JP2936853B2 - 調理器具 - Google Patents

調理器具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ、ガスオー
ブン、ロースター等において自動調理を目的とした調理
器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の調理器具(ここではオー
ブンレンジ)は図9に示すように構成されていた。以
下、その構成について説明する。
【0003】図に示すように、調理器具1は、調理物を
入れる調理室2と、調理物を調理する調理手段である加
熱供給手段3、調理室2の雰囲気温度を検出しサーミス
タ等から構成される温度検出手段4、この温度検出手段
4からの情報により加熱供給手段3を制御する制御手段
5から構成されていた。このような構成で自動調理をす
るために、調理物の重量、初期温度等を知る必要があ
る。そのために電源投入時からの温度検出手段4の出力
がある温度に達するまでの時間を測定し、この時間の長
さで調理物の重量を推測し、この時間に各調理物特有の
定数kを乗じた時間を最適調理時間としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の調理器具では、調理室内の雰囲気温度を検出し
て調理物の重量を判断し調理時間を決定していたため
に、調理物の出来上りにかなりのばらつきがあった。ま
た、各調理物特有の定数kを乗じて最適調理時間として
いたので、各調理物に対応した調理物選択手段が必要に
なりその選択操作は煩雑で使い勝手の悪いものであっ
た。また、標準的な出来上がり状態は実現できても使用
者にとっては調理の出来上がりにそれぞれ異なった好み
というものがあり、これについては実現されていなかっ
た。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、調理
物の調理度合を、現実に計測・検出できる調理室内の固
有物理量により実時間を推定して出来上りのばらつきを
なくし、また調理物選択の操作を簡易にして使い勝手の
向上を図り、更に使用者の好みに応じて調理物の出来上
がり状態を実現する調理器具を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、調理器具の一部を形成し調理物を格納す
る調理室と、調理物を調理する調理手段と、調理物の固
有物理量を検出する固有物理量検出手段と、調理の出来
上がり強度を入力する出来上がり強度入力手段と、固有
物理量検出手段の出力情報に基づき調理物の調理度合を
推定する調理度合推定手段と、調理度合推定手段の出力
と出来上がり強度入力手段との情報に基づき調理手段を
制御する制御手段を備えたものである。
【0007】また調理度合推定手段は、複数の神経素子
より構成される神経回路網をモデル化した手法により、
獲得・学習された調理物の調理度合を推定する複数の結
合重み係数を内部に持つ神経回路網模式手段を備えたも
のである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成により、固有物理量検出手段
からの調理物の固有物理量情報は調理度合推定手段に入
力される。そして実際に調理される実調理環境をすべて
学習し、内部に複数の結合重み係数として持つ神経回路
網模式手段を有する調理度合推定手段は、調理物の調理
度合を時々刻々推定していく。制御手段は、調理度合推
定手段の出力と出来上がり強度入力手段の情報に基づき
調理手段を制御していき調理を終了させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
基に説明する。なお、従来技術の場合と同じ構成要素の
ものには同一符号を付して説明を省略する。
【0010】本一実施例では、調理器具として、電子レ
ンジに応用した場合について説明する。図1に示すよう
に、固有物理量検出手段6は調理物の固有物理量を検出
する。本一実施例では、調理物の重量変化を検出するも
のであり、ストレンゲージ等で構成されている。なお、
このセンサは重量を検出できるものであればよく、本発
明を拘束するものではない。計時手段7は電源投入時よ
りの時間をカウントする。操作手段8は調理のカテゴリ
ーを選択するカテゴリー選択キー9と調理開始・停止を
行なう調理キー10と、出来上がりの強度を決める出来
上がり強度入力手段11よりなる。調理度合推定手段1
2は固有物理量検出手段6、計時手段7、カテゴリー選
択キー9の出力に基づき調理物の調理度合を推定するも
のであり、制御手段5は、調理度合推定手段12の出力
と出来上がり強度入力手段11からの情報に基づき調理
手段3を制御する。調理手段3は、マイクロ波供給手段
であり調理室2に配設されている。又、13は調理情報
の表示等を行なう表示手段であり液晶表示部よりなる。
さらに、14はA/D変換手段であり固有物理量検出手
段6の出力をディジタルに変換している。図2に表示部
と操作部の構成を示す。
【0011】調理度合推定手段12としては、従来の制
御手段が適用できないため、多次元情報処理手法として
最適な神経回路網をモデル化した手段を適用している。
すなわち、調理度合推定手段としては、神経回路網をモ
デル化した手法によって学習獲得された調理物の調理度
合を推定する複数の結合重み係数を内部にもつ神経回路
網模式手段を有するものである。
【0012】また調理物の出来上りに影響を与える要因
としては、調理室内の初期温度、調理物の初期温度及び
調理の種類(カテゴリー)等が考えられる。そして、こ
れらの要因によって出来上りは大きく変動する。
【0013】調理物の調理度合を推定する神経回路網に
おいて複数の結合重み係数は、実際に調理する時の環境
(前記した要因のいろいろな組合せた環境)において調
理した場合、そのいろいろな環境のもとで、最適な出来
上り状態を実現するまでの調理時間と、調理物の重量が
どのように変化するかというデータを収集し、環境デー
タと調理物の重量変化データと調理物の調理度合(最適
調理時間)データとの相関を神経回路網模式手段に学習
させることによって得ることができる。用いるべき神経
回路網模式手段としては、文献1(D.E.ラメルハー
ト他2名著、甘利俊一監訳「PDPモデル」(株)産業
図書、1989年)、文献2(中野馨他7名著「ニュー
ロコンピュータの基礎」(株)コロナ社刊、P102、
1990年)、特公昭63−55106号公報などに示
されたものがある。以下、文献1に記載された最もよく
知られた学習アルゴリズムとして誤差逆伝搬法を用いた
多層パーセプトロンを例にとり、具体的な神経回路網模
式手段の構成および動作について説明する。
【0014】図3は、神経回路網模式手段の構成単位と
なる神経素子の概念図である。図3において、21〜2
Nは神経のシナプス結合を模擬する疑似シナプス結合変
換器であり、2aは疑似シナプス結合変換器21〜2N
からの出力を加算する加算器であり、2bは設定された
非線形関数、たとえば、しきい値をhとするシグモイド
関数、 f(y,h)=1/(1+exp(−y+h)) (式1) によって加算器2aの出力を非線形変換する非線形変換
器である。なお、図面が煩雑になるので省略したが、修
正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナプス結
合変換器21〜2Nと非線形変換器2bにつながってい
る。また、疑似シナプス結合変換器21〜2Nが神経回
路網模式手段の結合重み係数となる。この神経素子に
は、信号処理モードと学習モードの2つの種類の動作モ
ードがある。
【0015】以下、図3に基づいて神経素子のそれぞれ
のモードの動作について説明する。まず、信号処理モー
ドの動作の説明をする。神経素子はN個の入力X1〜X
nを受けて1つの出力を出す。i番目の入力信号Xi
は、四角で示されたi番目の疑似シナプス結合変換器2
iにおいてWi・Xiに変換される。疑似シナプス結合
変換器21〜2Nで変換されたN個の信号W1・X1〜
Wn・Xnは加算器2aに入り、加算結果yが非線形変
換器2bに送られ、最終出力f(y,h)となる。つぎ
に、学習モードの動作について説明する。学習モードで
は、疑似シナプス結合変換器21〜2Nと非線形変換器
2bの変換パラメータW1〜Wnとhを、修正手段から
の変換パラメータの修正量ΔW1〜ΔWnとΔhを表す
修正信号を受けて、 Wi+ΔWi ; i=1,2,・・,N h+Δh (式2) と修正する。
【0016】図4は上記神経素子を4つ並列につないで
構成した信号変換手段の概念図である。いうまでもな
く、以下の説明は、この信号変換手段を構成する神経素
子の個数を4個に特定するものではない。図4におい
て、211〜244は疑似シナプス結合変換器であり、
201〜204は、図3で説明した加算器2aと非線形
変換器2bをまとめた加算非線形変換器である。図4に
おいて、図3と同様に図面が煩雑になるので省略した
が、修正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナ
プス結合変換器211〜244と加算非線形変換器20
1〜204につながっている。疑似シナプス結合変換器
211〜244も結合重み係数となる。この信号変換手
段の動作については、図3で説明した神経素子の動作が
並列してなされるものである。
【0017】図5は、学習アルゴリズムとして誤差逆伝
搬法を採用した場合の信号処理手段の構成を示したブロ
ック図で、31は上述の信号変換手段である。ただし、
ここではN個の入力を受ける神経素子がM個並列に並べ
られたものである。32は学習モードにおける信号変換
手段31の修正量を算出する修正手段である。以下、図
5に基づいて信号処理手段の学習を行う場合の動作につ
いて説明する。信号変換手段31はN個の入力S
in(X)を受け、M個の出力Sout (X)を出力する。
修正手段32は、入力信号Sin(X)と出力信号Sout
(X)とを受け、誤差計算手段または後段の信号変換手
段からのM個の誤差信号δi (X)の入力があるまで待
機する。誤差信号δi (X)が入力され修正量を ΔWij=δi (X)・Siout (X)・(1−Siout (X))・Sjin (X) (i=1〜N,j=1〜M) (式3) と計算し、修正信号を信号変換手段31に送る。信号変
換手段31は、内部の神経素子の変換パラメータを上で
説明した学習モードにしたがって修正する。
【0018】図6は、神経回路網模式手段を用いた多層
パーセプトロンの構成を示すブロック図であり、31
X、31Y、31ZはそれぞれK個、L個、M個の神経
素子からなる信号変換手段であり、32X、32Y、3
2Zは修正手段であり、33は誤差計算手段である。以
上のように構成された多層パーセプトロンについて、図
6を参照しながらその動作を説明する。信号処理手段3
4Xにおいて、信号変換手段31Xは、入力S
iin (X)(i=1〜N)を受け、出力Sjout (X)
(j=1〜K)を出力する。修正手段32Xは、信号S
iin (X)と信号Sjout (X)を受け、誤差信号δ
j (X)(j=1〜K)が入力されるまで待機する。以
下同様の処理が、信号処理手段34Y、34Zにおいて
行われ、信号変換手段31Zより最終出力Shout(Z)
(h=1〜M)が出力される。最終出力Shout (Z)
は、誤差計算手段33にも送られる。誤差計算手段33
においては、2乗誤差の評価関数COST(式4)に基
づいて理想的な出力T(T1,・・・・・TM)との誤
差が計算され、誤差信号δh (Z)が修正手段32Zに
送られる。
【0019】
【数1】
【0020】ただし、ηは多層パーセプトロンの学習速
度を定めるパラメータである。つぎに、評価関数を2乗
誤差とした場合には誤差信号は、 δh(z)=−η・(Shout (Z)−Th ) (式5) となる。修正手段32Zは、上で説明した手続きにした
がって、信号変換手段31Zの変換パラメータの修正量
ΔW(Z)を計算し、修正手段32Yに送る誤差信号を
(式6)に基づき計算し、修正信号ΔW(Z)を信号変
換手段31Zに送り、誤差信号δ(Y)を修正手段32
Yに送る。信号変換手段31Zは、修正信号ΔW(Z)
に基づいて内部のパラメータを修正する。なお、誤差信
号δ(Y)は(式6)で与えられる。
【0021】
【数2】
【0022】ここで、Wij(Z)は信号変換手段31Z
の疑似シナプス結合変換器の変換パラメータである。以
下、同様の処理が信号処理手段34X、34Yにおいて
行われる。学習と呼ばれる以上の手続きを繰り返し行う
ことにより、多層パーセプトロンは入力が与えられると
理想出力Tをよく近似する出力を出すようになる。な
お、上記の説明においては、3段の多層パーセプトロン
を用いたが、これは何段であってもよい。また、文献1
にある信号変換手段のなかの非線形変換手段の変換パラ
メータhの修正法についてと慣性項として知られる学習
高速化の方法については、説明の簡略化のため省略した
が、この省略は以下に述べる本発明を拘束するものでは
ない。
【0023】こうして、神経回路網模式手段は調理をす
る時の環境データ(加熱室内の初期温度、調理の種類、
調理物の初期温度、調理物の量など)と調理物の重量変
化データと調理物の調理度合(最適調理時間)データと
の関係を学習し、簡単なルールで記述することが容易で
ない制御の仕方を自然な形で表現することができる。本
一実施例は、こうして得られた情報を組み込んで、調理
度合推定手段12を構成するものである。具体的には、
十分学習を終えた後の多層パーセプトロンの信号変換手
段31X、31Y、31Zのみを神経回路網模式手段と
して用いて、調理度合推定手段12を構成する。実際に
学習させたデータについて説明する。
【0024】図7は、調理室2の初期温度が低く、調理
の種類は野菜の下ごしらえでホウレンソウ200gの場
合に調理をした時の特性を示したものである。図7
(a)は固有物理量検出手段6(調理物の重量)の変化
を示し、図7(b)は調理物の調理度合を示している。
調理度合は0から1の範囲の値で示し標準なら0.5、弱
めなら0.2、強めなら0.8になるように調理完了付近で
直線的に増加するようにしている。これは実験により求
めたものである。図8は、図7と同様でホウレンソウ6
00gを調理した時の特性を示したものである。
【0025】図8(a)、(b)は、図7(a)、
(b)にそれぞれ対応している。調理物の量により固有
物理量検出手段6の出力電圧変化(調理物の重量変化)
が異なるのがわかる。同様に調理物の種類を変えた場合
でも、又違った出力の変化をする。調理度合は、それら
の条件下で実験により求める。このような実験を実際調
理する時のすべての環境の組合せについて同様に行っ
た。そして、その実験データを神経回路網模式手段に入
力し学習をさせた。つまり、神経回路網模式手段へは固
有物理量検出手段6の調理物の固有物理量(重量情報)
と、重量勾配情報として現時点より1分前の重量情報
と、計時手段7より得られる電源投入時からの経過時間
情報と、カテゴリー選択キー9より得られるカテゴリー
情報の4情報と、理想出力として調理物の調理度合情報
を入力し学習させ、神経回路網模式手段の中の信号変換
手段31X、31Y、31Zを確立し、それらを神経回
路網模式手段として調理度合推定手段12に組み込んで
いる。
【0026】つぎに、図1に示した構成ブロック図に基
づき動作を説明する。まず、調理物を調理室内に入れ、
操作手段8の内、カテゴリー選択キー9により調理カテ
ゴリーを選択し、出来上がり強度入力手段11より出来
上がり強度を入力する。そして、調理スタートキー10
が入力される。これらの情報は制御手段5と調理度合推
定手段12に入力される。制御手段5は計時手段7に計
時開始の信号を出力するとともに、調理手段3を駆動さ
せるべく調理開始信号を出力する。計時手段7の計時情
報は調理度合推定手段12に入力されている。又、調理
物の固有物理量情報(重量情報)は固有物理量検出手段
6の出力がA/D変換手段14でディジタル変換され、
時々刻々調理度合推定手段12に入力している。調理度
合推定手段12は、これらの入力された信号・情報をも
とに調理度合を時々刻々推定し、その情報を制御手段5
に出力している。制御手段5は、この調理度合情報と出
来上がり強度入力手段11より得られる出来上がり強度
情報に基づき調理手段3を制御するように動作する。即
ち、出来上がり強度入力手段11より得られる情報が弱
め設定であれば調理度合推定手段12の出力が0.2を越
えると調理手段3を停止し、標準設定であれば0.5を越
えると調理手段3を停止し、強め設定であれば0.8を越
えると調理手段3を停止する。
【0027】また、制御手段5、計時手段7、調理度合
推定手段12は、すべて4ビットマイクロコンピュータ
で構成したが、これらは1つのマイクロコンピュータで
構成することはもちろん可能である。なお、調理度合推
定手段12には、固有物理量検出手段6の重量変化情報
(現時点と1分前の2情報)と、計時手段7より得られ
る電源投入時からの経過時間情報、カテゴリー選択キー
9より得られる調理物のカテゴリー情報の4情報を入力
しているが、この限定は本発明を拘束するものではな
い。又、固有物理量情報として調理物の重量情報を用い
たが、調理物の形状変化情報、調理物の色変化情報、調
理物の体積変化情報でも適用できることはいうまでもな
いし、又、複数のセンサを使用すれば、より調理精度を
向上させることができる。又、本一実施例では調理器具
として電子レンジを用いたが、オーブンレンジ、グリル
レンジ、ガスオーブンでもよい。
【0028】以上のように本一実施例によれば、実際に
調理する調理室内の環境下で学習された、神経回路網の
複数の結合重み係数を有する神経回路網模式手段を組み
込んだ調理度合推定手段12を備え、出来上がり強度入
力手段11で使用者の設定した出来上がり強度情報と推
定した調理度合により制御手段5が調理手段3を制御す
る構成としているので、出来上り状態にばらつきがなく
なるほか、詳細な調理メニュー選択操作が不要で使い勝
手の向上を図ることができる。また、調理物の出来上が
り状態が使用者の好みに合わせることも可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、調理するために調理物を格納する調理室と、
前記調理物を調理する調理手段と、前記調理物の出来上
がり強度を入力する出来上がり強度入力手段と、前記調
理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、前
記固有物理量検出手段の出力に基づき前記調理物の調理
度合を推定する調理度合推定手段と、前記調理度合推定
手段の出力と前記出来上がり強度入力手段からの出力情
報に基づき前記調理手段を制御する制御手段とからな
り、また、調理度合推定手段は、複数の神経素子より構
成される神経回路網をモデル化した手法により獲得・学
習された調理物の調理度合を推定する複数の結合重み係
数を内部に持つ神経回路網模式手段を有するから、調理
室内の初期温度、調理物の初期温度、調理物の量等にか
かわらず調理物の調理度合が推定でき、出来上がりのば
らつきの少ない自動調理が可能となる。
【0030】また、固有物理量の変化に調理物特有の性
質があり、それを含めて学習した調理度合推定手段を有
するので、各調理物に対応した調理物選択のための入力
を不要とし、調理メニュー群として集約したカテゴリー
入力で調理度合を推定でき、操作性を向上させる効果が
ある。
【0031】更に、調理物の出来上がりが使用者の好む
状態になるように自動調理することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の調理器具の構成ブロック図
【図2】同調理器具に用いた操作部と表示部の構成図
【図3】同調理器具に用いた神経回路網模式手段の構成
単位となる神経素子の概念図
【図4】同調理器具に用いた神経素子で構成した信号変
換手段の概念図
【図5】同調理器具に用いた学習アルゴリズムとして誤
差逆伝搬法を採用した信号処理手段のブロック図
【図6】同調理器具に用いた神経回路網模式手段を用い
た多層パーセプトロンの構成を示すブロック図
【図7】(a)同調理器具の実験データの一例を示す重
量特性図 (b)同調理器具の実験データの一例を示す調理度合特
性図
【図8】(a)同調理器具の実験データの他の例を示す
重量特性図 (b)同調理器具の実験データの他の例を示す調理度合
特性図
【図9】従来の調理器具の構成ブロック図
【符号の説明】
1 調理器具 2 調理室 3 調理手段 5 制御手段 6 固有物理量検出手段 11 出来上がり強度入力手段 12 調理度合推定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石嵜 祥浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中 基孫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−139019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24C 7/02 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理器具の一部を形成し調理物を格納する
    調理室と、前記調理物を調理する調理手段と、前記調理
    物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、調理
    の出来上がり強度を入力する出来上がり強度入力手段
    と、前記固有物理量検出手段の出力情報に基づき前記調
    理物の調理度合を推定する調理度合推定手段と、前記調
    理度合推定手段の出力と前記出来上がり強度入力手段と
    の情報に基づき前記調理手段を制御する制御手段とを備
    え、前記調理度合推定手段は、複数の神経素子より構成
    される神経回路網をモデル化した手法により、獲得・学
    習された調理物の調理度合を推定する複数の結合重み係
    数を内部に持つ神経回路網模式手段を有する構成とした
    調理器具。
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