JPH05173577A - 吸音材 - Google Patents

吸音材

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JPH05173577A
JPH05173577A JP3345012A JP34501291A JPH05173577A JP H05173577 A JPH05173577 A JP H05173577A JP 3345012 A JP3345012 A JP 3345012A JP 34501291 A JP34501291 A JP 34501291A JP H05173577 A JPH05173577 A JP H05173577A
Authority
JP
Japan
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powder
structural body
sound
whiskers
silica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3345012A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Ando
秀行 安藤
Yuzo Okudaira
有三 奥平
Yoshitaka Kurihara
善隆 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP3345012A priority Critical patent/JPH05173577A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の吸音粉体よりさらに吸音特性を低温域
化した粉体の吸音材料を提供すること。 【構成】 振動により吸音作用を発現する粉体(粉体粒
子1)と繊維状粉体の構造体2とを混合したことを特徴
とする吸音材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リスニングルームや楽
器練習室などの音響処理に用いる吸音材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】リスニングルームや楽器練習室などの小
空間における大きな問題点の一つに特定の周波数の音が
強調され”ボンボン”と響くブーミング現象がある。
【0003】これは、ステレオ装置や楽器から発生する
音の波長と部屋の大きさとの関係により、音が共振して
生じる現象である。すなわち、リスニングルームや楽器
練習室などにおいて、20〔Hz〕乃至20〔kHz〕
の可聴領域の音の波長(すなわち、1.7 cm 乃至17
mの波長)の中で、低音域(500Hz以下)の音の波
長が部屋の一辺の長さと同程度になる事に起因して生ず
るもので、通常、コンサートホールのように室内空間が
大きい場合にはその周波数が可聴領域以下となるため問
題にはならないが、リスニングルームや楽器練習室のよ
うな小空間ではそれが低音域に表れ「音がこもってい
る」、「音がすっきりしない」といった評価となり問題
となるのである。
【0004】このブーミング現象を解消するためには低
音域の音を吸音してやればよい。従来より、低音域の吸
音材としては、特願平2−223529号(1990年
8月24日出願)に示されているような粉体が知らされ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、平均粒径150〔μm〕のシリカ粉体を例にとり、
その吸音特性を図4に一点鎖線で示す。一般に粉体の吸
音特性は吸音ピーク周波数であるfrを中心とした山形
のものとなる(従来例の場合、吸音ピーク周波数である
fr=245.00〔Hz〕である)。吸音の機構とし
ては、図3に示すように、粉体層の縦振動により音のエ
ネルギーを吸収するものである。図3は、7層に積層し
た粉体の縦振動の状態図を示す。このfrは粉体層のヤ
ング率Eとかさ密度ρ、および粉体層厚tにより次式で
表すことができる。
【0006】 一般に吸音材としてよく用いられるグラスウール(図4
に点線で、その吸音率を示す。)に対しては低音域で高
い吸音率を有するが可聴領域という観点からみるとまだ
十分とはいえない。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、同じ厚みで従来の
粉体よりさらに吸音特性を低音域化した粉体の吸音材を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動により吸
音作用を発現する粉体(粉体粒子1)と繊維状粉体の構
造体2とを混合したことを特徴とする吸音材である。こ
の発明で使われる粉体は、通常、粒径が0.1〜100
0μm程度、かさ密度が約1.0g/ cm2程度のもので
あり、金マイカ粉体、シリカ粉体、アクリル超微粉体、
タルク粉体、ケイ酸カルシウム粉体等が挙げられる。例
えば、平均粒径40μm、かさ密度0.37g/ cm3
金マイカ粉末、平均粒径1.7〜7.5μm、かさ密度
0.06〜0.14g/ cm3の湿式シリカ粉末、平均粒
径23〜28μm、かさ密度0.84〜0.92g/ c
m3の球状シリカ粉末、平均粒径1〜2μm、かさ密度
0.30g/ cm3のアクリル超微粉末、平均粒径1.5
30〜3.2μm、かさ密度0.25g/ cm3タルク粉
末、平均粒径20〜30μmかさ密度0.08g/ cm2
のケイ酸カルシウム粉末が挙げられる。また、粉体の充
填層の厚みは、通常、1〜100 mm 程度の範囲であ
る。
【0009】繊維状粉体の構造体2とは、短繊維の凝集
した粒子をいい、構造体1個のバネ定数が粉体粒子1個
のバネ定数より小さければよく、たとえば、窒化ケイ素
ウイスカ構造体、デトロポット状酸化亜鉛ウイスカ構造
体等が用いられる。
【0010】この吸音材は、例えば、図2に示したよう
に片側が開口となっている箱体3に充填し、その開口を
音響的に透明なシート4で閉塞した概ね横幅300〜9
00〔 mm 〕、高さ1800〜2400〔 mm 〕のパネ
ルとして用いる。
【0011】なお、この場合、箱体3の材料には木材、
石膏ボード、ケイカル板、木毛セメント板、木片セメン
ト板等を、音響的に透明なシート4には、通気性のある
織物、例えばサランクロス、ガラスクロス等、あるいは
厚さが概ね0.05 mm 以下の薄膜、例えばポリエチレ
ンシート、ビニルフイルム等を用いるのが一般的であ
る。
【0012】
【作 用】本発明の吸音材は、従来の低音域で吸音特性
のよい粉体単体に対して粉体粒子1の接触点に柔らかい
繊維状粉体の構造体2が挟まれるのでヤング率が小さく
なり吸音特性を低音域化できる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の実施例に関わる図であり、
平均粒径150μmのシリカ粉体1(粒子1個のバネ定
数:1.3×103 〔N/m〕)と平均粒径50〔μ
m〕の炭化ケイ素ウイスカの構造体2(構造体1個のバ
ネ定数:5.2×10〔N/m〕)とを体積比1:1で
混合したものである。このように、炭化ケイ素ウイスカ
構造体2と混合させることによりfrが245.00
〔Hz〕から203.75〔Hz〕へシフトし、その結
果シリカ粉体の吸音特性が図4に示す一点鎖線より実線
のように低音域化される。なお、本発明の粉体はシリカ
に限定するものではなく、先に例示したように粉体層の
縦振動により吸音する粉体であればよい。また、繊維状
粉体の構造体も炭化ケイ素ウイスカ構造体に限るもので
はなく、構造体1個のバネ定数が粉体粒子1個のバネ定
数より小さければよく、たとえば、窒化ケイ素ウイスカ
構造体、デトロポット状酸化亜鉛ウイスカ構造体等が用
いられ、その粒径も本実施例に限るものではない。
【0015】ここで、粉体と繊維状粉体の体積比につい
ては、概ね4:1から1:4の範囲にあるのが好ましい
が、上記範囲であれば本実施例に限定されるものではな
い。
【0016】
【発明の効果】本発明の吸音材は、振動により吸音作用
を発現する粉体と繊維状粉体の構造体とを混合したこと
を特徴とする吸音材であるので低音域の吸音特性のよい
粉体単体よりも一層吸音特性の低音域化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の1実施例を示す平面図である。
【図 2】同上の利用状態を示す部分断面斜視図であ
る。
【図 3】粉体の吸音原理を表したグラフである。
【図 4】吸音特性を表したグラフである。
【符号の説明】
1 粉体粒子 2 繊維状粉体の構造体 3 箱 体 4 音響的に透明なシート 5 粉体層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、平均粒径150〔μm〕のシリカ粉体を例にとり、
その吸音特性を図4に一点鎖線で示す。一般に粉体の吸
音特性は吸音ピーク周波数であるfrを中心とした山形
のものとなる(従来例の場合、吸音ピーク周波数である
fr=245.00〔Hz〕である)。吸音の機構とし
ては、図3に示すように、粉体層の縦振動により音のエ
ネルギーを吸収するものである。図3は、粉体層の1周
期にわたる縦振動の状態図を示す。このfrは粉体層の
ヤング率Eとかさ密度ρ、および粉体層厚tにより次式
で表すことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動により吸
音作用を発現する粉体(粉体粒子1)と繊維状粉体の構
造体2とを混合したことを特徴とする吸音材である。こ
の発明で使われる粉体は、通常、粒径が0.1〜100
0μm程度、かさ密度が約1.0g/ cm3 程度のもので
あり、金マイカ粉体、シリカ粉体、アクリル超微粉体、
タルク粉体、ケイ酸カルシウム粉体等が挙げられる。例
えば、平均粒径40μm、かさ密度0.37g/ cm3
金マイカ粉、平均粒径1.7〜7.5μm、かさ密度
0.06〜0.14g/ cm3の湿式シリカ粉、平均粒
径23〜28μm、かさ密度0.84〜0.92g/ c
m3の球状シリカ粉、平均粒径1〜2μm、かさ密度
0.30g/ cm3のアクリル超微粉、平均粒径1.5
30〜3.2μm、かさ密度0.25g/ cm 3タルク
、平均粒径20〜30μmかさ密度0.08g/
cm3 のケイ酸カルシウム粉が挙げられる。また、粉体
の充填層の厚みは、通常、1〜100 mm 程度の範囲で
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】繊維状粉体の構造体2とは、短繊維の凝集
した粒子をいい、構造体1個のバネ定数が粉体粒子1個
のバネ定数より小さければよく、たとえば、窒化ケイ素
ウイスカ構造体、テトラポット状酸化亜鉛ウイスカ構造
体等が用いられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図1は本発明の実施例に関わる図であり、
平均粒径150μmのシリカ粉体1(粒子1個のバネ定
数:1.3×103 〔N/m〕)と平均粒径50〔μ
m〕の炭化ケイ素ウイスカの構造体2(構造体1個のバ
ネ定数:5.2×10〔N/m〕)とを体積比1:1で
混合したものである。このように、炭化ケイ素ウイスカ
構造体2と混合させることによりfrが245.00
〔Hz〕から203.75〔Hz〕へシフトし、その結
果シリカ粉体の吸音特性が図4に示す一点鎖線より実線
のように低音域化される。なお、本発明の粉体はシリカ
に限定するものではなく、先に例示したように粉体層の
縦振動により吸音する粉体であればよい。また、繊維状
粉体の構造体も炭化ケイ素ウイスカ構造体に限るもので
はなく、構造体1個のバネ定数が粉体粒子1個のバネ定
数より小さければよく、たとえば、窒化ケイ素ウイスカ
構造体、テトラポット状酸化亜鉛ウイスカ構造体等が用
いられ、その粒径も本実施例に限るものではない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動により吸音作用を発現する粉体(粉
    体粒子1)と繊維状粉体の構造体2とを混合したことを
    特徴とする吸音材。
JP3345012A 1991-12-26 1991-12-26 吸音材 Pending JPH05173577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3345012A JPH05173577A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 吸音材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3345012A JPH05173577A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 吸音材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05173577A true JPH05173577A (ja) 1993-07-13

Family

ID=18373689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3345012A Pending JPH05173577A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 吸音材

Country Status (1)

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JP (1) JPH05173577A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036548A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 フクビ化学工業株式会社 制振体及びそれを用いた天井構造
JP2017036549A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 フクビ化学工業株式会社 天井構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036548A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 フクビ化学工業株式会社 制振体及びそれを用いた天井構造
JP2017036549A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 フクビ化学工業株式会社 天井構造

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