JPH0517534A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents

塗料用樹脂組成物

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JPH0517534A
JPH0517534A JP16843991A JP16843991A JPH0517534A JP H0517534 A JPH0517534 A JP H0517534A JP 16843991 A JP16843991 A JP 16843991A JP 16843991 A JP16843991 A JP 16843991A JP H0517534 A JPH0517534 A JP H0517534A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗料用含フッ素共重合体組成物で、剛性の保持
および耐擦傷性に加え塗膜の平滑性の良い塗膜を形成す
る。 【構成】フルオロオレフイン、脂肪酸ビニルエステルま
たは脂肪酸イソプロペニルエステル、ヒドロキシ基含有
アリルエーテルおよびフルオロアルキル基含有アリルエ
ーテルを必須成分とする共重合体で、フルオロオレフイ
ン、脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イソプロペニル
エステル、ヒドロキシ基含有アリルエーテルおよびフル
オロアルキル基含有アリルエーテルおよび共重合可能な
共単量体に基づく単位の含有量が、生成共重合体組成で
それぞれ10〜80モル%、5〜80モル%、3〜80
%:0.1〜20モル%、および0〜40モル%であ
り、テトラヒドロフラン中30℃で測定される極限粘度
が0.5〜2.0dl/gである塗料用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な塗料用硬化性含フ
ッ素共重合体に関するものであり、さらに詳しくはフル
オロオレフイン、脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イ
ソプロペニルエステル、ヒドロキシ基含有アリルエーテ
ルおよびフルオロアルキル基含有アリルエーテルを必須
成分として含有する硬化可能な含フッ素共重合体に関す
るものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来から含フッ素重合体は耐
熱性、機械的特性、耐薬品性、耐候性等が非常に優れた
樹脂として使用されてきた。含フッ素重合体の塗料とし
ての利用の試みは、古くはテトラフルオロエチレン重合
体、クロロトリフルオロエチレン重合体を始めとして、
最近ではフッ化ビニリデン系共重合体さらにはフッ素系
重合体を他の合成樹脂塗料に添加変性した変性フッ素樹
脂塗料が市販され、主として潤滑性、非粘着性、耐候性
および耐薬品性を生かしたコーティング材として化学工
業、食品、建築、機械分野等に使用されている。
【0003】しかるにこれらの塗料はほとんどが水ある
いは特殊な有機溶剤に粉体を分散させた形態かあるいは
粉体そのものを使用する形態であるため、樹脂の融点以
上に加温することによって初めて均一な膜となり得る。
したがってかなり専門化された技術者やメーカーによっ
てのみ施工が可能であり、熟練度を要する技術となって
いる。一方近年脚光をあびているものに溶剤可溶型フッ
素樹脂塗料がある。これらは有機溶剤に対する溶解性を
上げ、通常の塗料用溶媒に溶解できるようにした硬化型
の塗料であり、その耐候性、耐薬品性を生かした長期メ
ンテナンスフリーの塗料として建築土木および機械金属
用として伸長しつつある。
【0004】溶剤可溶型フッ素樹脂塗料は耐候性、耐薬
品性と共にフッ素原子を起因とする撥水性、耐汚染性を
特性としている。しかるに、これら溶剤可溶型フッ素樹
脂塗料は、有機溶媒に可溶とするために、フッ素を含ま
ないビニルモノマーと共重合させているためフッ素含有
量が20〜40重量%と少なく、撥水性、耐汚染性が必
ずしも充分ではない。そこでフッ素含量を増すためにフ
ルオロオレフイン量を増加させれば良いが、フルオロオ
レフイン量を多くすると有機溶剤への溶解性が低減し可
溶性塗料としての特性が失われる。
【0005】また、フルオロオレフインの含量を増加さ
せると塗料全体の屈折率が低下し塗膜の光沢が低下す
る、と言う問題が生じる。一方、塗膜に撥水性、耐汚染
性を付与するために他のフッ素系化合物を添加剤として
塗料に加えることも行われており、該方法では添加剤が
塗膜表面に配向するためそれなりの効果は発現するが、
塗膜全体としてはフッ素含量があまり増加しないため、
前述のような屈折率の低下ひいては光沢の低下という問
題も生じる。
【0006】加えて、かかる添加剤は多く場合官能基を
有するものではないため、架橋構造によった硬化塗膜中
への導入固定化ができずその結果、成膜当初においては
目的とする性能を発揮するが、添加剤が塗膜表面から徐
々に遊離するため経時的にその効果が失われてしまう。
【0007】本発明者らは、上記の如き問題点を解決す
るため鋭意検討を重ねた結果、フルオロオレフイン、脂
肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イソプロペニルエステ
ル、ヒドロキシ基含有アリルエーテルおよび、フルオロ
アルキル基含有アリルエーテルとを共重合させることに
より、上記の欠点を改善した。即ち、耐候性や耐薬品性
と共に撥水性や耐汚染性といった性能を長期に維持でき
る特性を備えた新規な溶剤可溶型フッ素樹脂塗料用の樹
脂を完成させるに至った。
【0008】更には、従来溶剤可溶型フッ素樹脂塗料は
使用されるフッ素樹脂が、アミノブラストやイソシアネ
ート等との硬化剤への相溶性が充分でないことや、溶剤
への溶解性に限度があるため塗装の仕上がり即ち、塗装
面の平滑性が悪く表面平滑剤の添加が不可欠であった。
また、前述のように含有するフッ素原子の効果により
塗膜の屈折率が下がり光沢が低下する現象が指摘されて
いた。
【0009】しかるに、本発明からなる溶剤可溶型フッ
素樹脂を用いた塗料によって形成された塗膜は、表面平
滑剤等の添加剤を全く添加しなくても塗装の仕上がり、
即ち塗装表面の平滑性が非常に良好であることが判っ
た。これは共重合成分であるフルオロアルキル基含有ア
リルエーテルのフルオロアルキル基成分が塗膜表面に選
択的に配向することにより、表面平滑剤としての効果即
ち、自己平滑性効果を発現しているものと推定される。
【0010】本発明の新規樹脂による塗膜は、前述のよ
うに塗膜表面にアリルエーテルのフルオロアルキル基が
選択的に配向するため、塗膜表面のフッ素含量が多くな
り撥水性、撥油性が一段と高く豪雪地帯で問題になる積
雪や結氷に対し、それらの滑落や防除効果が期待でき
る。
【0011】本発明の含フッ素共重合体はフルオロオレ
フインと 数)で示される脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イソ
プロペニルエステル、および (R=HまたはCH2 OH、R3 =HまたはCH3
4 およびR5 =それぞれ同一かまたは異なるHまたは
OH、n およびm =それぞれ同一かまたは異なる0〜8
の整数)で示されるヒドロキシ基含有アリルエーテル、
および アルキル基)で示されるフルオロアルキル基含有アリル
エーテルを必須成分とする共重合体であって、フルオロ
オレフイン、脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イソプ
ロペニルエステル、ヒドロキシ基含有アリルエーテル、
フルオロアルキル基含有アリルエーテルおよび他の重合
可能な共単量体に基づく単位の含有量が、生成共重合体
組成でそれぞれ10〜80モル%、5〜80モル%、3
〜80モル%、0.1〜20モル%および0〜40モル
%であり、テトラヒドロフラン中30℃で測定される極
限粘度が0.05〜2.0dl/gで、好ましくはフル
オロオレフイン、脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イ
ソプロペニルエステル、ヒドロキシ基含有アリルエーテ
ル、フルオロアルキル基含有アリルエーテルおよび他の
重合可能な共単量体に基づく単位の含有量が、生成共重
合体組成でそれぞれ20〜70モル%、10〜60モル
%、3〜60モル%、0.1〜10モル%および0〜3
0モル%の割合で含有するものである。
【0012】本発明に用いるフルオロオレフインとして
は、例えばテトラフルオロエチレン、クロロトリフルオ
ロエチレン、1.1−ジフルオロエチレン、ヘキサフル
オロプロピレン等が有効であり、これらを単独または混
合物として重合させることができる。
【0013】フルオロオレフイン含量は仕込む際の単量
体の量によって任意に変更可能であるが、高過ぎる共重
合体は有機溶剤への溶解性が下がり、また製造面での共
重合体収率で問題が出てくる。逆に少ない場合には耐候
性、耐薬品性といった物性面から好ましくない。
【0014】また、脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸
イソプロペニルエステルの含量が高過ぎる共重合体は耐
候性、耐薬品性といった物性面から好ましくなく、低過
ぎる共重合体は分子量の低下を招き製造面からも好まし
くない。ヒドロキシ基含有アリルエーテルの含量が高過
ぎるものは分子量の低下を招き、また製造面でも問題が
生じる。一方その含量が低過ぎるものについては、硬化
反応が起こりにくくなりその結果耐薬品性、耐候性等の
物性の低下を招き、重ね塗り等がしにくくなる。
【0015】また、フルオロアルキル基含有アリルエー
テルの含量が高すぎる共重合体は、硬化剤であるアミノ
ブラストやイソシアネートへの相溶性が悪くなり、加え
てコスト面からも好ましくない、また低すぎると撥水性
や防汚性等の効果が低下し好ましくない。 さらに、そ
の他の重合可能な共単量体に基づく単位が高すぎる場合
は溶解性、透明性および製造面から問題が生じる。
【0016】本発明における脂肪酸ビニルエステルとし
ては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イ
ソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、イソカプロン酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリリッ
ク酸ビニル、カプロイック酸ビニル、ステアリン酸ビニ
ル、ベオバ9およびベオバ10(昭和シェル石油製)等で
あるがアルキル基の炭素数が1〜12であるものが好まし
い。また脂肪酸イソプロペニルエステルとしては、酢酸
イソプロペニル、プロピオン酸イソプロペニル等である
が、製造面からは酢酸イソプロペニルが好ましい。ヒド
ロキシ基含有アリルエーテルとしては、アリルアルコー
ル、2-アリロキシ-1- エタノール、3-アリロキシ-1- プ
ロパノール、4-アリロキシ-1- ブタノール、5-アリロキ
シ-1-ペンタノール、6-アリロキシ-1- ヘキサノール、7
-アリロキシ-1- ヘプタノールおよび8-アリロキシ-1-
オクタノール、3-アリロキシ-2- プロパノール、3-アリ
ロキシプロパン-1,2- ジオール等が使用できる。
【0017】フルオロアルキル基含有アリルエーテルと
しては、次式の物が例示できる。 で、Rfとしては次の構造の物が有効である。
【0018】−CH2-CF3 ,−CH2-(CF2 )F,
−CH2-(CF2 3 F,−(CH 2 )- ( CF2
2 F,−(CH2 2-(CF2 4 F,−(CH2 2-
(CF2 6 F, −(CH2 2-(CF2 8 F,−(CH2 2-(CF
2 10F,−CH2-(CF2)2 H,−CH2-(C
2 4 H,−CH2-(CF2 6 H, −CH2-(C
2 8 H, −CH2-(CH2 10H,−CH(CF
32 ,−(CH2 2-(CF2 2-CF(C F3
2 ,−(CH2 2-(CF2 4-CF(CF 3 2 ,−
(CH2 2-(CF2 6-CF(CF3 2 ,−(C
2 2-(CF2 8 CF(CF3 2 ,−CH2-CF
2- CHF- CF3 更には、これら必須成分の他に、その他の共単量体と
してビニル酢酸、エチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、グリシジルメタクリレート等のアクリル酸また
はメタクリル酸のエステル、アクリルアミド、N-メチロ
ールアクリルアミド等のアクリルアミド類、エチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヒドロキシブチル
ビニルエーテル等のビニルエーテル類、クロトン酸、ウ
ンデシレン酸などのカルボン酸含有オレフイン類等が挙
げられ単量体の純度は通常のラジカル重合に支障のない
不純物を含まなければ98%以上のガスクロマトグラフィ
ー純度でよい。
【0019】本発明の共重合体は30℃テトラヒドロフラ
ン(THF) 中で測定される極限粘度が0.05〜2.0dl/ g の
範囲にあり、さらに好ましくは0.1 〜0.5dl/gであるこ
とが必要である。極限粘度が低過ぎる場合は、塗膜物性
の低下、作業性の悪化等を招き、逆に高過ぎる場合は溶
剤への溶解性の減少をそれぞれ引き起こす。また本発明
の共重合体はテトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状
エーテル、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ピリジン等の含窒素溶剤、1,1,
1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン等の含ハロゲ
ン溶剤に溶解可能である。さらにこれらの溶剤に溶解さ
せて得られる溶液はいずれの場合も無色透明である。
【0020】本発明のフルオロオレフイン、脂肪酸ビニ
ルエステルまたは脂肪酸イソプロペニルエステル、ヒド
ロキシ基含有アリルエーテル、フルオロアルキル基含有
アリルエーテルおよびその他の単量体を含有する共重合
体は、通常のラジカル開始剤の存在下、溶液重合、乳化
重合、懸濁重合または塊状重合等の方法により該単量体
を共重合させて得ることができる。
【0021】共重合体製造における重合温度は−30〜10
0 ℃好ましくは0〜80℃が適当である。ラジカル開始剤
の種類としては、油溶性ラジカル開始剤として例えばジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロ
ピルパーオキシジカーボネート、ターシャリィブチルパ
ーオキシピバレート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネート、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイ
ルパーオキシド、パーフルオロオクタノイルパーオキシ
ド等の過酸化物、アゾイソブチロニトリル、アゾビス−
2、4−ジメチルパレロニトリル等のアゾ化合物、ある
いはトリエチルボロン−酸素または過酸化物等の有機ボ
ロン系化合物があげられ、水溶性開始剤としては過酸化
水素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムおよびこれ
らと金属塩等を組み合わせたレドックス系開始剤があげ
られる。
【0022】溶媒は特に限定しないが、重合方法により
水あるいは通常の有機炭化水素化合物あるいはフッ素系
有機化合物あるいはこれらを組み合わせた系が使用され
る。水系の場合は分散安定剤として懸濁剤あるいは乳化
剤を使用するのが通常である。
【0023】このようにして得られた共重合体は、分子
鎖中に水酸基をもっているため、水酸基と反応する官能
基をもつ化合物により硬化が可能である。水酸基と反応
する官能基を持つ化合物としては、例えばイソシアネー
ト類、メラミン類などがある。かかる含フッ素共重合体
は、単独もしくは、前記のフルオロアルキル基含有アリ
ルエーテル系共重合体と混合し、さらに上記の水酸基と
反応する官能基をもつ化合物と混合することにより、塗
膜強度が高く、透明性の高い硬化性塗料として使用する
ことができる。
【0024】また本共重合体には、顔料、紫外線吸収
剤、分散安定剤等を添加することもでき、いずれの場合
も良好な分散性を示す。本共重合体を用いる塗料の形態
としては、通常の塗料が使用される種々の用法を用いる
ことができる。すなわち、下塗り塗料、中塗り塗料、顔
料や金属、鉱物等を含有させた上塗り塗料、トップクリ
ャー塗料等として用いることができる。また、この様な
重ね塗りばかりではなく、単独で基材に塗装し保護膜も
しくは塗装膜として用いることができる。
【0025】また、塗料としての塗装はスプレー塗装、
ディッピング塗装、ロール塗り、ハケ塗り等周知の方法
が採用でき、塗装後は室温から数百度までの温度範囲で
硬化させることができる。室温付近での低温硬化では硬
化剤としてイソシアネート類、アルコキシシラン等の使
用が好ましい。
【0026】なお、本共重合体は、他の種々の高分子化
合物、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂等と混合して用いることを妨げるものではな
い。このように、本発明組成物は屋内と屋外とを問わず
に用いられ、組成物の塗膜性能としては、特に耐汚染
性、耐候性、耐摩擦性(低摩擦性)、撥水性および撥油
性などに優れるために、かかる性能が強く要求される分
野に最適であって、そうした用途あるいは利用分野とし
ては建築外装用、自動車用、自動車補修用、プラスチッ
クス用、家電製品用、プレコートメタル用、木工合板
用、大型構築、構造物用、船舶用、橋梁用、カラートタ
ン用、プラント類用または瓦用などが挙げられるが、他
方、素材の面からは木材もしくは合板類、トタン、ブリ
キ、アルミニウム、銅、クロム、ステンレス等の金属
類、ABS、ナイロン、ポリエステル、アクリルもしく
はFRPなどのプラスチックス類、またはセメント、
瓦、スレート板もしくはコンクリート表面などの無機質
材など、さらにはリシンもしくはマスチックなどの新旧
の塗膜に対する保護被覆層、保護塗膜層などが挙げられ
る。
【0027】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳細に説明する
が、これらによって限定されるものではない。
【0028】実施例1 電磁攪拌器付きの内容積3Lのステンレス製オートクレ
ーブに酪酸ビニル(VBu) 313.4g、2−アリロキシ−1−
エタノール(HEAE)213.3g 、ビニル酢酸(VAA)8.6g 、ト
リフルオロエチルアリルエーテル(TFEAE)25.2g、キシレ
ン(Xy)680g、炭酸ナトリウム2.5g、t-ブ チルパーオキ
シピバレート(t- BPV)6.0gを仕込み窒素ガスでオートク
レーブ内を3回置換した。ついで内部を脱気しクロロト
リフルオロエチレン(CTFE)566.7gを導入し(CTFE/VBu/HE
AE/VAA/TFEAE=49/27/21/1/2 モル%) 、徐々に昇温し
た。60℃で24時間重合を行った後、未反応のCTFEを除去
しオートクレーブを開放したところ、固型分濃度60wt%
の共重合体溶液を得た。この共重合体溶液をn-ヘキサン
で再沈したところ透明な共重合体970.9gを得た(CTFE/VB
u/HEAE/VAA/TFEAE=50.0/36.0/12.0/0.6/1.4 モル%) 。
この共重合体のTHF中30℃で測定した極限粘度〔η〕は
0.15dl/g であった。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2〜4および比較例1 実施例1と同様の方法で、仕込組成を表lに示すような
割合に変えて重合を行ない各々第1表に示す含フッ素ポ
リマーを得た。
【0031】また比較例1としてフルオロアルキル基含
有アリルエーテルを含まない場合の含フッ素ポリマーに
ついて例示する。実施例5 実施例1〜4および比較例1で得られた、含フッ素共重
合体の50wt%キシレン溶液100 部と、ユーバン20SE-6
0 ( 三井東圧(株)製メラミン樹脂)25 部と光安定剤「サ
ノールLS765 」(三共(株)製)1部を混合し、溶剤ソル
ベッソ100(エッソ化学(株)製) を加えて、濃度を調整し
た後、スプレー法によりアルミニウム板上に塗装し、14
0 ℃〜160 ℃で30分間かけて硬化させた。その結果透明
で密着性の良い塗膜が得られた。該塗膜の諸物性を表2
に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明の塗料用樹脂組成物は、耐湿、耐
酸性および耐擦傷性に加えて、塗膜の平滑性に極めて優
れるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 131/02 PFR 6904−4J 131/04 PFV 6904−4J // C08F 216/14 MKZ 6904−4J 218/08 MLH 6904−4J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】フルオロオレフインと 整数)で示される脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イ
    ソプロペニルエステル、および (R=HまたはCH2 OH、R3 =HまたはCH3
    4 およびR5 =それぞれ同一かまたは異なるHまたは
    OH、n およびm =それぞれ同一かまたは異なる0〜8
    の整数)で示されるヒドロキシ基含有アリルエーテル、
    および アルキル基)で示されるフルオロアルキル基含有アリル
    エーテルを必須成分とする共重合体であって、フルオロ
    オレフイン、脂肪酸ビニルエステルまたは脂肪酸イソプ
    ロペニルエステル、ヒドロキシ基含有アリルエーテル、
    フルオロアルキル基含有アリルエーテルルおよび他の重
    合可能な共単量体に基づく単位の含有量が、生成共重合
    体組成でそれぞれ10〜80モル%、5〜80モル%、
    3〜80モル%、0.1〜20モル%および0〜40モ
    ル%であり、テトラヒドロフラン中30℃で測定される
    極限粘度が0.05〜2.0dl/gである塗料用樹脂
    組成物。
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