JPH05179158A - 樹脂組成物、ソルダーレジスト樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、ソルダーレジスト樹脂組成物及びその硬化物

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JPH05179158A
JPH05179158A JP35398291A JP35398291A JPH05179158A JP H05179158 A JPH05179158 A JP H05179158A JP 35398291 A JP35398291 A JP 35398291A JP 35398291 A JP35398291 A JP 35398291A JP H05179158 A JPH05179158 A JP H05179158A
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JP
Japan
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meth
resin composition
acrylate
resistance
parts
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Application number
JP35398291A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Tetsuo Okubo
哲男 大久保
Kazunori Sasahara
数則 笹原
Minoru Yokoshima
実 横島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】水で希釈及び現像ができ、半田耐熱性、耐薬
品性、電気絶縁性に優れた硬化物を与える樹脂組成物を
提供する。 【構 成】特定の構造を有するエポキシ(メタ)アクリ
レート(a)と分子中に1個のイソシアネート基を有す
る(メタ)アクリル酸エステル(b)の反応物(A)を
含有する樹脂組成物、ソルダーレジスト組成物及びその
硬化物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特にプリント配線基板用
ソルダーレジスト樹脂組成物として有用な樹脂組成物、
及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、省エネルギー、作業性向
上、生産性向上などの理由により各種分野において紫外
線硬化型樹脂組成物が多用されてきている。プリント配
線基板加工分野においても同様の理由によりソルダーレ
ジストインキ、マーキングインキなど種々のインキが従
来の熱硬化型樹脂組成物から紫外線硬化型樹脂組成物へ
と移行してきている。その中でもソルダーレジストイン
キは、いち早く紫外線硬化型樹脂組成物へと移行した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プリント配線基板のレ
ジストパターン形成法には、スクリーン印刷法が多く用
いられてきたが、かかるスクリーン印刷法によるときに
は、多くの場合、印刷時のブリード、にじみ、或は、ダ
レといった現象が発生し、これがために最近のプリント
配線基板の高密度化に対応しきれなくなっている。こう
した課題を解決するために、ドライフィルム型のフォト
レジストや、液状の現像可能なレジストインキも提案さ
れ、使用されているが、ドライフィルム型のフォトレジ
ストの場合、熱圧着の際に気泡を生じ易く、耐熱性や密
着性にも不安があり、また高価格であるなどの問題があ
る。一方、液状レジストで現在市販されているものは、
有機溶剤を現像液として使用するものや、希アルカリ水
溶液で現像するものがあるが、有機溶剤を使用するもの
は、引火の危険性、大気汚染の問題の他に、溶剤が高価
なうえ、硬化物の耐溶剤性、耐酸性にも問題がある。
又、希アルカリ水溶液で現像出来る液状レジストに関し
ても、レジストの希釈剤として有機溶剤を使用してお
り、スプレー塗装などの場合、引火の危険性がある。
又、希アルカリ水溶液で現像するためレジスト塗膜中に
ナトリウムイオン等が残る場合があり、問題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため鋭意研究した結果、樹脂組成物の希釈
剤として水の使用が可能で又、水で現像ができ、その硬
化皮膜が密着性、半田耐熱性、耐薬品性、耐金メッキ性
等に優れ、特にソルダーレジスト樹脂組成物として有用
な樹脂組成物及びその硬化物を提供することに成功し
た。
【0005】即ち、本発明は、 1 式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Rは水素原子又はメチル基、R1
及びR2 はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4
個のアルキル基、nは1以上の整数である。)で表され
るエポキシ(メタ)アクリレート(a)と分子中に1個
のイソシアネート基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル(b)の反応物(A)を含有することを特徴とする樹
脂組成物、特にソルダーレジスト樹脂組成物、及び2
上記1記載の樹脂組成物の硬化物、に関する。
【0008】本発明に使用する前記式(1)で表される
エポキシ(メタ)アクリレート(a)と分子中に1個の
イソシアネート基を有する(メタ)アクリル酸エステル
(b)の反応物(A)は、エポキシ(メタ)アクリレー
ト(a)と分子中に1個のイソシアネート基を有する
(メタ)アクリル酸エステル(b)を反応させることに
より得ることができる。エポキシ(メタ)アクリレート
(a)は、式(2)で表されるエポキシ樹脂と
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1 、R2 及びnは式(1)のも
のと同じ意味を表す。)(メタ)アクリル酸を反応させ
ることにより得ることができる。式(2)で表されるエ
ポキシ樹脂は、式(3)で示されるヒダントイン化合物
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R1 及びR2 は式(1)のものと
同じ意味を表す。)例えば、ヒダントイン、5,5−ジ
メチルヒダントイン、5,5−ジエチルヒダントイン、
5−エチル−5−メチルヒダントイン、5,5−ジプロ
ピルヒダントイン等と式(4)で表される化合物とを
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R1 及びR2 は式(1)のものと
同じ意味を表す。)式(3)で表されるヒダントイン化
合物1モルに対して、式(4)で表される化合物を1.
1〜2モルの割合で通常130〜160℃で通常5〜1
0時間、反応させて得ることができる。反応時に希釈剤
として、メチルイソブチルケトン、トルエン、エチルセ
ロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、キ
シレン等を使用することができる。
【0015】エポキシ(メタ)アクリレート(a)は、
式(2)で表されるエポキシ樹脂のエポキシ基1当量に
対して(メタ)アクリル酸を好ましくは約0.3〜1.
5当量、特に好ましくは約0.5〜1.1当量となる比
で反応させ、反応時に希釈剤として好ましくはメチルエ
チルケトン、カルビトールアセテート、エチルセロソル
ブアセテート、ブチルセロソブルアセテート、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル等の溶剤類を使用する。
反応を促進させるために触媒(例えば、トリエチルアミ
ン、ベンジルジメチルアミン、メチルトリエチルアンモ
ニウムクロライド、トリフェニルスチビン、トリフェニ
ルフォスフィン等)を使用するのが好ましく、該触媒の
使用量は反応原料混合物に対して0.1〜10重量の範
囲で使用するのが好ましい。反応中の重合を防止するた
めに、重合防止剤(例えば、メトキノン、ハイドロキノ
ン、フェノチアジン等)を使用するのが好ましく、その
使用量は反応原料混合物に対して0.01〜1重量%の
範囲で使用するのが好ましい。反応温度は通常60〜1
50℃である。又、反応時間は通常5〜60時間であ
る。
【0016】分子中に1個にイソシアネート基を有する
(メタ)アクリル酸エステル(b)としては、例えばイ
ソシアネートエチル(メタ)アクリレート、イソシアネ
ート−n−プロピル(メタ)アクリレート、イソシアネ
ート−n−ブチル(メタ)アクリレートやジイソシアネ
ート化合物(例えば、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,
4−ジフェニルメタンジイソシアネート、水添4,4−
ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレン
ジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート等)のモノヒドロキシ含有(メタ)アクリレー
ト(例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシ−n−プロピル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシイソプロピル(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−1
−アクリロキシ−3−メタクリロキシプロパン、2−ヒ
ドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン等)反応
物等が挙げられる。
【0017】エポキシ(メタ)アクリレート(a)と
(メタ)アクリル酸(b)との反応は式(1)で表され
るエポキシ(メタ)アクリレート(a)の水酸基1当量
に対して、分子中に1個のイソシアネート基を有する
(メタ)アクリル酸エステル(b)のイソシアネート基
の0.1〜1.0当量を反応させるのが好ましく、特に
好ましくは0.3〜0.6当量を反応させるのが好まし
い。反応時に希釈剤として、メチルエチルケトン、カル
ビトールアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブ
チルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル等の溶剤類を使用するのが好ましい。反応
中の重合を防止するために、重合防止剤(例えば、メト
キノン、ハイドロキノン、フェノチアジン等)を使用す
るのが好ましく、その使用量は反応原料混合物に対して
0.01〜1重量%の範囲で使用するのが好ましい。反
応温度は通常60〜150℃である。又、反応時間は通
常5〜30時間である。
【0018】本発明の樹脂組成物(以下単に組成物とい
う)に含まれる式(1)で表されるエポキシ(メタ)ア
クリレート(a)と分子中に1個のイソシアネート基を
有する(メタ)アクリル酸エステル(b)の反応物
(A)の量は、組成物中5〜90重量%が好ましく、特
に10〜80重量%が好ましい。
【0019】本発明の組成物には、更に、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリスヒド
ロキシエチルイソシアヌレートジ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレ
ート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート等の反応性単量体、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、トリグリシジル
イソシアヌレート、ジグリシジルイソシアヌレート、ヒ
ダントインエポキシ樹脂等のエポキシ化合物、これらエ
ポキシ化合物と(メタ)アクリル酸の反応物やこれら反
応物にさらに酸無水物(例えば、無水マレイン酸、無水
コハク酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
3−メチルテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無
水フタル酸等)を反応させた化合物等を含有させること
ができる。これらの使用量は、前記反応物(A)100
重量部に対して0〜100重量部が好ましい。
【0020】前記エポキシ化合物を使用する場合は、エ
ポキシ樹脂硬化剤(例えば、ジシアンジアミド及びその
誘導体、イミダゾール化合物、トリアジン化合物、ウレ
ア化合物等)を1種又は2種以上混合して用いることが
できる。その使用量は前記エポキシ化合物100重量部
に対して0.5〜50重量が好ましい。
【0021】本発明の組成物には、更に希釈剤としての
水を任意の量使用することができる。
【0022】本発明の組成物を硬化して硬化物を得る方
法としては、電子線、紫外線及び熱による硬化法がある
が、紫外線で硬化し、更に必要により熱で硬化するのが
好ましい。紫外線で硬化する場合には、光重合開始剤を
使用する。光重合開始剤としては、公知のどのような光
重合開始剤でも使用することができるが、配合後の貯蔵
安定性の良いものが望ましい。その様な光重合開始剤と
しては、例えば、ベンゾイン、ベンジル、ベンゾイソメ
チルエーテル、ベンゾンインイソプロピルエーテル、ア
セトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1
−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ
−プロパン−1−オン、N,N−ジメチルアミノアセト
フェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアン
トラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−ク
ロロアントラキノン、2−アルミアントラキノン、2−
アミノアントラキノン、2,4−ジメチルチオキサント
ン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソ
プロピルチオキサントン、アセトフェノンジメチルケタ
ール、ベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、4,4
´−ジクロロベンゾフェノン、4,4´−ビスジエチル
アミノベンゾフェノン、ミヒラーズケトン等を挙げるこ
とができる。これらは、単独或は2種以上を組合せて用
いることができる。更に、かかる光重合開始剤は、N,
N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−
ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、トリエタ
ノールアミン、トリエチルアミンの様な公知慣用の光増
感剤の単独あるいは2種以上と組合せて用いることがで
きる。好ましい組合せは、2,4−ジエチルチオキサン
トンや2−イソプロピルチオキサントンとN,N−ジメ
チルアミノ安息香酸エチルエステルとの組合せ、2−メ
チル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モル
フォリノープロパン−1−オンと2,4−ジエチルチオ
キサントンや2−イソプロピルチオキサントン等の組合
せ等である。光重合開始剤の使用割合は、前記反応物
(A)100重量部当り、0〜50重量部が好ましく、
特に好ましくは4〜35重量部である。
【0023】本発明の組成物は、更に、無機充填剤、例
えば、タルク、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、酸化
マグネシウム等や着色顔料として、シアニングリーン、
シアニンブルー等を添加することが出来る。又、更に、
必要に応じて、ヘキサメトキシメラミン、ヘキサブトキ
シメラミン等のメラミン樹脂、アエロジルなどのチキソ
トロピー剤、シリコーン、フッ素系ポリマー、アクリル
共重合体等のレベリング剤、消泡剤、紫外線、吸収剤、
酸化防止剤、重合禁止剤等を添加することもできる。
【0024】本発明の組成物は、配合成分を好ましくは
前記の割合で配合し、ロールミル等で均一に混合するこ
とにより得られる。本発明の組成物は熱で硬化する場
合、加熱温度は120〜170℃が好ましく、加熱時間
は30分〜2時間が好ましい。本発明の組成物をソルダ
ーレジスト樹脂組成物として用いる場合、例えば次のよ
うにして硬化し、硬化物を得る。即ち、プリント配線板
にスクリーン印刷法、スプレー法、ロールコート法、静
電塗装法、カーテンフローコート法等の方法により通常
10〜100μmの膜厚で本発明の組成物を塗布し、塗
膜を通常60〜80℃で乾燥させた後、ネガフィルムを
塗膜に直接接触させ、次いで紫外線を照射し、さらに水
で塗膜の未照射部分を溶解除去した後、通常120〜1
70℃で通常30分〜1時間加熱硬化することにより硬
化皮膜が得られる。
【0025】本発明の組成物は、ソルダーレジスト樹脂
組成物として特に有用であるが、更に、絶縁塗料、印刷
インキ、コーティング剤等としても有用である。本発明
の反応物(A)を含有する樹脂組成物は、現像性及び硬
化物の半田耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性、耐溶剤性及
び絶縁抵抗等の点で優れている。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお合成例及び実施例中の部は、重量部であ
る。 反応物(A)の合成例 合成例1 2,4−ジグリシジル−5,5−ジメチルヒダントイン
(エポキシ当量137)548部、5,5−ジメチルヒ
ダントイン128部、トリエタノールアミン2部を加
え、140℃で5時間攪拌し得られた反応生成物676
部(エポキシ当量360、軟化点76℃、式(2)にお
けるnの平均値が2.1)、アクリル酸128.6部、
メトキノン1.6部、トリフェニルフォスフィン5.2
部及びジエチレングリコールジメチルエーテル636部
を仕込み、95℃に昇温し95℃で反応を行ない、反応
液の酸価(mgKOH/g)が1.0以下になるまで約35時間
反応を行いエポキシアクリレート(a)を得た。次いで
反応混合液を60℃まで冷却し、イソシアネートエチル
メタクリレート(b)(イソシアネート濃度は、27
%)145部を加え、80℃に昇温し、80℃で6時間
反応させ反応物(A−1)を得た。反応物(A−1)の
赤外吸収スペクトルには、2260cm-1にイソシアネー
ト基による吸収が認められなかったので、イソシアネー
ト基を有する化合物で実質的に定量的に反応したことを
確認した。得られた反応物(A−1)は、粘度(25
℃)が290ポイズであった。
【0027】合成例2 2,4−ジグリシジル−5,5−ジメチルヒダントイン
(エポキシ当量137)822部、5,5−ジメチルヒ
ダントイン256部、トリエタノールアミン3.5部を
加え、140℃で7時間攪拌して得られた反応生成物1
078部(エポキシ当量577、軟化点90℃、式
(2)におけるnの平均値が4.3)、アクリル酸12
8部、メトキノン1.2部、トリフェニルフォスフィン
7.3部及びジエチレングリコールジメチルエーテル9
85部を仕込み、95℃に昇温し95℃で反応を行い、
反応液の酸価(mgKOH/g)が1.0以下になるまで約35
時間反応を行いエポキシアクリレート(a)を得た。次
いで反応混合物を60℃まで冷却し、次いで、2,4−
トリレンジイソシアネート1モルと2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート1モルとを反応させて得られたイソシア
ネート基を有するアクリル酸エステル(b)(イソシア
ネート濃度は14%)271部を加え、80℃に昇温
し、80℃で6時間反応させ反応物(A−2)を得た。
反応物(A−1)の赤外吸収スペクトルには、2260
cm-1にイソシアネート基による吸収が認められなかった
ので、イソシアネート基を有する化合物も実質的に定量
的に反応したことを確認した。得られた反応物(A−
1)は、粘度(25℃)が350ポイズであった。
【0028】合成例3 2,4−ジグリシジル−5,5−ジエチルヒダントイン
(エポキシ当量153)612部、5,5−ジエチルヒ
ダントイン156部、トリエタノールアミン2.5部を
加え、140℃で5時間攪拌して得られた反応生成物7
68部(エポキシ当量410、軟化点73℃、式(2)
におけるn平均値が2.1)、アクリル酸128.2
部、メトキノン1.3部、トリフェニルフォスフィン
6.1部及びジエチレングリコールジメチルエーテル7
10部を仕込み、95℃に昇温し95℃で反応を行い、
反応液の酸価が1.0以下になるまで約35時間反応を
行いエポキシアクリレート(a)を得た。次いで反応混
合物を60℃まで冷却し、次いでヘキサメチレンジイソ
シアネート1モルとペンタエリスリトールトリアクリレ
ート1モルとを反応させて得られたイソシアネート基を
有する化合物であるアクリル酸エステル(b)(イソシ
アネート濃度は5.8%)169.5部を加え、80℃
で6時間反応させ反応物(A−3)を得た。反応物(A
−3)の赤外吸収スペクトルには、2260cm-1にイソ
シアネート基による吸収が認められなかったのでイソシ
アネート基を有する化合物も実質的に定量的に反応した
ことを確認した。得られた反応物(A−3)は粘度(2
5℃)が430ポイズであった。
【0029】実施例1〜4、比較例1、2 表1に示す配合組成(数値は重量部である。)に従って
ソルダーレジスト樹脂組成物(インキ)を配合し、3本
ロールで混練した。これをスプレー法により、乾燥後の
膜厚が25μmになるように、銅スルホールプリント配
線基板に金面塗布し、塗膜を80℃、20分間予備乾燥
した後、同様に後面を塗布し、80℃、30分間予備乾
燥した。次にソルダーマスクパターンフィルムを塗膜面
に接触させ、メタルハライドランプ両面同時露光装置
(オーク社製、HMW680)を用いて1000mJ/
cm2 の光量で露光し、水で塗膜の未照射部分をスプレー
圧2.5kg/cm2 、液温35℃で60秒間現像し、溶解除
去した。得られたものの(現像性)について、後述のと
おり評価した。その後、熱風乾燥器で150℃、60分
加熱硬化を行い、得られた硬化膜を有する試験片につい
て硬化膜硬度、半田耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性、耐
溶剤性及び絶縁抵抗の試験を行った。
【0030】それらの結果を表2に示す。 試験方法及び評価方法 (現像性) 現像性を拡大鏡にて目視判定した。 ○・・・・完全に現像できたもの △・・・・薄く現像されない部分があるもの ×・・・・現像されない部分がかなりあるもの (硬化膜硬度)硬化膜の硬度をJISK5400に準じ
て測定した。 (半田耐熱性)JISC6481の試験方法に従って、
260℃の半田浴への試験片の10秒浸漬を10回又は
4回行ない、外観の変化を評価した。 (ポストフラックス耐性)10秒浸漬を10回行い、外
観の変化を評価した。 ○・・・・外観変化しな △・・・・硬化膜の変色が認められるもの ×・・・・硬化膜の浮き、剥れ、半田潜りあり 注)使用したポストフラックス:JS−64P(山栄化
学(株)製) (レベラー用フラックス耐性)10秒浸漬を4回行い、
外観の変化を評価した。 ○・・・・外観変化なし △・・・・硬化膜の変色が認められるもの ×・・・・硬化膜の浮き、剥れ、半田潜りあり 注)使用したレベラー用フラックス:SSF−832
(山栄化学(株)製)
【0031】(耐酸性)試験片を10vol%硫酸水溶
液に25℃で15分間浸漬し、硬化膜の外観変化を目視
で行った。密着性は、ソルダーパターン部についてセロ
ハンテープを用いたピーリング試験を行いレジストの剥
離状態を判定した。 ○・・・・外観変化もなく、硬化膜の剥離も全くない △・・・・外観の変化はないが、硬化膜にわずかに剥れ
あり ×・・・・硬化膜の浮きが見られ、ピーリングテストて
剥れの大きいもの (耐アルカリ性)試験片を10wt%水酸化ナトリウム
水溶液に25℃、15分間浸漬し、耐酸性試験と同様の
試験を行い評価した。 (耐溶剤性)試験片をジクロロメタンに25℃、30分
浸漬し、外観変化を観察した。 ○・・・・外観変化が全くないもの ×・・・・膨潤、浸透しているもの (絶縁抵抗)試験片を用いて、初期の絶縁抵抗を測定
し、又、IPC−SM−840Bの試験方法(IPCク
ラスIII)に従い、7日後の吸湿及び電触後の絶縁抵抗を
測定した。
【0032】 表1 実 地 例 1 2 3 4 反応物(A−1) 58.35 反応物(A−2) 58.35 116.7 58.35 反応物(A−3) 116.7 58.35 KAYARAD R−5027 *1 〃 R−5089 *2 〃 R−2059 *3 20 20 20 20 TEPIC−S *4 30 30 EPPN−201 *5 10 KAYARAD DPHA *6 10 10 10 5 ジエチレングリコールジメチルエーテル 300 300 300 300 表1(続き) 実 地 例 1 2 3 4 イルガキュアー907 *7 12 12 12 8 KAYACORE DETX *8 3 3 3 2 ジシアンジアミド(エポキシ樹脂硬化剤) 5 5 2 フタロシアニングリーン(顔料) 2 2 2 2 KS−603(消泡剤) *9 2 2 2 2 ヘキサメトキシメラミン 10 タ ル ク 60 60 50 40 水 90 90 90 90 表1(続き) 比較例 1 2 反応物(A−1) 反応物(A−2) 反応物(A−3) KAYARAD R−5027 *1 116.7 〃 R−5089 *2 116.7 〃 R−2059 *3 20 20 TEPIC−S *4 30 30 EPPN−201 *5 KAYARAD DPHA *6 10 10 ジエチレングリコールジメチルエーテル 390 390 イルガキュアー907 *7 12 12 KAYACORE DETX *8 3 3 ジシアンジアミド(エポキシ樹脂硬化剤) 5 5 表1(続き) 比較例 1 2 フタロシアニングリーン(顔料) 2 2 KS−603(消泡剤) *9 2 2 ヘキサメトキシメラミン タ ル ク 60 60 水 − −
【0033】注 *1 KAYARAD R−5027:日本化薬(株)
製、フェノールノボラック型エポキシアクリレートと二
塩基酸無水物の反応物、ブチルセロソルブアセテート4
0重量%含有品、酸価68.5(mgKOH/g) *2 KAYARAD R−5089:日本化薬(株)
製、ビスフェノールA型エポキシアクリレートと二塩基
酸無水物の反応物、カルビトールアセテート40重量%
含有品、酸価63(mgKOH/g) *3 KAYARAD R−2058:日本化薬(株)
製、フェノールノボラック型エポキシアクリレート、ブ
チルセロソルブアセテート30重量%含有品。 *4 TEPIC−S:日産化学(株)製、トリス
(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、融点
95〜125℃ *5 EPPN−201:日本化薬(株)製、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂、軟化点65℃ *6 KAYARAD DPHA:日本化薬(株)製、
ジペンタエリスリトール、ポリアクリレート *7 イルガキュアー907:チバ・ガイギー社製、光
重合開始剤 *8 KAYACURE DETX:日本化薬(株)
製、光重合開始剤 *9 KS−603:信越化学工業(株)製、消泡剤
【0034】 表2 実施例 比較例 1 2 3 4 1 2 現 像 性 ○ ○ ○ ○ × × 硬化膜硬度 7H 7H 8H 7H 8H 4H 半田耐熱性 ポストフラックス耐性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ レベラー用フラックス耐性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 耐 酸 性 ○ ○ ○ ○ ○ × 耐アルカリ性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 耐溶剤性 ○ ○ ○ ○ △ △ 絶縁抵抗(Ω) 初 期 値(×1013) 3.6 3.3 4.0 3.5 3.9 3.1 試験後の値(×1012) 4.1 3.1 4.6 5.1 5.5 4.2
【0035】表から明らかのように、本発明の樹脂組成
物は水で希釈が可能で、かつ水で現像ができる。又、そ
の硬化皮膜は硬度が大きく、耐熱性、耐酸性、耐アルカ
リ性、耐溶剤性に優れていることがわかる。
【0036】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、水で希釈及び現
像ができ、かつ露光部の現像液に対する耐性を有し、そ
の硬化物は密着性、半田耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性
に優れ、特にソルダーレジスト樹脂組成物として適して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/027 513 H05K 3/06 6921−4E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基、R1 及びR2 はそ
    れぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4個のアルキル
    基、nは1以上の整数である。)で表されるエポキシ
    (メタ)アクリレート(a)と分子中に1個のイソシア
    ネート基を有する(メタ)アクリル酸エステル(b)の
    反応物(A)を含有することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の反応物(A)を含有するこ
    とを特徴とするソルダーレジスト樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の樹脂組成物の
    硬化物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489712B1 (ko) * 2002-10-22 2005-05-16 (주)엑큐리스 수 현상형 감광성 솔더 레지스트 잉크 조성물
JP2005331932A (ja) * 2004-04-22 2005-12-02 Showa Denko Kk 感光性樹脂組成物及びその硬化物並びにそれらを使用するプリント配線基板の製造方法
JP2015197612A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 Jsr株式会社 感放射線性樹脂組成物、レジストパターン形成方法、重合体及び化合物

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