JPH05180326A - 車両用回転速度センサの異常判定装置 - Google Patents

車両用回転速度センサの異常判定装置

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JPH05180326A
JPH05180326A JP35930991A JP35930991A JPH05180326A JP H05180326 A JPH05180326 A JP H05180326A JP 35930991 A JP35930991 A JP 35930991A JP 35930991 A JP35930991 A JP 35930991A JP H05180326 A JPH05180326 A JP H05180326A
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JP
Japan
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vehicle speed
speed sensor
pulse signal
rotation speed
sensor
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JP35930991A
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Inventor
Shinji Sekido
伸治 関戸
Toshihiro Katsuta
敏宏 勝田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1回転速度センサからの第1車速パルス信
号が所定数出力された期間内に第2回転速度センサから
の第2車速パルス信号が出力されない場合に第2回転速
度センサの異常と判定する形式の異常判定装置におい
て、第2回転速度センサの異常判定を正確に行うことが
できる信頼性の高い車両用回転速度センサの異常判定装
置を提供する。 【構成】 チャタリングなどにより第1車速パルス信号
SP1が短時間内に多数のパルスを含む場合には、第2
回転速度センサ42が正常であってもステップS1によ
り第2回転速度センサ42の異常と判定されるけれど
も、第2車速VSP2 と第1車速VSP1 との差である第1
速度差ΔVSP1 が、仮想車速VSP2 ’と第2車速VSP2
との差である第2速度差ΔVSP2 よりも大きくなるの
で、ステップS1による異常判定が無効とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用回転速度センサ
の異常判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車速を演算するために駆動輪とともに回
転する部材の回転をそれぞれ検出する第1回転速度セン
サおよび第2回転速度センサと、第1回転速度センサか
らの第1車速パルス信号が所定数出力された期間内に第
2回転速度センサからの第2車速パルス信号が出力され
ない場合には、第2回転速度センサの異常と判定する異
常判定手段とを備えた車両用回転速度センサの異常判定
装置が知られている。たとえば、特開昭62−1374
53号公報、特開昭62−137454号公報に記載さ
れた装置がそれである。このような装置によれば、第2
回転速度センサの異常が容易に判定されるので、正常な
第1回転速度センサからの車速パルス信号に基づいて車
速を正確に算出することができる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記従来の装置に
よれば、第1車速パルス信号が所定数出力された期間内
に第2回転速度センサからの第2車速パルス信号が出力
されない場合において第2回転速度センサの異常と判定
されるので、第1回転速度センサにおけるチャタリング
の発生により第1車速パルス信号が細かく発生した場合
には、第1回転速度センサのチャタリングに起因してい
るにも拘わらず、第2回転速度センサの異常と誤判定す
る不都合があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、第1回転速度セ
ンサからの第1車速パルス信号が所定数出力された期間
内に第2回転速度センサからの第2車速パルス信号が出
力されない場合には、その第2回転速度センサの異常と
判定する形式の異常判定装置において、第2回転速度セ
ンサの異常判定を正確に行うことができる信頼性の高い
車両用回転速度センサの異常判定装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、図1の発明要旨図に
示すように、車速を演算するために駆動輪とともに回転
する部材の回転をそれぞれ検出して第1車速パルス信号
および第2車速パルス信号を出力する第1回転速度セン
サおよび第2回転速度センサと、その第1回転速度セン
サからの第1車速パルス信号が所定数出力された期間内
に第2回転速度センサからの第2車速パルス信号が出力
されない場合には、その第2回転速度センサの異常と判
定する異常判定手段とを備えた車両用回転速度センサの
異常判定装置であって、(a) 前記第1回転速度センサか
ら出力された最新の所定数の第1車速パルス信号に基づ
いて第1車速を算出する第1車速算出手段と、(b) 前記
第2回転速度センサから出力された最新の所定数の第2
車速パルス信号に基づいて第2車速を算出する第2車速
算出手段と、(c) 前記異常判定手段により前記第2回転
速度センサの異常と判定された場合には、前記期間の終
了時において第2回転速度センサから仮想車速パルス信
号が出力されたと仮想して、その仮想車速パルス信号を
含む最新の所定数の第2車速パルス信号に基づいて仮想
車速を算出する仮想車速算出手段と、(d) 前記第2車速
と第1車速との差の絶対値である第1速度差が、前記仮
想車速と第2車速との差の絶対値である第2速度差より
も大きい場合には、前記異常判定手段による前記第2回
転速度センサの異常判定を無効とする異常判定無効手段
とを、含むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、第1車速算出手段によって
最新の所定数の第1車速パルス信号に基づいて第1車速
が算出され、第2車速算出手段によって最新の所定数の
第2車速パルス信号に基づいて第2車速が算出され、ま
た、前記異常判定手段により前記第2回転速度センサの
異常と判定された場合には、仮想車速算出手段によっ
て、前記期間の終了時において第2回転速度センサから
仮想車速パルス信号が出力されたと仮想して、その仮想
車速パルス信号を含む最新の所定数の第2車速パルス信
号に基づいて仮想車速が算出される。そして、前記第2
車速と第1車速との差の絶対値である第1速度差が、前
記仮想車速と第2車速との差の絶対値である第2速度差
よりも大きい場合には、異常判定無効手段によって、前
記異常判定手段による前記第2回転速度センサの異常判
定が無効とされる。
【0007】
【発明の効果】たとえば、第1回転速度センサのチャタ
リングなどにより第1車速パルス信号が短時間内に多数
のパルスを含む場合には、第2回転速度センサが正常で
あっても異常判定手段により第2回転速度センサの異常
と判定されるけれども、このときには、第2車速と第1
車速との差の絶対値である第1速度差が、前記仮想車速
と第2車速との差の絶対値である第2速度差よりも大き
くなるので、上記異常判定無効手段による異常判定が無
効とされる。したがって、第2回転速度センサの異常判
定が正確に行われ、車両用回転速度センサの異常判定装
置の信頼性が高められる。
【0008】
【実施例】図2は、本発明が適用された車両の動力伝達
装置および制御装置をそれぞれ説明する図である。図に
おいて、エンジン10の出力は、自動変速機12、プロ
ぺラシャフト14、図示しない終減速機および車軸を経
て一対の駆動輪(後輪)へ伝達されるようになってい
る。上記エンジン10の吸気配管16には、図示しない
アクセルペダルにより操作されるスロットル弁18が設
けられている。また、上記自動変速機12は、たとえ
ば、本出願人が先に出願した特開平2−154856号
公報の第2図に記載されているように、ロックアップク
ラッチ付トルクコンバータを備えたものであって、上記
公報の第3図に示す複数種類の油圧式摩擦係合装置の作
動の組み合わせにより所望のギヤ段が成立させられる形
式のよく知られた遊星歯車式有段変速機である。
【0009】図2の車両には、マイクロコンピュータを
含む変速制御用の変速制御装置22が備えられている。
この変速制御装置22には、各センサからの信号がそれ
ぞれ供給されるようになっている。すなわち、車両に
は、自動変速機12内の図示しない車速検出歯車とフレ
キシブルシャフト24を介して連結された車速表示器2
6が設けられており、その車速表示器26には、その内
部の回転部材の回転速度を検出して第1車速パルス信号
SP1を出力する第1回転速度センサ28が設けられて
いる。この第1回転速度センサ28は、たとえば、磁気
抵抗素子やリードスイッチなどから構成され、上記回転
部材とともに回転する歯車状のマクネットホイールの磁
極の通過に応答してパルス状の第1車速バルス信号SP
1を出力する。
【0010】また、エンジン10には、エンジン回転速
度を検出するエンジン回転センサ30、およびエンジン
冷却水温度を検出する冷却水温度センサ32が設けられ
ている。また、前記エンジン10の吸気配管16には、
スロットル弁18がアイドル位置であることを検出する
アイドルスイッチ34と、スロットル弁18の開度θ
(%)を検出するスロットルセンサ36とが設けられて
いる。また、自動変速機12には、図示しないシフトレ
バーの操作位置を検出するためのシフト位置センサ38
と、変速機出力軸39の回転とともに回転する歯車状マ
グネットリング40の回転を磁気抵抗素子やリードスイ
ッチなどにより検出して回転速度に対応した周期の第2
車速パルス信号SP2を出力する第2回転速度センサ4
2とが設けられている。なお、上記車速パルス信号SP
1およびSP2は、必要に応じて図示しない整形回路に
より適宜波形整形される。
【0011】上記変速制御装置22は、A/D変換器4
6、入力インターフェイス回路48、CPU50、RA
M52、ROM54、出力インターフェイス回路56な
どを備えたマイクロコンピュータであって、CPU50
は、RAM52の一時記憶機能を利用しつつ予めROM
54に記憶されたプログラムに従って入力信号を処理
し、自動変速機12の変速段を切り換えるための変速指
令信号を出力インターフェイス回路56から出力する。
変速制御装置22は、通常、予め記憶された複数種類の
変速線図からシフト位置センサ38により検出された実
際のシフト位置に基づいて所定の変速線図を選択し、選
択された変速線図からスロットルセンサ36により検出
される実際のスロットル弁開度θと第2回転速度センサ
42からの車速パルス信号SP2に基づいて算出した実
際の車速Vに基づいて変速段を決定し、その変速段が得
られるように前記油圧式摩擦係合装置を作動させるため
の変速指令を自動変速機12へ出力する。
【0012】また、変速制御装置22は、第1車速パル
ス信号SP1および第2車速パルス信号SP2に基づい
て、常時使用する第2回転速度センサ42の異常を判定
し、その第2回転速度センサ42のの異常が判定された
場合には、第1回転速度センサ28に自動的に切り換え
る機能を備えている。
【0013】以下、本実施例の作動の要部、すなわち変
速制御装置22による回転速度センサ故障診断およびセ
ンサ切換作動を、図3のフローチャートを用いて説明す
る。なお、図3の作動の説明の前に、図4および図5に
それぞれ示す車速演算作動を説明する。図4は、第2車
速パルス信号SP2の入力毎、すなわち第2車速パルス
信号SP2の立ち下がり毎に、割り込みにより或いは平
行処理により車速VSP2 を算出する作動を説明するもの
である。また、図5は、第1車速パルス信号SP1の入
力毎、すなわち第1車速パルス信号SP1の立ち下がり
毎に、割り込みにより或いは平行処理により車速VSP1
を算出するとともに、第2回転速度センサ42の異常が
判定された場合には仮想車速VSP2 ’を算出する作動を
説明するものである。
【0014】図4のステップSR1では、第2車速パル
ス信号SP2の入力があったか否か、すなわち第2車速
パルス信号SP2の立ち下がりがあったか否かが判断さ
れる。上記ステップSR1の判断が否定される場合には
本ルーチンが終了させられる。しかし、上記ステップS
R1の判断が肯定された場合には、ステップSR2にお
いて、最新のパルス周期TSP2 n が決定されるととも
に、第2車速VSP2 (km/h)が予め記憶された数式1か
ら、最新の所定数のパルス周期、本実施例では4つのパ
ルス周期に基づいて算出された後、本ルーチンが終了さ
せられる。通常は、この第2車速VSP2 が前記変速制御
の車速として用いられる。なお、数式1のKは、終減速
機の減速比、駆動輪の半径などを含む定数である。
【0015】
【数1】 VSP2 =k・60/(TSP2 n-3 +TSP2 n-2 +TSP2 n-1 +TSP2 n
【0016】図5のステップSQ1では、第1車速パル
ス信号SP1の入力があったか否か、すなわち第1車速
パルス信号SP1の立ち下がりがあったか否かが判断さ
れる。上記ステップSQ1の判断が否定される場合には
本ルーチンが終了させられる。しかし、上記ステップS
Q1の判断が肯定された場合には、ステップSQ2にお
いて、最新のパルス周期TSP1 n が決定されるととも
に、第1車速VSP1 (km/h)が予め記憶された数式2か
ら、最新の所定数のパルス周期、本実施例では4つのパ
ルス周期に基づいて算出される。
【0017】
【数2】 VSP1 =k・60/(TSP1 n-3 +TSP1 n-2 +TSP1 n-1 +TSP1 n
【0018】図3に戻って、ステップS1では、第2回
転速度センサ42のパルス抜けの異常判定のための判定
条件が成立したか否かが判断される。すなわち、図示し
ないシフトレバーがN或いはPレンジに操作されていな
い状態、換言すればシフトレバーが走行レンジへ既に操
作されていること、車両が現在走行中である状態、たと
えば9km/h以上の車速Vが4秒以上既に継続しているこ
と、そして、第1車速パルス信号SP1が所定数、たと
えば4個入力されている期間内に第2車速パルス信号S
P2が入力されないことの3つの条件が同時に成立した
か否かが判断されるのである。
【0019】第2回転速度センサ42が正常である場合
には、上記ステップS1の判断が否定された後、ステッ
プS9において第1車速パルスSP1に基づいて算出さ
れた第1車速VSP1 が変速制御に選択されているか否か
が判断される。第2回転速度センサ42が正常である場
合は第2車速パルスSP2に基づいて算出された第2車
速VSP2 が選択されているので、上記ステップS9の判
断が否定されて本ルーチンが終了させられる。
【0020】しかし、ステップS1の判断が肯定された
場合には、続くステップS2において第2車速VSP2
「0」でないか否かが判断される。このステップS2の
判断が否定された場合には、図示しないイグニッション
スイッチがオン側へ操作されたときから第2車速パルス
信号SP2が入力されない場合であって、後述のステッ
プS3およびS4の判定アルゴリズムが使用できないの
で、それらステップS3およびS4の実行が回避されて
ステップS5が実行される。
【0021】しかし、上記ステップS2の判断が肯定さ
れた場合には、ステップS3において、図1における判
断条件であった第2車速パルス信号SP2が入力されな
かった期間、第1車速パルス信号SP1が4個入力され
た期間の満了時に立ち下がる仮想車速パルス信号が存在
するものと仮定し、その仮想車速パルス信号とそれより
前に発生した3つの第2車速パルス信号SP2に基づい
て仮想車速VSP2 ’が前記数式1または数式2と同様に
算出される。図6および図7では、仮想車速パルス信号
が破線により示されており、各車速VSP1 、VSP2 、V
SP2 ’が付された矢印範囲は、それらの車速を算出した
基礎となる車速パルスの範囲を示している。
【0022】また、上記ステップS3では、第1速度差
ΔVSP1 および第2速度差ΔVSP2 が予め記憶された数
式3および数式4から、上記第1車速VSP1 、第2車速
SP2 、および仮想車速VSP2 ’に基づいてそれぞれ算
出される。
【0023】
【数3】ΔVSP1 =|VSP1 −VSP2
【0024】
【数4】ΔVSP2 =|VSP2 ’−VSP2
【0025】そして、続くステップS4では、第1速度
差ΔVSP1 が第2速度差ΔVSP2 よりも小さいか否かが
判断される。第1速度差ΔVSP1 が第2速度差ΔVSP2
よりも小さい場合は、図6に示すように第2車速パルス
信号SP2のパルス抜けであることが改めて確認される
ものであるから、ステップS5において第1車速パルス
信号SP1に基づく第1車速VSP1 が、それまでの第2
車速パルス信号SP2に基づく第2車速VSP2 の替わり
に、実際の車速として変速制御に採用される。次いでス
テップS6において第2フェイルカウンタCF2の内容に
「1」が加算された後、ステップS7において第2フェ
イルカウンタCF2の内容が所定の値、たとえば「50
0」以上となったか否かが判断される。当初は第2フェ
イルカウンタCF2の内容が「500」に到達しないこと
からステップS7の判断が否定されるので、本ルーチン
が終了させられる。
【0026】しかし、以上のステップが繰り返し実行さ
れるうち第2フェイルカウンタCF2の内容が「500」
に到達するとステップS7の判断が肯定されるので、続
くステップS8において、第2仮異常フラグFA の内容
が「1」であるか否かが判断される。この第2仮異常フ
ラグFA2は、第2回転速度センサ42の異常を示すもの
である。当初は第2仮異常フラグFA2の内容が「1」に
セットされていないことから上記ステップS8の判断が
否定されるので、ステップS13において第2仮異常フ
ラグFA2の内容が「1」にセットされた後本ルーチンが
終了させられる。このため、次の制御サイクルではステ
ップS8の判断が肯定されるので、ステップS14にお
いて2トリップであるか否かが判断される。このトリッ
プとは、イグニッションキーの操作回数、すなわち運転
回数を示す単位である。第2回転速度センサ42の異常
が発生したとき運転仮定では上記ステップS14の判断
が否定されるが、第2回転速度センサ42の異常が発生
してから2度目の運転ではステップS14の判断が肯定
されるので、ステップS15においてその第2回転速度
センサ42の異常を示す診断コードがバックアップメモ
リ内に記憶されるとともに、図示しない異常表示ランプ
が点灯させられる。
【0027】一旦、第1車速パルス信号SP1に基づく
第1車速VSP1 が、それまでの第2車速パルス信号SP
2に基づく第2車速VSP2 の替わりに、実際の車速とし
て変速制御に採用された後、第2回転速度センサ42の
故障が回復してステップS1の判断が否定された場合に
は、ステップS9に次いでステップS10が実行され
て、第1車速VSP1 が予め記憶された所定の設定値、た
とえば9km/hより低いか否かが判断される。この設定値
は、車両が略停止しているか否かを判断するためのもの
である。上記ステップS10の判断が否定された場合に
は、元の第2車速パルス信号SP2に基づく第2車速V
SP2 へ戻すことが適当ではないので、ステップS11が
実行されないが、上記ステップS10の判断が肯定され
た場合にはそれまでの第1車速パルス信号SP1に基づ
く第1車速VSP1 に替えて、第2車速パルス信号SP2
に基づく第2車速VSP2 が採用される。そして、ステッ
プS11において、第2フェイルカウンタCF2および第
2仮異常フラグFA2の内容が「0」にクリアされる。
【0028】ステップS1において第2回転速度センサ
42の異常と判断された後にステップS4の判断が否定
された場合は、前記第1速度差ΔVSP1 が第2速度差Δ
SP2 よりも大きい場合であって、図7に示すように第
1車速パルス信号SP1に、チャタリング状の他パルス
が含まれる状態であるから、ステップS16において、
第1フェイルカウンタCF1の内容に「1」が加算された
後、ステップS17において第1フェイルカウンタCF1
の内容が所定の値、たとえば「500」に到達したか否
かが判断される。当初は、第1フェイルカウンタCF1
内容が「500」に到達しないので、上記ステップS1
7の判断が否定された後本ルーチンが終了させられる。
【0029】しかし、以上のステップが繰り返し実行さ
れるうち、上記第1フェイルカウンタCF1の内容が「5
00」に到達するとステップS17の判断が肯定される
ことから、ステップS18において第1仮異常フラグF
A1の内容が「1」にセットされているか否かが判断され
る。当初は第1仮異常フラグFA1の内容が「1」にセッ
トされていないことから上記ステップS18の判断が否
定されるので、ステップS19において第1仮異常フラ
グFA1の内容が「1」にセットされる。このため、次の
制御サイクルにおけるステップS18の判断が肯定され
るので、ステップS20において2トリップであるか否
かが判断され、このステップS20の判断が否定された
場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場
合にはステップS21において、第1回転速度センサ2
8の異常を示す診断コードがバックアップメモリに記憶
されるとともに、異常表示ランプが点灯させられる。
【0030】上述のように、本実施例によれば、第1車
速算出手段に対応するステップSQ2により最新の所定
数の第1車速パルス信号SP1に基づいて第1車速V
SP1 が算出され、第2車速算出手段に対応するステップ
SR2により最新の所定数の第2車速パルス信号SP2
に基づいて第2車速VSP2 が算出され、また、前記異常
判定手段に対応するステップS1により第2回転速度セ
ンサ42の異常と判定された場合には、仮想車速算出手
段に対応するステップS3によって、ステップS1の判
断条件の期間の終了時において第2回転速度センサ42
から仮想車速パルス信号が出力されたと仮想して、その
仮想車速パルス信号を含む最新の所定数の第2車速パル
ス信号SP2に基づいて仮想車速VSP2 ’が算出され
る。そして、第2車速VSP2 と第1車速VSP1 との差の
絶対値である第1速度差ΔVSP1 が、仮想車速VSP2
と第2車速VSP2 との差の絶対値である第2速度差ΔV
SP2 よりも大きい場合には、異常判定無効手段に対応す
るステップS4よって、前記ステップS1による第2回
転速度センサ42の異常判定が無効とされる。
【0031】このため、たとえば、第1回転速度センサ
28のチャタリングなどにより第1車速パルス信号SP
1が短時間内に多数のパルスを含む場合には、第2回転
速度センサ42が正常であっても異常判定手段に対応す
るステップS1により第2回転速度センサ42の異常と
判定されるけれども、このときには、第2車速VSP2
第1車速VSP1 との差の絶対値である第1速度差ΔV
SP1 が、仮想車速VSP2 ’と第2車速VSP2 との差の絶
対値である第2速度差ΔVSP2 よりも大きくなるので、
上記ステップS1による異常判定が無効とされる。した
がって、第2回転速度センサ42の異常判定が正確に行
われて異常判定の信頼性が高められる。
【0032】また、本実施例によれば、ステップS1に
おいて第2回転速度センサ42のパルス抜け異常判定が
行われたときだけステップS3およびS4の第1回転速
度センサ28の多パルス異常判定が行われるので、処理
時間の負担が軽減されて高速回転となってもルーチンの
周回時間の制約が少なく、しかも従来のロジックに対し
て小規模な変更で対処できる利点がある。
【0033】また、本実施例によれば、回転速度センサ
28および42の異常判定が、車速パルス信号の入力毎
に予め設定された加速度値とを比較して異常判断する構
成ではないので、車種、エンジンの形式、自動変速機の
形式の差異毎に設定値を変更する必要がない。
【0034】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0035】たとえば、前述の実施例のステップS1乃
至S4では、第2回転速度センサ42に対する異常判定
について説明されていたが、第1回転速度センサ28に
対しても同様の異常判断アルゴリズムを適用することが
できる。
【0036】また、前述の実施例の第1回転速度センサ
28は車速表示器26内の回転体の回転を検出するもの
であり、第2回転速度センサ42は自動変速機12の出
力軸39の回転を検出するものであったが、他の部位に
おいて設けられたものでもよい。要するに、車輪ととも
に回転する部材の回転を検出するように配設されたもの
であればよいのである。
【0037】また、本実施例では、変速制御装置22に
用いられる車速Vを検出するための第2回転速度センサ
42および第1回転速度センサ28について説明されて
いたが、他の制御装置に用いられる車速Vを検出するた
めに用いられるものであってもよい。
【0038】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の要旨を説明する図である。
【図2】本発明が適用された車両の動力伝達装置および
制御装置を説明する図である。
【図3】図2の変速制御装置の作動の要部を説明するフ
ローチャートである。
【図4】図2の変速制御装置の作動のうち、第2車速V
SP2 を算出するルーチンを示す図である。
【図5】図2の変速制御装置の作動のうち、第1車速V
SP1 を算出するルーチンを示す図である。
【図6】第2車速パルス信号SP2のパルス抜けが発生
した状態を説明する図である。
【図7】第1車速パルス信号SP1の多パルス異常が発
生した状態を説明する図である。
【符号の説明】
28 第1回転速度センサ 42 第2回転速度センサ ステップS1 異常判定手段 ステップS3 仮想車速算出手段 ステップS4 異常判定無効手段 ステップSQ2 第1車速算出手段 ステップSR2 第2車速算出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を演算するために駆動輪とともに回
    転する部材の回転をそれぞれ検出して第1車速パルス信
    号および第2車速パルス信号を出力する第1回転速度セ
    ンサおよび第2回転速度センサと、該第1回転速度セン
    サからの第1車速パルス信号が所定数出力された期間内
    に該第2回転速度センサからの第2車速パルス信号が出
    力されない場合には、該第2回転速度センサの異常と判
    定する異常判定手段とを備えた車両用回転速度センサの
    異常判定装置であって、 前記第1回転速度センサから出力された最新の所定数の
    第1車速パルス信号に基づいて第1車速を算出する第1
    車速算出手段と、 前記第2回転速度センサから出力された最新の所定数の
    第2車速パルス信号に基づいて第2車速を算出する第2
    車速算出手段と、 前記異常判定手段により前記第2回転速度センサの異常
    と判定された場合には、前記期間の終了時において該第
    2回転速度センサから仮想車速パルス信号が出力された
    と仮想して、該仮想車速パルス信号を含む最新の所定数
    の第2車速パルス信号に基づいて仮想車速を算出する仮
    想車速算出手段と、 前記第2車速と第1車速との差の絶対値である第1速度
    差が、前記仮想車速と該第2車速との差の絶対値である
    第2速度差よりも大きい場合には、前記異常判定手段に
    よる前記第2回転速度センサの異常判定を無効とする異
    常判定無効手段とを含むことを特徴とする車両用回転速
    度センサの異常判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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