JPH05179922A - ブローバイガス中の燃料濃度検出装置 - Google Patents
ブローバイガス中の燃料濃度検出装置Info
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- JPH05179922A JPH05179922A JP34643891A JP34643891A JPH05179922A JP H05179922 A JPH05179922 A JP H05179922A JP 34643891 A JP34643891 A JP 34643891A JP 34643891 A JP34643891 A JP 34643891A JP H05179922 A JPH05179922 A JP H05179922A
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- fuel
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ブローバイガス中の燃料濃度の検出。
【構成】吸入負圧及び実際の空燃比を所定周期でサンプ
リングし(S1)、サンプリングした各吸入負圧間の平
均値を算出すると同時にサンプリングした実空燃比毎に
目標値との各偏差Δαn を算出する(S2,3)。次
に、算出した前記各偏差Δαn を、所定吸入負圧PBc
での値を1として予め定めた影響係数Mで除算して所定
吸入負圧PBc 状態での値に換算する(S4)。かかる
換算値の時系列変化傾向を、燃料濃度毎に予め記憶させ
てある前記所定負圧PBc 状態での空燃比偏差の変化傾
向と比較し、どの燃料濃度の変化傾向に近似しているか
によって実際のブローバイガス中の燃料濃度を判定する
(S5)。
リングし(S1)、サンプリングした各吸入負圧間の平
均値を算出すると同時にサンプリングした実空燃比毎に
目標値との各偏差Δαn を算出する(S2,3)。次
に、算出した前記各偏差Δαn を、所定吸入負圧PBc
での値を1として予め定めた影響係数Mで除算して所定
吸入負圧PBc 状態での値に換算する(S4)。かかる
換算値の時系列変化傾向を、燃料濃度毎に予め記憶させ
てある前記所定負圧PBc 状態での空燃比偏差の変化傾
向と比較し、どの燃料濃度の変化傾向に近似しているか
によって実際のブローバイガス中の燃料濃度を判定する
(S5)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼室から漏出するブ
ローバイガスを吸気通路に還元する装置を備えた内燃機
関において、ブローバイガス中の燃料濃度を検出する技
術に関する。
ローバイガスを吸気通路に還元する装置を備えた内燃機
関において、ブローバイガス中の燃料濃度を検出する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用内燃機関において、一般的にピス
トンとシリンダとの間からクランク室に吹き抜けるブロ
ーバイガスを流量制御弁(PCV)を介して吸気通路に
導くブローバイガス通路が設けられ、スロットル弁下流
の吸入負圧に応じてPCVを開いてブローバイガスを吸
気通路に還元して燃焼室に戻すことにより、ブローバイ
ガスの外気への排出を防止することが行われている(実
開平1−111119号公報等参照)。
トンとシリンダとの間からクランク室に吹き抜けるブロ
ーバイガスを流量制御弁(PCV)を介して吸気通路に
導くブローバイガス通路が設けられ、スロットル弁下流
の吸入負圧に応じてPCVを開いてブローバイガスを吸
気通路に還元して燃焼室に戻すことにより、ブローバイ
ガスの外気への排出を防止することが行われている(実
開平1−111119号公報等参照)。
【0003】また、車両用内燃機関においては、機関排
気中の酸素濃度等の検出によって空燃比を検出し、空燃
比制御量の基本制御値(基本燃料噴射量)を空燃比の検
出値に応じて増減される空燃比フィードバック制御補正
係数により補正しつつ空燃比を目標値(理論空燃比)に
フィードバック制御することが一般的に行われている。
更に、空燃比フィードバック補正係数の制御中心値を基
準値に保持するように前記空燃比制御量の基本制御値を
補正するための学習を行って該学習値を運転領域毎に記
憶しておき、この学習値で補正された基本制御値を用い
ることにより過渡運転時でも目標空燃比に応答良く収束
させるような学習制御も一般的に行われている。
気中の酸素濃度等の検出によって空燃比を検出し、空燃
比制御量の基本制御値(基本燃料噴射量)を空燃比の検
出値に応じて増減される空燃比フィードバック制御補正
係数により補正しつつ空燃比を目標値(理論空燃比)に
フィードバック制御することが一般的に行われている。
更に、空燃比フィードバック補正係数の制御中心値を基
準値に保持するように前記空燃比制御量の基本制御値を
補正するための学習を行って該学習値を運転領域毎に記
憶しておき、この学習値で補正された基本制御値を用い
ることにより過渡運転時でも目標空燃比に応答良く収束
させるような学習制御も一般的に行われている。
【0004】そして、前述の学習制御機能を備えた内燃
機関においては、学習値を用いて燃料供給系の自己診断
を行うようにしたものがある。例えば、燃料供給系に詰
まりや燃料噴射弁の洩れ等の異常が生じて正常時の制御
値では燃料供給量が不足する場合、空燃比を一定に保持
すべく空燃比フィードバック補正係数が増大方向に修正
されるが、前記学習を行うものでは、空燃比フィードバ
ック補正係数の制御中心値を基準値に保持するように学
習値が増大方向に補正される。そこで、学習値が基準レ
ベルより大きいときには燃料供給系に異常が発生してい
ると診断するものである。
機関においては、学習値を用いて燃料供給系の自己診断
を行うようにしたものがある。例えば、燃料供給系に詰
まりや燃料噴射弁の洩れ等の異常が生じて正常時の制御
値では燃料供給量が不足する場合、空燃比を一定に保持
すべく空燃比フィードバック補正係数が増大方向に修正
されるが、前記学習を行うものでは、空燃比フィードバ
ック補正係数の制御中心値を基準値に保持するように学
習値が増大方向に補正される。そこで、学習値が基準レ
ベルより大きいときには燃料供給系に異常が発生してい
ると診断するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷機時等は
ピストンとシリンダとの隙間が大きく、始動不良等が原
因で前記隙間から未燃燃料が漏出しオイルパン中のオイ
ルに混入し、始動後にオイル温度が上昇すると前記オイ
ルに混入した燃料が蒸発し、前述したブローバイガス還
元装置を備えた内燃機関ではブローバイガスとなって吸
気通路に還元される。
ピストンとシリンダとの隙間が大きく、始動不良等が原
因で前記隙間から未燃燃料が漏出しオイルパン中のオイ
ルに混入し、始動後にオイル温度が上昇すると前記オイ
ルに混入した燃料が蒸発し、前述したブローバイガス還
元装置を備えた内燃機関ではブローバイガスとなって吸
気通路に還元される。
【0006】このため、空燃比フィードバック制御で制
御される燃料量にブローバイガス中の燃料が加わるため
に空燃比が濃くなり、空燃比を目標空燃比に保持すべく
燃料供給制御量が空燃比フィードバック補正係数によっ
て大きく減少補正される。また、該空燃比フィードバッ
ク補正係数の制御中心値を基準値に保持すべく学習値が
大きく減少補正されることとなる。
御される燃料量にブローバイガス中の燃料が加わるため
に空燃比が濃くなり、空燃比を目標空燃比に保持すべく
燃料供給制御量が空燃比フィードバック補正係数によっ
て大きく減少補正される。また、該空燃比フィードバッ
ク補正係数の制御中心値を基準値に保持すべく学習値が
大きく減少補正されることとなる。
【0007】このように、学習値が前記ブローバイガス
の影響を受けて減少されていると、前述のように学習値
で燃料供給系の自己診断を行うものおいては、燃料供給
系に異常があっても異常なしと誤診断する惧れがある。
このようなことから、ブローバイガス中の燃料濃度を知
ることは機関の運転性能や自己診断機能を向上させる上
で重要である。
の影響を受けて減少されていると、前述のように学習値
で燃料供給系の自己診断を行うものおいては、燃料供給
系に異常があっても異常なしと誤診断する惧れがある。
このようなことから、ブローバイガス中の燃料濃度を知
ることは機関の運転性能や自己診断機能を向上させる上
で重要である。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、ブローバイガス中の燃料濃度を検出する装置を提供
することを目的とする。
で、ブローバイガス中の燃料濃度を検出する装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、図1
に示すように、機関の燃焼室から漏出するブローバイガ
スを機関の吸入負圧に応じて流量制御する流量制御弁を
介して吸気通路に還元するブローバイガス通路を備える
一方、空燃比検出手段により検出される空燃比に応じて
増減設定される空燃比フィードバック補正係数により空
燃比の基本制御値を補正しつつ空燃比を目標値に近づけ
るようにフィードバック制御する空燃比フィードバック
制御手段を備えた内燃機関において、前記機関の吸入負
圧を検出する吸入負圧検出手段と、該吸入負圧検出手段
の検出値を所定サンプリング周期でサンプリングする吸
入負圧サンプリング手段と、空燃比検出手段で検出した
実際の空燃比と前記目標値との偏差を前記吸入負圧のサ
ンプリングに同期してサンプリングする空燃比偏差サン
プリング手段と、一定の所定吸入負圧でブローバイガス
中の燃料濃度を異ならせて得られた当該異なる燃料濃度
毎の実空燃比と目標値との偏差の経過時間に伴う変化傾
向を予め記憶させた記憶手段と、前記各サンプリングさ
れた空燃比偏差を対応する各吸入負圧サンプリング値に
基づいて前記一定の所定吸入負圧時の空燃比偏差に換算
する空燃比偏差換算手段と、該空燃比偏差換算手段の換
算値の変化傾向を前記記憶されている各燃料濃度毎の変
化傾向と比較してブローバイガス中の燃料濃度を判定す
る燃料濃度判定手段とを備えて構成した。
に示すように、機関の燃焼室から漏出するブローバイガ
スを機関の吸入負圧に応じて流量制御する流量制御弁を
介して吸気通路に還元するブローバイガス通路を備える
一方、空燃比検出手段により検出される空燃比に応じて
増減設定される空燃比フィードバック補正係数により空
燃比の基本制御値を補正しつつ空燃比を目標値に近づけ
るようにフィードバック制御する空燃比フィードバック
制御手段を備えた内燃機関において、前記機関の吸入負
圧を検出する吸入負圧検出手段と、該吸入負圧検出手段
の検出値を所定サンプリング周期でサンプリングする吸
入負圧サンプリング手段と、空燃比検出手段で検出した
実際の空燃比と前記目標値との偏差を前記吸入負圧のサ
ンプリングに同期してサンプリングする空燃比偏差サン
プリング手段と、一定の所定吸入負圧でブローバイガス
中の燃料濃度を異ならせて得られた当該異なる燃料濃度
毎の実空燃比と目標値との偏差の経過時間に伴う変化傾
向を予め記憶させた記憶手段と、前記各サンプリングさ
れた空燃比偏差を対応する各吸入負圧サンプリング値に
基づいて前記一定の所定吸入負圧時の空燃比偏差に換算
する空燃比偏差換算手段と、該空燃比偏差換算手段の換
算値の変化傾向を前記記憶されている各燃料濃度毎の変
化傾向と比較してブローバイガス中の燃料濃度を判定す
る燃料濃度判定手段とを備えて構成した。
【0010】
【作用】かかる構成において、機関の始動後において所
定サンプリング周期毎に、吸入負圧の検出及び実際の空
燃比と空燃比フィードバック制御における目標値との偏
差をサンプリングする。このサンプリングした空燃比の
偏差を吸入負圧は常に変動することから予め定めた所定
吸入負圧の場合の値に換算して、一定吸入負圧における
空燃比偏差の時間的な変化傾向を調べる。そして、得ら
れた空燃比偏差の変化傾向を、予め実験的に求めて記憶
させてある前記一定の吸入負圧の下でブローバイガス中
の燃料濃度を異ならせた時の実空燃比と目標値との空燃
比偏差の変化傾向と比較し、どの燃料濃度のものに類似
しているかを判断することでブローバイガス中の燃料濃
度が検出できる。
定サンプリング周期毎に、吸入負圧の検出及び実際の空
燃比と空燃比フィードバック制御における目標値との偏
差をサンプリングする。このサンプリングした空燃比の
偏差を吸入負圧は常に変動することから予め定めた所定
吸入負圧の場合の値に換算して、一定吸入負圧における
空燃比偏差の時間的な変化傾向を調べる。そして、得ら
れた空燃比偏差の変化傾向を、予め実験的に求めて記憶
させてある前記一定の吸入負圧の下でブローバイガス中
の燃料濃度を異ならせた時の実空燃比と目標値との空燃
比偏差の変化傾向と比較し、どの燃料濃度のものに類似
しているかを判断することでブローバイガス中の燃料濃
度が検出できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。本発明の一実施例の構成を示す図2において、内燃
機関1のロッカカバー2の内部と吸気通路3のスロット
ル弁4上流側とを連通する新気通路5と、ロッカカバー
2の内部とクランク室6とを連通する通路7と、ロッカ
カバー2の内部と吸気通路3のスロットル弁4より下流
側とを連通し途中に流量制御弁 (PCV) 8が介装され
たブローバイガス通路9及び前記新気通路5から分岐し
途中に介装したオイルセパレータ10で分離したオイルを
クランク室6内に戻すオイルリターン通路11とがそれぞ
れ配設されている。
る。本発明の一実施例の構成を示す図2において、内燃
機関1のロッカカバー2の内部と吸気通路3のスロット
ル弁4上流側とを連通する新気通路5と、ロッカカバー
2の内部とクランク室6とを連通する通路7と、ロッカ
カバー2の内部と吸気通路3のスロットル弁4より下流
側とを連通し途中に流量制御弁 (PCV) 8が介装され
たブローバイガス通路9及び前記新気通路5から分岐し
途中に介装したオイルセパレータ10で分離したオイルを
クランク室6内に戻すオイルリターン通路11とがそれぞ
れ配設されている。
【0012】ここで、前記流量制御弁8はスロットル弁
4下流の吸入負圧に応じて開度が変化し負荷がある程度
大きい運転時では吸入負圧の低下に伴って開度が大きく
なり、低負荷運転時は吸入負圧の増大に伴って開度が小
さくなるようになっている。そして、流量制御弁8の開
弁時には、ピストン12とシリンダ13の隙間からクランク
室6に吹き抜けたブローバイガスは、図中黒矢印で示す
ように、クランク室6から通路7を介してロッカカバー
2内部に導かれ新気通路5から導入される新気と混合し
ブローバイガス通路9を通り、流量制御弁8を経て吸気
通路3に吸引され、燃焼室14に戻される。
4下流の吸入負圧に応じて開度が変化し負荷がある程度
大きい運転時では吸入負圧の低下に伴って開度が大きく
なり、低負荷運転時は吸入負圧の増大に伴って開度が小
さくなるようになっている。そして、流量制御弁8の開
弁時には、ピストン12とシリンダ13の隙間からクランク
室6に吹き抜けたブローバイガスは、図中黒矢印で示す
ように、クランク室6から通路7を介してロッカカバー
2内部に導かれ新気通路5から導入される新気と混合し
ブローバイガス通路9を通り、流量制御弁8を経て吸気
通路3に吸引され、燃焼室14に戻される。
【0013】一方、前記吸気通路3に装着された燃料噴
射弁15からの燃料噴射量を制御することにより、空燃比
が制御される。即ち、吸気通路3上流側に装着されたエ
アフロメータ16で検出される吸入空気流量Qとカムシャ
フト等に装着されるクランク角センサ17により検出され
る機関回転数Nとにより基本噴射量TP (=K・Q/
N;Kは定数) を設定する。
射弁15からの燃料噴射量を制御することにより、空燃比
が制御される。即ち、吸気通路3上流側に装着されたエ
アフロメータ16で検出される吸入空気流量Qとカムシャ
フト等に装着されるクランク角センサ17により検出され
る機関回転数Nとにより基本噴射量TP (=K・Q/
N;Kは定数) を設定する。
【0014】前記基本噴射量TP に機関冷却水温度等に
よる補正を施すと共に、所定の運転条件では、機関の排
気通路18に装着された空燃比検出手段としての空燃比セ
ンサ19により排気中酸素濃度の検出を介して検出される
空燃比に基づいて、コントロールユニット20が比例積分
制御 (簡略には積分制御) 等で空燃比フィードバック補
正係数αを増減しつつ設定し、該空燃比フィードバック
補正係数αによる補正を行って空燃比を目標空燃比 (理
論空燃比) に近づける空燃比フィードバック制御が行わ
れる。かかるコントロールユニット20による空燃比フィ
ードバック制御機能が空燃比フィードバック制御手段に
相当する。
よる補正を施すと共に、所定の運転条件では、機関の排
気通路18に装着された空燃比検出手段としての空燃比セ
ンサ19により排気中酸素濃度の検出を介して検出される
空燃比に基づいて、コントロールユニット20が比例積分
制御 (簡略には積分制御) 等で空燃比フィードバック補
正係数αを増減しつつ設定し、該空燃比フィードバック
補正係数αによる補正を行って空燃比を目標空燃比 (理
論空燃比) に近づける空燃比フィードバック制御が行わ
れる。かかるコントロールユニット20による空燃比フィ
ードバック制御機能が空燃比フィードバック制御手段に
相当する。
【0015】また、負荷 (TP ) と回転数N等で区分さ
れる運転領域毎に、前記空燃比フィードバック補正係数
αの制御中心値 (平均値) と基準値との偏差Δαを求
め、該偏差Δαに基づいて例えば次式により、空燃比フ
ィードバック補正係数α (の制御中心値) を基準値に保
持するための学習値αL を演算し、前記運転領域毎に記
憶しておく。
れる運転領域毎に、前記空燃比フィードバック補正係数
αの制御中心値 (平均値) と基準値との偏差Δαを求
め、該偏差Δαに基づいて例えば次式により、空燃比フ
ィードバック補正係数α (の制御中心値) を基準値に保
持するための学習値αL を演算し、前記運転領域毎に記
憶しておく。
【0016】 αL =αL (前回値) +Δα/M ; Mは1より
大の定数 そして、前記基本噴射量TP を前記水温補正や空燃比フ
ィードバック補正係数αで補正した上に、更に前記学習
値αL で補正することにより、空燃比フィードバック補
正係数αは、基準値に保持されるように学習され、これ
により、過渡運転時における空燃比の変動を抑制でき、
応答性のよい空燃比フィードバック制御を確保できる。
大の定数 そして、前記基本噴射量TP を前記水温補正や空燃比フ
ィードバック補正係数αで補正した上に、更に前記学習
値αL で補正することにより、空燃比フィードバック補
正係数αは、基準値に保持されるように学習され、これ
により、過渡運転時における空燃比の変動を抑制でき、
応答性のよい空燃比フィードバック制御を確保できる。
【0017】また、コントロールユニット20では、図3
のフローチャートに示すように、吸気通路3のスロット
ル弁4下流側に設けた吸入負圧検出手段としての負圧セ
ンサ21からの信号を所定周期でサンプリングすると同時
に空燃比センサ19で検出された実際の空燃比と目標空燃
比との偏差をサンプリングし、この空燃比偏差のサンプ
リング値を予め定めた一定吸入負圧値における値に換算
し、この換算値の経時変化傾向を、予め実験で求めて記
憶手段としてのROM内に記憶させてある各燃料濃度毎
の経時変化傾向と比較することで、ブローバイガス中の
燃料濃度を判定している。従って、コントロールユニッ
ト20によるこれらの機能が、吸入負圧サンプリング手
段、空燃比偏差サンプリング手段、空燃比偏差換算手段
及び燃料濃度判定手段に相当する。
のフローチャートに示すように、吸気通路3のスロット
ル弁4下流側に設けた吸入負圧検出手段としての負圧セ
ンサ21からの信号を所定周期でサンプリングすると同時
に空燃比センサ19で検出された実際の空燃比と目標空燃
比との偏差をサンプリングし、この空燃比偏差のサンプ
リング値を予め定めた一定吸入負圧値における値に換算
し、この換算値の経時変化傾向を、予め実験で求めて記
憶手段としてのROM内に記憶させてある各燃料濃度毎
の経時変化傾向と比較することで、ブローバイガス中の
燃料濃度を判定している。従って、コントロールユニッ
ト20によるこれらの機能が、吸入負圧サンプリング手
段、空燃比偏差サンプリング手段、空燃比偏差換算手段
及び燃料濃度判定手段に相当する。
【0018】次に前記ブローバイガス中の燃料濃度検出
動作の詳細を図3のフローチャートを参照して説明す
る。まず、ステップ1(図中S1とする。以下同様)で
は、機関の始動後において所定周期tで吸入負圧PB0,
PB1,・・PBn と空燃比フィードバック係数α0,α1,
・・αn のサンプリングを行う。
動作の詳細を図3のフローチャートを参照して説明す
る。まず、ステップ1(図中S1とする。以下同様)で
は、機関の始動後において所定周期tで吸入負圧PB0,
PB1,・・PBn と空燃比フィードバック係数α0,α1,
・・αn のサンプリングを行う。
【0019】ステップ2では、サンプリングした吸入負
圧に基づいて前回検出値との各平均値PBAn(=(PB
n −PBn-1 )/2,n=0,1,・・・)を算出す
る。ステップ3では、同じくサンプリングした各実際の
空燃比フィードバック補正係数α0,α1,・・αn と目標
空燃比(理論空燃比)における空燃比フィードバック補
正係数の基準値αC (理論空燃比の場合αc =1)との
各偏差Δαn (=α c −αn )を算出する。
圧に基づいて前回検出値との各平均値PBAn(=(PB
n −PBn-1 )/2,n=0,1,・・・)を算出す
る。ステップ3では、同じくサンプリングした各実際の
空燃比フィードバック補正係数α0,α1,・・αn と目標
空燃比(理論空燃比)における空燃比フィードバック補
正係数の基準値αC (理論空燃比の場合αc =1)との
各偏差Δαn (=α c −αn )を算出する。
【0020】ステップ4では、図4に示すよう所定吸入
負圧PBc の時を1として予め定めた吸入負圧の変化に
応じた空燃比フィードバック補正係数αに対する影響係
数Mのマップに基づいて、前記サンプリングした各吸入
負圧に対応する各空燃比の偏差Δαn の値を各吸入負圧
に対応する影響係数Mで除算することで、前記所定吸入
負圧PBc での値(=Δαn /M)に換算する。これに
より、図5に示すような所定吸入負圧PBc における空
燃比偏差の時系列的な変化傾向が求まる。
負圧PBc の時を1として予め定めた吸入負圧の変化に
応じた空燃比フィードバック補正係数αに対する影響係
数Mのマップに基づいて、前記サンプリングした各吸入
負圧に対応する各空燃比の偏差Δαn の値を各吸入負圧
に対応する影響係数Mで除算することで、前記所定吸入
負圧PBc での値(=Δαn /M)に換算する。これに
より、図5に示すような所定吸入負圧PBc における空
燃比偏差の時系列的な変化傾向が求まる。
【0021】ステップ5では、ステップ4で得られた変
化傾向と予め記憶されている図6に示すような各燃料濃
度毎の変化傾向マップとの比較によりブローバイガス中
の燃料濃度を判定する。ここで、前記マップは、前記所
定吸入負圧PBc でブローバイガス中の燃料濃度をそれ
ぞれ異ならせた場合の実空燃比と目標値との偏差の機関
始動からの経過時間に伴う変化傾向を実験により予め求
めたものである。そして、ステップ4で得られた図5に
示す変化傾向が図6における例えば燃料濃度2%の時の
変化傾向に一致又は最も近似していればブローバイガス
中の燃料濃度は2%であると判定する。
化傾向と予め記憶されている図6に示すような各燃料濃
度毎の変化傾向マップとの比較によりブローバイガス中
の燃料濃度を判定する。ここで、前記マップは、前記所
定吸入負圧PBc でブローバイガス中の燃料濃度をそれ
ぞれ異ならせた場合の実空燃比と目標値との偏差の機関
始動からの経過時間に伴う変化傾向を実験により予め求
めたものである。そして、ステップ4で得られた図5に
示す変化傾向が図6における例えば燃料濃度2%の時の
変化傾向に一致又は最も近似していればブローバイガス
中の燃料濃度は2%であると判定する。
【0022】かかる構成とすれば、ブローバイガス中の
燃料濃度が検出できるので、空燃比フィードバック制御
に対するブローバイガスの影響度合を正確に把握でき、
運転性が向上する。また、例えば空燃比フィードバック
制御における学習値で燃料供給系の自己診断を行うもの
にあっては、学習値に対するブローバイガスの影響分に
よる誤学習が防止でき、信頼性の高い自己診断が可能と
なる。
燃料濃度が検出できるので、空燃比フィードバック制御
に対するブローバイガスの影響度合を正確に把握でき、
運転性が向上する。また、例えば空燃比フィードバック
制御における学習値で燃料供給系の自己診断を行うもの
にあっては、学習値に対するブローバイガスの影響分に
よる誤学習が防止でき、信頼性の高い自己診断が可能と
なる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、実
際の空燃比を所定周期でサンプリングしこの各サンプリ
ング値と目標空燃比との偏差を予め設定した一定の所定
吸入負圧における値に換算し、該換算値の時系列な変化
傾向を調べることによりブローバイガス中の燃料濃度を
検出することができるので、ブローバイガスにより影響
分を把握でき空燃比制御の精度を向上でき運転性が向上
できる。また、空燃比の学習制御における誤学習を防止
でき、学習値を用いて燃料供給系の自己診断を行うもの
では、自己診断の信頼性が向上できるようになる。
際の空燃比を所定周期でサンプリングしこの各サンプリ
ング値と目標空燃比との偏差を予め設定した一定の所定
吸入負圧における値に換算し、該換算値の時系列な変化
傾向を調べることによりブローバイガス中の燃料濃度を
検出することができるので、ブローバイガスにより影響
分を把握でき空燃比制御の精度を向上でき運転性が向上
できる。また、空燃比の学習制御における誤学習を防止
でき、学習値を用いて燃料供給系の自己診断を行うもの
では、自己診断の信頼性が向上できるようになる。
【図1】本発明の構成を説明するブロック図
【図2】本発明の一実施例の構成を示すシステム図
【図3】同上実施例のブローバイガス中の燃料濃度検出
ルーチンを示すフローチャート
ルーチンを示すフローチャート
【図4】吸入負圧と空燃比に対する影響係数との関係を
示すグラフ
示すグラフ
【図5】所定吸入負圧に換算した実際の空燃比の時系列
変化傾向を示す図
変化傾向を示す図
【図6】予め記憶されている各燃料濃度毎の空燃比の時
系列変化傾向のマップを示す図
系列変化傾向のマップを示す図
1 内燃機関 3 吸気通路 8 流量制御弁 9 ブローバイガス通路 14 燃焼室 15 燃料噴射弁 19 空燃比センサ 20 コントロールユニット 21 負圧センサ
Claims (1)
- 【請求項1】機関の燃焼室から漏出するブローバイガス
を機関の吸入負圧に応じて流量制御する流量制御弁を介
して吸気通路に還元するブローバイガス通路を備える一
方、空燃比検出手段により検出される空燃比に応じて増
減設定される空燃比フィードバック補正係数により空燃
比の基本制御値を補正しつつ空燃比を目標値に近づける
ようにフィードバック制御する空燃比フィードバック制
御手段を備えた内燃機関において、前記機関の吸入負圧
を検出する吸入負圧検出手段と、該吸入負圧検出手段の
検出値を所定サンプリング周期でサンプリングする吸入
負圧サンプリング手段と、空燃比検出手段で検出した実
際の空燃比と前記目標値との偏差を前記吸入負圧のサン
プリングに同期してサンプリングする空燃比偏差サンプ
リング手段と、一定の所定吸入負圧でブローバイガス中
の燃料濃度を異ならせて得られた当該異なる燃料濃度毎
の実空燃比と目標値との偏差の経過時間に伴う変化傾向
を予め記憶させた記憶手段と、前記各サンプリングされ
た空燃比偏差を対応する各吸入負圧サンプリング値に基
づいて前記一定の所定吸入負圧時の空燃比偏差に換算す
る空燃比偏差換算手段と、該空燃比偏差換算手段の換算
値の変化傾向を前記記憶されている各燃料濃度毎の変化
傾向と比較してブローバイガス中の燃料濃度を判定する
燃料濃度判定手段とを備えて構成したことを特徴とする
ブローバイガス中の燃料濃度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34643891A JP2663072B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ブローバイガス中の燃料濃度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34643891A JP2663072B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ブローバイガス中の燃料濃度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179922A true JPH05179922A (ja) | 1993-07-20 |
JP2663072B2 JP2663072B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=18383428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34643891A Expired - Lifetime JP2663072B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ブローバイガス中の燃料濃度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2663072B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7379810B2 (en) | 2005-12-22 | 2008-05-27 | Denso Corporation | Engine control system and engine control method |
JP2016118147A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関のオイル希釈率算出装置 |
EP3029288A4 (en) * | 2013-07-31 | 2016-10-05 | Nissan Motor | DEVICE FOR TREATING GAS LEAKAGE FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE |
CN110286201A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-09-27 | 中国环境科学研究院 | 空气检测仪 |
CN111272344A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-06-12 | 上海方德自动化设备股份有限公司 | 电池泄漏检测仪及其检测方法 |
CN112443409A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-03-05 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种曲轴箱内燃油蒸气量的确定方法、系统及车辆 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP34643891A patent/JP2663072B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110286201B (zh) * | 2019-07-24 | 2020-03-13 | 中国环境科学研究院 | 空气检测仪 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2663072B2 (ja) | 1997-10-15 |
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