JPH05172012A - エンジンの燃料加熱制御方法 - Google Patents

エンジンの燃料加熱制御方法

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JPH05172012A
JPH05172012A JP3337242A JP33724291A JPH05172012A JP H05172012 A JPH05172012 A JP H05172012A JP 3337242 A JP3337242 A JP 3337242A JP 33724291 A JP33724291 A JP 33724291A JP H05172012 A JPH05172012 A JP H05172012A
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JP
Japan
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engine
heater
fuel
relay
heaters
Prior art date
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Application number
JP3337242A
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English (en)
Inventor
Yoichi Saito
陽一 斎藤
Takamitsu Kashima
隆光 鹿島
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、暖機完了後のヒータ表面温度
の低下を有効に防止することができ、効率良く、安定し
て気化燃料の供給を行なうことの可能なエンジンの燃料
加熱制御方法を提供する。 【構成】 冷却水温センサから読込んだ冷却水温に基づ
き、エンジンが暖機未完状態が暖機完了状態かを判別し
(S101)、エンジンが暖機未完状態の場合には各吸気ポ
ート毎に配設されているヒータを並列接続にして通電し
(S102)、エンジンが暖機完了状態の場合にはアイドリ
ング状態か否かを判別する(S103)。ここで、アイドリ
ング状態の場合には各ヒータを直列接続にして通電し
(S104)、アイドリング状態ではない場合には各ヒータ
への通電を遮断する(S105)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒータにより燃料を気
化させるエンジンの燃料加熱制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、低温時には、燃料の気化状態が
悪くなってエンジンの始動性が悪化する。特に、最近で
は、燃料事情の悪化、排気清浄化の要請などにより、従
来のガソリンに加えて代替燃料としてのアルコールを同
時に使用可能なシステムが実用化されつつあり、このシ
ステムを搭載した自動車などの車両(FFV;Flexible
Fuel Vehicle )では、使用する燃料のアルコール濃度
(含有率)が燃料補給の際のユーザー事情により変化す
るため、アルコール濃度が高くなるにつれて低温始動性
が悪化する傾向にある。
【0003】このようなことから、燃料の気化を促進し
てエンジンの始動性を向上させる技術が従来より種々提
案されており、例えば、特開平3−70852号公報で
は、エンジンの始動可能性を判断するとともに、インジ
ェクタから噴射する燃料を加熱可能に設けたヒータの必
要発熱量を算出して、エンジン始動時における、このヒ
ータへの通電時間を制御することにより、エンジンの始
動性を向上させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行例のような従来の制御方法では、通常、ヒータによる
電力消費量の低減を図り、エンジンの暖機が完了するま
での間だけヒータ通電するようにしているため、エンジ
ン状態によっては、暖機完了後であっても、燃料の気化
潜熱のためヒータの熱が急激に失われ、燃料液滴が不規
則にエンジンに供給されて燃焼が不安定になるおそれが
ある。一方、エンジンが暖機完了後もヒータへの通電を
続けると、このヒータの電力供給のためにエンジン出力
が浪費され、燃費の悪化を招く。
【0005】このため、エンジンの暖機完了後は、ヒー
タに通電することなく、エンジンで発生した熱を、この
ヒータへ伝熱させるようにし、ヒータ表面温度の低下を
防ぐ技術が実用化されている。
【0006】しかし、この技術では、ヒータへの伝熱を
効果的に行なう必要から、エンジンからヒータへの伝熱
部分の容積を大きくする必要があり、ヒータ容積の大型
化を招き、これは、空気吸入の大きな抵抗となるととも
に、特に、低温始動時では、上記ヒータで発生した熱
が、エンジン側に放熱されてしまい、ヒータで発生した
熱をエンジン始動性の向上のために効率良く利用できな
いといった新たな課題を生じる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、特にヒータ容積を大きくすることなく、ヒータによ
る電力消費を最低限に抑え、暖機完了後であっても、ヒ
ータ表面温度の低下を有効に防止し、効率良く、安定し
て気化燃料の供給を行なうことの可能なエンジンの燃料
加熱制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によるエンジンの燃料加熱制御方法は、エンジン
の各吸気ポート毎に燃料を気化するためのヒータを配設
し、上記エンジンが暖機中か暖機完了かを判別する手順
と、エンジン暖機中の場合には上記各ヒータを並列接続
にして通電する手順と、エンジン暖機完了でエンジン負
荷が低負荷の場合には上記各ヒータを直列接続にして通
電する手順と、エンジン暖機完了でエンジン負荷が低負
荷以外の場合には上記各ヒータへの通電を遮断する手順
とを備えたものである。
【0009】
【作 用】本発明によるエンジンの燃料加熱制御方法で
は、エンジンが暖機中か暖機完了かを判別し、エンジン
暖機中の場合には、エンジンの各吸気ポート毎に燃料を
気化するために配設されたヒータを並列接続にして通電
し、このヒータによる発熱量を大きくして、燃料の気化
を促進する。
【0010】また、エンジン暖機完了の場合において、
エンジン負荷が低負荷の場合には、上記各ヒータを直列
接続にして通電し、このヒータによる発熱量を小さくし
て、ヒータ表面温度の低下を有効に防止し、気化燃料の
供給を安定して行ない、さらにエンジン負荷が低負荷以
外の場合には、上記各ヒータへの通電を遮断する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 {第一実施例}図1〜図8は本発明の第一実施例を示
し、図1はヒータ制御手順のフローチャート、図2はエ
ンジン制御系の概略図、図3は制御装置の回路構成図、
図4はヒータ取付け部の詳細図、図5は図4のA−A線
断面図、図6は吸気ポート近傍における燃料噴射状態を
示す説明図、図7は各ヒータを直列接続にした時の回路
説明図、図8は各ヒータを並列接続にした時の回路説明
図である。
【0012】[エンジン制御系の構成]図2において、
符号1はエンジンを示し、図においては水平対向4気筒
型(4サイクル)エンジンを示す。このエンジン1のシ
リンダヘッド2に形成された各吸気ポート2aにインテ
ークマニホルド3が連設され、このインテークマニホル
ド3にエアチャンバ4を介してスロットルチャンバ5が
連設され、このスロットルチャンバ5上流側に吸気管6
を介してエアクリーナ7が取付けられている。また、上
記吸気管6の上記エアクリーナ7の直下流に吸入空気量
センサ(図においては、ホットワイヤ式エアフローメー
タ)8が介装され、さらに、上記スロットルチャンバ5
に設けられたスロットルバルブ5aにスロットル開度セ
ンサ9aとスロットルバルブ全閉を検出するアイドルス
イッチ9bとが連設されている。
【0013】さらに、上記スロットルバルブ5aの上流
側と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドル
スピードコントロールバルブ(ISCV)11が介装さ
れている。また、上記インテークマニホルド3の各気筒
の各吸気ポート2aの直上流側に、インジェクタ12が
配設されるとともに、各気筒毎にヒータユニット50が
装着され、上記シリンダヘッド2の各気筒毎に、その先
端を燃焼室に露呈する点火プラグ15が取付けられ、こ
の点火プラグ15にイグナイタ30が接続されている。
【0014】各気筒毎に装着された上記ヒータユニット
50は、図4に示すように、それぞれ吸気通路内に加熱
部51が臨まされ、インシュレータ13及びフランジ1
4を介して上記インテークマニホルド3と上記シリンダ
ヘッド2との間に取付けられている。そして、上記加熱
部51には、インジェクタ12の燃料噴射方向側に、P
TCピル(Positive Temperature Coefficient Pill)か
らなるヒータ52が内蔵されている。
【0015】図5に示すように、上記加熱部51は円筒
状に形成され、ステー53を介して上記フランジ14に
支持されて吸気通路内に臨まされており、上記インテー
クマニホルド3と上記シリンダヘッド2とに対し、略断
熱状態となっている。すなわち、ターミナル54を介し
て上記ヒータ52に通電されると、上記インジェクタ1
2から噴射された燃料が上記加熱部51で気化され、図
6に示すように、2つの吸気バルブ2cに対し分配され
るようになっている。
【0016】尚、本実施例では、各気筒毎に装着される
各ヒータユニット50の各ヒータ52を、それぞれ52
a,52b,52c,52dとして区別する。
【0017】また、上記インジェクタ12は燃料供給路
16を介して燃料タンク17に連通され、この燃料タン
ク17内にはインタンク式の燃料ポンプ18が設けられ
ている。この燃料ポンプ18からの燃料が上記燃料供給
路16に介装された燃料フィルタ19を経て上記インジ
ェクタ12、プレッシャレギュレータ20に圧送され、
このプレッシャレギュレータ20から上記燃料タンク1
7に燃料がリターンされて燃料圧力が所定の圧力に調圧
される。
【0018】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ21が取付けられるとともに、この
シリンダブロック1aに形成された冷却水通路(図示せ
ず)に冷却水温センサ22が臨まされ、さらに、上記シ
リンダヘッド2の排気ポート2bに連通するエグゾース
トマニホルド23の集合部に、O2 センサ24が臨まさ
れている。尚、符号25は触媒コンバータである。
【0019】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ26が軸
着され、このクランクロータ26の外周に、所定のクラ
ンク角に対応する突起(あるいはスリット)を検出する
電磁ピックアップなどからなるクランク角センサ27が
対設され、さらに、上記シリンダヘッド2のカムシャフ
ト1cに連設されたカムロータ28に、電磁ピックアッ
プなどからなるカム角センサ29が対設されている。
【0020】尚、上記クランク角センサ27、カム角セ
ンサ29は、電磁ピックアップなどの磁気センサに限ら
ず、光センサなどでも良い。
【0021】[制御装置の回路構成]一方、図3におい
て、符号31はマイクロコンピュータ等からなる制御装
置(ECU)で、CPU32、ROM33、RAM34
およびI/O インターフェース35がバスライン36を介
して互いに接続され、定電圧回路37から所定の安定化
電圧が供給される。
【0022】また、ECUリレー38、燃料ポンプリレ
ー39およびヒータ電源リレー40が配設されており、
これら各リレーの一方のリレー接点は、それぞれバッテ
リ41と接続され、上記ECUリレー38の他方のリレ
ー接点は上記定電圧回路37と、上記燃料ポンプリレー
39の他方のリレー接点は燃料ポンプ18と、上記ヒー
タ電源リレー40の他方のリレー接点は後述するヒータ
回路43とそれぞれ接続されている。
【0023】さらに、上記ECUリレー38のリレーコ
イルがキースイッチ44を介して上記バッテリ41と接
続されている。また、上記燃料ポンプリレー39および
上記ヒータ電源リレー40のリレーコイルはそれぞれ、
一方のコイル端子が上記バッテリ41と接続されるとと
もに、他方のコイル端子が上記ECU31の駆動回路4
5を介して上記I/O インターフェース35に接続されて
いる。
【0024】また、オルタネータ46がバッテリ41と
接続されており、エンジン1が始動して上記オルタネー
タ46から発電が開始されると、イグニッションスイッ
チ47のONにより点灯したチャージランプ48が消灯
されるように、上記イグニッションスイッチ47が、上
記チャージランプ48およびダイオードを介して上記オ
ルタネータ46と接続されている。
【0025】また、上記I/O インターフェース35の入
力ポートには、前記各センサ8,9a,21,22,2
4,27,29およびアイドルスイッチ9bなどからな
るエンジン状態検出手段が接続されるとともに、上記バ
ッテリ41が接続されてバッテリ電圧がモニタされる。
さらに、上記I/O インターフェース35の出力ポートに
は、イグナイタ30が接続され、さらに、駆動回路45
を介して、ISCV11およびインジェクタ12が接続
されている。
【0026】上記ROM33には制御プログラム、及
び、各種制御用マップ類などの固定データが記憶されて
おり、また、上記RAM34には、上記各センサ類、ス
イッチ類の出力信号を処理した後のデータ及び上記CP
U32で演算処理したデータが格納されている。そし
て、上記ECU31により、エンジン状態検出手段によ
って検出したエンジン状態に応じて、上記CPU32で
上記ROM33に記憶されている制御プログラムに従
い、始動時制御を実行して上記ヒータ電源リレー40お
よび後述するヒータ回路43への通電制御等を行ない、
また、空燃比制御を行ない燃料噴射量及び点火時期を設
定して対応する信号をインジェクタ12、イグナイタ3
0に出力する。
【0027】次に、ヒータ回路43について説明する。
このヒータ回路43は、各気筒毎に配設されたヒータ5
2a,52b,52c,52dと、これら各ヒータ52
a,52b,52c,52dの接続回路を直列接続ある
いは並列接続のどちらかに制御可能な直列/並列切換リ
レー55とから構成されている。この直列/並列切換リ
レー55は、図3に示すように、リレーコイルの他に6
つのノーマルオープン接点55a,55b,55c,5
5d,55e,55fと、3つのノーマルクローズ接点
55g,55h,55iとを有しており、上記リレーコ
イルは、一方のコイル接点が前記ヒータ電源リレー40
のリレー接点と接続され、他方のコイル接点が上記駆動
回路45を介して上記I/O インターフェース35に接続
されている。
【0028】上記ヒータ52aの一方の端子は、上記リ
レー接点55a,55b,55cの一方の端子と接続さ
れるとともに、上記ヒータ電源リレー40のリレー接点
と接続されており、さらに、上記ヒータ52aの他方の
端子は、上記リレー接点55d,55e,55f,55
iの一方の端子と接続されている。
【0029】また、上記ヒータ52bの一方の端子は、
上記リレー接点55cの他方の端子と上記リレー接点5
5hの一方の端子と接続されており、さらに、上記ヒー
タ52bの他方の端子は、上記リレー接点55f,55
iの他方の端子と接続されている。
【0030】また、上記ヒータ52cの一方の端子は、
上記リレー接点55bの他方の端子と上記リレー接点5
5gの一方の端子と接続されており、さらに、上記ヒー
タ52cの他方の端子は、上記リレー接点55e,55
hの他方の端子と接続されている。
【0031】また、上記ヒータ52dの一方の端子は、
上記リレー接点55a,55gの他方の端子と接続され
ており、さらに、上記ヒータ52dの他方の端子は、上
記リレー接点55dの他方の端子と接続されるとともに
アースされている。
【0032】このようにヒータ回路43を構成すること
により、各ヒータ52a,52b,52c,52dの電
気抵抗を、それぞれR1,R2,R3,R4とし、バッ
テリ電圧を一定電圧Vconst.とすると、上記直列/並列
切換リレー55のリレーコイルが非通電状態ではリレー
55の各接点は図3の実線状態であり、図7に示すよう
に、各ヒータ52a,52b,52c,52dが直列接
続となり、合成抵抗R0Dは、R0D=R1+R2+R3+
R4となる。従って、上記ヒータ52aに流れる電流I
1Dは、 I1D=Vconst./(R1+R2+R3+R4) となり、上記ヒータ52aにおけるジュール熱W1Dは、 W1D=(R1×Vconst.2 )/(R1+R2+R3+R4)2 となる。
【0033】また、上記直列/並列切換リレー55のリ
レーコイルに通電すると、各リレー接点55a,55
b,55c,55d,55e,55f,55g,55
h,55iは、図3中の破線で示すように動作し、図8
に示すように、各ヒータ52a,52b,52c,52
dが並列接続となり、上記ヒータ52aに流れる電流I
1Pは、 I1P=Vconst./R1 で与えられ、上記ヒータ52aにおけるジュール熱W1P
は、 W1P=Vconst.2 /R1 となって、上記直列接続におけるジュール熱W1Dよりも
大きくなり、ヒータ発熱量も大きくなる。
【0034】尚、他のヒータ52b,52c,52dに
ついても同様に、各ヒータの並列接続におけるヒータ発
熱量は、直列接続におけるヒータ発熱量より大きくな
る。
【0035】尚、本実施例では、各吸気ポートに設けら
れたヒータの並列接続と直列接続の切換制御を、一つの
直列/並列切換リレーで行なっているが、複数のリレー
を用いて行なうようにしてもよい。
【0036】[動 作]次に、上記構成による実施例の
始動時制御におけるヒータ制御手順の動作を図1に示す
フローチャートに従って説明する。
【0037】このフローチャートに示すプログラムは、
ECU31の電源投入後、所定時間あるいは所定周期毎
に実行される割込みルーチンであり、まず、ステップS1
01で冷却水温センサ22から読込んだ冷却水温TW を暖
機完了温度TWLA4(例えば、50〜60℃)と比較し、
エンジンの暖機が完了しているか否かを判別する。
【0038】そして、TW <TWLA4の場合、暖機が完了
していないと判断し、上記ステップS101からステップS1
02へ進んで、ヒータ電源リレー40および直列/並列切
換リレー55をともにONし、各ヒータ52a,52
b,52c,52dを並列接続とするとともに、これら
各ヒータ52a,52b,52c,52dに通電してル
ーチンを抜ける。このため、各ヒータによる発熱量が大
きくなり燃料の気化が促進される。
【0039】一方、TW ≧TWLA4の場合、暖機が完了し
ていると判断し、上記ステップS101からステップS103へ
分岐し、エンジンの運転状態がアイドルか否かを判別す
る。このアイドル状態の判別は、例えば、アイドルスイ
ッチ9bがONしているか否かによって行ない、アイド
ルスイッチ9bがONでアイドルと判別したときには、
ステップS103からステップS104へ進んで、ヒータ電源リ
レー40をON、直列/並列切換リレー55をOFFに
し、各ヒータ52a,52b,52c,52dを直列接
続とするとともに、これら各ヒータ52a,52b,5
2c,52dに通電してルーチンを抜ける。このため、
各ヒータの表面温度が低下しないように、各ヒータの発
熱量が小さく保たれる。
【0040】さらに、上記ステップS103での判別におい
て、アイドルスイッチ9bがOFFであり、アイドルで
ないと判別したときには、上記ステップS103からステッ
プS105へ進み、ヒータ電源リレー40および直列/並列
切換リレー55をともにOFFとし、各ヒータ52a,
52b,52c,52dへの通電を遮断してルーチンを
抜ける。
【0041】このように、本実施例によれば、簡単な構
成で、エンジン状態に応じてヒータによる発熱量を制御
することができるので、ヒータの電力消費を最低限に抑
えながら、ヒータ表面温度の低下を有効に防止し、効率
良く、安定した気化燃料の供給を行なうことが可能とな
る。特に、エンジン暖機後の燃焼が不安定になりやすい
アイドリングにおいて、各ヒータを直列接続として通電
を行ない液滴状態で燃料がエンジンに供給されることを
有効に防止することができる。
【0042】{第二実施例}図9は本発明の第二実施例
によるヒータ制御手順のフローチャートである。この第
二実施例は、前述の第一実施例でアイドルスイッチのO
N,OFFによりエンジンの負荷状態を判別していたも
のを、他のエンジン状態を示すパラメータを用いて判別
し、ヒータ制御を行なうようにしたものである。
【0043】すなわち、図9に示すように、ステップS1
01での判別の結果、TW ≧TWLA4の場合で暖機完了と判
断したときには、上記ステップS101からステップS203へ
分岐し、吸入空気量センサ8から得られる単位時間当り
の吸入空気量(質量流量)を燃焼サイクル数で割算した
1行程当りの吸入空気量Qを、予め設定された低負荷判
別値Qset と比較する。
【0044】上記低負荷判別値Qset は、暖機完了後の
エンジン負荷が低い状態を示す値であり、上記ステップ
S203で、Q<Qset のとき、すなわち、エンジンの負荷
が低く燃料の気化状態があまり良くないときには、上記
ステップS203からステップS104へ進んで、ヒータ電源リ
レー40をON、直列/並列切換リレー55をOFFに
し、各ヒータ52a,52b,52c,52dを直列接
続とするとともに、これら各ヒータ52a,52b,5
2c,52dに通電してルーチンを抜ける。
【0045】さらに、上記ステップS203での判別におい
て、Q≧Qset のとき、すなわち、エンジンにある程度
以上の負荷がかかり、燃焼の熱により燃料の気化が促進
されるときには、上記ステップS203からステップS105へ
進み、ヒータ電源リレー40および直列/並列切換リレ
ー55をともにOFFとし、各ヒータ52a,52b,
52c,52dへの通電を遮断してルーチンを抜ける。
【0046】尚、本実施例では、エンジン状態を示すパ
ラメータとして、1行程当りの吸入空気量Qを用いた
が、他に基本燃料噴射量Tp あるいはインジェクタへ出
力される燃料噴射量Ti 等を用いて制御するようにして
も良い。
【0047】このように、本実施例によれば、アイドリ
ング時以外においても、吸入空気量が極端に少ない低負
荷時などのエンジンの過渡特性の改善を図ることが可能
となる。
【0048】{第三実施例}図10は本発明の第三実施
例によるヒータ制御手順のフローチャートである。この
第三実施例は、前述の第一実施例において、アイドルで
ないと判別したとき、さらに、1行程当りの吸入空気量
の判別を行ない、ヒータ制御を行なうようにしたもので
ある。
【0049】すなわち、図10に示すように、ステップ
S103での判別において、アイドルスイッチ9bがOFF
であり、アイドルでないと判別したときには、上記ステ
ップS103からステップS301へ進み、1行程当りの吸入空
気量Qを、予め設定された低負荷判別値Qset と比較す
る。
【0050】上記ステップS301で、Q<Qset のとき、
すなわち、エンジンの負荷が低く燃料の気化状態があま
り良くないときには、上記ステップS301からステップS1
04へ進んで、ヒータ電源リレー40をON、直列/並列
切換リレー55をOFFにし、各ヒータ52a,52
b,52c,52dを直列接続とするとともに、これら
各ヒータ52a,52b,52c,52dに通電してル
ーチンを抜ける。
【0051】さらに、上記ステップS301での判別におい
て、Q≧Qset のとき、すなわち、エンジンにある程度
以上の負荷がかかり、燃焼の熱により燃料の気化が促進
されるときには、上記ステップS301からステップS105へ
進み、ヒータ電源リレー40および直列/並列切換リレ
ー55をともにOFFとし、各ヒータ52a,52b,
52c,52dへの通電を遮断してルーチンを抜ける。
【0052】尚、上記ステップS301での判別は、1行程
当りの吸入空気量Qではなく、他に基本燃料噴射量Tp
あるいはインジェクタへ出力される燃料噴射量Ti 等を
用いるようにしても良い。
【0053】このように、アイドルスイッチによる判別
と、1行程当りの吸入空気量の判別を組み合わせること
により、アイドリング時および吸入空気量が極端に少な
い低負荷時などの広範な領域にわたり、エンジンの過渡
特性の改善を図ることが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構造で、特にヒータ容積を大きくすることなく、ヒ
ータによる電力消費を最低限に抑え、暖機完了後であっ
ても、ヒータ表面温度の低下を有効に防止し、効率良
く、安定した気化燃料の供給を行なうことができ、エン
ジンの過渡特性の改善を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例によるヒータ制御手順のフ
ローチャート
【図2】本発明の第一実施例によるエンジン制御系の概
略図
【図3】本発明の第一実施例による制御装置の回路構成
【図4】本発明の第一実施例によるヒータ取付け部の詳
細図
【図5】図4のA−A線断面図
【図6】本発明の第一実施例による吸気ポート近傍にお
ける燃料噴射状態の説明図
【図7】本発明の第一実施例による各ヒータを直列接続
にした時の回路説明図
【図8】本発明の第一実施例による各ヒータを並列接続
にした時の回路説明図
【図9】本発明の第二実施例によるヒータ制御手順のフ
ローチャート
【図10】本発明の第三実施例によるヒータ制御手順の
フローチャート
【符号の説明】
TW 冷却水温 TWLA4 暖機完了温度 Q 吸入空気量 Qset 低負荷判別値 1 エンジン 2a 吸気ポート 8 吸入空気量センサ 9b アイドルスイッチ 22 冷却水温センサ 40 ヒータ電源リレー 50 ヒータユニット 52 ヒータ 52a ヒータ 52b ヒータ 52c ヒータ 52d ヒータ 55 直列/並列切換リレー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの各吸気ポート毎に燃料を気化
    するためのヒータを配設し、上記エンジンが暖機中か暖
    機完了かを判別する手順と、エンジン暖機中の場合には
    上記各ヒータを並列接続にして通電する手順と、エンジ
    ン暖機完了でエンジン負荷が低負荷の場合には上記各ヒ
    ータを直列接続にして通電する手順と、エンジン暖機完
    了でエンジン負荷が低負荷以外の場合には上記各ヒータ
    への通電を遮断する手順とを備えたことを特徴とするエ
    ンジンの燃料加熱制御方法。
JP3337242A 1991-12-19 1991-12-19 エンジンの燃料加熱制御方法 Pending JPH05172012A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000037791A1 (en) * 1998-12-22 2000-06-29 Hyoung Il Kim Car engine with kerosene

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000037791A1 (en) * 1998-12-22 2000-06-29 Hyoung Il Kim Car engine with kerosene

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