JPH0517749Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、小売店において使用されているチ
エツクアウトシステムのチエツクアウトカウンタ
台に関するものである。

従来の技術 一般に、この種の商品販売システムにおいて、
キヤツシヤーまたはオペレータの正面にキヤツシ
ユレジスタやレーザ光線を用いたバーコードリー
ダ等による商品データ記録部を設け、この商品デ
ータ記録部の左右に平坦な荷受面を形成したチエ
ツクアウトカウンタ台を配置している。そして、
商品を入れたカゴを右側の荷受面に載置し、空の
カゴを左側に載置し、右側のカゴから商品を取り
出しながら値段等のデータを商品データ記録部に
記録させ、左側のカゴに記録済みの商品を投入し
ている。

このようにして右側のカゴに入つた全ての商品
のデータ記録が終了すると、左側のカゴは客が持
ち去り、空になつた右側のカゴはオペレータが左
側へ移動させている。

考案が解決しようとする問題点 商品のデータを記録する場合に、商品を右側の
カゴから取り出して左側のカゴに投入する操作を
個々の商品毎に行なわなければならないので、右
側のカゴの位置が常に一定していることが望まし
い。そのために、一定位置に設置されるようにカ
ゴの搬入時に注意をするものであるが、その操作
は手で行なうものであるため、一定位置に決める
ことは難しい。

このようなことから、荷受面に凹凸部を形成
し、この凹凸部によりカゴを強制的に一定位置に
停止させることも試みられているが、そのカゴを
定位値に止めると云う点では効果的であるものの
空になつたカゴを左側に移動させる場合には、荷
受面に形成された凹凸部が邪魔になり、カゴを移
動させる操作性が悪いと云う別の問題が発生す
る。

問題点を解決するための手段 値段等の商品データ記録部の左右に展張する平
坦な荷受面を形成し、この荷受面のカゴの搬入側
の前記商品データ記録部の直前に前記荷受面と略
同一面をなす接触抵抗の大きいストツパを設け
る。

作 用 商品の入つた重量の大きいカゴは、荷受台上を
滑らせて商品データ記憶部に近づけるが、そのカ
ゴの底面がストツパに接触すると抵抗が増加す
る。そのため、カゴを止めるべき位置が正確に定
められ、これにより、格別な注意を払わなくても
一定位置にカゴを位置させて操作性のよい商品の
取り扱いを行なうことができるものである。

実施例 この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、横長のチエツクアウトカウンタ本体１
が設けられ、このチエツクアウトカウンタ本体１
には矩形状で左右方向に長い平坦面による荷受面
２が形成されている。

このようなチエツクアウトカウンタ本体１の略
中央には、手前側にカゴ通過部３を空けて商品デ
ータ記憶部としてのバーコードリーダ４が設けら
れている。このバーコードリーダ４にはその正面
側に商品に貼付されたラベルに印刷されたバーコ
ードを読み取る読取窓５が形成されている。ま
た、前記バーコードリーダ４の上にはオペレータ
側に傾斜した操作部６が設けられており、この操
作部６の一部には液晶等による表示部７が形成さ
れている。さらに、前記操作部６の左側には客用
の表示部８が設けられている。

ついで、前記チエツクアウトカウンタ本体１の
右側は、商品の入つたカゴ９が搬入される搬入側
とされており、この搬入側の前記荷受面２の手前
側には、前記カゴ９の脱落を防止するガイドレー
ル１０が左右方向に設けられている。また、前記
荷受面２の前記バーコードリーダ４の直前には、
その荷受面２の表面と略同一面をなす接触抵抗の
大きいストツパ１１が設けられている。このスト
ツパ１１はゴム等の弾性体よりなるものである。
すなわち、前記荷受面２にその前後方向にわたつ
て中央部が深くなる段部１２を有する溝１３が形
成され、ステンレススチールによるストツパ保持
枠１４により保持された前記ストツパ１１がその
溝１１内に取付けられている。そして、前記スト
ツパ保持枠１４に一体的に取付けられたボス１５
は前記荷受面２を貫通して底面側から取付けられ
たビス１６により前記ストツパ保持枠１４は固定
されている。また、このストツパ保持枠１４は、
その中央部に凹みを有し、前記ストツパ１１の下
面中央部には空間部１７が形成されている。

なお、前記チエツクアウトカウンタ本体１のオ
ペレータ側には、複数側の引出１８や棚１９が形
成されている。

このような構成において、商品を入れたカゴ９
はチエツクアウトカウンタ本体１の右側の荷受台
２の上に載置される。実際には第２図のＡ位置に
置かれる。オペレータはガイドレール１０で案内
しながらそのカゴ９を手元に引き込むが、カゴ９
の底面がストツパ１１に接触するとその滑り抵抗
が急激に増加する。これにより、カゴ９の位置は
常にストツパ１１により規制され、第２図のＢで
示す一定位置に定められる。なお、Ａ位置は空い
ているので別のカゴ９をそのＡ位置に置くことも
可能である。そして、カゴ９の重量が大きいと第
４図に示すようにストツパ１１の中央部が僅かに
凹み、その停止作用を一層促進させる。

しかして、左側のＣ位置には空になつたカゴ９
が置かれており、オペレータは右のカゴ９から商
品を取り出してバーコードリーダ４の読取窓５の
前を通してから左側のカゴ９に投入する。この
時、商品に貼付されたラベルに印刷されたバーコ
ードが読み取られ、値段その他の各種のデータが
記憶される。

このようにしてデータ読取を終了した商品は、
すべてＣ位置のカゴ９に移し変えられるが、この
Ｃ位置のカゴ９は客によりＤ位置まで移動して商
品の包装その他の作業がなされる。そして、空い
たＣ位置には、Ｂ位置にあつたカゴ９を移動させ
るが、この場合には、そのカゴ９に商品がなく空
であるので、その重量は軽く、ストツパ１１の接
触抵抗が大きくても比較的軽い力で滑らせること
が可能である。また、ストツパ１１が第４図に示
すように変形していても、カゴ９の重量が軽くな
ることによりその変形度合いは小さくなり、Ｃ位
置への移動時に障害になることはない。

なお、前記実施例においては、弾性体により形
成されたストツパ１１について説明したが、この
ストツパは接触抵抗の大きい材質のものであれ
ば、シート状のものを用いることもできる。

考案の効果 この考案は上述のように、値段等の商品データ
記録部の左右に展張する平坦な荷受面を形成し、
この荷受面のカゴの搬入側の前記商品データ記録
部の直前に前記荷受面と略同一面をなす接触抵抗
の大きいストツパを設けたので、商品の入つた重
量の大きいカゴを滑らせて商品データ記憶部に近
づけた時に、そのカゴの底面がストツパに接触す
ると抵抗が増加するため、カゴを止めるべき位置
が正確に定められ、これにより、格別な注意を払
わなくても一定位置にカゴを位置させて操作性の
よい商品の取り扱いを行なうことができるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は斜視図、第２図は平面図、第３図はストツパ
部分の断面図、第４図はカゴが載置された状態の
断面図である。 ２……荷受面、４……バーコードリーダ（商品
データ記憶部）、９……カゴ、１１……ストツパ、
１７……空間部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 値段等の商品データ記録部の左右に展張する
   平坦な荷受面を形成し、この荷受面のカゴの搬
   入側の前記商品データ記録部の直前に前記荷受
   面と略同一面をなす接触抵抗の大きいストツパ
   を設けたことを特徴とするチエツクアウトカウ
   ンタ台。 ２ ストツパを弾性体により形成して荷受面に埋
   め込んだことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のチエツクアウトカウンタ台。 ３ ストツパの下面中央部に空間部を形成したこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第２項
   記載のチエツクアウトカウンタ台。