JPH05179122A - 低光沢ポリマーブレンド - Google Patents
低光沢ポリマーブレンドInfo
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- JPH05179122A JPH05179122A JP4157118A JP15711892A JPH05179122A JP H05179122 A JPH05179122 A JP H05179122A JP 4157118 A JP4157118 A JP 4157118A JP 15711892 A JP15711892 A JP 15711892A JP H05179122 A JPH05179122 A JP H05179122A
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- C08L25/04—Homopolymers or copolymers of styrene
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- Epoxy Resins (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】低光沢を有するポリマーブレンドを提供する。
【構成】反応性基を有しない芳香族カーボネートポリマ
ー、反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体、及
び前記エポキシ基と反応する反応性基を有する重合体又
は共重合体を含む低光沢ポリマーブレンド。前記組成物
は、必要に応じて、ポリカーボネートの機械的性質を改
良するために通常使用されるポリマー物質、特にスチレ
ンの単位を含むゴム状又は非ゴム状ポリマー物質等の他
の通常の化合物を含むことができる。更に、着色剤、難
燃剤等の添加剤を普通に混合することができる。
ー、反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体、及
び前記エポキシ基と反応する反応性基を有する重合体又
は共重合体を含む低光沢ポリマーブレンド。前記組成物
は、必要に応じて、ポリカーボネートの機械的性質を改
良するために通常使用されるポリマー物質、特にスチレ
ンの単位を含むゴム状又は非ゴム状ポリマー物質等の他
の通常の化合物を含むことができる。更に、着色剤、難
燃剤等の添加剤を普通に混合することができる。
Description
【０００１】
【発明の背景】本発明は、反応性基を有しない芳香族カ
ーボネートポリマーと他の重合体又は共重合体とを含
み、そして低光沢を有するポリマーブレンドに関する。
芳香族カーボネートポリマーと、様々な種類の重合体又
は共重合体、とりわけスチレン単位含有ポリマーとのブ
レンドが公知であり、そして商業的に大規模に利用され
ている。この種のブレンドの多くは優れた物理的、機械
的性質を有するが、しかし、例えば自動車内装等の様々
な用途にとって不利となる高い光沢を有する。
ーボネートポリマーと他の重合体又は共重合体とを含
み、そして低光沢を有するポリマーブレンドに関する。
芳香族カーボネートポリマーと、様々な種類の重合体又
は共重合体、とりわけスチレン単位含有ポリマーとのブ
レンドが公知であり、そして商業的に大規模に利用され
ている。この種のブレンドの多くは優れた物理的、機械
的性質を有するが、しかし、例えば自動車内装等の様々
な用途にとって不利となる高い光沢を有する。
【０００２】米国特許第４，８６８，２４４号、同４，
８８５，３３６号及び同４，９０２，７４３号各明細書
に、芳香族カーボネートポリマーと様々な他の成分とを
含むブレンドが記載されている。該ブレンドは、アクリ
ル酸（もしくはメタクリル酸）グリシジルポリマー、又
はアクリル酸エポキシエステルとの反応により変性され
たエチレン−プロピレンターポリマー（ＥＰＤＭ）等の
特定の光沢低減添加剤を含む。米国特許第４，８６８，
２４４号明細書によると、前記光沢低減添加剤のみを添
加して、衝撃変性剤の添加を伴なわない場合は、光沢が
低減されない（１０欄２０乃至２１行。）公知の光沢低
減添加剤の他の不都合は、光沢の低減が依然として特定
の用途に対して十分な大きさではなく、そしてブレンド
が加工の不安定をも示すことである。
８８５，３３６号及び同４，９０２，７４３号各明細書
に、芳香族カーボネートポリマーと様々な他の成分とを
含むブレンドが記載されている。該ブレンドは、アクリ
ル酸（もしくはメタクリル酸）グリシジルポリマー、又
はアクリル酸エポキシエステルとの反応により変性され
たエチレン−プロピレンターポリマー（ＥＰＤＭ）等の
特定の光沢低減添加剤を含む。米国特許第４，８６８，
２４４号明細書によると、前記光沢低減添加剤のみを添
加して、衝撃変性剤の添加を伴なわない場合は、光沢が
低減されない（１０欄２０乃至２１行。）公知の光沢低
減添加剤の他の不都合は、光沢の低減が依然として特定
の用途に対して十分な大きさではなく、そしてブレンド
が加工の不安定をも示すことである。
【０００３】
【発明の概要】本発明は、ある種の成分を一緒にブレン
ドすることにより、低光沢を有するポリマーブレンドが
得られるという知見に基づいている。前記成分をブレン
ドすることにより、とりわけ押出機内で配合することに
より、低光沢の原因となる特殊な組織が得られるものと
考えられる。
ドすることにより、低光沢を有するポリマーブレンドが
得られるという知見に基づいている。前記成分をブレン
ドすることにより、とりわけ押出機内で配合することに
より、低光沢の原因となる特殊な組織が得られるものと
考えられる。
【０００４】前記ポリマーブレンドは、前記の反応性基
を有しない芳香族カーボネートポリマー（ａ）のほか
に、反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体
（ｂ）及び前記エポキシ基と反応することができる反応
性基を有する重合体又は共重合体（ｃ）を含む。重合体
又は共重合体（ｂ）は、好ましくは１分子あたり１個よ
り多くの反応性エポキシ基を有する。
を有しない芳香族カーボネートポリマー（ａ）のほか
に、反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体
（ｂ）及び前記エポキシ基と反応することができる反応
性基を有する重合体又は共重合体（ｃ）を含む。重合体
又は共重合体（ｂ）は、好ましくは１分子あたり１個よ
り多くの反応性エポキシ基を有する。
【０００５】同様に、重合体又は共重合体（ｃ）は、好
ましくは１分子あたり１個より多くの反応性基を有す
る。更に好ましくは、重合体又は共重合体（ｂ）と重合
体又は共重合体（ｃ）との両方共１分子あたり１個より
多くの反応性基を有する。本発明のポリマーブレンドの
組成は、好ましくは、成分（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）の
総量に対して計算して、４０乃至９８重量％の芳香族カ
ーボネートポリマー（ａ）、１乃至３０重量％の重合体
又は共重合体（ｂ）及び１乃至３０重量％の重合体又は
共重合体（ｃ）を含む。
ましくは１分子あたり１個より多くの反応性基を有す
る。更に好ましくは、重合体又は共重合体（ｂ）と重合
体又は共重合体（ｃ）との両方共１分子あたり１個より
多くの反応性基を有する。本発明のポリマーブレンドの
組成は、好ましくは、成分（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）の
総量に対して計算して、４０乃至９８重量％の芳香族カ
ーボネートポリマー（ａ）、１乃至３０重量％の重合体
又は共重合体（ｂ）及び１乃至３０重量％の重合体又は
共重合体（ｃ）を含む。
【０００６】本発明のポリマーブレンドにおいては、芳
香族カーボネートポリマーとして、芳香族ポリカーボネ
ート、又はポリエステルカーボネート、又はカーボネー
ト結合を有するブロックとシロキサン単位を含むブロッ
クとを含むブロック共重合体、又は芳香族カーボネート
ブロックと脂肪族カーボネートブロックとを含むブロッ
ク共重合体、又はこれらの化合物の２種以上のブレンド
を使用することができる。
香族カーボネートポリマーとして、芳香族ポリカーボネ
ート、又はポリエステルカーボネート、又はカーボネー
ト結合を有するブロックとシロキサン単位を含むブロッ
クとを含むブロック共重合体、又は芳香族カーボネート
ブロックと脂肪族カーボネートブロックとを含むブロッ
ク共重合体、又はこれらの化合物の２種以上のブレンド
を使用することができる。
【０００７】重合体又は共重合体（ｂ）は、ポリマー鎖
中に組み込まれた又はポリマー鎖にグラフトされた、ア
クリル酸グリシジル又はメタクリル酸グリシジルから誘
導される単位により得られる反応性エポキシ基を有する
ことができる。重合体又は共重合体（ｃ）は、反応性基
として、エポキシ基と反応することができる反応性基、
好ましくはカルボン酸基、カルボン酸無水物基、アミン
基又はアルコール基を含む。
中に組み込まれた又はポリマー鎖にグラフトされた、ア
クリル酸グリシジル又はメタクリル酸グリシジルから誘
導される単位により得られる反応性エポキシ基を有する
ことができる。重合体又は共重合体（ｃ）は、反応性基
として、エポキシ基と反応することができる反応性基、
好ましくはカルボン酸基、カルボン酸無水物基、アミン
基又はアルコール基を含む。
【０００８】本発明のポリマーブレンドにおいて、重合
体又は共重合体（ｃ）は反応性カルボン酸基を有する芳
香族カーボネートポリマーであることができる。カルボ
ン酸基を備えた芳香族カーボネートポリマーは、ポリア
ミドとのブレンド用として提案されている（欧州特許公
開第０２７０８０９号公報）。本発明のポリマーブレン
ドは、他のポリマー成分を含むことができる。この種の
成分の例は、 （ｄ）（ｄ１） スチレン、α−メチルスチレン、核置
換スチレン、メタクリル酸メチル又はこれらの混合物と （ｄ２） アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メ
タクリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミ
ド又はこれらの混合物とを（ｄ３） ゴム状ラテックス
にグラフトすることにより得られるグラフト共重合体、
及び （ｅ） （ｅ１） スチレン、α−メチルスチレン、核
置換スチレン、メタクリル酸メチル又はこれらの混合物
と （ｅ２） アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ア
クリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミド
又はこれらの混合物との共重合体である。
体又は共重合体（ｃ）は反応性カルボン酸基を有する芳
香族カーボネートポリマーであることができる。カルボ
ン酸基を備えた芳香族カーボネートポリマーは、ポリア
ミドとのブレンド用として提案されている（欧州特許公
開第０２７０８０９号公報）。本発明のポリマーブレン
ドは、他のポリマー成分を含むことができる。この種の
成分の例は、 （ｄ）（ｄ１） スチレン、α−メチルスチレン、核置
換スチレン、メタクリル酸メチル又はこれらの混合物と （ｄ２） アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メ
タクリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミ
ド又はこれらの混合物とを（ｄ３） ゴム状ラテックス
にグラフトすることにより得られるグラフト共重合体、
及び （ｅ） （ｅ１） スチレン、α−メチルスチレン、核
置換スチレン、メタクリル酸メチル又はこれらの混合物
と （ｅ２） アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ア
クリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミド
又はこれらの混合物との共重合体である。
【０００９】成分（ｄ）及び（ｅ）を本発明のポリマー
ブレンドに混合する場合には、好ましくは、成分
（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）の総量１００重量部に対して
計算した量で、１０乃至５０重量部のグラフト共重合体
（ｄ）及び２５乃至７５重量部の共重合体（ｅ）を混合
する。本発明のブレンドは、好ましくは、前記成分を溶
融押出機内で配合することにより製造する。
ブレンドに混合する場合には、好ましくは、成分
（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）の総量１００重量部に対して
計算した量で、１０乃至５０重量部のグラフト共重合体
（ｄ）及び２５乃至７５重量部の共重合体（ｅ）を混合
する。本発明のブレンドは、好ましくは、前記成分を溶
融押出機内で配合することにより製造する。
【００１０】更に、本発明は、本発明のポリマーブレン
ドから製造される製品にも関する。
ドから製造される製品にも関する。
【００１１】
【詳細な説明】本発明のポリマーブレンドは、少なくと
も （ａ） 反応性基を有しない芳香族カーボネートポリマ
ー、 （ｂ） 反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体
及び （ｃ） 前記エポキシ基と反応することができる反応性
基を有する重合体又は共重合体を含む。 （ａ）：反応性基を有しない芳香族カーボネートポリマ
ー 芳香族ポリカーボネートは、それ自体公知の物質であ
る。通常、芳香族ポリカーボネートは、二価フェノール
化合物と、例えばハロゲノホルメート又は炭酸エステル
等のカーボネート前駆物質との反応により製造される。
芳香族ポリカーボネートは、式： ［式中Ａはポリマーの製造に使用する二価フェノールか
ら誘導される２価の芳香族基である］の単位を含むポリ
マーである。芳香族ポリカーボネートの製造において
は、二価フェノールとして単核又は多核芳香族化合物を
使用することができ、この化合物は夫々芳香族核の炭素
原子と直接結合した２個のヒドロキシ基を含む。
も （ａ） 反応性基を有しない芳香族カーボネートポリマ
ー、 （ｂ） 反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体
及び （ｃ） 前記エポキシ基と反応することができる反応性
基を有する重合体又は共重合体を含む。 （ａ）：反応性基を有しない芳香族カーボネートポリマ
ー 芳香族ポリカーボネートは、それ自体公知の物質であ
る。通常、芳香族ポリカーボネートは、二価フェノール
化合物と、例えばハロゲノホルメート又は炭酸エステル
等のカーボネート前駆物質との反応により製造される。
芳香族ポリカーボネートは、式： ［式中Ａはポリマーの製造に使用する二価フェノールか
ら誘導される２価の芳香族基である］の単位を含むポリ
マーである。芳香族ポリカーボネートの製造において
は、二価フェノールとして単核又は多核芳香族化合物を
使用することができ、この化合物は夫々芳香族核の炭素
原子と直接結合した２個のヒドロキシ基を含む。
【００１２】例えば米国特許第４，００１，１８４号明
細書に記載されている様な、公知の枝分れポリカーボネ
ートも適切である。適切な芳香族ポリカーボネートは、
又例えばテレフタル酸又はそのエステル形成性誘導体等
の二官能カルボン酸などのエステル前駆物質の存在下で
重合反応を行なうことにより得られる、所謂ポリエステ
ルカーボネートである。これらのポリエステルカーボネ
ートは、ポリマー鎖中にエステル化合物とカーボネート
化合物とを含む。ポリエステルカーボネートは、例えば
米国特許第３，１６９，１２１号明細書に記載されてい
る。
細書に記載されている様な、公知の枝分れポリカーボネ
ートも適切である。適切な芳香族ポリカーボネートは、
又例えばテレフタル酸又はそのエステル形成性誘導体等
の二官能カルボン酸などのエステル前駆物質の存在下で
重合反応を行なうことにより得られる、所謂ポリエステ
ルカーボネートである。これらのポリエステルカーボネ
ートは、ポリマー鎖中にエステル化合物とカーボネート
化合物とを含む。ポリエステルカーボネートは、例えば
米国特許第３，１６９，１２１号明細書に記載されてい
る。
【００１３】芳香族カーボネートブロックと脂肪族カー
ボネートブロックとを有するブロック共重合体も適切で
ある。 （ｂ）：反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体 成分（ｂ）の厳密な性状は臨界条件ではなく、唯一の要
件は、成分（ｂ）が１分子あたり少なくとも１個の反応
性エポキシ基を含むこと、及び成分（ｂ）が成分（ａ）
と十分に相容性であることである。周知の様に、機械的
性質及び／又は物理的性質を改良するため、しばしば、
ポリカーボネートはスチレン重合体又は共重合体と組合
せて使用される。大抵の場合、必要なエポキシ基を備え
たこうした重合体又は共重合体の１種を使用するのが好
ましい。しかし、これは全く必須ではなく、従って、例
えばアクリル酸エステル主成分に基づくポリマー物質中
にエポキシ基を導入することもできる。
ボネートブロックとを有するブロック共重合体も適切で
ある。 （ｂ）：反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合体 成分（ｂ）の厳密な性状は臨界条件ではなく、唯一の要
件は、成分（ｂ）が１分子あたり少なくとも１個の反応
性エポキシ基を含むこと、及び成分（ｂ）が成分（ａ）
と十分に相容性であることである。周知の様に、機械的
性質及び／又は物理的性質を改良するため、しばしば、
ポリカーボネートはスチレン重合体又は共重合体と組合
せて使用される。大抵の場合、必要なエポキシ基を備え
たこうした重合体又は共重合体の１種を使用するのが好
ましい。しかし、これは全く必須ではなく、従って、例
えばアクリル酸エステル主成分に基づくポリマー物質中
にエポキシ基を導入することもできる。
【００１４】反応性エポキシ基は、末端キャップによる
か、あるいは好ましくは共重合又はグラフト化によるな
ど、何れの適切な方法によっても重合体又は共重合体
（ｂ）に導入することができる。これらの目的で特に適
切な単量体は、アクリル酸グリシジル及びメタクリル酸
グリシジルである。 （ｃ）：エポキシ基と反応することができる反応性基を
有する重合体又は共重合体 この重合体又は共重合体は、反応性エポキシ基と反応す
ることができる反応性基を有する。適切な反応性基は、
カルボン酸基、カルボン酸無水物基、アミン基及びアル
コール基である。この重合体又は共重合体は、反応性基
を有する限りにおいて、自由に選択することができる。
適切な重合体又は共重合体（ｃ）の例は、所望により他
のコモノマーから誘導された１種以上の単位と組合せた
スチレンと無水マレイン酸との共重合体である。そのほ
かに適切なのは、例えば２−アミノ−ヒドロキシメチル
メタクリレート等の、アクリル酸アミノアルキル、アク
リル酸ヒドロキシアルキル、メタクリル酸アミノアルキ
ル又はメタクリル酸ヒドロキシアルキル単量体又はコモ
ノマーから誘導される単位を含む重合体又は共重合体で
ある。
か、あるいは好ましくは共重合又はグラフト化によるな
ど、何れの適切な方法によっても重合体又は共重合体
（ｂ）に導入することができる。これらの目的で特に適
切な単量体は、アクリル酸グリシジル及びメタクリル酸
グリシジルである。 （ｃ）：エポキシ基と反応することができる反応性基を
有する重合体又は共重合体 この重合体又は共重合体は、反応性エポキシ基と反応す
ることができる反応性基を有する。適切な反応性基は、
カルボン酸基、カルボン酸無水物基、アミン基及びアル
コール基である。この重合体又は共重合体は、反応性基
を有する限りにおいて、自由に選択することができる。
適切な重合体又は共重合体（ｃ）の例は、所望により他
のコモノマーから誘導された１種以上の単位と組合せた
スチレンと無水マレイン酸との共重合体である。そのほ
かに適切なのは、例えば２−アミノ−ヒドロキシメチル
メタクリレート等の、アクリル酸アミノアルキル、アク
リル酸ヒドロキシアルキル、メタクリル酸アミノアルキ
ル又はメタクリル酸ヒドロキシアルキル単量体又はコモ
ノマーから誘導される単位を含む重合体又は共重合体で
ある。
【００１５】他の適切な重合体又は共重合体（ｃ）は、
欧州特許公開第０３１２８１１号及び同０２７０８０９
号各公報に開示されている様な官能化ポリカーボネート
である。好ましくは、重合体又は共重合体（ｂ）と重合
体又は共重合体（ｃ）の少なくとも一方が、１個より多
くの反応性基を含む。
欧州特許公開第０３１２８１１号及び同０２７０８０９
号各公報に開示されている様な官能化ポリカーボネート
である。好ましくは、重合体又は共重合体（ｂ）と重合
体又は共重合体（ｃ）の少なくとも一方が、１個より多
くの反応性基を含む。
【００１６】本発明のポリマーブレンドは、前記成分の
ほかに、ポリカーボネートとの組合せで既に公知のポリ
マー物質などの他のポリマー物質を含むことができる。
いくつかの例は、結晶質透明ポリスチレン、耐衝撃性ポ
リスチレン（ＨＩＰＳ）、スチレンのゴム状共重合体、
グラフト共重合体、及び、そのほか、他の飽和又は不飽
和化合物の共重合体及びグラフト共重合体である。
ほかに、ポリカーボネートとの組合せで既に公知のポリ
マー物質などの他のポリマー物質を含むことができる。
いくつかの例は、結晶質透明ポリスチレン、耐衝撃性ポ
リスチレン（ＨＩＰＳ）、スチレンのゴム状共重合体、
グラフト共重合体、及び、そのほか、他の飽和又は不飽
和化合物の共重合体及びグラフト共重合体である。
【００１７】適切なグラフト共重合体のいくつかの例
は、スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレン、
メタクリル酸メチル又はこれらの混合物（１）と、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸メチ
ル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミド又はこれらの
混合物（２）とをゴム状ラテックス（３）にグラフトす
ることにより得られるグラフト共重合体である。非グラ
フト化共重合体の例は、スチレン、α−メチルスチレ
ン、核置換スチレン、メタクリル酸メチル又はこれらの
混合物（１）と、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレ
イミド又はこれらの混合物（２）とからの共重合体であ
る。
は、スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチレン、
メタクリル酸メチル又はこれらの混合物（１）と、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸メチ
ル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミド又はこれらの
混合物（２）とをゴム状ラテックス（３）にグラフトす
ることにより得られるグラフト共重合体である。非グラ
フト化共重合体の例は、スチレン、α−メチルスチレ
ン、核置換スチレン、メタクリル酸メチル又はこれらの
混合物（１）と、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレ
イミド又はこれらの混合物（２）とからの共重合体であ
る。
【００１８】成分（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）のほかに、
衝撃変性剤と組合せたスチレン−アクリロニトリル共重
合体、又は衝撃変性剤と組合せた結晶質透明ポリスチレ
ン、又は耐衝撃性ポリスチレンを含む本発明のポリマー
ブレンドは、自動車内装（例えばダッシュボード）用及
び事務機の製造に特に適した高流動性、低光沢及び良好
な衝撃強さを示す。
衝撃変性剤と組合せたスチレン−アクリロニトリル共重
合体、又は衝撃変性剤と組合せた結晶質透明ポリスチレ
ン、又は耐衝撃性ポリスチレンを含む本発明のポリマー
ブレンドは、自動車内装（例えばダッシュボード）用及
び事務機の製造に特に適した高流動性、低光沢及び良好
な衝撃強さを示す。
【００１９】本発明のポリマーブレンドのいくつかの他
の用途は、当業者にとって自明である。更に、最終用途
に応じて、例えば着色剤、難燃剤等の様々な通常の添加
剤を本発明のポリマーブレンドに混合することができる
ことも自明である。本発明のポリマーブレンドは、あら
ゆる公知のポリマーブレンド製造方法に従って製造する
ことができる。好適な方法は、成分を溶融押出機内で配
合することにある。
の用途は、当業者にとって自明である。更に、最終用途
に応じて、例えば着色剤、難燃剤等の様々な通常の添加
剤を本発明のポリマーブレンドに混合することができる
ことも自明である。本発明のポリマーブレンドは、あら
ゆる公知のポリマーブレンド製造方法に従って製造する
ことができる。好適な方法は、成分を溶融押出機内で配
合することにある。
【００２０】
【実施例】本発明を、以下の非限定的な実施例により更
に説明する。実施例において、ブレンドの製造に使用し
た成分を表示するために、下記略号を用いた。 ＰＣ： ビスフェノールＡとホスゲンとから誘導され
た、ＣＨ2 Ｃｌ2 中、２３℃で測定して５４ｍｌ／ｇの
固有粘度を有し、そして反応性基を有しない芳香族ポリ
カーボネート、 ＰＣ−ＣＯＯＨ： 欧州特許公開第３１２８１１号公報
に従って得られた、ＣＯＯＨ基で末端キャップされ、１
分子あたり約２個の反応性基を有する芳香族ポリカーボ
ネート、 ＰＥＣ： ビスフェノールＡとホスゲンとから誘導され
た芳香族カーボネートブロックと、脂肪族ジカルボン酸
とホスゲンとから誘導された脂肪族カーボネートブロッ
クとを有し、約９０：１０の芳香族ブロック：脂肪族ブ
ロックの重量比を有し、そして反応性基を有しないカー
ボネートポリマー、 ＰＳ： ３００，０００の分子量を有し、そして反応性
基を有しない結晶質透明ポリスチレン、 ＳＡＭＡ： 約７０重量％のスチレン、１０重量％のア
クリロニトリル及び２０重量％の無水マレイン酸から誘
導され、約１００，０００の分子量を有し、そして１分
子あたり約２００個の反応性基を有する、スチレンとア
クリロニトリルと無水マレイン酸のターポリマー、 ＰＳ−ＧＭＡ−１： １分子あたり約５乃至１５個の反
応性基を有する、スチレンと１重量％のメタクリル酸グ
リシジル（ＧＭＡ）との共重合体、 ＰＳ−ＧＭＡ−３： １分子あたり約１５乃至４５個の
反応性基を有する、スチレンと３重量％のメタクリル酸
グリシジル（ＧＭＡ）との共重合体、 ＰＳ−ＧＭＡ−８： １分子あたり約４０乃至１２０個
の反応性基を有する、スチレンと８重量％のメタクリル
酸グリシジル（ＧＭＡ）との共重合体、 ＳＡＮ−ＧＭＡ−１： １分子あたり約５乃至１５個の
反応性基を有する、８４重量％のスチレンと１５重量％
のアクリロニトリルと約１重量％のＧＭＡとのターポリ
マー、 ＰＭＭＡ−ＧＭＡ−１： １分子あたり約５乃至１５個
の反応性基を有する、メタクリル酸メチルと約１重量％
のメタクリル酸グリシジルとの共重合体、 ＡＢＳ： ５０重量％がブタジエンゴム状骨格から成
り、該骨格に２２重量％のアクリロニトリルと７８重量
％のスチレンとがグラフトした、反応性基を有しないグ
ラフト共重合体、 ＳＡＮ： 約７２重量％のスチレン含量を有し、約１０
０，０００の分子量を有し、そして反応性基を有しない
スチレン−アクリロニトリル共重合体。実施例１ −ゴムを含まない低光沢ブレンド これらの実験の最も驚くべき結果は、単に反応性ポリマ
ーを添加することにより、超低光沢の芳香族カーボネー
トポリマーを主成分とするブレンドが得られたことであ
る。どの様な種類のゴム又は充填材も必要ではなかっ
た。
に説明する。実施例において、ブレンドの製造に使用し
た成分を表示するために、下記略号を用いた。 ＰＣ： ビスフェノールＡとホスゲンとから誘導され
た、ＣＨ2 Ｃｌ2 中、２３℃で測定して５４ｍｌ／ｇの
固有粘度を有し、そして反応性基を有しない芳香族ポリ
カーボネート、 ＰＣ−ＣＯＯＨ： 欧州特許公開第３１２８１１号公報
に従って得られた、ＣＯＯＨ基で末端キャップされ、１
分子あたり約２個の反応性基を有する芳香族ポリカーボ
ネート、 ＰＥＣ： ビスフェノールＡとホスゲンとから誘導され
た芳香族カーボネートブロックと、脂肪族ジカルボン酸
とホスゲンとから誘導された脂肪族カーボネートブロッ
クとを有し、約９０：１０の芳香族ブロック：脂肪族ブ
ロックの重量比を有し、そして反応性基を有しないカー
ボネートポリマー、 ＰＳ： ３００，０００の分子量を有し、そして反応性
基を有しない結晶質透明ポリスチレン、 ＳＡＭＡ： 約７０重量％のスチレン、１０重量％のア
クリロニトリル及び２０重量％の無水マレイン酸から誘
導され、約１００，０００の分子量を有し、そして１分
子あたり約２００個の反応性基を有する、スチレンとア
クリロニトリルと無水マレイン酸のターポリマー、 ＰＳ−ＧＭＡ−１： １分子あたり約５乃至１５個の反
応性基を有する、スチレンと１重量％のメタクリル酸グ
リシジル（ＧＭＡ）との共重合体、 ＰＳ−ＧＭＡ−３： １分子あたり約１５乃至４５個の
反応性基を有する、スチレンと３重量％のメタクリル酸
グリシジル（ＧＭＡ）との共重合体、 ＰＳ−ＧＭＡ−８： １分子あたり約４０乃至１２０個
の反応性基を有する、スチレンと８重量％のメタクリル
酸グリシジル（ＧＭＡ）との共重合体、 ＳＡＮ−ＧＭＡ−１： １分子あたり約５乃至１５個の
反応性基を有する、８４重量％のスチレンと１５重量％
のアクリロニトリルと約１重量％のＧＭＡとのターポリ
マー、 ＰＭＭＡ−ＧＭＡ−１： １分子あたり約５乃至１５個
の反応性基を有する、メタクリル酸メチルと約１重量％
のメタクリル酸グリシジルとの共重合体、 ＡＢＳ： ５０重量％がブタジエンゴム状骨格から成
り、該骨格に２２重量％のアクリロニトリルと７８重量
％のスチレンとがグラフトした、反応性基を有しないグ
ラフト共重合体、 ＳＡＮ： 約７２重量％のスチレン含量を有し、約１０
０，０００の分子量を有し、そして反応性基を有しない
スチレン−アクリロニトリル共重合体。実施例１ −ゴムを含まない低光沢ブレンド これらの実験の最も驚くべき結果は、単に反応性ポリマ
ーを添加することにより、超低光沢の芳香族カーボネー
トポリマーを主成分とするブレンドが得られたことであ
る。どの様な種類のゴム又は充填材も必要ではなかっ
た。
【００２１】最初に全ポリマー成分を混合し、その後溶
融押出機を通して２６０乃至２７０℃の溶融温度で押出
して、下記ブレンドを調製した。射出成形機で、試料を
射出成形した。射出成形試料について、ＡＳＴＭ法Ｄ５
２３に準拠して６０度及び８５度の角度で光沢を測定し
た。ブレンドの組成及び光沢値を、表１に示した。配合
物第１番は反応性成分を含まず、そして高光沢を示し
た。ＰＣ−ＣＯＯＨとＳＡＮ−ＧＭＡ−１（配合物第２
番）又はＳＡＭＡとＳＡＮ−ＧＭＡ−１（配合物第３
番）という２種の共反応性成分を添加した場合、６０度
と８５度との両方の測定角において、光沢が劇的に低下
した。配合物第４番はＳＡＭＡという唯一の反応性成分
を含み、そして同様に高光沢を示した。ＳＡＭＡとＰＳ
−ＧＭＡ−３とを添加した場合、光沢が劇的に低下した
（配合物第５番。） 表１−ゴムを含まない低光沢ＰＣブレンド 配合 成 分 の 重 量 ％ 物番 ＰＣ−Ｃ ＳＡＭ ＰＳ−Ｇ ＳＡＮ−Ｇ 光沢号 ＰＣ ＰＳ ＯＯＨ Ａ ＭＡ−３ ＭＡ−１ ６０° ８５° １ ９０ １０ −− −− −− −− ９４ ９１ ２ ８０ −− １０ −− −− １０ ３０ ７４ ３ ７０ −− −− ２０ −− １０ １８ ５０ ４ ７０ １０ −− ２０ −− −− ８０ ９３５ ７０ −− −− ２０ １０ −− ２７ ８０ 実施例２ −ＰＣ−ＣＯＯＨと様々なＧＭＡ含有共重合体
とを含むＰＣ／ＡＢＳブレンド 表２に、ＰＳ−ＧＭＡ共重合体（配合物第２番及び第３
番）及びＳＡＮ−ＧＭＡ共重合体（配合物第４番）と組
合せてＰＣ−ＣＯＯＨを含むブレンドの光沢値を、官能
化共重合体を含まない標準ブレンド（配合物第１番）と
の比較で示した。各官能化ブレンドは、１０重量％のＧ
ＭＡ共重合体と１０重量％のＰＣ−ＣＯＯＨとを含んで
いた。反応性成分を含む全てのブレンドが、標準ブレン
ドと比較して顕著に低下した光沢を示したが、ブレンド
配合物第４番が光沢において最も大きな低下を示した。
この様に、光沢は官能化共重合体の性状に影響され、そ
して一定濃度の反応性ポリマー添加剤において、最適の
官能化共重合体を選ぶことにより、光沢レベルを最適化
することができる。 表２ 配合物番号 １ ２ ３ ４ブレンド成分 （重量％） ＰＣ ５７ ４７ ４７ ４７ ＡＢＳ １８ １８ １８ １８ ＳＡＮ ２５ １５ １５ １５ ＰＣ−ＣＯＯＨ −− １０ １０ １０ ＰＳ−ＧＭＡ−３ −− １０ −− −− ＰＳ−ＧＭＡ−８ −− −− １０ −−ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− −− −− １０ 光沢 ６０° ９５ ４５ ３７ ２３ ８５° ９９ ９２ ８８ ６８実施例３ −ＧＭＡ官能化ＰＳ、ＧＭＡ官能化ＳＡＮ又は
ＧＭＡ官能化ＰＭＭＡとＳＡＭＡとを含む低光沢ＰＣ／
ＡＢＳブレンド 前述の結果を、ＧＭＡで官能化した、ＰＳ（配合物第２
番）、ＳＡＮ（配合物第３番）又はＰＭＭＡ（配合物第
４番）と組合せて１５％のＳＡＭＡを含むＰＣ／ＡＢＳ
ブレンドについての光沢の読みを示した表３の結果によ
り更に確認した。各場合において、同様に、２種の官能
化重合体又は共重合体を含むブレンドが標準ブレンド
（配合物第１番）よりも低い光沢を示したが、ＧＭＡ官
能化ＰＭＭＡ／ＳＡＭＡの組において最良の光沢低下が
得られた。 表３ 配合物番号 １ ２ ３ ４ブレンド成分 （重量％） ＰＣ ５７ ５７ ５７ ５７ ＡＢＳ １８ １８ １８ １８ ＳＡＮ ２５ −− −− −− ＳＡＭＡ −− １５ １５ １５ ＰＳ−ＧＭＡ−１ −− １０ −− −− ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− −− １０ −−ＰＭＭＡ−ＧＭＡ−１ −− −− −− １０ 光沢 ６０° ９５ ４０ ２８ １２ ８５° ９８ ８９ ８３ ６５実施例４ −ＰＥＣ／ＡＢＳの低光沢ブレンド 表４に、様々な量のＰＣ−ＣＯＯＨとＳＡＮ−ＧＭＡ−
１との組を含むＰＥＣ／ＡＢＳブレンドの光沢を示し
た。再び、２種の官能化重合体又は共重合体を含むブレ
ンドの全て（配合物第２番、第３番及び第４番）が官能
化共重合体を含まない標準ブレンド（配合物第１番）よ
りも低い光沢を示した。しかし、光沢レベルは添加した
官能化共重合体の量と共に変動した。一定の組合せの官
能化共重合体において、官能化共重合体の濃度を最適化
することにより、光沢レベルを最適化することができ
る。 表４ 配合物番号 １ ２ ３ ４ブレンド成分 （重量％） ＰＥＣ ７２ ５２ ６２ ５２ ＡＢＳ １２ １２ １２ １２ ＳＡＮ １６ １１ ６ −− ＰＣ−ＣＯＯＨ −− ２０ １０ ２０ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− ５ １０ １６ 光沢 ６０° ８０ ３４ １６ １５ ８５° ９７ ８６ ６０ ５８実施例５ −低光沢ブレンドの機械的性質 表５に、標準ＰＣ／ＡＢＳブレンド及び低光沢ＰＣ／Ａ
ＢＳブレンドの光沢、衝撃強さ及び引張強さを示した。
低光沢ブレンドは、標準ＰＣ／ＡＢＳブレンドの高い強
度及び靭性を維持した。 表５ 配合物番号 １ ２ブレンド成分 （重量％） ＰＣ ５７ ５７ ＡＢＳ １８ １８ ＳＡＮ ２５ ７ ＳＡＭＡ −− １０ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− ８ 光沢 ６０° ７７ １５ ８５° ９７ ５９ 切欠アイゾット衝撃値（Ｊ／ｍ） ２３℃ ６３０ ６５０ −３０℃ ４３０ ４４０ 落槍衝撃値（Ｊ） ２３℃ １１０ １１０ −３０℃ ９０ １００ 降伏点での引張強さ（Ｎ／ｍｍ2 ） ５３ ５３ 破壊点での引張伸び（％） ８４ ９２
融押出機を通して２６０乃至２７０℃の溶融温度で押出
して、下記ブレンドを調製した。射出成形機で、試料を
射出成形した。射出成形試料について、ＡＳＴＭ法Ｄ５
２３に準拠して６０度及び８５度の角度で光沢を測定し
た。ブレンドの組成及び光沢値を、表１に示した。配合
物第１番は反応性成分を含まず、そして高光沢を示し
た。ＰＣ−ＣＯＯＨとＳＡＮ−ＧＭＡ−１（配合物第２
番）又はＳＡＭＡとＳＡＮ−ＧＭＡ−１（配合物第３
番）という２種の共反応性成分を添加した場合、６０度
と８５度との両方の測定角において、光沢が劇的に低下
した。配合物第４番はＳＡＭＡという唯一の反応性成分
を含み、そして同様に高光沢を示した。ＳＡＭＡとＰＳ
−ＧＭＡ−３とを添加した場合、光沢が劇的に低下した
（配合物第５番。） 表１−ゴムを含まない低光沢ＰＣブレンド 配合 成 分 の 重 量 ％ 物番 ＰＣ−Ｃ ＳＡＭ ＰＳ−Ｇ ＳＡＮ−Ｇ 光沢号 ＰＣ ＰＳ ＯＯＨ Ａ ＭＡ−３ ＭＡ−１ ６０° ８５° １ ９０ １０ −− −− −− −− ９４ ９１ ２ ８０ −− １０ −− −− １０ ３０ ７４ ３ ７０ −− −− ２０ −− １０ １８ ５０ ４ ７０ １０ −− ２０ −− −− ８０ ９３５ ７０ −− −− ２０ １０ −− ２７ ８０ 実施例２ −ＰＣ−ＣＯＯＨと様々なＧＭＡ含有共重合体
とを含むＰＣ／ＡＢＳブレンド 表２に、ＰＳ−ＧＭＡ共重合体（配合物第２番及び第３
番）及びＳＡＮ−ＧＭＡ共重合体（配合物第４番）と組
合せてＰＣ−ＣＯＯＨを含むブレンドの光沢値を、官能
化共重合体を含まない標準ブレンド（配合物第１番）と
の比較で示した。各官能化ブレンドは、１０重量％のＧ
ＭＡ共重合体と１０重量％のＰＣ−ＣＯＯＨとを含んで
いた。反応性成分を含む全てのブレンドが、標準ブレン
ドと比較して顕著に低下した光沢を示したが、ブレンド
配合物第４番が光沢において最も大きな低下を示した。
この様に、光沢は官能化共重合体の性状に影響され、そ
して一定濃度の反応性ポリマー添加剤において、最適の
官能化共重合体を選ぶことにより、光沢レベルを最適化
することができる。 表２ 配合物番号 １ ２ ３ ４ブレンド成分 （重量％） ＰＣ ５７ ４７ ４７ ４７ ＡＢＳ １８ １８ １８ １８ ＳＡＮ ２５ １５ １５ １５ ＰＣ−ＣＯＯＨ −− １０ １０ １０ ＰＳ−ＧＭＡ−３ −− １０ −− −− ＰＳ−ＧＭＡ−８ −− −− １０ −−ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− −− −− １０ 光沢 ６０° ９５ ４５ ３７ ２３ ８５° ９９ ９２ ８８ ６８実施例３ −ＧＭＡ官能化ＰＳ、ＧＭＡ官能化ＳＡＮ又は
ＧＭＡ官能化ＰＭＭＡとＳＡＭＡとを含む低光沢ＰＣ／
ＡＢＳブレンド 前述の結果を、ＧＭＡで官能化した、ＰＳ（配合物第２
番）、ＳＡＮ（配合物第３番）又はＰＭＭＡ（配合物第
４番）と組合せて１５％のＳＡＭＡを含むＰＣ／ＡＢＳ
ブレンドについての光沢の読みを示した表３の結果によ
り更に確認した。各場合において、同様に、２種の官能
化重合体又は共重合体を含むブレンドが標準ブレンド
（配合物第１番）よりも低い光沢を示したが、ＧＭＡ官
能化ＰＭＭＡ／ＳＡＭＡの組において最良の光沢低下が
得られた。 表３ 配合物番号 １ ２ ３ ４ブレンド成分 （重量％） ＰＣ ５７ ５７ ５７ ５７ ＡＢＳ １８ １８ １８ １８ ＳＡＮ ２５ −− −− −− ＳＡＭＡ −− １５ １５ １５ ＰＳ−ＧＭＡ−１ −− １０ −− −− ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− −− １０ −−ＰＭＭＡ−ＧＭＡ−１ −− −− −− １０ 光沢 ６０° ９５ ４０ ２８ １２ ８５° ９８ ８９ ８３ ６５実施例４ −ＰＥＣ／ＡＢＳの低光沢ブレンド 表４に、様々な量のＰＣ−ＣＯＯＨとＳＡＮ−ＧＭＡ−
１との組を含むＰＥＣ／ＡＢＳブレンドの光沢を示し
た。再び、２種の官能化重合体又は共重合体を含むブレ
ンドの全て（配合物第２番、第３番及び第４番）が官能
化共重合体を含まない標準ブレンド（配合物第１番）よ
りも低い光沢を示した。しかし、光沢レベルは添加した
官能化共重合体の量と共に変動した。一定の組合せの官
能化共重合体において、官能化共重合体の濃度を最適化
することにより、光沢レベルを最適化することができ
る。 表４ 配合物番号 １ ２ ３ ４ブレンド成分 （重量％） ＰＥＣ ７２ ５２ ６２ ５２ ＡＢＳ １２ １２ １２ １２ ＳＡＮ １６ １１ ６ −− ＰＣ−ＣＯＯＨ −− ２０ １０ ２０ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− ５ １０ １６ 光沢 ６０° ８０ ３４ １６ １５ ８５° ９７ ８６ ６０ ５８実施例５ −低光沢ブレンドの機械的性質 表５に、標準ＰＣ／ＡＢＳブレンド及び低光沢ＰＣ／Ａ
ＢＳブレンドの光沢、衝撃強さ及び引張強さを示した。
低光沢ブレンドは、標準ＰＣ／ＡＢＳブレンドの高い強
度及び靭性を維持した。 表５ 配合物番号 １ ２ブレンド成分 （重量％） ＰＣ ５７ ５７ ＡＢＳ １８ １８ ＳＡＮ ２５ ７ ＳＡＭＡ −− １０ＳＡＮ−ＧＭＡ−１ −− ８ 光沢 ６０° ７７ １５ ８５° ９７ ５９ 切欠アイゾット衝撃値（Ｊ／ｍ） ２３℃ ６３０ ６５０ −３０℃ ４３０ ４４０ 落槍衝撃値（Ｊ） ２３℃ １１０ １１０ −３０℃ ９０ １００ 降伏点での引張強さ（Ｎ／ｍｍ2 ） ５３ ５３ 破壊点での引張伸び（％） ８４ ９２
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・フランクリン・プラット ベルギー、2930、ブラスチャート、ヘン リ・デ・ウィンターレイ、３番 (72)発明者 ハーマナス・バーナーダス・サベニジェ オランダ、4546、ジェイ・イー・プッテ、 バーケンラーン、23番
Claims (13)
- 【請求項１】 （ａ） 反応性基を有しない芳香族カー
ボネートポリマー； （ｂ） 反応性エポキシ基を有する重合体又は共重合
体；及び （ｃ） 前記エポキシ基と反応することができる反応性
基を有する重合体又は共重合体；を含むポリマーブレン
ド。 - 【請求項２】 重合体又は共重合体（ｂ）が１分子あた
り１個より多い反応性エポキシ基を有する請求項１記載
のポリマーブレンド。 - 【請求項３】 重合体又は共重合体（ｃ）が１分子あた
り１個より多い反応性基を有する請求項１記載のポリマ
ーブレンド。 - 【請求項４】 重合体又は共重合体（ｂ）が１分子あた
り１個より多い反応性エポキシ基を有し、そして重合体
又は共重合体（ｃ）が１分子あたり１個より多い反応性
基を有する請求項１記載のポリマーブレンド。 - 【請求項５】 成分（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）の総量に
対して計算して、４０乃至９８重量％の芳香族カーボネ
ートポリマー（ａ）、１乃至３０重量％の重合体又は共
重合体（ｂ）及び１乃至３０重量％の重合体又は共重合
体（ｃ）を含む請求項１記載のポリマーブレンド。 - 【請求項６】 芳香族カーボネートポリマーが、芳香族
ポリカーボネート、又はポリエステルカーボネート、又
はカーボネート結合を有するブロックとシロキサン単位
を含むブロックとを含むブロック共重合体、又は芳香族
カーボネートブロックと脂肪族カーボネートブロックと
を含むブロック共重合体、又はこれらの化合物の２種以
上のブレンドである請求項１記載のポリマーブレンド。 - 【請求項７】 反応性エポキシ基が、ポリマー鎖中に組
み込まれた又はポリマー鎖にグラフトされた、アクリル
酸グリシジル又はメタクリル酸グリシジルから誘導され
る単位から成る請求項１記載のポリマーブレンド。 - 【請求項８】 重合体又は共重合体（ｃ）の反応性基が
カルボン酸基、カルボン酸無水物基、アミン基又はアル
コール基である請求項１記載のポリマーブレンド。 - 【請求項９】 重合体又は共重合体（ｃ）が反応性カル
ボン酸基を有する芳香族カーボネートポリマーである請
求項１記載のポリマーブレンド。 - 【請求項１０】 更に下記種類の成分の１種以上を含む
請求項１記載のポリマーブレンド： （ｄ） （ｄ１） スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチ
レン、メタクリル酸メチル又はこれらの混合物と （ｄ２） アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メ
タクリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミ
ド又はこれらの混合物とを （ｄ３） ゴム状ラテックスにグラフトすることにより
得られるグラフト共重合体、及び／又は （ｅ） （ｅ１） スチレン、α−メチルスチレン、核置換スチ
レン、メタクリル酸メチル又はこれらの混合物と （ｅ２） アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ア
クリル酸メチル、無水マレイン酸、Ｎ−置換マレイミド
又はこれらの混合物と の共重合体。 - 【請求項１１】 ブレンドが、成分（ａ）、（ｂ）及び
（ｃ）の総量１００重量部に対して計算した量で、１０
乃至５０重量部のグラフト共重合体（ｄ）及び２５乃至
７５重量部の共重合体（ｅ）を含む請求項１０記載のポ
リマーブレンド。 - 【請求項１２】 成分を溶融押出機内で配合する請求項
１記載のポリマーブレンドの製造方法。 - 【請求項１３】 請求項１乃至１１のうちのいずれか１
項に記載のポリマーブレンドから製造される物品。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE91110064:2 | 1991-06-19 | ||
| EP91110064A EP0519098B1 (en) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | Aromatic carbonate polymer based blend with low gloss |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05179122A true JPH05179122A (ja) | 1993-07-20 |
| JP3115945B2 JP3115945B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=8206842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04157118A Expired - Fee Related JP3115945B2 (ja) | 1991-06-19 | 1992-06-17 | 低光沢ポリマーブレンド |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5369172A (ja) |
| EP (1) | EP0519098B1 (ja) |
| JP (1) | JP3115945B2 (ja) |
| DE (1) | DE69113256T2 (ja) |
| ES (1) | ES2078388T3 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010509434A (ja) * | 2006-11-03 | 2010-03-25 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 低光沢かつ低温衝撃強さを有する熱可塑性組成物 |
| KR20180078891A (ko) * | 2016-12-30 | 2018-07-10 | 롯데첨단소재(주) | 수지 조성물 및 이로부터 제조된 성형품 |
| WO2019212222A1 (ko) * | 2018-04-30 | 2019-11-07 | 롯데첨단소재(주) | 열가소성 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품 |
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