JP2943468B2 - 調理器具 - Google Patents

調理器具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ、ガスオー
ブン、ロースター等において自動調理を目的とした調理
器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の調理器具(ここではオー
ブンレンジ)は図9に示すように構成されていた。以
下、その構成について説明する。
【0003】図に示すように、調理器具1は、調理物を
入れる調理室2と、調理物を調理する調理手段である加
熱供給手段3、調理室2の相対湿度を検出し湿度センサ
等から構成される湿度検出手段4、湿度検出手段4から
の情報でもって調理手段3(マイクロ波供給手段)を制
御する制御手段5から構成されていた。
【0004】このような構成で自動調理をするために、
調理物の重量、初期湿度等を知る必要がある。そのため
に電源投入時からの湿度検出手段4の出力がある湿度に
達するまでの時間を測定し、この時間長で調理物の重量
を推測し、この時間に各調理物特有の定数kを乗じた時
間を最適調理時間としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の調理
器具では、調理室内の雰囲気湿度を検出して、それをも
とに調理物の重量を判断し調理時間を決定していたため
に出来上りにかなりばらつきがあった。また、各調理物
特有の定数kを乗じて最適調理時間としているので、各
調理物に対応した調理物選択手段が必要でその選択操作
は煩雑で使い勝手の悪いものであった。また、標準的な
出来上がり状態は実現できても使用者にとっては好みの
調理の出来上がりというものがあり、それは実現できな
かった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、調理
物の調理度合を、現実に計測・検出できる調理室内の環
境物理量と調理物の固有物理量でもって実時間で推定す
ることにより出来上りのばらつきをなくすとともに調理
物選択の操作を簡易にし使い勝手の向上を図り、更に使
用者の好みに応じた調理物の出来上がり状態を実現する
調理器具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、調理するために調理物を格納する調理室
と、前記調理物を調理する調理手段と、前記調理室内の
環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調理
物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、調理
の出来上がり強度を入力する出来上がり強度入力手段
と、前記環境物理量検出手段と前記固有物理量検出手段
の出力情報に基づき前記調理物の調理度合を推定する調
理度合推定手段と、前記調理度合推定手段の出力と前記
出来上がり強度入力手段の情報に基づき前記調理手段を
制御する制御手段とからなり、前記調理度合推定手段
は、複数の神経素子より構成される神経回路網をモデル
化した手法により、獲得・学習された調理物の調理度合
を推定する複数の結合重み係数を内部に持つ神経回路網
模式手段を有することを課題解決手段としている。
【0008】
【作用】本発明は上記した課題解決手段により、環境物
理量検出手段からの調理室内の環境物理量情報と固有物
理量検出手段からの調理物の固有物理量情報を調理度合
推定手段に入力することにより、実際に調理される実調
理環境をすべて学習し内部に複数の結合重み係数として
持つ神経回路網模式手段を有する調理度合推定手段は、
調理物の調理度合を時々刻々推定していく。制御手段
は、調理度合推定手段の出力と出来上がり強度入力手段
の情報に基づき調理手段を制御していき調理を終了させ
るように作用する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
基に説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0010】本実施例では、調理器具として、電子レン
ジに応用した例について説明する。図1に示すように、
環境物理量検出手段6は調理室内の環境物理量を検出す
る。本実施例では、調理室内の湿度変化を検出するもの
であり、絶対湿度センサで構成されている。固有物理量
検出手段7は調理物の固有物理量を検出する。本実施例
では、調理物の重量変化を検出するものであり、ストレ
ンゲージ等で構成されている。これらのセンサは環境物
理量、固有物理量を検出できるものであればよく、本発
明を拘束するものではない。計時手段8は電源投入時よ
りの時間をカウントする。操作手段9は調理のカテゴリ
ーを選択するカテゴリー選択キー10と調理開始・停止
を行なう調理キー11と、出来上がりの強度を決める出
来上がり強度入力手段12よりなる。調理度合推定手段
13は環境物理量検出手段6、固有物理量検出手段7、
計時手段8、カテゴリー選択キー10の出力に基づき調
理物の調理度合を推定するものであり、制御手段5は調
理度合推定手段13の出力と出来上がり強度入力手段1
2からの情報に基づき調理手段3を制御する。調理手段
3は、マイクロ波供給手段であり調理室2に配設されて
いる。又、14は調理情報の表示等を行なう表示手段で
あり液晶表示部よりなる。さらに、15、16はA/D
変換手段であり、環境物理量検出手段6、固有物理量検
出手段7の出力をディジタルに変換している。図2に表
示部と操作部の構成を示す。
【0011】調理度合推定手段13を構成する手段は、
従来の制御手法に用いられている解決的な方法が適用で
きないため、多次元情報処理手法として最適な神経回路
網をモデル化した方法で構成している。本実施例は、神
経回路網をモデル化した手法によって学習獲得された調
理物の調理度合を推定する複数の結合重み係数を内部に
もつ神経回路模式手段を有する調理度合推定手段13を
設けている。
【0012】調理物の出来上りに影響を与える要因とし
ては、調理室内の初期温度、調理物の初期温度、調理の
種類(カテゴリー)等が考えられる。それらの要因によ
って出来上りは大きく変動する。
【0013】調理物の調理度合を推定する神経回路網に
おいて複数の結合重み係数は、実際に調理する時の環境
(前記した要因のいろいろな組合せた環境)において調
理した場合、そのいろいろな環境のもとで、最適な出来
上り状態を実現するまでの調理時間と、調理室内の湿度
変化と、調理物の重量がどのように変化するかというデ
ータを収集し、環境データと調理室内の湿度変化データ
と調理物の重量変化データと調理物の調理度合(最適調
理時間)データとの相関を神経回路網模式手段に学習さ
せることによって得ることができる。
【0014】用いるべき神経回路網模式手段としては、
文献1(D.E.ラメルハート他2名著、甘利俊一監訳
「PDPモデル」(株)塵業図書、1989年)、文献
2(中野馨他7名著「ニューロコンピュータの基礎」
(株)コロナ社刊、P102、1990年)、特公昭6
3−55106号公報などに示されたものがある。以
下、文献1に記載された最もよく知られた学習アルゴリ
ズムとして誤差逆伝搬法を用いた多層パーセプトロンを
例にとり、具体的な神経回路網模式手段の構成および動
作について説明する。
【0015】図3は、神経回路網模式手段の構成単位と
なる神経素子の概念図である。図3において、21〜2
Nは神経のシナプス結合を模擬する疑似シナプス結合変
換器であり、2aは疑似シナプス結合変換器21〜2N
からの出力を加算する加算器であり、2bは設定された
非線形関数、たとえば、しきい値をhとするシグモイド
関数、 f(y,h)=1/(1+exp(−y+h)) (式1) によって加算器2aの出力を非線形変換する非線形変換
器である。なお、図面が煩雑になるので省略したが、修
正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナプス結
合変換器21〜2Nと非線形変換器2bにつながってい
る。また、疑似シナプス結合変換器21〜2Nが神経回
路網模式手段の結合重み係数となる。この神経素子に
は、信号処理モードと学習モードの2つの種類の動作モ
ードがある。
【0016】以下、図3に基づいて神経素子のそれぞれ
のモードの動作について説明する。まず、信号処理モー
ドの動作の説明をする。神経素子はN個の入力X1〜X
nを受けて1つの出力を出す。i番目の入力信号Xi
は、四角で示されたi番目の疑似シナプス結合変換器2
iにおいてWi・Xiに変換される。疑似シナプス結合
変換器21〜2Nで変換されたN個の信号Wl・Xl〜
Wn・Xnは加算器2aに入り、加算結果yが非線形変
換器2bに送られ、最終出力f(y,h)となる。つぎ
に、学習モードの動作について説明する。学習モードで
は、疑似シナプス結合変換器21〜2Nと非線形変換器
2bの変換パラメータWl〜Wnとhを、修正手段から
の変換パラメータの修正量ΔWl〜ΔWnとΔhを表す
修正信号を受けて、 Wi+ΔWi ; i=1,2,・・,N h+Δh (式2) と修正する。
【0017】図4は上記神経素子を4つ並列につないで
構成した信号変換手段の概念図である。いうまでもな
く、以下の説明は、この信号変換手段を構成する神経素
子の個数を4個に特定するものではない。図4におい
て、211〜244は疑似シナプス結合変換器であり、
201〜204は、図3で説明した加算器2aと非線形
変換器2bをまとめた加算非線形変換器である。図4に
おいて、図3と同様に図面が煩雑になるので省略した
が、修正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナ
プス結合変換器211〜244と加算非線形変換器20
1〜204につながっている。疑似シナプス結合変換器
211〜244も結合重み係数となる。この信号変換手
段の動作については、図3で説明した神経素子の動作が
並列してなされるものである。
【0018】図5は、学習アルゴリズムとして誤差逆伝
搬法を採用した場合の信号処理手段の構成を示したブロ
ック図で、31は上述の信号変換手段である。ただし、
ここではN個の入力を受ける神経素子がM個並列に並べ
られたものである。32は学習モードにおける信号変換
手段31の修正量を算出する修正手段である。以下、図
5に基づいて信号処理手段の学習を行う場合の動作につ
いて説明する。信号変換手段31はN個の入力S
in(X)を受け、M個の出力Sout (X)を出力する。
修正手段32は、入力信号Sin(X)と出力信号Sout
(X)とを受け、誤差計算手段または後段の信号変換手
段からのM個の誤差信号δi (X)の入力があるまで待
機する。誤差信号δi (X)が入力され修正量を ΔWij=δi (X)・Siout(X)・(1−Siout(X))・Siin (X) (i=1〜N,j=1〜M) (式3) と計算し、修正信号を信号変換手段31に送る。信号変
換手段31は、内部の神経素子の変換パラメータを上で
説明した学習モードにしたがって修正する。
【0019】図6は、神経回路網模式手段を用いた多層
パーセプトロンの構成を示すブロック図であり、31
X、31Y、31ZはそれぞれK個、L個、M個の神経
素子からなる信号変換手段であり、32X、32Y、3
2Zは修正手段であり、33は誤差計算手段である。以
上のように構成された多層パーセプトロンについて、図
6を参照しながらその動作を説明する。信号処理手段3
4Xにおいて、信号変換手段31Xは、入力S
iin (X)(i=1〜N)を受け、出力Sjout(X)
(j=1〜K)を出力する。修正手段32Xは、信号S
iin (X)と信号Sjout(X)を受け、誤差信号δ
j (X)(j=1〜K)が入力されるまで待機する。以
下同様の処理が、信号処理手段34Y、34Zにおいて
行われ、信号変換手段31Zより最終出力Shout(Z)
(h=1〜M)が出力される。最終出力Shout(Z)
は、誤差計算手段33にも送られる。誤差計算手段33
においては、2乗誤差の評価関数COST(式4)に基
づいて理想的な出力T(Tl,・・・・・,TM)との
誤差が計算され、誤差信号δh (Z)が修正手段32Z
に送られる。
【0020】
【数1】
【0021】ただし、ηは多層パーセプトロンの学習速
度を定めるパラメータである。つぎに、評価関数を2乗
誤差とした場合には誤差信号は、 δh(Z)=−η・(Shout(Z)−Th ) (式5) となる。修正手段32Zは、上で説明した手続きにした
がって、信号変換手段31Zの変換パラメータの修正量
ΔW(Z)を計算し、修正手段32Yに送る誤差信号を
(式6)に基づき計算し、修正信号ΔW(Z)を信号変
換手段31Zに送り、誤差信号δ(Y)を修正手段32
Yに送る。信号変換手段31Zは、修正信号ΔW(Z)
に基づいて内部のパラメータを修正する。なお、誤差信
号δ(Y)は(式6)で与えられる。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、Wij(Z)は信号変換手段31Z
の疑似シナプス結合変換器の変換パラメータである。以
下、同様の処理が信号処理手段34X、34Yにおいて
行われる。学習と呼ばれる以上の手続きを繰り返し行う
ことにより、多層パーセプトロンは入力が与えられると
理想出力Tをよく近似する出力を出すようになる。な
お、上記の説明においては、3段の多層パーセプトロン
を用いたが、これは何段であってもよい。また、文献1
にある信号変換手段のなかの非線形変換手段の変換パラ
メータhの修正法についてと慣性項として知られる学習
高速化の方法については、説明の簡略化のため省略した
が、この省略は以下に述べる本発明を拘束するものでは
ない。
【0024】こうして、神経回路網模式手段は調理をす
る時の環境データ(加熱室内の初期温度、調理の種類、
調理物の初期温度、調理物の量など)と調理室内の湿度
変化データと調理物の重量変化データと調理物の調理度
合(最速調理時間)データとの関係を学習し、簡単なル
ールで記述することが容易でない制御の仕方を自然な形
で表現することができる。本実施例は、こうして得られ
た情報を組み込んで、調理度合推定手段13を構成する
ものである。具体的には、十分学習を終えた後の多層パ
ーセプトロンの信号変換手段31X、31Y、31Zの
みを神経回路網模式手段として用いて、調理度合推定手
段13を構成する。実際に学習させたデータについて説
明する。
【0025】図7は、調理室2の初期温度が低く、調理
の種類は野菜の下ごしらえでホウレンソウ200gの場
合に調理をした時の特性を示したものである。図7
(a)は環境物理量検出手段6(調理室内の湿度)の変
化を示し、図7(b)は固有物理量検出手段7(調理物
の重量)の変化を示し、図7(c)は調理物の調理度合
を示している。調理度合は0から1の範囲の値で示し標
準なら0.5、弱めなら0.2、強めなら0.8になる
ように調理完了付近で直線的に増加するようにしてい
る。これは実験により求めたものである。図8は、図7
と同様でホウレンソウ600gを調理した時の特性を示
したものである。
【0026】図8(a)〜図8(c)は、図7(a)〜
図7(c)にそれぞれ対応している。調理物の量により
環境物理量検出手段6と固有物理量検出手段7の出力電
圧変化(調理室の湿度変化と調理物の重量変化)が異な
るのがわかる。同様に調理物の種類を変えた場合でも、
又違った出力の変化をする。調理度合は、それらの条件
下で実験により求める。このような実験を実際調理する
時のすべての環境の組合せについて同様に行った。そし
て、その実験データを神経回路網模式手段に入力し学習
をさせた。つまり、神経回路網模式手段へは環境物理量
検出手段6の調理室内の環境物理量検出情報(湿度情
報)と、湿度変化情報として現時点より1分前の湿度情
報と、固有物理量検出手段7の調理物の固有物理量(重
量情報)と、重量勾配情報として現時点より1分前の重
量情報と、計時手段8より得られる電源投入時からの経
過時間情報と、カテゴリー選択キー10より得られるカ
テゴリー情報の6情報と、理想出力として調理物の調理
度合情報を入力し学習させ、神経回路網模式手段の中の
信号変換手段31X、31Y、31Zを確立し、それら
を神経回路網模式手段として調理度合推定手段13に組
み込んでいる。
【0027】つぎに、図1に示した構成ブロック図に基
づき動作を説明する。まず、調理物を調理室内に入れ、
操作手段9の内、カテゴリー選択キー10により調理カ
テゴリーを選択し、出来上がり強度入力手段12より出
来上がり強度を入力する。そして、調理スタートキー1
1が入力される。これらの情報は制御手段5と調理度合
推定手段13に入力される。制御手段5は計時手段8に
計時開始の信号を出力するとともに、調理手段3を駆動
させるべく調理開始信号を出力する。計時手段8の計時
情報は調理度合推定手段13に入力されている。又、調
理室内の環境物理量情報(湿度情報)は、環境物理量検
出手段6の出力がA/D変換手段15でディジタル変換
され、又調理物の固有物理量情報(重量情報)は固有物
理量検出手段7の出力がA/D変換手段16でディジタ
ル変換され、時々刻々調理度合推定手段13に入力して
いる。調理度合推定手段13は、これらの入力された信
号・情報をもとに調理度合を時々刻々推定し、その情報
を制御手段5に出力している。制御手段5は、この調理
度合情報と出来上がり強度入力手段12より得られる出
来上がり強度情報に基づき調理手段3を制御するように
動作する。即ち、出来上がり強度入力手段12より得ら
れる情報が弱め設定であれば調理度合推定手段13の出
力が0.2を越えると調理手段3を停止し、標準設定で
あれば0.5を越えると調理手段3を停止し、強め設定
であれば0.8を越えると調理手段3を停止する。
【0028】また、制御手段5、計時手段8、調理度合
推定手段13は、すべて4ビットマイクロコンピュータ
で構成したが、これらは1つのマイクロコンピュータで
構成することはもちろん可能である。なお、調理度合推
定手段13には、環境物理量検出手段6(現時点と1分
前の2情報)と、固有物理量検出手段7の重量変化情報
(現時点と1分前の2情報)と、計時手段8より得られ
る電源投入時からの経過時間情報、カテゴリー選択キー
10より得られる調理物のカテゴリー情報を入力してい
るが、この限定は本発明を拘束するものではない。又、
環境物理量情報として湿度情報を用いたが、雰囲気温度
情報、煙情報、アルコール成分等が検出可能なガス情報
でもよい。更に固有物理量情報として調理物の重量情報
を用いたが、調理物の形状変化情報、調理物の色変化情
報、調理物の体積変化情報でも適用できることはいうま
でもないし、又、複数のセンサを使用すれば、より調理
精度を向上させることができる。又、本実施例では調理
器具として電子レンジを用いたが、オーブンレンジ、グ
リルレンジ、ガスオーブンでもよい。
【0029】以上のように本実施例によれば、実際に調
理する調理室内の環境下で学習された、神経回路網の複
数の結合重み係数を有する神経回路網模式手段を組み込
んだ調理度合推定手段13を備え、出来上がり強度入力
手段12で使用者の設定した出来上がり強度情報と推定
した調理度合により制御手段5が調理手段3を制御する
構成としているので、出来上り状態にばらつきがなくな
るほか、詳細な調理メニュー選択操作が不要で使い勝手
の向上を図ることができる。また、調理物の出来上がり
状態が使用者の好みに合わせることも可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、調理するために調理物を格納する調理室と、
前記調理物を調理する調理手段と、前記調理物の出来上
がり強度を入力する出来上がり強度入力手段と、前記調
理室内の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、
前記調理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段
と、前記環境物理量検出手段と前記固有物理量検出手段
の出力に基づき前記調理物の調理度合を推定する調理度
合推定手段と、前記調理度合推定手段の出力と前記出来
上がり強度入力手段からの出力情報に基づき前記調理手
段を制御する制御手段とからなり、また、調理度合推定
手段は、複数の神経素子より構成される神経回路網をモ
デル化した手法により獲得・学習された調理物の調理度
合を推定する複数の結合重み係数を内部に持つ神経回路
網模式手段を有するから、調理室内の初期温度、調理物
の初期温度、調理物の量等にかかわらず調理物の調理度
合が推定でき、出来上がりばらつきの少ない自動調理が
可能となる。
【0031】また、固有物理量の変化に調理物特有の性
質があり、それを含めて学習した調理度合推定手段を有
するので、各調理物に対応した調理物選択のための入力
を不要とし、調理メニュー群として集約したカテゴリー
入力で調理度合を推定でき、操作性を向上させる効果が
ある。
【0032】更に、使用者の好む出来上がりの自動調理
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の調理器具の構成ブロック図
【図2】同調理器具に用いた操作部と表示部の構成図
【図3】同調理器具に用いた神経回路網模式手段の構成
単位となる神経素子の概念図
【図4】同調理器具に用いた神経素子で構成した信号変
換手段の概念図
【図5】同調理器具に用いた学習アルゴリズムとして誤
差逆伝搬法を採用した信号処理手段のブロック図
【図6】同調理器具に用いた神経回路網模式手段を用い
た多層パーセプトロンの構成を示すブロック図
【図7】(a)は同調理器具における調理物の絶対湿度
の変化特性図 (b)は同調理器具における調理物の重量の変化特性図 (c)は同調理器具における調理度合の変化特性図
【図8】(a)は同調理器具の他実施例の調理物におけ
る絶対湿度の変化特性図 (b)は同調理器具の他実施例における調理物の重量の
変化特性図 (c)は同調理器具の他実施例における調理度合の変化
特性図
【図9】従来の調理器具の構成ブロック図
【符号の説明】
1 調理器具 2 調理室 3 調理手段 5 制御手段 6 環境物理量検出手段 7 固有物理量検出手段 12 出来上がり強度入力手段 13 調理度合推定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石嵜 祥浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中 基孫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−139019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24C 7/02 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理するために調理物を格納する調理室
    と、前記調理物を調理する調理手段と、前記調理室内の
    環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調理
    物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、調理
    の出来上がり強度を入力する出来上がり強度入力手段
    と、前記環境物理量検出手段の出力と前記固有物理量検
    出手段の出力情報に基づき前記調理物の調理度合を推定
    する調理度合推定手段と、前記調理度合い推定手段の出
    力と、前記出来上がり強度入力手段の情報に基づき前記
    調理手段を制御する制御手段と備え、前記調理度合推定
    手段は、複数の神経素子より構成される神経回路網をモ
    デル化した手法により、獲得・学習された調理物の調理
    度合を推定する複数の結合重み係数を内部に持つ神経回
    路網模式手段を有する構成とした調理器具。
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