JPH0517803U - スポツトライト用ハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱の作業性が良く、強固に固定できるとと
もに、長期間固定しても安全であるスポットライト用ハ
ンガーを提供する。 【構成】 ハンガー本体１のバトン受け部１ａ，１ｂお
よび締付具２の押圧子８により、バトン１２に固定され
る。締付具２は、押付けねじ５の先端に押圧子８を進退
・回転自在に設け、押圧子８と押付けねじ５の先端との
間に圧縮ばね７を介在させてあり、ばね受け６により圧
縮ばね７を支持し、ストッパ９により押圧子８が飛び出
さないようにしてある。つまみ板３を手で回すことによ
り、押付けねじ５がハンガー本体１のバトン受け部１
ａ，１ｂの方に向かって進行し、圧縮ばね８により付勢
された押圧子８とバトン受け部１ａ，１ｂとでバトン１
２を挟持して固定される。バトン１２から取り外す場合
には、つまみ板３を手で逆に回せばよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、舞台照明等に用いるスポットライトをバトンに取り付けるための スポットライト用ハンガーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４に従来のスポットライト用ハンガーの使用時の構成を示す。図４において 、１は灯具（図示せず）に取り付けたハンガー本体、１２はハンガー本体１を取 り付けるバトン、１３はつまみ板１４，押付けねじ１５，押圧子１６およびコイ ルばね１７からなる締付具である。

【０００３】 この従来のスポットライト用ハンガーは、ハンガー本体１と締付具１３の間に バトン１２を通し、締付具１３のつまみ板１４を回すことにより、押付けねじ１ ５がバトン受け部１ａ，１ｂの方に向かって進行し、バトン１２を押圧子１６と バトン受け部１ａ，１ｂとで挟持して固定される。コイルばね１７は押付けねじ １５の弛みを防ぐためのものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来の構成によれば、手でつまみ板１４を回してバトン１２ に取り付けただけでは強固に固定できず、工具を用いて締め付けていた。そのた め、取り外す場合にも工具を用いなければならず、着脱の作業性が悪かった。ま た、バトン１２の径が小さい場合には、コイルばね１７の力が大きくなり、より 締め付けにくくなる。

【０００５】 さらに、長期間バトン１２に取り付けておく場合には、振動や衝撃等で押付け ねじ１５が弛むことがあり、安全性にも問題があった。また、バトン１２の径が 大きい場合には、コイルばね１７の力が小さく、押付けねじ１５の弛みがより発 生しやすくなる。 この考案の目的は、着脱の作業性が良く、強固に固定できるとともに、長期間 固定しても安全であるスポットライト用ハンガーを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案のスポットライト用ハンガーは、押付けねじの先端に押圧子を進退・ 回転自在に設けてあり、この押圧子と押付けねじの先端との間に圧縮ばねを介在 させたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

この考案の構成によれば、押付けねじの先端に進退・回転自在の押圧子を設け てあり、この押圧子が圧縮ばねにより付勢されているため、取り付けるバトンの 大きさに関係なく、押付けねじを手で回して締めるだけで、簡単にかつ強固に固 定できる。さらに、長期間固定しても振動や衝撃を圧縮ばねが吸収し、押付けね じが緩むことがない。また、取外しも押付けねじを手で回して弛めるだけでよい 。

【０００８】

【実施例】

この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１はこの考案の一実施例のスポットライト用ハンガーの使用時の構成図であ る。図１において、１はアーム１１に取り付けられたハンガー本体、２はハンガ ー本体１をバトン１２に固定するための締付具、１０は灯具である。また、図２ は締付具２の分解図、図３は非使用時の締付具２の状態を示す図である。

【０００９】 このスポットライト用ハンガーは、ハンガー本体１のバトン受け部１ａ，１ｂ および締付具２の押圧子８により、バトン１２に固定されるようになっている。 締付具２は、図２に示すように、押付けねじ５につまみ板３をロックピン４によ り固定し、押付けねじ５の先端部５ａに、ばね受け６，割リング状の圧縮ばね７ ，押圧子８を通し、先端５ｂによりストッパ９をかしめて固定する。すなわちこ の締付具２は、図３に示すように、押付けねじ５の先端に押圧子８を進退・回転 自在に設け、この押圧子８と押付けねじ５の先端との間に圧縮ばね７を介在させ てあり、ばね受け６により圧縮ばね７を支持し、ストッパ９により押圧子８が飛 び出さないようにしてある。

【００１０】 このように構成されたスポットライト用ハンガーをバトン１２に取り付ける場 合には、つまみ板３を手で回すことにより、押付けねじ５がハンガー本体１のバ トン受け部１ａ，１ｂの方に向かって進行し、圧縮ばね７により付勢された押圧 子８とバトン受け部１ａ，１ｂとでバトン１２を挟持して固定される。また、バ トン１２から取り外す場合には、つまみ板３を手で逆に回せばよい。

【００１１】 以上のようにこの実施例によれば、押付けねじ５の先端に進退・回転自在の押 圧子８を設けてあり、この押圧子８が圧縮ばね７により付勢されているため、バ トン１２の径の大小に関係なく、工具を使用することなく手でつまみ板３を回し て締めるだけで、強固に固定することができる。さらに、長期間固定しても振動 や衝撃を圧縮ばね７が吸収するため、押付けねじ５が緩むことがない。また、取 り外す場合も手でつまみ板３を回して弛めればよい。このように、着脱の作業性 が良く、強固に固定できるとともに、長期間固定しても非常に安全である。

【００１２】

【考案の効果】

この考案のスポットライト用ハンガーは、押付けねじの先端に進退・回転自在 の押圧子を設けてあり、この押圧子が圧縮ばねにより付勢されているため、取り 付けるバトンの大きさに関係なく、押付けねじを手で回して締めるだけで、簡単 にかつ強固に固定できる。さらに、長期間固定しても振動や衝撃を圧縮ばねが吸 収し、押付けねじが緩むことがない。また、取外しも押付けねじを手で回して弛 めるだけでよい。このように、着脱の作業性が良く、強固に固定できるとともに 、長期間固定しても非常に安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例のスポットライト用ハンガ
ーの使用時の構成図である。

【図２】同実施例における締付具の分解図である。

【図３】同実施例における非使用時の締付具の状態を示
す図である。

【図４】従来のスポットライト用ハンガーの使用時の構
成図である。

【符号の説明】

１ ハンガー本体 １ａ，１ｂ バトン受け部 ５ 押付けねじ ７ 圧縮ばね ８ 押圧子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンガー本体のバトン受け部に向かって
   進退する押付けねじを前記ハンガー本体に設けたスポッ
   トライト用ハンガーにおいて、前記押付けねじの先端に
   押圧子を進退・回転自在に設け、この押圧子と前記押付
   けねじの先端との間に圧縮ばねを介在させたことを特徴
   とするスポットライト用ハンガー。