JP3126209B2 - 吸音材 - Google Patents

吸音材

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JP3126209B2
JP3126209B2 JP04073983A JP7398392A JP3126209B2 JP 3126209 B2 JP3126209 B2 JP 3126209B2 JP 04073983 A JP04073983 A JP 04073983A JP 7398392 A JP7398392 A JP 7398392A JP 3126209 B2 JP3126209 B2 JP 3126209B2
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秀行 安藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リスニングルームにや
楽器練習室などの音響処理に用いる吸音材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】リスニングルームや楽器練習室などの小
空間における大きな問題点の一つに特定の周波数の音が
強調され“ボンボン”と響くブーミング現象がある。
【0003】これは、ステレオ装置や楽器から発生する
音の波長と部屋の大きさとの関係により、音が共振して
生じる現象である。
【0004】すなわち、リスニングルームや楽器練習室
などにおいて、20乃至20KHzの可聴領域の音の波
長(すなわち、1.7 cm 乃至17m の波長)の中で、
低音域(500Hz以下)の音の波長が部屋の一辺の長
さと同程度になる事に起因して生ずるもので、通常、コ
ンサートホールのように室内空間が大きい場合にはその
周波数が可聴領域以下となるため問題にはならないが、
リスニングルームや楽器練習室のような小空間ではそれ
が低音域に表れ“音がこもっている”、“音がすっきり
しない”といった評価となり問題となるのである。
【0005】このブーミング現象を解消するためには低
音域の音を吸音してやればよい。従来より、低音域の吸
音材としては、黄銅箔粉体、あるいはケイ酸マグネシウ
ム粉体の構造体等が知られている。
【0006】黄銅箔粉体は一般にフレーク状の形態をし
ているが、そのフレーク径は1〜100〔μm 〕程度、
厚さは0.1〜2〔μm 〕程度である。
【0007】また、ケイ酸マグネシウム粉体の構造体と
は、ケイ酸マグネシウム短繊維の凝集した粒子をいう。
一般にケイ酸マグネシウム短繊維の平均繊維径は0.1
〜0.5〔μm 〕程度、平均繊維長は5〜50〔μm 〕
程度であるが、通常は短繊維が凝集して10〜100
〔μm 〕程度の凝集粒子を形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、平均フレーク径10〔μm 〕、平均厚さ0.25
〔μm 〕の黄銅箔粉体及び平均凝集径50〔μm 〕のケ
イ酸マグネシウム粉体の構造体を例にとり、その吸音特
性を図4及び図5にそれぞれ点線で示す。一般に粉体の
吸音特性は低周波域に表われる吸音ピークの中心周波数
frを中心とした山形のものとなる(図4、すなわち第
一従来例の場合、fr=137.50〔Hz〕、図5、
すなわち第二従来例の場合、fr=195.00〔H
z〕である)。吸音の機構としては粉体層の縦振動によ
り音のエネルギーを吸収するものである。図3は、一周
期T時間の間における粉体層の振動状態を示す。このf
rは粉体層のヤング率Eとかさ密度ρ、および粉体層厚
tにより次式で表すことができる。
【0009】 一般に吸音材としてよく用いられるグラスウール(その
吸音特性を図4及び図5に一点鎖線で示す)に対しては
低音域で高い吸音率を有するが可聴領域という観点から
みるとまだ十分とはいえない。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは同じ厚みで従来の粉
体よりさらに吸音特性を低音域化した粉体の吸音材を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、黄銅箔粉体1を、105〔N/m2〕以下のヤング
率を持つ不織布、繊維構造体、パルプ及び濾紙の少なく
とも何れかよりなる多孔体2の中に振動可能な状態で含
ませたことを特徴とする吸音材及びケイ酸マグネシウム
粉体の構造体3を、105〔N/m2〕以下のヤング率を
持つ不織布、繊維構造体、パルプ及び濾紙の少なくとも
何れかよりなる多孔体2の中に振動可能な状態で含ませ
たことを特徴とする吸音材である。
【0012】
【作 用】粉体層のヤング率は図6に示すように105
〔N/ m2 〕以上であるが、これは接触粒子間のバネ定
数の大小により大きく左右されるので、粒子間に105
〔N/ m2 〕以下のヤング率を持つ不織布、繊維構造
体、パルプ、濾紙などの多孔体を介在させれば、粉体粒
子は非常に柔らかいバネで保持される形となるため、粉
体層のヤング率を図6に示す特性に従ってよりさらに低
下させることができる。その結果、frを従来より低音
域化させることが可能になる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明における第一の実施例に係
わり、平均フレーク径10〔μm 〕、平均厚さ0.25
〔μm 〕の黄銅箔粉体1を105 〔N/ m2 〕以下のヤ
ング率をもつポリエステル系不織布(多孔体)2の中に
振動可能な状態で含ませたものである。このような構造
にすることにより、厚さ30〔 mm 〕での黄銅粉体の吸
音特性は図4の点線から実線のようになり、低周波域に
表われる吸音ピークの中心周波数frの低音域化が図れ
る。ここで本発明の黄銅箔粉体のフレーク径及び厚さは
本実施例に限定するものではなく、上記範囲内であれば
よい。
【0015】図2は本発明における第二の実施例に係わ
り、平均凝集径50〔μm 〕のケイ酸マグネシウム粉体
の構造体3を105 〔N/ m2 〕以下のヤング率をもつ
ポリエステル系不織布(多孔体)2の中に振動可能な状
態で含ませたものである。このような構造にすることに
より、厚さ30〔 mm 〕でのケイ酸マグネシウム粉体の
吸音特性は図4の点線から実線のようになり、低周波域
に表われる吸音ピークの中心周波数frの低音域化が図
れる。
【0016】なお、本発明の多孔体は不織布に限らずヤ
ング率が105 〔N/ m2 〕以下であればよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、黄銅箔粉体あるいはケイ酸マ
グネシウム粉体の構造体を、105 〔N/ m2 〕以下の
ヤング率を持つ多孔材の中に振動可能な状態で含ませて
いるので、黄銅箔粉体あるいはケイ酸マグネシウム粉体
の構造体は非常に柔らかいバネで保持され、粉体層のヤ
ング率を低下させ、低周波域に表われる吸音ピークの中
心周波数の低域化が図れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の第1の実施例を示す平面図。
【図 2】本発明の第2の実施例を示す平面図。
【図 3】粉体の吸音原理を表した図。
【図 4】第1実施例における吸音特性を表したグラフ
図。
【図 5】第2実施例における吸音特性を表したグラフ
図。
【図 6】従来例における粉体のかさ密度とヤング率の
関係を表したグラフ図。
【符号の説明】
1 黄銅箔粉体 2 不織布 3 ケイ酸マグネシウム粉体の構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−247547(JP,A) 特開 平4−82712(JP,A) 特開 昭63−308051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/16 - 11/175 E04B 1/86 - 1/99

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黄銅箔粉体1を、105〔N/m2〕以下
    のヤング率を持つ不織布、繊維構造体、パルプ及び濾紙
    の少なくとも何れかよりなる多孔体2の中に振動可能な
    状態で含ませたことを特徴とする吸音材。
  2. 【請求項2】 ケイ酸マグネシウム粉体の構造体3を、
    105〔N/m2〕以下のヤング率を持つ不織布、繊維構
    造体、パルプ及び濾紙の少なくとも何れかよりなる多孔
    体2の中に振動可能な状態で含ませたことを特徴とする
    吸音材。
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