JPH05174879A - 電線接続端子 - Google Patents

電線接続端子

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JPH05174879A
JPH05174879A JP3333423A JP33342391A JPH05174879A JP H05174879 A JPH05174879 A JP H05174879A JP 3333423 A JP3333423 A JP 3333423A JP 33342391 A JP33342391 A JP 33342391A JP H05174879 A JPH05174879 A JP H05174879A
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Keizo Nishitani
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、車両などの電気配線に用いられ
るフラットワイヤハーネスを構成する中継回路板内に配
設する電線接続端子に関し、配索密度および信頼性の向
上並びに自動製造工程の高速化に役立つ電線接続端子を
提供することを目的とする。 【構成】 基板部11aの一端に外部回路圧接部11b
を突設すると共に、基板部11aから起立する内部回路
圧接部11cを設けた電線接続子11と、固定具本体1
2aの下面に電線係止部12dと係止爪12cを設けた
端子固定具12とからなり、端子固定具12に電線接続
子11を着設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両などの電気配線に
用いられるフラットワイヤハーネスを構成する中継回路
板内に配設する電線接続端子に関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は、従来のワイヤハーネスに代え
て、その薄型軽量化、車体への組付け性向上および生産
の自動化を図るため、図17および図18に示すような
フラットワイヤハーネス(特願平2−115827)を
提案した。
【0003】図17において、車両内の配設経路に沿っ
て形成した長尺の絶縁板1の上に、中継回路体として所
定間隔で複数の中継回路板2、21 、22 …が固定され
ている。各中継回路板は、図18において符号2で代表
して示すように、回路基板3の上に並設した複数のスリ
ット3aに内部回路導体としてジャンクションバー4を
圧入固定して成る。ジャンクションバー4には、両端ま
たは片端にタブ4aが形成され、一側縁にスロット4c
を有する圧接端子部4bが突設されている。5、5′
は、前記タブ4aに装着されるコネクタを示し、コネク
タハウジング5a内の端子収容室5bに雌−雌中継端子
6を挿着して構成される。
【0004】上述の中継回路板2は、コネクタ5の極数
と同数のジャンクションバー4を必要とするため収容す
る回路数の増加に比例して重量が重くなり、また、被覆
電線7とジャンクションバー4との接続、およびジャン
クションバー4とコネクタ内の端子との接続を必要とす
るため接続箇所が多くなり、生産性および信頼性が低下
するなどの欠点を有している。
【0005】これを解決するため本出願人は、ジャンク
ションバー4に代えて軽量な被覆電線を主な回路導体と
する図19に示すような中継回路板を提案した(特願平
3−310581)。図19において、中継回路板2′
を構成するケース2a′内に配設した圧接端子8に、コ
ネクタ5と導通した被覆電線7を圧接して中継回路板
2′を形成している。
【0006】しかしながら、この中継回路板2′内に被
覆電線7を配索する際に、被覆電線7に残留する歪み、
くせ等の影響により、被覆電線7が跳ね上がったり、他
の配索回路にひっかかるなどの障害が発生することがあ
り、また圧接端子8の端部に被覆電線7が擦過されて導
通不良を起こすなどの問題点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に着目し、中継回路板内の配索障害を排除して配索作業
が容易かつ円滑に実施できるようにすると共に、配索密
度および信頼性の向上並びに自動製造工程の高速化に役
立つ電線接続端子を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明の電線接続端子は、請求項1に記載のよう
に、基板部の一端に外部回路圧接部を突設すると共に、
該基板部から外部回路圧接部方向に起立する内部回路圧
接部を設けた電線接続子と、固定具本体の下面に電線係
止部と係止爪を設けた端子固定具とからなり、該端子固
定具に前記電線接続子の基板部を着設してなることを特
徴とする(以下、第1の発明という)。本発明のもう一
つの電線接続端子は、請求項2に記載のように、基板部
の一端に外部回路圧接部を突設し、該基板部から外部回
路圧接部方向に起立する内部回路圧接部を設けると共
に、該基板部から垂下して形成した固定用爪を有する電
線接続子と、係止具本体の上面および下面にそれぞれ凹
陥した電線係止部を形成すると共に、該係止具本体の上
面から下面に貫通する内部回路圧接部挿通用のスリット
を形成した電線係止具とからなり、電線を圧接した前記
内部回路圧接部に該電線係止具の内部回路圧接部挿通用
のスリットを外挿して電線を係止するようにしたことを
特徴とする(以下、第2の発明という)。
【0009】
【作用】本発明によれば、中継回路基板に電線接続端子
を固定する際に、電線接続端子に設けた電線係止部によ
り、既に配索された回路導体を係止するようにしている
ため、配索導体相互の接触を防止して配索密度および信
頼性を向上させることができる。
【0010】
【実施例】図1は、第1の発明の実施例を示す電線接続
端子Aの斜視図であり、図2は図1の側面図である。電
線接続端子Aは、黄銅などの導電性の薄金属板を折曲し
て形成した電線接続子11と、電気絶縁性の合成樹脂材
を成形した端子固定具12から構成されている。
【0011】電線接続子11は、基板部11aの一端か
ら略直角に起立した電線圧接用のスロット11dを有す
る外部回路圧接部11bを形成すると共に、基板部11
aの両側縁から外部回路圧接部11b方向に起立して互
いに対向する電線圧接用のスロット11eを有する内部
回路圧接部11cを形成してなる。スロット11dとス
ロット11eの位置は、圧接された電線が互いに接触し
ないように外部回路圧接部11bのスロット11dを内
部回路圧接部11cのスロット11eよりも高い位置に
設けている。
【0012】端子固定具12は、合成樹脂製の固定具本
体12aの両端部に固定脚12bを形成し、固定脚12
bの内側に2本のロック爪12cを突設すると共に、2
本のロック爪12cの中間に電線係止部12dを形成し
てなる。そして、合成樹脂材を用いて一体成形すること
により、端子固定具12の上面部12eに電線接続子1
1の基板部11aが埋設された電線接続端子Aを形成す
る。
【0013】なお、端子固定具12に電線接続子11の
基板部11aを着設する手段としては、一体成形によら
ず予め成形しておいた端子固定具12に接着剤などを用
いて電線接続子11を接合してもよい。この場合、基板
部11aの着座用に凹部(図示せず)を設けておくのが
好ましい。また、端子固定具12は合成樹脂製に限定さ
れず、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属製と
することもできる。
【0014】次に、この電線接続端子Aを用いて中継回
路板内に配索する方法について説明する。図3は、中継
回路板Pの構造を示す斜視図であり、中継回路板Pは、
複数の電線案内溝14を形成した隔壁15によって区画
された4個所の配索区域16を有する中継回路基板13
の一端に、4段に積層された多段コネクタ17を配備す
ると共に、中継回路基板13に配設した電線接続端子A
の内部回路圧接部11cと多段コネクタ17内に収容し
たコネクタ端子17b(図4に示す)とを被覆電線7に
よって導通させることにより構成されている。なお、外
部回路圧接部11bは、他の中継回路板の電線接続端子
と導通する被覆電線を圧接するために使用する。
【0015】中継回路板13に電線接続端子Aを固定す
るには、図5に示すように、中継回路基板13の端子固
定用孔13aの上に電線接続端子Aを配置し、既に中継
回路基板13上に配索された被覆電線7の上から、矢印
に示すように、端子固定用孔13aに端子固定具12の
ロック爪12cを挿通し、図6に示すように、固定脚1
2bを中継回路基板13に当接させると共に、係止突起
13bにロック爪12cを係合させて固定する。このと
き、被覆電線7の上に端子固定具12の電線係止部12
dが当接して被覆電線7が係止される。
【0016】図7ないし図9は、電線接続端子Aを用い
て配索する工程の説明図である。まず、図7に示すよう
に、内部回路圧接部11cのスロット11eに被覆電線
7を圧接した電線接続端子A1 を中継回路基板の端子固
定用孔13a1 に固定する。次に図8に示すように、被
覆電線7aを内部回路圧接部11cのスロット11eに
圧接した電線接続端子A2 を被覆電線7の上に重ねるよ
うにして端子固定用孔13a2 に固定する。これを繰り
返し行うことにより、図9に示すように、それぞれ被覆
電線7b、7cを圧接した電線接続端子A3 、A4 等を
順次固定する。各電線接続端子A1 、A2 、A3 、A4
は略同一直線上に配置しているが、各被覆電線7は、端
子固定具12の電線係止部12dと中継回路基板13の
間に挟持され、被覆電線7相互が安定して保持されるた
め、配索の障害となることがなく配索密度を向上させる
ことが可能となる。
【0017】次に、第2の発明の実施例として電線接続
端子Bについて説明する。電線接続端子Bは、図10に
示すように、黄銅などの導電性の薄金属板を折曲して形
成した電線接続子18と、合成樹脂絶縁体からなる電線
係止具19とから構成されている。
【0018】電線接続子18は、基板部18aの一端を
略直角に折曲してスロット18eを有する外部回路圧接
部18bを形成すると共に、基板部18aの両側縁から
外部回路圧接部18b方向に起立して互いに対向してス
ロット18fを有する内部回路圧接部18cを形成し、
さらに基板部18aから垂下して設けた固定用爪18d
を備えている。
【0019】電線係止具19は、合成樹脂製の係止具本
体19aの上面19bおよび下面19cにそれぞれ凹陥
した電線係止部19d、19eを形成すると共に、上面
19bから下面19cに貫通する内部回路圧接部挿通用
のスリット19fを形成してなる。そして、図11に示
すように、電線接続子18の内部回路圧接部18cにス
リット19fを外挿して使用するようにしている。
【0020】この電線接続端子Bを用いて中継回路板に
配索を行うには、前記の中継回路板Pの中継回路基板1
3に代えて、電線接続端子B用の端子固定用孔20aを
設けた中継回路基板20を使用する。図12に示すよう
に、まず電線接続子18の固定用爪18dを中継回路基
板16の端子固定用孔16aに挿通して固定し、電線接
続子18の内部回路圧接部18cに被覆電線7を圧接す
る。そして、矢印に示すように、圧接された被覆電線7
の上から内部回路圧接部18cに電線係止具19のスリ
ット19fを外挿し、図13に示すように、電線係止部
19eにより被覆電線7を係止する。
【0021】図14ないし図16は、電線接続端子Bを
用いた配索工程の説明図であり、電線接続端子B1 、B
2 、B3 、B4 が中継回路基板20上の略同一直線上に
配置されている。まず、図14に示すように、中継回路
基板16に固定した電線接続端子B1 の電線接続子18
の内部回路圧接部18cのスロット18fに被覆電線7
aを圧接した後、電線係止具19を挿着する。次に、図
15に示すように、電線接続端子B1 の電線係止部19
dの上に被覆電線7bを重ねて配索し、隣接する配索区
域16bに固定した電線接続端子B2 の内部回路圧接部
18cのスロット18fに被覆電線7bを前記電線接続
端子B1 と同様の操作を行って接続する。これを繰り返
し行うことにより、図16に示すように、電線接続端子
3 、B4 等に対して配索を行う。このとき、電線接続
端子B1 の電線係止部19dの上には被覆電線7bを含
む3本の被覆電線が係止され、電線接続端子B2 には2
本の被覆電線が係止されるなど、配索された被覆電線相
互が整然と保持されるため、配索障害による導通不良が
防止でき、配索密度および信頼性が向上する。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、電線接続端子に設けた
合成樹脂製の電線係止部により、配索された回路導体を
係止するようにしているため、配索導体相互を整然と保
持することが可能となり、配索障害による導通不良が防
止でき、中継回路板内の配索密度および信頼性を著しく
向上させることができると共に、自動製造工程における
高速生産が可能となるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示す電線接続端子の斜視
図である。
【図2】図1の電線接続端子の側面図である。
【図3】図1の電線接続端子を配設した中継回路板の構
造を示す斜視図である。
【図4】図3のコネクタの部分を示すX−X線断面図で
ある。
【図5】図1の電線接続端子を中継回路基板に固定する
方法の説明図である。
【図6】図1の電線接続端子を中継回路基板に固定した
状態の説明図である。
【図7】図1の電線接続端子を用いて配索する工程の説
明図である。
【図8】図7の次の工程の説明図である。
【図9】図8の次の工程の説明図である。
【図10】第2の発明の実施例を示す電線接続端子を分
離した状態の斜視図である。
【図11】図10の電線接続端子を組み付けた状態の斜
視図である。
【図12】図10の電線接続端子を中継回路基板に固定
する方法の説明図である。
【図13】図10の電線接続端子を中継回路基板に固定
した状態の説明図である。
【図14】図10の電線接続端子を用いて配索する工程
の説明図である。
【図15】図14の次の工程の説明図である。
【図16】図15の次の工程の説明図である。
【図17】従来のフラットワイヤハーネスの説明図であ
る。
【図18】図17の中継回路板の分解斜視図である。
【図19】従来の他の中継回路板の分解斜視図である。
【符号の説明】
A、B 電線接続端子 11 電線接続子 11a 基板部 11b 外部回路圧接部 11c 内部回路圧接部 12 端子固定具 12a 固定具本体 12b 固定脚 12c 係止爪 12d 電線係止部 18 電線接続子 18a 基板部 18b 外部回路圧接部 18c 内部回路圧接部 18d 固定用爪 19 電線係止具 19a 係止具本体 19d、19e 電線係止部 19f スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板部の一端に外部回路圧接部を突設す
    ると共に、該基板部から外部回路圧接部方向に起立する
    内部回路圧接部を設けた電線接続子と、固定具本体の下
    面に電線係止部と係止爪を設けた端子固定具とからな
    り、該端子固定具に前記電線接続子の基板部を着設して
    なることを特徴とする電線接続端子。
  2. 【請求項2】 基板部の一端に外部回路圧接部を突設
    し、該基板部から外部回路圧接部方向に起立する内部回
    路圧接部を設けると共に、該基板部から垂下して形成し
    た固定用爪を有する電線接続子と、係止具本体の上面お
    よび下面にそれぞれ凹陥した電線係止部を形成すると共
    に、該係止具本体の上面から下面に貫通する内部回路圧
    接部挿通用のスリットを形成した電線係止具とからな
    り、電線を圧接した前記内部回路圧接部に該電線係止具
    の内部回路圧接部挿通用のスリットを外挿して電線を係
    止するようにしたことを特徴とする電線接続端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61129271U (ja) * 1985-01-31 1986-08-13

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JPS61129271U (ja) * 1985-01-31 1986-08-13

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