JPH05171981A - 内燃機関の給気制御装置 - Google Patents

内燃機関の給気制御装置

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JPH05171981A
JPH05171981A JP34106291A JP34106291A JPH05171981A JP H05171981 A JPH05171981 A JP H05171981A JP 34106291 A JP34106291 A JP 34106291A JP 34106291 A JP34106291 A JP 34106291A JP H05171981 A JPH05171981 A JP H05171981A
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JP
Japan
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throttle valve
engine
accelerator pedal
opening
amount
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JP34106291A
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English (en)
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Takao Tate
▲隆▼雄 館
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の給気制御装置において、機関加速
運転時にスモークの発生を阻止すると共に機関出力を速
やかに増大させる。 【構成】 スロットル弁18下流の給気通路内に機械式
過給機を配置し、機械式過給機を迂回するバイパス通路
内にバイパス制御弁を配置する。燃料噴射量およびバイ
パス制御弁の開度がアクセルペダルの踏み込み量および
機関回転数に基づいて定められる。スロットルリンク4
0はアクセルワイヤ41を介してアクセルペダルに連結
され、スロットル弁18の開度はアクセルペダルの踏み
込み量に応じて変化する。加速運転時には第2電磁切換
弁61の切換作用により圧力制御室55内に負圧が導か
れ、スロットル弁18の開度がアクセルペダルの踏み込
み量に応じたスロットル弁開度に対して一時的に増大せ
しめられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の給気制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】基本燃料噴射量がアクセルペダルの踏み
込み量および機関回転数に基づいて定められると共に最
大燃料噴射量が給気枝管内の給気圧力および機関回転数
に基づいて定められ、機関運転状態に応じて基本燃料噴
射量と最大燃料噴射量の内で小さい方の燃料噴射量を噴
射するようにし、機関加速運転時には最大燃料噴射量を
給気枝管内の給気圧力および機関回転数に基づいて定め
られた上述の燃料噴射量に対して一時的に低下させるよ
うにしたディーゼル機関の燃料噴射制御方法が公知であ
る(特開昭58−150032号公報参照)。
【0003】ところで、機関給気通路内にアクセルペダ
ルに連動するスロットル弁を配置し、このスロットル弁
の開度がアクセルペダルの踏み込み量に応じて変化し、
スロットル弁下流の給気通路内に機械式過給機を配置
し、機械式過給機下流の給気通路からバイパス通路を分
岐してこのバイパス通路をスロットル弁と機械式過給機
間の給気通路に連結すると共にバイパス通路内にバイパ
ス制御弁を配置し、燃料噴射量およびバイパス制御弁の
開度がアクセルペダルの踏み込み量および機関回転数に
基づいて定められる内燃機関について、その機関加速運
転時における作動を考えてみる。機関加速運転時には機
関出力を増大させるために燃料噴射量および機関シリン
ダ内に供給される空気量を増大させることが必要であ
る。このとき燃料噴射量は制御信号に対してほとんど遅
れることなく所定の燃料噴射量まで増大する。一方、バ
イパス制御弁はそのアクチュエータの機械系部分の作動
が制御信号レベルの変化に対してかなりの量の応答遅れ
を有し、従って機関加速運転時に給気量を増大すべくバ
イパス制御弁の開度が低下するように制御信号レベルが
変化してもバイパス制御弁の開度は所定の開度までただ
ちに低下しない。従って機関加速運転時に機関シリンダ
内に供給される空気量はただちに所定の空気量まで増大
しない。その結果加速運転時に燃料量に対して空気量が
不足してしまい、斯くして多量のスモークが発生すると
いう問題を生ずる。
【0004】この問題を解決するために上述のディーゼ
ル機関の燃料噴射制御方法では機関加速運転時におい
て、吸入空気量の増大が応答遅れをもつのに見合うよう
に燃料噴射量をアクセルペダルの踏み込み量および機関
回転数に基づいて定められた燃料噴射量に対して一時的
に低下せしめ、斯くしてスモークの発生を防止するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に機関加速運転時に燃料噴射量の増大量を一時的に少め
の量に抑えるようにすると、スモークの発生は防止でき
るものの機関出力が速やかに増大せず、斯くして良好な
機関加速性能が得られないという問題を生ずる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば図1の発明の構成図に示されるよう
に、機関給気通路A内にアクセルペダル19に連動する
スロットル弁18を配置し、スロットル弁18の開度が
アクセルペダル19の踏み込み量に応じて変化し、スロ
ットル弁18下流の給気通路A内に機械式過給機15を
配置し、機械式過給機15下流の給気通路Aからバイパ
ス通路20を分岐してバイパス通路20をスロットル弁
18と機械式過給機15間の給気通路Aに連結すると共
にバイパス通路20内にバイパス制御弁21を配置し、
燃料噴射量およびバイパス制御弁21の開度がアクセル
ペダル19の踏み込み量および機関回転数に基づいて定
められる内燃機関において、スロットル弁18の開度を
アクセルペダル19の踏み込み量に応じた上述の開度に
対して増大せしめるためのスロットル弁開度増大装置B
と、機関加速状態を検出する検出手段Cと、機関加速運
転時にスロットル弁18の開度がアクセルペダル19の
踏み込み量に応じた上述の開度に対して一時的に増大す
るようにスロットル弁開度増大装置Bを制御する制御手
段Dとを具備している。
【0007】
【作用】機関加速運転時にスロットル弁の開度がアクセ
ルペダルの踏み込み量に応じたスロットル弁開度に対し
て一時的に増大せしめられる。これにより、バイパス制
御弁の作動遅れによって機関シリンダ内に供給される空
気量の増大が遅れることが補償され、斯くして機関シリ
ンダ内に供給される空気量が速やかに増大せしめられ
る。
【0008】
【実施例】図2から図4は本発明を2サイクルディーゼ
ル機関に適用した場合を示している。図2を参照する
と、1はシリンダブロック、2はシリンダブロック1内
で往復動するピストン、3はシリンダブロック1上に固
定されたシリンダヘッド、4はシリンダヘッド3の内壁
面とピストン2の頂面間に形成された燃焼室、5は燃料
噴射弁、6は噴射ポンプ、7は給気弁、8は給気ポー
ト、9は排気弁、10は排気ポートを夫々示す。給気ポ
ート8は給気枝管11を介してサージタンク12に連結
される。サージタンク12は給気ダクト14を介して機
関駆動の機械式過給機15の吐出側に接続され、機械式
過給機15の吸込側は給気ダクト16を介してエアクリ
ーナ17に接続される。給気ダクト16内にはスロット
ル弁18が配置される。後述するようにこのスロットル
弁18は基本的にはアクセルペダル19に連動してい
る。
【0009】また、機械式過給機15下流の給気ダクト
14からバイパス通路20が分岐され、このバイパス通
路20がスロットル弁18と機械式過給機15間の給気
ダクト16に連結される。このバイパス通路20内には
バイパス通路20の流路面積を制御するバイパス制御弁
21が配置される。このバイパス制御弁21を駆動する
アクチュエータ22は、バイパス制御弁21に弁棒を介
して連結されたダイヤフラム23と、ダイヤフラム23
により隔成された負圧室24および大気圧室25とを具
備する。負圧室24内にはダイヤフラム23をバイパス
制御弁21の閉弁方向に向けて付勢する圧縮ばね26が
備えられる。負圧室24は導管27および大気に連通可
能な第1の電磁切換弁28を介して真空ポンプ30に連
結される。この第1電磁切換弁28が通電されていると
きには負圧室24が真空ポンプ30に連結され、一方第
1電磁切換弁28が通電されていないときには負圧室2
4が大気に開放される。従って第1電磁切換弁28を切
換制御する制御パルスのデューティ比DTAを制御する
ことにより負圧室24の圧力を変化させることができ、
その結果バイパス制御弁21の開度Sを変化させること
ができる。即ち、デューティ比DTAを制御することに
よりバイパス通路20の流路面積を変化させることがで
きる。この第1電磁切換弁28は電子制御ユニット70
(図4参照)の出力信号に基づいてデューティ比制御さ
れる。
【0010】上述のようにスロットル弁18は基本的に
はアクセルペダル19に連動しており、従ってスロット
ル弁18の開度はアクセルペダル19の踏み込み量Lに
応じて変化する。しかしながら図2から図4に示す実施
例ではスロットル弁18には更に、スロットル弁18の
開度をアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じたスロ
ットル弁開度に対して増大せしめるためのスロットル弁
開度増大装置Bが設けられている。次に、図3を参照し
つつこのスロットル弁開度増大装置Bの構成について説
明する。
【0011】図3を参照すると、スロットルリンク40
はアクセルワイヤ41を介してアクセルペダル19に連
結され、従ってスロットルリンク40はアクセルペダル
19の踏み込み量Lに応じて回転せしめられる。このス
ロットルリンク40には駆動カム42が固定され、この
駆動カム42にはスロットルセンサ43が連結される。
従ってスロットルリンク40と駆動カム42とスロット
ルセンサ43とはアクセルペダル19の踏み込み量Lに
応じて一体的に回転せしめられ、従ってスロットルセン
サ43はアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じた出
力電圧を発生する。一方、スロットルボディ45内には
スロットルシャフト46に固定されたスロットル弁18
が配置される。なお、このスロットルシャフト46は上
述のスロットルリンク40、駆動カム42およびスロッ
トルセンサ43に対して高開弁側のみ回転可能に配置さ
れている。このスロットルシャフト46の一端には従動
カム47が固定され、スロットルシャフト46の他端に
はリンク部材48を介してロッド49が連結される。リ
ンク部材48側のロッド49の端部は戻しばね50を介
して機関本体の固定部に連結される。一方、ロッド49
の他端部はアクチュエータ本体52内に固定されたダイ
ヤフラム53に連結される。このアクチュエータ本体5
2は取付板54を介してスロットルボディ45に固定さ
れており、アクチュエータ本体52はダイヤフラム53
により隔成された圧力制御室55と大気圧室56とを具
備する。圧力制御室55内にはダイヤフラム53を大気
圧室56側に向けて付勢する圧縮ばね57と、ロッド4
9の移動量を規制するストッパ58とが備えられる。圧
力制御室55は導管60および大気に連通可能な第2の
電磁切換弁61を介して真空ポンプ30に連結される。
この第2電磁切換弁61が通電されているときには圧力
制御室55が真空ポンプ30に連結され、一方第2電磁
切換弁61が通電されていないときには圧力制御室55
が大気に開放される。
【0012】図2から図4に示す実施例では機関加速運
転時以外の機関運転時には第2電磁切換弁61は通電さ
れていない状態に保たれ、従ってこのときには圧力制御
室55内の圧力は大気圧に維持される。このとき従動カ
ム47は戻しばね50および圧縮ばね57のばね力によ
り駆動カム42に押し付けられた状態に保たれるように
なっている。その結果スロットル弁18はスロットルリ
ンク40と一体的にアクセルペダル19の踏み込み量L
に応じて回転することになる。従ってスロットル弁18
の開度θa はアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じ
て変化し、スロットルセンサ43からはこのスロットル
弁開度θa に比例した出力電圧が発生する。このときの
アクセルペダル19の踏み込み量Lとスロットル弁開度
θa 、即ちスロットルセンサ43の出力電圧との関係を
図5に示す。図5に示されるようにアクセルペダル19
の踏み込み量Lが大きくなるほどスロットル弁開度θa
が大きくなる。
【0013】一方、第2電磁切換弁61の切換作用によ
り圧力制御室55が真空ポンプ30に連結されて圧力制
御室55内に負圧が導かれると、ロッド49は戻しばね
50および圧縮ばね57のばね力に抗してストッパ58
に近付く方向に引かれ、その結果駆動カム42と従動カ
ム47の係合が解除されると共にスロットル弁18はス
ロットル弁開度が増大する方向に回転せしめられる。斯
くしてスロットル弁18の開度はアクセルペダル19の
踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa から、圧力
制御室55内の負圧に応じたスロットル弁開度θb まで
増大せしめられる。このようにスロットル弁開度が増大
せしめられると、スロットル弁18を介してスロットル
弁18下流の給気ダクト16内に吸入される空気量がス
ロットル弁開度が増大した分だけ増加せしめられる。な
お、このとき上述のように駆動カム42と従動カム47
との係合が解除されているのでスロットルセンサ43は
アクセルペダル19の踏み込み量Lに応じた回転位置に
保持される。従ってスロットルセンサ43は圧力制御室
55内の負圧に応じた実際のスロットル弁開度θbに比
例した出力電圧を発生するのではなく、図5に示される
ようにアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じたスロ
ットル弁開度θa に比例した出力電圧を発生する。即ち
スロットルセンサ43は圧力制御室55内の圧力に拘ら
ず、即ち駆動カム42と従動カム47とが係合している
か否かに拘らずに常に図5に示すようにアクセルペダル
19の踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa に比
例した出力電圧を発生する。
【0014】次いで第2電磁切換弁61の切換作用によ
り圧力制御室55が再び大気に開放され続けた場合に
は、戻しばね50および圧縮ばね57のばね力によりロ
ッド49はストッパ58から離れる方向に移動せしめら
れ、その結果スロットル弁18は駆動カム42と従動カ
ム47とが係合する位置まで回転せしめられる。斯くし
てスロットル弁18の開度は再びアクセルペダル19の
踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa まで戻され
る。なお、ロッド49がスロットル弁18が全開になる
位置を越えて移動しないようにストッパ58が設けられ
ている。また、第2電磁切換弁61は電子制御ユニット
70(図4参照)の出力信号に基づいて切換制御され
る。
【0015】図4に示されるように電子制御ユニット7
0はディジタルコンピュータからなり、双方向性バス7
1によって相互に接続されたROM(リードオンリメモ
リ)72、RAM(ランダムアクセスメモリ)73、C
PU(マイクロプロセッサ)74、入力ポート75およ
び出力ポート76を具備する。スロットルセンサ43の
出力電圧がAD変換器78を介して入力ポート75に入
力される。更に入力ポート75にはクランクシャフト
(図示しない)が一定角度だけ回転する毎に出力パルス
を発生するクランク角センサ64が接続される。なお電
子制御ユニット70内では、このクランク角センサ64
の出力信号に基づいて機関回転数Nが算出される。一方
出力ポート76は夫々対応する駆動回路80,81,8
2を介して燃料噴射弁5、第1電磁切換弁28および第
2電磁切換弁61に夫々接続される。
【0016】燃料噴射弁5から燃焼室4内に噴射される
燃料噴射量Qf はスロットルセンサ43の出力電圧から
求まるスロットル弁開度θa および機関回転数Nに基づ
いて制御される。即ち、燃料噴射量Qf はアクセルペダ
ル19の踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa お
よび機関回転数Nに基づいて制御される。図6は目標燃
料噴射量Qf0の一例を示しており、図6に示される各曲
線は夫々目標燃料噴射量Qf0が一定の曲線を表わしてい
る。図6からわかるようにスロットル弁開度θa が大き
くなるほど、また機関回転数Nが高くなるほど、目標燃
料噴射量Qf0は大きくなる。
【0017】第1電磁切換弁28を切換制御するための
制御パルスのデューティ比DTAもスロットルセンサ4
3の出力電圧から求まるスロットル弁開度θa および機
関回転数Nに基づいて制御される。即ち、デューティ比
DTAはアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じたス
ロットル弁開度θa および機関回転数Nに基づいて定め
られる。図7はこの第1電磁切換弁28を切換制御する
デューティ比DTAの一例を示しており、図7に示され
る各曲線は夫々デューティ比DTAが一定の曲線を表わ
している。上述のように図2から図4に示す実施例では
第1電磁切換弁28が通電されているときには負圧室2
4が真空ポンプ30に連結され、一方第1電磁切換弁2
8が通電されていないときには負圧室24が大気に開放
される。従ってデューティ比DTAが大きくなるほど負
圧室24内の負圧が大きくなり、従ってバイパス制御弁
21の開度Sが大きくなる。図7に示されるようにスロ
ットル弁開度θa が小さくかつ機関回転数Nが低い機関
低負荷低回転運転時にはデューティ比DTAが大きな値
に設定され、従ってバイパス制御弁21の開度Sが大き
くなる。その結果機械式過給機15から給気ダクト14
内に吐出された空気の内でバイパス通路20を介して給
気ダクト16内に返戻される空気量が増大し、斯くして
スロットル弁18下流の給気ダクト16内の負圧が低減
される。これにより機械式過給機15の過給仕事が低減
され、斯くして燃料消費率を向上させることができる。
一方、スロットル弁開度θa が大きい機関高負荷運転時
にはデューティ比DTAが小さな値に設定され、従って
バイパス制御弁21の開度Sが小さくなる。その結果機
関シリンダ内に供給される空気量が増大し、斯くして機
関高出力を確保することができる。
【0018】なお、図6に示す目標燃料噴射量Qf0およ
び図7に示す第1電磁切換弁28を切換制御するデュー
ティ比DTAは、予め実験によりスロットル弁開度θa
と機関回転数Nに関して夫々最適な値がマップの形で求
められており、これらの実験により求められた値が予め
ROM72内に記憶されている。次に、図8を参照しつ
つ本発明による給気制御の実施例について説明する。図
8はアクセルペダル19が踏み込まれて機関加速運転が
行われたときの一例として機関発進運転時の状況を示し
ている。即ち、時刻t1 においてアクセルペダル19が
踏み込まれて機関発進運転が開始され、次いで時刻t2
まで加速運転が行われたときの状況を示している。
【0019】時刻t1 においてアクセルペダル19が踏
み込まれて機関発進運転が開始されると、図8(c)に
おいて実線で示されるようにスロットル弁18の開度θ
a はアクセルペダル19の踏み込み量Lが増大するのに
応じて増大していく。このとき第1電磁切換弁28に供
給される制御パルスのデューティ比DTAはスロットル
弁開度θa および機関回転数Nが増大するにつれて図7
に示すマップに基づいて図8(a)に示されるようにデ
ューティ比DTA1 からDTA2 にただちに低下せしめ
られる。このときこのデューティ比DTAの変化に対し
てバイパス制御弁21の開度Sが応答遅れをもたずに応
答するならば、バイパス制御弁21の開度Sは図8
(b)において一点鎖線で示すように変化する。しかし
ながら実際にはデューティ比DTAが低下せしめられた
とき、これにより負圧室24内の負圧が小さくなり、次
いでダイヤフラム23が作動してバイパス制御弁21の
開度Sが低減し始めるまでにはかなりの量の応答遅れt
d があり、従ってバイパス制御弁21の開度Sは図8
(b)において実線で示すように加速運転開始時にただ
ちに小さくならず、加速運転が開始されてから暫くして
小さくなりだす。その結果、機関発進運転時を含めた機
関加速運転時に機関シリンダ内に供給される空気量が所
定の空気量に増大するまでにはかなりの量の遅れ時間が
発生してしまう。この応答遅れ時間td を小さくするた
めにはダイヤフラム23の直径を小さくすると共に負圧
室24の容積を小さくすることが望ましい。しかしなが
らバイパス制御弁21は機械式過給機15で昇圧された
空気圧を受けるので、この昇圧された空気圧によりバイ
パス制御弁21が強制的に開弁されることを阻止するの
に十分な強い圧縮ばね26とダイヤフラム23の大きさ
を確保することが必要である。更に、機関低回転低負荷
運転時に機械式過給機15から吐出された空気の内でか
なり多量の空気をバイパス通路20を介して給気ダクト
16内に返戻するのに十分なだけのバイパス制御弁21
の弁径およびストローク量を確保しなければならない。
従ってダイヤフラム23の直径および負圧室24の容積
はかなり大きく形成せざるを得なく、その結果機関加速
運転時に機関シリンダ内に供給される空気量が所定の空
気量に増大するまでにはかなり大きな遅れ時間が発生し
てしまうこととなる。一方、燃料噴射量Qf は機関加速
運転時にスロットル弁開度θa および機関回転数Nが増
大するにつれて図6に示す目標燃料噴射量Qf0のマップ
に基づいてただちに増大せしめられる。その結果、機関
加速運転時にバイパス制御弁21の開度Sの変化が遅れ
る期間中において燃焼室4内では燃料量に対して空気量
が不足してしまい、斯くして多量のスモークが発生する
という問題を生じてしまう。
【0020】この問題を解決するために図8に示す実施
例では機関加速運転時にスロットル弁18の開度を図8
(c)において一点鎖線で示すようにアクセルペダル1
9の踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa に対し
て一時的に増大させるようにしている。即ち、機関加速
運転開始直後にスロットル弁18の開度をアクセルペダ
ル19の踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa に
対して増分値θs だけ増大せしめ、次いでこの増分値θ
s だけ増大せしめられたスロットル弁開度θbを継続時
間ts だけ保持するように第2電磁切換弁61に供給さ
れる制御パルスのデューティ比DTBを制御するように
している。次いで、この継続時間ts が経過するとデュ
ーティ比DTBが零とされ、即ち圧力制御室55が大気
に開放され続け、その結果スロットル弁18の開度はア
クセルペダル19の踏み込み量Lに応じたスロットル弁
開度θa まで速やかに戻される。なお、このスロットル
弁開度θb を決定するデューティ比DTBおよび継続時
間ts は後述するようにマップに基づいて定められる。
このように機関加速運転時にスロットル弁18の開度を
アクセルペダル19の踏み込み量Lに応じたスロットル
弁開度θa に対して一時的に増大させることによりスロ
ットル弁18を介してスロットル弁18下流の給気ダク
ト16内に吸入される空気量が増大せしめられ、斯くし
てバイパス制御弁21の作動遅れによって機関シリンダ
内に供給される空気量の増大が遅れることを補償するこ
とができる。斯くして機関加速運転時に機関シリンダ内
に供給される空気量が速やかに増大せしめられ、その結
果スモークが発生しない良好な燃焼を確保しつつ機関出
力を速やかに増大させることができ、良好な機関加速性
能を得ることができる。
【0021】ところでスロットル弁18はスロットル弁
18の上下流の空気圧の差圧を受ける。しかしながらス
ロットル弁18は図3に示されるようにスロットル弁1
8の回転軸線に関して対称的な形状に形成されているの
で、回転軸線に関して左側のスロットル弁18部分が受
ける差圧によって発生する回転モーメントと回転軸線に
関して右側のスロットル弁18部分が受ける差圧によっ
て発生する回転モーメントとは互いに打ち消し合う。従
ってダイヤフラム53にはスロットル弁18がスロット
ル弁18の上下流の空気圧の差圧を受けることによる力
は加わらず、従ってダイヤフラム53を小型に形成する
ことができる。更に、スロットル弁18は機械式過給機
15の上流に配置されているので機械式過給機15で昇
圧された空気圧がそのままスロットル弁18に加わるこ
とがない。従って、仮にスロットル弁18に製造上アン
バランスがあったとしても、スロットル弁18に加わる
空気圧によりスロットル弁18に大きな回転モーメント
が加えられることはなく、従ってダイヤフラム53を小
型に形成することができる。このようにダイヤフラム5
3を小型に形成することができるのでダイヤフラム53
を応答性良く駆動することができ、斯くしてスロットル
弁18の開度をアクセルペダル19の踏み込み量Lに応
じたスロットル弁開度θa に対して応答性良く増大させ
ることができる。更に一般的にスロットル弁18を介し
て流れる最大空気量はバイパス制御弁21を介して流れ
る最大空気量よりも大きく設定されるのでスロットル弁
18の弁径はバイパス制御弁21の弁径よりも大きく形
成される。従ってスロットル弁18の開度変化に対する
流通空気量の変化割合はバイパス制御弁21の開度変化
に対する流通空気量の変化割合に比べて大きくなる。斯
くして機関加速運転時にスロットル弁18の開度をスロ
ットル弁開度θa に対して一時的に増大させることによ
りスロットル弁18を介して吸入される空気量が応答性
良く増大せしめられ、その結果バイパス制御弁21の作
動遅れによって機関シリンダ内に供給される空気量の増
大が遅れることが応答性良く補償される。なお、図8は
機関発進運転時における給気制御方法を示しているが、
機関発進運転時以外の機関加速運転時においても図8と
同様の給気制御が行われる。また、図8に示す実施例で
は機関加速運転期間中において加速運転開始直後に1回
だけ、即ち継続時間ts の期間中だけスロットル弁18
の開度をアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じたス
ロットル弁開度θa に対して一時的に増大させるように
している。
【0022】次に、図9および図10を参照して機関加
速運転時における上述の第2電磁切換弁61のデューテ
ィ比DTBおよび継続時間ts のマップについて説明す
る。上述のように機関加速運転時には加速運転開始直後
にスロットル弁18の開度がアクセルペダル19の踏み
込み量Lに応じたスロットル弁開度θa からスロットル
弁開度θb に増大せしめられ、次いでこのスロットル弁
開度θb が継続時間ts に亘って保持され、次いで継続
時間ts が経過するとスロットル弁18の開度がアクセ
ルペダルの踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa
に戻される。このスロットル弁開度θb は圧力制御室5
5内の負圧の大きさによって一義的に定められる。従っ
て、加速運転開始直後に第2電磁切換弁61に供給され
る制御パルスのデューティ比DTBが零から機関加速運
転状態に応じて予め定められたデューティ比DTBa に
変化せしめられ、次いで継続時間ts に亘って第2電磁
切換弁61のデューティ比DTBがDTBa に保持さ
れ、次いで継続時間ts が経過するとデューティ比DT
Bが零に戻される。なお、機関加速運転時以外の機関運
転時にはデューティ比DTBは常に零に保たれる。
【0023】図9および図10に示されるように第2電
磁切換弁61のデューティ比DTBa および継続時間t
s は、加速運転が開始された時点におけるスロットル弁
開度θa およびスロットル弁開度θa の時間変化率Δθ
a に基づいて定められ、予め実験により求められた最適
な値がマップの形でROM72内に記憶されている。な
お、本実施例ではスロットル弁開度θa の時間変化率Δ
θa が予め定められた限界値(Δθa)1 (ただし(Δθ
a)1 >0.0)よりも大きい機関急加速運転時に図8
(c)に一点鎖線で示す給気制御を行う。従って図9に
示すマップにおいてスロットル弁開度θa の時間変化率
Δθa が限界値(Δθa)1 よりも小さい運転領域ではデ
ューティ比DTBa の値は零であり、図10に示すマッ
プにおいてスロットル弁開度θa の時間変化率Δθa が
限界値(Δθa)1 よりも小さい運転領域では継続時間t
s の値は零である。また、図9に示されるマップにおい
て加速運転が開始されたときのスロットル弁開度θa が
同じ場合にはスロットル弁開度の時間変化率Δθa が大
きくなるほどデューティ比DTBa が大きくなり、従っ
て圧力制御室55内の負圧が大きくなり、従ってアクセ
ルペダル19の踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度
θa に対して増大せしめられたスロットル弁開度θb が
大きくなる。また、図10に示されるマップにおいてス
ロットル弁開度θa が同じ場合にはスロットル弁開度の
時間変化率Δθa が大きくなるほど継続時間ts が大き
くなる。一方、スロットル弁開度の時間変化率Δθa が
同じ場合には加速運転が開始されたときのスロットル弁
開度θa が大きくなるほど図8(c)に示すスロットル
弁開度の増分値θs が小さくなり、このような増分値θ
sが得られるスロットル弁開度θb を達成するためのデ
ューティ比DTBa が予め実験により図9に示すマップ
の形で求められている。また、図10に示されるマップ
においてスロットル弁開度の時間変化率Δθa が同じ場
合には加速運転が開始されたときのスロットル弁開度θ
a が大きくなるほど継続時間ts が小さくなる。なお、
図9に示されるデューティ比DTBa のマップはスロッ
トル弁開度の増分値θs が例えば0°から40°程度の
範囲になるような値になっている。
【0024】次に、図11および図12を参照して本実
施例における給気制御ルーチンについて説明する。この
制御ルーチンは一定時間毎の割込みによって実行され
る。図11および図12を参照するとまず始めにステッ
プ90において、スロットルセンサ43により検出され
たスロットル弁開度θa から次式に基づいてスロットル
弁開度θa の時間変化率Δθa が計算される。
【0025】Δθa =(θa −θa0)/Δt ここでΔt は一定時間であり、θa0は前回の処理サイク
ル時におけるスロットル弁開度である。次いでステップ
91ではスロットルセンサ43により検出されたスロッ
トル弁開度θa とクランク角センサ64により検出され
た機関回転数Nに基づいて第1電磁切換弁28に供給す
る制御パルスのデューティ比DTAが図7に示すマップ
から算出される。
【0026】次いでステップ92ではスロットル弁開度
θa の時間変化率Δθa が上述の予め定められた限界値
(Δθa)1 以上であるか否かが判別される。スロットル
弁開度の時間変化率Δθa が限界値(Δθa)1 以下であ
るときは機関急加速運転時以外の機関運転時であり、ス
テップ93に進んでフラグFLが0とされ、次いでステ
ップ94に進んで第2電磁切換弁61に供給される制御
パルスのデューティ比DTBが0.0とされ、次いでス
テップ104に進む。
【0027】一方、ステップ92においてスロットル弁
開度の時間変化率Δθa が限界値(Δθa)1 以上である
と判定されたときは機関急加速運転時であり、ステップ
95に進む。ステップ95ではフラグFLの値が0,1
または2のいずれであるかが判別される。フラグFLの
値が0である場合は機関急加速運転の開始直後の状態で
あり、このときはステップ96に進んで図9に示すマッ
プに基づいてデューティ比DTBa が算出され、このデ
ューティ比DTBa が第2電磁切換弁61に供給される
制御パルスのデューティ比DTBとされる。次いでステ
ップ97では図10に示すマップに基づいて継続時間t
s が算出される。次いでステップ98では変数DTB1
の値をステップ96で求められたデューティ比DTBと
する。次いでステップ99では変数t0 に現在の時刻t
をセットしてステップ101に進む。
【0028】一方、ステップ95においてフラグFLの
値が1であると判定されたときはスロットル弁18の開
度をアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じたスロッ
トル弁開度θa に対して一時的に増大せしめる給気制御
を実施している最中の状態であり、このときはステップ
100に進んで第2電磁切換弁61のデューティ比DT
Bが機関急加速運転の開始直後にステップ98で求めら
れたデューティ比DTB1とされ、次いでステップ10
1に進む。
【0029】ステップ101では現在の時刻tと急加速
運転の開始時刻t0 との差(t−t 0 )が継続時間ts
以下であるか否かが判別される。(t−t0 )が継続時
間ts 以下であるときにはステップ102に進んでフラ
グFLの値を1としてステップ104に進む。一方、
(t−t0 )が継続時間ts 以上であるときにはステッ
プ103に進んでフラグFLの値を2としてステップ1
04に進む。
【0030】一方、ステップ95においてフラグFLの
値が2であると判定されたときはスロットル弁18の開
度をアクセルペダル19の踏み込み量Lに応じたスロッ
トル弁開度θa に対して一時的に増大せしめる給気制御
処理期間が完了した状態であり、このときにはステップ
94に進んで第2電磁切換弁61のデューティ比DTB
が0.0とされ、次いでステップ104に進む。
【0031】ステップ104では第1電磁切換弁28に
供給される制御パルスのデューティ比DTAが出力さ
れ、次いでステップ105では第2電磁切換弁61に供
給される制御パルスのデューティ比DTBが出力され
る。なお、図8から図12に示す実施例では機関急加速
運転の開始時点から継続時間ts が経過したときにスロ
ットル弁18の開度をθb からθa までただちに戻すよ
うにしている。この代りにスロットル弁18の開度がθ
b からθa まで徐々に低減されるように第2電磁切換弁
61のデューティ比DTBを制御することもできる。ま
た、図8から図12に示す実施例では機関急加速運転の
開始直後に1回だけ、即ち継続時間ts の期間中だけス
ロットル弁18の開度をθa からθbに増大させるよう
にしている。しかしながらバイパス制御弁21の作動遅
れの特性等によっては機関急加速運転期間中の全体に亘
ってスロットル弁18の開度をθa からθb に増大せし
める給気制御を繰り返し実施するようにしてもよい。
【0032】図13から図15に本発明による給気制御
の別の実施例を示す。図13は時刻t3 においてアクセ
ルペダル19が踏み込まれて機関加速運転が開始され、
次いで時刻t4 まで加速運転が行われたときの状況を示
している。図8から図12に示す実施例では機関加速運
転時に第2電磁切換弁61をデューティ比制御すること
によりスロットル弁18の開度をアクセルペダルの踏み
込み量Lに応じたスロットル弁開度θa に対して一時的
に増大させるようにしている。これに対し図13から図
15に示す実施例では機関加速運転の開始直後から予め
定められた継続時間ts 2 に亘って第2電磁切換弁61
の切換作用により圧力制御室55が真空ポンプ30に連
結された状態に保持するようにしている。その結果、ス
ロットル弁18の開度は図13(c)において一点鎖線
で示されるように継続時間ts 2 の期間中、アクセルペ
ダルの踏み込み量Lに応じたスロットル弁開度θa から
全開状態に開弁せしめられる。次いで継続時間ts 2 が
経過すると第2電磁切換弁61の切換作用により圧力制
御室55が大気に開放された状態に保持され、斯くして
スロットル弁18の開度はスロットル弁開度θa まで速
やかに戻される。
【0033】第2電磁切換弁61の切換作用により圧力
制御室55を真空ポンプ30に連結した状態に保つ継続
時間ts 2 は図14に示されるように加速運転が開始さ
れた時点におけるスロットル弁開度θa およびスロット
ル弁開度θa の時間変化率Δθa に基づいて定められ
る。なお、図13から図15に示す実施例においても図
8から図12に示す実施例と同様にスロットル弁開度の
時間変化率Δθa が予め定められた限界値(Δθa)1
りも大きい機関急加速運転時にのみ図13(c)に一点
鎖線で示す給気制御を行う。従って図14に示すマップ
においてスロットル弁開度θa の時間変化率Δθa が限
界値(Δθa)1 よりも小さい運転領域では継続時間ts
2 の値は零になっている。また、図14に示されるマッ
プにおいて加速運転が開始されたときのスロットル弁開
度θa が同じ場合にはスロットル弁開度の時間変化率Δ
θa が大きくなるほど継続時間ts 2 が大きくなる。
【0034】次に、図15を参照して図13に示す実施
例における給気制御ルーチンについて説明する。この制
御ルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
なお、図11から図12に示す給気制御ルーチンと同様
の処理内容を実施する処理ステップに対しては同一の参
照符号を用いる。以下に図11から図12に示す給気制
御ルーチンと異なる処理内容を実施する処理ステップに
ついて説明する。
【0035】ステップ95においてフラグFLの値が0
であると判定された場合にはステップ111に進んで第
2電磁切換弁61の切換作用により圧力制御室55を真
空ポンプ30に連結せしめる。次いでステップ112で
は図14に示すマップに基づいて継続時間ts 2 が算出
される。次いでステップ99では変数t0 に現在の時刻
tがセットされる。次いでステップ114では現在の時
刻tと急加速運転の開始時刻t0 との差(t−t0 )が
継続時間ts 2 以下であるか否かが判別される。
【0036】一方、ステップ95においてフラグFLの
値が1であると判定された場合にはステップ113に進
んで圧力制御室55が真空ポンプ30に連結された状態
を継続させ、次いでステップ114に進む。一方、ステ
ップ95においてフラグFLの値が2であると判定され
た場合にはステップ110に進んで第2電磁切換弁61
の切換作用により圧力制御室55を大気に開放せしめ
る。
【0037】なお、これまで本発明を2サイクルディー
ゼル機関に適用した場合について説明してきたが、本発
明を2サイクル火花点火式内燃機関や4サイクル内燃機
関にも適用することができる。また、これまで説明して
きた各実施例では機関加速状態をスロットル弁開度の時
間変化率Δθa により検出しているが、この代りにアク
セルペダルの踏み込み量Lの時間変化率、あるいは燃料
噴射量Qf の時間変化率等により機関加速状態を検出す
るようにしてもよい。
【0038】また、これまで説明してきた各実施例では
図6および図7に示されるように目標燃料噴射量Qf0
よびバイパス制御弁21の目標開度がスロットル弁開度
θaおよび機関回転数Nに基づいて定められている。し
かしながら、目標燃料噴射量Qf0およびバイパス制御弁
21の目標開度がアクセルペダルの踏み込み量Lおよび
機関回転数Nに基づいて定められる場合にも本発明を同
様に適用することができる。
【0039】また、図2に示されるようにバイパス制御
弁21の駆動装置として負圧制御式のアクチュエータを
用いているが、この代りにリニヤソレノイド等を用いた
場合にも本発明を同様に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】機関加速運転時にスモークの発生を阻止
すると共に機関出力を速やかに増大させることができる
ので、良好な機関加速性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成図である。
【図2】2サイクル内燃機関の全体図である。
【図3】スロットル弁開度増大装置を示す拡大図であ
る。
【図4】電子制御ユニットを示す図である。
【図5】アクセルペダルの踏み込み量とスロットル弁開
度の関係を示す線図である。
【図6】目標燃料噴射量を示す線図である。
【図7】第1電磁切換弁に供給される制御パルスのデュ
ーティ比を示す線図である。
【図8】機関加速運転時における給気制御方法を説明す
るための線図である。
【図9】機関加速運転時に第2電磁切換弁に供給される
制御パルスのデューティ比のマップを示す線図である。
【図10】スロットル弁開度をアクセルペダルの踏み込
み量に応じたスロットル弁開度に対して増大せしめる継
続時間のマップを示す線図である。
【図11】給気制御のフローチャートの前半部分であ
る。
【図12】給気制御のフローチャートの後半部分であ
る。
【図13】機関加速運転時における給気制御の別の実施
例を説明するための線図である。
【図14】図13に示す実施例における継続時間のマッ
プを示す線図である。
【図15】図13に示す実施例の給気制御のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
14,16…給気ダクト 15…機械式過給機 18…スロットル弁 19…アクセルペダル 20…バイパス通路 21…バイパス制御弁 28…第1の電磁切換弁 30…真空ポンプ 43…スロットルセンサ 61…第2の電磁切換弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関給気通路内にアクセルペダルに連動
    するスロットル弁を配置し、該スロットル弁の開度が該
    アクセルペダルの踏み込み量に応じて変化し、該スロッ
    トル弁下流の給気通路内に機械式過給機を配置し、該機
    械式過給機下流の給気通路からバイパス通路を分岐して
    該バイパス通路をスロットル弁と機械式過給機間の給気
    通路に連結すると共に該バイパス通路内にバイパス制御
    弁を配置し、燃料噴射量およびバイパス制御弁の開度が
    アクセルペダルの踏み込み量および機関回転数に基づい
    て定められる内燃機関において、スロットル弁の開度を
    アクセルペダルの踏み込み量に応じた上記開度に対して
    増大せしめるためのスロットル弁開度増大装置と、機関
    加速状態を検出する検出手段と、機関加速運転時にスロ
    ットル弁の開度がアクセルペダルの踏み込み量に応じた
    上記開度に対して一時的に増大するように該スロットル
    弁開度増大装置を制御する制御手段とを具備する内燃機
    関の給気制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007029782A1 (ja) * 2005-09-09 2007-03-15 Honda Motor Co., Ltd. 2サイクルエンジン

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7685989B2 (en) 2005-06-16 2010-03-30 Honda Motor Co., Ltd Two-cycle engine
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