JPH04348397A - 吸音材および吸音材用粉体 - Google Patents

吸音材および吸音材用粉体

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JPH04348397A
JPH04348397A JP3020204A JP2020491A JPH04348397A JP H04348397 A JPH04348397 A JP H04348397A JP 3020204 A JP3020204 A JP 3020204A JP 2020491 A JP2020491 A JP 2020491A JP H04348397 A JPH04348397 A JP H04348397A
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JP
Japan
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powder
sound
bulk density
sound absorption
frequency range
Prior art date
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Pending
Application number
JP3020204A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Kurihara
善隆 栗原
Yuzo Okudaira
有三 奥平
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Building Environments (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粉体からなる吸音体
を備えた吸音材および吸音材用粉体に関する。
【0002】
【従来の技術】リスニングルームや楽器練習室などにお
ける問題として、特定の周波数の音が強調されてボンボ
ンと響くブーミング現象の発生が挙げられる。これは、
ステレオ装置や楽器から発生する音の波長と室の大きさ
との関係により、室内で音の共振状態が生じるという現
象である。この現象は、リスニングルームや楽器練習室
などにおいて発生する20Hz〜20kHzの可聴領域
の音の波長(1.7cm〜17m)のうち、低周波数域
の音の波長が室の一辺の長さと同程度となることに起因
しており、コンサートホールのような室内空間の大きな
場合には見られないが、リスニングルームや楽器練習室
のような室内空間の小さい場合には見られ、「音がこも
っている」あるいは「音がすっきりしない」といった不
評となってあらわれる。
【0003】ブーミング現象を解消するには、室内の壁
面で低周波数域の音を吸収してしまえばよい。そのため
には、室内の壁面に吸音材を配置するようにする。図8
にみるように、従来の吸音材21は、グラスウール23
が片面側が開いている薄い箱状体22に納められており
、箱状体22の開いた面が音響的に透明なシート(例え
ば、スピーカクロス)24で閉塞された構成となってい
る。つまり、グラスウールが吸音体になっているのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グラス
ウール(厚み30mm)の吸音作用の周波数特性(以下
、「吸音特性」と言う)をみると、図7に示すごとく、
500Hz以下の低周波数域では弱い吸音作用しかない
。そのため、ブーミング現象を十分に抑えることは難し
い。
【0005】勿論、グラスウールの厚みを十分に厚くす
れば、低周波数域の音も十分に吸収できるのであるが、
この場合は、吸音材が厚くなり過ぎて、室内空間が狭く
なるという不都合が出てくるため、グラスウールの厚み
増加策は適切な解決方法とは言えない。この発明は、上
記事情に鑑み、高いブーミング現象抑制機能を有すると
ともに薄型適応性の良好な吸音材を提供することを第1
の課題とし、このような吸音材を容易に実現する吸音材
用粉体を提供することを第2の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記課題を
解決するため、シリカ粉体やタルク粉体を充填してなる
吸音体(つまり、粉体粒子集合体)に着目した。これら
の吸音体の吸音特性(充填層厚み30mmの場合)をみ
ると、図5(球状シリカ粉体)や図6(タルク粉体)の
実線曲線が示すように、低周波数域に大きな吸音ピーク
があってグラスウールに比べると同じ厚みで吸音特性の
向上がみられる。しかし、吸音材に顕著なブーミング現
象抑制機能を発揮させるには、より低周波数域の吸音特
性が向上する必要がある。
【0007】そこで、発明者らは、様々な角度から検討
を行い、吸音ピークの周波数を低い方にシフトさせるこ
とができれば、より低周波数域の吸音特性を向上させら
れるということに気づき、さらに検討を続けた結果、か
さ密度の高い粉体を併用することにより吸音ピークの周
波数を低い方にシフトさせられるという知見を得るに到
った。この知見を得たことにより、この発明を完成させ
ることができたのである。
【0008】したがって、第1の課題を解決するため、
請求項1記載の発明にかかる吸音材は、特定周波数域で
強い吸音作用を有する粉体と、この粉体よりかさ密度の
高い粉体の混合粉体からなる吸音体を備えるようにして
おり、第2の課題を解決するため、請求項2記載の発明
にかかる吸音材用粉体は、特定周波数域で強い吸音作用
を有する粉体に、この粉体よりかさ密度の高い粉体を混
合してなる混合粉体となっている。
【0009】以下、この発明を、より具体的に説明する
。この発明における混合粉体としては、具体的には以下
のようなものが例示される。■  平均粒径3μmでか
さ密度が約0.3g/cm3 の球状シリカ粉体と、平
均粒径3μmでかさ密度が約0.7g/cm3 の硫酸
バリウム粉体を、体積比4:1の割合で混ぜ合わせてな
る混合粉体。
【0010】■  平均粒径3μmでかさ密度が約0.
3g/cm3 の球状シリカ粉体と、平均粒径25μm
でかさ密度が約1.6g/cm3の球状アルミナ粉体を
、体積比1:1の割合で混ぜ合わせてなる混合粉体。■
  平均粒径9μmでかさ密度が約0.5g/cm3 
のタルク粉体と、平均粒径25μmでかさ密度が約1.
6g/cm3 の球状アルミナ粉体を、体積比1:1の
割合で混ぜ合わせてなる混合粉体。
【0011】この発明の吸音材の具体的構成例としては
、普通、図1にみるように、底板2aおよび側板2bか
らなる片面側の開いた薄い箱状体2に、請求項2の吸音
材用粉体(混合粉体)が充填され、前記開いた面が音響
的に透明なシート4で閉塞されたパネル形態が挙げられ
る。したがって、吸音材1は混合粉体充填層からなる吸
音体3を備えていることになる。従来の粉体に変えて混
合粉体を用いるだけであるから実現は容易である。なお
、音響的に透明なシートとしては音透過率が0.8以上
であるものが望ましい。例えば、通気性のある織物(サ
ランクロスやガラスクロス等)、厚み0.05mm以下
の樹脂シート(例えば、ポリエチレンフィルム、ビニル
フィルム等)などが例示される。薄い箱状体2は、木材
、石こうボード、ケイカル板、木毛セメント板、木片セ
メント板等で構成される。吸音材1は、例えば、横幅3
00〜900mm、高さ1800〜2400mm程度の
ものである。
【0012】この発明の吸音材は、リスニングルームや
楽器練習室などの音響処理に用いることができるが、こ
の他の用途に用いられてもよいことは言うまでもない。
【0013】
【作用】この発明では、かさ密度の高い粉体を併用する
分だけ吸音体のかさ密度が増加しており、そのため、吸
音ピークの周波数が低下し、より低周波数域の吸音特性
が向上する。ブーミング現象は非常に低い周波数域で起
こる現象であるため、より低周波数域の吸音特性が向上
することは、ブーミング現象抑制機能を高めることにな
る。
【0014】粉体からなる吸音体の1次吸音ピークの周
波数fは、以下の式に従うと考えることができる。 f=0.25×E0.5 ÷ρ0.5 ÷L但し、Eは
粉体充填層のヤング率、ρは粉体充填層のかさ密度、L
は粉体充填層の厚みである。
【0015】上の式は、かさ密度の増大は、粉体充填層
の厚みLを厚くせずともそのままの状態で1次吸音ピー
クの周波数を低下させられることを裏付けている。また
、かさ密度の増大の程度により吸音ピークのシフト量が
変化するため、吸音特性の調整が容易に行えることにも
なる。この発明の吸音材の場合、粉体からなる吸音体を
採用しているため、厚みを余り厚くしなくとも良好な吸
音作用が確保できるために薄型適応性に優れる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例および比較例につい
て説明する。勿論、この発明は下記の実施例に限らない
。 −実施例1− 吸音体の構成は図1に示した構成と同じである。薄い箱
状体内に充填されている混合粉体は以下の通りである。
【0017】すなわち、平均粒径3μmでかさ密度が0
.31g/cm3の球状シリカ粉体と、平均粒径3μm
でかさ密度が0.74g/cm3 の硫酸バリウム粉体
を、体積比4:1の割合で混ぜ合わせてなる混合粉体で
ある。混合粉体としてのかさ密度は0.57g/cm3
 である。球状シリカ粉体単独の吸音特性は図5に実線
で示すとおりであり、吸音ピーク周波数が178Hzで
ある。一方、硫酸バリウムカ粉体単独の吸音特性は図5
に一点鎖線で示すとおりであり、吸音ピークを有してい
ない。
【0018】混合粉体の吸音特性を単独粉体の場合と同
様にして測定した結果を図2に示す。混合粉体の吸音ピ
ーク周波数は159Hzと極く低い周波数へとシフトし
た。 −実施例2− 以下の混合粉体を用いた他は、実施例1と同じである。 すなわち、平均粒径3μmでかさ密度が0.31g/c
m3 の球状シリカ粉体と、平均粒径3μmでかさ密度
が1.59g/cm3 の球状アルミナ粉体を、体積比
1:1の割合で混ぜ合わせてなる混合粉体である。混合
粉体としてのかさ密度は1.16g/cm3 である。
【0019】球状シリカ粉体単独の吸音特性は図5に実
線で示したとおりであり、吸音ピーク周波数が178H
zである。一方、球状アルミナ粉体単独の吸音特性は図
6に一点鎖線で示すとおりであり、吸音ピークを有して
いない。混合粉体の吸音特性を単独粉体の場合と同様に
して測定した結果を図3に示す。混合粉体の吸音ピーク
周波数は153Hzと極く低い周波数へとシフトした。
【0020】−実施例3− 以下の混合粉体を用いた他は、実施例1と同じである。 すなわち、平均粒径9μmでかさ密度が0.45g/c
m3 のタルク粉体と、平均粒径25μmでかさ密度が
1.59g/cm3 の球状アルミナ粉体を、体積比で
1:1の割合で混ぜ合わせてなる混合粉体である。混合
粉体としてのかさ密度は1.05g/cm3 である。
【0021】タルク粉体単独の吸音特性は図6に実線で
示したとおりであり、吸音ピーク周波数が174Hzで
ある。一方、球状アルミナ粉体単独の吸音特性は図6に
一点鎖線で示すとおりであり、吸音ピークを有していな
い。混合粉体の吸音特性を単独粉体の場合と同様にして
測定した結果を図4に示す。混合粉体の吸音ピーク周波
数は154Hzと極く低い周波数へとシフトした。
【0022】
【発明の効果】以上に述べたように、請求項1記載の発
明にかかる吸音材は、特定周波数域で強い吸音作用を有
する粉体とかさ密度の高い粉体の混合粉体を用いている
ため、吸音ピークの周波数が低い方にシフトし、その結
果、より低周波数域の吸音特性が向上してブーミング現
象抑制機能が高くなり、さらに、吸音体が粉体からなる
ものであるために厚みが薄くても十分な吸音作用が確保
可能であって薄型適応性に優れていて、非常に実用性が
高い。
【0023】請求項2記載の発明にかかる吸音材用粉体
は、上記の実用的な吸音材を容易に実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の吸音材の構成例を内部がわかるよう
に一部を破断してあらわす斜視図である。
【図2】実施例1の吸音体における混合粉体の吸音特性
をあらわすグラフである。
【図3】実施例2の吸音体における混合粉体の吸音特性
をあらわすグラフである。
【図4】実施例3の吸音体における混合粉体の吸音特性
をあらわすグラフである。
【図5】実施例の混合粉体を構成する各粉体単独の吸音
特性をあらわすグラフである。
【図6】実施例の混合粉体を構成する各粉体単独の吸音
特性をあらわすグラフである。
【図7】ガラスウールの吸音特性をあらわすグラフであ
る。
【図8】従来の吸音材を内部がわかるように一部を破断
してあらわす斜視図である。
【符号の説明】
1  吸音材 2  薄い箱状体 3  吸音体 4  音響的に透明なシート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  特定周波数域で強い吸音作用を有する
    粉体と、この粉体よりかさ密度の高い粉体の混合粉体か
    らなる吸音体を備えた吸音材。
  2. 【請求項2】  特定周波数域で強い吸音作用を有する
    粉体に、この粉体よりかさ密度の高い粉体が混合されて
    なる吸音材用粉体。
JP3020204A 1991-02-13 1991-02-13 吸音材および吸音材用粉体 Pending JPH04348397A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102362309A (zh) * 2009-02-07 2012-02-22 莱纳·罗塞·威尔逊 声学吸收体、声学变换器和用于制造声学吸收体或声学变换器的方法
CN106757024A (zh) * 2016-12-01 2017-05-31 辽宁融达新材料科技有限公司 一种微缝吸音板制造方法

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