JPH0517542Y2 - - Google Patents
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- JPH0517542Y2 JPH0517542Y2 JP270387U JP270387U JPH0517542Y2 JP H0517542 Y2 JPH0517542 Y2 JP H0517542Y2 JP 270387 U JP270387 U JP 270387U JP 270387 U JP270387 U JP 270387U JP H0517542 Y2 JPH0517542 Y2 JP H0517542Y2
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Landscapes
- Duct Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は無機質繊維製のエアダクトの改良に係
り、特に極めて優れた性能を有すると共に、低コ
ストで効率的に製造することができる円筒状エア
ダクトに関する。
り、特に極めて優れた性能を有すると共に、低コ
ストで効率的に製造することができる円筒状エア
ダクトに関する。
[従来の技術]
無機質繊維製エアダクトは、工業用又は家庭用
の通風筒、空調用ダクトとして用いられており、
従来、次のような方法により製造されている。
の通風筒、空調用ダクトとして用いられており、
従来、次のような方法により製造されている。
第2図aに示すような半割体21をプレス成
形し、1対(2本)の半割体21の端面21a
同志を接着剤で接着して筒状とし、第2図bに
示す如く表被材22で被覆する(プレス方式)。
形し、1対(2本)の半割体21の端面21a
同志を接着剤で接着して筒状とし、第2図bに
示す如く表被材22で被覆する(プレス方式)。
第3図aに示す如く、芯金(マンドレル)2
3に無機質繊維24を巻き付けて成形し、その
後、芯金23を長手方向に抜き取つて筒状体と
し、第3図bに示す如く表被材22で被覆する
(ダイレクト方式)。
3に無機質繊維24を巻き付けて成形し、その
後、芯金23を長手方向に抜き取つて筒状体と
し、第3図bに示す如く表被材22で被覆する
(ダイレクト方式)。
[考案が解決しようとする問題点]
上記,の製造方法のうち、のプレス方式
では、プレス、接着及び表被材被覆の3工程を経
ることを必要とするため生産性が低く、コスト高
となるという問題がある。しかも、プレス方式で
製造された円筒状エアダクトは、第2図bに示す
如く、接着部が2ケ所ある上に、別々にプレス成
形して得られた半割体21の端面21aが反りや
変形のために密着しないことがあり、このために
接着面から空調のエアーがリークして被装材がパ
ンクしたり、結露が生じるなどの問題が発生する
ことがある。
では、プレス、接着及び表被材被覆の3工程を経
ることを必要とするため生産性が低く、コスト高
となるという問題がある。しかも、プレス方式で
製造された円筒状エアダクトは、第2図bに示す
如く、接着部が2ケ所ある上に、別々にプレス成
形して得られた半割体21の端面21aが反りや
変形のために密着しないことがあり、このために
接着面から空調のエアーがリークして被装材がパ
ンクしたり、結露が生じるなどの問題が発生する
ことがある。
これに対し、のダイレクト方式で製造された
円筒状エアダクトでは、接着端面が存在しないこ
とから、このような空調のエアーリークや結露、
パンク等の問題は殆どないが、ダイレクト方式は
芯金の引き抜きに時間がかかり、単位製品あたり
の生産サイクルタイムが長いためにコスト高とな
るという問題がある。
円筒状エアダクトでは、接着端面が存在しないこ
とから、このような空調のエアーリークや結露、
パンク等の問題は殆どないが、ダイレクト方式は
芯金の引き抜きに時間がかかり、単位製品あたり
の生産サイクルタイムが長いためにコスト高とな
るという問題がある。
[問題点を解決するための手段]
本考案の円筒状エアダクトは、長手方向に設け
られた1本の切開口が接着剤にて封着された無機
質繊維製筒状体と、この無機質繊維製筒状体を巻
回して貼着された表被材とを有し、表被材の重ね
代が該切開口と異なる位置に配置されているもの
である。
られた1本の切開口が接着剤にて封着された無機
質繊維製筒状体と、この無機質繊維製筒状体を巻
回して貼着された表被材とを有し、表被材の重ね
代が該切開口と異なる位置に配置されているもの
である。
[作用]
本考案の円筒状エアダクトは、ダイレクト方式
で成形した後長手方向に1本の切開口を入れ、こ
の切開口を開いて成形体を芯金から取り外し、し
かる後にこの切開口を接着剤で封着することによ
り、容易かつ効率的に製造することができる。
で成形した後長手方向に1本の切開口を入れ、こ
の切開口を開いて成形体を芯金から取り外し、し
かる後にこの切開口を接着剤で封着することによ
り、容易かつ効率的に製造することができる。
しかして、切開口は、元来一体であつたものを
切り込むことにより設けたものであるため、反り
や変形等を生じることもなく接着剤により密着性
良く封着することができ、接着強度も高い。
切り込むことにより設けたものであるため、反り
や変形等を生じることもなく接着剤により密着性
良く封着することができ、接着強度も高い。
このように切開口の密着性及び接着強度が高
く、しかも表被材の重ね代が切開口の位置と異な
る位置にあるため、円筒状エアダクトの断熱性、
気密性は確実に保たれ、エアーリーク、結露等の
問題が解消される。
く、しかも表被材の重ね代が切開口の位置と異な
る位置にあるため、円筒状エアダクトの断熱性、
気密性は確実に保たれ、エアーリーク、結露等の
問題が解消される。
[実施例]
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例に係る円筒状エアダ
クトの斜視図である。
クトの斜視図である。
図示の如く、本考案の円筒状エアダクト1は、
無機質繊維製筒状体2とこれを巻回して貼着され
た表被材3とを有し、無機質繊維製筒状体2に
は、その長手方向に1本の切開口2aが設けら
れ、この切開口2aはその切開口端面同志が接着
剤で接着され封着されている。
無機質繊維製筒状体2とこれを巻回して貼着され
た表被材3とを有し、無機質繊維製筒状体2に
は、その長手方向に1本の切開口2aが設けら
れ、この切開口2aはその切開口端面同志が接着
剤で接着され封着されている。
しかして、表被材3は、その重ね代3aが切開
口2aと異なる位置となるように巻回されてい
る。
口2aと異なる位置となるように巻回されてい
る。
次に、このような本考案の円筒状エアダクトの
好適な製造方法について第4図a〜eを参照して
説明する。
好適な製造方法について第4図a〜eを参照して
説明する。
まず、マンドレル4に未硬化のバインダーを含
む無機質繊維5を均等厚さに巻き付ける(a図)。
次にこれを熱処理してバインダーを硬化させ、筒
状体2となし、これに切開口2aを切り込む(b
図)。しかる後、切開口2aを押し広げて筒状体
2をマンドレル4から取り外し(c図)、切開口
2aの端面に接着剤を付着させ、これら端面同志
を重ね合せて接着する。(d図)。その後、重ね代
3aが切開口2aと異なる位置となるように被装
材3を貼着して円筒状エアダクト1となす(e
図)。
む無機質繊維5を均等厚さに巻き付ける(a図)。
次にこれを熱処理してバインダーを硬化させ、筒
状体2となし、これに切開口2aを切り込む(b
図)。しかる後、切開口2aを押し広げて筒状体
2をマンドレル4から取り外し(c図)、切開口
2aの端面に接着剤を付着させ、これら端面同志
を重ね合せて接着する。(d図)。その後、重ね代
3aが切開口2aと異なる位置となるように被装
材3を貼着して円筒状エアダクト1となす(e
図)。
なお、本考案において無機質繊維製筒状体2を
構成する無機質繊維としては、グラスウール、ロ
ツクウール、スラグウール等の無機質繊維が挙げ
られる。
構成する無機質繊維としては、グラスウール、ロ
ツクウール、スラグウール等の無機質繊維が挙げ
られる。
無機質繊維製筒状体はこのような無機質繊維を
適当なバインダーにより成形して得られるが、そ
の際、バインダーの使用量は筒状体全重量に対し
て15〜20重量%程度とし、密度45〜200Kg/m3程
度の筒状体とするのが好適である。
適当なバインダーにより成形して得られるが、そ
の際、バインダーの使用量は筒状体全重量に対し
て15〜20重量%程度とし、密度45〜200Kg/m3程
度の筒状体とするのが好適である。
このような無機質繊維製筒状体2の切開口2a
を封着するための接着剤としては、酢ビ(酢酸ビ
ニル)系、アクリル系、ゴム系、エポキシ系等の
各種有機系接着剤を用いることができる。
を封着するための接着剤としては、酢ビ(酢酸ビ
ニル)系、アクリル系、ゴム系、エポキシ系等の
各種有機系接着剤を用いることができる。
この無機質繊維製筒状体2の内壁面に、フエノ
ールバインダー、あるいは酢ビ等の繊維飛散防止
剤をコーテイングしても良く、これにより円筒状
エアダクトの品質をより良好なものとすることが
できる。
ールバインダー、あるいは酢ビ等の繊維飛散防止
剤をコーテイングしても良く、これにより円筒状
エアダクトの品質をより良好なものとすることが
できる。
また、本考案において、表被材3としては、ヤ
ーン入りアルミ箔が好適であるが、ポリエチレ
ン、ポリエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリカーボネート等のプラスチツクフイルム
及びそれらの積層品並びにそれらとアルミ箔、紙
等とのラミネート品或いは、それらにアルミ等を
蒸着したものでも良い。表被材3を筒状体2に接
着するための接着剤としては酢ビ系接着剤等を使
用することができる。
ーン入りアルミ箔が好適であるが、ポリエチレ
ン、ポリエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリカーボネート等のプラスチツクフイルム
及びそれらの積層品並びにそれらとアルミ箔、紙
等とのラミネート品或いは、それらにアルミ等を
蒸着したものでも良い。表被材3を筒状体2に接
着するための接着剤としては酢ビ系接着剤等を使
用することができる。
本考案の円筒状エアダクトの大きさ等について
は、特に制限はないが、一般には長さ1000〜2047
mm、特に2000mm前後、筒の内径(呼び径)d100
〜650mm、特に114mm前後、無機質繊維製筒状体2
の肉厚t10〜50mm、特に25mm程度とするのが好ま
しい。
は、特に制限はないが、一般には長さ1000〜2047
mm、特に2000mm前後、筒の内径(呼び径)d100
〜650mm、特に114mm前後、無機質繊維製筒状体2
の肉厚t10〜50mm、特に25mm程度とするのが好ま
しい。
なお、第1図に示す円筒状エアダクトは本考案
の一実施例であつて、本考案は何ら図示のものに
限定されるものではない。例えば、表被材3の重
ね代3aは、筒状体2の切開口2aと重ならない
位置であれば良く、第1図に示す如く、筒状体2
の中心軸に対して切開口2aの対称位置(180°)
にするものに限られず、60°、90°あるいは120°の
位置にあつても良い。ただし、円筒状エアダクト
の断熱性、気密性の面からは、第1図に示す位置
とするのが最も好ましい。
の一実施例であつて、本考案は何ら図示のものに
限定されるものではない。例えば、表被材3の重
ね代3aは、筒状体2の切開口2aと重ならない
位置であれば良く、第1図に示す如く、筒状体2
の中心軸に対して切開口2aの対称位置(180°)
にするものに限られず、60°、90°あるいは120°の
位置にあつても良い。ただし、円筒状エアダクト
の断熱性、気密性の面からは、第1図に示す位置
とするのが最も好ましい。
また、本考案の円筒状エアダクトは、第5図に
示す如く、一方の端面にメス型1a、他方の端面
にオス型1bの切り欠きをそれぞれ設けてジヨイ
ントを構成することもでき、これにより、円筒状
エアダクトの接続作業を容易とし、施工性を向上
させることもできる。
示す如く、一方の端面にメス型1a、他方の端面
にオス型1bの切り欠きをそれぞれ設けてジヨイ
ントを構成することもでき、これにより、円筒状
エアダクトの接続作業を容易とし、施工性を向上
させることもできる。
以下、製造例について説明する。
製造例 1
第4図a〜eに示す方法に従つて本考案の円筒
状エアダクトを製造した。無機質繊維製筒状体の
製造には、グラスウールにバインダーとしてフエ
ノールバインダーを12重量%用いて、密度60Kg/
m3の筒状体を得た。また、切開口の接着剤として
は酢ビ系接着剤を用い、封着した筒状体にヤーン
入りアルミ箔クラフト紙を酢ビ系接着剤で接着
し、内径114mm、肉厚25mm、長さ2000mmの円筒状
エアダクトを製造した。
状エアダクトを製造した。無機質繊維製筒状体の
製造には、グラスウールにバインダーとしてフエ
ノールバインダーを12重量%用いて、密度60Kg/
m3の筒状体を得た。また、切開口の接着剤として
は酢ビ系接着剤を用い、封着した筒状体にヤーン
入りアルミ箔クラフト紙を酢ビ系接着剤で接着
し、内径114mm、肉厚25mm、長さ2000mmの円筒状
エアダクトを製造した。
この円筒状エアダクトを一般の空調用ダクトに
施工したところ、施工性は極めて良好で、エアー
リーク、パンク、結露等の問題を生じることな
く、長期間安全に使用することができた。
施工したところ、施工性は極めて良好で、エアー
リーク、パンク、結露等の問題を生じることな
く、長期間安全に使用することができた。
[考案の効果]
以上詳述した通り、本考案の円筒状エアダクト
は、ダイレクト方式で効率的に製造することがで
き、しかも芯金の抜き取りも短時間で極めて容易
に行なえることから、生産のサイクルタイムが非
常に短くなり、製造コストが大幅に低減される。
は、ダイレクト方式で効率的に製造することがで
き、しかも芯金の抜き取りも短時間で極めて容易
に行なえることから、生産のサイクルタイムが非
常に短くなり、製造コストが大幅に低減される。
また、切開部は良好な密着性のもとに高い接着
強度で封着され、しかもこの切開部と表被材の重
ね代が異なる位置に配置されているため、断熱性
はもちろんのこと気密性も極めて良好で空調のエ
アーがリークしたり、結露、パンク等が発生する
ことがない。
強度で封着され、しかもこの切開部と表被材の重
ね代が異なる位置に配置されているため、断熱性
はもちろんのこと気密性も極めて良好で空調のエ
アーがリークしたり、結露、パンク等が発生する
ことがない。
このように本考案の円筒状エアダクトは、低コ
ストで高品質なものであるため、工業的に極めて
有用である。
ストで高品質なものであるため、工業的に極めて
有用である。
第1図は本考案の一実施例を示す円筒状エアダ
クトの斜視図、第2図a,b及び第3図a,bは
従来の円筒状エアダクトの製造方法を説明する斜
視図、第4図a〜eは本考案の円筒状エアダクト
の製造例を示す工程説明図、第5図は本考案の異
なる実施例を示す正面図である。 1……円筒状エアダクト、2……無機質繊維製
筒状体、2a……切開口、3……表被材、3a…
…重ね代。
クトの斜視図、第2図a,b及び第3図a,bは
従来の円筒状エアダクトの製造方法を説明する斜
視図、第4図a〜eは本考案の円筒状エアダクト
の製造例を示す工程説明図、第5図は本考案の異
なる実施例を示す正面図である。 1……円筒状エアダクト、2……無機質繊維製
筒状体、2a……切開口、3……表被材、3a…
…重ね代。
Claims (1)
- 長手方向に設けられた1本の切開口が接着剤に
て封着された無機質繊維製筒状体と、この無機質
繊維製筒状体を巻回して貼着された表被材とを有
し、この表被材は、その重ね代が該切開口を異な
る位置に配置されていることを特徴とする円筒状
エアダクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP270387U JPH0517542Y2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP270387U JPH0517542Y2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63110846U JPS63110846U (ja) | 1988-07-16 |
JPH0517542Y2 true JPH0517542Y2 (ja) | 1993-05-11 |
Family
ID=30781791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP270387U Expired - Lifetime JPH0517542Y2 (ja) | 1987-01-12 | 1987-01-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0517542Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4787268B2 (ja) * | 2004-12-29 | 2011-10-05 | ウェルマン ディフェンス リミテッド | 編織布ダクト |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2590245B2 (ja) * | 1988-12-15 | 1997-03-12 | 近藤建設株式会社 | 建物の空調システム |
-
1987
- 1987-01-12 JP JP270387U patent/JPH0517542Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4787268B2 (ja) * | 2004-12-29 | 2011-10-05 | ウェルマン ディフェンス リミテッド | 編織布ダクト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63110846U (ja) | 1988-07-16 |
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