JP2917675B2 - 調理器具 - Google Patents

調理器具

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JP2917675B2
JP2917675B2 JP14724092A JP14724092A JP2917675B2 JP 2917675 B2 JP2917675 B2 JP 2917675B2 JP 14724092 A JP14724092 A JP 14724092A JP 14724092 A JP14724092 A JP 14724092A JP 2917675 B2 JP2917675 B2 JP 2917675B2
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一成 西井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動調理を目的とした
調理器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の調理器具、例えば電子レ
ンジで図21に示すように構成されていた。以下、その
構成について説明する。
【0003】図に示すように、調理器具1は、調理物を
入れる調理室2と、調理物を調理する調理手段で加熱供
給手段3、調理室2の相対湿度を検出し湿度センサ等か
ら構成される湿度検出手段4、湿度検出手段4からの情
報でもって調理手段3(マイクロ波供給手段)を制御す
る制御手段5から構成されていた。このような構成で自
動調理をするために、調理物の重量、初期温度等を知る
必要がある。そのために電源投入時からの湿度検出手段
4の出力がある湿度に達するまでの時間を測定し、この
時間長で調理物の重量を推測し、この時間に各調理物特
有の定数kを乗じた時間を最適調理時間としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の調理
器具では、加熱室内の雰囲気湿度を検出して、それをも
とに調理物の重量を判断し調理時間を決定していたため
に出来上りにかなりばらつきがあった。また、各調理物
特有の定数kを乗じて最適調理時間としているので、各
調理物に対応した調理物選択手段が必要でその選択操作
は煩雑で使い勝手の悪いものであった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、調理
物の調理度合を、現実に計測・検出できる調理室内の環
境物理量と調理物の固有物理量でもって実時間で推定す
ることにより出来上りのばらつきをなくすことと、調理
物選択の操作を簡易にし使い勝手の向上を目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために下記の構成とした。すなわち、第1の解決
手段として、調理物を調理する調理手段と、調理物周辺
の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調
理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、前
記環境物理量検出手段の変化量の最大値を記憶する変化
量最大値記憶手段と、前記環境物理量検出手段の変化量
が最大値であったときの前記環境物理量検出手段の出力
を記憶する出力記憶手段と、前記環境物理量検出手段の
出力と前記固有物理量検出手段の出力と前記変化量最大
値記憶手段の記憶値および前記出力記憶手段の記憶値の
情報に基づき前記調理物の調理度合を推定する調理度合
推定手段と、前記調理度合推定手段の出力に基づき前記
調理手段を制御する制御手段とからなる構成とした。
【0007】また第の解決手段として、調理物を調理
する調理手段と、調理物周辺の環境物理量を検出する環
境物理量検出手段と、前記調理物の固有物理量を検出す
る固有物理量検出手段と、調理の出来上がり強度を入力
する出来上がり強度入力手段と、前記環境物理量検出手
段の変化量の最大値を記憶する変化量最大値記憶手段
と、前記環境物理量検出手段の変化量が最大値であった
ときの前記環境物理量検出手段の出力を記憶する出力記
憶手段と、前記環境物理量検出手段の出力と前記固有物
理量検出手段の出力と前記変化量最大値記憶手段の記憶
値および前記出力記憶手段の記憶値の情報に基づき前記
調理物の調理度合を推定する調理度合推定手段と、前記
調理度合推定手段の出力と前記出来上がり強度入力手段
の情報に基づき前記調理手段を制御する制御手段とから
なる構成とした。
【0008】また第の解決手段として、調理物を調理
する調理手段と、調理物周辺の環境物理量を検出する環
境物理量検出手段と、前記調理物の固有物理量を検出す
る固有物理量検出手段と、調理の出来上がり強度を入力
する出来上がり強度入力手段と、前記環境物理量検出手
段の変化量の最大値を記憶する変化量最大値記憶手段
と、前記環境物理量検出手段の変化量が最大値であった
ときの前記環境物理量検出手段の出力を記憶する出力記
憶手段と、前記環境物理量検出手段の出力と前記固有物
理量検出手段の出力と前記出来上がり強度入力手段の情
報と前記変化量最大値記憶手段の記憶値および前記出力
記憶手段の記憶値の情報に基づき前記調理物の調理度合
を推定する調理度合推定手段と、前記調理度合推定手段
の出力に基づき前記調理手段を制御する制御手段とから
なる構成とした。
【0009】さらに、前記調理度合推定手段は、複数の
神経素子より構成される神経回路網をモデル化した手法
により得られ、調理度合を推定する複数の固定された結
合重み係数を内部に持つ神経回路網模式手段を有する構
成とした。または、複数の神経素子より構成される層が
多数組み合わされて構築される階層型の神経回路網模式
手段を有する構成とした。
【0010】本発明は上記した構成によって下記の作用
が得られる。第の解決手段により調理物周辺の環境物
理量を検出する環境物理量検出手段と、調理物固有の物
理量を検出する固有物理量検出手段と、前記環境物理量
検出手段の変化量の最大値を記憶する変化量最大値記憶
手段と、前記環境物理量検出手段の変化量が最大値であ
ったときの前記環境物理量検出手段の出力を記憶する出
力記憶手段と、前記環境物理量検出手段の出力と前記固
有物理量検出手段の出力と前記変化量最大値記憶手段の
記憶値および前記出力記憶手段の記憶値の情報を時々刻
々調理度合推定手段に入力することにより、調理度合推
定手段は調理度合を推定し、制御手段は調理度合推定手
段からの調理度合情報で調理手段を制御していき調理を
終了させる。
【0011】また第の解決手段として、調理物を調理
する調理手段と、調理物周辺の環境物理量を検出する環
境物理量検出手段と、調理物固有の物理量を検出する固
有物理量検出手段と、調理の出来上がり強度を入力する
出来上がり強度入力手段と、前記環境物理量検出手段の
変化量の最大値を記憶する変化量最大値記憶手段と、前
記環境物理量検出手段の変化量が最大値であったときの
前記環境物理量検出手段の出力を記憶する出力記憶手段
と、前記環境物理量検出手段の出力と前記固有物理量検
出手段の出力と前記変化量最大値記憶手段の記憶値およ
び前記出力記憶手段の記憶値の情報を時々刻々調理度合
推定手段に入力することにより、調理度合推定手段は調
理度合を推定し、制御手段は調理度合推定手段からの調
理度合情報と出来上り強度入力手段の情報で調理手段を
制御していき調理を終了させる。
【0012】また第の解決手段として、調理物を調理
する調理手段と、調理物周辺の環境物理量を検出する環
境物理量検出手段と、調理物固有の物理量を検出する固
有物理量検出手段と、調理の出来上がり強度を入力する
出来上がり強度入力手段と、前記環境物理量検出手段の
変化量の最大値を記憶する変化量最大値記憶手段と、前
記環境物理量検出手段の変化量が最大値であったときの
前記環境物理量検出手段の出力を記憶する出力記憶手段
と、前記環境物理量検出手段の出力と前記固有物理量検
出手段の出力と前記出来上がり強度入力手段の情報と前
記変化量最大値記憶手段の記憶値および前記出力記憶手
段の記憶値の情報を時々刻々調理度合推定手段に入力す
ることにより、調理度合推定手段は出来上り強度の入力
に応じて調理度合を推定し、制御手段は調理度合推定手
段からの調理度合情報で調理手段を制御していき調理を
終了させる。
【0013】さらに、調理度合推定手段を構成する神経
回路網模式手段は、調理される環境下で既に学習された
結合重み係数を備えており、調理中の調理度合を推定す
ることができる。
【0014】さらに、調理度合推定手段を構成する神経
回路網模式手段は、複数の神経素子が多層組み合わされ
て構築されているので、調理度合の推定をより正確に行
なうことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例および参考例を図1
から図20を参照しながら説明する。なお、従来例と同
じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0016】 (参考例1) 本参考例では、調理器具として、電子レンジに応用した
例について説明する。図1に示すように、環境物理量検
出手段6は調理室内の環境物理量を検出する。本参考例
では、調理室内の湿度変化を検出するものであり、絶対
湿度センサで構成されている。固有物理量検出手段7は
調理物の固有物理量環境を検出する。本参考例では、調
理物の重量変化を検出するものであり、ストレンゲージ
等で構成されている。これらのセンサは環境物理量、固
有物理量を検出できるものであればよい。計時手段8は
電源投入時よりの時間をカウントする。操作手段9は調
理物のカテゴリーを選択するカテゴリー選択キー9aと
調理開始・停止を行なう調理キー9bよりなる。調理度
合推定手段10は環境物理量検出手段6、固有物理量検
出手段7、計時手段8、カテゴリー選択キー9aの出力
に基づき調理物の調理度合を推定するものであり、制御
手段5は調理度合推定手段10の出力に基づき調理手段
3を制御する。調理手段3は、マイクロ波供給手段であ
り調理室2に配設されている。又、9c3は調理の調理
情報の表示等を行なう表示手段であり液晶表示部よりな
る。さらに、11、12はA/D変換手段であり環境物
理量検出手段6、固有物理量検出手段7の出力をディジ
タルに変換している。図7に表示部と操作部の構成を示
す。
【0017】調理度合推定手段10を構成する手段は、
従来の制御手法に用いられている解決的な方法が適用で
きないため、多次元情報処理手法として最適な神経回路
網をモデル化した方法で構成している。本参考例は、神
経回路網をモデル化した手法によって学習獲得された調
理物の調理度合を推定する複数の結合重み係数を内部に
もつ神経回路網模式手段を有する調理度合推定手段10
を設けている。
【0018】調理物の出来上りに影響を与える要因とし
ては、調理室内の初期温度、調理物の初期温度、調理の
種類(カテゴリー)等が考えられる。それらの要因によ
って出来上りは大きく変動する。
【0019】調理物の調理度合を推定する神経回路網に
おいて複数の結合重み係数は、実際に調理する時の環境
(前記した要因のいろいろな組合せた環境)において調
理した場合、そのいろいろな環境のもとで、最適な出来
上り状態を実現するまでの調理時間と、調理室内の湿度
変化と、調理物の重量がどのように変化するかというデ
−タを収集し、環境デ−タと調理室内の湿度変化データ
と調理物の重量変化データと調理物の調理度合(最適調
理時間)デ−タとの相関を神経回路網模式手段に学習さ
せることによって得ることができる。用いるべき神経回
路網模式手段としては、文献1(D.E.ラメルハート
他2名著、甘利俊一監訳「PDPモデル」(株)産業図
書、1989年)、文献2(中野馨他7名著「ニューロ
コンピュータの基礎」(株)コロナ社刊、P102、1
990年)、特公昭63−55106号公報などに示さ
れたものがある。以下、文献1に記載された最もよく知
られた学習アルゴリズムとして誤差逆伝搬法を用いた多
層パーセプトロンを例にとり、具体的な神経回路網模式
手段の構成および動作について説明する。
【0020】図9は、神経回路網模式手段の構成単位と
なる神経素子の概念図である。図9において、21〜2
Nは神経のシナプス結合を模擬する疑似シナプス結合変
換器であり、2aは疑似シナプス結合変換器21〜2N
からの出力を加算する加算器であり、2bは設定された
非線形関数、たとえば、しきい値をhとするシグモイド
関数、 f(y,h)=1/(1+exp(−y+h)) (式1) によって加算器2aの出力を非線形変換する非線形変換
器である。なお、図面が煩雑になるので省略したが、修
正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナプス結
合変換器21〜2Nと非線形変換器2bにつながってい
る。また、疑似シナプス結合変換器21〜2Nが神経回
路網模式手段の結合重み係数となる。この神経素子に
は、信号処理モードと学習モードの2つの種類の動作モ
ードがある。
【0021】以下、図9に基づいて神経素子のそれぞれ
のモードの動作について説明する。まず、信号処理モー
ドの動作の説明をする。神経素子はN個の入力X1〜X
nを受けて1つの出力を出す。i番目の入力信号Xi
は、四角で示されたi番目の疑似シナプス結合変換器2
iにおいてWi・Xiに変換される。疑似シナプス結合
変換器21〜2Nで変換されたN個の信号W1・X1〜
Wn・Xnは加算器2aに入り、加算結果yが非線形変
換器2bに送られ、最終出力f(y,h)となる。つぎ
に、学習モードの動作について説明する。学習モードで
は、疑似シナプス結合変換器21〜2Nと非線形変換器
2bの変換パラメータW1〜Wnとhを、修正手段から
の変換パラメータの修正量△W1〜△Wnと△hを表す
修正信号を受けて、 Wi+△Wi ; i=1,2,…… ,N h+△h (式2) と修正する。
【0022】図10は上記神経素子を4つ並列につない
で構成した信号変換手段の概念図である。なお、以下の
説明は、この信号変換手段を構成する神経素子の個数を
4個に限定するものではない。図10において、211
〜244は疑似シナプス結合変換器であり、201〜2
04は、図11で説明した加算器2aと非線形変換器2
bをまとめた加算非線形変換器である。図12におい
て、図9と同様に図面が煩雑になるので省略したが、修
正手段からの修正信号を受ける入力線が疑似シナプス結
合変換器211〜244と加算非線形変換器201〜2
04につながっている。疑似シナプス結合変換器211
〜244も結合重み係数となる。この信号変換手段の動
作については、図9で説明した神経素子の動作が並列し
てなされるものである。
【0023】図11は、学習アルゴリズムとして誤差逆
伝搬法を採用した場合の信号処理手段の構成を示したブ
ロック図で、31は上述の信号変換手段である。ただ
し、ここではN個の入力を受ける神経素子がM個並列に
並べられたものである。32は学習モードにおける信号
変換手段31の修正量を算出する修正手段である。以
下、図11に基づいて信号処理手段の学習を行う場合の
動作について説明する。信号変換手段31はN個の入力
Sin(X)を受け、M個の出力Sout(X)を出力す
る。修正手段32は、入力信号Sin(X)と出力信号S
out(X)とを受け、誤差計算手段または後段の信号変
換手段からのM個の誤差信号δj(X)の入力があるま
で待機する。誤差信号δj(X)が入力され修正量を △Wij=δj(X)・Sjout(X)・(1−Sjout(X))・Siin(X) (i=1〜N,j=1〜M) (式3) と計算し、修正信号を信号変換手段31に送る。信号変
換手段31は、内部の神経素子の変換パラメータを上で
説明した学習モードにしたがって修正する。
【0024】図12は、神経回路網模式手段を用いた多
層パーセプトロンの構成を示すブロック図であり、31
X、31Y、31ZはそれぞれK個、L個、M個の神経
素子からなる信号変換手段であり、32X、32Y、3
2Zは修正手段であり、33は誤差計算手段である。以
上のように構成された多層パーセプトロンについて、図
12を参照しながらその動作を説明する。信号処理手段
34Xにおいて、信号変換手段31Xは、入力Siin
(X)(i=1〜N)を受け、出力Sjout(X)(j=
1〜K)を出力する。修正手段32Xは、信号Siin
(X)と信号Sjout(X)を受け、誤差信号δj(X)
(j=1〜K)が入力されるまで待機する。以下同様の
処理が、信号処理手段34Y、34Zにおいて行われ、
信号変換手段31Zより最終出力Shout(Z)(h=1
〜M)が出力される。最終出力Shout(Z)は、誤差計
算手段33にも送られる。誤差計算手段33において
は、2乗誤差の評価関数COST(式4)に基づいて理
想的な出力T(T1 ,……,TM)との誤差が計算さ
れ、誤差信号δh(Z)が修正手段32Zに送られる。
【0025】
【数1】
【0026】ただし、ηは多層パーセプトロンの学習速
度を定めるパラメータである。つぎに、評価関数を2乗
誤差とした場合には誤差信号は、 δh(Z)=−η・(Shout(Z)−Th) (式5) となる。修正手段32Zは、上で説明した手続きにした
がって、信号変換手段31Zの変換パラメータの修正量
△W(Z)を計算し、修正手段32Yに送る誤差信号を
(式6)に基づき計算し、修正信号△W(Z)を信号変
換手段31Zに送り、誤差信号δ(Y)を修正手段32
Yに送る。信号変換手段31Zは、修正信号△W(Z)
に基づいて内部のパラメータを修正する。なお、誤差信
号δ(Y)は(式6)で与えられる。
【0027】
【数2】
【0028】ここで、Wij(Z)は信号変換手段31Z
の疑似シナプス結合変換器の変換パラメータである。以
下、同様の処理が信号処理手段34X、34Yにおいて
行われる。学習と呼ばれる以上の手続きを繰り返し行う
ことにより、多層パーセプトロンは入力が与えられると
理想出力Tをよく近似する出力を出すようになる。な
お、上記の説明においては、3段の多層パーセプトロン
を用いたが、これは何段であってもよい。また、文献1
にある信号変換手段のなかの非線形変換手段の変換パラ
メータhの修正法についてと慣性項として知られる学習
高速化の方法については、説明の簡略化のため省略した
が、この省略は以下に述べる本発明を拘束するものでは
ない。
【0029】こうして、神経回路網模式手段は調理をす
る時の環境デ−タ(加熱室内の初期温度、商用電源電圧
レベル、調理の種類、調理物の初期温度など)と加熱室
内の雰囲気温度デ−タと調理物の調理度合(最適調理時
間)デ−タとの関係を学習し、簡単なル−ルで記述する
ことが容易でない制御の仕方を自然な形で表現すること
ができる。本参考例は、こうして得られた情報を組み込
んで、調理度合推定手段10を構成するものである。具
体的には、十分学習を終えた後の多層パ−セプトロンの
信号変換手段31X、31Y、31Zのみを神経回路網
模式手段として用いて、調理度合推定手段10を構成す
る。
【0030】次に、実際に学習させたデ−タについて説
明する。図13は、調理室2の初期温度が低く、調理物
の種類は野菜でホウレンソウ200gの場合に調理をし
た時の特性をしめしたものである。図13(a)は環境
物理量検出手段6(調理室内の湿度)の変化を示し、図
13(b)は固有物理量検出手段6(調理物の重量)の
変化を示し、図13(c)は調理物の調理度合を示して
いる。調理度合は2値で示し、これは実験により求め、
出来上り強度入力手段9dの入力に対応した出来上り状
態後を”1”、それまでは”0”としている。図14
は、図13と同様でホウレンソウ600gを調理をした
時の特性を示したものである。
【0031】図14(a)、ないし図14(c)は、図
13(a)、ないし図13(c)にそれぞれ対応してい
る。調理物の量により環境物理量検出手段6と固有物理
量検出手段7の出力電圧変化(調理室の湿度変化と調理
物の重量変化)が異なるのがわかる。同様に調理物の種
類を変えた場合でも、又違った出力の変化をする。調理
度合は、それらの条件下で実験により求める。このよう
な実験を実際調理する時のすべての環境の組合せついて
同様に行った。そして、その実験デ−タを神経回路網模
式手段に入力し学習をさせた。つまり、神経回路網模式
手段へは環境物理量検出手段6の調理室内の環境物理量
情報(湿度情報)と、湿度変化情報として現時点より1
分前の湿度情報と、固有物理量検出手段7の調理物の固
有物理量情報(重量情報)と、重量勾配情報として現時
点より1分前の重量情報と、、計時手段8より得られる
電源投入時からの経過時間情報と、カテゴリー選択キー
9aより得られるカテゴリー情報の6情報と、理想出力
として調理物の調理度合の2値情報(調理終了かまたは
未終了か)を入力し学習させ、神経回路網模式手段の中
の信号変換手段31X、31Y、31Zを確立し、それ
らを神経回路網模式手段として調理度合推定手段10に
組み込んでいる。
【0032】つぎに、図1に示した構成ブロック図に基
づき動作を説明する。まず、調理物を調理室内に入れ、
操作手段9の内、カテゴリー選択キー9aにより調理カ
テゴリーを選択し入力する。そして、調理スタートキー
9bが入力される。これらの情報は制御手段5と、調理
度合推定手段10に入力される。制御手段5は計時手段
8に計時開始の信号を出力するとともに、調理手段3を
駆動させるべく調理開始信号を出力する。計時手段8の
計時情報は調理度合推定手段10に入力されている。
又、調理室内の環境物理情報(湿度情報)は、環境物理
量検出手段6の出力がA/D変換手段11でディジタル
変換され、又調理物の固有物理情報(重量情報)は、固
有物理量検出手段7の出力がA/D変換手段12でディ
ジタル変換され、時々刻々調理度合推定手段10に入力
している。調理度合推定手段10は、これらの入力され
た信号・情報をもとに調理物の標準的な出来上りとする
べく調理度合を時々刻々推定し、その情報を制御手段5
に出力している。制御手段5は、この調理度合情報に基
づき調理手段3を制御するように動作する。即ち、調理
度合推定手段10の出力が”1”になると加熱供給手段
3を停止する。
【0033】以上のように本参考例によれば、実際に調
理する調理室内の環境下で学習された、神経回路網の複
数の結合重み係数を有する神経回路網模式手段を組み込
んだ調理度合推定手段を備えた構成としているので、出
来上り状態にばらつきがなくなるほか、詳細な調理メニ
ュー選択操作が不要で使い勝手の向上を図ることができ
る。
【0034】 (実施例) 本実施例では、電子オーブンレンジに応用した例につい
て説明する。構成を図図2に示す。環境物理量検出手段
6は調理室内の環境物理量を検出する。本実施例では、
調理室内の湿度変化を検出するものであり、絶対湿度セ
ンサで構成されている。固有物理量検出手段7は調理物
の固有物理量を検出する。本実施例では、調理物の重量
変化を検出するものであり、ストレンゲージ等で構成さ
れている。これらのセンサは環境物理量、固有物理量を
検出できるものであればよく、本発明を拘束するもので
はない。計時手段8は電源投入時よりの時間をカウント
する。13は環境物理量の単位時間あたりの変化量を演
算する変化量演算手段であり、その変化量の最大値は随
時更新されながら変化量最大値記憶手段14に記憶され
ると同時に最大値が更新される毎にその時点での環境物
理量は出力値記憶手段15に記憶される。操作手段9は
調理物のカテゴリーを選択するカテゴリー選択キー9a
と調理開始・停止を行なう調理キー9bよりなる。調理
度合推定手段10は環境物理量検出手段6、固有物理量
検出手段7、計時手段8、変化量最大値記憶手段14、
出力値記憶手段15、カテゴリー選択キー9aの出力に
基づき調理物の調理度合を推定するものであり、制御手
段5は調理度合推定手段10の出力に基づき調理手段3
を制御する。調理手段3は、マイクロ波供給手段であり
調理室2に配設されている。
【0035】次に調理度合推定手段10を構成する神経
回路網模式手段に、実際に学習させたデータについて説
明する。図15は、調理室2の初期温度が低く、調理物
の種類は野菜でホウレンソウ200gの場合に調理をし
た時の特性を示したものである。図15(a)は環境物
理量検出手段6(調理室内の湿度)の変化を示し、図1
5(b)は環境物理量検出手段6の単位時間あたりの変
化量を示し、図15(c)は固有物理量検出手段7(調
理物の重量)の変化を示し、図15(d)は調理物の調
理度合を示している。調理度合は2値で示し、これは実
験により求め、出来上り状態後を”1”、それまでは”
0”としている。図16は、図15と同様でじゃが芋2
00gを調理をした時の特性を示したものである。図1
6(a)、ないし図16(d)は、図15(a)、ない
し図15(d)にそれぞれ対応している。調理物の量に
より環境物理量検出手段6と固有物理量検出手段7の出
力電圧変化(調理室の湿度変化と調理物の重量変化)が
異なるのがわかる。特に湿度変化の変化量の最大値に調
理物の種類による違いが現れる。これは調理物の形状な
どの違いにより蒸気の出易さ、つまり加熱の行き届き易
さの違いである。同様に調理物の分量を変えた場合で
も、又違った出力の変化をする。調理度合は、それらの
条件下で実験により求める。このような実験を実際調理
する時のすべての環境の組合せついて同様に行った。そ
して、その実験デ−タを神経回路網模式手段に入力し学
習をさせた。つまり、神経回路網模式手段へは環境物理
量検出手段6の調理室内の環境物理量情報(湿度情報)
と、湿度変化情報として現時点より30秒前の湿度情報
との差、と、固有物理量検出手段7の調理物の固有物理
量情報(重量情報)と、重量勾配情報として現時点より
1分前の重量情報と、、計時手段8より得られる電源投
入時からの経過時間情報と、カテゴリー選択キー9aよ
り得られるカテゴリー情報の6情報と、理想出力として
調理物の調理度合の2値情報(調理終了かまたは未終了
か)を入力し学習させ、神経回路網模式手段の中の信号
変換手段31X、31Y、31Zを確立し、それらを神
経回路網模式手段として調理度合推定手段10に組み込
んでいる。
【0036】つぎに、図2に示した構成ブロック図に基
づき動作を説明する。まず、調理物を調理室2に入れ、
操作手段9の内、カテゴリー選択キー9aにより調理カ
テゴリーを選択し入力する。そして、調理スタートキー
9bが入力される。これらの情報は制御手段5と、調理
度合推定手段10に入力される。制御手段5は計時手段
8に計時開始の信号を出力するとともに、調理手段3を
駆動させるべく調理開始信号を出力する。計時手段8の
計時情報は調理度合推定手段10に入力されている。
又、調理室内の環境物理情報(湿度情報)は、環境物理
量検出手段6の出力と固有物理量検出手段7の出力がA
/D変換手段11および12でディジタル変換され、時
々刻々調理度合推定手段10に入力している。更にその
変化量を変化量演算手段15で演算し調理度合推定手段
10に入力し、また変化量の調理開始以来の最大値を変
化量最大値記憶手段16で随時更新しながら記憶し変化
量が最大の時の環境物理量情報は出力記憶手段17に記
憶し共に調理度合推定手段10に入力する。調理度合推
定手段10は、これらの入力された信号・情報をもとに
調理物の標準的な出来上りとするべく調理度合を時々刻
々推定し、その情報を制御手段5に出力している。制御
手段5は、この調理度合情報に基づき調理手段3を制御
するように動作する。即ち、調理度合推定手段10の出
力が”1”になると調理手段3を停止する。
【0037】また効果は、参考例1の基本的な効果に加
え、実施例1によって得られる効果がさらに加わり、出
来上がり状態がよく、かつ使い勝手のよい調理器具を得
ることができる。参考例2) 本実施例として、電子オーブンレンジに応用した例につ
いて説明する。構成を図3に示す。参考例1とほぼ同様
であるが、出来上がりの強度を決める出来上がり強度入
力手段9dを有する点が異なる。調理度合推定手段10
は環境物理量検出手段6、固有物理量検出手段7、計時
手段8、カテゴリー選択キー9aの出力に基づき調理物
の調理度合を推定するものであり、制御手段5は調理度
合推定手段10の出力と出来上がり強度入力手段からの
情報に基づき調理手段3を制御する。図8に表示部と操
作部の構成を示す。
【0038】次に調理度合推定手段を構成する神経回路
網模式手段に学習させたデータについて説明する。図1
7は、調理室2の初期温度が低く、調理の種類は野菜の
下ごしらえでホウレンソウ200gの場合に調理をした
時の特性を示したものである。図17(a)は環境物理
量検出手段6(調理室内の湿度)の変化を示し、図17
(b)は固有物理量検出手段7(調理物の重量)の変化
を示し、図17(c)は調理物の調理度合を示してい
る。調理度合は0から1の範囲の値で示し標準なら0.
5、弱めなら0.2、強めなら0.8になるように調理
完了付近で直線的に増加するようにしている。これは実
験により求めたものである。図18は、図17と同様で
ホウレンソウ600gを調理した時の特性を示したもの
である。図18(a)、ないし図18(c)は、図17
(a)、ないし図17(c)にそれぞれ対応している。
調理物の量により環境物理量検出手段6と固有物理量検
出手段7の出力電圧変化(調理室の湿度変化と調理物の
重量変化)が異なるのがわかる。同様に調理物の種類を
変えた場合でも、又違った出力の変化をする。調理度合
は、それらの条件下で実験により求める。このような実
験を実際調理する時のすべての環境の組合せについて同
様に行った。そして、その実験デ−タを神経回路網模式
手段に入力し学習をさせた。つまり、神経回路網模式手
段へは環境物理量検出手段6の調理室内の環境物理量検
出情報(湿度情報)と、湿度変化情報として現時点より
1分前の湿度情報と、固有物理量検出手段7の調理物の
固有物理量(重量情報)と、重量勾配情報として現時点
より1分前の重量情報と、計時手段8より得られる電源
投入時からの経過時間情報と、カテゴリー選択キー9a
より得られるカテゴリー情報の6情報と、理想出力とし
て調理物の調理度合情報を入力し学習させ、神経回路網
模式手段の中の信号変換手段31X、31Y、31Zを
確立し、それらを神経回路網模式手段として調理度合推
定手段10に組み込んでいる。
【0039】つぎに、図3に示した構成ブロック図に基
づき動作を説明する。まず、調理物を調理室内に入れ、
操作手段9の内、カテゴリー選択キー9aにより調理カ
テゴリーを選択し、出来上がり強度入力手段9dより出
来上がり強度を入力する。そして、調理スタートキー9
bが入力される。これらの情報は制御手段5と調理度合
推定手段10に入力される。制御手段5は計時手段8に
計時開始の信号を出力するとともに、調理手段3を駆動
させるべく調理開始信号を出力する。計時手段8の計時
情報は調理度合推定手段10に入力されている。又、調
理室内の環境物理量情報(湿度情報)は、環境物理量検
出手段6の出力がA/D変換手段11でディジタル変換
され、又調理物の固有物理量情報(重量情報)は固有物
理量検出手段7の出力がA/D変換手段12でディジタ
ル変換され、時々刻々調理度合推定手段10に入力して
いる。調理度合推定手段10は、これらの入力された信
号・情報をもとに調理度合を時々刻々推定し、その情報
を制御手段5に出力している。制御手段5は、この調理
度合情報と出来上がり強度入力手段9dより得られる出
来上がり強度情報に基づき調理手段3を制御するように
動作する。即ち、出来上がり強度入力手段9dより得ら
れる情報が弱め設定であれば調理度合推定手段10の出
力が0.2を越えると調理手段3を停止し、標準設定で
あれば0.5を越えると調理手段3を停止し、強め設定
であれば0.8を越えると調理手段3を停止する。
【0040】以上のように本参考例によれば、実際に調
理する調理室内の環境下で学習された、神経回路網の複
数の結合重み係数を有する神経回路網模式手段を組み込
んだ調理度合推定手段10を備え、出来上がり強度入力
手段9dで使用者の設定した出来上がり強度情報と推定
した調理度合により制御手段5が調理手段3を制御する
構成としているので、出来上り状態にばらつきがなくな
るほか、詳細な調理メニュー選択操作が不要で使い勝手
の向上を図ることができる。また、調理物の出来上がり
状態が使用者の好みに合わせることも可能となる。
【0041】 (参考例3) 本参考例では、電子オーブンレンジに応用した例につい
て説明する。構成を図4に示す。参考例2とほぼ同様の
構成であるが、参考例2では出来上り強度入力手段9d
の出力が制御手段5に入力されていたのに対して、本
考例では調理度合推定手段10に入力されている点が異
なる。つまり、参考例2では調理度合推定手段10から
出力される調理度合推定情報と出来上り強度入力手段9
dの出来上り強度入力情報とで、制御手段5は調理度合
を推定する。しかし本参考例では、調理度合推定手段1
0を構成する神経回路網模式手段に、出来上り強度情報
をも学習させた構成としているので、調理度合推定手段
10の調理度合推定出力情報には、出来上り強度入力情
報も含まれた構成としている。よって制御手段5は調理
度合推定手段10の出力情報のみを基に調理手段3を制
御する。
【0042】次に調理度合推定手段10を構成する神経
回路網模式手段に学習させたデータについて説明する。
図19は、調理室2の初期温度が低く、調理物の種類は
野菜でホウレンソウ200gの場合に調理をした時の特
性をしめしたものである。図19(a)は環境物理量検
出手段6(調理室内の湿度)の変化を示し、図19
(b)は固有物理量検出手段6(調理物の重量)の変化
を示し、図19(c)は調理物の調理度合を示してい
る。調理度合は2値で示し、これは実験により求め、出
来上り強度入力手段9dの入力に対応した出来上り状態
後を”1”、それまでは”0”としている。図19
(c)は標準的な出来上り強度の調理度合を示し、同図
(d)は弱めの調理度合を示し、同図(e)は、強めの
調理度合を示している。図20は、図19と同様でホウ
レンソウ600gを調理をした時の特性を示したもので
ある。調理度合の分割は、本参考例では、3分割である
が、いくつに分割しても問題はなく、より好み度の選択
を向上させるものにほかならない。
【0043】図20(a)、ないし図20(e)は、図
19(a)、ないし図19(e)にそれぞれ対応してい
る。調理物の量により環境物理量検出手段6と固有物理
量検出手段7の出力電圧変化が異なるのがわかる。同様
に調理物の種類を変えた場合でも、又違った出力の変化
をする。調理度合(出来上り強度手段9dに対応した弱
め、標準、強め)は、それらの条件下で実験により求め
る。このような実験を実際調理する時のすべての環境の
組合せついて同様に行った。そして、その実験デ−タを
神経回路網模式手段に入力し学習をさせた。つまり、神
経回路網模式手段へは環境物理量検出手段6の調理室内
の環境物理量情報(湿度情報)と、湿度変化情報として
現時点より1分前の湿度情報と、固有物理量検出手段7
の調理物の固有物理量情報(重量情報))と、重量勾配
情報として現時点より1分前の重量情報と、、計時手段
8より得られる電源投入時からの経過時間情報と、カテ
ゴリー選択キー9dより得られるカテゴリー情報と、出
来上り強度入力情報の7情報と、理想出力として出来上
り強度入力情報に対応した調理物の調理度合の2値情報
(調理終了かまたは未終了か)を入力し学習させ、神経
回路網模式手段の中の信号変換手段31X、31Y、3
1Zを確立し、それらを神経回路網模式手段として調理
度合推定手段10に組み込んでいる。
【0044】 (実施例) 本実施例では、電子オーブンレンジに応用した例につい
て説明する。構成は図5に示す。実施例とは、調理物
の出来上がり状態が使用者の好みに合わせるために、出
来上り強度入力手段9dを有する点が異なる。具体的な
内容は実施例と同様である。
【0045】 (実施例) 本実施例では、電子オーブンレンジに応用した例につい
て説明する。構成は図6に示す。実施例とは、調理物
の出来上がり状態が使用者の好みに合わせるために、出
来上り強度入力手段9dを有する点が異なる。具体的な
内容は実施例と同様であり、参考例3に比べより出来
上り状態が良く、かつ使用者の好みに合わせることがで
きる。
【0046】以上の実施例では、制御手段5、計時手段
8、調理度合推定手段10は、すべて4ビットマイクロ
コンピュ−タで構成したが、これらは1つのマイクロコ
ンピュ−タで構成することはもちろん可能である。な
お、調理度合推定手段10には、環境物理量検出手段6
と、固有物理量検出手段7の重量変化情報と、計時手段
8より得られる電源投入時からの経過時間情報、カテゴ
リー選択キー9aより得られる調理のカテゴリー情報等
を入力しているが、この限定は本発明を拘束するもので
はない。又、環境物理量情報として湿度情報を用いた
が、雰囲気温度情報、煙情報、アルコール成分等が検出
可能なガス情報でも問題はない。さらに固有物理量情報
として調理物の重量情報を用いたが、調理物の形状変化
情報、調理物の色変化情報、調理物の体積変化情報でも
適用できることはいうまでもないし、又、複数のセンサ
を使用すれば、より調理精度を向上させることができ
る。又、本実施例では調理器具として電子レンジを用い
たが、オーブンレンジ、グリルレンジ、ガスオーブンで
もよい。
【0047】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、調理物を調理する調理手段と、調理物周辺の
環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調理
物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、前記
環境物理量検出手段の変化量の最大値を記憶する変化量
最大値記憶手段と、前記環境物理量検出手段の変化量が
最大値であったときの前記環境物理量検出手段の出力を
記憶する出力記憶手段と、前記環境物理量記憶手段の出
力と前記固有物理量検出手段の出力と前記変化量最大値
記憶手段の記憶値および前記出力記憶手段の記憶値の情
報に基づき前記調理物の調理度合を推定する調理度合推
定手段と、前記調理度合推定手段の出力に基づき前記調
理手段を制御する制御手段とからなるから調理室内の初
期温度、調理物の初期温度、調理物の量等にかかわらず
調理物の調理度合が推定でき、出来上がりばらつきの少
ない自動調理が可能となる。
【0048】また調理するために調理物を格納する調理
室と、前記調理物を調理する調理手段と、前記調理室内
の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調
理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、調
理の出来上り強度を入力する出来上り強度入力手段と、
前記環境物理量検出手段の出力と前記固有物理量検出手
段の出力と前記出来上り強度入力手段の情報に基づき前
記調理物の調理度合を推定する調理度合推定手段と、前
記調理度合推定手段の出力に基づき前記調理手段を制御
する制御手段とからなるから、出来上り状態にバラツキ
がなくなるほか、詳細な調理メニュー選択操作が不要で
使い勝手の向上を図ることができる。また、調理物の出
来上がり状態が使用者の好みに合わせることも可能とな
る。
【0049】また調理物を調理する調理手段と、調理物
周辺の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前
記調理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段
と、調理の出来上がり強度を入力する出来上がり強度入
力手段と、前記環境物理量検出手段の変化量の最大値を
記憶する変化量最大値記憶手段と、前記環境物理量検出
手段の変化量が最大値であったときの前記環境物理量検
出手段の出力を記憶する出力記憶手段と、前記環境物理
量検出手段の出力と前記固有物理量検出手段の出力と前
記変化量最大値記憶手段の記憶値および前記出力記憶手
段の記憶値の情報に基づき前記調理物の調理度合を推定
する調理度合推定手段と、前記調理度合推定手段の出力
と前記出来上がり強度入力手段の情報に基づき前記調理
手段を制御する制御手段とからなるから、調理室内の初
期温度、調理物の初期温度、調理物の量等にかかわらず
調理物の調理度合が推定でき、出来上がりばらつきの少
ない自動調理が可能となる。さらに、調理物の出来上が
り状態が使用者の好みに合わせることも可能となる。
【0050】また調理物を調理する調理手段と、調理物
周辺の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前
記調理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段
と、調理の出来上がり強度を入力する出来上がり強度入
力手段と、前記環境物理量検出手段の変化量の最大値を
記憶する変化量最大値記憶手段と、前記環境物理量検出
手段の変化量が最大値であったときの前記環境物理量検
出手段の出力を記憶する出力記憶手段と、前記環境物理
量検出手段の出力と前記固有物理量検出手段の出力と前
記出来上がり強度入力手段の情報と前記変化量最大値記
憶手段の記憶値および前記出力記憶手段の記憶値の情報
に基づき前記調理物の調理度合を推定する調理度合推定
手段と、前記調理度合推定手段の出力に基づき前記調理
手段を制御する制御手段とからなるから、調理室内の初
期温度、調理物の初期温度、調理物の量等にかかわらず
調理物の調理度合が推定でき、出来上がりばらつきの少
ない自動調理が可能となる。さらに、調理物の出来上が
り状態が使用者の好みに合わせることも可能となる。
【0051】また、調理度合推定手段は、複数の神経素
子より構成される神経回路網をモデル化し学習によって
得られ、調理度合を推定する複数の固定された結合重み
係数を内部に持つ神経回路網模式手段を有し、または、
複数の神経素子より構成される層が多数組み合わされて
構築される階層型の神経回路網模式手段を有するから、
自動調理の対象となる学習させた調理メニューについて
は、調理度合の推定ができ出来上り状態にバラツキがな
い自動調理が可能な調理器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1としての調理器具の構成ブロ
ック図
【図2】本発明の実施例1としての調理器具の構成ブロ
ック図
【図3】本発明の参考例2としての調理器具の構成ブロ
ック図
【図4】本発明の参考例3としての調理器具の構成ブロ
ック図
【図5】本発明の実施例2の調理器具の構成ブロック図
【図6】本発明の実施例3の調理器具の構成ブロック図
【図7】本発明の参考例1の構成ブロック図に基づく調
理器具に用いた操作部の構成図
【図8】本発明の参考例2の構成ブロック図に基づく調
理器具に用いた操作部の構成図
【図9】本発明の調理器具に用いた神経回路網模式手段
の構成単位となる神経素子の概念図
【図10】同調理器具に用いた神経素子で構成した信号
変換手段の概念図
【図11】同調理器具に用いた学習アルゴリズムとして
誤差逆伝搬法を採用した信号処理手段のブロック図
【図12】同調理器具に用いた神経回路網模式手段を用
いた多層パーセプトロンの構成を示すブロック図
【図13】本発明の参考例1としての構成ブロック図に
基づく調理器具の実験データの一例を示す図
【図14】同調理器具の実験データの他の例を示す図
【図15】本発明の実施例1としての構成ブロック図に
基づく調理器具の実験データの一例を示す図
【図16】同調理器具の実験データの他の例を示す図
【図17】本発明の参考例2の構成ブロック図に基づく
調理器具の実験データの他の例を示す図
【図18】同調理器具の実験データの他の例を示す図
【図19】本発明の参考例3の構成ブロック図に基づく
調理器具の実験データの一例を示す図
【図20】同調理器具の実験データの他の例を示す図
【図21】従来の調理器具の構成ブロック図
【符号の説明】 1 調理器具 3 調理手段 5 制御手段 6 環境物理量検出手段 7 固有物理量検出手段 9d 出来上り強度入力手段 10 調理度合推定手段 13 変化量演算手段 14 変化量最大値記憶手段 15 出力記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黄地 謙三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中 基孫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−292714(JP,A) 特開 平1−139019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24C 7/02 340 F24C 7/02 310

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理物を調理する調理手段と、調理物周辺
    の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調
    理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、前
    記環境物理量検出手段の変化量の最大値を記憶する変化
    量最大値記憶手段と、前記環境物理量検出手段の変化量
    が最大値であったときの前記環境物理量検出手段の出力
    を記憶する出力記憶手段と、前記環境物理量検出手段の
    出力と前記固有物理量検出手段の出力と前記変化量最大
    値記憶手段の記憶値および前記出力記憶手段の記憶値の
    情報に基づき前記調理物の調理度合を推定する調理度合
    推定手段と、前記調理度合推定手段の出力に基づき前記
    調理手段を制御する制御手段とからなる調理器具。
  2. 【請求項2】 調理物を調理する調理手段と、調理物周辺
    の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調
    理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、調
    理の出来上がり強度を入力する出来上がり強度入力手段
    と、前記環境物理量検出手段の変化量の最大値を記憶す
    る変化量最大値記憶手段と、前記環境物理量検出手段の
    変化量が最大値であったときの前記環境物理量検出手段
    の出力を記憶する出力記憶手段と、前記環境物理量検出
    手段の出力と前記固有物理量検出手段の出力と前記変化
    量最大値記憶手段の記憶値および前記出力記憶手段の記
    憶値の情報に基づき前記調理物の調理度合を推定する調
    理度合推定手段と、前記調理度合推定手段の出力と前記
    出来上がり強度入力手段の情報に基づき前記調理手段を
    制御する制御手段とからなる調理器具。
  3. 【請求項3】 調理物を調理する調理手段と、調理物周辺
    の環境物理量を検出する環境物理量検出手段と、前記調
    理物の固有物理量を検出する固有物理量検出手段と、調
    理の出来上がり強度を入力する出来上がり強度入力手段
    と、前記環境物理量検出手段の変化量の最大値を記憶す
    る変化量最大値記憶手段と、前記環境物理量検出手段の
    変化量が最大値であったときの前記環境物理量検出手段
    の出力を記憶する出力記憶手段と、前記環境物理量検出
    手段の出力と前記固有物理量検出手段の出力と前記出来
    上がり強度入力手段の情報と前記変化量最大値記憶手段
    の記憶値および前記出力記憶手段の記憶値の情報に基づ
    き前記調理物の調理度合を推定する調理度合推定手段
    と、前記調理度合推定手段の出力に基づき前記調理手段
    を制御する制御手段とからなる調理器具。
  4. 【請求項4】調理度合推定手段は、複数の神経素子より
    構成される神経回路網をモデル化し学習によって得ら
    れ、調理度合を推定する複数の固定された結合重み係数
    を内部に持つ神経回路網模式手段を有する請求項1ない
    し請求項3記載の調理器具。
  5. 【請求項5】 調理度合推定手段は、複数の神経素子より
    構成される層が多数組み合わされて構築される階層型の
    神経回路網模式手段を備えたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項3記載の調理器具。
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