部54の
出力を判断手段40に入力し、覚醒度検出器37の出力
がハイレベルであるときには第2障害物位置演算部55
の出力を判断手段40に入力する。また切換部59は、
覚醒度検出器37の出力がローレベルであるときには第
3障害物位置演算部56の出力を判断手段41に入力
し、覚醒度検出器37の出力がハイレベルとなったとき
には第4障害物位置演算部57の出力を判断手段41に
入力する。
【0035】判断手段40は、自車位置推定手段38の
第1あるいは第2自車位置演算部44,45から出力さ
れる自車位置と、障害物位置推定手段39の第1あるい
は第2障害物位置演算部54,55から出力される障害
物位置とを比較し、それらの位置が一致したときには電
動式油圧出力手段A1 を作動させるための作動信号を出
力する。すなわち、図5で示した対照障害物の推定位置
に自車推定位置が重なったときに、電動式油圧出力手段
1 が作動せしめられることになる。また判断手段41
は、自車位置推定手段38の第3あるいは第4自車位置
演算部46,47から出力される自車位置と、障害物位
置推定手段39の第3あるいは第4障害物位置演算部5
6,57から出力される障害物位置とを比較し、それら
の位置が一致したときには警報器A2 を作動させるため
の作動信号を出力する。
【0036】次にこの実施例の作用について説明する
と、或る時点で制動を開始すると仮定したときにその制
動開始時点から設定時間経過後の自車の位置は、自車位
置推定手段38により推定され、対照障害物の前記設定
時間経過後の位置は障害物位置推定手段39により推定
され、両推定位置の比較により警報器A2 を警報作動さ
せたり、警報器A2 および電動式油圧出力手段A1 をと
もに作動させたりして、対照障害物との衝突回避あるい
は衝突時のダメージ軽減を図ることができる。
【0037】すなわち運転者の覚醒度が高い状態では、
運転者のステアリング操作により対照障害物との衝突を
回避し得る時間よりも短く設定された第1の設定時間t
S1よりも長い第3の設定時間tS3が設定されており、第
3の設定時間tS3に基づく演算により推定された自車位
置および対照障害物の位置が一致したときに、警報器A
2 が作動して運転者に衝突の可能性があることを前もっ
て報知することができる。また上記第1の設定時間tS1
に基づく演算により推定された自車位置および対照障害
物の位置が一致したときには、警報器A2 が作動すると
ともに、電動式油圧出力手段A1 が自動的に作動して対
照障害物との衝突回避あるいは衝突時のダメージ軽減を
図ることができる。
【0038】したがって、運転者のステアリング操作に
より衝突を回避し得る場合には電動式油圧出力手段A1
が作動することはなく、電動式油圧出力手段A1 の作動
頻度を減少し、運転フィーリングの向上を図ることがで
きる。
【0039】ところで、障害物位置推定手段39におけ
る対照障害物の位置の推定にあたって、対照障害物の絶
対ベクトル化を図ることにより、対照障害物が移動物で
あるか、停止物であるかの識別が可能であり、そのよう
な識別を行なうことにより、より精密な制御に適用する
ことが可能となる。
【0040】しかも第式および第式で明らかなよう
に、自車位置の推定にあたっては設定減速度α1 が用い
られ、対照障害物の推定にあたっては設定減速度α2
用いられており、そのような減速度α1 ,α2 を用いて
位置を推定することにより、より高精度の位置推定が可
能であり、したがって高精度の衝突判断が可能となる。
【0041】運転者の覚醒度が低い状態では、第3の設
定時間tS3よりも長い第4の設定時間tS4が設定されて
おり、第4の設定時間tS4に基づく演算により推定され
た自車位置および対照障害物の位置が一致したときに、
警報器A2 が作動し、第1の設定時間tS1よりも長い第
2の設定時間tS2に基づく演算により推定された自車位
置および対照障害物の位置が一致したときには、警報器
2 が作動するとともに、電動式油圧出力手段A1 が自
動的に作動する。すなわち運転者の覚醒度が低い状態で
は、衝突回避のための電動式油圧出力手段A1 および警
報器A2 の作動によって衝突を回避し易い側に設定時間
が変更されることになり、運転者の覚醒度を考慮した電
動式油圧出力手段A1 および警報器A2 の作動制御が可
能となる。
【0042】さらに障害物位置推定手段39において
は、測定データのX,Y座標への座標展開、ならびに該
座標上でのラベル付けが行なわれるので、対照障害物の
数および分布を正確に把握することができ、また各ラベ
ル毎に相対速度を演算することにより複数障害物の位置
推定精度が向上する。しかも各ラベルごとの移動量は、
それらのラベル毎の重心位置の差により得るものである
ので、対照障害物の移動量演算が簡単かつ正確となり、
前回予測データおよび今回データの重心位置の比較によ
りほぼ対応するデータのみについて相対速度ベクトルを
算出するようにしたことにより、ノイズ等による測定デ
ータの急変を不感として誤判断を回避することができ
る。
【0043】図6は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0044】電子制御ユニットC′は、測距ユニット3
2および覚醒度検出器37からの信号に基づいて電動式
油圧出力手段A1 の作動を制御するとともに警報器A2
の作動を制御するものであり、相対位置推定手段61
と、第1および第2の判断手段62,63とを備える。
【0045】相対位置推定手段61は、測距ユニット3
2からの信号により対照障害物の位置をX,Y座標上に
展開するための座標展開部50と、予測演算部51と、
予測演算部51で前回予測されたデータおよび座標展開
部50で展開された今回データ間の比較を行なって同一
障害物と判断されるデータを取出す比較演算部52と、
同一障害物と判断されたデータに基づいて対照障害物の
相対速度ベクトルを算出する相対速度ベクトル演算部5
3と、第1ないし第4障害物相対位置演算部64,6
5,66,67と、覚醒度検出器37の出力信号に応じ
て第1および第2障害物相対位置演算部64,65の出
力のいずれか一方を選択して第1の判断手段62に入力
させる切換部68と、覚醒度検出器37の出力信号に応
じて第3および第4障害物相対位置演算部66,67の
出力のいずれか一方を選択して第2の判断手段63に与
える切換部69とを備える。
【0046】第1ないし第4障害物相対位置演算部64
〜67では、或る時点で制動を開始すると仮定したとき
に、相対速度ベクトル演算部53で得られた相対速度ベ
クトルに設定時間を乗じて、前記制動開始時点から設定
時間後の対照障害物の相対位置が演算されるものであ
る。すなわち相対速度をΔV、検出から出力までに要す
る演算処理時間をt0 、設定時間をtS 、自車の設定減
速度をα1 、対照障害物の設定減速度をα2 としたとき
に、自車および対照障害物間の設定時間経過後の相対距
離L3 が、基本的には次の第式に従って、第1ないし
第4障害物相対位置演算部64〜67でそれぞれ求めら
れる。 L3 =ΔV・tS −0.5・{α1 ・(tS −t0 2 −α2 ・tS 2 }… ここで、第1障害物相対位置演算部64では、第1の設
定時間tS1が設定されており、第2障害物相対位置演算
部65では第2の設定時間tS2が設定され、第3障害物
相対位置演算部66では第3の設定時間tS3が設定さ
れ、第4障害物相対位置演算部67では第4の設定時間
S4が設定されており、各障害物相対位置演算部64〜
67では、それぞれ個別に設定された設定時間tS1〜t
S4により上記式に基づく演算が実行され、これにより各
設定時間tS1〜tS4経過後の障害物相対位置がそれぞれ
推定される。
【0047】切換部68は、覚醒度検出器37の出力が
ローレベルであるときには第1障害物相対位置演算部6
4の出力を判断手段62に入力し、覚醒度検出器37の
出力がハイレベルであるときには第2障害物相対位置演
算部65の出力を判断手段62に入力する。また切換部
69は、覚醒度検出器37の出力がローレベルであると
きには第3障害物相対位置演算部66の出力を判断手段
63に入力し、覚醒度検出器37の出力がハイレベルと
なったときには第4障害物相対位置演算部67の出力を
判断手段63に入力する。
【0048】判断手段62は、第1あるいは第2障害物
相対位置演算部64,65から出力される障害物相対位
置が「0」であるか否かを判断し、「0」であったとき
には電動式油圧出力手段A1 を作動させるための作動信
号を出力する。また判断手段63は、第3あるいは第4
障害物相対位置演算部66,67から出力される障害物
相対位置が「0」であるか否を判断し、「0」であった
ときには警報器A2 を作動させるための作動信号を出力
する。
【0049】この第2実施例によれば、第1実施例に比
べて電子制御ユニットC′の構成をより単純化すること
ができる。
【0050】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。たとえば、第2、第
3、第4式で用いられる減速度α1 ,α2 を設定減速度
とせずに、実際の自車減速度および実際の対照障害物減
速度を用いるようにすることも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、測距ユニ
ットで得た複数の対照障害物データにラベル付けを行な
い、過去の対照障害物データに基づいて予測した対照障
害物データと、新たに得た対照障害物データとを比較し
て同一の障害物が存在するか否かを各ラベル毎に判断
し、同一であると判断した対照障害物データに関して前
回データおよび今回データの比較により各ラベル毎に距
離変化量を求め、その距離変化量をサンプリング時間で
除して相対速度を得るので、ノイズデータを排除し、実
在の対照障害物に関してのみ相対速度を確実に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の車両用衝突防止装置の全
体構成を示す図である。
【図2】電動式油圧出力手段の縦断側面図である。
【図3】電子制御ユニットの要部構成を示すブロック図
である。
【図4】対照障害物検出データの座標展開図である。
【図5】対照障害物の推定位置座標展開図である。
【図6】本発明の第2実施例の図3に対応するブロック
図である。
【符号の説明】
30 送・受信部 31 演算部 32 測距ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 良一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 佐藤 真実 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 南野 邦夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対照障害物に向けての信号の送信ならび
    に対照障害物からの反射信号の受信が可能な送・受信部
    (30)と、前記送信および受信間の時間に基づいて自
    車および対照障害物間の距離を演算する演算部(31)
    とを備える測距ユニット(32)が搭載される車両と、
    対照障害物との間の相対速度を推定するにあたって、測
    距ユニット(32)で得た複数の対照障害物データにラ
    ベル付けを行ない、過去の対照障害物データに基づいて
    予測した対照障害物データと、新たに得た対照障害物デ
    ータとを比較して同一の障害物が存在するか否かを各ラ
    ベル毎に判断し、同一であると判断した対照障害物デー
    タに関して前回データおよび今回データの比較により各
    ラベル毎に距離変化量を求め、その距離変化量をサンプ
    リング時間で除して相対速度を得ることを特徴とする車
    両および対照障害物間の相対速度推定方法。
JP3347496A 1991-12-27 1991-12-27 車両および対照障害物間の相対速度推定方法 Pending JPH05180934A (ja)

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