JPH05180023A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH05180023A
JPH05180023A JP36005591A JP36005591A JPH05180023A JP H05180023 A JPH05180023 A JP H05180023A JP 36005591 A JP36005591 A JP 36005591A JP 36005591 A JP36005591 A JP 36005591A JP H05180023 A JPH05180023 A JP H05180023A
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JP
Japan
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road
vehicle
map information
engine
internal combustion
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Application number
JP36005591A
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English (en)
Inventor
Takehiko Tanaka
勇彦 田中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH05180023A publication Critical patent/JPH05180023A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D2011/101Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
    • F02D2011/102Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being moved only by an electric actuator

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  • Navigation (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】自車両が裏道や細い屈曲路等を走行しているこ
とを適切に判断し、その道路条件等に合わせて機関出力
を適正に制御する。 【構成】ディスプレイコンピュータ21、ディスプレイ
22を中心に各種センサ10,12,14,17,1
8,30、CD−ROMPプイヤ24及びナビゲーショ
ンレシーバ29によりナビゲーションシステムを構成
し、地図上の自車位置、進行方向等を求めてディスプレ
イ22に表示させる。ディスプレイコンピュータ21は
自車位置が地図情報の主要道路上にあるか否かを演算
し、主要道路上にない場合に、スロットルコンピュータ
20は同一アクセル開度θPに対するエンジン1の出力
を相対的に小さく制御すべく、スロットル弁4のための
直流モータ5を駆動制御する。従って、自車位置が裏道
等にあることが地図情報により高精度に判断され、その
場合にはエンジン1の急激な出力変動が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に搭載された内
燃機関に係り、詳しくは走行中の道路条件等に応じて車
両の操作性や運転性を高めるために機関出力を適正に制
御する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の出力を調節するに
は、例えば運転者がアクセルペダルを操作することによ
ってスロットル弁を開閉させ、内燃機関に吸入される混
合気量を変えることにより行われている。又、運転者の
意思を反映したアクセルペダルの操作量(アクセル開
度)とスロットル弁の開度(スロットル開度)との間の
特性は、単に一種類の直線的或いは非直線的な関係を設
定するだけではなく、車両の操作性や運転性を高めるた
めに、その走行中の道路条件等に応じて変化させること
が望ましいものである。そこで、車両走行中の道路条件
等を電気的に検出すると共にアクセル開度を電気的に検
出し、それらの検出結果に基づいてスロットル弁をモー
タ等によって適正に開閉制御するようにしたリンクレス
タイプのスロットル弁制御装置が提案されている。
【0003】例えば、実開平2−18634号公報に開
示された技術では、電気的に検出されるステアリングホ
イールの操舵角及びブレーキ作動状態等の変化量に基づ
いて車両の走行状態を判断している。そして、その判断
結果に応じてリンクレスタイプのスロットル弁のための
制御マップを適宜に選択して使用することにより、スロ
ットル弁を開閉制御して車両の操作性や運転性を高める
ようにしている。詳しくは、ステアリングホイールやブ
レーキの操作が頻繁に行われるような場合には、その操
舵角及びブレーキ作動状態等の変化量に基づき、車両が
住宅地の裏道や細い屈曲路を走行しているものと推定判
断している。そして、その場合には機関出力の急激な変
化を抑えるべく、アクセル開度に対するスロットル開度
の特性を低下させるような制御マップを選択し、その制
御マップに基づいてスロットル弁を開閉制御するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来公
報の技術では、ステアリングホイールやブレーキの操作
が頻繁に行われるような場合に、操舵角及びブレーキ作
動状態等の変化量から、車両が住宅地の裏道や細い屈曲
路を走行しているであろうことを単に推定しているだけ
であった。従って、裏道や細い屈曲路以外の道路を車両
が走行している場合でも、例えばその道路が混雑してい
たり、悪路であったり、或いは運転者の運転方法が特異
であったりしたときには、操舵角及びブレーキ作動状態
等の変化量が大きくなることがあった。その結果、車両
が裏道や細い屈曲路を走行していると誤って判断され、
誤って選択される制御マップに基づいてスロットル弁が
開閉制御されることになり、機関出力を適正に制御でき
なくなるおそれがあった。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、自車両が住宅地の裏道や細
い屈曲路等の道路を走行していることを適切に判断する
ことが可能で、その道路条件等に応じて機関出力を適正
に制御することの可能な内燃機関の制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては図1に示すように、車両に搭
載された内燃機関M1の出力を制御するために駆動制御
されて機関制御量を変更する機関制御量変更手段M2
と、内燃機関M1の出力を任意に変更するために運転者
によって操作されるアクセル操作手段M3の操作量を検
出するアクセル操作量検出手段M4と、主要道路に関す
る地図情報を予め記憶した地図情報記憶手段M5と、自
車両の現在位置を求めるために使用される位置用情報を
検出する位置用情報検出手段M6と、その位置用情報検
出手段M6の検出結果に基づき自車両の現在位置を演算
決定する現在位置演算手段M7と、地図情報記憶手段M
5における地図情報と現在位置演算手段M7の演算結果
とを比較して自車両の現在位置が地図情報の主要道路上
にあるか否かを判断する主要道路上位置判断手段M8
と、その主要道路上位置判断手段M8により自車両の現
在位置が地図情報の主要道路上にないと判断された場合
には、アクセル操作量検出手段M4の検出による同一ア
クセル操作量に対する内燃機関M1の出力を相対的に小
さく制御すべく、機関制御量変更手段M2を駆動制御す
る駆動制御手段M9とを備えている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、機関
制御量変更手段M2が駆動制御されることにより、機関
制御量が変更されて内燃機関M1の出力が制御される。
又、運転者によってアクセル操作手段M3が操作される
ことにより、アクセル操作量検出手段M4は内燃機関M
1の出力を任意に変更するための運転者の意図を反映し
た操作量を検出する。
【0008】一方、地図情報記憶手段M5には、主要道
路に関する地図情報が予め記憶されており、住宅地の裏
道や細い屈曲路等の主要道路以外の道路情報については
記憶されていない。又、位置用情報検出手段M6は、そ
の時々に自車両の現在位置を求めるために使用される位
置用情報を検出し、その検出結果に基づき、現在位置演
算手段M7は自車両の現在位置を演算決定する。ここ
で、主要道路上位置判断手段M8は、予め記憶されてい
る地図情報と自車両の現在位置に関する演算結果とを比
較し、その現在位置が地図情報の主要道路上にあるか否
かを判断する。そして、自車両の現在位置が主要道路上
にないと判断された場合、即ち自車両の現在位置が地図
情報にない住宅地の裏道や細い屈曲路等の道路上にある
場合には、駆動制御手段M9は、同一アクセル操作量に
対する内燃機関M1の出力を相対的に小さく制御するよ
うに機関制御量変更手段M2を駆動制御する。
【0009】従って、自車両の現在位置が住宅地の裏道
や細い屈曲路等にあることは、地図情報によって高い精
度で判断される。又、そのような裏道や細い屈曲路等の
道路条件に合わせて内燃機関M1の出力が小さく制御さ
れ、急激な出力変動が抑えられる。
【0010】
【実施例】以下、この発明における内燃機関の制御装置
を具体化した一実施例を図2〜図14に基づいて詳細に
説明する。
【0011】図2はこの実施例における内燃機関の制御
装置を示す概略構成図である。この実施例の制御装置
は、大きく分けて車両に搭載された内燃機関としてのガ
ソリンエンジン(以下単に「エンジン」という)1及び
その運転・制御用部材等と、自車両の現在位置、即ち自
車位置とその進行方向等を測定検出して地図上に表示す
るナビゲーションシステムとから構成されている。
【0012】エンジン1は吸気通路2と排気通路3を備
えている。エンジン1の図示しない燃焼室には吸気通路
2を通じて取り込まれる外気と、図示しないインジェク
タから噴射供給される燃料との混合気が取り込まれる。
そして、エンジン1では、その混合気が図示しない点火
プラグの作動により爆発・燃焼されることにより、図示
しないピストン及びクランクシャフト等が作動して出力
が得られる。又、エンジン1の燃焼室で燃焼された後の
既燃焼ガスは、排気通路3を通じて外部へと排出され
る。
【0013】この実施例において、吸気通路2の途中に
は、機関制御量変更手段を構成するリンクレスタイプの
スロットル弁4が設けられている。即ち、このスロット
ル弁4は、その近傍に設けられた直流モータ5に連結さ
れ、同モータ5の作動により開閉作動される。そして、
そのスロットル弁4が開閉されることにより、吸気通路
2からエンジン1の燃焼室への吸入空気量が調節され
る。この作用により、エンジン1に取り込まれる機関制
御量としての混合気量が変更調節され、もってエンジン
1の出力が制御される。
【0014】スロットル弁4の近傍には、その実際の開
度、即ちスロットル開度TAを検出するスロットルセン
サ6が設けられている。又、車両の運転席には、エンジ
ン1の出力を任意に変更するために運転者によって操作
されるアクセル操作手段としてのアクセルペダル7が設
けられている。このアクセルペダル7の近傍には、その
操作量、即ちアクセル開度θPを検出するアクセル操作
量検出手段としてのアクセルセンサ8が設けられてい
る。同じく運転席には、車両制動のために運転者によっ
て操作されるブレーキペダル9が設けられている。この
ブレーキペダル9の近傍には、同ペダル9の操作を検知
して「オン」となるブレーキ信号BSを出力するブレー
キセンサ10が設けられている。同じく運転席に設けら
れたコンビネーションメータ11には、車両の速度、即
ち車速SPの信号を出力する車速センサ12が内蔵され
ている。この車速センサ12は、エンジンに駆動連結さ
れた図示しないトランスミッションの被動ギアからメー
タケーブルを介して取り出された回転を、車速SPに比
例したパルス信号として出力するタイプのものである。
同じく運転席には、運転者によって操作されるステアリ
ングホイール13の操舵角度θSを検出するステアリン
グホイールセンサ14が設けられている。更に、ステア
リングホイール13の操作により操舵される左右の各前
車輪15,16には、車輪回転数NLH,NRHを検出
してパルス信号として出力する車輪回転数センサ17,
18がそれぞれ設けられている。
【0015】又、この実施例において、前述したトラン
スミッションは電気的に駆動制御される「エレクトリッ
ク・コントロールド・トランスミッション(ECT)」
であり、そのECTを好適に駆動制御するためのECT
コンピュータ19が設けられている。このECTコンピ
ュータ19は各種信号を入出力する入出力インターフェ
イス、その入力信号に基づいて所定の演算・制御を実行
する中央処理装置(CPU)、そのCPUでの演算結果
等を記憶する各種メモリ等を備えたマイクロコンピュー
タにより構成されている。このECTコンピュータ19
は各種センサ及びスイッチからの信号に基づき、変速点
及びロックアップ作動点、ECTモード(「パワー」,
「マニュアル」,「エコノミー」,「リバース」)P等
を演算決定してECTの変速及びロックアップ作動を好
適に制御するものである。ここでは、その構成に関する
詳しい説明は省略する。
【0016】そして、この実施例では、スロットル弁4
を好適に開閉制御するためのスロットルコンピュータ2
0が設けられている。このスロットルコンピュータ20
は前述したECTコンピュータ19と同様に、各種信号
を入出力する入出力インターフェイス、その入力信号に
基づいて所定の演算・制御を実行するCPU、そのCP
Uでの演算結果等を記憶する各種メモリ等を備えたマイ
クロコンピュータにより構成されている。スロットルコ
ンピュータ20の出力側には、直流モータ5が接続され
ている。又、スロットルコンピュータ20の入力側に
は、スロットルセンサ6、アクセルセンサ8、車速セン
サ12、ステアリングホイールセンサ14、各車輪回転
数センサ17,18及びECTコンピュータ19がそれ
ぞれ接続されている。そして、スロットルコンピュータ
20は、直流モータ5を好適に制御するために、各種セ
ンサ6,8,12,14,17,18の検出信号、EC
Tコンピュータ19にて決定されたECTモードPを参
照データとしてそれぞれ読み込む。
【0017】以上のようにしてエンジン1とその運転・
制御用部材等に関するシステムが構成されている。次
に、自車位置及びその進行方向等を測定検出して地図上
に表示するナビゲーションシステムの構成について説明
する。
【0018】この実施例のナビゲーションシステムは、
図3に示すように「グローバル・ポジショニング・シス
テム(GPS)」を構成する複数の人工衛星、即ちGP
S衛星SA1,SA2,SA3から、電波により発信さ
れる信号を使用して自車両AMの現在位置を測定する電
波航法と、車両に装備された各種センサ等の検出信号を
使用して自車位置に関する自車両AMの移動距離及び進
行方向等を測定検出する自立航法とを組み合わせたもの
であり、地図上に自車位置及びその進行方向等を表示す
る機能を備えている。
【0019】このナビゲーションシステムは、運転席に
設けられたディスプレイコンピュータ21と同コンピュ
ータ19の出力側に接続されたマルチディスプレイ22
を中心に構成されている。ディスプレイコンピュータ2
1は、各種信号を入力するI/Oコンピュータ及びその
信号を演算・制御するメインCPU、演算結果等を記憶
する各種メモリ等で構成されている。ディスプレイコン
ピュータ21は、自車位置を演算決定するための現在位
置演算手段、自車位置が所定の地図情報の主要道路上に
あるか否かを判断する主要道路上位置判断手段を構成し
ており、同コンピュータ21の入力側には各種機器が接
続されている。又、同コンピュータ21の出力側には、
前述したスロットルコンピュータ20が接続されてい
る。
【0020】この実施例において、マルチディスプレイ
22に地図上の自車位置及びその進行方向等を表示する
ためのベースとなる地図情報は、地図情報記憶手段とし
てのCD−ROMディスク23に予め記憶(記録)され
ている。このCD−ROMディスク23における地図情
報は、主要道路に関するものであり、例えば住宅地の裏
道や細い屈曲路等の道路に関する詳細情報や、新設道路
等に関する最新情報は記録されていない。又、この実施
例において、CD−ROMディスク23には、地図情報
における主要道路に関する各種コード、即ち「道路種別
コード」,「道路幅員コード」,「規制速度コード」が
予め記録されている。又、CD−ROMディスク23に
おける地図情報等を読み取るために、車両にはCD−R
OMプレイヤ24が設けられている。このCD−ROM
プレイヤ24は、CD−ROMディスク23内の地図情
報及び各種コードを読み取るCD−ROMドライバ部
と、ディスプレイコンピュータ21とのシステム通信や
CD−ROMディスク23のコントロールを行うI/F
コンピュータ部とから構成されている。そして、CD−
ROMプレイヤ24は、ディスプレイコンピュータ21
に接続されており、CD−ROMディスク23から読み
取られた地図情報に関する画面データ及び主要道路に関
する各種コードを画像信号としてディスプレイコンピュ
ータ21へ出力する。
【0021】GPS衛星SA1〜SA3からの信号を使
用した電波航法を実施するために、車両のフロント(F
R)側及びリア(RR)側には、GPS衛星SA1〜S
A3からの電波を受信するための位置用情報検出手段と
しての一対をなすナビゲーションアンテナ25,26が
それぞれ設けられている。又、車両には、各ナビゲーシ
ョンアンテナ25,26に対応するアンプ27,28
と、各アンプ27,28を通じ各ナビゲーションアンテ
ナ25,26にて受信された信号を演算処理する現在位
置演算手段としてのナビゲーションレシーバ29が設け
られている。そして、このナビゲーションレシーバ29
がディスプレイコンピュータ21に接続されている。
【0022】GPS衛星SA1〜SA3からは、自車位
置を求めるために使用される位置用情報としての自衛星
に関わる常時軌道信号と信号発振時刻信号が電波により
発信される。従って、各ナビゲーションアンテナ25,
26ではこれらの信号が受信され、受信された信号は各
アンプ27,28を介してナビゲーションレシーバ29
に入力される。そして、ナビゲーションレシーバ29で
は、二つのナビゲーションアンテナ25,26で受信さ
れた信号をダイバーシティ受信し、復調してGPS衛星
SA1〜SA3までの距離等を時差分を修正した上で演
算して自車位置を決定するようになっている。この演算
結果はGPSによる自車位置情報として、ナビゲーショ
ンレシーバ29からディスプレイコンピュータ21へ出
力される。このGPSによる自車位置情報は、車両が前
述した地図情報にない道路や駐車場等を走行した場合で
も高精度な自車位置を決定できることから、自車両AM
の絶対位置を示す情報として使用される。
【0023】又、車両に装備された各種センサ等の検出
信号を使用した自立航法を実施するために、車両には、
自車位置を求めるために使用される位置用情報としての
地磁気を検出する地磁気センサ30が設けられている。
この地磁気センサ30はディスプレイコンピュータ21
の入力側に接続されており、車両の地磁気に対する方位
角θTを検出して電圧に置き換えた信号としてディスプ
レイコンピュータ21へ出力する。
【0024】併せて、自立航法を実施するために、前述
したブレーキセンサ10、車速センサ12、ステアリン
グホイールセンサ14及び各車輪回転数センサ17,1
8が位置用情報検出手段を構成しており、それらがディ
スプレイコンピュータ21の入力側に接続されている。
そして、それら各センサ10,12,14,17,18
の検出信号が自車位置及びその進行方向等を求めるため
の位置用情報としてディスプレイコンピュータ21に入
力される。
【0025】上記のようにディスプレイコンピュータ2
1には、各種センサ10,12,14,17,18,3
0、CD−ROMPプイヤ24及びナビゲーションレシ
ーバ29からの各種信号が入力される。そして、ディス
プレイコンピュータ21はこれらの信号に基づいて電波
航法及び自立航法を実行し、地図上における自車位置及
びその進行方向等を演算し、その演算結果をマルチディ
スプレイ22に表示させる。又、ディスプレイコンピュ
ータ21は、自車位置が所定の地図情報の主要道路上に
あるか否かを判断する演算を行い、その演算結果をスロ
ットルコンピュータ20へ転送する。
【0026】ここで、スロットルコンピュータ20は、
スロットル弁4の直流モータ5を駆動制御するための駆
動制御手段を構成している。そして、このスロットルコ
ンピュータ20は、前述した各種センサ6,8,12,
14,17,18及びECTコンピュータ19からの各
種信号に基づいてスロットル弁4を開閉制御するための
目標スロットル開度θMを演算し、その演算結果に基づ
いて直流モータ5を好適に駆動制御する。
【0027】次に、前述した内燃機関の制御装置におい
て、先ずディスプレイコンピュータ21により実行され
る電波航法及び自立航法の制御のための処理動作につい
て図4〜図11に従って説明する。
【0028】図4は電波航法及び自立航法の制御のため
の「ディスプレイコンピュータ処理ルーチン」を説明す
るフローチャートであって、所定時間毎の定時割り込み
で実行される。
【0029】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、CD−ROMプレイヤ24から
CD−ROMディスク23より読み取られた地図情報及
び主要道路に関する各種コードを読み込む。
【0030】続いて、ステップ102において、ナビゲ
ーションレシーバ29からGPSによる自車位置情報を
読み込む。又、ステップ103において、地磁気センサ
30の検出信号に基づき自車両AMの方位角θTを読み
込む。
【0031】更に、ステップ104において、ブレーキ
センサ10、車速センサ12、ステアリングセンサ1
4、各車輪回転数センサ17,18の検出信号に基づ
き、ブレーキ信号BS、車速SP、操舵角θS及び各車
輪回転数NLH,NRHをそれぞれ読み込む。
【0032】そして、ステップ105において、先に読
み込まれた各種データに基づき、地図上の自車位置及び
自車両AMの進行方向を演算決定する。即ち、ディスプ
レイコンピュータ21は車速SP又は各車輪回転数NL
H,NRHと走行時間とに基づき自車両AMの走行距離
を演算する。同じく、方位角θT、操舵角θS及び各車
輪回転数NLH,NRHに基づき自車両AMの進行方向
を演算する。又、ディスプレイコンピュータ21は、自
車両AMに関する計算上の軌跡と地図情報とを比較し、
自車両AMが地図情報の主要道路上を走行している場合
には、自車両AMが常に主要道路上にあるように自車位
置の誤差修正、即ちマップマッチングを行う。更に、自
車両AMが地図情報の主要道路上を走行していない場合
には、GPSによる自車位置情報を自車両AMの絶対位
置として参照して自車位置を高精度に決定する。
【0033】続いて、ステップ106において、先に読
み込まれた地図情報における主要道路に関する各種コー
ドに基づき、自車位置に応じた道路係数KDを算出す
る。この道路係数KDは、地図情報と自車位置とを比較
して自車位置が地図情報の主要道路上にあるか否かを判
断するために使用される係数であって、図5に示すよう
な「KD算出ルーチン」のフローチャートに従って求め
られる。
【0034】即ち、この「KD算出ルーチン」では、先
ずステップ201において、道路種別コード係数KSを
演算決定する。次に、ステップ202において、道路幅
員コード係数KHを演算決定する。又、ステップ203
において、規制速度コード係数KKを演算決定する。更
に、ステップ204において、新設・裏道判定係数KU
を演算決定する。そして、ステップ205において、各
種コード係数KS,KH,KK,KUを互いに乗算した
結果を道路係数KDとして設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0035】そして、再び図4の「ディスプレイコンピ
ュータ処理ルーチン」に戻って、ステップ107におい
ては、先に演算決定された地図上の自車位置及びその進
行方向をコンピュータ画面用のレッド・グリーン・ブル
ー(RGB)信号としてマルチディスプレイ22へ出力
する。従って、マルチディスプレイ22では、このRG
B信号に基づき、地図上の自車位置及びその進行方向等
が表示される。図6はマルチディスプレイ22における
表示の一例を示すものである。マルチディスプレイ22
の画面上には、各主要道路R1,R2,R3,R4,R
5等の地図情報と、自車両AMが主要道路R1上を走行
している場合には、その自車位置及び進行方向が点円中
の三角マークMAにより表示される。
【0036】続いて、ステップ108において、先に設
定された道路係数KDをスロットルコンピュータ20へ
転送し、その後の処理を一旦終了する。ここで、前述し
た「KD算出ルーチン」における各種コード係数KS,
KH,KK,KUの算出方法の一例について図7〜図1
1の各フローチャートに従って説明する。
【0037】図7,8は道路種別コード係数KSを算出
するための「KS算出ルーチン」を説明するフローチャ
ートである。処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ301において、自車位置の演算結果と地図情報
における各種コードに基づき、自車位置の道路種別コー
ドを読み込む。
【0038】そして、ステップ302において、その読
み込んだ道路種別コードが「高速自動車国道」であるか
否かを判断する。ここで、道路種別コードが「高速自動
車国道」でない場合には、ステップ303において、道
路種別コードが「都市高速道路」であるか否かを判断す
る。
【0039】ステップ302又はステップ303におい
て、道路種別コードが「高速自動車国道」又は「都市高
速道路」である場合には、ステップ304において、道
路種別コード係数KSをそれぞれ「1.00」に設定
し、その後の処理を一旦終了する。
【0040】一方、ステップ303において、道路種別
コードが「都市高速道路」でない場合には、ステップ3
05において、道路種別コードが「一般国道」であるか
否かを判断する。そして、道路種別コードが「一般国
道」の場合には、ステップ306において、道路種別コ
ード係数KSを「0.98」に設定し、その後の処理を
一旦終了する。
【0041】又、ステップ305において、道路種別コ
ードが「一般国道」でない場合には、ステップ307に
おいて、道路種別コードが「都道府県道」であるか否か
を判断する。ここで、道路種別コードが「都道府県道」
でない場合には、ステップ308において、道路種別コ
ードが「指定市道」であるか否かを判断する。
【0042】ステップ307又はステップ308におい
て、道路種別コードが「都道府県道」又は「指定市道」
である場合には、ステップ309において、道路種別コ
ード係数KSをそれぞれ「0.96」に設定し、その後
の処理を一旦終了する。
【0043】一方、ステップ308において、道路種別
コードが「指定市道」でない場合には、ステップ310
において、道路種別コードが「一般都道府県道」である
か否かを判断する。そして、道路種別コードが「一般都
道府県道」でない場合には、ステップ311において、
道路種別コードが「指定市の一般市道」であるか否かを
判断する。
【0044】ステップ310又はステップ311におい
て、道路種別コードが「一般都道府県道」又は「指定市
の一般市道」である場合には、ステップ312におい
て、道路種別コード係数KSをそれぞれ「0.96」に
設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0045】又、ステップ311において、道路種別コ
ードが「指定市の一般市道」でない場合には、ステップ
313において、道路種別コードが「その他の道路」で
あるか否かを判断する。ここで、道路種別コードが「そ
の他の道路」である場合には、ステップ314におい
て、道路種別コード係数KSを「0.94」に設定し、
その後の処理を一旦終了する。
【0046】一方、ステップ313において、道路種別
コードが「その他の道路」でない場合には、ステップ3
15において、自車位置が地図上にない道路であると判
定し、次いでステップ316において、道路種別コード
係数KSを「0.98」に設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0047】図9は道路幅員コード係数KHを算出する
ための「KH算出ルーチン」を説明するフローチャート
である。処理がこのルーチンに移行すると、先ずステッ
プ401において、自車位置の演算結果と地図情報にお
ける各種コードに基づき、自車位置の道路幅員コードを
読み込む。
【0048】そして、ステップ402において、その読
み込んだ道路幅員コードが「13m以上」であるか否か
を判断する。ここで、道路幅員コードが「13m以上」
の場合には、ステップ403において、道路幅員コード
係数KHを「1.00」に設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0049】又、ステップ402において、道路幅員コ
ードが「13m以上」でない場合には、ステップ404
において、道路幅員コードが「5.5m以上13.0m
未満」であるか否かを判断する。そして、道路幅員コー
ドが「5.5m以上13.0m未満」の場合には、ステ
ップ405において、道路幅員コード係数KHを「0.
98」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0050】一方、ステップ404において、道路幅員
コードが「5.5m以上13.0m未満」でない場合に
は、ステップ406において、道路幅員コードが「3.
0m以上5.5m未満」であるか否かを判断する。そし
て、道路幅員コードが「3.0m以上5.5m未満」の
場合には、ステップ407において、道路幅員コード係
数KHを「0.96」に設定し、その後の処理を一旦終
了する。
【0051】又、ステップ406において、道路幅員コ
ードが「3.0m以上5.5m未満」でない場合には、
ステップ408において、自車位置が地図上にない道路
であると判定し、次いでステップ409において、道路
幅員コード係数KHを「0.98」に設定し、その後の
処理を一旦終了する。
【0052】図10は規制速度コード係数KKを算出す
るための「KK算出ルーチン」を説明するフローチャー
トである。処理がこのルーチンに移行すると、先ずステ
ップ501において、自車位置の演算結果と地図情報に
おける各種コードに基づき、自車位置の規制速度コード
を読み込む。
【0053】そして、ステップ502において、その読
み込んだ規制速度コードが「30km/h(キロ)未
満」であるか否かを判断する。ここで、規制速度コード
が「30キロ未満」の場合には、ステップ503におい
て、規制速度コード係数KKを「0.96」に設定し、
その後の処理を一旦終了する。
【0054】又、ステップ502において、規制速度コ
ードが「30キロ未満」でない場合には、ステップ50
4において、規制速度コードが「40キロ,50キロ
代」であるか否かを判断する。そして、規制速度コード
が「40キロ,50キロ代」の場合には、ステップ50
5において、規制速度コード係数KKを「0.98」に
設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0055】一方、ステップ504において、規制速度
コードが「40キロ,50キロ代」でない場合には、ス
テップ506において、規制速度コードが「60キロ〜
100キロ代」であるか否かを判断する。そして、規制
速度コードが「60キロ〜100キロ代」の場合には、
ステップ507において、規制速度コード係数KKを
「1.00」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0056】又、ステップ506において、規制速度コ
ードが「60キロ〜100キロ代」でない場合には、ス
テップ508において、自車位置が地図上にない道路で
あると判定し、次いでステップ509において、規制速
度コード係数KKを「0.98」に設定し、その後の処
理を一旦終了する。
【0057】図11は新設・裏道判定係数KUを算出す
るための「KU算出ルーチン」を説明するフローチャー
トである。処理がこのルーチンに移行すると、先ずステ
ップ601において、「KS算出ルーチン」にて設定さ
れた道路種別コード係数KSが「0.98」であるか否
かを判断する。ここで、道路種別コード係数KSが
「0.98」でない場合には、ステップ602におい
て、新設・裏道判定係数KUを「1.00」に設定し、
その後の処理を一旦終了する。
【0058】又、ステップ601において、道路種別コ
ード係数KSが「0.98」の場合には、ステップ60
3において、「40km/h(キロ)以上の車速SPで
180秒を連続」したか否かを判断する。この車速SP
の連続時間については、別途の処理ルーチンにて計時さ
れているものである。「40キロ以上の車速SPで18
0秒を連続」していない場合には、ステップ604にお
いて、「ブレーキ信号BSのオン回数が180秒当り1
2回以上」であるか否かを判断する。このブレーキ信号
BSのオン回数についても、別途の処理ルーチンにて計
数されているものである。
【0059】そして、ステップ604において、「ブレ
ーキ信号BSのオン回数が180秒当り12回以上」の
場合には、ステップ605において、「幅員3.0m以
下の裏道」と判定し、次いでステップ606において、
新設・裏道判定係数KUを「0.90」に設定し、その
後の処理を一旦終了する。
【0060】又、ステップ604において、「ブレーキ
信号BSのオン回数が180秒当り12回以上」でない
場合には、ステップ607において、「幅員3.0m以
下」と判定し、次いでステップ608において、新設・
裏道判定係数KUを「0.92」に設定し、その後の処
理を一旦終了する。
【0061】一方、ステップ603において、「40キ
ロ以上の車速SPで180秒を連続」した場合には、ス
テップ609において、「ブレーキ信号BSのオン回数
が180秒当り6回以下」であるか否かを判断する。
【0062】そして、ステップ609において、「ブレ
ーキ信号BSのオン回数が180秒当り6回以下」の場
合には、ステップ610において、「幅員5.5m以上
の新設道路」と判定し、次いでステップ611におい
て、新設・裏道判定係数KUを「0.98」に設定し、
その後の処理を一旦終了する。
【0063】又、ステップ609において、「ブレーキ
信号BSのオン回数が180秒当り6回以下」でない場
合には、ステップ612において、「幅員3.0〜5.
5m」と判定し、次いでステップ613において、新設
・裏道判定係数KUを「0.96」に設定し、その後の
処理を一旦終了する。
【0064】ここで、道路係数KDの算出例について説
明する。例えば、「東名高速道路」を走行したとする
と、道路種別コード係数KS、道路幅員コード係数K
H、規制速度コード係数KK、新設・裏道判定係数KU
はそれぞれ「1.00」となり、よって道路係数KDは
「1.00」となる。
【0065】「ある一般国道のバイパス」を走行したと
すると、道路種別コード係数KS、道路幅員コード係数
KH及び規制速度コード係数KKはそれぞれ「0.9
8」、新設・裏道判定係数KUは「1.00」となり、
よって道路係数KDは「0.941」となる。
【0066】「ある地方駅付近の一般旧国道」を走行し
たとすると、道路種別コード係数KSは「0.98」、
道路幅員コード係数KHは「0.96」、規制速度コー
ド係数KKは「0.98」、新設・裏道判定係数KUは
「1.00」となり、よって道路係数KDは「0.92
2」となる。
【0067】又、「ある地方駅の裏道」を走行したとす
ると、道路種別コード係数KSは「0.96」、道路幅
員コード係数KHは「0.94」、規制速度コード係数
KKは「0.96」、新設・裏道判定係数KUは「1.
00」となり、よって道路係数KDは「0.866」と
なる。
【0068】更に、主要道路でない道、即ち地図情報に
ないような「ある地方都市の繁華街道」を走行したとす
ると、道路種別コード係数KS、道路幅員コード係数K
Hは及び規制速度コード係数KKのそれぞれは「0.9
8」に、新設・裏道判定係数KUは「0.90」とな
り、よって道路係数KDは「0.847」となる。
【0069】このような算出例からも明らかなように、
道路係数KDの値は主要道路から離れた市街地の道、住
宅地の裏道や細い屈曲路等になるほど小さくなることが
分かる。
【0070】以上のように電波航法及び自立航法等の制
御のための処理動作がディスプレイコンピュータ21に
より実行される。次に、前述した内燃機関の制御装置に
おいて、スロットルコンピュータ20により実行される
スロットル弁4の開閉制御のための処理動作について図
12及び図13に従って説明する。
【0071】図12はスロットル弁4の開閉制御のため
の「スロットルコンピュータ処理ルーチン」を説明する
フローチャートであって、所定時間毎の定時割り込みで
実行される。
【0072】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ701において、ディスプレイコンピュータ21から
転送されてくる道路係数KDを読み込む。続いて、ステ
ップ702において、スロットルセンサ6、アクセルセ
ンサ8、車速センサ12、ステアリングセンサ14、各
車輪回転数センサ17,18の検出信号に基づき、スロ
ットル開度TA、アクセル開度θP、車速SP、操舵角
θS及び各車輪回転数NLH,NRHをそれぞれ読み込
む。又、ECTコンピュータ19からECTモードPを
読み込む。
【0073】そして、ステップ703において、その読
み込まれたアクセル開度θP及びECTモードPから、
それらの関数f(θP,P)を演算する。この関数f
(θP,P)は、図13に示すような予め定められたマ
ップを参照して求められる。即ち、このマップによれ
ば、ECTモードPの「パワー」、「マニュアル」、
「エコノミー」及び「リバース」に従って目標スロット
ル開度θMのベースとなるスロットル開度が決定され
る。
【0074】次に、ステップ704において、その求め
られた関数f(θP,P)と先に読み込まれた道路係数
KDとを乗算し、その乗算結果をスロットル弁4を開閉
制御するための目標スロットル開度θMとして設定す
る。このため、道路係数KDが小さくなればなるほど、
即ち自車位置が主要道路から離れた市街地の道、住宅地
の裏道や細い屈曲路等にあるほど、アクセル開度θPに
対する目標スロットル開度θMが小さく設定される。
【0075】そして、ステップ705において、その求
められた目標スロットル開度θMに基づき、直流モータ
5を駆動制御し、その後の処理を一旦終了する。以上の
ようにスロットル弁4の開閉制御のための処理動作がス
ロットルコンピュータ20により実行される。
【0076】上記のように、この実施例における内燃機
関の制御装置では、ナビゲーションシステムを構成する
各種センサ10,12,14,17,18,30、CD
−ROMPプイヤ24及びナビゲーションレシーバ29
からの各種信号に基づいて電波航法及び自立航法を実行
し、地図上における自車位置及びその進行方向等を演算
し、その演算結果をマルチディスプレイ22に表示させ
るようにしている。又、自車位置が地図情報の主要道路
上にあるか否かを判断する演算結果に基づき、スロット
ル弁4を開閉制御するためのアクセル開度θPに対する
目標スロットル開度θMを決定して直流モータ5を駆動
制御するようにしている。詳しくは、主要道路に関する
各種コードを使用して道路計数KDを求め、自車位置が
主要道路から離れた地図情報にない市街地の道、住宅地
の裏道や細い屈曲路等にあるほど、或いは地図情報にな
い新設道路にある場合に、道路係数KDを相対的に小さ
く算出し、アクセル開度θPに対する目標スロットル開
度θMを小さく設定するようにしている。
【0077】従って、この実施例における内燃機関の制
御装置によれば、図14にマルチディスプレイ22上の
画面に示すように、自車位置が地図情報にないような、
即ち主要道路R1〜R5から離れた市街地の道、住宅地
の裏道や細い屈曲路等、或いは新設道路にある場合に
は、同一アクセル開度θPに対する目標スロットル開度
θMが小さく設定されて直流モータ5が駆動制御され、
アクセル開度θPに対するスロットル弁4の開きが相対
的に小さく抑えられる。つまり、同一アクセル開度θP
に対するエンジン1の出力を相対的に小さく制御するよ
うに、スロットル弁4が開閉制御される。このため、運
転者によってアクセルペダル7が急激に操作されても、
エンジン1の出力が急激に変化することがなくなり、ア
クセルペダル7の操作量に対するエンジン1の出力が相
対的に小さく抑えられる。
【0078】その結果、車速SPの変化が比較的緩やか
となり、高速で走る必要のない裏道や細い屈曲路等の道
路条件では、それに合わせて車両の操作性や運転性を高
めることができる。或いは、地図上にないような新設道
路でも、車速SPの変化を緩やかに抑えて車両の操作性
や運転性を高めることができる。つまり、地図上にない
ような道路を自車両AMが走行している場合には、運転
者にとって不案内な裏道や、道路事情を予測困難な屈曲
路を走行している可能性が大きいものとして、その道路
条件に合わせて車両の操作性や運転性を高めることがで
きる。
【0079】又、この実施例では、自車位置が主要道路
から離れた市街地の道、住宅地の裏道や細い屈曲路等に
あることが、地図情報をベースとしたナビゲーションシ
ステムにより高い精度で判断される。しかも、この実施
例のナビゲーションシステムでは、GPSを使用して求
められた自車位置を自車両AMの絶対位置として参照し
ていることから、自車位置が地図上にない裏道等にあっ
ても、その位置を正確に計測・検出することができる。
そのため、自車両AMが市街地の道、住宅地の裏道や細
い屈曲路等の道路を走行していることを適切に判断する
ことができ、裏道等の誤判定を未然に防止することがで
きる。
【0080】そのため、この実施例では、主要道路であ
るか否かの道路条件等に合わせて、エンジン1の出力変
動を適正に制御することができる。従って、ステアリン
グホイールの操舵角やブレーキ作動状態等の変化量から
裏道等の道路条件を単に推定している前記従来公報の技
術とは異なり、この実施例の制御装置によれば、裏道等
以外の主要道路を走行している場合に、その道路が混雑
していたり、悪路であったり、或いは運転者の運転方法
が特異であったりしても、裏道等であることが誤って判
断されることがなく、道路条件等に合わせてアクセルペ
ダル7の操作に対するエンジン1の出力を適正に制御す
ることができる。
【0081】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、複数のGPS衛星SA1〜SA
3からの信号を使用して自車位置を測定する電波航法
と、車両に装備された各種センサ等の検出信号を使用し
て自車位置に関する自車両AMの移動距離及び進行方向
等を測定検出する自立航法とを組み合わせたナビゲーシ
ョンシステムを用いたが、電波航法又は自立航法のいず
れか一方によるナビゲーションシステムを用いてもよ
い。
【0082】(2)前記実施例では、CD−ROMディ
スク23に予め記憶された地図情報の各種コードから自
車位置の道路計数KDを算出し、その算出結果が小さく
なるほど同一アクセル開度θPに対する目標スロットル
開度θMを小さくしてエンジン1の出力を相対的に小さ
くなるように制御したが、単に地図情報の主要道路上に
自車位置があるか否かを判断してエンジン1の出力を相
対的に小さくなるように制御するようにしてもよい。
【0083】(3)前記実施例では、リンクレスタイプ
のスロットル弁4を機関制御量変更手段として混合気量
を変更するようにしたが、燃料噴射用のインジェクタを
機関制御量変更手段として燃料噴射量を変更するように
したり、或いは燃料点火用の点火プラグを機関制御量変
更手段として点火時期を変更するようにしたりしてもよ
い。要は、機関出力を任意に変更するための機関制御量
変更手段であればどんな運転・制御用部材であってもよ
い。
【0084】(4)前記実施例では、アクセル操作手段
としてアクセルペダル7を設け、アクセル操作量検出手
段としてのアクセルセンサ8を設けたが、アクセルペダ
ル7の代わりにアクセルレバー等を設け、アクセルセン
サ8の代わりにレバーセンサ等を設けてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、主要道路に関する地図情報と、自車両の現在位置に
関わる位置用情報に基づいて演算決定される自車両の現
在位置とを比較して自車両の現在位置が地図情報の主要
道路上にあるか否かを判断し、自車両の現在位置が地図
情報の主要道路上にない場合には、運転者によって操作
されるアクセル操作手段の同一アクセル操作量に対する
内燃機関の出力を相対的に小さく制御すべく、機関制御
量を変更するように機関制御量変更手段を駆動制御する
ので、自車両が住宅地の裏道や細い屈曲路等の道路を走
行していることを適切に判断することができ、その道路
条件等に合わせて機関出力を適正に制御することができ
るという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を説明する概念構
成図である。
【図2】この発明を具体化した一実施例における内燃機
関の制御装置を示す概略構成図である。
【図3】一実施例におけるGPSを説明する概念図であ
る。
【図4】一実施例における「ディスプレイコンピュータ
処理ルーチン」を説明するフローチャートである。
【図5】一実施例における「KD算出ルーチン」を説明
するフローチャートである。
【図6】一実施例におけるマルチディスプレイ画面上で
の表示例を示す図である。
【図7】一実施例における「KS算出ルーチン」を説明
するフローチャートである。
【図8】一実施例における「KS算出ルーチン」の続き
を説明するフローチャートである。
【図9】一実施例における「KH算出ルーチン」を説明
するフローチャートである。
【図10】一実施例における「KK算出ルーチン」を説
明するフローチャートである。
【図11】一実施例における「KU算出ルーチン」を説
明するフローチャートである。
【図12】一実施例における「スロットルコンピュータ
処理ルーチン」を説明するフローチャートである。
【図13】一実施例において、アクセル開度及びECT
モードからそれらの関数f(θP,P)を演算するため
に参照されるマップを示す図である。
【図14】一実施例における作用を説明するためのマル
チディスプレイ画面上での表示例を示す図である。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、4…スロットル弁、5
…直流モータ(4,5は機関制御量変更手段を構成して
いる)、7…アクセル操作手段としてのアクセルペダ
ル、8…アクセル操作量検出手段としてのアクセルセン
サ、10…ブレーキセンサ、12…車速センサ、14…
ステアリングホイールセンサ、17,18…車輪回転数
センサ、25,26…ナビゲーションアンテナ、30…
地磁気センサ(10,12,14,17,18,25,
26,30は位置用情報検出手段を構成している)、2
0…駆動制御手段を構成するスロットルコンピュータ、
21は現在位置演算手段及び主要道路上位置判断手段を
構成するディスプレイコンピュータ、23…地図情報記
憶手段を構成するCD−ROMディスク、29…現在位
置演算手段を構成するナビゲーションレシーバ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された内燃機関の出力を制御
    するために駆動制御されて機関制御量を変更する機関制
    御量変更手段と、 前記内燃機関の出力を任意に変更するために運転者によ
    って操作されるアクセル操作手段の操作量を検出するア
    クセル操作量検出手段と、 主要道路に関する地図情報を予め記憶した地図情報記憶
    手段と、 自車両の現在位置を求めるために使用される位置用情報
    を検出する位置用情報検出手段と、 前記位置用情報検出手段の検出結果に基づき前記自車両
    の現在位置を演算決定する現在位置演算手段と、 前記地図情報記憶手段における地図情報と前記現在位置
    演算手段の演算結果とを比較して前記自車両の現在位置
    が前記地図情報の主要道路上にあるか否かを判断する主
    要道路上位置判断手段と、 前記主要道路上位置判断手段により前記自車両の現在位
    置が前記地図情報の主要道路上にないと判断された場合
    には、前記アクセル操作量検出手段の検出による同一ア
    クセル操作量に対する前記内燃機関の出力を相対的に小
    さく制御すべく、前記機関制御量変更手段を駆動制御す
    る駆動制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の
    制御装置。
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