JPH05175067A - インダクタの製造方法 - Google Patents
インダクタの製造方法Info
- Publication number
- JPH05175067A JPH05175067A JP34436991A JP34436991A JPH05175067A JP H05175067 A JPH05175067 A JP H05175067A JP 34436991 A JP34436991 A JP 34436991A JP 34436991 A JP34436991 A JP 34436991A JP H05175067 A JPH05175067 A JP H05175067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- insulating material
- adhesive
- resistant insulating
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比抵抗が小さいコアを使用することができる
インダクタの製造方法を提供することにある。 【構成】 コイルが巻回されるコアの端面1に所定の温
度に耐えることができると共に接着力を有する接着性耐
熱絶縁材2を固着した後に、この接着性耐熱絶縁材2の
表面に電極3を焼付により取り付ける。
インダクタの製造方法を提供することにある。 【構成】 コイルが巻回されるコアの端面1に所定の温
度に耐えることができると共に接着力を有する接着性耐
熱絶縁材2を固着した後に、この接着性耐熱絶縁材2の
表面に電極3を焼付により取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルが巻回されるコ
アの端面側に電極を設けてなるインダクタの製造方法に
関する。
アの端面側に電極を設けてなるインダクタの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインダクタの製造方法において
は、コアに電極を取り付ける場合、先ず、接着剤に導電
性金属(例えば、Ag,Au等)を混合してできるペー
スト状の電極材料をコアの端面に直接塗り、次に、それ
を高温炉に入れて、約600℃程度の温度で固着する、
すなわち焼付により行っていた。この焼付によって電極
を取り付けているのは、他の方法に比較して、固着力が
強く、又、ペースト状の電極材料を塗って焼付けるだけ
なので作業が容易で、かつ低価格に製造できるからであ
る。
は、コアに電極を取り付ける場合、先ず、接着剤に導電
性金属(例えば、Ag,Au等)を混合してできるペー
スト状の電極材料をコアの端面に直接塗り、次に、それ
を高温炉に入れて、約600℃程度の温度で固着する、
すなわち焼付により行っていた。この焼付によって電極
を取り付けているのは、他の方法に比較して、固着力が
強く、又、ペースト状の電極材料を塗って焼付けるだけ
なので作業が容易で、かつ低価格に製造できるからであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインダ
クタの製造方法においては、電極がコアに直接に接触す
ることになるから、使用するコアの比抵抗が大きくない
と、製造したインダクタの特性(例えばQ特性)の低下
を招くので、使用できるコアは比抵抗が大きいもの、例
えばNi−Znフェライト(抵抗率1×106 Ωcm)に
限られているという問題がある。
クタの製造方法においては、電極がコアに直接に接触す
ることになるから、使用するコアの比抵抗が大きくない
と、製造したインダクタの特性(例えばQ特性)の低下
を招くので、使用できるコアは比抵抗が大きいもの、例
えばNi−Znフェライト(抵抗率1×106 Ωcm)に
限られているという問題がある。
【0004】本発明の課題は、比抵抗が小さいコアを使
用することができるインダクタの製造方法を提供するこ
とにある。
用することができるインダクタの製造方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、コイル
が巻回されるコアの端面に所定の温度に耐えることがで
きると共に接着力を有する接着性耐熱絶縁材を固着した
後に、この接着性耐熱絶縁材の表面に電極を焼付により
取り付けたことを特徴とするインダクタの製造方法が得
られる。
が巻回されるコアの端面に所定の温度に耐えることがで
きると共に接着力を有する接着性耐熱絶縁材を固着した
後に、この接着性耐熱絶縁材の表面に電極を焼付により
取り付けたことを特徴とするインダクタの製造方法が得
られる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0007】図1には、本発明によるインダクタの製造
方法の一例が示されている。図1(a)には、コイルが
巻回されるコアの一例の外観が斜視図で示されている。
コア端面1を図1(b)に示されるように、耐熱性の絶
縁材であって接着力がある接着性耐熱絶縁材2でコーテ
ィングする。ここで、接着性耐熱絶縁材2の一例として
は、主成分がシリカ・アルミナなるスミセラム(住友化
学製)がある。接着性耐熱絶縁材2は、100℃で固着
する一液性(混合の工程が不必要)のものであるから、
コーティングの作業は簡易である。そして、固着後は、
この接着性耐熱絶縁材2は、高温(例えば、1000
℃)に耐え得る。図1(b)に示されるように、接着性
耐熱絶縁材2を固着したコアは、図1(c)に示される
ように、接着性耐熱絶縁材2の表面に電極3が焼付によ
り取り付けられる。
方法の一例が示されている。図1(a)には、コイルが
巻回されるコアの一例の外観が斜視図で示されている。
コア端面1を図1(b)に示されるように、耐熱性の絶
縁材であって接着力がある接着性耐熱絶縁材2でコーテ
ィングする。ここで、接着性耐熱絶縁材2の一例として
は、主成分がシリカ・アルミナなるスミセラム(住友化
学製)がある。接着性耐熱絶縁材2は、100℃で固着
する一液性(混合の工程が不必要)のものであるから、
コーティングの作業は簡易である。そして、固着後は、
この接着性耐熱絶縁材2は、高温(例えば、1000
℃)に耐え得る。図1(b)に示されるように、接着性
耐熱絶縁材2を固着したコアは、図1(c)に示される
ように、接着性耐熱絶縁材2の表面に電極3が焼付によ
り取り付けられる。
【0008】図2には、本発明によって得られたインダ
クタと従来のインダクタとのQ特性の一例が示されてい
る。ここで、比抵抗の小さいコアとしては、Mn−Zn
フェライト(抵抗率700Ω・cm)を使用し、従来例は
直接、本発明の例は接着性耐熱絶縁材2を介して電極が
焼付によりコアに取り付けられており、コイルの巻数は
50ターンのものである。図2から明らかなように、本
発明に係るインダクタの特性(曲線bで示す)は、従来
の製造方法に係るインダクタの特性(曲線aで示す)に
比べて、広い周波数範囲で高いQを有しているのがわか
る。
クタと従来のインダクタとのQ特性の一例が示されてい
る。ここで、比抵抗の小さいコアとしては、Mn−Zn
フェライト(抵抗率700Ω・cm)を使用し、従来例は
直接、本発明の例は接着性耐熱絶縁材2を介して電極が
焼付によりコアに取り付けられており、コイルの巻数は
50ターンのものである。図2から明らかなように、本
発明に係るインダクタの特性(曲線bで示す)は、従来
の製造方法に係るインダクタの特性(曲線aで示す)に
比べて、広い周波数範囲で高いQを有しているのがわか
る。
【0009】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
インダクタの製造方法は、コアと電極とを絶縁する部材
に、耐熱性があってかつ接着力がある絶縁材を用いるこ
とによって、コアと電極とを簡易に絶縁でき、比抵抗が
小さいコアを使用することができる。
インダクタの製造方法は、コアと電極とを絶縁する部材
に、耐熱性があってかつ接着力がある絶縁材を用いるこ
とによって、コアと電極とを簡易に絶縁でき、比抵抗が
小さいコアを使用することができる。
【図1】本発明のインダクタの製造方法の一例を示した
外観斜視図で、(a)はコアのみの図、(b)はコア端
面に接着性耐熱絶縁材が固着された図、(c)は接着性
耐熱絶縁材の表面に焼付により電極が取り付けられた図
である。
外観斜視図で、(a)はコアのみの図、(b)はコア端
面に接着性耐熱絶縁材が固着された図、(c)は接着性
耐熱絶縁材の表面に焼付により電極が取り付けられた図
である。
【図2】従来のインダクタと本発明によるインダクタの
Q特性を示した図である。
Q特性を示した図である。
1 コア端面 2 接着性耐熱絶縁材 3 電極
Claims (1)
- 【請求項1】 コイルが巻回されるコアの端面に所定の
温度に耐えることができると共に接着力を有する接着性
耐熱絶縁材を固着した後に、この接着性耐熱絶縁材の表
面に電極を焼付により取り付けたことを特徴とするイン
ダクタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34436991A JPH06103655B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | インダクタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34436991A JPH06103655B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | インダクタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175067A true JPH05175067A (ja) | 1993-07-13 |
JPH06103655B2 JPH06103655B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=18368708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34436991A Expired - Lifetime JPH06103655B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | インダクタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06103655B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004311866A (ja) * | 2003-04-10 | 2004-11-04 | Sekishin Kogyo Kk | チョークコイル |
JP6392967B1 (ja) * | 2017-12-27 | 2018-09-19 | Smk−Logomotion株式会社 | 近接場型無線通信用アンテナ素子 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34436991A patent/JPH06103655B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004311866A (ja) * | 2003-04-10 | 2004-11-04 | Sekishin Kogyo Kk | チョークコイル |
JP6392967B1 (ja) * | 2017-12-27 | 2018-09-19 | Smk−Logomotion株式会社 | 近接場型無線通信用アンテナ素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06103655B2 (ja) | 1994-12-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950530 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |