JPH0517384Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0517384Y2
JPH0517384Y2 JP1986119448U JP11944886U JPH0517384Y2 JP H0517384 Y2 JPH0517384 Y2 JP H0517384Y2 JP 1986119448 U JP1986119448 U JP 1986119448U JP 11944886 U JP11944886 U JP 11944886U JP H0517384 Y2 JPH0517384 Y2 JP H0517384Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil cooler
oil
cooler assembly
cooling
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986119448U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6326721U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986119448U priority Critical patent/JPH0517384Y2/ja
Publication of JPS6326721U publication Critical patent/JPS6326721U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0517384Y2 publication Critical patent/JPH0517384Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、搭載したエンジン冷却用、潤滑用
オイルを冷却する自動2輪車のオイルクーラに関
する。
(従来の技術) エンジンには、シリンダ、クランク軸などの摺
動各部を潤滑するため、第5図に示すように、オ
イルパン1に貯溜したオイルをオイルポンプ2に
よつて各種摺動部に圧送する潤滑オイル循環系3
が備えられる。自動2輪車のエンジンの場合は、
高速、高出力に設定されている関係上、潤滑オイ
ルが高温になりやすく、オイルの潤滑性能低下を
極力抑える目的から上記循環系の中にオイルクー
ラ4を設置するものが多い。5はオイルフイルタ
を示す。また、この種の自動2輪車エンジンで
は、シリンダヘツドの冷却を向上させるためにオ
イルを冷却用に使用することがあり、上記潤滑系
のオイルポンプ2とは別個のオイルポンプ6によ
り、オイルパン1のオイルをシリンダヘツドに圧
送するシリンダヘツド冷却用オイル循環系7を備
える。
エンジン性能を高めるためには、このシリンダ
ヘツド冷却用オイル循環系7の中にもオイルクー
ラを設置して冷却性能を向上させることが望まし
いとされる。
しかし、このためにもう1つのオイルクーラを
設置することはコスト上あるいはオイルクーラ設
置のスペースなどの面から実用上不利な点が多
く、直ちに採用しがたいという問題があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 以上のように、エンジン性能を高めるためシリ
ンダヘツド冷却用オイルを冷却することは望まし
いが、別個のオイルクーラを増設することはコス
ト上、スペース上実用的に不利な点が多いという
問題に鑑み、この考案では、潤滑用オイル循環系
に用いる既設のオイルクーラを利用してシリンダ
ヘツド冷却用オイルを冷却し、コスト、スペース
上のデメリツトなくエンジン性能を向上するよう
にした自動2輪車のオイルクーラを提供すること
を目的とする。
この考案の他の目的は、中間膨出部の頂部を閉
塞構造とするだけで仕切板等の仕切部品を設ける
ことなく、オイルクーラ組立体を2段に分割でき
る自動2輪車のオイルクーラを提供することにあ
る。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上述した目的を達成するために、この考案に係
る自動2輪車のオイルクーラにおいては、入口管
と出口管を間隔をおいて並設すると共に、両管を
相互に連通する冷却管を多層に配して走行風の当
る位置に取着けるようにした自動2輪車のオイル
クーラにおいて、前記冷却管は細長い凹成形材を
最中形状に合せて内外に放熱フインを設ける一
方、前記冷却管の両端部に頂面が開口を有する膨
出部をそれぞれ一体に形成してオイルクーラ組立
体を構成し、前記各膨出部を多層に重ねて前記入
口管および出口管を形成し、前記オイルクーラ組
立体は、入口管および出口管の中間付近の膨出部
の頂面を開口させない閉塞構造に形成して2段の
分割オイルクーラ組立体に区分し、一方の分割オ
イルクーラ組立体をエンジン各部潤滑用オイル潤
滑系に接続し、他方の分割オイルクーラ組立体を
シリンダヘツド冷却用オイル循環系に接続したも
のである。
(作用) 上記構成により、オイルクーラ組立体が2分さ
れ、一方の分割オイルクーラ組立体は潤滑用オイ
ルを冷却して潤滑性能を保持し、他方の分割オイ
ルクーラ組立体がシリンダヘツド冷却用オイルを
冷却してエンジン性能を高める。既設のオイルク
ーラの入口管、出口管を上下に2分するだけでよ
く、しかもこの分割は中間付近の膨出部の少なく
とも一側頂面を開口させない閉塞構造とするだけ
で仕切板等の仕切部品を不要としたので、簡素な
構成とすることができ、コストスペース上の不利
を伴わない。潤滑オイル循環系でのオイルクーラ
容量が半減することになるが、もともとオイルパ
ンは兼用され、両循環系から戻つたオイル温度が
平均化されるので、オイル総量に対するオイルク
ーラ容量、すなわちオイルパンでのオイル温度は
変らない。上下分割の比率を適当に設定すること
により潤滑用オイル循環系のオイル温度をやや高
めに安定させて、潤滑性能にほとんど影響なくす
ることができ、一方シリンダヘツド冷却用オイル
温度を下げてエンジン性能を高めるより大きな利
点を引き出すことができる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を示す図に就いて説明
する。
第1図はオイルクーラの設置位置を示したもの
で、オイルクーラ組立体8は、自動2輪車フレー
ムのヘツドパイプ9から下方へ延びるダウンチユ
ーブ10上部前面に取着けられる。11はエンジ
ンを示す。
このオイルクーラ組立体8は、第2図に示すよ
うに両側に縦方向の入口管12、出口管13を並
設し、その両管12,13に跨つて偏平な横方向
の冷却管14を多層に連通し、冷却管14の内外
に放熱フイン15,16を添えて構成されたもの
で、入口管12、出口管13が中央部で閉塞さ
れ、上下2つの分割オイルクーラ組立体8a,8
bに区分されている。
すなわち、上記冷却管14は第3図に示すよう
に、断面が偏平なU字形に形成されると共に、両
端部に切頭円錐形に外方へ膨出し、頂面に開口1
9を有する膨出部18を形成された細長い成形板
17を、中にインナ放熱フイン16を挟んで最中
状に溶着したもので、さらに上記膨出部18,1
9を多層に重ねて溶着することによつて膨出部1
8,19が縦方向の入口管12、出口管13にな
り、両管12,13に跨つて冷却管14が多層に
連通する形になり、冷却管14の間にはアウタ放
熱フイン15を挟む。以上はドロンカツプタイプ
と呼ばれるオイルクーラ組立体である。そして、
中央部に配した成形板17aは、膨出部18aの
頂部を開放しないで閉塞頂板20を有するものを
用いる。これにより、入口管12、出口管13は
中央部で仕切られて上下2分され、上下に区分さ
れた分割オイルクーラ組立体8a,8bが構成さ
れる。
一方、エンジン11内には第4図に示すよう
に、オイルパン1のオイルを汲上げる2つのオイ
ルポンプ2,6が設置され、オイルポンプ2の吐
出口に接続されたオイル導管21はオイルフイル
タ5を経て上記オイルクーラ組立体8の入口管1
2下端部12aに接続され、出口管13下端部1
3aは、潤滑用オイル循環系3へ接続される。オ
イルポンプ6の吐出口に接続されたオイル導管2
2はオイルクーラ組立体8の入口管12上端部1
2bに接続され、出口管13上端部13bはシリ
ンダヘツド冷却用オイル循環系7に接続される。
これにより、分離された分割オイルクーラ組立
体8a,8bによつて冷却されたオイルが、それ
ぞれ潤滑用オイル循環系3およびシリンダヘツド
冷却用オイル循環系7に送られ、潤滑性能を低下
させず、またエンジン性能を向上する。
なお、分割オイルクーラ組立体8bを潤滑用オ
イル循環系3に接続し、下段の分割オイルクーラ
組立体8aをシリンダヘツド冷却用オイル循環系
7に接続してもよいが、位置関係から言えば、前
記実施例のものは配管上省スペースになる利点が
ある。
〔考案の効果〕
上記のように、この考案に係る自動2輪車のオ
イルクーラは、間隔をおいて並設された入口管と
出口管とを相互に連通する冷却管を多層に配した
オイルクーラ組立体を上記入口管と出口管の中央
部を閉塞することによつて上下の分割オイルクー
ラに区分し、一方の分割オイルクーラ組立体を潤
滑用オイルクーラ循環系に接続し、他方の分割オ
イルクーラ組立体をシリンダヘツド冷却用オイル
循環系に接続する一方、オイルクーラ組立体の区
分は、入口管および出口管の中間付近の膨出部の
頂面を開口させない閉塞構造とするだけでよく、
仕切板等の独立した仕切部品が不要であるので、
構成がその分簡素化され、コストやスペース上の
不利を伴わず、低コスト、省スペースによつて潤
滑性能を保持すると共にエンジン性能を向上する
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す自動2輪車の
オイルクーラの側面図、第2図は同拡大した正面
図、第3図は同第2図A部をさらに拡大し一部縦
断した正面図、第4図は同オイル循環系との関係
を示す系統図、第5図は従来のオイルクーラのオ
イル循環系との関係を示す系統図である。 1……オイルパン、2,6……オイルポンプ、
3……潤滑用オイル循環系、7……シリンダヘツ
ド冷却用オイル循環系、8……オイルクーラ組立
体、8a,8b……分割オイルクーラ組立体、1
1……エンジン、12……入口管、13……出口
管、14……冷却管、15,16……放熱フイ
ン、17……成形板、18,19……膨出部、2
0……閉塞頂板、21,22……オイル導管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入口管と出口管を間隔をおいて並設すると共
    に、両管を相互に連通する冷却管を多層に配して
    走行風の当る位置に取着けるようにした自動2輪
    車のオイルクーラにおいて、前記冷却管は細長い
    凹成形材を最中形状に合せて内外に放熱フインを
    設ける一方、前記冷却管の両端部に頂面が開口を
    有する膨出部をそれぞれ一体に形成してオイルク
    ーラ組立体を構成し、前記各膨出部を多層に重ね
    て前記入口管および出口管を形成し、前記オイル
    クーラ組立体は、入口管および出口管の中間付近
    の膨出部の頂面を開口させない閉塞構造に形成し
    て2段の分割オイルクーラ組立体に区分し、一方
    の分割オイルクーラ組立体をエンジン各部潤滑用
    オイル潤滑系に接続し、他方の分割オイルクーラ
    組立体をシリンダヘツド冷却用オイル循環系に接
    続したことを特徴とする自動2輪車のオイルクー
    ラ。
JP1986119448U 1986-08-05 1986-08-05 Expired - Lifetime JPH0517384Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986119448U JPH0517384Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986119448U JPH0517384Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6326721U JPS6326721U (ja) 1988-02-22
JPH0517384Y2 true JPH0517384Y2 (ja) 1993-05-11

Family

ID=31006831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986119448U Expired - Lifetime JPH0517384Y2 (ja) 1986-08-05 1986-08-05

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0517384Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5762911A (en) * 1980-09-29 1982-04-16 Yamaha Motor Co Ltd Cooling device of multi-valve type internal combustion engine
JPS6153286B2 (ja) * 1982-06-11 1986-11-17 Dantoo Kk

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4724421U (ja) * 1971-04-13 1972-11-18
JPS5756072Y2 (ja) * 1976-04-24 1982-12-03
JPH0211271Y2 (ja) * 1984-09-14 1990-03-20

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5762911A (en) * 1980-09-29 1982-04-16 Yamaha Motor Co Ltd Cooling device of multi-valve type internal combustion engine
JPS6153286B2 (ja) * 1982-06-11 1986-11-17 Dantoo Kk

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6326721U (ja) 1988-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4640341A (en) Radiator for vehicles, having improved mountability into vehicles
US4150655A (en) Lubricating oil sump for internal combustion engines
US4606304A (en) One-piece engine block
JP4395002B2 (ja) シリンダブロックの冷却構造
JP2015121116A (ja) シリンダヘッド構造
CN107559064A (zh) 发动机的油冷却结构
US6253725B1 (en) Crankcase and method of making same
JPH0517384Y2 (ja)
JP2000345838A (ja) 水冷式内燃機関の冷却装置
CN1039551C (zh) 内燃发动机中的强制冷却用的罩子
JP3645590B2 (ja) 二つのシリンダ列を有する内燃機関
JP6264024B2 (ja) シリンダヘッド構造
JPS5919774Y2 (ja) 自動車用エンジンのオイルパン
CN213205844U (zh) 一种镁合金摩托车发动机气缸体
JP3800906B2 (ja) 4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造
JPH08210117A (ja) オイルクーラー用熱交換器
JPH0519542Y2 (ja)
JP2583502Y2 (ja) エンジン潤滑油水冷式オイルクーラー
KR19980036355A (ko) 냉각핀을 구비한 자동차의 공냉식 오일 팬
KR100440176B1 (ko) 자동차용 수냉식 오일쿨러
JP2553842B2 (ja) 頭上弁式強制空冷エンジンの部分液冷装置
JPS6117232Y2 (ja)
JPH0561674U (ja) オイルクーラ
JPH0645620Y2 (ja) 液冷併用空冷エンジンの冷却装置
JPH089401Y2 (ja) 多気筒空冷機関のシリンダヘッド冷却構造