JPH05173824A - エミュレータ及びマイクロコンピュータチップ - Google Patents

エミュレータ及びマイクロコンピュータチップ

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JPH05173824A
JPH05173824A JP3354970A JP35497091A JPH05173824A JP H05173824 A JPH05173824 A JP H05173824A JP 3354970 A JP3354970 A JP 3354970A JP 35497091 A JP35497091 A JP 35497091A JP H05173824 A JPH05173824 A JP H05173824A
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JP
Japan
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chip
microcomputer
evaluation
central processing
emulator
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JP3354970A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sasaki
宏幸 佐々木
Eiji Morioka
英司 森岡
Akira Kikuchi
明 菊地
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一の中央処理装置を中心に周辺回路を所望
に変更して行われるようなマイクロコンピュータの品種
展開に際して、展開された品種毎の評価チップを必要と
しないエミュレータを提供することである。 【構成】 品種展開された特定実チップ22に対応する
評価チップを、その実チップ22と、それに含まれるC
PUコア24と同一のCPUコア23を含む評価チップ
21とを、配線基板20に搭載した評価用モジュール1
0によって代替させる。実チップ22及び評価チップ2
1は配線基板上で接続され、エミュレーションに際して
実チップ22は、動作上若しくは物理的に内蔵CPUコ
ア24を周辺モジュール25から切離すアーキテクチャ
を有し、その周辺モジュール25は評価チップ21のア
クセス制御を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
システム開発支援装置(エミュレータ)、更には評価対
象システムを代行制御するための評価用モジュール、並
びにそのモジュールに適用されるマイクロコンピュータ
チップに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータシステムの開発に
おいて、そのシステムデバッグやシステムの詳細な評価
を行うためにエミュレータが使用されている。エミュレ
ータは、ソフトウェア開発用の親計算機(ホストコンピ
ュータ)と、開発中のマイクロコンピュータシステム
(ターゲットシステム)との間に接続され、そのターゲ
ットシステムに含まれるマイクロコンピュータ(ターゲ
ットマイクロコンピュータ)の機能を代行する一方でデ
バッガとしての機能を持ち、詳細なシステムデバッグを
支援する。このエミュレータにおいて、実際にターゲッ
トシステムの代行制御を行う評価用マイクロコンピュー
タは、ターゲットシステムのために開発され若しくは開
発途上のターゲットプログラムを実行してターゲットシ
ステムを代行制御する。斯る代行制御途上においてター
ゲットシステムとの間でやりとりされるアドレス並びに
データなどの各種バス情報や制御信号などはエミュレー
タインタフェースを介してエミュレータ本体に与えら
れ、例えばエミュレーションマイクロコンピュータのバ
スサイクルに従ってその情報がトレースメモリにトレー
スされ、また、その情報がエミュレータ本体の制御部に
与えられてエミュレーション制御などに供される。この
ようにエミュレーション用マイクロコンピュータはター
ゲットマイクロコンピュータと同等の制御機能を有する
ほかに、マイクロコンピュータの内部だけでやりとりさ
れるようなアドレス信号やデータなどもエミュレーショ
ンのために外部に出力したり、エミュレーションのため
の制御情報を入力したりするというデバッグサポート機
能も必要とされる。このため、そのようなデバッグサポ
ート機能を有する評価専用マイクロコンピュータチップ
(以下評価チップとも記す)を利用することができる。
尚、エミュレータについて記載された文献の例として
は、昭和63年10月1日に日立マイクロコンピュータ
エンジニアリング株式会社より発行された「日立マイコ
ン技報(第2巻、第2号)」がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、少なく
とも評価チップはターゲットマイクロコンピュータとさ
れるべきマイクロコンピュータと同等の機能が要求され
るから、ASIC(アプレケーション・スペシフィック
・インテグレーテッド・サーキッツ)形式などによって
品種展開されて周辺回路の相違する各種マイクロコンピ
ュータを提供する場合に、各品種毎に評価チップを製造
していたのでは設計効率上該当品種の評価チップを提供
できるまでに時間がかかり、評価チップのコスト上昇並
びにユーザのシステムデバッグの要求に早期に答えるこ
とができない。
【0004】本発明の目的は、同一の中央処理装置を中
心に周辺回路を所望に変更して行われるようなマイクロ
コンピュータの品種展開が行われる場合に、展開された
品種毎の評価チップを必要としないエミュレータを提供
すること、換言すれば展開されたマイクロコンピュータ
の品種に対応するエミュレータを容易に開発することが
できるようにすることである。本発明の別の目的は、そ
のようなエミュレータに好適なマイクロコンピュータチ
ップを提供することである。
【0005】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0007】すなわち、品種展開された特定の第2マイ
クロコンピュータチップに対応する評価チップを、その
第2マイクロコンピュータチップ、及びそれに含まれる
中央処理装置と同一の第1中央処理装置を含む評価専用
の第1マイクロコンピュータチップによって構成した評
価用モジュールで代替する。換言すれば、既存の評価専
用マイクロコンピュータチップと特定の実チップとを組
合せることによって、その特定実チップに対応する評価
チップを評価用モジュールで実現する。第1及び第2マ
イクロコンピュータチップは配線基板上で接続される。
このとき、第2マイクロコンピュータチップは、エミュ
レーションに際しては、動作上若しくは物理的に内蔵中
央処理装置と周辺回路とを切離すアーキテクチャを有
し、その周辺回路は第1マイクロコンピュータチップの
制御を受ける。
【0008】配線基板上のバスで相互に接続される第2
マイクロコンピュータチップの周辺回路を第1マイクロ
コンピュータチップと同期動作させるために、当該第2
マイクロコンピュータチップには、外部から供給される
リセット信号を受け、内部のリセット解除タイミングよ
りも早い所定のタイミングを以って、前記第1マイクロ
コンピュータチップをリセット解除するためのリセット
信号を出力するリセット制御手段を設けることができ
る。また、双方のマイクロコンピュータチップの内部動
作クロック信号周波数が相違する場合を考慮すると、第
2マイクロコンピュータチップには、第1マイクロコン
ピュータチップと同一の内部動作クロック信号を生成す
るための内部クロック生成手段をあらかじめ設けておい
て、エミュレーションに際してはその内部クロック生成
手段を利用させるとよい。
【0009】
【作用】上記した手段によれば、評価専用の第1マイク
ロコンピュータチップの中央処理装置と第2マイクロコ
ンピュータチップの周辺回路とによって構成される評価
用モジュールが、第2マイクロコンピュータチップのた
めの評価チップとして機能される。第1マイクロコンピ
ュータがターゲットマイクロコンピュータシステムのた
めの動作プログラムを実行しながら、ターゲットマイク
ロコンピュータシステムを代行制御することによって、
そのシステム又はそのシステムのための動作プログラム
の評価が可能にされる。既存の評価専用マイクロコンピ
ュータチップと特定の実チップとを組合せることによっ
て形成される評価用モジュールは、その特定実チップに
対応する評価チップを代替し、このことが、中央処理装
置のコア部分に対応される評価チップとしての第1マイ
クロコンピュータチップの有効活用、品種展開されたマ
イクロコンピュータのための専用エミュレータの早期開
発、並びに、評価チップの設計効率向上と製造コストの
低減を達成するように働く。
【0010】
【実施例】図5には本発明の一実施例であるエミュレー
タを含むシステム開発用装置が示される。
【0011】図5に示されるエミュレータ1は、ホスト
システムとしての親計算機2と、評価対象マイクロコン
ピュータシステムとしてのターゲットシステム3との間
に接続され、そのターゲットシステム3に含まれるター
ゲットマイクロコンピュータの機能を代行する一方でデ
バッガとしての機能を持ち、詳細なシステム評価やプロ
グラムデバッグを支援する。親計算機2とエミュレータ
1とは例えばシリアル回線バスライン4よって結合さ
れ、このバスライン4及びシリアルインタフェース5に
よって両者間でのデータのやりとりが可能とされる。ま
た、エミュレータ1からはインタフェースケーブル6が
引き出され、このケーブル6の先端に設けられたプラグ
6aが、ターゲットシステム3のターゲットマイクロコ
ンピュータ用ソケット7に結合されることにより、エミ
ュレータ1において所定のエミュレーション動作が可能
とされる。ここで、親計算機2とエミュレータ1とから
システム開発装置が形成される。
【0012】前記エミュレータ1には、ターゲットシス
テム3に含まれるターゲットマイクロコンピュータの機
能を代行して制御するための評価用モジュール10と、
エミュレーションのための条件設定などのエミュレータ
1全体の制御を司るためのコントロールプロセッサ11
が設けられる。前記評価用モジュール10はエミュレー
ションバス13に結合され、コントロールプロセッサ1
1はコントロールバス14に結合され、双方のバス1
3,14には、エミュレーション制御部15、ブレーク
制御部16、トレースメモリ部17、代行メモリ部18
が夫々接続可能にされる。評価用モジュール10は、タ
ーゲットシステム3のために開発され若しくは開発途上
のターゲットプログラムを実行してターゲットシステム
3を代行制御する。斯る代行制御途上においてターゲッ
トシステム3との間でやりとりされるアドレス並びにデ
ータなどの各種バス情報や制御信号などはエミュレーシ
ョンバス13にも与えられる。このようにして与えられ
た情報は、例えば評価用モジュール10のバスサイクル
に従ってトレースメモリ部17にトレースされ、また、
その状態をブレーク制御部16が監視して、予め設定さ
れている状態に達したときにエミュレーション動作を停
止させる。エミュレーション動作中においてターゲット
システム3に未だ用意されていないメモリを補うための
記憶領域や、ターゲットプログラムの格納領域として前
記代行メモリ部18が利用される。ブレーク制御部16
に対するブレーク条件の設定や、トレースメモリ部17
に対するトレース開始アドレスの設定などの各種条件設
定や初期設定はコントロールバス14を介してコントロ
ールプロセッサ11が親計算機2からの指示に基づいて
行う。トレースメモリ部17にトレースされた情報は、
ブレーク後にコントロールプロセッサ11の制御で読出
されて親計算機2側に転送されてデバッグに供される。
なお、トレースメモリ部17はターゲットシステム3の
所望の配線などに必要に応じて接続されたプローブ19
からの情報も逐次トレースして蓄えることができる。
【0013】図4にはエミュレータ2及びターゲットシ
ステム3の外観の一例が前記評価用モジュール10を露
出させた状態で示される。同図に示されるように評価用
モジュール10は配線基板20上に第1マイクロコンピ
ュータチップ21と第2マイクロコンピュータチップ2
2とを搭載して構成される。前記第1マイクロコンピュ
ータチップ21及び第2マイクロコンピュータチップ2
2は、夫々公知の半導体集積回路製造技術によってシリ
コン基板のような1個の半導体基板に形成されている。
【0014】図1には評価用モジュール10の一例ブロ
ック図が示される。第1マイクロコンピュータチップ2
1は第1中央処理装置23(以下単にCPUコア23と
も記す)を含む評価専用のマイクロコンピュータチップ
(以下単に評価チップとも記す)である。図において評
価チップ21には前記CPUコア23以外に例えばエミ
ュレーション専用の信号を入出力したりするための回路
部分が含まれる。前記第2マイクロコンピュータチップ
22は、前記第1中央処理装置23と同一の第2中央処
理装置24(以下単にCPUコア24とも記す)と、こ
のCPUコア24の制御を受けて動作する周辺回路(以
下単に周辺モジュールとも記す)25とを含むマイクロ
コンピュータチップ(以下単に実チップとも記す)とさ
れる。周辺モジュール25は、例えばランダム・アクセ
ス・メモリ、シリアル・コミュニケーション・インタフ
ェース、タイマ・カウンタなどを含む。実チップ22は
ターゲットシステム3に搭載されるべきターゲットマイ
クロコンピュータチップと同種の物であり、評価用モジ
ュール10に専用のマイクロコンピュータではなく、む
しろ実チップを評価用モジュール10に流用したもので
あると位置付けられる。前記評価チップ21と実チップ
22とは配線基板20上の配線26を介して相互に接続
される。配線基板20上の前記配線26並びに図示しな
い信号線はインタフェースケーブル6及び前記エミュレ
ーションバス13に結合されるようになっている。前記
実チップ22にエミュレータモードが設定されると、周
辺モジュール25はCPUコア24から切離されて、評
価チップ21のCPUコア23でアクセスされるように
なっている。したがって、実チップ22にエミュレータ
モードが設定された評価用モジュール10は、図1の破
線で囲まれた回路ブロックにより、実チップ22に対応
する評価チップと同一の回路が構成される。これによ
り、実チップ22を用いたマイクロコンピュータシステ
ムのエミュレーションに当り、当該実チップ22に対応
される評価チップの開発を待たなくても、さらにはその
様な専用評価チップを新たに開発しなくても済む。
【0015】図2には前記評価チップ21と実チップ2
2の一例ブロック図が示される。
【0016】実チップ22において、前記CPUコア2
4、周辺モジュール25、及び外部インタフェース回路
31にはバス切換え回路30が結合される。このバス切
換え回路30は、外部から供給されるエミュレータモー
ド信号EMODEがアクティブにされると、CPUコア
24と周辺モジュール25との接続を断って、周辺モジ
ュール25を外部インタフェース回路31介して外部か
らアクセス可能にインタフェースさせる。このとき外部
インタフェース回路31の各ポートにはアドレス入力、
データ入出力、アクセス制御信号の入出力機能などが設
定されることになる。エミュレータモード信号EMOD
Eがインアクティブにされると、周辺モジュール25は
CPUコア24によってアクセスされ、外部インタフェ
ース回路31の各ポートは実チップとしての制御動作に
必要な入出力機能が割りあてられることになる。実チッ
プ22の外部インタフェース回路31は前記配線26を
利用して評価チップ21の外部インタフェース回路32
に接続される。
【0017】図2において33は実チップ22に内蔵さ
れるリセット制御回路である。このリセット制御回路3
3は、外部から供給されるリセット信号RESETに基
づいて実チップ22のための内部リセット信号rese
t2と評価チップ21のためのリセット信号reset
1を生成し、実チップ22の内部リセット解除タイミン
グよりも早い所定のタイミングを以って、評価チップ2
1のリセットを解除する。このリセットタイミングの一
例は図3のタイミングチャートに示される。本実施例の
評価用モジュール10は、2個のチップから1個の評価
チップと同等の回路を実現する性質上、本来的にチップ
内部のバスで結合されているCPUコアと周辺モジュー
ルとを外部の信号配線26で接続されるため、その信号
配線上では信号伝播遅延を生ずる。このとき、評価チッ
プ21は実チップ22よりも早いタイミングを以ってリ
セット解除されて、先に動作開始される。したがって、
このリセット解除タイミングの相違により、前記遅延時
間を実質的に無視し得るように吸収して、CPUコア2
3による周辺モジュール25のアクセスをタイミング上
あたかも1チップのマイクロコンピュータと同等に若し
くは近づけることができる。
【0018】図2において36は外部クロック信号CL
Kを受けて評価チップ21のための内部クロック信号c
lk1を生成するためのクロック生成回路である。この
クロック生成回路36には所定の分周比を持つ分周回路
が含まれる。実チップ22には前記外部クロック信号C
LKと同じクロック信号が共通の経路から与えられ、評
価チップ21と同一の内部動作クロック信号clk1を
生成するための第1クロック生成回路35と、実チップ
22に固有の内部クロック信号clk2を生成するため
の第2クロック生成回路34とを有する。何れのクロッ
ク生成回路34,35の動作を選択するかはクロック切
換え回路37が制御する。クロック切換え回路37は、
外部クロック信号CLKとエミュレータモード信号EM
ODEとを受け、この信号EMODEによってエミュレ
ータモードが指示されるときは第1クロック生成回路3
5を動作させ、非エミュレータモードの場合には第2ク
ロック生成回路34を動作させる。したがって、実チッ
プ22及び評価チップ21の夫々における本来の内部動
作クロック信号周波数が違う場合にも、エミュレータモ
ード時には双方のチップ21,22を同一周波数の内部
クロック信号で動作させることができる。
【0019】このように構成されたエミュレータにおい
て、実チップ22はターゲットシステム3のターゲット
マイクロコンピュータと同一のマイクロコンピュータと
され、エミュレータモード信号EMODEがアクティブ
にされると、図1の破線で囲まれた回路部分によって、
当該ターゲットマイクロコンピュータと同一の実チップ
のための評価チップと同等の回路が実現される。コント
ロールプロセッサ11の制御によってエミュレーション
制御部15,ブレーク制御部16,トレースメモリ部1
7などに対する条件設定後に、エミュレーションが開始
される。そうすると、評価チップ21のCPUコア23
がターゲットシステム3のために開発されあるいは開発
途上のターゲットプログラムを実行しながら、ターゲッ
トシステム3を代行制御し、ターゲットプログラムの内
容に応じて実チップ22の周辺モジュール25をアクセ
スしたりする。この評価用モジュール10による代行制
御の内容に基づいて、ターゲットシステムやターゲット
プログラムの評価が行われる。品種展開された別の実チ
ップを利用したマイクロコンピュータ応用システムをタ
ーゲットシステムとする場合には、評価用モジュール1
0の実チップ22を、そのターゲットシステムに用いら
れるターゲットマイクロコンピュータとしての実チップ
に交換して同じ様にエミュレーションを行えばよい。
【0020】上記実施例によれば以下の作用効果があ
る。
【0021】(1)ASIC形式などで品種展開された
特定の実チップ22に対応する評価用モジュール10
を、その実チップ22、及びそれに含まれるCPUコア
24と同一のCPUコア23を含む評価チップ21によ
って構成することにより、既存の評価専用マイクロコン
ピュータチップと特定の実チップとを組合せることによ
ってその特定実チップに対応する評価用モジュールを簡
単に得ることができる。したがって、実チップ22を用
いたマイクロコンピュータシステムのエミュレーション
に当り、当該実チップ22に対応される評価チップの開
発を待たなくても、さらにはその様な専用評価チップを
新たに開発しなくても済む。
【0022】(2)上記作用効果により、中央処理装置
のコア部分に対応される評価チップとしての第1マイク
ロコンピュータチップを有効活用して、品種展開された
マイクロコンピュータのための専用エミュレータの早期
開発、並びに、評価チップの設計効率向上と製造コスト
の低減を達成することができる。
【0023】(3)実チップ22は、内部リセット解除
タイミングよりも早い所定のタイミングを以って、評価
チップ21のリセットを解除するリセット信号rese
t1を出力するリセット制御回路33を有するから、評
価チップ21を実チップ22よりも早いタイミングを以
ってリセット解除して先に動作開始させることができ、
これにより、CPUコア23による周辺モジュール25
のアクセスを、タイミング上あたかも1チップのマイク
ロコンピュータと同等にすることができる。換言すれ
ば、実チップ22と評価チップ21とを接続する配線基
板の信号配線上での信号伝播遅延の影響を極力抑えて、
CPUコア23と周辺モジュール25とを同期的に動作
させることができるようになる。
【0024】(4)実チップ22は評価チップ21と同
一の内部動作クロック信号を生成するためのクロック生
成回路35をあらかじめ有するから、エミュレーション
に際してそのクロック生成回路35を利用することによ
り、実チップ22と評価チップ21の内部動作クロック
信号周波数が相違する場合にも簡単に対処することがで
きる。
【0025】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0026】例えば上記実施例ではリセット解除のタイ
ミングを相違させることによって評価チップと実チップ
との間での信号伝播遅延を吸収するようにしたが、ウェ
イト信号などのハンドシェーク信号をやり取してCPU
コアが周辺モジュールをアクセスするようにしてもよ
い。但しこの場合にはリアルタイム的なエミュレーショ
ンはある程度犠牲にされる。
【0027】また、評価用モジュールに対する実チップ
のインタフェースが同一である限り、特定の評価モジュ
ール上で実チップを交換することにより、一種類のエミ
ュレータを各種実チップに適用させることができる。評
価用モジュールとエミュレータとのインタフェースをプ
ログラマブルに設定可能なプログラマブルインタフェー
スを評価モジュールに採用すれば、実チップの相違に応
じて評価用モジュールとエミュレータとのインタフェー
スが相違される事態が発生しても、その相違に応じてプ
ログラマブルインタフェースの設定変更によって容易に
対応することができるようになる。
【0028】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるASI
C形式で展開されるマイクロコンピュータのためのエミ
ュレーションに適用した場合について説明したが、本発
明はそれに限定されるものではなく、各種マイクロコン
ピュータチップ(本明細書においては中央処理装置を含
むデータ処理LSIとして広く把握する)を利用するエ
ミュレーション技術に広く適用することができる。
【0029】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0030】すなわち、中央処理装置としてのCPUコ
アを含む一つの評価チップを用意すれば、他の品種展開
された評価チップと同等の機能を、実チップと組合せる
ことによって得ることができるから、マイクロコンピュ
ータの品種展開毎に評価チップを開発設計する必要がな
くなり、マイクロコンピュータ応用システムの評価を考
慮したときの半導体集積回路の設計効率を大幅に向上さ
せることができるという効果がある。更に、評価対象シ
ステムの実チップとしてのターゲットマイクロコンピュ
ータを評価用モジュール上で交換するだけで各種実チッ
プに対応するエミュレータの展開が可能になり、展開さ
れたマイクロコンピュータに対応するエミュレータの早
期開発、並びにエミュレータの設計効率を大幅に向上さ
せることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】評価用モジュールの一例ブロック図である。
【図2】評価チップと実チップの一例ブロック図であ
る。
【図3】評価用モジュールに対するリセットタイミング
の一例を示すタイミングチャートである。
【図4】エミュレータ及びターゲットシステムの外観を
評価用モジュールを露出させた状態で示す一例説明図で
ある。
【図5】本発明の一実施例であるエミュレータを含むシ
ステム開発用装置の全体ブロック図である。
【符号の説明】
1 エミュレータ 3 ターゲットシステム 10 評価用モジュール 20 配線基板 21 評価チップ(第1マイクロコンピュータチップ) 22 実チップ(第2マイクロコンピュータチップ) 23 CPUコア 24 CPUコア 25 周辺モジュール 26 信号配線 30 バス切換え回路 31,32 外部インタフェース回路 33 リセット制御回路 34 第2クロック生成回路 35 第1クロック生成回路 36 クロック生成回路 37 クロック切換え回路 EMODE エミュレータモード信号 RESET 外部リセット信号 reset1,reset2 リセット信号 CLK 外部クロック信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットマイクロコンピュータシステ
    ムを代行制御することによって、そのシステム又はその
    システムのための動作プログラムを評価するエミュレー
    タにおいて、 第1中央処理装置を含む評価専用の第1マイクロコンピ
    ュータチップと、前記第1中央処理装置と同一の第2中
    央処理装置とこの第2中央処理装置の制御を受けて動作
    する周辺回路とを含む第2マイクロコンピュータチップ
    とが、配線基板上で接続され、第2中央処理装置の動作
    に基づいて評価対象システムを代行制御するための評価
    用モジュールを設け、 前記第2マイクロコンピュータチップは、第2中央処理
    装置の実質的な動作を選択的に無効にして、周辺回路を
    外部からアクセス可能にインタフェースさせる切換え手
    段と、切換え手段の動作状態を決定するための手段と、
    を含んで、 成るものであることを特徴とするエミュレータ
  2. 【請求項2】 前記切換え手段は、第2中央処理装置と
    周辺回路との接続を選択的に断って、周辺回路を外部か
    らアクセス可能にインタフェースさせるバス接続切換え
    手段である、請求項1記載のエミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記第2マイクロコンピュータチップは
    更に、外部から供給されるリセット信号を受け、内部の
    リセット解除タイミングよりも早い所定のタイミングを
    以って、前記第1マイクロコンピュータチップのリセッ
    ト状態を解除するためのリセット信号を出力するリセッ
    ト制御手段を有する請求項1又は2記載のエミュレー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2マイクロコンピュータ
    チップの夫々の内部動作クロック信号を得るための外部
    クロック信号の供給経路が共通化され、前記第2マイク
    ロコンピュータチップは、第1マイクロコンピュータチ
    ップと同一の内部動作クロック信号を生成するための第
    1の内部クロック生成手段と、第2マイクロコンピュー
    タ固有の内部クロックを生成するための第2の内部クロ
    ック生成手段と、前記第1又は第2のクロック生成手段
    の動作を選択させる選択手段と、を有するものである請
    求項1乃至3の何れか1項記載のエミュレータ。
  5. 【請求項5】 中央処理装置と、この中央処理装置の制
    御を受けて動作する周辺回路と、前記中央処理装置の実
    質的な動作を選択的に無効にして、周辺回路を外部から
    アクセス可能にインタフェースさせる切換え手段と、切
    換え手段の動作状態を決定するための手段と、生成すべ
    き内部クロック信号周波数を選択可能な内部クロック生
    成手段と、外部から供給されるリセット信号を受けて内
    部のリセット解除タイミングよりも早い所定のタイミン
    グを以って外部にリセットの解除動作を指示するための
    リセット制御手段と、を含んで成るものであることを特
    徴とするマイクロコンピュータチップ。
JP3354970A 1991-12-20 1991-12-20 エミュレータ及びマイクロコンピュータチップ Withdrawn JPH05173824A (ja)

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JP3354970A JPH05173824A (ja) 1991-12-20 1991-12-20 エミュレータ及びマイクロコンピュータチップ

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JP3354970A JPH05173824A (ja) 1991-12-20 1991-12-20 エミュレータ及びマイクロコンピュータチップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7148503B2 (en) 2000-10-05 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device, function setting method thereof, and evaluation method thereof

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US7148503B2 (en) 2000-10-05 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device, function setting method thereof, and evaluation method thereof

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