JPH05179742A - 床構造 - Google Patents

床構造

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JPH05179742A
JPH05179742A JP34691091A JP34691091A JPH05179742A JP H05179742 A JPH05179742 A JP H05179742A JP 34691091 A JP34691091 A JP 34691091A JP 34691091 A JP34691091 A JP 34691091A JP H05179742 A JPH05179742 A JP H05179742A
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JP
Japan
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floor
unit
plate
longitudinal direction
guide groove
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JP34691091A
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Inventor
Takahiro Inoue
孝博 井上
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MATSUDA HIYUUTEC KK
Original Assignee
MATSUDA HIYUUTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で雨水等の漏れを規制し、かつそ
の排水を効率よく行う。 【構成】 単位パネル26で構成された床板を、ブラケ
ット30、及び骨材22,24によって上記梁12の上
面よりも上方の位置で支持し、梁12上にこれと同方向
に延びる樋44を固定する。そして、各床ユニット16
及び各床ユニット16同士の間に案内溝28や水案内用
の隙間42及び空間43、さらには、これらと樋44が
設けられた空間とを連通する隙間35を形成し、床上の
水分等を上記樋44に導くようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駐車場や倉庫の床等に
好適な床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、駐車場や倉庫等の床は、多数の
床板を水平な梁上に順次並べて継ぎ合わせることにより
形成されている。しかしながら、このように多数の床板
を張り巡らした構造では、床板同士の継ぎ目間に小さい
隙間が生じやすく、この隙間から雨水や油等が無秩序に
漏れるおそれがあり、その改善が大きな課題となってい
る。特に、二階以上のフロアをもつ構造物においては、
その床の各所で上記雨水等の漏れが生じると、この漏れ
た雨水等が階下に落ち、その落下地点にある物品や自動
車を汚すといった不都合を生じるため、雨水等の漏れを
規制することは極めて重要な課題である。
【0003】そこで、実公昭53−34190号公報に
は、特殊形状をもつ多数枚の床板をすみ肉溶接で互いに
接合しながら梁の上に固定することにより、隙間のない
床を形成するようにしたものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構造では、各床板
が隙間なく接合されているので、床上に落下した雨水等
が溜り易く、その排水が困難である。また、1ヶ所にで
も隙間が生じると、そこから集中的に漏れが生じること
になる。さらに、この構造では、現場において全ての床
板を隙間なく完全に梁に接合しなければならず、また床
板同士の接合も完全に行わなければならないので、施工
が容易でない。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な
構造で雨水等の漏れを規制し、かつその排水を効率よく
行うことができる床構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、略水平な一方
向に延びる複数本の梁の上に床板が敷設される床構造に
おいて、上記梁の上に固定され、上方に開口する形状を
有し、この梁の長手方向に沿って水を案内する案内部材
と、上記床板と梁との間に介在し、床板を上記梁よりも
上方の位置で支持する床板支持部材とを備えるととも
に、上記床板に、上方に開口し、上記梁の長手方向と略
直交する方向に延びる案内溝を形成し、かつ、上記床板
において上記案内部材の直上方に位置する部分に、この
水案内部材と同方向に延び、上記案内溝を下方の空間に
連通する連通部を設けたものである(請求項1)。
【0007】ここで、上記床板を複数のユニット板で構
成し、これらのユニット板を上記梁の長手方向及びこれ
に直交する方向に並設するとともに、各ユニット板同士
の間に上記案内溝及び連通部を形成することがより好ま
しい(請求項2)。
【0008】さらに、上記ユニット板を、上下方向に起
伏をもつ断面形状を有し、かつ上記梁の長手方向と直交
する方向に延びる複数本の単位部材で構成し、これら単
位部材を上記梁の長手方向に並べて相互接合することに
よりユニット板を形成するとともに、各単位部材同士の
間に案内溝を形成するようにすることにより、後述のよ
うなより優れた効果が得られる(請求項3)。
【0009】
【作用】請求項1記載の構造によれば、床板上に存在す
る雨水等は、床板上で梁の長手方向と直交する方向に配
された案内溝に入り、この案内溝から連通部を通じて梁
上の案内部材に落下し、この案内部材により、梁の長手
方向に沿って所定の個所へ導き出される。すなわち、上
記雨水等は案内溝及び案内部材によって所定の排水場所
へ確実に案内され、これによって、床板上における雨水
等の滞留が防がれる。また、床板上の排水が常時行われ
るので、その分、床板から階下への雨水等の漏れが規制
される。
【0010】さらに、請求項2記載の構造によれば、床
板が複数のユニット板で構成されているので、現場への
搬送及び組立て作業が容易である。また、ユニット板同
士の間に上記案内溝及び連通部を形成するようにしてい
るので、ユニット板同士を隙間なく接合する必要がな
く、逆にその隙間を利用して雨水等の排出を行うことが
できる。
【0011】特に、請求項3記載の構造では、上下方向
に起伏をもつ単位部材同士を接合することにより、強固
なユニット板を形成することができるとともに、各単位
部材同士の間に案内溝を形成するようにしているため、
単位部材同士の接合作業がそのまま、同数の案内溝の形
成作業となる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、この実施例では、図11に示すような一階建
て駐車場の屋上床に本発明構造を適用した例を示すが、
本発明はこれに限らず、各種構造物の床、特に、複数の
フロアをもつ構造物の上側床に好適に使用できるもので
ある。
【0013】図11に示す駐車場は、地盤上に立設され
た柱10を備え、この柱10の下部に、水平な一方向に
延びる一階用梁11が固定されるとともに、柱10の上
端に、補強部材14を用いて上記一階用梁11と同方向
に延びる二階用梁(以下、単に「梁」と称する。)12
が固定されている。そして、この梁12の上に床ユニッ
ト16及び金網板18が敷設されることにより、屋上床
が形成されている。
【0014】図2に示すように、上記金網板18は床の
中央2列に配されて車の走行通路を形成し、その両外側
3列に床ユニット16が配されており、これら床ユニッ
ト16は梁12の長手方向(図2の左右方向)及びこれ
と直交する方向(図2の上下方向)の両方向に並べられ
ている。この床ユニット16で構成された領域には、駐
車領域を指示するための白線20が描かれており、この
実施例では、床の左右両側に、車が梁12の長手方向と
同じ向きに駐車される多数の駐車領域21aが設けられ
るとともに、この駐車領域21aと金網板18が配され
た領域との間に、梁12の長手方向と直交する方向に延
びる歩行通路21bが確保されている。
【0015】なお、一階床のレイアウトも、この屋上床
のレイアウトと等しく設定されている。すなわち、屋上
床における金網板18の下方の位置に一階における車走
行通路が設けられ、同様に、上記駐車領域21aの直下
方に一階の駐車領域が、上記歩行通路21bの直下方に
一階の歩行通路がそれぞれ設けられている。
【0016】図3及び図1に示すように、各床ユニット
16は、梁12の長手方向と直交する方向に延びる左右
2本の第1骨材(床板支持部材を構成)22と、梁12
の長手方向に延びる複数本の第2骨材(床板支持部材を
構成)24と、床板を形成する多数枚の単位パネル(単
位部材)26とからなっている。上記第1骨材22は断
面C字状の鋼材からなり、第2骨材24は角パイプ状の
鋼材からなっており、両第1骨材22の上面に、これと
直交するようにして各第2骨材24の両端部が固定され
ている。
【0017】単位パネル26は、梁12の長手方向と直
交する方向に延び、かつ、図4に示すような正面形状を
有している。すなわち、この単位パネル26は、水平な
天壁部26aと、この天壁部26aの両側から下方に延
びる側壁部26b,26cと、一方の側壁部26bの下
端から水平方向内側(図4では右側)に突出する突出部
26dと、他方の側壁部26cの下端から水平方向外側
(図4では右側)に延びる底壁部26eと、この底壁部
26eの端部から斜め上方に延びる受け部26fとを有
し、全体が上下方向に起伏をもつ形状とされている。ま
た、上記側壁部26cの上下寸法は、底壁部26eの略
厚み分だけ側壁部26bの上下寸法よりも長く設定さ
れ、底壁部26eの幅寸法(図4では左右方向の寸法)
は、上記突出部26dの幅寸法よりも大きく設定されて
いる。
【0018】そして、これらの単位パネル26同士がそ
の長手方向と直交する方向に並べて接合されることによ
り、本発明におけるユニット板が形成されており、か
つ、これらの単位パネル26が上記第2骨材24の上面
に接合されることにより、床ユニット16全体が一体化
されている。具体的には、図5に示すように、単位パネ
ル26の側壁部26cと底壁部26eとの境界角部の外
側面が第2骨材24の上面にすみ肉溶接で接合されるこ
とにより、各単位パネル26と第2骨材24との連結が
なされ、かつ、一つの単位パネル26における底壁部2
6eと受け部26fの境界角部の内側面と、これに隣接
する単位パネル26における突出部26dの端面とが接
触した状態で、側壁部26cに設けた多数の小径の貫通
穴を通じて側壁部26bと側壁部26cとを多数個所で
間欠的に栓溶接で連結することにより、単位パネル26
同士の連結がなされている。
【0019】なお、このような栓溶接に代え、上記底壁
部26eと受け部26fの境界角部の内側面と突出部2
6dの端面とをすみ肉溶接で接合するようにしてもよ
い。
【0020】ここで、一つの単位パネル26の側壁部2
6cと、これに隣接する単位パネル26の側壁部26b
との間には隙間が確保され、これによって、上方に開口
する有底の案内溝28が単位パネル26の長手方向(す
なわち梁12の長手方向と直交する方向)に延びる状態
で多数本形成されている。この案内溝28の幅寸法は特
に問わないが、2mm前後が特に好適である。
【0021】一方、梁12は、図1,6に示すような断
面H型の鋼材で構成されており、上下に延びる中央壁1
2aと、この中央壁12aの上下端に形成された天壁1
2b及び底壁12cとからなっている。この梁12にお
ける底壁12c上面の適所には、同じH型鋼からなるブ
ラケット(床板支持部材を構成)30が梁12の長手方
向と直交する向きに固定されている。そして、このブラ
ケット30の上面に各床ユニット16の第1骨材22の
両端部が載置され、ボルト31で固定されることによ
り、梁12上への各床ユニット16の敷設が行われてい
る。
【0022】ここで、上記ブラケット30、第1骨材2
2、及び第2骨材24の上下寸法の和は、梁12におけ
る中央壁12a及び天壁12bの上下寸法のよりも大き
く設定されている。従って、両寸法の差分だけ、各床ユ
ニット16における単位パネル26が梁12の上面より
も高い位置に支持されている。
【0023】また、各床ユニット16同士の間には、所
定の隙間が形成されている。
【0024】具体的に、各床ユニット16の長手方向
(梁12の長手方向と直交する方向)の両端部には、図
6,7に示すように、各単位パネル26の小口上部を塞
ぐ水平なフラットバー32が固定されており、両フラッ
トバー32同士の間に隙間34が形成され、その下方に
隙間34よりも大きな隙間(連通部)35が形成されて
いる。上記フラットバー32及び隙間34の幅寸法d
は、特に限定されないが、フラットバー32の幅寸法を
3mm前後とすると、隙間34の幅寸法dは2mm前後が好
ましい。この幅寸法dを正確に設定するには、この幅寸
法dと同寸法の幅をもつゲージを両フラットバー34の
間に挾んで各床ユニット16の位置決めを行い、その後
に第1骨材22をブラケット30に固定するようにすれ
ばよい。
【0025】また、各単位パネル26の上記両端部下面
には、水を確実に下方へ導くためのフラットバーからな
るガイド部材36が床ユニット16の幅方向全域にわた
って設けられている。
【0026】これに対し、各床ユニット16の片側側
部、より詳しくは、単位パネル26の側壁部26bが露
出している側の側部においては、上記側壁部26bの外
側面に、図8,9に示すようなスペーサ40が固定され
ている。このスペーサ40は、断面逆U字状の鋼材で構
成され、天壁部40aと、この天壁40aの両端部から
下方に延びる側壁部40b,40cとからなっている。
そして、一方の側壁部40cがボルト38で上記側壁部
26bに固定されるとともに、他方の側壁部40bと、
これに隣接する床ユニット16の単位パネル26の側壁
部26cとの間に微小隙間42が形成されるように、各
床ユニット16の敷設位置が設定されている。これによ
って、上記微小隙間42から、単位パネル26の底壁部
及び受け部26fで形成された上向きの空間43にまで
至る案内溝が形成されている。
【0027】さらに、この床構造では、上記隙間34の
直下方の位置、換言すれば、梁12の上方の位置に、上
方に開口する樋(案内部材)44が配設されている。こ
の樋44は、上記梁12と同方向に延び、その範囲は駐
車場の外側壁から中央の金網板18に至るまでとされて
いる。この樋44は、底壁部44aと、この底壁部44
aの両側から上方に立ち上がる側壁部44bとからなる
正面形状を有しており、断面L字状の複数のブラケット
46を用いて梁12の天壁12bに固定されている。
【0028】上記ブラケット46は、底板46aと、こ
の底板46aの片側端部から上方に立ち上がる支持板4
6bとを有し、支持板46bの上部には図10に示すよ
うな貫通孔46cが設けられている。そして、上記底板
46aの上面が天壁12bの裏面に固定されるととも
に、上記貫通孔46cと、樋44の側壁44bに設けら
れた貫通孔とにボルト48が挿入されて側壁44bとブ
ラケット46とが連結固定されており、これによって梁
12への樋44の取付が行われている。
【0029】また、上記貫通孔46cを上下方向に延び
る長孔とすることにより、ブラケット46に対する樋4
4の上下位置が微小範囲で調節可能とされている。この
実施例では、樋44における外側端部(金網板18に遠
い側の端部)が内側端部(金網板18側の端部)よりも
高くなるように樋44が傾斜した状態で取付けられてい
る。
【0030】この樋44の内側端部は、床ユニット16
の敷設領域から金網板18の敷設領域へ僅かに突き出て
おり、この端部は図10に示すような閉塞板44cで塞
がれている。また、側壁44bにおいて上記閉塞板44
cよりも僅かに上流側の部分には貫通孔が設けられ、こ
の貫通孔にL字状のパイプ50が下向きの状態で接続さ
れている。
【0031】次に、この床構造の作用を説明する。
【0032】図示の屋上床に直接雨水等が降り込み、あ
るいは、濡れた自動車からの水や油が床上に落ちる等し
て、床が濡れると、この床上の水分等は、各床ユニット
16における単位パネル26同士の間に形成された案内
溝28(図5)に侵入し、あるいは、床ユニット16の
長手方向端部同士の間に形成された隙間42(図9)を
通じてその下方の空間43に侵入する。これら案内溝2
8や空間43によって、上記水分等は単位パネル26の
長手方向(すなわち梁12の長手方向と直交する方向)
に案内され、床ユニット16の幅方向端部同士の間に形
成された隙間35を通じてその下方の樋44上へ落下す
る。この樋44は傾斜しているため、上記水分等は樋4
4を伝って金網板18に向かって流れ、閉塞板44cに
突き当たり、その両横のパイプ50を通じて下方に排出
される。このパイプ50の下方の一階床には、屋上床と
同じく金網板が配されており、この金網板から脇に外れ
た位置に一階の歩行通路が確保されているので、上記水
分等が歩行者や駐車中の車に落下するおそれはない。
【0033】以上のように、この床構造では、床板を構
成する単位パネル26を梁12の上面よりも上方の位置
で支持し、梁12上にこれと同方向に延びる樋44を配
設するとともに、各床ユニット16及び各床ユニット1
6同士の間に案内溝や連通部(隙間35)を形成し、床
上の水分等を樋44に導いて所定の場所へ案内するよう
にしているので、床上の排水を全面にわたって効率よく
行うことができる。従って、床上の雨水等の溜りを未然
に防ぐことができ、これに伴って、屋上床から一階への
雨水等の漏れを規制することができる。
【0034】さらに、この実施例では、次のような効果
を得ることができる。
【0035】(a) 床を複数の床ユニット16に分割し、
これらの床ユニット16を現場で縦横に並設することに
より床を形成するようにしているので、床材の運搬が容
易である。しかも、床ユニット16同士の隙間を案内溝
や水連通部として利用しているので、床ユニット16を
隙間なく張り巡らす必要がなくなる。従って、施工が容
易な構造でありながら、上記樋44を用いて雨水等の漏
れを回避することができる。
【0036】(b) 上下方向に起伏をもつ単位パネル26
同士を接合することにより床板を形成しているので、単
一の鋼板を用いる場合に比べて強度を上げることができ
る。しかも、各単位パネル26の下端部同士のみを連結
し、他の部分に隙間を保っているので、各単位パネル2
6同士の接合を行うことにより、この接合回数と同数の
案内溝28を形成することができる。換言すれば、単位
パネル26同士の接合作業がそのまま案内溝28の形成
作業となるので、多数本の案内溝28を効率よく形成す
ることができる。
【0037】また、本発明のユニット板を形成する各単
位パネル26同士の間に隙間があるため、床ユニット1
6を組み上げた後の段階でも、各単位パネル26のほぼ
全表面にわたって、さび止め用のめっきや塗装を行うこ
とができる。
【0038】(c) 本発明の床板支持部材である第1骨材
22及び第2骨材24を単位パネル26と併せてユニッ
ト化しているので、現場においては、梁12に固定され
たブラケット30の上に第1骨材22の端部を固定する
だけでよく、単位パネル26を1枚ずつ梁12上に固定
する構造に比べ、現場での作業が極めて簡単となる。
【0039】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0040】(1) 上記実施例では、樋44上の水を金網
板18側へ案内するものを示したが、本発明では排水個
所を問わず、例えば上記樋44を上記実施例と逆の向き
に傾斜させ、雨水等を駐車場の外側壁から駐車場外部へ
排出するようにしてもよい。
【0041】(2) 上記実施例では、床板支持部材として
ブラケット30及び骨材22,24を用いたものを示し
たが、この床板支持部材の具体的な構成は、床に求めら
れる強度等に応じて適宜設定すればよい。例えば、強度
上問題がなければ、上記第2骨材24の上下寸法を第1
骨材22の上下寸法分だけ増加し、第1骨材22を省略
して第2骨材24を直接ブラケット30上に固定するよ
うにしてもよい。
【0042】(3) 上記実施例では、床ユニット16に固
定されたフラットバー32(図7)同士の間にも隙間3
4を設けたものを示したが、この隙間34は特になくて
もよく、少なくとも各案内溝28と下方の空間とを連通
する隙間35が設けられていれば、水分等を樋44へ導
くことが可能である。
【0043】(4) 本発明において、単位パネル26を用
いる場合、その具体的な断面形状は特に問わず、上下に
起伏をもつ形状とすれば、高い強度を得ることが可能で
ある。また、梁12の断面形状も特に問わない。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、床板支持部材に
よって床板を上記梁よりも上方の位置で支持し、上記梁
の上面に案内部材を固定するとともに、上記床板に案内
溝及び連通部を設けて床板上の水を案内溝から所定の個
所へ導くようにしたものであるので、床上の排水を簡単
な構造で効率よく行うことができる。従って、床上の雨
水等の溜りを未然に防ぐことができ、これに伴って、床
から階下への雨水等の漏れを規制することができる効果
がある。
【0045】さらに、請求項2記載の構造は、上記床板
を複数のユニット板で構成し、これらのユニット板を上
記梁の長手方向及びこれに直交する方向に並設するとと
もに、各ユニット板同士の間に上記案内溝及び連通部を
形成するものであるので、床材の運搬が容易であるとと
もに、ユニット板を隙間なく張り巡らさなくても、その
隙間を逆に利用して案内溝及び連通部を形成し、雨水等
の案内をすることにより、施工が簡単な構造でありなが
ら雨水等の漏れを回避することができる効果がある。
【0046】さらに、請求項3記載の床構造は、上下方
向に起伏をもつ複数本の単位部材同士を接合することに
より上記ユニット板を形成するとともに、各単位部材同
士の間に案内溝を形成するようにしたものであるので、
単一の鋼板を用いる場合に比べて強度の向上を図ること
ができるとともに、各単位部材同士の接合を行う作業
が、そのまま案内溝を形成する作業となるため、多数本
の案内溝を効率よく形成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における床構造の要部を示す
一部断面斜視図である。
【図2】上記床構造を示す平面図である。
【図3】上記床構造に用いられる床ユニットの一部破断
平面図である。
【図4】上記床ユニットを構成する単位パネルの正面図
である。
【図5】図3のA−A線断面図を時計回り方向に90°
回転させた図である。
【図6】図2のB−B線断面図を時計回り方向に90°
回転させた図である。
【図7】図6におけるD部の拡大図である。
【図8】図2のC−C線断面図である。
【図9】図8におけるE部の拡大図である。
【図10】上記床構造に設けられる樋の端部を示す平面
図である。
【図11】上記床構造が適用される駐車場の一例を示す
正面図である。
【符号の説明】
12 梁 16 床ユニット 22 第1骨材(床板支持部材を構成) 24 第2骨材(床板支持部材を構成) 26 単位パネル(単位部材) 28 案内溝 30 ブラケット(床板支持部材を構成) 35 隙間(連通部) 42 隙間(案内溝を構成) 43 空間(案内溝を構成) 44 樋(案内部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平な一方向に延びる複数本の梁の上
    に床板が敷設される床構造において、上記梁の上に固定
    され、上方に開口する形状を有し、この梁の長手方向に
    沿って水を案内する案内部材と、上記床板と梁との間に
    介在し、床板を上記案内部材よりも上方の位置で支持す
    る床板支持部材とを備えるとともに、上記床板に、上方
    に開口し、上記梁の長手方向と略直交する方向に延びる
    案内溝を形成し、かつ、上記床板において上記案内部材
    の直上方に位置する部分に、この水案内部材と同方向に
    延び、上記案内溝を下方の空間に連通する連通部を設け
    たことを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の床構造において、上記床
    板を複数のユニット板で構成し、これらのユニット板を
    上記梁の長手方向及びこれに直交する方向に並設すると
    ともに、各ユニット板同士の間に上記案内溝及び連通部
    を形成したことを特徴とする床構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の床構造において、上記ユ
    ニット板を、上下方向に起伏をもつ断面形状を有し、か
    つ上記梁の長手方向と直交する方向に延びる複数本の単
    位部材で構成し、これら単位部材を上記梁の長手方向に
    並べて相互接合することによりユニット板を形成すると
    ともに、各単位部材同士の間に案内溝を形成したことを
    特徴とする床構造。
JP34691091A 1991-12-27 1991-12-27 床構造 Pending JPH05179742A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200447684Y1 (ko) * 2009-01-28 2010-02-11 (주) 미도랜드 블록형 데크 조립체
USRE44832E1 (en) * 1999-10-05 2014-04-08 Building Materials Investment Corporation Ridge ventilation system

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