JPH05172337A - 調理器具 - Google Patents

調理器具

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JPH05172337A
JPH05172337A JP33819391A JP33819391A JPH05172337A JP H05172337 A JPH05172337 A JP H05172337A JP 33819391 A JP33819391 A JP 33819391A JP 33819391 A JP33819391 A JP 33819391A JP H05172337 A JPH05172337 A JP H05172337A
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一成 西井
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謙三 黄地
Yoshihiro Ishizaki
祥浩 石嵜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理物の調理度合を、実時間で推定すること
により出来上りのバラツキをなくすことと、調理物選択
の操作を簡易にすることと使用者の好みにあった出来上
がり状態に自動調理する。 【構成】 調理室2内の調理物の調理度合を環境物理量
検出手段6の入力を基にし、実際に調理する調理環境で
の学習が既に済んだ複数の結合重み係数を内部に持つ神
経回路網模式手段を組込んだ調理度合推定手段13で推
定し、推定結果と出来上がり強度入力手段12の情報で
制御手段5が調理手段3を制御し、加熱室内の初期温
度、調理物の初期温度、量、種類等にかかわらず、簡易
操作で使用者の好みにあった出来上がり状態をばらつき
なく実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ、ガスオー
ブン、ロースター等において自動調理を目的とした調理
器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の調理器具(ここではオー
ブンレンジ)は図9に示すように構成されていた。以
下、その構成について説明する。
【0003】図に示すように、調理器具1は、調理物を
入れる調理室2と、調理物を調理する調理手段で加熱供
給手段3、調理室2の雰囲気温度を検出しサーミスタ等
から構成される温度検出手段4、温度検出手段4からの
情報でもって加熱供給手段3を制御する制御手段5から
構成されていた。このような構成で自動調理をするため
に、調理物の重量、初期温度等を知る必要がある。その
ために電源投入時からの温度検出手段4の出力がある温
度に達するまでの時間を測定し、この時間長で調理物の
重量を推測し、この時間に各調理物特有の定数kを乗じ
た時間を最適調理時間としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の調理
器具では、調理室内の雰囲気温度を検出して、それをも
とに調理物の重量を判断し調理時間を決定していたため
に出来上りにかなりばらつきがあった。また、各調理物
特有の定数kを乗じて最適調理時間としているので、各
調理物に対応した調理物選択手段が必要でその選択操作
は煩雑で使い勝手の悪いものであった。また、標準的な
出来上がり状態は実現できても使用者にとっては好みの
調理の出来上がりというものがあり、それは実現できな
かった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、調理
物の調理度合を、現実に計測・検出できる加熱室内の環
境物理量でもって実時間で推定することにより出来上り
のばらつきをなくすことと、調理物選択の操作を簡易に
し使い勝手の向上を図り、更に使用者の好みに応じた調
理物の出来上がり状態を実現する調理器具を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、調理するための調理物を格納する調理室
と、前記調理物を調理する調理手段と、前記調理室内の
環境を検出する環境物理量検出手段と、調理の出来上が
り強度を入力する出来上がり強度入力手段と、前記環境
物理量検出手段の出力情報に基づき前記調理物の調理度
合を推定する調理度合推定手段と、前記調理度合推定手
段の出力と、前記出来上がり強度入力手段の情報に基づ
き前記調理手段を制御する制御手段とからなり、前記調
理度合推定手段は、複数の神経素子より構成される神経
回路網をモデル化した手法により、獲得・学習された調
理物の調理度合を推定する複数の結合重み係数を内部に
持つ神経回路網模式手段を有するものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した構成により、環境物理量検出
手段からの加熱室内の環境情報を調理度合推定手段に入
力することにより、実際に調理される実調理環境をすべ
て学習し内部に複数の結合重み係数として持つ神経回路
網模式手段を有する調理度合推定手段は、調理物の調理
度合を時々刻々推定していく。制御手段は、調理度合推
定手段の出力と出来上がり強度入力手段の情報に基づき
調理手段を制御していき調理を終了させる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
基に説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符
号を付して説明を省略する。
【0009】本実施例では、調理器具として、オーブン
レンジに応用した例について説明する。図1に示すよう
に、環境物理量検出手段6は調理室内の環境を検出す
る。本実施例では、調理室内の雰囲気温度を検出するも
のであり、サーミスタ等で構成されている。電圧レベル
検出手段7は商用電源電圧の電圧レベルを検出するもの
である。計時手段8は電源投入時よりの時間をカウント
する。操作手段9は調理のカテゴリーを選択するカテゴ
リー選択キー10と調理開始・停止を行なう調理キー1
1と、出来上がりの強度を決める出来上がり強度入力手
段12よりなる。
【0010】調理度合推定手段13は環境物理量検出手
段6、電圧レベル検出手段7、計時手段8、カテゴリー
選択キー10の出力に基づき調理物の調理度合を推定す
るものであり、制御手段5は調理度合推定手段12の出
力と出来上がり強度入力手段からの情報に基づき調理手
段3を制御する。調理手段3は、ヒーターと送風ファン
から構成され調理室2に配設されている。又、14は調
理情報の表示等を行なう表示手段であり液晶表示部より
なる。さらに、15、16はA/D変換手段であり環境
物理量検出手段6、電圧レベル検出手段7の出力をディ
ジタルに変換している。図2に表示部と操作部の構成を
示す。
【0011】調理度合推定手段13を構成する手段は、
従来の制御手法に用いられている解決的な方法が適用で
きないため、多次元情報処理手法として最適な神経回路
網をモデル化した方法で構成している。本実施例は、神
経回路網をモデル化した手法によって学習獲得された調
理物の調理度合を推定する複数の結合重み係数を内部に
もつ神経回路網模式手段を有する調理度合推定手段13
を設けている。
【0012】調理物の出来上りに影響を与える要因とし
ては、加熱室内の初期温度、調理物の初期温度、調理の
種類(カテゴリー)、商用電源電圧の電圧レベル等が考
えられる。それらの要因によって出来上りは大きく変動
する。
【0013】調理物の調理度合を推定する神経回路網に
おいて複数の結合重み係数は、実際に調理する時の環境
(前記した要因のいろいろな組合せた環境)において調
理した場合、そのいろいろな環境のもとで、最適な出来
上り状態を実現するまでの調理時間と、加熱室内の雰囲
気温度がどのように変化するかというデータを収集し、
環境データと加熱室内の雰囲気温度データと調理物の調
理度合(最適調理時間)データとの相関を神経回路網模
式手段に学習させることによって得ることができる。
【0014】用いるべき神経回路網模式手段としては、
文献1(D.E.ラメルハート他2名著、甘利俊一監訳
「PDPモデル」(株)産業図書、1989年)、文献
2(中野馨他7名著「ニューロコンピュータの基礎」
(株)コロナ社刊、P102、1990年)、特公昭6
3−55106号公報などに示されたものがある。以
下、文献1に記載された最もよく知られた学習アルゴリ
ズムとして誤差逆伝搬法を用いた多層パーセプトロンを
例にとり、具体的な神経回路網模式手段の構成および動
作について説明する。
【0015】図3は、神経回路網模式手段の構成単位と
なる神経素子の概念図である。図3において、21〜2
Nは神経のシナプス結合を模擬する疑似シナプス結合変
換器であり、2aは疑似シナプス結合変換器21〜2N
からの出力を加算する加算器であり、2bは設定された
非線形関数、たとえば、しきい値をhとするシグモイド
関数、 f(y,h)=1/(1+exp(−y+h)) (式1) によって加算器2aの出力を非線形変換する非線形変換
器である。なお、図面が煩雑になるので省略したが、修
正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナプス結
合変換器21〜2Nと非線形変換器2bにつながってい
る。また、疑似シナプス結合変換器21〜2Nが神経回
路網模式手段の結合重み係数となる。この神経素子に
は、信号処理モードと学習モードの2つの種類の動作モ
ードがある。
【0016】以下、図3に基づいて神経素子のそれぞれ
のモードの動作について説明する。まず、信号処理モー
ドの動作の説明をする。神経素子はN個の入力X1〜X
nを受けて1つの出力を出す。i番目の入力信号Xi
は、四角で示されたi番目の疑似シナプス結合変換器2
iにおいてWi・Xiに変換される。疑似シナプス結合
変換器21〜2Nで変換されたN個の信号W1・X1〜
Wn・Xnは加算器2aに入り、加算結果yが非線形変
換器2bに送られ、最終出力f(y,h)となる。
【0017】つぎに、学習モードの動作について説明す
る。学習モードでは、疑似シナプス結合変換器21〜2
Nと非線形変換器2bの変換パラメータW1〜Wnとh
を、修正手段からの変換パラメータの修正量ΔW1〜Δ
WnとΔhを表す修正信号を受けて、 Wi・ΔWi ; i=1,2,・・,N h+Δh (式2) と修正する。
【0018】図4は上記神経素子を4つ並列につないで
構成した信号変換手段の概念図である。いうまでもな
く、以下の説明は、この信号変換手段を構成する神経素
子の個数を4個に特定するものではない。図4におい
て、211〜244は疑似シナプス結合変換器であり、
201〜204は、図3で説明した加算器2aと非線形
変換器2bをまとめた加算非線形変換器である。図4に
おいて、図3と同様に図面が煩雑になるので省略した
が、修正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナ
プス結合変換器211〜244と加算非線形変換器20
1〜204につながっている。疑似シナプス結合変換器
211〜244も結合重み係数となる。この信号変換手
段の動作については、図3で説明した神経素子の動作が
並列してなされるものである。
【0019】図5は、学習アルゴリズムとして誤差逆伝
搬法を採用した場合の信号処理手段の構成を示したブロ
ック図で、31は上述の信号変換手段である。ただし、
ここではN個の入力を受ける神経素子がM個並列に並べ
られたものである。32は学習モードにおける信号変換
手段31の修正量を算出する修正手段である。
【0020】以下、図5に基づいて信号処理手段の学習
を行う場合の動作について説明する。信号変換手段31
はN個の入力Sin(X)を受け、M個の出力S
out (X)を出力する。修正手段32は、入力信号Sin
(X)と出力信号Sout (X)とを受け、誤差計算手段
または後段の信号変換手段からのM個の誤差信号δ
j (X)の入力があるまで待機する。誤差信号δ
i (X)が入力され修正量を ΔWij=δi (X)・Siout(X)・(1−Siout(X))・Sjin (X) (i=1〜N,j=1〜M) (式3) と計算し、修正信号を信号変換手段31に送る。信号変
換手段31は、内部の神経素子の変換パラメータを上で
説明した学習モードにしたがって修正する。
【0021】図6は、神経回路網模式手段を用いた多層
パーセプトロンの構成を示すブロック図であり、31
X、31Y、31ZはそれぞれK個、L個、M個の神経
素子からなる信号変換手段であり、32X、32Y、3
2Zは修正手段であり、33は誤差計算手段である。
【0022】以上のように構成された多層パーセプトロ
ンについて、図6を参照しながらその動作を説明する。
信号処理手段34Xにおいて、信号変換手段31Xは、
入力Siin (X)(i=1〜N)を受け、出力S
jout(X)(j=1〜k)を出力する。修正手段32X
は、信号Siin (X)と信号Sjout(X)を受け、誤差
信号δj (X)(j=1〜k)が入力されるまで待機す
る。以下同様の処理が、信号処理手段34Y、34Zに
おいて行われ、信号変換手段31Zより最終出力Sho ut
(Z)(j=1〜M)が出力される。最終出力S
hout(Z)は、誤差計算手段33にも送られる。誤差計
算手段33においては、2乗誤差の評価関数COST
(式4)に基づいて理想的な出力T(T1,・・・・
・,TM )との誤差が計算され、誤差信号δh (Z)が
修正手段32Zに送られる。
【0023】
【数1】
【0024】ただし、ηは多層パーセプトロンの学習速
度を定めるパラメータである。つぎに、評価関数を2乗
誤差とした場合には誤差信号は、 δh(Z)=−η・(Shout(Z)−Th ) (式5) となる。修正手段32Zは、上で説明した手続きにした
がって、信号変換手段31Zの変換パラメータの修正量
ΔW(Z)を計算し、修正手段32Yに送る誤差信号を
(式6)に基づき計算し、修正信号ΔW(Z)を信号変
換手段31Zに送り、誤差信号δ(Y)を修正手段32
Yに送る。信号変換手段31Zは、修正信号ΔW(Z)
に基づいて内部のパラメータを修正する。なお、誤差信
号δ(Y)は(式6)で与えられる。
【0025】
【数2】
【0026】ここで、Wij(Z)は信号変換手段31Z
の疑似シナプス結合変換器の変換パラメータである。以
下、同様の処理が信号処理手段34X、34Yにおいて
行われる。学習と呼ばれる以上の手続きを繰り返し行う
ことにより、多層パーセプトロンは入力が与えられると
理想出力Tをよく近似する出力を出すようになる。
【0027】なお、上記の説明においては、3段の多層
パーセプトロンを用いたが、これは何段であってもよ
い。また、文献1にある信号変換手段のなかの非線形変
換手段の変換パラメータhの修正法についてと慣性項と
して知られる学習高速化の方法については、説明の簡略
化のため省略したが、この省略は以下に述べる本発明を
拘束するものではない。
【0028】こうして、神経回路網模式手段は調理をす
る時の環境データ(加熱室内の初期温度、商用電源電圧
レベル、調理の種類、調理物の初期温度など)と加熱室
内の雰囲気温度データと調理物の調理度合(最適調理時
間)データとの関係を学習し、簡単なルールで記述する
ことが容易でない制御の仕方を自然な形で表現すること
ができる。本実施例は、こうして得られた情報を組み込
んで、調理度合推定手段13を構成するものである。
【0029】具体的には、十分学習を終えた後の多層パ
ーセプトロンの信号変換手段31X、31Y、31Zの
みを神経回路網模式手段として用いて、調理度合推定手
段13を構成する。実際に学習させたデータについて説
明する。
【0030】図7は、調理室2の初期温度が低く、商用
電源電圧100V、調理の種類はオーブンでスポンジケ
ーキ直径18cmの場合の特性を示したものである。図7
(a)は環境物理量検出手段6(加熱室内の雰囲気温
度)の変化を示し、図7(b)は調理物の調理度合を示
している。調理度合は0から1の範囲の値で示し標準な
ら0.5、弱めなら0.2、強めなら0.8になるよう
に調理完了付近で直線的に増加するようにしている。こ
れは実験により求めたものである。図8は、図7と同様
でスポンジケーキ直径21cmの場合の特性を示したもの
である。
【0031】図8(a)、(b)は、図7(a)、
(b)にそれぞれ対応している。調理物の量により環境
物理量検出手段6の出力電圧変化(加熱室内の雰囲気温
度)が異なるのがわかる。同様に電源電圧を変化させた
場合、調理物の種類を変えた場合でも、又違った出力の
変化をする。調理度合は、それらの条件下で実験により
求める。
【0032】このような実験を実際調理する時のすべて
の環境の組合について同様に行った。そして、その実験
データを神経回路網模式手段に入力し学習をさせた。つ
まり、神経回路網模式手段へは環境物理量検出手段6の
調理室内の雰囲気温度情報と、雰囲気温度勾配情報とし
て現時点より1分前の雰囲気温度情報と、電圧レベル検
出手段7の商用電源電圧レベル情報と、計時手段8より
得られる電源投入時からの経過時間情報と、カテゴリー
選択キー10より得られるカテゴリー情報と、理想出力
として調理物の調理度合情報を入力し学習させ、神経回
路網模式手段の中の信号変換手段31X、31Y、31
Zを確立し、それらを神経回路網模式手段として調理度
合推定手段13に組み込んでいる。
【0033】つぎに、図1に示した構成ブロック図に基
づき動作を説明する。まず、調理物を調理室内に入れ、
操作手段9の内、カテゴリー選択キー10により調理カ
テゴリーを選択し、出来上がり強度入力手段12より出
来上がり強度を入力する。そして、調理スタートキー1
1が入力される。これらの情報は制御手段5と調理度合
推定手段13に入力される。制御手段5は計時手段8に
計時開始の信号を出力するとともに、加熱供給手段3を
発熱させるべく加熱開始信号を出力する。計時手段8の
計時情報は調理度合推定手段13に入力されている。そ
して加熱室内の環境物理情報(雰囲気温度情報)は環境
物理量検出手段6の出力がA/D変換手段15でディジ
タル変換され、時々刻々調理度合推定手段13に入力し
ている。
【0034】また電圧レベル検出手段7からの商用電源
電圧の電圧レベル情報は、AD変換手段16でディジタ
ル変換され調理度合推定手段13に入力されている。調
理度合推定手段13は、これらの入力された信号・情報
をもとに調理度合を時々刻々推定し、その情報を制御手
段5に出力している。制御手段5は、この調理度合情報
と出来上がり強度入力手段12より得られる出来上がり
強度情報に基づき加熱供給手段3を制御するように動作
する。即ち、出来上がり強度入力手段12より得られる
情報が弱め設定であれば調理度合推定手段13の出力が
0.2を越えると加熱供給手段3を停止し、標準設定で
あれば0.5を越えると加熱供給手段3を停止し、強め
設定であれば0.8を越えると加熱供給手段3を停止す
る。
【0035】また、制御手段5、計時手段8、調理度合
推定手段13は、すべて4ビットマイクロコンピュータ
で構成したが、これらは1つのマイクロコンピュータで
構成することはもちろん可能である。なお、調理度合推
定手段13には、環境物理量検出手段6の温度勾配情報
(現時点と1分前の2情報)と、電圧レベル検出手段7
より得られる商用電源電圧の電圧レベル情報と、計時手
段8より得られる電源投入時からの経過時間情報、カテ
ゴリー選択キー10より得られる調理物のカテゴリー情
報を入力しているが、この限定は本発明を拘束するもの
ではない。
【0036】又、環境物理量情報として雰囲気温度情報
を用いたが、煙情報、焦げ目の色情報、湿度情報、蒸気
情報でも適用できることはいうまでもない。又、本実施
例では調理器具としてオーブンレンジを用いたが、電子
レンジ、ガスオーブンでもよい。
【0037】以上のように本実施例によれば、実際に調
理する調理室内の環境下で学習された、神経回路網の複
数の結合重み係数を有する神経回路網模式手段を組み込
んだ調理度合推定手段13を備え、出来上がり強度入力
手段12で使用者の設定した出来上がり強度情報と推定
した調理度合により制御手段5が加熱供給手段3を制御
する構成としているので、出来上り状態にバラツキがな
くなるほか、詳細な調理メニュー選択操作が不要で使い
勝手の向上を図ることができる。また、調理物の出来上
がり状態が使用者の好みに合わせることも可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、調理するために調理物を格納する調理室と、
前記調理物を調理する調理手段と、前記調理物の出来上
がり強度を入力する出来上がり強度入力手段と、前記調
理室内の環境を検出する環境物理量検出手段と、前記環
境物理量検出手段の出力に基づき前記調理物の調理度合
を推定する調理度合推定手段と、前記調理度合推定手段
の出力と前記出来上がり強度入力手段からの出力情報に
基づき前記調理手段を制御する制御手段とからなり、ま
た、調理度合推定手段は、複数の神経素子より構成され
る神経回路網をモデル化した手法により獲得・学習され
た調理物の調理度合を推定する複数の結合重み係数を内
部に持つ神経回路網模式手段を有するから、調理室内の
初期温度、調理物の初期温度、調理物の量等にかかわら
ず調理物の調理度合が推定でき、出来上がりばらつきの
少ない自動調理が可能となる。
【0039】また、環境物理量の変化に調理物特有の性
質があり、それを含めて学習した調理度合推定手段を有
するので、各調理物に対応した調理物選択のための入力
を不要とし、調理メニュー群として集約したカテゴリー
入力で調理度合を推定でき、操作性を向上させる効果が
ある。
【0040】更に、使用者の好む出来上がりの自動調理
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の調理器具の構成ブロック図
【図2】同調理器具に用いた操作部と表示部の構成図
【図3】同調理器具に用いた神経回路網模式手段の構成
単位となる神経素子の概念図
【図4】同調理器具に用いた神経素子で構成した信号変
換手段の概念図
【図5】同調理器具に用いた学習アルゴリズムとして誤
差逆伝搬法を採用した信号処理手段のブロック図
【図6】同調理器具に用いた神経回路網模式手段を用い
た多層パーセプトロンの構成を示すブロック図
【図7】(a)同調理器具の実験データの一例を示す特
性図 (b)同特性図
【図8】(a)同調理器具の実験データの他の例を示す
特性図 (b)同特性図
【図9】従来の調理器具の構成ブロック図
【符号の説明】
1 調理器具 2 調理室 3 調理手段 5 制御手段 6 環境物理量検出手段 12 出来上がり強度入力手段 13 調理度合推定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石嵜 祥浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中 基孫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理するための調理物を格納する調理室
    と、前記調理物を調理する調理手段と、前記調理室内の
    環境を検出する環境物理量検出手段と、調理の出来上が
    り強度を入力する出来上がり強度入力手段と、前記環境
    物理量検出手段の出力情報に基づき前記調理物の調理度
    合を推定する調理度合推定手段と、前記調理度合推定手
    段の出力と、前記出来上がり強度入力手段の情報に基づ
    き前記調理手段を制御する制御手段とからなる調理器
    具。
  2. 【請求項2】調理度合推定手段は、複数の神経素子より
    構成される神経回路網をモデル化した手法により、獲得
    ・学習された調理物の調理度合を推定する複数の結合重
    み係数を内部に持つ神経回路網模式手段を備えた請求項
    1記載の調理器具。
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